グレージュが似合う人|灰寄りか茶寄りかを、手の甲と髪の間で見る

**あなたにグレージュが似合うかどうかは、その1枚が手の甲の肌を黄ばませないか青ざめさせないか、そして肌と同じ明るさになっていないか、の2つで決まります。**方向が合っていて、肌より1段明るいか1段暗いグレージュなら、ほぼ誰でも着られます。
グレージュは、灰色とベージュのあいだにある色です。ひとくちにグレージュと言っても、灰色に近いものからベージュに近いものまで幅があり、売り場で同じ名前がついていても、まったく違う色に見えることがあります。
だから「グレージュが似合う人」を、肌の色や診断の名前だけで決めることはできません。手元のグレージュがどちらに寄っているか、自分の肌とどれくらい明るさが違うかを、自分で確かめる必要があります。
この記事では、茶色の紙袋とグレーの紙で手持ちの1枚の方向を分け、手の甲と髪のあいだに置いて似合うかどうかを見る手順を書きます。後半では、判定がすっきり出ない人の選び方を厚めに書きました。
くすみカラー全体の似合い方はくすみカラーが似合う人に、灰色そのものについてはグレーが似合う人にまとめています。
結論:方向と明るさの2つで決める
先に結論を置きます。グレージュを選ぶときに見るのは、次の2つだけです。
1つ目は方向です。そのグレージュが灰色寄りか、ベージュ寄り(茶寄り)か。灰寄りは青みのある肌に、茶寄りは黄みのある肌になじみやすい傾向があります。
2つ目は明るさです。そのグレージュが、自分の肌と同じくらいの明るさか、それより明るいか暗いか。肌と同じ明るさだと、顔と服の境目が消えて、顔がぼやけて見えます。
| 方向が合う | 明るさ | 顔に起きること |
|---|---|---|
| 合う | 肌より明るいか暗い | 顔がなじんで、輪郭も残る |
| 合う | 肌とほぼ同じ | 顔の境目が消え、ぼやける |
| 合わない | 肌より明るいか暗い | 顔が黄ばむか、青ざめる |
| 合わない | 肌とほぼ同じ | ぼやけたうえに、くすむ |
似合うのは1行目だけです。2行目は方向が合っているので、明るさを1段変えれば似合う側に移れます。3行目と4行目は、顔から離した場所で使えば問題ありません。
グレージュは、灰と茶のあいだを動く色
グレージュの判定が難しいのは、色そのものが2つの方向に動くからです。
灰色は、白と黒を混ぜた色で、温かさも冷たさもない、いちばん中立の色です。ベージュは、白に少しの茶色や黄色を混ぜた、温かみのある色です。グレージュは、この2つを混ぜた色なので、混ぜる割合しだいで、灰色に近いグレージュにも、ベージュに近いグレージュにもなります。
さらに、ベージュの中にも、黄色が強いものと、赤みや茶色が強いものがあります。グレージュも同じで、茶寄りのグレージュの中に、黄色っぽいものと、ピンクがかったものが混ざっています。
つまり、グレージュは「1つの色」ではなく、灰と茶のあいだに広がった帯のような色です。似合うかどうかは、その帯のどこにある1枚かで変わります。
手持ちの1枚の方向を、茶色の紙袋とグレーの紙で分ける
まず、手元のグレージュが帯のどこにあるかを確かめます。用意するのは2つです。
1つは茶色の紙袋の切れ端か、茶色い紙袋です。これがベージュ側の目印になります。もう1つは、灰色の紙か、灰色の布です。新聞紙の余白や、灰色の厚紙、手持ちのグレーのニットでも構いません。これが灰色側の目印になります。
並べ方
昼間の窓の近くで、左に茶色の紙袋、右に灰色の紙を置きます。その間に、判定したいグレージュの服を置いてください。
腕を伸ばしたくらいの距離から見て、グレージュがどちらの目印に近く見えるかを確かめます。目をいったん閉じて、開けた瞬間に「こっちに近い」と感じたほうが、その1枚の方向です。
判定の目安
茶色の紙袋の隣に並べたとき、境目がなじんで見えるなら茶寄りです。灰色の紙の隣でなじむなら灰寄りです。どちらとも同じくらいの距離に見えるなら、真ん中のグレージュです。
真ん中のグレージュは、方向の判定で迷う人にとって扱いやすい1枚になります。この扱い方は、後半の「どちらとも取れる人」の章で書きます。
手の甲に乗せて、肌が黄ばむか青ざめるかを見る
方向がわかったら、次は自分の肌との相性です。顔に当てる前に、手の甲で確かめると、判断がぶれにくくなります。
顔に当てると、髪や目や表情に目が行って、色だけを見るのが難しくなります。手の甲なら、肌と服の色の関係だけを落ち着いて見られます。
見るのは、布と接した肌の色
グレージュの布を手の甲に乗せて、布の端と肌の境目を見てください。
方向が合っていれば、肌の色は布に乗せる前とほとんど変わりません。むしろ、肌のムラが少し整って見えることもあります。
方向が合っていないと、肌の色が変わって見えます。灰寄りのグレージュが合わない肌では、境目の肌が黄色くくすんで見えます。茶寄りのグレージュが合わない肌では、境目の肌が青白く、血色が引いたように見えます。
2枚を交互に乗せる
1枚だけで判断がつかないときは、灰寄りと茶寄りのグレージュを1枚ずつ用意して、交互に手の甲に乗せてください。服でなくても、灰色の紙と茶色の紙袋で代わりにできます。
交互に乗せると、どちらで肌の色が変わるかがはっきりします。変わらないほうが、あなたの肌になじむ方向です。
爪の色もいっしょに見る
手の甲で迷ったときは、爪の色も見てください。何も塗っていない爪の、根元に近いピンク色の部分です。グレージュを手の甲に乗せたとき、爪のピンクがそのまま残って見えるなら方向が合っています。爪が黄色っぽく沈む、または紫がかって見えるなら、方向が合っていません。
爪は肌より色の変化が小さく、日焼けの影響も受けにくいので、肌の判定がぶれるときの補助になります。手の甲と爪の両方で同じ結果が出れば、その判定はかなり確かです。
判定は1回で終わらせなくてよい
手の甲の判定は、日によって少し揺れます。寒い日は手の血色が引いて青白く、暖かい部屋では赤みが出ます。1回で決まらなければ、別の日の昼間にもう一度試してください。2回とも同じ結果なら、それがあなたの方向です。
肌と同じ明るさだと「裸っぽく」見える
方向が合っていても、似合わないと感じることがあります。そのときに疑うのが、明るさです。
グレージュは、肌の色にとても近い明るさを持つことが多い色です。とくに明るめのグレージュは、肌とほぼ同じ明るさになりやすく、着たときに顔と服の境目が消えてしまいます。
境目が消えると、顔の輪郭がぼやけ、遠くから見ると服を着ていないような、肌が続いているような印象になります。「裸っぽく見える」「顔がのっぺりする」と感じるのは、このためです。
測り方:目を細めて境目を見る
鏡の前でグレージュを顔の下に当て、目を細めてみてください。目を細めると、色の違いより明るさの違いが見えやすくなります。
目を細めても、顎の線と服の境目がはっきり見えるなら、明るさの差は十分です。目を細めると境目が溶けて、顔と服がひとつながりに見えるなら、明るさが近すぎます。
明るさが近いときの直し方
明るさが近いときは、同じ方向のグレージュで、もう1段明るいものか、もう1段暗いものに替えてください。どちらがいいかは、髪と目の濃さで決めます。
髪と目が濃い人は、1段暗いグレージュのほうが顔に締まりが出ます。髪と目が明るい人や、髪を明るく染めている人は、1段明るいグレージュのほうが顔が軽く見えます。
手持ちの1枚を替えたくないときは、首元に白か濃い色を細く入れてください。白いシャツの襟をのぞかせる、濃い色のタートルを下に着るなどです。顔と服の間に境目が1本入るだけで、ぼやけはかなり解消します。
顔の中で境目を作る
服で境目を作れないときは、顔の中に濃さを少し足す方法もあります。眉の輪郭をいつもより少しはっきり描く、口元に肌より1段濃い色を置く、などです。顔の中に濃い場所が1つあると、目を細めたときに顔の位置がはっきりし、服との明るさが近くても顔がぼやけにくくなります。
遠くから見たときを想像する
明るさの近さは、近くで見るより、少し離れて見たときに目立ちます。鏡から2〜3歩下がって、全身を見たときに顔がどこにあるかすぐにわかるかを確かめてください。すぐにわかれば明るさの差は足りています。顔を探すのに一瞬かかるなら、境目を足すか、明るさを1段変えてください。
髪と手の甲のあいだに、グレージュが収まるか
もう1つ、明るさの見方として使えるのが、髪の色と手の甲の肌を目印にする方法です。
髪の毛先をひと束取って、手の甲の上に乗せます。その隣にグレージュの布を置いて、3つを並べて見てください。
グレージュの明るさが、髪と肌のちょうど中間あたりにあるなら、顔のまわりの明るさがなめらかにつながります。髪より暗い、または肌より明るすぎる場合は、顔まわりの明るさが段差になって見えます。
この見方は、とくに顔の下に大きな面積で置くコートやニットを選ぶときに役立ちます。小物やボトムスなら、ここまで細かく見なくても構いません。
パーソナルカラー別の似合いやすい方向
パーソナルカラー診断を受けたことがある人は、目安として次の傾向を参考にしてください。ただし、最後は手の甲の判定を優先してください。診断の名前より、手元の1枚と自分の肌の関係のほうが正確です。
ブルベ夏
やわらかく灰みのある色が得意な季節です。グレージュとはもっとも相性がよく、灰寄りのグレージュは顔がなじみやすい色です。明るさは中くらいから明るめが使いやすく、ほんのりピンクがかったグレージュも合います。
ブルベ冬
鮮やかで濃い色、白と黒の差がはっきりした色が得意な季節です。グレージュは、灰寄りで暗めのものなら使えます。明るいグレージュは顔がぼやけやすいので、顔の下に置くなら首元に白か黒を入れてください。
イエベ春
明るく黄みのある色が得意な季節です。茶寄りで明るめのグレージュがなじみやすく、黄色っぽいベージュに近いものが顔を明るく見せます。灰寄りのグレージュは顔がくすみやすいので、顔から離して使ってください。
イエベ秋
深く、黄みや茶色のある色が得意な季節です。茶寄りで中くらいから暗めのグレージュがなじみやすい色です。灰寄りでも、茶色が少し残っているものなら使えます。
診断を受けていない人
パーソナルカラー診断を受けていなくても、グレージュの判定はできます。むしろ、手の甲と目を細める判定だけで、自分に合う1枚にたどり着けるのがグレージュのよいところです。診断の名前がわからなくても、灰寄りと茶寄りのどちらで肌がなじむか、肌より明るいか暗いかがわかれば十分です。
手持ちの服で、着ると褒められることが多い色を思い出すのも手がかりになります。黒やネイビー、グレーで褒められることが多いなら灰寄り、茶色やキャメル、カーキで褒められることが多いなら茶寄りから試してみてください。
どちらとも取れる人1|灰寄りでも茶寄りでも大差ない
ここからは、判定がすっきり出ない人の話です。
手の甲に灰寄りと茶寄りを交互に乗せても、どちらでもほとんど変わらない。これは、肌の色が青みと黄みのちょうど中間あたりにある人によく起きます。決して珍しいことではありません。
真ん中のグレージュを選ぶ
方向でどちらとも決まらないなら、茶色の紙袋と灰色の紙のちょうど真ん中に見えるグレージュを選んでください。方向で迷う必要がなくなり、明るさだけで選べます。
明るさで選ぶ
方向で決まらない人は、明るさのほうがはっきり差が出ることが多いです。目を細めて境目が残るかどうかで、明るいほうと暗いほうを比べてください。境目がはっきり残るほうが、あなたのグレージュです。
手持ちの服で決める
それでも決まらないなら、手持ちの服の色に合わせて決めてしまって構いません。黒、ネイビー、グレーが多いなら灰寄りに、茶色、キャメル、カーキが多いなら茶寄りにすると、手持ちの服と組みやすくなります。肌の判定で差が出ないなら、組み合わせやすさで決めるほうが、実際に着る回数が増えます。
以前と方向が変わったように感じたら
何年か前は茶寄りのグレージュが似合っていたのに、最近は灰寄りのほうがしっくりくる。こうした変化を感じる人もいます。肌の色は、日焼けの具合や乾燥、髪色の変化などで、少しずつ見え方が変わるからです。
方向が変わったように感じたら、手の甲の判定をもう一度やり直してください。以前の判定にこだわる必要はありません。いまの肌で合う方向を選ぶほうが、いま着たときに顔がきれいに見えます。手持ちのグレージュが以前の方向のものなら、顔から離れたボトムスや小物に回して使い続けられます。
どちらとも取れる人2|手の甲と顔で結果が違う
手の甲では灰寄りが合ったのに、顔に当てると茶寄りのほうがよく見える。またはその逆。これも、判定で迷う人からよく聞く話です。
理由は、顔の赤みと日焼け
顔は手の甲より赤みが出やすく、季節によって日焼けの具合も違います。そのため、手の甲と顔で肌の色が少し違っていることがあります。
顔に赤みが強い人は、灰寄りのグレージュを顔に当てると、赤みが強調されて見えることがあります。その場合、手の甲では灰寄りが合っていても、顔の下には茶寄りか真ん中のグレージュのほうがなじみます。
顔の結果を優先するのは、顔の下だけ
迷ったときは、置き場所で分けて考えてください。顔の下に置くニットやストールは、顔に当てた結果を優先します。コートやボトムス、バッグなど、顔から離れた場所に置くものは、手の甲の結果を優先します。
こう分けると、どちらの結果も無駄にならず、1枚ごとに迷わずに済みます。
どちらとも取れる人3|方向は合うのに、顔が寂しく見える
方向も明るさも合っているのに、グレージュを着ると顔が寂しく、元気がないように見える。これは、グレージュの彩度の低さが原因です。
グレージュは、色みをほとんど持たない色です。顔のまわりに色みのない面が広がると、顔の血色まで引いて見えることがあります。とくに秋冬は、肌が乾燥して血色が出にくい季節なので、この感じが強まります。
首元か耳元に、色みを1点足す
直し方は、顔の近くに色みを1点足すことです。方向に合わせた色を選んでください。灰寄りのグレージュなら、くすんだ青みのピンクや、深い赤紫。茶寄りのグレージュなら、テラコッタや、くすんだオレンジ。
ストール、イヤリング、口紅など、小さな面積で構いません。グレージュが土台になって、足した1点の色みが引き立ちます。
素材で艶を足す
色を足したくない人は、艶のある素材を選ぶ方法もあります。マットなウールのグレージュより、少し光を返す素材のグレージュのほうが、顔に明るさが戻ります。素材については次の章で書きます。
どちらとも取れる人4|髪をグレージュに染めている
髪をグレージュ系の色に染めている人は、服のグレージュとの組み合わせに気をつけてください。
髪と服がどちらもグレージュで、しかも同じくらいの明るさだと、顔の上下が同じ色で挟まれます。顔だけが浮いて見えたり、全体がぼんやりして見えたりします。
服のグレージュを、髪と1段ずらす
髪がグレージュなら、服のグレージュは髪より1段明るいか、1段暗いものを選んでください。髪とほぼ同じ明るさの服を顔の下に置くのは避けます。
髪と服の方向も、そろえると落ち着きます。灰寄りの髪色なら服も灰寄り、茶寄りの髪色なら服も茶寄りにすると、顔まわりがまとまります。
白髪を活かしている人
白髪を染めずに活かしている人は、髪が灰色や銀色に近い色になっています。この場合、灰寄りのグレージュと髪の色がつながりやすく、顔まわりがやわらかくまとまります。ただし、髪と服がどちらも明るい灰色だと、顔の上下が同じ明るさで挟まれるので、服は髪より1段暗いグレージュを選ぶと、顔の位置がはっきりします。茶寄りのグレージュを着たいときは、首元に白か濃い色をはさんでください。
迷うなら、顔の下は白か濃い色に
髪のグレージュと服のグレージュの組み合わせで迷うなら、顔のすぐ下には白か濃い色を置き、グレージュはその外側にしてください。グレージュのコートの内側に白いニットを着るような形です。
素材で変わるグレージュ
同じグレージュでも、素材によって顔への映り方が変わります。秋冬の服でよく使われる素材ごとに見ておきます。
起毛したウール
表面が毛羽立った素材は、光をやわらかく散らします。グレージュがよりやわらかく、ぼんやりした色に見えます。顔がぼやけやすい人は、起毛素材のグレージュを顔の下に置くときに、首元に境目を入れてください。
目の詰まったウール・ギャバジン
表面がなめらかで目の詰まった素材は、色がはっきり見えます。グレージュの方向も明るさも、そのまま顔に届きます。判定どおりのグレージュなら、いちばん素直に似合う素材です。
艶のある素材
少し光を返す素材は、グレージュに明るさと動きを足します。顔が寂しく見える人には、艶のある素材のグレージュが効きます。ただし、艶が強すぎると、グレージュの落ち着いた印象が薄れるので、ほんのり光る程度のものから試してください。
太い編み地のニット
太い編み地は、表面に影が落ちるので、グレージュが実際より暗く、灰色っぽく見えます。茶寄りのグレージュでも、太い編み地だと灰寄りに見えることがあります。ニットで判定するときは、腕を伸ばした距離から見た色で決めてください。
秋冬のグレージュの置き場所
秋冬は、グレージュがいちばん活躍する季節です。ただし、置き場所によって判定の厳しさが変わります。
コート
顔のすぐ下から体全体を覆うので、方向と明るさの両方が大きく効きます。コートのグレージュは、手の甲と顔の両方で判定して、両方で合ったものを選ぶのが理想です。迷うなら、内側に白か濃い色を着る前提で、少し判定がゆるいものでも使えます。
ニット
顔のすぐ下に来るので、顔に当てた結果を優先してください。明るさが近すぎて顔がぼやけるなら、首元に白か濃い色を入れる前提で考えます。
ボトムス
顔から離れているので、方向と明るさはそこまで厳しく見なくて構いません。手持ちのトップスとつながる方向を選ぶと、組み合わせやすくなります。
小物
ストールは顔のすぐ近くに来るので、ニットと同じ基準で選んでください。バッグや靴は、顔から離れているので、手持ちの服とのつながりで選んで問題ありません。
最初の1枚はどこから始めるか
グレージュを初めて取り入れるなら、判定が厳しくないボトムスか、内側に白や濃い色を着られるコートから始めるのがおすすめです。顔のすぐ下に置くニットやストールは、方向と明るさの両方が合っていないと顔に影響が出やすいので、2枚目以降にしてください。
ボトムスで試して、手持ちの服と組みやすいと感じたら、同じ方向のグレージュでニットを探します。ボトムスで方向を確かめておけば、ニット選びで迷う時間が短くなります。
グレージュに合わせる色
グレージュは、ほかの色の土台になりやすい色です。方向ごとに、合わせやすい色をまとめます。
灰寄りのグレージュに合わせる色
白、黒、ネイビー、チャコールなど、温度のない色や冷たい色がなじみます。差し色には、くすんだ青、青みのピンク、深い赤紫が合います。
黒と組むと引き締まり、白と組むと軽くなります。灰寄りのグレージュと黒の組み合わせが重いと感じたら、炭のような黒に寄せると落ち着きます。墨のような黒については墨黒が似合う人を参考にしてください。
茶寄りのグレージュに合わせる色
生成り、キャメル、こげ茶、カーキなど、温かみのある色がなじみます。差し色には、テラコッタ、からし色、深い緑が合います。
茶寄りのグレージュと白を組むときは、真っ白より生成りに寄せると、色の温度がそろってまとまります。
真ん中のグレージュに合わせる色
灰寄りと茶寄りのどちらの色とも組めます。真ん中のグレージュは、手持ちの服の色がばらばらな人にとって、つなぎ役になる1枚です。
秋冬の予定で組む3つの例
最後に、グレージュを秋冬の予定に当てはめた組み方を3つ書きます。方向と明るさの判定が済んでいる前提です。
1つ目は仕事の日です。灰寄りのグレージュのニットに、チャコールのパンツ、黒の靴を合わせます。首元に白いシャツの襟を少しのぞかせると、グレージュと顔の間に境目ができ、会議の席でも顔がぼやけません。茶寄りが合う人なら、こげ茶のパンツと茶色の靴に替え、襟元は生成りのシャツにします。
2つ目は週末の外出です。グレージュのコートを主役にして、内側に白か黒のニット、下に濃い色のデニムを合わせます。コートの面積が大きいので、方向と明るさの両方が合っていることが大切です。内側の白か黒が、顔のすぐ下の境目を作ってくれます。
3つ目は家族や友人との食事です。電球色の灯りの下では、灰寄りのグレージュも少し茶寄りに見えます。灰寄りが合う人は、灯りの下で顔がくすまないように、首元か耳元に青みのある色を1点足してください。茶寄りが合う人は、灯りの下でグレージュがより温かく見えるので、そのままでもなじみます。
どの組み方でも、顔のすぐ下に境目を1本入れることと、顔から離れた場所は手持ちの服とのつながりで選ぶこと。この2つを守れば、グレージュは毎日の装いの土台として使い回せます。
売り場でグレージュを選ぶ手順
最後に、売り場でグレージュを選ぶ手順をまとめます。茶色の紙袋や灰色の紙は持ち歩けないので、売り場にあるもので代わりにします。
1:灰色の服とベージュの服を探す
売り場の中で、はっきり灰色の服と、はっきりベージュの服を1枚ずつ見つけてください。その間に気になるグレージュを持っていって、どちらに近いかを見ます。
2:窓際か入り口で見る
売り場の照明は暖かい色が多く、グレージュは茶寄りに見えやすくなります。できれば外の光が入る場所で確かめてください。
3:手の甲に乗せる
気になる1枚を手の甲に乗せて、境目の肌が黄ばむか青ざめるかを見ます。売り場の照明の下では判定がゆるくなりやすいので、迷ったら外の光が入る場所でもう一度乗せてください。そこでも肌の色が変わらなければ、その1枚の方向はあなたの肌に合っています。
4:試着室で目を細める
試着できるなら、鏡の前で目を細めて、顎の線と服の境目が残るかを確かめます。境目が溶けるなら、同じ方向で1段明るいか暗いものを探してください。
通販で選ぶとき
通販では、グレージュは画面によって色が大きく変わって見えます。写真の色をそのまま信じるより、同じページにある別の色との差で判断してください。同じ服の色違いに、灰色とベージュがあれば、グレージュがそのどちらに近く写っているかで方向がわかります。
着用写真があれば、モデルの顔と服の境目を見ます。境目がはっきりしていれば、そのグレージュは肌より明るいか暗い色です。境目が溶けて見えるなら、肌に近い明るさの色だと考えてください。届いたら、茶色の紙袋と灰色の紙の間に置いて方向を確かめ、手の甲で肌との相性を見てから着る場所を決めます。
色名だけで選ばない
売り場や通販では、グレージュに似た色に、トープ、モカグレー、ストーンなど、いろいろな名前がついています。名前が違っても、灰と茶のあいだにある色なら、この記事の見方がそのまま使えます。逆に、グレージュという名前でも、ほとんど灰色やほとんどベージュのものもあります。名前ではなく、方向と明るさの2つで見てください。
まとめ:グレージュは、方向と明るさの2段階で見る
グレージュが似合うかどうかは、その1枚が灰寄りか茶寄りかという方向と、肌との明るさの差という2つで決まります。
方向は、茶色の紙袋と灰色の紙の間に置いて、どちらに近いかで分けます。肌との相性は、手の甲に乗せて、境目の肌が黄ばむか青ざめるかで見ます。明るさは、目を細めて顔と服の境目が残るかで確かめます。
どちらとも取れる人は、真ん中のグレージュを選ぶ、明るさで決める、手持ちの服とのつながりで決める、の順で考えてください。手の甲と顔で結果が違うなら、顔の下に置くものは顔の結果、離れた場所に置くものは手の甲の結果を優先します。
グレージュは、合う1枚さえ見つかれば、秋冬の装いの土台として長く使える色です。売り場で迷ったら、方向と明るさの2段階を思い出してください。
よくある問い
- Q. グレージュはどのパーソナルカラーにも似合いますか
- グレージュは灰と茶の混ぜ方で色が大きく変わるため、ほとんどのパーソナルカラーに合う1枚が存在します。ただし、どのグレージュでも似合うわけではありません。灰寄りのものはブルベの人に、茶寄りのものはイエベの人になじみやすく、逆を選ぶと顔がくすんだり青ざめたりして見えます。
- Q. グレージュを着ると顔がぼやけます。似合わないのでしょうか
- 顔がぼやけるのは、グレージュの明るさが肌とほぼ同じで、顔と服の境目が消えているためであることが多いです。同じ方向のグレージュで、肌より明るいか暗いものに替えるか、首元に白や濃い色を細く入れると、境目が戻ってぼやけが解消します。
- Q. グレーとグレージュはどちらを選べばいいですか
- グレーで顔が青ざめて見えるなら、グレージュの茶寄りを試してください。ベージュで顔が黄ばんで見えるなら、グレージュの灰寄りが合う可能性があります。グレーとベージュのどちらも少しずつ合わないと感じる人にこそ、グレージュは使いやすい色です。
- Q. グレージュのコートを1着だけ買うなら、どちらの方向を選べばいいですか
- 手の甲の判定で迷わず決まった方向を選んでください。どちらとも決まらない場合は、手持ちの服で多い色に寄せると組み合わせやすいです。黒やネイビーが多いなら灰寄り、茶色やキャメルが多いなら茶寄りが、手持ちの服とつながります。
— メグラシ編集部





