スーツ売り場でオフィスカジュアルを買う|堅いか揃いすぎかで分ける

**職場で上着を着ている人を、明日の朝10人だけ数えてください。**スーツ売り場でオフィスカジュアルを買うときに、外れる方向はその数で決まります。
10人中3人以下なら、あなたは「堅く見える」側です。売り場のジャケットは肩パッドが入り、生地に光沢があり、色は黒か濃紺に寄っています。そのまま着ると、職場の中で1人だけ面接に来た人のように見えます。避けるのは肩の厚み・生地の光沢・濃い色の上下の3つで、選ぶのは肩の薄いニットやジャージーの上着と、明るい灰色やベージュのパンツです。
10人中5人以上か、来客が週に何度もある職場なら、あなたは「揃いすぎる」側です。セットアップを買ってかまいませんが、上下を同じ日に着るのは週2日までにしてください。3〜4人の職場は上着だけを売り場で買い、下は手持ちから合わせます。どの側でも、売り場に行く前に職場で数えることが最初の一手です。
職場の線そのものを見分けたいときはオフィスカジュアル|会社ごとの線の見分け方と基本の5点を先に読んでください。この記事は、その線が分かったあとで、スーツ売り場で何を選ぶかに絞って書きます。
結論|職場で上着を着ている人の数で、買い方が分かれる
スーツ売り場には、オフィスカジュアル向けの棚が別にあることが多くなりました。上着、パンツ、スカート、ブラウス、ニットまで一か所で揃い、量販の価格帯で上下を買えます。便利な一方で、ここで揃えた服は「堅い」か「揃いすぎる」かのどちらかに外れやすい。
理由は、売り場の服がスーツの作りから出発しているからです。肩の芯地、裏地、ボタンの位置、生地の張り。どれもスーツを基準に少し崩した形で、崩し方の幅が職場によっては足りません。
| 職場で上着を着ている人 | 外れる方向 | 売り場で買うもの |
|---|---|---|
| 10人中0〜3人 | 堅く見える | 肩の薄い上着か、パンツの単品 |
| 10人中3〜4人 | どちらにも振れる | 上着だけ。下は手持ち |
| 10人中5人以上 | 揃いすぎる | セットアップ可。ばらして着る前提 |
数えるのは、席に座っているときの上着です。通勤のコートは数えません。暖房が入る季節は上着を椅子にかける人が増えるので、朝の打ち合わせの時間に数えると実態に近くなります。
スーツ売り場の服が外れる2つの形
「堅く見える」は、職場の誰よりも服が改まっている状態です。言われる言葉は「今日何かあるの」「面接みたい」。原因は形ではなく、肩・光沢・色の濃さの3つが同時にそろっていることにあります。1つだけなら目立ちません。
「揃いすぎる」は、上下が同じ生地・同じ色で、毎日同じ組み合わせになっている状態です。言われる言葉は「制服みたい」「いつも同じ」。上着の人が多い職場ほど、周りもそれぞれ違う上下を合わせているので、上下が完全に揃った人が浮きます。
2つは逆向きのずれなので、直し方も逆になります。堅い側は服の改まりを1段下げ、揃いすぎる側は組み合わせに差をつける。自分の側を取り違えると、直したつもりでかえって浮きます。
自分の職場を測る|3日で数える3つ
上着の人数だけでは決めきれないときに、あと2つを足して3日間見てください。
1つめは、来客や外出の頻度です。週に3回以上、社外の人と会う日があるなら、上着の人数が少なくても1段上に置きます。来客の日だけ上着を着る人が多い職場では、普段の人数より来客の日の人数で数えます。
2つめは、あなたより1〜2段上の立場の人の服です。課長や部長にあたる人が上着を着ているかどうか。若手が軽く、上の人が改まっている職場では、真ん中に置くのがいちばん浮きません。
3つめは、靴です。周りの足元がスニーカーや底の平らな靴ばかりなら、上着の人がいても職場の線は低めです。パンプスが多いなら、線は高めに見積もります。
3日分を並べて、上着の人数・来客・上の立場の服・靴のうち2つ以上が高めなら「揃いすぎる」側、2つ以上が低めなら「堅く見える」側に置いてください。
堅く見える側の人|売り場で避ける4つの印
上着の人が少ない職場では、売り場で次の4つを手に取った時点で棚に戻します。
**1つめは、肩の厚みです。**肩先をつまんで、芯地が指で潰れずに5ミリ以上残る上着は、スーツの肩です。羽織ったとき肩の角が立ち、ニットやカットソーの人の中で輪郭が際立ちます。
2つめは、生地の光沢です。売り場の照明の下で、生地の面に白い筋が流れるように光るものは避けます。光沢は改まりの合図で、蛍光灯の職場では照明より強く光って見えます。
3つめは、上下とも黒か濃紺であることです。どちらか片方なら問題ありません。両方が濃いと、上下で一続きの塊になり、スーツと見分けがつかなくなります。
4つめは、細い襟と2つボタンの組み合わせです。テーラードの襟そのものは悪くありません。ただ襟幅が指2本ぶんより細く、ボタンが2つ縦に並ぶ形は、就活や式典の上着と同じ顔になります。
堅く見える側の人|選ぶのは上着1枚とパンツ1本
避ける印を外したうえで、売り場で選ぶのは次の2点だけで足ります。
上着は、襟のないノーカラーか、襟があってもニットやジャージーで編んだものにします。肩パッドが無いか、指でつまむと潰れる程度の薄いもの。色は灰色、ベージュ、明るめの紺のどれかにします。これなら上着を着ていない人の中に入っても、カーディガンに近い軽さで見えます。
パンツは、明るい灰色かベージュのセンタープレスで、腰まわりにゆとりのあるテーパードかストレートを選びます。上着が濃い日にも薄い日にも合わせられ、上下が一続きの塊になりません。
ブラウスやニットは、売り場ではなく手持ちから合わせるほうが外れません。スーツ売り場のブラウスは、襟の芯がしっかりしていて、ここでも堅さが出やすいからです。
揃いすぎる側の人|セットアップは「ばらす日」を先に決める
上着の人が多い職場では、セットアップを買うのが近道です。上着とパンツ、上着とスカートが同じ生地で揃い、来客の日も迷いません。
外れるのは、毎日上下で着たときです。周りの人はそれぞれ違う上下を合わせているので、上下が完全に揃った人が1人いると、制服のように見えます。
そこで、買う前に1週間の割り振りを決めます。上下で着る日は、来客や会議がある週2日まで。残りの3日は、上着だけを手持ちのパンツやスカートと合わせる日、パンツだけをニットと合わせる日に分けます。
この割り振りができない色や形のセットアップは、買っても上下でしか着られません。上着だけで着て、手持ちの下と合わないものは、売り場で一度手持ちの下を思い浮かべて当ててみてください。
揃いすぎる側の人|上下の色に1段の差をつける
ばらして着るときは、上と下の色に1段の差をつけます。濃い灰色の上着なら、下は明るい灰色かベージュ。紺の上着なら、下は灰色か白に近い生成り。

差が1段に収まっていれば、きちんとした印象は残ります。2段以上離すと、上着だけが浮いて、急いで羽織ったように見えます。濃い・中くらい・明るいの3段で考え、隣り合う段を合わせてください。
色ではなく素材で差をつける方法もあります。上着が平らな織りなら、下に細かい凹凸のある生地を合わせる。色を揃えたい職場でも、表面が違えば上下が一続きに見えません。
どちらとも取れる人|上着の人が10人中3〜4人のとき
いちばん迷うのが、上着の人が3〜4人の職場です。堅く見えるのも揃いすぎるのも、どちらも起こりえます。
この場合は、売り場で買うのを上着1枚に絞ります。下は手持ちのパンツかスカートから合わせ、売り場では買いません。上下を同じ売り場で揃えないだけで、揃いすぎる心配はほぼ消えます。
上着は、堅い側の条件のうち2つを満たすものにします。肩が薄いこと、光沢がないこと。色は濃くてもかまいません。濃い色でも肩と光沢が控えめなら、上着の人が少ない日も多い日も、真ん中に収まります。
それでも迷うなら、着る日を2つに分けます。来客や会議のある日は上着を着て、ない日は椅子の背にかけておく。上着の着脱で職場の線に合わせられるので、服を2種類持つ必要がありません。
どちらとも取れる人|立場が変わる時期は1段上に置く
部署の異動、昇格、転職の直後は、職場の上着の人数が分かっていても、自分の立ち位置がまだ決まっていません。
この時期だけは、迷ったら1段上に置いてください。堅く見えることは数週間で周りに合わせて崩せますが、軽く見られた印象は戻すのに時間がかかります。上着を買うなら肩の薄いテーラードを1枚にし、最初の2週間はそれを毎日着て、周りを見てから下を足します。
転職直後の服をどう決めるかはオフィスカジュアル レディース|転職の初出勤は面接で見た服から決めるにも書いています。
生地を手で確かめる|光沢と張りの見分け方
スーツ売り場の照明は明るく、光沢が実際より抑えて見えることがあります。手で確かめる方法を2つ置きます。
1つは、生地を手のひらで軽く握ってから離すことです。しわがすぐ消え、面が平らに戻る生地は張りが強く、着たときの輪郭も固くなります。しわが少し残り、ゆっくり戻る生地は、着たときに体に沿って柔らかく見えます。堅い側の人は後者を選びます。

もう1つは、生地を斜めにして窓側の光に当てることです。売り場に窓が無ければ、スマートフォンのライトを斜めから当てます。面全体が一色に光るなら光沢が強く、織り目の凹凸に光が散るなら控えめです。
秋冬に売り場で足すなら、上着より先に中の1枚
秋冬は、上着を足したくなる季節です。ただ暖房の入った職場では、席に着くと上着を脱ぐ人が増えます。上着を脱いだあとの姿が、その日の大半の時間の服になります。
堅い側の人は、上着より先に中に着るニットを見直してください。上着を脱いでもきちんと見えるニットがあれば、上着は着る日を減らせます。首元が詰まりすぎず、肩の縫い目が肩先に乗っている薄手のものが、職場の線に入りやすい。
揃いすぎる側の人は、セットアップの下に合わせるニットを2色にします。同じ上下でも、中の色が変われば毎日同じには見えません。
試着室で見る3か所
スーツ売り場の試着は、立って鏡を見るだけで終わりがちです。職場で着る時間を思い浮かべて、3か所を確かめます。
まず、腕を前に伸ばしてキーボードを打つ姿勢をとり、背中の縫い目が突っ張らないか。突っ張る上着は、座っている時間の長い職場では1日もちません。
次に、試着室の椅子か床に腰を下ろし、パンツの膝と腰まわりにしわが寄りすぎないか。センタープレスの線が座るたびに崩れるなら、生地が薄すぎます。
最後に、上着を脱いで中の服だけになった姿を見ます。ここで中の服と下が合わないなら、上着を脱ぐ時間の長い季節には向きません。
何点そろえれば回るか|週5日の出社で
売り場で一度にそろえたくなりますが、多く買うほど上下が揃いすぎる方向に寄ります。週5日の出社なら、次の点数で足ります。
堅い側の人は、上着1枚、パンツ2本、ニットかブラウスを3枚。上着は週に2〜3日だけ着る前提です。
揃いすぎる側の人は、セットアップ1組、別の色のパンツかスカート1本、中に着るもの4枚。セットアップの上下を、それぞれ別の日に使い回します。
どちらとも取れる人は、上着1枚と中に着るもの3枚だけを売り場で買い、下は手持ちの2本で回します。足りない日が出てから、足りない場所だけを買い足してください。買い足す場所の決め方はオフィスカジュアルを買い足さずに回す|1点あたりの出番回数で、足りない場所を決めるが参考になります。
まとめ|売り場に行く前に、職場で数える
スーツ売り場のオフィスカジュアルは、外れ方が2つあります。上着の人が少ない職場では堅く見え、多い職場では揃いすぎて見える。外れる方向が逆なので、売り場で選ぶものも逆になります。
上着の人が10人中3人以下なら、肩の厚み・光沢・濃い上下を避け、肩の薄い上着か単品のパンツを選ぶ。5人以上なら、セットアップを買ってばらす日を先に決め、上下の色に1段の差をつける。3〜4人なら、上着だけを売り場で買い、下は手持ちで合わせる。
価格を抑えてそろえたい人はオフィスカジュアルを安くそろえる|お金をかけるのは顔の近くの1枚も合わせて読んでください。どこにお金をかけるかの順番が分かると、売り場で手に取る点数が減ります。
よくある問い
- Q. スーツ売り場のオフィスカジュアルは、職場で浮きますか
- 浮くかどうかは職場の側で決まります。上着を着ている人が10人中3人以下の職場では、肩パッドの厚い上着や光沢のある濃い上下が堅く見えます。逆に上着の人が多い職場では、上下同じ生地を毎日着ると制服のように揃いすぎて見えます。先に職場で上着の人数を数えてから売り場に行ってください。
- Q. セットアップは買わないほうがいいですか
- 上着の人が多い職場なら買ってかまいません。ただし上下を同じ日に着るのは週2日までにして、残りの日は上着だけ、下だけを手持ちと合わせます。上着の人が少ない職場では、セットアップを買っても上下で着る日がほとんど来ないので、上着かパンツの単品を選ぶほうが出番が増えます。
- Q. 売り場の店員さんに何と伝えればいいですか
- 「スーツではなく、職場で毎日着る上着を探している」と伝え、職場で上着を着ている人のおよその割合と、来客の頻度を添えてください。この2つが分かると、肩の作りや生地の厚みを職場に合わせて出してもらいやすくなります。
- Q. 就活のときのスーツを、オフィスカジュアルに使えますか
- 上着だけを、明るい色のパンツやニットと合わせる形なら使えます。上下で着ると就活の印象がそのまま出るので、下は必ず別のものにしてください。黒の上着は堅さが強いので、上着の人が少ない職場では中を明るい色のニットにして差をつけます。
— メグラシ編集部





