顔タイプエレガントに似合うニット|編み目の大きさと首元の開きで選ぶ

顔タイプエレガントの人に似合うニットは、編み目が中くらいから細めで、首元が深く開いているか、上まで詰まっているかのどちらかです。1目の幅が3〜5mmほどの編みを選び、首元はVネックやボートネックで鎖骨まで開けるか、タートルで首の上まで覆うか、はっきり振ってください。浅い丸首と、ざっくりした太い編みの組み合わせだけは、そのまま着ると地味に転びやすいので避けます。
エレガントは、大人顔で、曲線と直線の中間からやや直線寄りの顔立ちです。目・鼻・口がはっきりしていて、ひとつひとつのパーツに存在感があります。ニットは顔のすぐ下に面で広がる服なので、この顔立ちと、編み目の大きさや首元の開き方が釣り合っているかで、華やかに見えるか、地味に見えるかが分かれます。
この記事では、編み目と首元を自分で測る方法を先に置き、そのあと艶・柄・色の濃淡差・丈を順に見ます。ソフトエレガントやクール、フェミニンとの境目で迷っている人の寄せ方は、真ん中あたりに厚めに書いています。
先に結論:編み目は中〜細、首元はどちらかに振る
エレガントのニットで見るところは、次の4つです。表は答えの一覧ではなく、どこを比べればいいかの目印です。
| 見るところ | エレガントに合う側 | 地味に転びやすい側 |
|---|---|---|
| 編み目1目の幅 | 3〜5mm(中〜細) | 7mm以上のざっくり |
| 首元 | 深いV・ボートネック・タートル | 首の付け根に沿う浅い丸首 |
| 表面 | ほどよい艶、毛羽が短い | 毛羽が長くて艶がない |
| 柄の1単位 | 3〜6cm、または無地 | 1〜2cmの細かい柄の散らばり |
この4つのうち、特に効くのは編み目と首元の2つです。艶・柄は、編み目と首元が合っているときに上乗せするものと考えてください。
編み目が大きいと、ニットの表面に影の粒がたくさんできます。エレガントの顔立ちは、目元や鼻筋に自然な陰影があり、それ自体が華やかさになっています。そこへ、すぐ下のニットが大きな影の粒を広げると、顔の陰影と服の陰影が競い合い、全体がざらついた印象になります。中くらいから細めの編み目だと、ニットの表面が落ち着いて、顔の陰影だけが生きます。
首元は、エレガントの顔の長さと立体感を、どこで受け止めるかを決めます。深く開けば首から鎖骨へ縦の線がつながり、大人顔のすっきりした長さが生きます。上まで詰めれば、首元が額縁のように顔を囲み、パーツのはっきりした顔立ちが際立ちます。浅い丸首はそのどちらでもないので、首元が平坦になり、顔の陰影だけが目立って疲れて見えることがあります。
編み目の大きさは、指先で1目を測る
編み目の大きさは、タグに書かれていないことがほとんどです。売り場では、指先で直接測るのが早く確実です。
ニットの身頃の表面を見ると、Vの字の形が縦に並んでいます。このVの字1つが1目です。人差し指の爪の幅(多くの人は1cm前後)を当てて、横に何目入るかを数えてください。
- 3目以上入る(1目3mm以下):細い編み。なめらかで、表面がほぼ平らに見えるもの
- 2〜3目入る(1目3〜5mm):中くらいの編み。編み目がわかるけれど、ざっくりとは感じないもの
- 1〜2目しか入らない(1目5〜7mm):やや太い編み
- 1目が爪の幅に近い(7mm以上):ざっくりした太い編み
エレガントにいちばん合うのは、爪の幅に2〜3目入る中くらいから、3目以上入る細めまでです。この範囲なら、ニットの表面に適度な表情がありつつ、顔の陰影と競いません。
細すぎる編み(なめらかで、ほとんど布のように見えるもの)は、エレガントにも合いますが、首元の開きと色で華やかさを足す必要があります。表面が平らなぶん、ニットそのものの表情が少ないからです。細い編みを着る日は、首元をはっきり振るか、色の濃淡差を少しつけるか、どちらかで補ってください。
首元の開き:Vとボートは鎖骨から何cm、タートルは高さ何cm
首元は、深く開けるか、上まで詰めるか、どちらかに振ります。それぞれに、止める位置の目安があります。
Vネック
Vの先端が、鎖骨のくぼみから3〜6cm下で止まるものがエレガントに合います。鎖骨のくぼみは、首の付け根の中央にある小さなくぼみです。鏡の前でニットを体に当てて、Vの先端がくぼみから指2本(約3cm)下より上で止まるなら浅すぎ、手のひらの幅(約8cm)より下まで落ちるなら深すぎです。
浅すぎるVは、丸首と同じく中途半端な位置で止まります。深すぎるVは、中に何かを重ねないと着られず、重ねたものの首元が新たな線になってしまいます。3〜6cmの範囲なら、1枚で着ても肌の見え方がちょうどよく、首から鎖骨への縦の線がきれいに出ます。
ボートネック
ボートネックは、首の両脇へ横に広く開いた首元です。エレガントに合うのは、首の付け根から肩先までの距離の半分以上まで横に開いているもの。鏡の前で、首の付け根から肩先までを指で測り、その真ん中より外側まで首元が開いていれば合っています。
半分に届かない狭いボートネックは、丸首に近くなり、首元が平坦に見えやすくなります。広く開いたボートネックは、鎖骨の横の線がそのまま見え、大人顔の横幅と釣り合います。
タートル
上まで詰めるなら、タートルです。エレガントには、首の付け根から6〜9cmくらいの高さで、細めから中くらいの編みのものが合います。顔のすぐ下まで布が来るので、編み目の大きさがいっそう効きます。太い編みのタートルは、首元の布が重くなり、顔の陰影と布の陰影が近い距離でぶつかります。タートルを着るなら、編み目は爪の幅に3目以上入る細めにしてください。
丸首を着るなら
手持ちのニットが丸首ばかりという人もいると思います。丸首を着るなら、鎖骨のくぼみより3cm以上下まで開いた深めの丸首を選ぶか、首元に縦の長さのあるネックレスを足して、開きを補ってください。ネックレスは、先端が鎖骨のくぼみから5〜8cm下に来る長さだと、深いVの代わりになります。
艶と毛羽:表面で大人顔を受け止める
ニットの表面には、艶のあるものと、毛羽が立ってふんわりしたものがあります。エレガントには、ほどよい艶があり、毛羽が短いものが合います。
確かめ方は簡単です。売り場の照明の下で、ニットを少し傾けてください。表面に光の筋がすっと流れるなら、艶があります。光が表面でふわっと散って、白っぽくぼやけるなら、毛羽が長く艶が少ないものです。
エレガントの顔立ちは、肌や目元に適度な明るさと陰影があります。艶のあるニットは、その明るさを首元から受け継ぎ、顔のまわりを華やかに見せます。毛羽が長いニットは、顔のまわりにやわらかな靄をつくるので、ソフトエレガントやフェミニンにはよく合いますが、エレガントでは顔のくっきりした印象と靄がぶつかって、ぼんやりして見えることがあります。
毛羽のあるニットが好きな人は、毛羽の長さを見てください。表面から2mm以内の短い毛羽で、手で撫でると寝るものなら、エレガントでも合います。指で撫でても立ち上がってくる長い毛羽のものは、首元から離れた位置(カーディガンの身頃など)で使うと、顔とぶつかりません。
艶が強すぎるものも、注意が要ります。光沢のある糸を織り込んだ、きらきら光るニットは、首元に光が集まって、顔より服が目立ちます。光の筋が「すっと流れる」くらいがちょうどよく、「ぎらっと光る」まで行くと強すぎます。
柄と編み柄:1単位の大きさを目の幅と比べる
柄のあるニット、縄編みなどの編み柄のあるニットを選ぶときは、柄の1単位の大きさを見ます。比べる相手は、自分の目の幅です。
鏡を見て、片方の目の目頭から目尻までの幅を指で測ってください。多くの人は3cm前後です。エレガントは目・鼻・口がはっきりしていて存在感があるので、柄の1単位が**目の幅と同じか、その2倍まで(3〜6cm)**だと、顔立ちと釣り合います。
- 縄編みなら、1本の縄の幅が3〜6cm
- 編み込みの模様なら、模様の1つが3〜6cm
- ボーダーなら、1本の幅が1.5〜3cmで、間隔も同じくらい
1〜2cmの小さな柄が細かく散らばっているものは、顔立ちのはっきりした大人顔に対して柄が小さすぎて、柄がぼやけたり、顔に負けて地味に見えたりします。10cmを超える大きな柄は、ニットのほうが主役になります。
柄で迷ったら、無地に近い控えめな編み柄(細い縄編み、畝の入った編み)を選び、首元の開きと色で華やかさを足すのがいちばん確実です。エレガントは顔立ちそのものに華やかさがあるので、ニットで華やかさを足しすぎる必要はありません。
色の濃淡差:顔の陰影とニットのコントラストを揃える
色は、パーソナルカラーで選ぶ人も多いと思います。ここでは色そのものではなく、ニットと肌の明るさの差を見ます。
エレガントの顔立ちは、目元や鼻筋に自然な陰影があり、顔の中で明るいところと暗いところの差が中くらいからやや大きめです。ニットの色と肌の明るさの差も、これに揃えると全体がまとまります。
確かめ方は、鏡の前でニットを顔の下に当て、目を細めることです。目を細めると、色が溶けて明るさの差だけが残ります。そのとき、ニットと肌の境目がはっきりわかるなら、差は中くらい以上。境目がぼやけて溶け込むなら、差が小さいということです。
エレガントには、境目がはっきりわかる程度の差が合います。肌よりかなり暗い色、もしくは肌より明るい白に近い色。肌の明るさに近いくすんだ中間色は、境目が溶けて、顔の陰影だけが浮き、疲れて見えることがあります。くすんだ中間色が好きな人は、首元をはっきり振って肌を見せるか、首元にアクセサリーで明るい点を足して、境目をつくってください。
明るさの差は、1枚の中でも確かめられます。たとえば、濃い色のニットの首元から白いシャツの襟をのぞかせると、顔のすぐ下に明るい線が1本入り、肌との境目がはっきりします。反対に、白に近い明るいニットを着る日は、首元に濃い色の細いスカーフや、濃い色のインナーの縁を少しだけ見せると、顔の下が白くぼやけません。差をつける場所は、顔から近いほど効きます。ニット全体の色を替えなくても、首元の数cmで差をつければ、エレガントの顔立ちのくっきりした陰影と揃えられます。差をつけすぎると首元だけが強く見えるので、明るい線や濃い線は、幅1〜2cmにとどめてください。
丈と身幅:1枚で着る日と、重ねる日
ニットの丈と身幅も、エレガントの印象を左右します。大人顔のすっきりした縦の長さを生かすには、ニットの身頃も縦の線が通るものが合います。
1枚で着る日は、裾が腰骨にかかるくらいの丈で、身幅に適度なゆとりがあるものを選びます。身幅が広すぎて、横に四角く広がるシルエットになると、首元の縦の線と身頃の横の広がりがちぐはぐになります。肩の線が肩先にほぼ合っているか、少し落ちる程度。大きく落ちる肩のものは、首元を深く開けたVと組み合わせると縦の線が出ます。
重ねる日は、中に着るニットは薄めの細い編み、外に羽織るニットやジャケットは身頃のしっかりしたもの。エレガントは、内側を薄く外側をしっかり、という重ね方が合います。中のニットの首元は、外の羽織りの首元と同じ形に揃えると、首元の線が1本にまとまります。Vの羽織りの中にVのニット、丸首の羽織りの中にはタートル、といった組み合わせです。
ソフトエレガント・クール・フェミニンとの境目で迷う人
顔タイプ診断で「エレガントとソフトエレガントの間」「エレガントかクールか迷う」と言われた人は、ニット選びで迷いやすくなります。境目にいる人ほど、ここまでの目安をそのまま当てはめると、少しずつずれます。寄せる側を決める見方を順に書きます。
ソフトエレガントとエレガントで迷う人
両方とも大人顔で、曲線と直線の中間あたりにいます。違いは、目元と鼻筋に出ます。鏡で見て、目の形が丸く、鼻筋がやわらかく見えるならソフトエレガント寄り。目の形が切れ長で、鼻筋がまっすぐ通っているならエレガント寄りです。
ソフトエレガント寄りなら、編み目は細めのまま、表面の艶を一段抑えて、短い毛羽が少しあるものも選べます。首元は、Vよりもゆるい深めの丸首やボートネックが合います。エレガント寄りなら、艶を一段足し、首元はVかタートルにはっきり振ります。
どちらとも決めきれないときは、編み目と首元はエレガントの目安のまま、色の濃淡差だけを一段やわらげてください。肌との境目がはっきりしすぎない、少しやわらかい差の色を選ぶと、どちらに寄っていても外れません。
クールとエレガントで迷う人
両方とも大人顔で、直線寄りの顔立ちです。クールのほうがより直線的で、目元や輪郭がシャープです。鏡で見て、輪郭のあごの角がはっきりしていて、眉がまっすぐなら、クール寄り。輪郭のあごに少し丸みがあり、眉にゆるやかなカーブがあるなら、エレガント寄りです。
クール寄りなら、編み目を細く、表面をなめらかに、柄はなしか直線的なもの(細い畝やボーダー)にします。首元はタートルかVで、Vの先端の角度が鋭いもの。エレガント寄りなら、ここまでの目安どおりで、縄編みのようなやわらかい曲線の編み柄も入れられます。
フェミニンとエレガントで迷う人
両方とも大人顔ですが、フェミニンのほうが曲線寄りです。目元や輪郭に丸みが多く、やわらかく華やかな印象です。目元に丸みがあり、頬がふっくらしているならフェミニン寄り、目元がすっきりしていて頬の線が直線的ならエレガント寄りです。目元と鼻筋での見分け方は、顔タイプ エレガントとフェミニンの違いに詳しく書いています。
フェミニン寄りなら、首元をVより丸みのある深めの丸首やボートネックにし、毛羽のあるやわらかいニットも選べます。柄は曲線のもの、花のような丸い模様の編み込みなど。エレガント寄りなら、Vやタートルにはっきり振り、柄は縄編みのような整った曲線にとどめます。
診断の結果がはっきりしない人
診断を受けていなかったり、受けたけれど結果に納得していなかったりする人は、まず手持ちのニットを3枚、顔の下に当てて比べてください。細めの編みでVネックのもの、太い編みで丸首のもの、毛羽のあるやわらかいもの。鏡で見て、どのニットを当てたときに顔のパーツがいちばんはっきり見えるかを確かめます。
細めの編みでVネックのものがいちばんはっきり見えるなら、エレガントかクール寄り。毛羽のあるやわらかいものがいちばん自然に見えるなら、ソフトエレガントかフェミニン寄りです。太い編みで丸首のものがいちばん合うなら、ナチュラルな印象の顔立ち寄りかもしれません。顔を当てて2軸を決める手順は、顔タイプ診断をわかりやすく服に移すでも、襟・柄・生地の硬さに分けて書いています。
「老けて見える」「地味になる」ニットの戻し方
エレガントの人からいちばん多く聞く悩みは、ニットを着ると老けて見える、地味になる、というものです。原因はたいてい、次のどれかです。
- 首元が浅い丸首で止まっている:首元を深く開けるか、詰めるか、どちらかに振る。手持ちの丸首なら、長めのネックレスで開きを補う
- 編み目が大きすぎる:爪の幅に1目しか入らないものは、首元から離して羽織りとして使う。顔のすぐ下には細めの編みを
- 表面に艶がなく、毛羽が長い:顔の下では艶のあるものを。毛羽の長いものは、首元から離れた位置で
- 色が肌の明るさに近すぎる:境目が溶けている。首元に明るい点を足すか、肌との差がはっきりする色に替える
この4つのどれか1つを直すだけで、同じニットでも見え方はかなり変わります。全部を一度に直そうとしなくて大丈夫です。エレガントの年代ごとの「老けて見える」の戻し方は、エレガントが老けて見える秋冬にもまとめています。
秋口のニット、冬の本番のニット
秋口と冬の本番では、ニットの役割が少し変わります。
秋口は、ニットを1枚で着る日が多い時期です。首元の開きと編み目の大きさが、そのまま印象になります。この時期は、細めから中くらいの編みのVネックやボートネックを1枚で着て、首元の肌を見せると、季節の変わり目の軽さと大人顔のすっきりした印象が揃います。
冬の本番は、ニットの上にコートを重ねる日が多くなります。首元はコートの襟と重なるので、ニットの首元とコートの襟の形を揃えます。Vネックのニットには、Vの襟のコート(テーラードやラップ)。タートルには、襟のないコートや小さい襟のコート。首元の線が1本にまとまると、重ね着でも顔まわりがすっきりします。
冬の本番に太い編みのニットを着たい日は、コートの下に隠れる位置で着るのも一つの方法です。顔のすぐ下には細めの編みのタートルを入れ、その上に太い編みのカーディガンやベストを重ねる。顔の下は細かく、離れた位置は太く。この順番なら、エレガントの顔立ちと太い編みの素朴さがぶつかりません。秋冬の予定ごとの組み方は、顔タイプエレガントの秋冬の予定にまとめています。
手持ちのニットを、首元と小物で寄せる
すでに持っているニットが、ここまでの目安とずれていても、首元と小物でかなり寄せられます。
浅い丸首のニットは、首元に縦の長さのあるネックレスを足します。先端が鎖骨のくぼみから5〜8cm下に来る長さ。これで、深いVと同じ縦の線ができます。あるいは、中にシャツを着て、襟を丸首の外に出す方法もあります。シャツの襟が首元に縦の線をつくり、丸首の平坦さを補います。
太い編みのニットは、首元を開けて着ます。ボタンのあるカーディガンなら、上から2〜3個外してVの形をつくり、中に細めの編みのものかシャツを入れます。かぶりのニットなら、中にシャツの襟を出すか、首元に艶のあるスカーフを巻いて、顔の下に細かい表面をつくります。
毛羽の長いニットは、首元に艶のあるものを足します。艶のある細いスカーフ、艶のある素材のシャツの襟、光をすっと返す金属のネックレス。顔の下に艶のある線が1本入るだけで、毛羽の靄と顔立ちのくっきりした印象がつながります。
ボトムと合わせて、首元から裾までの線をつなぐ
ニットは上半身の服ですが、エレガントの印象は、首元から裾までの縦の線がつながっているかで仕上がります。首元をはっきり振っても、ボトムとの境目で線が途切れると、上半身だけが目立って見えます。
細めの編みのVネックやボートネックを1枚で着る日は、ボトムに縦の線が通るものを合わせます。センターにプレスの入ったパンツ、膝下まで落ちる細身のスカート、裾に向かってまっすぐ落ちるロングスカート。ニットの裾は、前だけ軽く入れるか、腰骨の位置で止まる丈にして、ボトムの縦の線とニットの首元の縦の線が、体の中心でつながるようにします。
タートルを着る日は、首元が詰まっているぶん、ボトムで縦の長さを足します。ボトムとニットの色を近い濃さに揃えると、首から足元まで1本の線に見えます。ニットとボトムの色の濃さが大きく違う場合は、靴の色をボトムに揃えて、腰から下を1本の線にまとめてください。
ボトムの素材は、ニットの表面と揃えます。艶のあるニットには、ほどよく艶のあるなめらかな生地のボトム。表面がマットな細い編みのニットには、目の詰んだウールや、張りのあるコットンのボトム。上下で表面の質感が揃うと、エレガントのきちんとした華やかさが全身に通ります。逆に、艶のあるニットに毛羽の長いボトムを合わせると、上下で質感がぶつかって、首元で整えた印象が足元で崩れます。
靴は、甲が見えるものか、つま先がすっきり細いものを選ぶと、首元の開きと足元の開きが呼応します。首元を深く開けた日は甲の見える靴、タートルで詰めた日はつま先の細いブーツ。首元と足元の「開く・詰める」を揃えると、全身の線が1本の方針でまとまります。
試着で確かめる3つの動作
ニットは、売り場で手に取っているときと、着たときで印象が変わります。試着できるなら、次の3つを確かめてください。
1つ目は、鏡から1.5mほど離れて、全身を見ることです。近くで見ると編み目の細かさばかりに目が行きますが、離れると、首元の開きと身頃のシルエットがどう見えるかがわかります。首元から縦の線が通って見えるかを確かめます。
2つ目は、ゆっくり顔を左右に向けることです。横を向いたとき、首元の開きが顔の輪郭とどう重なるかを見ます。Vネックなら、横を向いてもVの先端が見えているか。ボートネックなら、肩の線が横からも見えているか。
3つ目は、目を細めて顔の下を見ることです。目を細めると、編み目や柄の細かさが消えて、明るさの差だけが残ります。ニットと肌の境目がはっきりわかるか、顔のパーツがニットより目立っているか。ニットのほうが目立って見えるなら、編み目か柄が大きすぎます。
迷ったら、この順で決める
エレガントのニット選びで迷ったら、次の順番で決めてください。
- 首元を、深く開けるか上まで詰めるか、どちらかに振る(Vは鎖骨から3〜6cm下、ボートは肩先までの半分以上、タートルは6〜9cm)
- 編み目を、爪の幅に2〜3目以上入る中くらいから細めにする
- 表面の艶を、光がすっと流れるくらいに
- 柄は、1単位が目の幅の1〜2倍、迷ったら無地に近い編み柄
- 色は、肌との境目がはっきりわかる差に
エレガントの顔立ちは、それ自体に華やかさがあります。ニットで足すのではなく、顔立ちと釣り合う大きさと開きを選ぶこと。それだけで、同じ色のニットでも、地味に見えるか華やかに見えるかが変わります。秋全体の装いの組み方は、顔タイプエレガントの秋ファッションも合わせて見てください。
よくある問い
- Q. 顔タイプエレガントは、ざっくりしたローゲージのニットが似合わないのですか
- 似合わないわけではありませんが、そのまま着ると顔立ちの華やかさより編み地の素朴さが前に出やすくなります。ローゲージを着たい日は、首元を深いVにして肌を見せるか、表面に艶のある糸のものを選ぶか、どちらか1つを足してください。編み目が大きくても、首元の開きか表面の艶のどちらかが顔立ちと釣り合えば、全体はまとまって見えます。両方とも足りないと、ニットだけが重く見えます。
- Q. エレガントの人が丸首のニットを着ると、老けて見えるのはなぜですか
- 首の付け根に沿う浅い丸首は、開いているとも詰まっているとも言えない中途半端な位置で止まります。大人顔で目鼻立ちのはっきりしたエレガントは、首元がどちらかに振れていると顔立ちと釣り合いますが、中途半端だと首元が平坦に見え、顔の陰影ばかりが目立つことがあります。丸首を着るなら、鎖骨のくぼみより3cm以上下まで開いた深めの丸首にするか、首元に縦の長さのあるネックレスを足して、開きを補ってください。
- Q. ソフトエレガントかエレガントか、診断結果があいまいです。ニットはどう選べばいいですか
- 目元と鼻筋を鏡で見てください。目の形が丸く、鼻筋が柔らかいならソフトエレガント寄りなので、編み目は細めのまま、表面の艶を少し抑えて、首元の開きをVよりもゆるい深めの丸首やボートネックへ。目の形が切れ長で、鼻筋がまっすぐ通っているならエレガント寄りなので、艶を足して、首元はVかタートルにはっきり振ります。迷いが残るときは、編み目と首元はエレガントのまま、色の濃淡差を一段やわらげるだけにとどめると、どちらにも外れません。
- Q. 柄のあるニットを選ぶとき、何を見ればいいですか
- 柄の1単位の大きさを、自分の目の幅と比べてください。エレガントは目・鼻・口が中くらいからやや大きめにはっきりしているので、縄編みの1本の幅や編み込み模様の1単位が3〜6cmくらいだと顔立ちと釣り合います。1〜2cmの小さな柄が細かく散っていると顔立ちに負けて柄がぼやけ、10cmを超える大きな柄はニットのほうが主役になります。迷ったら、柄は無地に近い控えめな編み柄(細い縄編みや畝)にして、首元と色で整えるのがいちばん失敗しません。
— メグラシ編集部





