骨格ストレートかウェーブか迷う パンツ|腰の高さと太ももで分ける

**ストレートかウェーブかで迷う人は、パンツではタイプを1つに決めなくてかまいません。**股上の深さはお尻の高さで、パンツの太さは太ももの張る向きで、別々に決めてください。
お尻の一番高い点が、腕を下ろしたときの手首より上にあるなら、股上は普通でかまいません。手首と同じ高さか下にあるなら、股上を深めにします。太ももが前に張っているなら、膝まで同じ太さのまっすぐなパンツ。横に張っているなら、膝の上から細くなるパンツです。この2つは同じ人の中でばらばらの答えになることがあり、それが迷いの正体です。
2つのどちらもはっきりしないときは、**張りのある生地と柔らかい生地を1本ずつはいて、腰の横に布が浮かない方を採ってください。**この記事では、どの組み合わせの人がどこで迷うのかと、決め手が見つからないときの選び方を、手元で測れる形で書きます。
結論:股上はお尻の高さ、太さは太ももの張る向きで決める
パンツには、体の2つの場所が別々に効いています。
| 決める場所 | 見る体の部分 | ストレート寄りの答え | ウェーブ寄りの答え |
|---|---|---|---|
| 股上の深さ | お尻の一番高い点 | 普通の股上 | 深めの股上 |
| パンツの太さ | 太ももの張る向き | 膝までまっすぐ | 膝の上から細く |
| 生地 | 腰の横の肉づき | 張りのある生地 | 柔らかく落ちる生地 |
骨格診断は全身をまとめて1つのタイプにしますが、パンツが触れるのは腰から下だけです。上半身がはっきりストレートの人でも、お尻の位置だけはウェーブ寄りということがあります。その人が全身のタイプに合わせてパンツを選ぶと、股上だけが合わず、腰の後ろにしわが出ます。
迷う人は、まず表の3行を自分の体で1つずつ埋めてください。3行ともストレート側、または3行ともウェーブ側なら、その骨格の基本の答えで問題ありません。行ごとに答えが割れたときが、この記事の出番です。
まず2か所を測る|お尻の高さと太ももの張る向き
測るのは2か所で、どちらも全身鏡とスマートフォンがあればひとりで測れます。
**1つ目はお尻の高さです。**下着か体に沿う服で横向きに立ち、腕を体の横にまっすぐ下ろします。写真を撮り、お尻の一番後ろに出ている点が、手首の骨の出っ張りより上にあるか下にあるかを見ます。指2本分以上上ならお尻が高い側、手首とほぼ同じ高さか下なら低い側です。
**2つ目は太ももの張る向きです。**同じ服で、正面と真横から1枚ずつ写真を撮ります。脚の付け根から10cmほど下の、太ももの一番太い所の幅を、正面の写真と横の写真で比べてください。横の写真の方が幅があれば前に張る側、正面の写真の方が幅があれば横に張る側です。
ほぼ同じ幅のときは、太ももの前を手のひらで押してみてください。押し返すような張りがあれば前に張る側として、柔らかく指が沈むなら横に張る側として扱います。
測るときは、朝より夕方の方が脚がむくみやすく、太ももの幅が変わります。迷う人ほど、毎回同じ時間帯に測ってください。
腰が高く太ももが前に張る|ストレートの答えのままでいい
お尻が高く、太ももが前に張る人は、パンツについてはストレートの答えをそのまま使って大丈夫です。迷っているのは上半身か首まわりで、腰から下ではありません。
股上は普通の深さで、ウエストが腰骨の少し上に乗るもの。太さは、太ももから膝まで同じ幅で落ちるまっすぐなもの。生地は、触ったときに形が残る程度の張りがあるものです。
ひとつ気をつけるのは、ウエストの位置です。お尻が高い人がハイウエストのパンツをはくと、ウエストからお尻の頂点までの距離が短くなり、腰まわりが詰まって見えます。ウエストのベルト位置は、おへそから指1本分下を目安にしてください。
腰が低く太ももが横に張る|ウェーブの答えのままでいい
お尻の一番高い点が手首と同じか下にあり、太ももが横に張る人も、パンツについてはウェーブの答えで問題ありません。
股上は深めで、ウエストがおへその高さに来るもの。太さは、太ももにゆとりがあり、膝の上から細くなるもの。生地は、体に沿って落ちる柔らかいものです。
この組み合わせの人が迷うのは、たいてい上半身にストレートの特徴があるときです。胸に厚みがあると、ハイウエストのパンツにトップスを入れたときに胸から下が詰まって見えます。その場合はパンツを変えずに、トップスを前だけ入れるか、腰骨までの丈のものを外に出して、パンツのウエストは隠してください。
腰は高いのに太ももが横に張る|股上はストレート、太さはウェーブ
ここからが、迷う人がいちばん多い組み合わせです。お尻は高いのに、太ももは横に張っている人です。
この人は、股上はストレートの答え、太さはウェーブの答えを採ります。つまり、普通の股上で、膝の上から細くなるパンツです。ストレートの基本のまっすぐなパンツをはくと、太ももの横で布が張り、膝から下が余って脚が短く見えます。ウェーブの基本の深い股上をはくと、お尻の上に布が余って腰の後ろにしわが寄ります。
生地は、太ももの横に張りがある分、柔らかすぎると肉の形を拾います。適度に張りがあって、表面がなめらかなものを選んでください。ウールなら目の詰まった薄手、綿ならチノの中厚くらいが目安です。
裾幅は、くるぶしの上で手のひらの幅くらいまで細くなるものが合います。それより細いと太ももとの差が大きくなり、横の張りが目立ちます。
腰は低いのに太ももが前に張る|股上はウェーブ、太さはストレート
もうひとつの割れ方は、お尻は低めなのに太ももが前に張っている人です。体を動かす習慣がある人や、もともと脚の筋肉がしっかりしている人に多い組み合わせです。
この人は、股上はウェーブの答え、太さはストレートの答えを採ります。深めの股上で、膝まで同じ幅で落ちるパンツです。ウエストが高い位置に来るので腰の低さが目立たず、太ももの前の張りはまっすぐな布が受け止めます。
ここで細いパンツを選ぶと、太ももの前で布が引っ張られ、脚の付け根に横じわが出ます。ウェーブの人に勧められがちな細身のパンツは、この組み合わせの人には合いません。
生地は、張りのあるものと柔らかいものの中間がよく合います。張りが強すぎるとハイウエストの部分が硬く浮き、柔らかすぎると太ももの前の形が出ます。秋冬なら、目の詰まったウールのフランネル程度の厚みが扱いやすいところです。
どちらとも取れるとき|生地の張りを最後の決め手にする
お尻の高さが手首とほぼ同じ、太ももの幅も正面と横でほとんど変わらない。こういう人は、測っても答えが出ません。そのときは、形ではなく生地で決めます。
用意するのは、同じくらいの太さで、生地の違うパンツ2本です。1本は張りのある生地、もう1本は柔らかく落ちる生地。手持ちにない場合は、売り場で試着してもかまいません。
2本をはき替えて、真横から写真を撮ります。見るのは腰の横です。
- 張りのある生地で、腰の横に布が浮かずに沿っているなら、ストレート寄りとして選ぶ
- 柔らかい生地で、腰の横が平らに落ちているなら、ウェーブ寄りとして選ぶ
- どちらでも浮くなら、股上の深さが合っていない。股上を一段深いものに替えて、もう一度比べる
**生地の張りが決まったら、その側の答えで股上と太さもそろえてください。**決め手が1つ見つかれば、ほかの部分はそれに合わせて選べば外れにくくなります。
それでもどちらとも言えないときは、張りと柔らかさの中間の生地、股上は普通より少し深め、太さは膝のすぐ下から細くなるもの。これが迷う人の初めの1本として、いちばん外れが少ない形です。
テーパードパンツで迷う人|絞り始める高さで選ぶ
ストレートとウェーブで迷う人が最初に手に取りやすいのが、テーパードパンツです。どちらの骨格にも勧められることが多いので、迷う人には便利に見えます。
ただし、テーパードパンツには細くなり始める高さに違いがあります。膝の上から細くなるもの、膝のあたりから細くなるもの、膝の下から細くなるものです。ここを見ないで選ぶと、同じテーパードでも合ったり合わなかったりします。
太ももが横に張る人は、膝の上から絞るもの。太ももが前に張る人は、膝の下から絞るもの。どちらとも取れる人は、膝のお皿のすぐ下から絞り始めるものです。試着したら、膝を曲げ伸ばししたときに膝の裏に布がたまらないかを見てください。たまる場合は、絞り始めが高すぎます。
骨格ごとのテーパードパンツの基本は、テーパードパンツが似合う骨格は?にまとめています。
ワイドパンツで迷う人|布が腰の横から広がるか、お尻の下から落ちるか
ワイドパンツは、裾幅よりも布がどこから広がり始めるかで合う人が変わります。
ストレート寄りの体には、お尻の下からまっすぐ落ちる形が合います。腰まわりはすっきりしていて、太ももの所から下に布がまっすぐ流れるものです。ウェーブ寄りの体には、腰の横からゆるやかに広がり、裾に向けて布が落ちていく形が合います。
迷う人は、落ち感のある生地で、裾幅が太ももの一番太い所と同じくらいのものを選んでください。それより広いと、ストレート寄りの部分があれば布が重く見え、ウェーブ寄りの部分があれば下半身が大きく見えます。
丈は、靴を履いた状態で甲に少しかかる長さが目安です。床につくほど長くすると、ウェーブ寄りの人は布の量に負け、ストレート寄りの人は重心が下に落ちます。
センタープレスを入れるか
センタープレスは、太ももの前にまっすぐな線を1本足す仕組みです。迷う人には、入れるかどうかでかなり印象が変わります。
太ももが前に張る人には、センタープレスがよく合います。前の張りを線が受け止めて、脚がまっすぐに見えます。太ももが横に張る人には、センタープレスの線が体の外に流れて、膝で曲がって見えることがあります。
迷う人は、正面から鏡を見て、プレスの線がつま先に向かってまっすぐ落ちているかを確かめてください。膝のあたりで線が外に逃げていくなら、プレスのないものの方が合います。線がまっすぐ落ちるなら、プレス入りを選ぶと脚が長く見えます。
秋冬の生地|厚くなるほど一段ずつ寄せる
秋冬のパンツは生地が厚くなるので、薄手の季節に合っていた答えがずれてきます。生地が厚いと、腰の横と太ももの前に布の厚みが加わり、体の線より外側に布が浮くからです。
厚手のパンツを選ぶときは、薄手のときの答えから股上を一段深く、太さを一段細くしてください。ストレート寄りの人もウェーブ寄りの人も同じです。
ウールは、起毛が短く表面がなめらかなものが迷う人には扱いやすい生地です。起毛の長いものは柔らかく見えますが、厚みが出て腰まわりが大きく見えます。コーデュロイは畝の太さで差が出ます。畝が太いものは布が硬くなるので、ストレート寄りの人に寄ります。迷う人は畝の細いものを選んでください。
裏地のついたパンツは、腰の横で布が二重になります。裏地があると布が体から離れやすいので、迷う人は裏地なしか、膝までの半裏のものの方が体の線に沿います。
試着室で確かめる3つの動き
迷う人は、試着室で立って正面の鏡を見るだけでは判断がつきません。次の3つの動きを必ずしてください。
**1つ目は座ることです。**試着室の椅子か床に座り、腰の後ろに布のすき間ができないかを見ます。指が2本以上入るなら、股上が浅すぎます。逆に前のウエストがおなかに食い込むなら、股上が深すぎるか、ウエストの位置が高すぎます。
**2つ目は片足を一段上げることです。**台がなければ片膝を胸に引き寄せるだけでもかまいません。太ももの前と横のどちらで布が引っ張られるかを見ます。前で引っ張られるなら太さが足りず、横で引っ張られるなら絞り始めが高すぎます。
3つ目は、横向きで10歩ほど歩くことです。試着室の外の通路を歩けるなら、そこで歩きます。お尻の下に布がたまったり、膝の裏に横じわが出たりしないかを見てください。止まっているときには出ないしわが、歩くと出ることがあります。
上に合わせるもの|腰を見せるか隠すか
パンツが決まっても、上に合わせるものでお尻の高さの見え方が変わります。
お尻が高い人は、トップスをパンツに入れて腰を見せても、腰の高さがそのまま見えるので問題ありません。お尻が低めの人は、腰を全部見せると重心の低さが出やすくなります。トップスを前だけ入れるか、ウエストの少し下で止まる丈のものを外に出して、腰の上半分だけ見せるようにしてください。
秋冬に上着を重ねるときは、上着の丈がお尻のどこで止まるかが大事です。お尻の一番高い点で止まると、そこに横の線ができて目が行きます。上着の丈はお尻の一番高い点より上で止めるか、お尻を全部覆う長さにしてください。どちらとも取れる人は、お尻を覆う長さの方が外れにくくなります。
靴は、パンツの裾の答えに合わせます。膝の上から絞るパンツには甲が見える靴、まっすぐなパンツには甲が隠れる靴の方が、脚の線がつながって見えます。
迷いが続く人へ|タイプを決めるより記録を残す
ストレートとウェーブで迷う状態は、無理に1つに決めなくても困りません。パンツは股上・太さ・生地の3つで決まるので、その3つが自分の体に合っていれば、タイプ名がどちらでも外れは出ません。
それよりも、合ったパンツと外れたパンツの記録を残してください。股上の深さ、膝での太さ、生地の張りの3つをメモしておくと、次に選ぶときに迷う時間が短くなります。手持ちのパンツの股上と、膝の位置での幅をメジャーで測っておくだけでも十分です。
どちらのタイプに近いかを確かめ直したいときは、骨格ストレートかウェーブかのセルフチェックで、上半身も含めて見直してください。診断で結果が割れたときの考え方は骨格診断で結果が違うときにあります。
関連記事
よくある問い
- Q. 骨格診断でストレートと言われ、別の場所ではウェーブと言われました。どちらを信じればいいですか
- パンツについては、どちらかを信じる必要はありません。お尻の高さと太ももの張る向きは別々の場所なので、股上は片方、太さはもう片方の答えを採ってかまいません。2つの診断が割れたのは、見た場所が違ったからということがよくあります。
- Q. テーパードパンツはストレートとウェーブのどちらに向いていますか
- 絞り始める高さで向きが変わります。膝の上から細くなるものはウェーブ寄りの人に、膝の下から細くなるものはストレート寄りの人に合います。迷う人は、膝のお皿のすぐ下から絞り始めるものを選ぶと、どちら寄りでも大きく外れません。
- Q. 冬に厚手のパンツをはくと、どちらの答えも合わなくなります
- 生地が厚くなると、腰の横と太ももの前に布が浮きやすくなります。厚手のときだけは股上を一段深くして、太さを一段細くしてください。ウールなら起毛の短いもの、コーデュロイなら畝の細いものを選ぶと、薄手のときの答えに近づきます。
- Q. ワイドパンツは迷う人には向かないのですか
- 向かないわけではありません。裾幅より、腰から太ももにかけての布の落ち方で決まります。お尻の下で布がまっすぐ落ちるならストレート寄りの答え、腰の横から外に広がるならウェーブ寄りの答えです。迷う人は落ち感のある生地で、裾幅は太ももの一番太い所と同じくらいにしてください。
— メグラシ編集部





