頬骨が出ていると言うとき、動いているのは前・横・高さのどれか1つ|3方向を1回の採寸で振り分ける

「頬骨が出てる」という一言は、3つのまったく違う状態を1つの言葉でまとめています。
横から見たときに、こめかみが引っ込んで頬が前へ出ている人。正面から見たときに、顔の左右幅の山が頬骨の高さにある人。頬骨のいちばん高い点が、目尻のすぐ下にある人。この3つは別々の数字で、動かせる場所も違います。
先に結論を書きます。測るのは3つ、写真は2枚です。当てはまった方向だけを動かせば足ります。
「出ている」は前・横・高さの3方向に分かれる
骨の張り出しは立体なので、方向を決めないと「出ている」の中身が定まりません。
前方向は奥行きの話です。真横から見て、こめかみのくぼみより頬のほうが前に来ている量。ここが大きい人は、正面から光が来たときに頬の前面が明るい面になります。
横方向は左右幅の話です。正面から見て、顔がいちばん広くなる高さが頬骨のところにあるかどうか。ここが大きい人は、輪郭の外周に山ができます。
高さ方向は位置の話です。張り出しの最高点が、目尻に近いか、口角に近いか。ここは幅にも奥行きにも関係なく、点がどこにあるかだけを見ます。
📋 3つの数字と、決まること
| 記号 | 測るもの | 使う写真 | 基準 |
|---|---|---|---|
| P | こめかみのくぼみの最奥点から、頬の最前点までの前後の水平距離 | 真横 | 1.0cm以上で前の型 |
| Z | 頬骨の高さの左右幅から、こめかみの高さの左右幅を引いた差 | 正面 | 1.0cm以上で横の型 |
| V | 目尻を通る水平線から、頬の最高点までの縦の距離 | 正面または斜め | 1.5cm以内で高さの型 |
3つとも独立しています。Pが大きいからZも大きい、という関係はありません。実際に測ると、Pだけ大きい人、Zだけ大きい人がはっきり分かれます。
写真の撮り方を先に決める
数字が動く原因のほとんどは撮り方です。3つとも同じ条件で撮ってください。
- 髪を全部上げて、耳を出す
- カメラを顔の高さに置き、50cm以上離す
- あごを引かず、水平を向く
- 正面で1枚、体ごと90度回して真横で1枚
- 光は正面か斜め前から。天井の照明の真下では撮らない
真横の1枚は、耳の穴と鼻の先が同じ写真に入っていれば足ります。首だけひねると角度がずれるので、体ごと回してください。
P の出し方 ── 横向き写真の前後差
真横の写真で、まず2点を見つけます。
こめかみのくぼみの最奥点は、眉尻の少し上、正面から指で押すとへこむところです。横向きの写真では、額の輪郭線が一度内へ入り、また外へ出る手前の底にあたります。
頬の最前点は、目尻の下からあごの方向へ指を滑らせたとき、いちばん高く感じるところ。横向き写真では、頬の輪郭線がいちばん前へ出ている位置です。
この2点から垂直線を1本ずつ下ろし、線と線の水平距離を測ります。これがPです。0.3〜1.5cmに収まる人が多く、1.0cm以上あれば前の型として扱います。
Z の出し方 ── 正面写真の幅の差
正面の写真で、水平線を2本引きます。
1本目はこめかみのくぼみの高さ。2本目は頬のいちばん張り出した高さです。それぞれの線が輪郭と交わる左右の点の距離を測り、頬骨側から こめかみ側を引いた差がZになります。
写真上のcmで構いません。実寸に直す必要はありません。ここで見ているのは差だけなので、倍率がそろっていれば判定は変わりません。
Zが1.0cm以上なら横の型です。0.5cm未満なら、幅の山は頬骨ではなく別の高さにあります。
V の出し方 ── 最高点の縦の位置
正面写真で、両目の目尻を結ぶ水平線を1本引きます。そこから、頬の最高点までの縦の距離がVです。
指で確かめるほうが速いこともあります。目尻に人差し指を当て、そのまま真下へ滑らせて、指が骨に乗り上げるところで止める。目尻から止めた位置までが V です。
1.0〜3.0cmに入る人が多く、1.5cm以内なら高さの型、2.5cm以上なら最高点が低い位置にあります。
振り分け表 ── どの型に入るか
| P | Z | V | 呼び方 | 動かす場所 |
|---|---|---|---|---|
| 1.0cm以上 | 問わない | 問わない | 前の型 | 顔まわりの毛の前後 |
| 1.0cm未満 | 1.0cm以上 | 問わない | 横の型 | 髪の外側の最大幅の高さ |
| 1.0cm未満 | 1.0cm未満 | 1.5cm以内 | 高さの型 | 同じ高さに並ぶ点の位置 |
| 1.0cm未満 | 1.0cm未満 | 1.5cm超 | どれでもない | 光と撮り方を先に見る |
この表は名前を付けるためのものではありません。このあと手を入れる場所を1か所に決めるための表です。
2つ以上に当てはまったとき
3つは独立した数字なので、2つ以上そろうことはよくあります。PもZも1.0cm以上、という人は珍しくありません。
このときは、数字の大きさではなく手間の小さい順で扱ってください。順番は高さ → 横 → 前です。
高さは、イヤリングやメガネの位置を変えるだけで済みます。横は、乾かす向きを変えて髪の外側の位置を動かします。前は、顔まわりの毛の前後を決め直すので、切る長さにも関わります。
1回にひとつだけ動かして、7日そのままにしてください。同時に2つ動かすと、どちらが効いたのかわからなくなります。
どれにも当てはまらなかったとき
3つとも基準に届かないのに、自分では出ていると感じる。これもよくあります。
動いているのは骨ではなく光です。上から来る光では、頬の下に影が落ちて張り出しが線として出ます。 正面から来る光では影が消えて、輪郭は髪と襟の位置だけで読まれます。
試着室は上からの光、家の洗面台は正面からの光であることが多いという違いがあります。店の鏡で見た顔と、家で見た顔が違うのはこの差です。
同じ日に2か所で1枚ずつ撮って並べてください。2枚で違って見えれば、原因は光のほうです。撮り方そのものの影響は顔の形を写真で測るときにまとめてあります。
前の型で動かせるのは、毛束の前後
Pが1.0cm以上ある人は、頬の前面に明るい面ができます。これは事実として起きることで、光の向きが変わるまで消えません。
動かせるのは、その面の上に髪を置くかどうかです。選択肢は2つあります。
ひとつは、顔まわりの毛を頬の前面へ落とす置き方。明るい面が毛束で縦に2つに分かれます。もうひとつは、毛を耳の後ろへ回して面をそのまま出す置き方。面は1つのまま残り、輪郭の縁は髪で切られません。
どちらが良いという話ではなく、面が1つに見えるか2つに見えるかが変わるだけです。詳しい距離の置き方はこめかみより頬骨が出ているかに分けてあります。
横の型で動かせるのは、髪の最大幅の高さ
Zが1.0cm以上ある人は、輪郭の外周に山が1つあります。ここで効くのは、髪の外側がいちばん外へ出る高さです。
同じ高さに山が2つ並ぶと、そこが幅の基準として読まれます。 髪の山を、頬骨の高さから3cm以上、上か下へずらしてください。
上へずらせば耳の上あたり、下へずらせばあご先の少し上あたりになります。どちらでも構いません。離れていることのほうが効きます。判定の詳細は頬骨が横に出ている顔にあります。
高さの型で動かせるのは、点の位置
Vが1.5cm以内の人は、最高点が目尻の近くにあります。この高さには、ほかにも点が集まりやすい場所があります。
イヤリングの下端、メガネの下枠、前髪の下端、頬に触れた毛束の先。これらが同じ高さに並ぶと、短い区間に端点が集中します。集まった場所は、目にとって区切りの位置になります。
外し方は簡単で、その高さから1.5cm以上、上か下へ外すだけです。メガネなら下枠が目尻の下2cmより下に来る形か、目尻の高さより上で終わる形を選びます。
左右で数字が違うとき
左右差は普通です。Pで0.3cm、Zで0.5cm程度の違いはよく出ます。
判定は大きいほうの数字で行ってください。 大きい側で基準から外せば、小さい側は自動的に外れます。小さいほうに合わせると、大きい側だけが基準に残ります。
例外はVです。左右でVの高さが1cm以上違うときは、イヤリングの下端を左右で別の高さにするほうがそろいます。見た目の左右対称より、それぞれの高さから1.5cm外れているかどうかを優先してください。
3方向を1回で終わらせる手順
- 髪を上げて、正面と真横を1枚ずつ撮る
- 横の写真で P、正面の写真で Z と V を出す
- 振り分け表の行を1つ選ぶ。2つ以上なら高さ → 横 → 前の順
- その方向の動かす場所を1か所だけ変える
- 7日そのままにして、同じ条件でもう1枚撮って並べる
数字は日ごとに動きません。1回測ってメモに残せば、そのあと測り直す必要はありません。動くのは光と髪と襟のほうです。
まとめ
「頬骨が出てる」は、前・横・高さの3方向に分かれます。
- P(前後差)が1.0cm以上なら前の型。動かすのは顔まわりの毛の前後
- Z(幅の差)が1.0cm以上なら横の型。動かすのは髪の外側の最大幅の高さ
- V(目尻からの縦)が1.5cm以内なら高さの型。動かすのは同じ高さに並ぶ点
- 2つ以上当てはまったら、高さ → 横 → 前の順に1つずつ
- どれにも入らないときは、骨ではなく光が動いている
測っているのは位置と距離であって、良し悪しではありません。骨の張り出しは顔の設計の一部で、そのまわりに線を1本足すか足さないかを、その日の髪と小物で選べるだけです。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 自分の頬骨が出ているかどうかは、どう確かめればいいですか
- 写真2枚で足ります。正面から1枚、真横から1枚。正面の写真では、こめかみのくぼみの高さでの左右幅と、頬のいちばん張り出した高さでの左右幅を測り、その差をZとします。横の写真では、こめかみのくぼみのいちばん奥まった点と、頬のいちばん前へ出た点の、前後の水平距離をPとします。Zが1.0cm以上あれば横方向、Pが1.0cm以上あれば前方向です。両方1.0cm未満なら、出ているというより、目尻の下に最高点が来ている高さの話であることが多いです。
- Q. 前・横・高さの3つが同時に当てはまることはありますか
- あります。3つは別々の数字なので、2つ以上に当てはまるほうがむしろ多いです。そのときは、数字が大きい順ではなく、動かす手間が小さい順に扱ってください。優先度はいつも高さ→横→前です。高さは小物の位置を変えるだけ、横は髪の乾かし方、前は毛束の前後の置き場所と、順に手間が増えます。1回にひとつだけ動かして、7日おいてから次へ進むと、何が効いたかがわかります。
- Q. どの数字も基準に届かなかったときは、どう読めばいいですか
- 「頬骨が出ている」と自分で感じているのに数字が出ないときは、動いているのが骨ではなく光です。上から来る光では頬の下に影が落ちて、張り出しが線として出ます。正面から来る光では影が消えます。同じ日に、天井の照明の下と、窓に向かった位置で1枚ずつ撮って並べてください。2枚で見え方が違えば光が原因なので、髪型を変えるより、写真を撮る場所を決めるほうが早く落ち着きます。
- Q. 3つの方向で、動かす場所はどう違いますか
- 前の型は、頬の前面に光の当たる面ができます。動かせるのは顔まわりの毛の前後で、面の上に毛束を落とすか、耳の後ろへ回すかの2択です。横の型は、左右幅の山が頬骨の高さにあります。動かせるのは髪の外側がいちばん外へ出る高さで、山の高さから3cm上か下へずらします。高さの型は、最高点の高さに点が集まりやすい状態です。イヤリングの下端やメガネの下枠を、その高さから1.5cm外します。
- Q. 左右で数字が違うときは、どちらに合わせますか
- 大きいほうに合わせてください。左右差は珍しくなく、Pで0.3cm、Zで0.5cm程度の違いはよく出ます。大きいほうの数字で判定して手当てをすれば、小さい側は自動的に基準から外れます。逆に小さいほうに合わせると、大きい側だけが基準に残ります。左右でVの高さが1cm以上違うときだけは例外で、イヤリングの下端を左右で別の高さにするほうがそろいます。
— メグラシ編集部





