顔の形をカメラで測る3つの方法の違い|顔に当てるか画面に当てるかで、縦÷横が0.1動く

測り方が3つあることが、先に抜けやすい
顔の形をカメラで調べようとすると、手順の説明はたいてい「正面から1枚撮って、縦と横を測る」で終わります。けれど、その縦と横をどこで測るかは書かれていないことが多いままです。
実際には3つあります。顔にメジャーを直接当てる。顔に紙を当てて印をつけ、あとで紙を測る。画面に定規を当てて、写真の上で読む。この3つは同じ顔でも同じ数字を返しません。
差は小さくありません。輪郭の分かれ目は縦÷横が1.30と1.50に置かれていて、測り方の違いだけで比は0.05〜0.10動きます。分類がひとつ隣に移る大きさです。
撮るときの条件そのものは距離・カメラの高さ・光で数字がどれだけ動くかにまとめてあります。この記事は、条件を揃えて撮ったあと、その写真をどこでどう測るかだけを扱います。
結論:画面に定規を当てる。顔には当てない
先に答えを書きます。撮った写真を全画面で開き、机に平らに置いて、真上から定規を当てる。これがいちばんぶれません。
| 方法 | 縦のずれ | 横のずれ | 比への影響 | かかる時間 |
|---|---|---|---|---|
| 顔にメジャーを当てる | +1〜2% | +4〜8% | 0.05〜0.10小さく出る | 3分 |
| 顔に紙を当てて印をつける | +0〜1% | +1〜3% | 0.02〜0.04小さく出る | 5分 |
| 画面に定規を当てる | ±1% | ±1% | ほぼ動かない | 2分 |
比が小さく出るということは、丸顔側へ寄るということです。実際には卵型の帯にいる方が、メジャーで測ると丸顔と出る。これが「アプリと自分の測定が合わない」の中身であることが、かなりあります。
なぜメジャーだと横が大きく出るのか
顔は平らではありません。頬骨のいちばん張った位置に左右からメジャーを当てて、顔の表面に沿わせると、測っているのは両端を結ぶ直線ではなく、頬の表面をまわった弧の長さになります。
弧は直線より長くなります。頬の丸みが強い方ほど差が開き、横幅で4〜8%になります。
縦のほうはほとんど動きません。生え際の中央からあご先までは、額から鼻筋、あごへと緩やかに前へ出るだけで、左右にまわる分がないからです。動くとしても1〜2%です。
- 横だけが大きく出る
- 縦はほぼそのまま
- 結果として縦÷横だけが小さくなる
輪郭の分類は、正面から見た平面の形で決まります。顔の形診断の境目も、正面の投影を前提にした数字です。だから測るのも平面の上に揃えます。
紙を当てる方法が中間になる理由
紙を顔に当てると、紙は曲がりにくいので、頬の表面に完全には沿いません。頬骨の左右の張り出した2点に触れて、あいだは浮いた状態になります。つまり、直線に近いところで止まります。 残る誤差は、紙がわずかにたわむ分と、印をつける指先の位置の分です。
眼鏡を外せない方や、前髪を留めても生え際が出ない方には、この方法が向きます。顔に触れるので、左右の張り出しの位置を指で確かめながら印を打てます。
画面に定規を当てる手順
- 条件を揃えて撮る。距離100cm以上、カメラは目の高さ±5cm、正面かやや上からの拡散光、前髪を全部上げて生え際を出す
- 撮った写真を全画面で開く。拡大しない
- 端末を机に平らに置く
- 自分の目を画面の中心の真上に持ってくる
- ミリ目盛りの定規を画面に軽く触れさせ、生え際の中央からあご先までを読む(V)
- 同じ写真のまま、頬骨のいちばん張った位置での左右の幅を読む(W)
- V ÷ W を計算する
読んだ値の単位は何でも構いません。使うのは割り算の答えだけなので、画面が大きくても小さくても、写真の解像度が高くても低くても、比は変わりません。ここが画面で測ることの利点です。
えらの幅(E)とあご先の幅(T)も、同じ画面のまま続けて読みます。E ÷ W が0.95以上ならベース側、あご先の幅が指2本ぶんを超えるかどうかで最終的な分け方が決まります。5つの値を1枚に残す形は1回の採寸で両方を埋める手順にあります。
拡大してはいけない理由
指で広げて拡大すると、中心が画面の中央から外れます。外れた状態で左右の幅を読むと、片側だけ画面の端に寄り、そこだけ見る角度が変わります。左右で倍率が違うわけではありませんが、読む角度が違うので、幅が0.5〜1mmずれます。
小さくて読めないときは、拡大するのではなく、最初から顔が画面いっぱいに入るようにトリミングしてから全画面で開いてください。トリミングは縦横を同じ比率で切るので、比は変わりません。
画面の傾きは10度まで
画面を斜めから見ると、奥にある側が縮んで見えます。
| 見る角度の傾き | 読まれる長さのずれ |
|---|---|
| 5度 | 0.4%ほど短く |
| 10度 | 1.5%ほど短く |
| 20度 | 6%ほど短く |
| 30度 | 13%ほど短く |
10度までなら、比への影響は境目をまたぐ大きさになりません。手に持って読むと腕の角度で毎回変わるので、机に置いて真上から見てください。定規を押しつける必要もありません。軽く触れる程度で十分です。
2つの方法で突き合わせる
1つの方法だけだと、外していても気づけません。画面に定規を当てた値と、紙を顔に当てた値の2つを出して、比を突き合わせます。
差を大きいほうの値で割って、
- 3%以内 ── 採用してよい
- 3〜5% ── 撮影条件のどれかが外れている。距離とカメラの高さを確かめてもう1枚
- 5%超 ── 前髪が生え際を覆っていることがほとんど。縦の起点そのものが決まっていない
同じ方法で2枚撮って確かめる手順は撮影条件の記事にあります。あちらは条件の再現性を見るもので、こちらは方法どうしの突き合わせです。両方やると、条件と測り方の両方がそろいます。
カメラでは出せない数字
正面写真から出せるのは、平面に投影された形だけです。出せないものが2つあります。
奥行き。 額のいちばん前、鼻先、あご先の前後関係は正面に写りません。これは横顔の3点で測るほうへ回します。
下顎の折れ角。 角度は横から見ないと出ません。正面から「角が張っている」ように見えても、実際には頬の肉の付き方でそう見えていることがあります。
この2つが要るのは、髪の高さ、襟の立ち上がり、帽子のつばの角度を決めるときです。髪型と前髪だけなら、正面の4つで足ります。
判断がつかないとき
生え際がどこか分からない。 額に手を当てて、指を上へすべらせてください。産毛の密度が変わる場所が2か所ありますが、採寸に使うのは濃い毛がはっきり始まる側です。毎回同じ側を使えば、比は安定します。
頬骨のいちばん張った位置が見つからない。 目の外側の端から真下へ1.5〜2cm下りたあたりを、指の腹で横になぞってください。骨が指を押し返す最初の点がそれです。写真の上では、頬に落ちる影の上端がその高さに重なります。
左右で幅が違う。 ほとんどの方にあります。判定は広いほうに合わせてください。狭いほうに合わせると、広いほうがはみ出して見えます。
記録の残し方
測った値そのものより、比だけを残すほうが後で使えます。
- V ÷ W(縦横の比)
- E ÷ W(えら幅の割合)
- あご先の幅(指何本ぶんか)
- 測った方法と、測った日
方法を書いておくのは、次に測り直したとき同じ方法で揃えるためです。半年後に別の方法で測って数字が動いても、方法が違うだけなら輪郭は変わっていません。
装いに活かすなら
比が出ると、決まるものは髪型だけではありません。前髪の幅、襟の開き、眼鏡のフレームの縦幅、イヤリングの下端の高さ。どれも縦横の比から上限が出ます。
ただ、比はあくまで選ぶための目盛りです。輪郭は測る対象であって、直す対象ではありません。 目盛りが手に入ると、鏡の前で迷う時間が短くなり、店頭で相談するときの言葉が具体的になります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. カメラで撮った写真から、顔の形はどこまで出せますか
- 正面1枚から出せるのは4つです。生え際の中央からあご先までの縦を頬骨の幅で割った比、えらの幅が頬骨の幅の何割か、あご先の幅、目の中心が顔の縦の何%の高さにあるか。この4つで面長・卵型・丸顔・ベース・逆三角の5つに落ちます。出せないものが2つあります。奥行きと、下顎の折れ角です。額のいちばん前・鼻先・あご先の前後関係は正面写真に写らず、角度も横から見ないと出ません。この2つが要るのは髪の高さ、襟の立ち上がり、帽子のつばの角度を決めるときなので、横顔をもう1枚撮るか、その項目は使わないと先に決めてください。髪型と前髪だけなら正面の4つで足ります。
- Q. メジャーを顔に当てて測るのと、写真の上で測るのでは、どちらが正しいですか
- 写真の上で測るほうです。顔は平らではないので、メジャーを頬骨の左右に沿わせると、両端を結ぶ直線ではなく頬の表面をまわる弧の長さを測ってしまいます。頬の丸みが強い方ほど差が開き、横幅で4〜8%大きく出ます。縦は額からあご先まで左右にまわる分がないので、1〜2%しか動きません。横だけが大きく出て縦はそのままなので、結果として縦÷横の比だけが0.05〜0.10小さく出て、丸顔側に寄ります。輪郭の分類は正面から見た平面の形で決まり、境目の1.30も1.50もその前提で置かれた数字です。だから測るほうも平面に揃えてください。
- Q. 画面に定規を当てる手順を教えてください
- 撮った写真を全画面で開き、拡大せずに端末を机へ平らに置きます。自分の目を画面の中心の真上に持ってきて、ミリ目盛りのある定規を画面に軽く触れさせて読みます。測るのは生え際の中央からあご先までの縦と、頬骨のいちばん張った位置での左右の幅。この2つで足ります。読んだ値はミリでもセンチでも構いません。使うのは割り算の答えだけなので、画面の大きさも写真の解像度も結果に影響しません。小さくて読めないときは指で拡大せず、顔が画面いっぱいに入るようトリミングしてから開き直してください。記録は長さではなく比の形で残します。
- Q. 画面を斜めから見て測ってはいけませんか
- 真上から見てください。画面を斜めから見ると、奥にある側が縮んで見えます。傾きが5度で0.4%、10度で1.5%、20度で6%、30度では13%ほど短く読まれます。顔の縦と横で傾きの影響が同じ向きに出るとは限らないので、比が両方向へずれます。10度までなら境目をまたぐ大きさにはなりません。机に平らに置いて、自分の目を画面の中心の真上に持ってくるのがいちばん簡単です。手に持って読むと腕の角度で毎回変わります。定規を押しつける必要もなく、軽く触れる程度で十分です。
- Q. 測った結果が信用できるか、どう確かめますか
- 違う方法でもう一度測って突き合わせます。画面に定規を当てた値と、紙を顔に当てて印をつけた値。この2つで比を出し、差を大きいほうの値で割ってください。3%以内なら採用します。3〜5%なら撮影条件のどれかが外れているので、距離とカメラの高さを確かめてもう1枚撮ります。5%を超えるときは、たいてい前髪が生え際を覆っていて、縦の起点そのものが決まっていません。同じ方法で2枚撮って再現性を見る確かめ方とは別のもので、こちらは方法どうしのずれを見ています。両方やると、条件と測り方の両方がそろいます。
— メグラシ編集部





