自分に合う髪型は、あご先の角度で毛先の向きが決まる|紙の角より狭ければ内に入れ、広ければ外に流す

髪の長さを決めたあとに残るのは、二択です。毛先を内に入れるか、外に流すか。
これを決めているのは好みでも流行でもありません。あご先の角度です。
測るのに要るのは、コピー用紙かノートの角ひとつ。紙の直角をあご先に当てて、輪郭の線が紙の外に出るか内に収まるかを見れば、その場で決まります。
輪郭は測る対象であって、直す対象ではありません。動かせるのは毛先の向きだけなので、この記事も毛先の向きの話だけをします。
測るのは1か所。所要10秒
用意するのは紙1枚です。角がまっすぐな紙なら何でも構いません。
鏡の前でまっすぐ前を向き、紙の角の頂点をあご先のいちばん下に当てます。2辺をそれぞれ左右の輪郭に沿わせてください。
見るのは1つだけです。あごの輪郭の線が、紙の辺より外に出ているか、内に収まっているか。
外に出たら「鋭い側」、内に収まったら「鈍い側」
輪郭が紙の辺より外に出るなら、あご先の角度は直角より狭い。この記事ではこれを鋭い側と呼びます。
輪郭が紙の辺の内側に収まるなら、角度は直角より広い。鈍い側です。
ほぼ紙の辺と重なるなら、直角の帯です。3つの帯しかないので、細かく刻む必要はありません。
毛先の向きは、あご先の線の続きとして読まれる
なぜ角度で決まるのかというと、正面から見たとき、あごの輪郭の線と毛先の向きは、続いた1本として読まれるからです。
あご先で内へ向かっていた線が、その下で外へ折れると、方向が途中で割れます。逆に、あご先で横に広がっていた線の下に、内へ入る毛先を置いても同じことが起きます。
割れた方向は、それ自体が1つの情報になって、そこだけが目に留まります。 向きをそろえると、線が下まで続きます。
鋭い側|毛先は内に入れる
あご先が紙の角より狭い人は、輪郭の線がすでに内へ向かっています。
この下に外へ開く毛先を置くと、あご先から下で方向が反転します。毛先を内に入れると、あご先の線がそのまま毛先まで続きます。
内に入れる量は、毛先が首の側に1センチ入る程度です。それ以上入れると、毛先だけが丸く見えて、また別の情報になります。入れるのは向きであって、丸みではありません。
やり方は、乾かすときに毛先の3センチだけを手で内へ送ることです。束の途中から曲げると、丸みの直径が大きくなって、あご先の細い線とつり合わなくなります。曲げるのは毛先だけ、送るのは1センチだけ。この2つが守れていれば、道具は要りません。
うまくいっているかは、正面の鏡であご先から毛先までを目でなぞれば分かります。途中で折れずになぞれたら、向きはそろっています。 折れる点があれば、そこが曲げ始めの位置なので、2センチ下げてください。
鈍い側|毛先は外に流す
あご先が紙の角より広い人は、輪郭の線が横に開いています。
この下に内へ入る毛先を置くと、横に開いた線と丸みが同じ場所に重なって、下半分に情報が集まります。毛先を外に流すと、開いた線がそのまま外へ続きます。
流す量は、毛先が外へ2センチ出る程度です。乾かすときに毛先だけを手で外へ送れば足ります。強く曲げる必要はありません。向きが分かれば足ります。
外へ出す量が内の倍なのは、外向きの線のほうが見えにくいからです。内に入る毛先は顔の内側に重なるので1センチでも読み取れますが、外へ出る毛先は背景と重なるので、少ないと向きが分かりません。
ここでも、曲げるのは毛先の3センチだけです。束の途中から外へ広げると、幅そのものが増えて、あご先の線の続きではなくなります。外に出すのは毛先の先端だけ、と決めておくと迷いません。
直角の帯|毛先の高さで決める
紙の辺とほぼ重なる場合は、どちらでも成立します。この帯で決め手になるのは、毛先の位置です。
毛先があご先の高さより上で終わるなら、内。あご先より下で終わるなら、外。この順で決めると迷いません。
ただし、毛先があご先とちょうど同じ高さで終わるときだけ、内でも外でも横の線が2本並びます。この場合は、長さを2センチ動かしてから向きを決めてください。
角度と毛先の向きの対応
| 紙を当てた結果 | あご先の角度 | 毛先の向き | 出す量 |
|---|---|---|---|
| 輪郭が紙の外に出る | 直角より狭い | 内に入れる | 首側へ1cm |
| 紙の辺とほぼ重なる | 直角に近い | 毛先の高さで決める | 1〜2cm |
| 輪郭が紙の内に収まる | 直角より広い | 外に流す | 外へ2cm |
この表は、当てはまる行を探すためのものです。3行しかないので、1度測れば以降は覚えておけます。
長さが変わっても、判定は同じ
判定は長さで変わりません。変わるのは、向きが出る場所だけです。
あごより短い長さでは、毛先の向きは耳の下からあご先までの範囲に出ます。肩に届く長さでは、鎖骨の高さに出ます。肩より長い長さでは、胸の高さに出ます。
どの長さでも、あご先の角度が指している向きに毛先をそろえるという考え方は同じです。 長さは向きを決めず、向きが見える場所だけを決めます。
鋭い側で、外に流したいとき
流行の形が外に開くものだったとき、鋭い側の人がそれを選べないわけではありません。位置を分けます。
外に流すのは、耳より後ろだけにしてください。顔の横にある毛先は内に入れたままにします。正面から見えるのは耳より前の範囲なので、線はつながったままです。
後ろは正面から見えないので、外へ開いていても方向は割れません。全部を同じ向きにする必要はありません。見える範囲だけをそろえます。
境目は耳のうしろの線です。指を耳のうしろに当てて、そこから前の毛は内、後ろの毛は外と決めておけば、迷う場所がなくなります。乾かすときも、境目の前と後ろで手の向きを変えるだけです。
横から見たときに向きが切り替わって見えるのが気になる場合は、境目の1束だけを内にも外にも曲げずに、まっすぐ下ろしてください。方向を持たない束が1つ挟まると、切り替わりが読み取れなくなります。
鈍い側で、内に入れたいとき
逆の場合も同じです。内に入れるのは、毛先の下側半分だけにします。
束の上半分は外へ送ったまま、下側の毛先だけを内に向けると、外へ開いた線の中に小さく内向きの終わりができます。開いた方向は残るので、線は途中で割れません。
どちらとも取れるとき①|左右で結果が違う
紙を当てて、右は外に出て左は収まる、ということがあります。この場合は、外に出た側、つまり鋭い側に合わせてください。
鋭い側に合わせて内に入れると、鈍い側では線が少し余ります。逆に鈍い側に合わせると、鋭い側で方向が割れます。余るほうが、割れるより目立ちません。
左右で向きを変えるのは避けてください。片側が内、片側が外だと、正面から見たときに毛先が別々の方向を指します。これは方向が割れるより強い情報になります。左右の差は、量で受け止めます。鈍い側の毛先だけ、外へ出す量を5ミリ減らしてください。
どちらとも取れるとき②|あご先の位置が分からない
あご先のいちばん下がどこか分からないときは、口を軽く閉じて、指をあごの下から前へ滑らせてください。骨が前へ出て止まる点があります。そこがあご先です。
分からないまま紙を当てると、頂点の位置がずれて角度が変わります。頂点を1センチ間違えると、判定が入れ替わることがあります。
どちらとも取れるとき③|日によって印象が違う
角度は日によって変わりません。変わって見えるのは、その日の毛先の位置か、髪の量です。
日によって迷うときは、紙を当て直すのではなく、毛先が終わる高さを見てください。伸びて毛先が2センチ下がっていれば、向きが出る場所も2センチ下がります。動いているのは角度ではなく、毛先の側です。
もう1つ動くのは、髪の量です。量が増えると毛先の束が太くなり、同じ向きでも線が太く見えます。太い線は方向がはっきり出るので、割れているときはより目立ちます。迷う日は、まず毛先の位置、次に束の太さを見てください。角度は最後です。
美容室で伝えるのは、向きと出す量
「内巻きにしてください」より、向きと量を分けて伝えるほうが正確に届きます。
「毛先を内に、首側へ1センチだけ入る向きで」。あるいは「毛先を外に、外へ2センチ出る向きで」。
丸みの大きさではなく向きを伝えると、髪の量が違っても同じ結果に近づきます。
まとめ
毛先を内に入れるか外に流すかは、あご先の角度で決まります。
紙の角をあご先に当てて、輪郭が紙の外に出るなら内、内に収まるなら外。直角に近いなら、毛先があご先より上か下かで決めます。
見るのは1か所、判定は3行です。長さが変わっても、この判定はそのまま使えます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. あご先の角度は、どうやって測るのですか
- ノートやコピー用紙の角を使います。紙の角の頂点をあご先のいちばん下に当て、2辺をそれぞれ左右の輪郭に沿わせてください。あごの輪郭の線が紙の辺より外側に出るなら、あご先の角度は直角より狭い、つまり鋭い側です。輪郭が紙の辺の内側に収まるなら、直角より広い、鈍い側です。鏡の前で数秒で終わります。正面から、目線をまっすぐ前に向けた状態で当ててください。
- Q. 鋭いのに外ハネにしたい場合はどうすればいいですか
- 全部を外に流すのをやめて、外に流す位置を耳より後ろだけにしてください。あご先の近くにある毛先だけを内に入れておけば、線がつながる部分は残ります。顔の横の毛先が外に開くと、あご先の方向と毛先の方向が別々になり、そこだけが浮きます。後ろだけなら正面からは見えないので、両方が成立します。
- Q. 紙を当てても、輪郭とほぼ同じでした
- 直角に近い場合は、どちらでも成立する帯です。この帯で決め手になるのは毛先の位置で、毛先があご先の高さより上にあるなら内、下にあるなら外を選ぶと迷いません。あご先の高さと重なる位置で毛先が終わるときだけ、内でも外でも線が2本並ぶので、長さを2センチ動かしてから決めてください。
- Q. 長さが違っても同じ判定でいいですか
- はい。判定は同じで、置く場所だけが変わります。あごより短い長さでは、毛先の向きは耳の下からあご先までの範囲に出ます。肩より長い長さでは、毛先の向きは鎖骨の高さに出ます。どちらの場合も、あご先の角度が指している向きに毛先をそろえるという考え方は同じです。長さは向きを決めず、向きが出る場所だけを決めます。
- Q. 顔の形の名前と、この判定はどう違うのですか
- 輪郭の名前は顔全体の比を見ていますが、この判定は下の1点だけを見ています。同じ名前の輪郭でも、あご先が鋭い人と鈍い人がいます。名前は長さを決めるときに使い、あご先の角度は毛先の向きを決めるときに使うと、2つが役割で分かれて迷いません。どちらも測る対象であって、直す対象ではありません。
— メグラシ編集部





