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グレーが似合う人|明るさ3段と黄み・青みで、顔が冴える灰を選ぶ

メグラシ編集部//読了 17分
木の机の上に、明るさと色みの違うグレーのニットが白い紙のそばで重なっている

**グレーのニットを着て鏡を見たとき、肌の影がニットの色に溶けて見えるなら、そのグレーは明るさの段があなたと近すぎます。**グレーが似合うかどうかは、グレーという色そのものではなく、グレーの明るさの段と、黄みか青みかの寄りの2つで分かれます。

グレーは、白と黒の間にある色です。明るい段から暗い段まで幅が広く、さらに黄みに寄ったものと青みに寄ったものがあります。同じ「グレー」でも、この2つの組み合わせで顔への響き方が大きく変わります。だから、グレーが似合う人と似合わない人がいるのではなく、それぞれの人に合うグレーと合わないグレーがあると考えたほうが正確です。

この記事では、白い紙、黒い布、スマートフォンの白黒写真の3つで、自分に合う段と寄りを確かめる方法をまとめました。秋冬はニットやコートでグレーを手に取る機会が増える季節なので、ここで一度決めておくと、売り場で迷わなくなります。

暗いグレーにあたるチャコールについては、チャコールが似合う人で詳しく書いています。この記事は、明るいグレーから暗いグレーまで、グレー全体の選び方を扱います。

結論:グレーは「明るさの段」と「黄みか青みか」の2つで選ぶ

先に答えを置きます。

**自分に合うグレーは、明るさの段と、黄みか青みかの寄りの2つで決めます。**明るさの段は、明るいグレー、中間のグレー、暗いグレーの3つに分けます。寄りは、黄み寄り、青み寄り、どちらでもないの3つです。

明るさの段は、自分の髪と肌の明るさの差で決めます。髪と肌の差が大きい人は、暗い段か明るい段のどちらかがはっきり合い、中間の段は顔がぼやけて見えやすくなります。髪と肌の差が小さい人は、明るい段がいちばん合い、暗い段は服だけが浮きやすくなります。

寄りは、顎の下に布を当てたときの肌の見え方で決めます。黄み寄りのグレーを当てて肌に血色が出る人は黄み寄り、青み寄りのグレーを当てて肌が澄んで見える人は青み寄りです。

この2つが決まると、売り場で手に取るグレーは9つの組み合わせのうち1つか2つに絞られます。迷う時間が減り、着ないグレーが増えることもなくなります。

最初に見る:グレーを着たとき、顔に起きる3つのこと

自分に合わないグレーを着たとき、顔には3つのことのどれかが起きます。どれが起きているかで、直す場所がわかります。

1つ目は「くすむ」です。肌の色が全体に灰色がかって、血色が引いたように見えます。これは、グレーの寄りが肌と反対側にあるときに起きます。黄み寄りの肌に青みのグレーを当てると、肌の黄みが濁って見えます。青み寄りの肌に黄みのグレーを当てると、肌の赤みが土っぽく見えます。直すのは寄りです。

2つ目は「ぼやける」です。顔と服の境目がはっきりせず、顔の輪郭や目鼻立ちが服の色に溶けて見えます。これは、グレーの明るさが顔の明るさに近すぎるときに起きます。直すのは明るさの段です。

3つ目は「老ける」です。目の下や口元の影が濃く見え、顔に疲れが出たように見えます。これは、くすみとぼやけが同時に起きているときによく見られます。中間の明るさで、しかも寄りが合わないグレーを顔のすぐ下に置くと、この状態になりやすくなります。

見分けるには、鏡の前でグレーの服を顎の下に当て、次に白いタオルを当ててください。白に替えた瞬間に顔の色が戻るなら「くすむ」、輪郭がはっきりするなら「ぼやける」です。両方が戻るなら「老ける」なので、段と寄りの両方を見直します。

反対に、グレーが合っているときに顔に起きることも覚えておいてください。合うグレーを顎の下に当てると、肌の色が均一に見え、目の白い部分と黒い部分の差がはっきりします。唇の輪郭もくっきりして、化粧を足していないのに顔立ちが整って見えます。白いタオルに替えたときより、グレーのほうが顔が落ち着いて見えることさえあります。その感覚があるグレーが、あなたの冴えるグレーです。

明るさの3段を、白い紙と黒い布で分ける

まず、グレーの明るさを3つの段に分ける方法です。これは、自分の手持ちのグレーを仕分けるときにも、売り場で選ぶときにも使えます。

白い紙と黒い布を用意し、その間にグレーの服を置いてください。グレーが白に近く見えるなら明るい段、黒に近く見えるなら暗い段、どちらにも寄らずちょうど真ん中に見えるなら中間の段です。

明るい段は、霧や曇り空のような淡いグレーです。白と並べても白との差がやわらかく、遠くから見ると白っぽく見えます。中間の段は、コンクリートや鉛筆の芯の線のようなグレーで、白とも黒ともはっきり離れています。暗い段は、炭や濡れた石のようなグレーで、黒と並べてようやく黒ではないとわかる程度の暗さです。チャコールと呼ばれる色はここに入ります。

判断に迷ったら、スマートフォンのカメラを白黒にして、白い紙、グレーの服、黒い布を1枚に写してください。色の情報が消えるので、明るさだけを比べられます。白黒写真で見て、紙と布のちょうど真ん中に見えるなら中間の段です。

段を分けるときに大事なのは、近くで見ないことです。腕を伸ばした距離か、1歩下がった距離から見てください。人がふだんあなたの服を見る距離は、それくらい離れているからです。

自分の明るさの段を、白黒写真で決める

次に、自分に合う段を決めます。使うのは、スマートフォンの白黒写真です。

窓のそばで、胸から上が入るように自分を写してください。服は白いものか、無地の明るい色が望ましいです。写したら、写真を白黒に変換します。

白黒の写真で、髪と肌の明るさを比べてください。髪がほとんど黒く写り、肌が白く写っていて、2つの差が大きいなら、あなたは明暗の差がはっきりした顔です。髪も肌も灰色がかって写り、2つの差が小さいなら、明暗の差がやわらかい顔です。

明暗の差がはっきりした顔の人は、グレーでも差のあるものが合います。暗い段のグレーなら髪の暗さとつながり、顔が引き締まります。明るい段のグレーなら肌の明るさとつながり、顔が明るく見えます。中間の段は、髪とも肌とも離れたところにあるので、顔の中の明暗に割り込んで、ぼやけて見えやすくなります。

明暗の差がやわらかい顔の人は、明るい段のグレーがいちばん合います。顔全体の明るさとグレーの明るさがなだらかにつながり、やさしい印象になります。暗い段のグレーは、顔の中にない暗さが服にだけあるので、服が浮いて見えやすくなります。中間の段は、明るい段の次に使いやすい段です。

瞳の色も手がかりになります。白黒写真で瞳が髪と同じくらい暗く写る人は、明暗の差がはっきりした側に、瞳が髪より明るく写る人は、やわらかい側に寄せて考えてください。

写真を撮るときは、正面から窓の光が当たる位置に立ってください。横から光が当たると、顔の片側に影ができて、肌が実際より暗く写ります。そうすると髪と肌の差が小さく見え、明暗の差がやわらかい側に間違えて分けてしまうことがあります。正面から光を受け、顔全体が均一に明るく写った写真で比べるのが確かです。

1枚で決めにくいときは、髪を下ろした写真と、髪を結んだ写真の2枚を撮ってください。髪を下ろすと顔のまわりに暗い面が増え、結ぶと減ります。2枚で答えが変わらなければ、その段で決めて構いません。答えが変わる人は、ふだん多い髪型のほうの結果を優先し、もう一方の髪型の日は、間に白を挟む方法で調整します。

黄みのグレーと青みのグレーを、白い紙で見分ける

明るさの段が決まったら、次は寄りです。グレーには、黄みに寄ったものと、青みに寄ったものがあります。

見分けるには、白い紙を使います。紙の上にグレーの布を置き、紙との境目を見てください。境目で、グレーがほんのり茶色やベージュ、緑がかって見えるなら黄み寄りです。水色や紫がかって見えるなら青み寄りです。どちらにも見えないなら、寄りのないグレーです。

黄み寄りのグレーは、グレージュやウォームグレーと呼ばれることがあります。石や砂、乾いた土のような色で、温かみがあります。青み寄りのグレーは、ブルーグレーやクールグレーと呼ばれることがあります。曇った冬の空や、金属のような色で、すっきりした印象です。

1枚だけでは寄りがわかりにくいときは、同じ明るさのグレーを2枚並べてください。片方が少し黄色っぽく、もう片方が少し青っぽく見えるはずです。人の目は、比べるものがあると色の寄りを見つけやすくなります。

手持ちのグレーで練習するのもよい方法です。家にあるグレーの服を全部、白い紙かシーツの上に並べてください。1枚ずつ見ると同じに見えたグレーが、並べると少しずつ違うことに気づきます。黄色っぽいもの、青っぽいもの、緑っぽいもの、紫っぽいものが混ざっているはずです。この違いが見えるようになると、売り場でも1枚を手に取っただけで寄りの見当がつくようになります。並べたときに自分がよく着ているグレーがどちらの寄りに集まっているかを見ると、無意識に選んできた寄りもわかります。

売り場の照明は、色の寄りを変えて見せることがあります。黄色い照明の下では、どのグレーも黄みに寄って見えます。寄りを確かめるときは、窓のそばか、白っぽい照明の下で見てください。

顎の下に2枚当てて、自分の寄りを決める

自分の寄りを決めるには、黄み寄りのグレーと青み寄りのグレーを1枚ずつ用意して、交互に顎の下に当てます。手持ちに両方がなければ、ベージュの布と水色の布で代用しても構いません。

窓のそばで、化粧をしていない状態か、ごく薄い化粧の状態で鏡に向かいます。まず黄み寄りの布を顎の下に当て、頬と唇の色を見てください。次に青み寄りの布に替えて、同じ場所を見ます。

黄み寄りを当てたときに頬にほんのり血色が出て、唇が明るく見えるなら、あなたは黄み寄りです。青み寄りを当てたときに肌が澄んで、目の白い部分がすっきり見えるなら、青み寄りです。

どちらを当てても変化が小さいときは、寄りのないグレーか、両方の中間にある杢グレーが合いやすい人です。この場合は、寄りよりも明るさの段のほうを優先して選んでください。

パーソナルカラーの診断を受けている人は、イエベと言われていれば黄み寄り、ブルベと言われていれば青み寄りが目安になります。ただ、グレーは色みが少ないぶん、診断の結果どおりにならないこともあります。黄み寄りのグレーについてはイエベ春のグレーも参考にしてください。最後は顎の下に当てた結果を優先します。

段と寄りの組み合わせで、手に取るグレーを絞る

明るさの段と寄りがわかったら、組み合わせで手に取るグレーを絞ります。下の表は、比べる軸を並べたものです。

自分の顔合いやすい段黄み寄りの人青み寄りの人
髪と肌の差が大きい明るい段・暗い段暗い段は茶色がかった炭色、明るい段は生成りに近い灰暗い段は青黒い炭色、明るい段は白に近い冷たい灰
髪と肌の差が中くらい明るい段・中間の段砂や石のような灰曇り空のような灰
髪と肌の差が小さい明るい段ミルクの入った紅茶のような淡い灰霧のような淡い灰

表は、売り場で手に取る1枚目を決めるためのものです。表のとおりの色が見つからなくても構いません。いちばん近いものを顎の下に当て、顔に起きる3つのこと(くすむ・ぼやける・老ける)が起きないかで最終的に決めてください。

どちらとも取れる場合:段も寄りもはっきりしないとき

ここまでの方法で、段か寄りのどちらか、あるいは両方がはっきりしない人がいます。どちらとも取れるときは、次の順で決めてください。

段がはっきりしないときは、髪の色を変えた時期を思い出してください。髪を明るく染めている人は、白黒写真では髪と肌の差が小さく写ります。ところが、根元が伸びてきたり、染める前の髪に戻したりすると、差が大きくなります。いまの髪で決めるのが基本ですが、髪の色をよく変える人は、両方の状態で写真を撮り、どちらの状態でも合う段を選んでください。多くの場合、明るい段が両方に共通します。

寄りがはっきりしないときは、杢グレーを試してください。明るい糸と暗い糸、あるいは少し色の違う糸が混ざっているので、近くで見ると細かな色の粒が並び、寄りがやわらぎます。黄みと青みの境目にいる人にとって、杢グレーは失敗が少ないグレーです。

それでも決められないときは、グレーを顔から離して着てください。グレーのパンツやスカート、グレーのコートの前を開けて中に白や自分の合う色を着る、という使い方です。顔から離れたグレーは、段も寄りもほとんど影響しません。顔の近くに置くグレーだけを、確かめがついたものに絞ればいいのです。

もう1つの方法は、朝と夕方で比べることです。同じグレーのニットを着て、朝の白っぽい光と夕方の黄色い光の下で、それぞれ胸から上を写してください。朝に冴えて夕方にくすむグレーは青み寄り、朝にくすんで夕方に冴えるグレーは黄み寄りであることが多く、あなたの肌はその反対側の光でも冴える寄りのほうに合います。

人の言葉が分かれるときは、言われた日の服を思い出してください。「グレーが似合う」と言われた日と「顔色が悪い」と言われた日で、グレーの段か寄りのどちらかが必ず違っています。その違いが、あなたの境目です。

中間の段のグレーは、間に1色挟んで着る

中間の段のグレーは、多くの人にとって最も難しい段です。顔の明るさと近いことが多く、ぼやけやすいからです。けれども、量販の売り場でも百貨店の売り場でも、グレーのニットやスウェットはこの段がいちばん多く並んでいます。手持ちにあるなら、着方で直します。

いちばん効くのは、顔と中間のグレーの間に、白か自分の寄りに合う明るい色を挟むことです。グレーのニットの下に白いシャツを着て襟を出す、グレーのスウェットの首元から白いTシャツを少しのぞかせる、という方法です。顔のすぐ下に明るい線があると、顔とグレーの境目がはっきりし、ぼやけが消えます。

挟む白は、寄りに合わせます。黄み寄りの人は、紙より少し黄みのある生成りやアイボリーを、青み寄りの人は、紙に近い真っ白を選んでください。白の選び分けは白が似合う人にくわしく書いています。

挟めないときは、首まわりの形で調整します。Vネックやボートネックのように、顔から離れたところでグレーが始まる形を選ぶと、首の肌が間に入り、ぼやけにくくなります。タートルネックは、中間のグレーとの相性がいちばん難しい形です。顔のすぐ下までグレーが来るので、ぼやけがそのまま顔に出ます。

グレーを顔から離す・近づけるの使い分け

グレーは、顔からの距離で使い分けると、手持ちの幅が広がります。顔から離すほど、段も寄りも気にしなくてよくなるからです。

顔のすぐ下に置くもの、つまりニット、ブラウス、マフラー、ストールは、確かめがついたグレーだけにします。段も寄りも自分に合っていて、顎の下に当てたときに顔が冴えるものです。

胸から下に来るもの、つまりカーディガンの前を開けて着る場合のカーディガン、ジャケット、ベストは、段か寄りのどちらかが合っていれば使えます。顔との間に中に着た服が入るので、グレーの影響が半分ほどになります。

腰から下に来るもの、つまりパンツやスカートは、段も寄りもほとんど気にせず選べます。中間のグレーも、寄りが反対のグレーも、ここなら問題になりません。手持ちの合わないグレーを活かす場所として覚えておいてください。

コートは、着方によって変わります。前を閉めて着るなら顔のすぐ下に来るので、確かめがついたグレーを選びます。前を開けて着るなら、中に着る服で顔の下を整えられるので、段か寄りのどちらかが合っていれば十分です。

マフラーやストールは、グレーの中で最も顔に近いものです。しかも、巻き方によって顔の下の面積が大きく変わります。合うグレーが1枚もないと感じている人は、まず確かめがついたグレーのマフラーを1本だけ用意してください。コートやニットの色に関係なく、顔のすぐ下を自分に合うグレーで埋められるので、手持ちの合わないグレーの服も、マフラーと組み合わせることで顔の近くで使えるようになります。

反対に、合わないグレーのマフラーを持っているなら、首に巻くのではなく、肩にかけて胸の前に垂らす使い方に替えてください。顔から距離が取れるので、くすみやぼやけが出にくくなります。バッグに結んだり、膝掛けとして使ったりと、顔から離した場所で活かす方法もあります。

素材で、同じグレーでも明るさと寄りが動く

同じ色のグレーでも、素材によって見え方が変わります。売り場で選ぶとき、色の表示だけで決めないでください。

毛足のある素材、たとえば起毛したウールやモヘア、ふんわりしたニットは、表面で光が散るので、実際より明るく、やわらかく見えます。中間の段のグレーでも、毛足があると明るい段に近づきます。明暗の差がやわらかい顔の人にとって、扱いやすい素材です。

表面がなめらかで目の詰まった素材、たとえば細い糸のハイゲージニットや、平らに織ったウールは、色がそのまま出ます。段も寄りも、布の色どおりに顔に響きます。確かめたとおりの結果が出やすい素材です。

光沢のある素材、たとえばサテンや、ほのかに光る化学繊維は、光が当たる部分が白っぽくなり、影の部分が暗くなります。1枚の中で明るさの段が動くので、明暗の差がはっきりした顔の人に合いやすくなります。反対に、明暗の差がやわらかい人には、強すぎることがあります。

杢グレーは、先に書いたように寄りがやわらぎます。そのうえ、近くで見ると明るい粒と暗い粒が混ざっているので、顔の近くに置いても単色のグレーよりぼやけにくい素材です。

厚手のフランネルやツイードのように、織り目がはっきり見える素材は、織り目の影のぶん一段暗く見えます。売り場で手に取ったグレーが少し暗いと感じたら、織り目の影かどうかを窓の光で確かめてください。

グレーに合わせる色で、寄りを補う

グレーは色みが少ないので、隣に置く色によって寄りが動きます。これを使うと、寄りが少し合わないグレーでも、隣の色で補うことができます。

黄み寄りの人が青み寄りのグレーを着るときは、隣に黄みのある色を置いてください。キャメル、ベージュ、からし色、テラコッタのような色です。グレーの青みが隣の黄みに引っぱられて、全体として温かく見えます。キャメルの選び方はキャメルが似合う人も参考になります。

青み寄りの人が黄み寄りのグレーを着るときは、隣に青みのある色を置きます。ネイビー、青みのピンク、ラベンダー、ワインレッドのような色です。グレーの黄みが落ち着き、すっきり見えます。

どちらの場合も、補う色は顔の近くに置くほど効きます。マフラーやストール、インナーの襟、イヤリングのように、顔のすぐ下か顔の横に置いてください。足元や手元に置いた色は、顔の印象をほとんど変えません。

グレー同士を重ねる場合は、段を離してください。明るいグレーと暗いグレーを重ねると、メリハリが出て、どちらのグレーも冴えます。中間のグレーに中間のグレーを重ねると、全体が1色に溶けて、顔までぼやけて見えます。

金属の色も、寄りを補う手がかりになります。黄み寄りの人が青み寄りのグレーを着る日は、金色の耳飾りや首飾りを顔の近くに置くと、グレーの冷たさがやわらぎます。青み寄りの人が黄み寄りのグレーを着る日は、銀色の小物を置くと、全体がすっきりまとまります。小さな面積でも顔の横で光を返すので、布の色を替えるのと同じくらい効くことがあります。

メガネをかける人は、フレームの色も見ておいてください。黒いフレームは、暗い段のグレーと呼応し、明るい段のグレーとは差が開きます。明るい段のグレーを着る日に顔まわりが硬く見えるなら、フレームの黒が原因のことがあります。茶色や透明に近いフレームに替えると、グレーとの段差がなだらかになります。

髪の色が変わると、合うグレーの段も動く

自分に合うグレーの段は、一生同じではありません。髪の色が変わると、髪と肌の差が変わり、合う段も動きます。

いちばんよくあるのは、髪を染めたときです。暗い髪を明るい茶色に染めると、白黒写真では髪と肌の差が小さく写るようになります。それまで暗い段のグレーで顔が引き締まっていた人が、染めたあとに同じグレーを着ると、服だけが重く見えることがあります。この場合は、明るい段のグレーに移ると、髪と服がなだらかにつながります。

反対に、明るく染めていた髪を暗く戻したときは、暗い段のグレーが合うようになります。髪色を変えたら、グレーの服を1枚着て白黒写真を撮り直すと、合う段がすぐにわかります。

髪に白い毛が増えてきたときも、合う段が動きます。白い毛が混ざると、白黒写真では髪全体が明るい灰色に写るようになります。すると、明るい段のグレーが髪の色と呼応し、顔まわりが1つのやわらかい明るさでまとまります。これまで暗い段のグレーを選んできた人も、明るい段を一度試してみてください。髪とグレーが響き合うと、白い毛そのものが装いの一部に見えるようになります。

段が動いても、寄りはあまり変わりません。黄み寄りの人は黄み寄りのまま、青み寄りの人は青み寄りのまま、明るさの段だけを選び直せば十分です。

秋冬のグレーのニットとコートを、売り場で選ぶ手順

秋冬にグレーを買うときの手順を、売り場で使える順番にまとめます。

最初に、自分の段と寄りを、手持ちの服で確かめておきます。家で白黒写真を撮り、顎の下に2枚当てておけば、売り場で迷う時間が大きく減ります。

売り場では、同じ形のニットやコートの中から、グレーを2〜3色手に取ります。棚にあるグレーを、白い紙と黒い布の間に置いて段を分けるのが理想ですが、紙を持っていなければ、近くにある白い服と黒い服の間に置いても構いません。

次に、窓のそばか、白っぽい照明の場所に移動して、顎の下に当てます。試着室の照明は色を変えて見せることがあるので、可能なら試着室の外の鏡も使ってください。

当てたら、顔に起きる3つのこと(くすむ・ぼやける・老ける)が起きていないかを見ます。起きていなければ、段と寄りが合っています。起きていたら、もう一段明るいグレーか、反対の寄りのグレーに替えて比べます。

最後に、手持ちの服との組み合わせを思い浮かべます。合わせるパンツやスカート、間に挟む白、隣に置く色が手持ちにあれば、その1枚は買っても着る1枚です。思い浮かばなければ、色が合っていても見送るほうが、手持ちと噛み合います。

通信販売でグレーを買うときは、画面の色を信じすぎないでください。画面の明るさや色の設定によって、同じグレーが明るくも暗くも、黄みにも青みにも見えます。商品の写真に白い服や黒い小物がいっしょに写っていれば、その2つとの距離で段を判断してください。届いたら、袋から出してすぐに窓のそばで顎の下に当て、3つのことが起きないかを確かめます。返品できる期間のうちに確かめておくと、着ないグレーを手元に残さずに済みます。

手持ちのグレーを、着る場所で分ける手順

最後に、手持ちのグレーをまとめて見直す手順です。

まず、グレーの服を全部出し、白い紙と黒い布の間に置いて、明るい段、中間の段、暗い段の3つに分けます。

次に、それぞれを白い紙の上に置いて、黄み寄り、青み寄り、寄りなしに分けます。これで、手持ちのグレーが9つのどこかに入ります。

そのうえで、自分の段と寄りに合うものを「顔の近くに置くグレー」、どちらか一方だけ合うものを「胸から下に置くグレー」、どちらも合わないものを「腰から下に置くグレー」に分けます。ニットやブラウスのように、顔の近くにしか置けない服が「腰から下に置くグレー」に入ったら、その服は間に白を挟む、隣に寄りを補う色を置く、のどちらかで着ます。

この仕分けが終わると、グレーの服を手に取ったとき、何を合わせればいいかがすぐに決まります。新しいグレーを買うときも、手持ちの9つのどこが空いているかを見て選べるので、似たグレーばかり増えることがなくなります。

くすみがかった色全体の扱いについては、くすみカラーが似合わないと感じるときも続けて読んでみてください。

まとめ:似合わないグレーは、段か寄りのどちらかが違っているだけ

グレーが似合わないと感じるとき、たいていは段か寄りのどちらか一方が違っているだけです。両方が違っていることは、思っているより少ないものです。

段は、白黒写真で見た髪と肌の差で決めます。差が大きい人は明るい段か暗い段、差が小さい人は明るい段です。寄りは、顎の下に黄み寄りと青み寄りを当てて、血色が出るか、肌が澄むかで決めます。

中間の段は誰にとっても難しい段なので、顔の近くに置くなら白を挟みます。合わないグレーは、顔から離せば、パンツやスカートとして十分に働きます。手放す前に、置く場所を変えて試してください。

よくある問い

Q. グレーを着ると老けて見えると言われました。グレーは向いていないのでしょうか
老けて見えるのは、たいてい中間の明るさのグレーを顔のすぐ下に置いたときです。顔の明るさとグレーの明るさが近いと、境目がぼやけて、肌の影がグレーに溶けて見えます。同じグレーでも、一段明るいものか一段暗いものに替えると、印象がはっきり変わります。グレー全体を避ける前に、段を替えて試してください。
Q. 黄みのグレーと青みのグレーは、売り場でどう見分ければいいですか
白い紙を1枚持っていき、紙の上にグレーの布を置いてください。紙との境目で、グレーが少し茶色やベージュに寄って見えれば黄み、少し水色や紫に寄って見えれば青みです。迷うときは、同じ棚のグレーを2枚並べると、どちらが黄み寄りかがはっきりします。
Q. パーソナルカラー診断を受けていなくても、グレーの選び方はわかりますか
わかります。この記事の方法は、診断の結果を前提にしていません。白黒写真で明るさの段を決め、白い紙と顎の下で寄りを確かめれば、自分に合うグレーは絞り込めます。診断を受けている人は、結果をその確かめの答え合わせに使ってください。
Q. 杢グレーのスウェットやニットは、どの段として考えればいいですか
杢グレーは、明るい糸と暗い糸が混ざっているので、近くで見ると明るさにばらつきがあります。段を決めるときは、腕を伸ばした距離から見て、全体がどの明るさに見えるかで判断してください。杢は混ざった糸のぶん色の寄りがやわらぐので、黄みと青みの境目にいる人にとって使いやすいグレーです。

— メグラシ編集部

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