骨格と顔タイプでニットが割れる|厚みは体、首元は顔で決める

**ニットは、厚みと着丈を骨格で、首元を顔タイプで決めてください。**骨格診断と顔タイプ診断の答えが食い違うと感じている人のほとんどは、厚みも首元も、どちらか一方の診断で決めています。役割を分ければ、2つの診断はニットの上ではほぼ喧嘩しません。
食い違いが目立つのは、ストレート×子ども顔(キュート・フレッシュなど)、ウェーブ×大人の直線顔(クール・エレガントなど)、ナチュラル×曲線の子ども顔の3つです。この組み合わせの人は、厚みを体に合わせると顔が置いていかれ、首元を顔に合わせると体が重く見える、という行ったり来たりが起きます。
どちらとも取れるときは、正面の写真で顔が先に目に入るか、横向きの写真で体の厚みが先に目に入るかを見ます。先に目に入ったほうが、その日のニットで優先する側です。ここから先は、自分の組み合わせの見出しだけ読めば足ります。
役割の分け方|体が決める所と顔が決める所
ニットの中で、骨格が決めるのは体の面に乗る部分、顔タイプが決めるのは顔から指3本ぶんの範囲です。
| 決める場所 | どちらの診断で | 測り方 |
|---|---|---|
| 編み地の厚み | 骨格 | 二つ折りにして指でつまんだ厚み |
| 着丈と裾の始末 | 骨格 | 腰骨から裾までの距離 |
| 肩の位置 | 骨格 | 肩の縫い目と肩先の骨の差 |
| 首元の形と開き | 顔タイプ | 顎下から襟までの距離 |
| 編み柄の大きさ | 顔タイプ | 黒目の横幅と柄1つの幅 |
柄の大きさは顔、柄を置く位置は体、と覚えておくと迷いません。胸の中央に大きなケーブル柄が来るニットは、柄の大きさで顔に、柄の位置で体に、両方から評価されます。
自分の組み合わせを先に確かめる
骨格と顔タイプの組み合わせのうち、ニットで食い違いが出るのは、体と顔が逆の方向を向いているときです。
| 骨格 | 顔タイプの側 | ニットで起きやすいこと |
|---|---|---|
| ストレート | 子ども顔・曲線 | 厚手で上半身が膨らむ/薄手で顔が寂しい |
| ウェーブ | 大人顔・直線 | 薄手で顔が強く浮く/厚手で上が沈む |
| ナチュラル | 子ども顔・曲線 | ざっくりで顔が埋もれる/細編みで肩が骨ばる |
この3つ以外の組み合わせ、たとえばストレート×エレガントやウェーブ×フェミニンは、体と顔が同じ方向を向いているので、どちらかの診断の答えをそのまま使って構いません。
ストレート×子ども顔|厚みは抑え、丸みは首元で足す
骨格ストレートは上半身に厚みがあるので、編み地が厚いと胸から肩にかけて膨らみます。一方、キュートやフレッシュの顔は、薄くて平らなニットだと顔まわりが寂しく見えます。
ここで厚みを足して顔に合わせると、体が膨らみます。顔の柔らかさは、首元の丸みで足してください。
- 編み地は、二つ折りにしてつまんだ厚みが1cm前後まで
- 首元はクルーネックかボートネックの浅い丸。顎下から襟まで指3〜4本
- 編み柄を入れるなら、胸の中央より上に細い柄を1本だけ
ケーブル編みが好きなら、柄の幅が黒目の横幅の2倍以内のものを選びます。それより太い柄は、顔より先に柄が目に入ります。
ストレート×子ども顔|それでも顔が寂しいとき
首元を丸くしても顔が寂しいなら、顔に近い場所に色の明るさの差を足します。ニット本体は体に合わせた中間の濃さのまま、首元から少しだけ白やクリームの下着の縁をのぞかせる、と考えてください。
この方法なら、厚みを1mmも足さずに、顔まわりに丸い光が入ります。のぞかせる幅は指1本ぶんまでで十分です。それ以上見せると、首元の丸みが2重になって幼く寄ります。
ウェーブ×大人の直線顔|薄手のまま、首元を詰める
骨格ウェーブは上半身が薄く、厚手のニットだと上が重く沈みます。ところがクールやエレガントの顔は、薄手のハイゲージだと顔だけが強く浮いて見えます。
ここで厚みを足すのは逆効果です。薄手のまま、首元を詰めて直線を足してください。
- 編み地は二つ折りでつまんで5mm前後の薄手
- 首元はハイネックかボトルネック。顎下から襟までが指2本ぶん
- 着丈は腰骨にかかるか、少し上で止める
首元を詰めると、顔の直線とニットの縦の線がつながって、顔だけが浮く感じが消えます。
ウェーブ×大人の直線顔|Vネックを着たいとき
Vネックを着たい日は、Vの深さを鎖骨のくぼみまでにして、Vの角度を鋭くします。浅く広いVは丸に近く、顔の直線と噛み合いません。
鋭いVでも顔が浮くなら、Vの下に細い縦の線をもう1本足します。細いチェーンを1本、Vの中心に落とすだけで、顔とニットの間に線が通ります。
ナチュラル×曲線の子ども顔|ざっくりの量を首元で引く
骨格ナチュラルは骨格がしっかりしていて、ざっくりした厚手のニットを着ても膨らんで見えにくい体です。ただ、キュートのような丸く小さな顔立ちの人がざっくりを着ると、顔がニットに埋もれます。
体の側から厚みを削る必要はありません。首元だけを小さくしてください。
- 編み地はざっくりのままでよい
- 首元は詰まりすぎない丸。顎下から襟まで指3本以上空ける
- 首元の縁のリブは細く、折り返しの量を少なく
首元が大きく折り返されたタートルは、ざっくりの量がそのまま顔の真下に来ます。折り返しを指1本ぶんまでにすると、顔が埋もれません。
ナチュラル×曲線の子ども顔|細い編みを着るとき
細いハイゲージを着ると、骨格ナチュラルの肩や鎖骨の骨が浮きます。その場合、肩の縫い目を肩先の骨より指2本ぶん外に落としたものを選びます。骨の出っ張りがニットの中に収まり、首元を丸くしても骨ばって見えません。
どちらとも取れるとき|写真2枚で優先を決める
ここが一番迷うところです。たとえばストレートとウェーブの間と言われた人、顔タイプが2つの間と言われた人は、どちらに寄せればいいかが決まりません。
**正面と真横から、上半身の写真を1枚ずつ撮ってください。**手持ちの、いちばんよく着るニットで構いません。
- 正面の写真で、最初に目に入ったのが顔か、首元か
- 横向きの写真で、最初に目に入ったのが胸から背中の厚みか、腕の細さか
- 正面で顔が先なら、首元を優先して決める
- 横向きで厚みが先なら、編み地の厚みを優先して決める
両方とも先に目に入ったなら、今日のニットは厚みを骨格で決めて、首元はその日の髪で調整します。髪をまとめる日は首元を詰め、髪を下ろす日は首元を開けると、顔まわりの量が釣り合います。
どちらとも取れるとき|試着室でやること
売り場で迷ったら、試着室で3つだけ見ます。
- 正面から、顔と首元のどちらに目が行くか
- 体を45度ひねって、脇の下の生地が余るか張るか
- 腕を前に出して、肩の縫い目が肩先の骨の上で止まるか
脇の下で生地が張るなら厚みが体に合っていません。余るなら、厚みは合っていて、着丈かサイズの問題です。首元に目が行くなら、そのニットの首元は顔に強すぎます。
手持ちのニットを着られる側に戻す
すでに持っているニットでも、役割を分けて見直すと着られるものが出てきます。
| 手持ちの状態 | 体から見ると | 顔から見ると | 戻し方 |
|---|---|---|---|
| 厚いが首元が合う | 重い | 合う | 前だけ軽くしまう、上着の中で着る |
| 薄いが首元が合わない | 合う | 合わない | 首元に巻き物かインナーで形を足す |
| 厚くて首元も合わない | 重い | 合わない | 外で着ず、家用にする |
厚いが首元は合うニットは、外に1枚で着るより、前の開いた上着の中に着ると体の重さが半分になります。首元だけが見えるので、顔には合ったままです。
冬の重ね方で崩れやすい所
ニットの上にコートを重ねる季節は、首元が2重になります。ニットの首元を顔に合わせて決めても、コートの襟が別の形だと、顔のまわりで形がぶつかります。
コートを脱がない時間が長い日は、ニットの首元よりコートの襟を顔に合わせてください。コートの襟の決め方は骨格と顔タイプでコートが割れる|丈と重さは骨格、襟は顔で決めるで詳しく書いています。
色を足すときに気をつけること
ニットの色は、骨格でも顔タイプでもなく、パーソナルカラーの領分です。ただ、編み地が厚いほど色の面積が大きく見えるので、厚手のニットほど色の失敗が顔に出ます。
厚手を選ぶ日は、色を顔から離す(首元だけ別の色を出す)か、迷わない中間の濃さにしておくと安全です。色と骨格の組み合わせはニットの選び方を骨格とパーソナルカラーで決めるを見てください。
まとめ
- 厚みと着丈は骨格、首元と柄の大きさは顔タイプと役割を分ける
- 食い違うのは、ストレート×子ども顔、ウェーブ×大人の直線顔、ナチュラル×曲線の子ども顔の3つ
- どちらとも取れるときは、正面で顔が先なら首元、横向きで厚みが先なら編み地を優先
- 冬にコートを脱がない日は、ニットの首元よりコートの襟を顔に合わせる
冬服全体で体と顔がちぐはぐになるときは骨格と顔タイプで冬服がちぐはぐになる、顔タイプ側のニットの選び方だけ知りたい人は顔タイプエレガントに似合うニットも参考になります。
よくある問い
- Q. 骨格ストレートでフレッシュ顔です。太いケーブル編みはやめたほうがいいですか
- 厚み全部をやめる必要はありません。体に沿う範囲で、編み地は二つ折りでつまんで1cm前後までにして、柄の凹凸は胸の中央より下に置かない形を選びます。顔の柔らかさは首元の丸みで足せば、編みの太さで足さなくて済みます。
- Q. 骨格ウェーブでクール顔です。薄手のニットだと顔だけ強く見えます
- 薄手のまま、首元を詰めて直線を足してください。ハイネックやボトルネックの、顎下から指2本ぶんの高さが目安です。編み地を厚くして顔に釣り合わせようとすると、今度は上半身が重く沈みます。
- Q. 骨格の診断と顔タイプの診断、ニットではどちらを優先すればいいですか
- 役割で分けます。厚みと着丈は骨格、首元は顔タイプです。両方が同じ場所を取り合ったときだけ、正面と横向きの写真を撮り、先に目に入ったほうを優先してください。
- Q. タートルネックはどちらの診断で決めればいいですか
- 首の長さと顔の印象の両方が関わるので、高さは顔タイプで、厚みと折り返しの量は骨格で決めます。高さは顎下から何本の指が入るかで測るとぶれません。
— メグラシ編集部





