杢グレーが似合う人|部屋着っぽいか顔がぼやけるかで杢の粗さを分ける

**杢グレーが似合わないと感じたら、服だけ部屋着っぽく見えるのか、顔がぼやけて見えるのかを先に決めてください。**この2つは、似合う杢グレーが逆になります。
服だけ部屋着っぽく見える人は、髪が黒く、目鼻立ちの明暗差がはっきりしています。そういう顔に粗い杢と起毛の表面を合わせると、顔の締まりに対して服だけがくだけて見えます。選ぶのは、細かい杢と目の詰まった表面です。
顔がぼやけて見える人は、髪や瞳の色がやわらかく、肌との明暗差が小さい人です。そういう顔に明るい杢を近づけると、杢の白い粒が顔の輪郭をさらにぼかします。**明るい杢を顔から離し、首元に濃い色か艶を1つ置いてください。**どちらとも取れる人は、中間の明るさの細かい杢から始めます。
無地のグレーで明るさの段と寄りを選ぶ方法はグレーが似合う人に書いています。この記事は、杢という糸の混ざり方が加わったときに何が起きるかに絞ります。
結論:明暗差が大きい人は杢を細かく、小さい人は杢を顔から離す
| 外れ方 | 当てはまりやすい顔 | 選ぶ杢グレー |
|---|---|---|
| 部屋着っぽい | 髪が黒い・目鼻の明暗差が大きい | 細かい杢・詰まった表面・中〜濃い明るさ |
| 顔がぼやける | 髪や瞳がやわらかい・明暗差が小さい | 中〜濃い明るさ・顔の下に濃い色を挟む |
| どちらとも取れる | 中間 | 中間の明るさの細かい杢から |
表は進む章を決めるためのものです。理由と、手持ちでの直し方は後の章で書きます。
杢グレーで起きる2つの外れ方
杢グレーは、白・黒・灰の糸を混ぜて編んだり織ったりしたグレーです。無地のグレーとの違いは、近くで見ると粒が見えることと、表面に細かな明暗の揺れがあることです。
この粒と揺れが、着る人の顔によって違う働き方をします。顔の明暗差が大きい人には、粒の揺れが「くだけた服」の印象として前に出ます。顔の明暗差が小さい人には、粒の白さが顔のまわりに散って、輪郭をぼかします。同じ1枚を着ても、外れ方が逆になるのはこのためです。
自分がどちらに外れるか、白黒写真で決める
スマートフォンのカメラを白黒にして、明るい窓際で顔の写真を撮ってください。見るのは、髪と肌の差、瞳と白目の差の2つです。
髪が肌よりはっきり暗く、黒に近い塊に写る人は、明暗差が大きい側です。部屋着っぽく見える外れ方をしやすい人です。髪が肌に近い灰色に写り、瞳の黒も小さく見える人は、明暗差が小さい側です。顔がぼやける外れ方をしやすい人です。
髪を染めている人は、いまの髪色で判断してください。髪の明るさが変われば、合う杢も変わります。
杢の粗さを、腕の長さと2mで測る
杢の粗さは、2つの距離で見ると決まります。服を手に持って腕を伸ばし、目から60cmほど離してください。そこで粒がはっきり見えれば、粗い杢です。粒が見えず、細かな霜のように見えれば、細かい杢です。
次に、服をハンガーに掛けて2m離れます。そこで一色の灰色に見えるなら、普段着として遠目には無地に近い働き方をします。2m離れても白と黒のまだらが見えるなら、遠目にも杢が主張する1枚です。
明るさも同じ場所で確かめてください。白黒写真で撮って、自分の肌より明るく写るか、暗く写るかを見ます。
ぼやける人|明るい杢を顔から離す
明暗差が小さい人は、肌より明るく写る杢グレーを、顔のすぐ下に置かないでください。明るい杢の白い粒が、頬と顎のまわりで光を散らし、顔の輪郭がにじみます。
明るい杢は、パンツやスカート、カーディガンの羽織りなど、顔から離れた場所に回します。上半身に杢グレーを着るなら、白黒写真で肌と同じか、やや暗く写る中間の明るさを選んでください。中間の杢は、粒の白さが目立たず、顔の色を沈ませません。
ぼやける人|首元に濃い色か艶を1つ置く
中間の杢グレーでもぼやけるときは、顔と杢の間に濃い色か艶を1つ挟んでください。
中に濃い色のタートルネックを重ねて首元から2cmほど見せる、襟のあるシャツを出す、細い金属のネックレスを鎖骨に置く、といった方法です。顔の下に一本の線が入るだけで、杢の粒が顔に広がらなくなります。
口紅や眉をいつもより少しはっきりさせるのも、同じ働きをします。服を替えずに顔の側で明暗差を足す方法です。
部屋着っぽい人|細かい杢と詰まった表面を選ぶ
明暗差が大きい人は、腕の長さで粒が見えない細かい杢を選んでください。細かい杢は、遠目には無地に近いので、顔の締まりと釣り合います。
表面は、起毛した裏毛や毛足のあるニットより、ハイゲージのウール、目の詰まった天竺、張りのある織りの布が合います。粒の粗さと表面の起毛が重なると、部屋着の印象が一気に強まるので、どちらか一方だけでも詰まった側に寄せてください。
明るさは、中間から濃いチャコールに近い杢が扱いやすいです。明るい杢は、髪の黒さとの差が大きくなりすぎて、顔だけが強く見えることがあります。
部屋着っぽい人|粗い杢を着るなら形を締める
粗い杢のスウェットやざっくりしたニットを着たいときは、形と合わせる服で締めてください。
上が粗い杢なら、下は折り目のあるパンツか、艶のある布のスカートにします。靴は布のスニーカーより、革の靴か細身のブーツが合います。首元は丸首より、浅いVかモックネックが、顔の締まりとつながります。袖口や裾にリブがある形は、肘の下まで袖をたくし上げると、手首の細さが出て軽く見えます。
どちらとも取れる人|中間の明るさの細かい杢から始める
白黒写真で、髪と肌の差がはっきりともぼんやりとも言えない人は、中間の明るさで細かい杢の1枚から始めてください。この組み合わせは、部屋着っぽさとぼやけのどちらにも振れにくい、いちばん外れの少ない杢グレーです。
着てみて、顔が沈むように見えたら、ぼやける側に寄っています。首元に濃い色を挟んでください。顔は明るいのに服だけ軽く見えたら、部屋着っぽい側に寄っています。下と靴を締めてください。どちらに振れたかを1回着て確かめるのが、迷う人のいちばん早い決め方です。
黄み肌と青み肌で、杢に混ざる糸の色を見る
杢グレーは、混ざる糸の色によって温度が変わります。白い紙の上に置いて、灰色が少し青く見えるなら、白と黒だけで混ぜた冷たい杢です。少し茶色く見えるなら、茶やベージュの糸が混ざった温かい杢です。
肌に黄みがある人は、温かい杢のほうが顔に馴染みます。冷たい杢を着たいときは、顔から離れた場所に回してください。肌に青みがある人は、冷たい杢が合い、温かい杢は顔の下に置くと黄ばんで見えることがあります。温度の見分けは、明暗差の判定のあとに足す2つ目の基準です。
アイテム別|ニット・スウェット・パンツ・コート
ニットは顔に最も近いので、明暗差の判定をそのまま使ってください。明暗差が大きい人は細かい杢のハイゲージ、小さい人は中間の明るさで、首元に濃い色を挟める形です。
スウェットは、杢が粗く起毛していることが多いので、どちらの人でも下と靴で締める前提で選びます。パンツは顔から遠いので、明るい杢も着られます。ぼやける人が杢グレーを取り入れるなら、パンツから始めるのが確実です。
コートの杢グレーは、面積が大きいので、2m離れて一色に見える細かい杢を選んでください。粗い杢のコートは、明暗差が大きい人には部屋着っぽさより「素朴さ」として出やすく、首元を深い色のマフラーで締めると整います。
合わせる色で、ぼやけと部屋着っぽさを戻す
杢グレーに合わせる色でも、外れ方は戻せます。ぼやける人は、紺・焦げ茶・深い緑など、杢より暗い色を顔の近くに足してください。杢と顔の間に、明暗差を作る役目です。
部屋着っぽい人は、黒・白・紺など、粒のない無地の色を合わせると、杢の揺れが落ち着きます。ベージュやくすんだピンクなど、杢と明るさの近いやわらかい色ばかりで組むと、どちらの人でも全体が締まらなくなるので、1か所は無地の濃い色を入れてください。黒との合わせ方はチャコールが似合う人も参考になります。
売り場で1枚選ぶ手順
売り場では、次の順に確かめてください。まず、自分が明暗差の大きい側か小さい側かを、家で撮った白黒写真で決めておきます。次に、手に取った杢グレーを腕の長さに離し、粒が見えるかを確かめます。最後に、鏡から2m離れて、顎の下に当てて見ます。
明暗差の大きい人は、粒が見えない細かい杢を選びます。小さい人は、肌と同じかやや暗い中間の杢を選び、顔の下に濃い色を挟めるかを考えます。迷ったら、中間の明るさの細かい杢を1枚目にしてください。
まとめ:杢グレーが合わないのは、粒の粗さと顔の明暗差がずれているだけ
杢グレーが似合わないと感じたら、服だけ部屋着っぽく見えるのか、顔がぼやけるのかを決めてください。
明暗差が大きく部屋着っぽく見える人は、細かい杢と詰まった表面を選び、粗い杢は形と靴で締めます。明暗差が小さく顔がぼやける人は、明るい杢を顔から離し、首元に濃い色か艶を1つ置きます。どちらとも取れる人は、中間の明るさの細かい杢を1回着て、振れた側に合わせて直してください。
杢グレーは、無地のグレーより表情のある色です。粒の粗さと顔の明暗差が合えば、秋冬のニットもコートも、顔をくすませずに着られます。
よくある問い
- Q. 杢グレーと無地のグレー、どちらが似合うか分かりません
- 顔の明暗差が大きい人は無地か細かい杢、明暗差が小さい人は中間の明るさの細かい杢が合いやすいです。粗い杢は、どちらの人でも合わせ方を選びます。白黒写真で髪と肌の差を見て、差が大きいか小さいかを先に決めてください。
- Q. 手持ちのグレーのスウェットが部屋着にしか見えません
- スウェットの杢は粗く、表面も起毛しているので、部屋着に見えやすい組み合わせです。下を艶のあるスカートか折り目のあるパンツにして、靴を革にすると、上半身のくだけた印象を下で戻せます。首元に細いネックレスを1本足すのも効きます。
- Q. 明るい杢グレーのニットを着ると顔色が悪く見えます
- 顔の明暗差が小さい人が、明るい杢を顔のすぐ下に置くと起きやすい外れ方です。中に深い色のタートルネックか、襟のあるシャツを重ねて、顔と杢の間に濃い色を挟んでください。それでも気になるときは、明るい杢をボトムスに回します。
- Q. 杢グレーは黄み肌と青み肌のどちらに向いていますか
- 杢グレーは混ざる糸の色で温度が変わります。黒と白だけの杢は青み肌、茶やベージュの糸が混ざった杢は黄み肌に馴染みやすいです。白い紙の上に置いて、灰色が青く見えるか、少し茶色く見えるかで見分けてください。
— メグラシ編集部





