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写真で顔の輪郭が違って見える|正面・斜め・見上げの違いと、撮られる前の30秒

メグラシ編集部//読了 9分
秋の午後の斜めの光が、並んだ椅子の背もたれに落ちているところ

秋は写真の増える季節です。家族で集まった日、行事の日、外の光がきれいな日。あとから見返すと、同じ日に撮った数枚のなかで、1枚だけ自分の顔が違って見えることがあります。

輪郭が変わったわけではありません。1日のあいだに顔の骨格は動きません。

動いているのは、カメラの高さと、自分の向きの2つです。 この2つは1枚ごとに違います。誰が撮ったか、どこに立っていたか、そのとき自分がどちらを向いていたか。条件が毎回違うので、結果も毎回違います。

なお、輪郭そのものを測りたいときの撮影条件は別の話です。ここでは、測るためではなく、写るときにどう整えるかだけを扱います。

結論:整えるのは、距離・向き・あごの水平の3つ

写り方を決めているものは多くありません。次の3つで、ほとんどが説明できます。

  1. カメラまでの距離|近いほど、手前にあるものが大きく写る
  2. 体と顔の向き|正面か、体だけ斜めか、顔ごと斜めか
  3. あごの角度|水平から上へ出ているか、下へ引いているか

順番も決まっています。距離が近いほど、残りの2つの効きが大きくなります。だから、直せるなら距離から直してください。1歩下がってもらうだけで、向きとあごのずれは半分ほどに収まります。

早見表|高さと向きで、どこが変わるか

条件縦の見え方横の見え方あごの線
カメラが目線より上長く写る狭く写る奥へ入る
カメラが目線と同じ実物に近い実物に近い実物に近い
カメラが目線より下短く写る広く写る前へ出る
体も顔も正面左右が同じに出る最大幅がそのまま出る左右対称に出る
体だけ斜め変わらない変わらない肩の線だけ斜めになる
顔ごと斜め変わらない片側が奥へ入る片側の線が長く出る

表のどれかが正解というわけではありません。実物に近く写したいなら中央の行、線の出方を変えたいなら上下の行、というだけの話です。

カメラの高さ|10cmで、比が動く

いちばん大きく効くのがここです。

目線より上から撮られると、顔の上半分がカメラに近くなるので、縦の長さが実物より長く出ます。逆に、目線より下から撮られると、あごから下がカメラに近くなり、横が広く、あごの線が前へ出ます。

手を伸ばして自分で撮るとき、腕は自然と上へ上がります。座っている自分を立っている人が撮るときも、カメラは上にあります。上から撮られる機会のほうが、日常では圧倒的に多い。 同じ日の写真の中で1枚だけ違って見えるのは、その1枚だけ高さが違ったからということがよくあります。

頼めるなら、「自分の目の高さで」と一言お願いしてください。それだけで、その日の写真がそろいます。

体の向きと顔の向き|2つは別のもの

「斜めを向くといい」と言われますが、体を斜めにするのと、顔ごと斜めにするのは別のことです。

体だけ斜めにして、顔はカメラへ戻す。 肩の線が斜めになり、上半身の幅が狭くなります。顔は正面のままなので、輪郭は左右対称に写ります。写真の中で自分だけ大きく見えると感じる人には、この形がいちばん素直に効きます。

顔ごと斜めにする。 片側のあごの線が奥へ入り、もう片側が前に出ます。左右で違う線が出るので、どちらの側を前に置くかで印象が変わります。ふだんの自分の見え方に近いのは、鏡で見慣れているほうではなく、人から見られているほうです。

迷ったときは、体だけ斜めにしてください。左右差の話が入ってこないぶん、結果が安定します。

あごの角度|水平を、自分で見つける

引きすぎると、下の輪郭の線が重なります。出しすぎると、首の線が消えて、あごから下の境目が分かりにくくなります。

水平の見つけ方は、壁を使うのが確実です。

  1. 壁に背を当てて立つ
  2. 後頭部を壁につける
  3. 背中も壁についているか確かめる
  4. その状態で正面を見る

このとき、あごはほぼ水平に近い位置にあります。一度この姿勢を体で覚えておくと、撮影の場で壁がなくても戻せます。 壁がない場所では、遠くの一点を見てからカメラへ視線だけ移すと、近い位置に入ります。

並んで撮るとき|端と中央で変わる

秋の記念写真は、並んで撮ることが多くなります。ここには、自分では直せない条件が2つあります。

画面の端に写るほど、横へ引き伸ばされます。 広い範囲を写すレンズでは、中央から離れるほど像が横に伸びます。同じ列の中でも、端の人と中央の人で写り方が違うのはこのためです。並ぶ場所を選べるなら、中央寄りに立ってください。

前列はカメラに近く、後列は遠い。 近いほど、手前にあるものが大きく写ります。前列に座る場合は、上体をわずかに後ろへ預けるだけで差が縮まります。

集合写真で自分だけ違って見えたときは、輪郭ではなく立ち位置を思い出してください。端にいたか、前列だったか。たいていどちらかです。

秋の光|斜めから当たる日は、影の位置が変わる

秋は、日が低くなる季節です。同じ時刻でも、夏より光が横から入ってきます。

横からの光が強いと、顔の片側にだけ影の帯ができます。影が出た側は奥へ引っ込んで見えるので、左右で輪郭の出方が違って写ります。夏に撮った写真と秋に撮った写真で印象が違うのは、ここが効いていることがあります。

直し方は簡単で、光の来る方向に体を半分だけ向けることです。真横から受けるのをやめて、斜め前から受ける形にすると、影の境目がぼやけます。屋外なら、立つ向きを45度変えるだけで済みます。

室内では、天井の照明が真上から当たる場所を避けてください。真上からの光は、目の下とあごの下に短い影を作ります。窓のある方向へ体を向けると、光が正面寄りから入って影が薄くなります。

撮られる前の30秒

  1. 1歩下がる。距離が取れると、残りのずれが小さくなります
  2. カメラの高さを見る。自分の目より上にあれば、あごを少しだけ下げて水平に戻します
  3. 体を斜めに、顔はカメラへ。肩の線だけ斜めにします
  4. 息を一度吐く。肩が下がって、首の線が出ます

この4つで、同じ日の写真がそろいます。ひとつずつ完璧にするより、4つを軽く通すほうが結果が安定します。

よくある行き違い

「写真写りが悪いのは、輪郭のせい」 同じ人でも、条件をそろえて撮れば写真ごとの差はほとんど出ません。差が出ているときは、条件のほうが毎回違っています。まず条件をそろえて、それでも気になる点があれば、そこから先を考えれば十分です。

「あごを引けば引くほどいい」 引きすぎると、下の輪郭の線が重なって、首との境目が分かりにくくなります。水平を超えて引く意味はありません。基準は、壁に後頭部をつけたときの位置です。

「加工で直せばいい」 形を動かすと、耳や首、背景の線まで一緒に動きます。あとから見返したときに不自然に見えるのは、たいてい周りの線のほうです。撮るときの条件をそろえるほうが、手間も結果も軽くなります。

判断がつかないとき

①撮る人に頼めない場面。 高さは頼めなくても、自分の向きとあごは自分で変えられます。カメラが上にあると分かったら、あごを水平に戻すだけで半分は戻ります。

②左右でどちらを前にするか決まらない。 同じ条件で左右を入れ替えた2枚を撮って、あとから見比べてください。その場で判断しようとすると、鏡で見慣れた側を選びがちになります。

③自撮りしか手段がない。 腕を伸ばして、カメラを目の高さまで下げてください。上げるのではなく下げる。下げた位置から撮ると、実物に近く写ります。

まとめ

  1. 1枚ごとに違って見えるのは、輪郭ではなく条件が動いているから
  2. 効く順番は、距離 → 向き → あごの角度
  3. カメラの高さは目線と同じが実物に近い。上は縦長、下は横広
  4. 体だけ斜めにすると、輪郭は正面のまま肩の線だけ変わる
  5. あごの水平は、壁に後頭部と背中をつけた姿勢で覚える
  6. 並んで撮るときは中央寄り。端ほど横に引き伸ばされる

装いに活かすなら

写真の写り方が条件で決まると分かると、装いのほうも見る場所が変わります。その日いちばん近くで見られるのは、顔から30cmほどの範囲です。襟の高さ、耳元、肩の線。ここが整っていると、条件が多少ずれても1枚の印象はそろいます。

秋の記念写真は、屋外と室内を行き来することが多い日でもあります。上着を脱いだときに襟の形が変わるので、脱いだ状態のほうで一度鏡を見ておくと、当日あわてません。

顔まわりに何を置くかから決めたいときは、スタイリストが顧客プロフィールと在庫情報を踏まえて選定する形もあります。写る条件は毎回変わりますが、顔から30cmの作りは自分で決められます。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 同じ日の写真なのに、輪郭が違って見えるのはなぜですか
撮る側の高さと、自分の向きが1枚ごとに違うからです。カメラが目線より上にあると縦が長く、下にあると横が広く写ります。さらに、体を正面に置いたか斜めに置いたかで、顔のいちばん広い位置がどこに出るかが変わります。この2つが毎回違うので、同じ顔でも1枚ごとに印象が動きます。
Q. カメラはどの高さから撮ってもらうのがいいですか
自分の目の高さと同じくらいが、実物にいちばん近く写ります。上から撮ると縦長に、下から撮ると横が広く写るので、どちらも実物とは差が出ます。集合写真などで高さを頼めないときは、自分のあごの角度を水平に戻すだけでも、差は半分ほどに収まります。
Q. 斜めを向いたほうがいいと言われますが、本当ですか
向き方によります。体だけを斜めにして顔をカメラへ戻すと、肩の線が斜めになるぶん顔の輪郭は正面のまま写ります。顔ごと斜めにすると、片側のあごの線が奥へ入り、もう片側が前へ出ます。どちらがいいかではなく、写したい線が違うだけです。迷ったら体だけ斜めにしてください。
Q. あごを引いたほうがいいですか、出したほうがいいですか
どちらも行きすぎると実物から離れます。基準は水平です。壁に背を当てて立ち、後頭部と背中が同じ面に触れている状態が、あごが水平に近い位置です。その位置を一度体で覚えておくと、撮影の場で目印がなくても戻せます。引きすぎると下の輪郭が重なり、出しすぎると首の線が消えます。
Q. 集合写真で、立つ位置によって差は出ますか
出ます。広角で撮られるとき、画面の端に写った人ほど横方向に引き伸ばされます。中央に近いほど実物に近く写るので、選べるなら中央寄りに立ってください。前列と後列では、後列のほうがカメラから遠くなるぶん、輪郭の写り方は落ち着きます。

— メグラシ編集部

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