骨格ストレート 骨格ウェーブ 厚手ニット|胸で膨らむか着られるか

**厚手のニットで胸から上が膨らんで見えるなら骨格ストレート側、服に体が負けて着られて見えるなら骨格ウェーブ側として選び直してください。**どちらも鏡の前では「太って見える」「似合わない」と同じ言葉になりますが、原因が逆です。膨らむのは、もともと前後に厚みのある上半身に、さらに編みの厚みが足されたからです。着られるのは、薄い上半身に対して服の大きさと重さが勝ったからです。
骨格ストレート側の人は、編みの厚さを中くらいに落とし、首元を開け、丈を腰骨で止めます。骨格ウェーブ側の人は、ふくらむ編みを上半身にだけ使い、丈を短くして腰の位置を上げます。厚手のニットそのものを諦める必要はありません。変えるのは、編みの厚さ・首元・丈の3か所です。
自分がどちら側か分からない人は、このあと書く「横から1枚撮る」確かめ方を一度だけやってください。両方に当てはまる人は、胸の厚みを先に見て、迷ったら編みを1段階だけ薄くした1枚から試すと外れにくくなります。
骨格のどちらかをまだ決めかねている人は、骨格ストレートとウェーブの見分け方を先に読むと、この先の分かれ目が使いやすくなります。
先に分ける:横から1枚撮って、膨らむか着られるかを見る
手持ちの厚手ニットを1枚着て、ふだん合わせるボトムで鏡の前に立ってください。正面ではなく、真横を向きます。スマートフォンで横からの全身を1枚撮ると、あとで見比べられます。
- 胸から上が前に張り出し、上半身が丸い塊に見える:骨格ストレート側です。ニットの厚みが、もともとの胸の厚みに上乗せされています
- ニットの中で肩と胸が泳ぎ、袖と裾だけがもたついて見える:骨格ウェーブ側です。体の薄さに対して、服の量が多すぎます
- 上は収まっているのに、腰から下がずっしり重く見える:骨格ウェーブ側の別の出方です。裾が腰まわりに乗って、下半身の張りを強調しています
- どれにも当てはまらず、肩まわりだけがごつく見える:骨格ナチュラルに近い出方です。この記事の分け方より、肩線の位置で選ぶほうが早く直ります
横から見るのは、正面だと厚みが写らないからです。正面の鏡ではどちらも「なんとなく大きい」にしか見えませんが、横から見ると、前に出ているのか、中で余っているのかがはっきり分かれます。
測る所は3つ:胸の厚み・編みの厚み・着丈
分かれ目は、家にあるもので確かめられる3か所に置きます。
| 見る所 | 測り方 | 骨格ストレート側 | 骨格ウェーブ側 |
|---|---|---|---|
| 胸の厚み | 横向きで鎖骨の下に手のひらを縦に当て、胸の頂点との差を見る | 指2本分以上、前に出る | 指1本分以内で、ほぼ平ら |
| 編みの厚み | ニットの身頃を親指と人さし指でつまむ | つまんで5〜8mmまで | 上半身なら1cmを超えてもよい |
| 着丈 | 裾が腰骨のどこに当たるか | 腰骨の上端から下2cmまで | 腰骨より上で終わる |
| 肩線 | 縫い目が肩先からどれだけ落ちるか | 落ちは3cm以内 | 落ちは2cm以内 |
胸の厚みは、骨格ストレートとウェーブを分ける見え方のうち、厚手ニットにいちばん効く場所です。手のひらを縦に当てたとき、手首側が胸の頂点に押されて浮くなら厚みがある側、手のひらがほぼまっすぐ立つなら薄い側です。
編みの厚みは、売り場でもつまめば分かります。表示のゲージより、指でつまんだときの厚さのほうが、着たときの見え方に近い数字になります。
骨格ストレート:編みは中くらい、首は開ける、丈は腰骨
骨格ストレート側の人が厚手ニットで膨らむのは、厚みが「前」に足されるからです。上半身に前後の厚みがあると、ふくらむ編みはその厚みをそのまま大きく見せます。
直す順番は、編み・首元・丈です。
- 編みは、つまんで5〜8mm:ざっくりしたローゲージでも、目が詰まって表面が平らなものはこの範囲に入ります。ふわっと起毛した糸や、縄編みが立体的に盛り上がる柄は、1cmを超えやすいので避けます
- 首元はVかボートネック:首の付け根から胸まで、肌か下に着たものが縦に見える部分を作ります。厚手でも、首元が開くと上半身の塊が分かれて見えます
- 丈は腰骨の上端から下2cmまで:これより長いと、厚みが腰まで続いて胴全体が太く見えます。短すぎると、胸の厚みだけが強調されます
骨格ストレートで厚手を着たい日の逃がし方
それでも、首まで覆う厚手や、ざっくりした縄編みを着たい日はあります。そのときは、厚みを正面から外す着方に変えます。
- カーディガンにして前を開ける:正面に縦の線が1本通り、厚みが左右に分かれます。中には薄手の無地を着ます
- 下を張りのある細身にする:上の厚みと下の細さで差をつけると、上の厚みが「わざと」に見えます。下まで厚手やふんわりした素材にすると、全身が厚くなります
- 色を濃くする:同じ厚みでも、濃い色は表面の凹凸の影が目立ちにくく、前に出て見えにくくなります
首まで覆う形は、厚手の中ではいちばん膨らみやすい形です。着るなら、首の部分が二つ折りにならないボトルネック程度の高さにとどめ、編みは5mm以下のものにします。
骨格ウェーブ:ふくらむ編みは上半身だけ、丈は短く
骨格ウェーブ側の人が厚手ニットで着られて見えるのは、服の量が体に対して多すぎるからです。上半身が薄く、腰から下にボリュームが出やすい体では、厚手の重さが下に落ちて、腰まわりにたまります。
ただ、骨格ウェーブ側の人にとって、ふくらむ編みそのものは味方です。薄い上半身に厚みを足すと、体の上下の差が縮まります。外れるのは、丈と大きさです。
- 丈は腰骨より上で終わる:短めの丈なら、厚みが胸の高さで止まり、重心が上がります
- 肩線の落ちは2cm以内:肩が落ちると、肩先から下の生地がすべて余り、上半身が服の中で泳ぎます
- ふくらむ編みは上半身だけ:下まで厚手のスカートやワイドパンツにすると、全身が重くなります。下は落ち感のある素材か、細身のものにします

骨格ウェーブで着られる日の直し方
手持ちのニットが長めで大きい場合は、買い直す前に着方で試します。
- 前だけボトムに入れる:前の裾を5cmほど入れると、腰の位置が見えて、裾のもたつきが横に逃げます
- ベルトかウエストの位置で締める:長めのニットの上から細いベルトを胴のいちばん細い位置に置くと、上と下が分かれます
- 袖を少したくし上げる:手首が見えると、服の量が減って見えます。袖口が手の甲まで落ちたままだと、着られた印象が強くなります
この3つで直らないなら、そのニットは体に対して大きすぎます。次に選ぶときは、1サイズ下か、同じサイズで丈が5cm短いものを試してください。
どちらとも取れる場合:胸は薄いのに肩が張る人
胸は手のひらがまっすぐ立つくらい薄いのに、肩先が横に張っている人がいます。この人は、厚手ニットで「肩だけごつい」「上半身が四角い」と感じやすくなります。
この場合は、胸の厚みではなく肩線で選んでください。肩の縫い目が肩先にちょうど乗るか、2cmまでの落ちに収まる1枚です。肩線が合っていれば、編みは厚手でもかまいません。首元は、横に広がるボートネックより、縦に開くVのほうが肩の張りから視線を外せます。
体の上半分が骨格ストレートに見え、下半分が骨格ウェーブに見える人は、上下で分けて考えます。上は胸の厚みに合わせ、下は腰の張りに合わせると、どちらか一方に寄せるより外れません。
どちらとも取れる場合:診断の結果が日によって変わる人
自分で何度か確かめても、ストレートの日とウェーブの日がある人もいます。体重の変化や、下着の形、姿勢で、胸の厚みの見え方は変わるからです。
このときは、編みの厚さを「つまんで8mm前後」に置いてください。骨格ストレート側の上限と、骨格ウェーブ側が着られにくくなる下限が重なる厚さです。首元はVかクルーの浅め、丈は腰骨の上端ちょうどにします。
この1枚を着て、横から撮った写真で「前に出る」側か「中で泳ぐ」側かを見ます。前に出るなら次は5mmに下げ、泳ぐなら次は1cmに上げます。1回で決めず、1段階ずつ動かすほうが早く合う厚さが見つかります。
自己診断が落ち着かない人は、骨格ストレート・ウェーブ・ナチュラルの観察で見る場所を絞ってから戻ってきてください。
首元の形は、どちらの側にも効く
厚手ニットは、首元の形で見え方が大きく変わります。骨格のどちら側でも、首元だけは同じ考え方で選べます。
- 首が短めで、あごから鎖骨までが指3本分以内:首を覆う形は顔まで詰まって見えます。Vかクルーの浅めを選びます
- 首が長めで、指4本分以上ある:首を覆う形でも詰まりにくくなります。骨格ウェーブ側なら、首元の厚みで上半身に重さを足せます
- 骨格ストレート側で首が長い:首を覆ってもよいのですが、その分、編みは5mm以下にして、厚みを首元だけに集めます

下に合わせるもので、ニットの見え方が変わる
ニットだけを替えても直らないときは、下を見直します。
骨格ストレート側の人は、上が厚くなる分、下を張りのある素材で細く仕上げます。センタープレスのパンツや、腰から裾までまっすぐなタイトスカートです。下までふんわりさせると、上下とも厚くなって全身が大きく見えます。
骨格ウェーブ側の人は、下で重さを止めます。落ち感のあるロングスカートや、裾に向かって細くなるパンツです。厚手のコーデュロイや、腰まわりにタックの多いパンツを合わせると、ニットの重さと下の張りが重なります。
上にコートを重ねる日は、もう一段分かれます。骨格ストレート側は、厚手ニットの上に厚手のコートを重ねると胸の前が二重に厚くなるので、コートは薄手で直線的なものにして、前を開けて着ます。骨格ウェーブ側は、短めのニットに丈の長いコートを重ねると腰の位置が隠れるので、コートは腰骨あたりの短めの丈か、前を開けて中の短い丈を見せる着方にします。
パンツの形まで迷っている人は、骨格ストレートかウェーブか迷う パンツが腰の高さと太ももで分けています。
試着室で見る3つの順番
売り場で厚手ニットを試すときは、次の順番で見てください。
- 肩線:縫い目が肩先から何cm落ちるか。骨格ストレート側は3cm、骨格ウェーブ側は2cmを超えたら戻します
- 丈:裾が腰骨のどこに当たるか。ストレート側は腰骨の上端から下2cm、ウェーブ側は腰骨より上
- 横から:試着室の鏡で真横を向き、前に出るか、中で泳ぐか
1と2で外れたものは、3を見る前に戻してかまいません。3は、どちら側か迷っている人ほど丁寧に見てください。
迷ったら選ぶ1枚
骨格がストレートかウェーブか決まらない人が、とりあえず1枚選ぶなら、つまんで8mm前後の目の詰まった編み、首元はVかクルーの浅め、丈は腰骨の上端、肩線の落ちは2cm以内、色は濃いめの無地です。
そこから、横からの写真で前に出るなら編みを薄く、中で泳ぐなら丈を短く、と1か所ずつ動かしてください。1度に2か所を変えると、どちらが効いたのか分からなくなります。
骨格に加えて、顔の印象でもニットの首元を決めたい人は、骨格と顔タイプでニットが割れるを続けて読むと、首元の選び方がもう一段絞れます。
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よくある問い
- Q. 厚手のニットを着ると太って見えます。骨格ストレートとウェーブのどちらですか
- 横向きで鏡に立ち、胸から上が前に張り出して見えるなら骨格ストレート側です。逆に、肩と胸がニットの中で泳いで、袖や裾だけが目立つなら骨格ウェーブ側です。太って見えるという同じ言葉でも、前者は厚みが足されたこと、後者は服の大きさに体が負けたことが原因で、直す場所が違います。
- Q. 骨格ストレートですが、ざっくりした厚手ニットをどうしても着たいです
- 首元をVかボートに開け、丈は腰骨で止まるものを選んでください。下は張りのある細身のパンツかタイトスカートにして、上の厚みと下の細さで差をつけます。それでも膨らむなら、カーディガンとして前を開けて着ると、正面に縦の線が1本通ります。
- Q. 骨格ウェーブで、厚手ニットを着ると服に着られてしまいます
- まず丈を見てください。腰骨より下まで届くと、体の中でいちばん細い胴の位置が隠れて、ニットだけが目立ちます。腰骨より上で終わる短めの丈か、前だけをボトムに入れて腰の位置を見せます。編みはふくらむものでも、肩線が肩先から2cm以内に収まるサイズを選ぶと着られにくくなります。
- Q. 診断ではストレートとウェーブの中間と言われました
- 胸の厚みと腰から下の張り方のうち、どちらが目立つかで決めます。胸のほうが目立つなら上は中くらいの編みで首元を開け、腰から下が目立つなら上にふくらみを置いて重心を上げます。両方同じくらいなら、中くらいの編みで丈を腰骨に合わせた1枚が、どちらにも外れません。
— メグラシ編集部





