タイトスカート黒のぽっちゃりコーデ|秋冬は横じわの位置と生地で選ぶ

**黒のタイトスカートを履いて、鏡に対して横向きに立ってみてください。**ヒップのいちばん高い位置の下、お腹のすぐ下、太ももの前。この3か所のどこかに、横に走るしわが出ていないでしょうか。
黒は面を引き締めて見せる色で、タイトスカートは腰から下を一本の縦の線にまとめる形です。組み合わせとしては、体を細く見せる側に働くはずのもの。それなのに大きく見える日があるとしたら、原因は色でも体型でもなく、横じわ・裾の位置・タイツとの境目の3つのどれかです。
この記事では、その3つを一つずつ確かめていきます。きれいめの服が窮屈に見える悩み全体についてはぽっちゃりきれいめコーデ|きちんとしたのに窮屈に見える時の直し方に、黒のタイトスカートの上下の黒の合わせ方は黒タイトスカートのコーデ|上と下の黒が、同じ黒に見えているかで決まるにまとめてあります。
結論:大きく見せているのは、黒ではなく3つの線
先に答えを書いておきます。
| 見るところ | 大きく見える状態 | 直し方 |
|---|---|---|
| 横じわ | ヒップ下・お腹の下・太ももの前に横の線が出る | 出る位置でサイズ・生地・形のどれを替えるか決める |
| 裾の位置 | ふくらはぎの一番太いところで止まっている | それより上か下、どちらかに外す |
| タイツとの境目 | スカートの黒とタイツの色がずれている・肌が透ける | 60〜80デニールで、スカートに近い濃さに |
黒のタイトスカートは、体の輪郭をそのまま映す形です。だからこそ、輪郭の上に横の線が1本入ると、そこに目が行きます。縦の一本の線を、横の線で途中から切らないこと。それが、この記事のすべてです。
横じわの位置で決める|ヒップの下・お腹の下・太ももの前
横じわは、生地が体のどこかで横に引っ張られているときに出ます。引っ張られている場所によって、原因が違います。
| 横じわが出る場所 | 何が起きているか | 替えるもの |
|---|---|---|
| ヒップの一番高い位置の下 | ヒップで生地が足りず、上に引き上げられている | サイズ(ひと回り上) |
| お腹のすぐ下 | 生地が薄く、お腹の丸みに沿って折れている | 生地(厚みのあるもの) |
| 太ももの前 | 歩くときに足が前に出て、生地が引っ張られている | 形(スリットの位置・裾の幅) |
ヒップの下の横じわは、サイズの問題です。ヒップの一番高い位置で生地が足りないと、スカートは上に引き上げられ、その下に横の線が何本も出ます。このしわは、上に何を着ても、裾をどう直しても消えません。ひと回り大きいサイズに替えてください。
確かめ方は、ヒップの一番高い位置で、スカートの生地を左右から指でつまんでみることです。左右合わせて2cm以上つまめれば、サイズは合っています。つまめなければ、小さい。
お腹の下の横じわは、生地の問題です。お腹は丸く前に出ているので、薄い生地はその丸みに沿って折れ、お腹の下で一本の線になります。サイズを大きくしても、生地が薄いままだと、この線は消えません。厚みのある生地に替えてください。生地の厚みの見分け方は、次の章で書きます。
太ももの前の横じわは、形の問題です。歩くと足が前に出て、スカートの前の生地が太ももに引っ張られます。立っているときは出なくても、歩きはじめると出るのが特徴です。後ろにしかスリットがないスカートや、裾が細く締まった形で起こりやすい。スリットの位置を変えるか、裾にかけてわずかに広がる形に替えます。
生地の厚みで決める|秋冬は、指で押して跳ね返るもの
秋冬の黒のタイトスカートは、生地の選び方で見え方が大きく変わります。同じ黒でも、薄い生地は体の凹凸をそのまま映し、厚みのある生地は凹凸をならして一つの面に見せます。
確かめ方は2つあります。
1つめは、生地を光にかざして、裏から指を当てること。指の形が透けて見えるなら、その生地は薄すぎます。指の影がぼんやり分かる程度なら中くらい、まったく見えなければ十分な厚みです。
2つめは、生地を指で押して、離したときに跳ね返るかを見ること。押した跡がすぐに戻るなら、生地に張りがあって、体の凹凸を拾いません。跡がしばらく残るなら、柔らかすぎて、お腹やヒップの丸みに沿って折れます。
| 生地 | 厚み | 張り | 向き不向き |
|---|---|---|---|
| ウール(平織り・サージ) | 厚い | 強い | 凹凸を拾わず、秋冬に一番向く |
| 厚手のポリエステル(ポンチ・ダブルクロス) | 中〜厚い | 強い | しわが戻りやすく、扱いが楽 |
| ジャージ・カットソー | 薄い〜中 | 弱い | お腹の下に横じわが出やすい |
| ニット | 中〜厚い | 弱い | 厚みはあるが伸びて凹凸を映す。裏地付きなら可 |
ニットのタイトスカートは、秋冬らしい見た目で人気がありますが、伸びる生地なので、体の凹凸をそのまま映しやすい。選ぶなら、裏地が付いていて、外側の編み地が裏地の上を滑るものにしてください。裏地がないニットのタイトスカートは、お腹とヒップの丸みに沿ってしまいます。
丈で決める|ふくらはぎの一番太いところで止めない
タイトスカートの裾は、脚の上に一本の横の線を作ります。この線がどこにあるかで、脚の見え方が変わります。
脚の中で一番横幅があるのは、多くの人の場合、ふくらはぎの一番太いところです。裾がちょうどそこで止まると、横の線と脚の一番太い幅が重なって、そこに目が行きます。
裾は、ふくらはぎの一番太いところより上か下、どちらかに外すのが答えです。
| 裾の位置 | 見え方 | 合う人 |
|---|---|---|
| 膝頭の下5〜10cm | 膝下のくびれた位置で止まり、脚が細い側で切れる | 膝下がすっきりしていて、ふくらはぎに丸みがある人 |
| ふくらはぎの一番太いところ | 横の線と脚の幅が重なって太く見える | 避けたい位置 |
| ふくらはぎの一番太いところの下5cm以上 | 足首に向かって細くなる位置で止まる | 膝まわりを隠したい人・ロング丈が好きな人 |
測り方は、鏡の前に立って、ふくらはぎの一番太いところに、指で横に印をつけるつもりで目で覚えることです。その位置から上下5cm以内に裾が来るスカートは、避けるか、裾を直すことを考えてください。
膝下の丈を選ぶか、ふくらはぎより下の丈を選ぶかは、好みと場面で決めて構いません。どちらも、一番太いところを外しているかぎり、脚は細い側で切れて見えます。ロング丈の選び方はロングタイトスカートのコーデ|秋冬の靴・トップスと細く見える丈にもあります。
スリットの位置と長さ|歩いて太ももの前に横じわが出ないか
スリットは、歩くための切れ目です。どこに入っているかで、歩いたときの横じわの出方が変わります。
後ろのスリットは、一番よくある形です。歩幅が狭いうちは問題ありませんが、大きく歩くと、足が前に出たぶん前の生地が太ももに引っ張られます。太ももの前に横じわが出るのは、このときです。
横のスリットは、歩くときに足が前に出ても、横の切れ目が開いて生地の引っ張りを逃がします。太ももの前の横じわが気になるなら、横か、斜め前にスリットが入ったものを選ぶと楽になります。
前のスリットは、歩くたびに膝から下が見えます。脚の線を見せる形なので、ふくらはぎより下の丈と組むと、縦の線が長く見えます。ただ、座ったときにスリットが大きく開くので、職場で座る時間が長いなら、スリットの長さが膝頭より上まで来ないものにしてください。
長さは、立った状態で、スリットの上の端が膝頭の上5cm以内に収まっていれば、歩きやすさと見え方のつり合いが取れます。それより短いと歩幅が制限され、それより長いと座ったときに太ももが見えます。
タイツの濃さ|スカートの黒と、タイツの黒をそろえる
秋冬の黒のタイトスカートは、ほとんどの日にタイツかストッキングと組みます。ここで、スカートとタイツの境目に3つめの横の線が出ることがあります。
境目が目立つのは、スカートの黒とタイツの黒の濃さがずれているときです。スカートは真っ黒なのに、タイツが薄くて肌が透けていると、裾の位置で黒が急に薄くなり、そこに線が入ります。
秋冬なら、肌が透けない厚さのタイツ(目安として60〜80デニール)を選ぶと、スカートの黒に近い濃さになります。スカートの裾からタイツ、靴までが一続きの黒になると、腰から足先までが一本の縦の線にまとまります。
| タイツ | スカートの黒との関係 | 見え方 |
|---|---|---|
| 肌色のストッキング | 黒と肌色で境目がはっきり出る | 裾の位置に横の線が入る |
| 薄い黒(20〜40デニール) | 肌が透けて、黒が薄まる | 裾の位置で黒の濃さが変わる |
| 黒(60〜80デニール) | スカートの黒とほぼ同じ濃さ | 腰から足先まで一続きの縦の線 |
| 黒(100デニール以上) | スカートの黒より濃く、つや消しに見えることも | 生地の質感がずれて見える場合がある |
100デニールを超える厚いタイツは、黒が深くなりすぎて、スカートの黒より濃く見えることがあります。また、つやのない質感になるので、つやのあるスカートの生地と並ぶと、質感の違いが目立ちます。スカートの生地につやがあるなら、80デニール前後までにしておくと、質感がそろいます。
上下の黒をそろえる考え方は、冬の黒タイトスカートコーデ|黒が3つに増える日の、境目の決め方で、上と靴を含めて詳しく書いています。
上に何を合わせるか|トップスの裾は、お腹の一番前に出たところで止めない
黒のタイトスカートの上に合わせるトップスは、裾をどこで止めるかが大事です。
トップスの裾を入れるか出すかは、お腹の一番前に出たところの高さで決めます。お腹の一番前に出たところがウエストのすぐ下にあるなら、トップスを入れるとその丸みがスカートの上にそのまま見えます。この場合は、トップスの前だけを軽く入れて、横と後ろは出す、という入れ方がちょうどいい。前の数cmだけ入れると、ウエストの位置が分かりつつ、お腹の丸みはトップスの生地がかぶさって見えません。
裾を出すなら、トップスの裾がお腹の一番前に出たところで止まらないようにします。ちょうどそこで止まると、トップスの裾の横の線とお腹の丸みが重なります。お腹の一番前より上で止まる短めの丈か、ヒップの一番高い位置より下まで来る長めの丈。どちらかに外してください。
色は、トップスを明るくすると、黒のスカートとの間に境目ができて、重心が上に上がります。トップスも黒にすると、上下が一続きの黒になって縦の線が長く見えます。どちらにするかは、境目をどこに置きたいかで決めます。お腹の位置に境目を置きたくないなら、トップスも暗い色にして、境目を顔の近くまで上げる。チャコールやネイビーなど、黒に近い暗い色を選ぶと、境目がやわらかく溶けます。
靴|甲の見え方で、脚の長さが変わる
黒のタイトスカートに黒タイツを合わせたら、靴も足の甲をどれだけ見せるかで、脚の見え方が変わります。
甲が深く隠れる靴(ブーティやローファー)は、タイツと靴が一続きになり、足首の位置が見えにくくなります。脚の縦の線が足先まで伸びて見えるので、ふくらはぎより下の丈と組むと、腰から足先まで一本の線になります。
甲が浅く見える靴(パンプス)は、甲の部分にタイツの黒が見えるので、靴とタイツの境目が足の甲に来ます。膝下の丈と組むと、膝下から足先までの脚の線が長く見えます。
ブーツを合わせるなら、筒の上の端とスカートの裾の間に、どれくらいタイツが見えるかを見てください。この隙間が5cm以下だと、スカートとブーツがつながって見えて、縦の線が保たれます。10cmを超えると、そこに脚の一番太いところが見えることがあります。靴の選び方はタイトスカートに合わせる靴|きれいめに見える3つの条件にまとめてあります。
羽織り|コートの裾とスカートの裾の差
秋冬は、黒のタイトスカートの上にコートを羽織ります。ここでも、コートの裾とスカートの裾がどんな関係にあるかで、全体の印象が変わります。
コートの裾がスカートの裾より長いと、スカートはコートの中に隠れて、コートの縦の線がそのまま全体の線になります。これが一番細く見える組み方です。ロングコートなら、スカートの丈を問わずに使えます。
コートの裾がスカートの裾より短いと、コートの裾、スカートの裾の順に、横の線が2本入ります。2本の線の間隔が10cm以上あれば、段になって見えて、それほど気になりません。5cm以内に近づくと、2本の線が重なってかえって重く見えます。
ショート丈のジャケットやブルゾンを合わせるなら、ウエストの少し下、ヒップの一番高い位置より上で止まる丈が、タイトスカートと合います。ヒップの一番高い位置でちょうど止まる丈は、ヒップの丸みと重なって、そこに横の線ができます。
どちらとも取れる場合|お腹は気になるが、ヒップは気にならない
お腹の丸みは気になるけれど、ヒップのサイズはスカートに合っている。この場合、ヒップに合わせたサイズを選ぶと、お腹のところでウエストがきつくなることがあります。
このときは、ウエストの作りで選び分けます。
ウエストがベルト状にしっかりした作りのスカートは、お腹の上でウエストが食い込みます。ウエストの後ろにゴムが入ったもの、またはウエストがベルトのない作り(見返し仕上げ)のものを選ぶと、お腹の前でゆとりを持たせつつ、ヒップのサイズは合わせられます。
上には、裾がお腹の一番前に出たところより下まで来るトップスを合わせて、ウエストの位置はトップスの裾で隠してしまう。ウエストを見せないなら、ウエストのゴムや作りも見えません。
もう一つの方法は、ウエストの位置を少し下げて履くことです。ウエストの一番細いところではなく、少し下の腰骨のあたりで履くと、お腹の丸みの上に乗らずに済みます。ただ、この場合はスカートの丈が数cm長くなるので、裾がふくらはぎの一番太いところにかかっていないかを確かめてください。
どちらとも取れる場合|ウエストで選ぶとヒップがきつく、ヒップで選ぶとウエストが余る
ウエストとヒップの差が大きい人は、どちらに合わせても、もう一方が合わないことがあります。
答えは、ヒップに合わせるです。
ヒップがきついと、その下に横じわが出て、これは直す方法がほとんどありません。ウエストが余るのは、詰めるか、ベルトで締めるか、上にトップスをかぶせるかで、いくらでも調整できます。
ウエストの余りが2〜3cmなら、裏側に小さなゴムを縫い付けるか、ウエストの後ろの縫い目を少し詰めるだけで済みます。5cmを超えて余るなら、お直しの店で詰めてもらうと、仕上がりがきれいです。ベルトで締める場合は、スカートのウエストにしわが寄るので、上にトップスをかぶせて隠すことを前提にしてください。
試着のときは、ウエストのボタンを留める前に、ヒップの一番高い位置で左右2cmがつまめるかを先に見てください。つまめたら、ウエストの余りは後から直せます。つまめなければ、ウエストが合っていても、そのスカートは選ばないほうが確実です。
どちらとも取れる場合|職場用と休日用を、1枚で兼ねたい
黒のタイトスカートを1枚だけ持つなら、職場でも休日でも使えるものを選びたいところです。
兼ねるなら、丈は膝下5〜10cm、スリットは後ろか横に1本、生地はウールか厚手のポリエステルの平らな織りの一枚が、両方の場面で使いやすい組み合わせです。
職場では、きれいめのニットかシャツ、ジャケットを合わせ、パンプスかローファーで。休日は、スウェットや厚手のカットソー、スニーカーやブーツと合わせても、生地に厚みがあれば崩れて見えません。
選ぶときに気をつけたいのは、生地の光沢です。光沢の強い生地は職場寄りに、ジャージやニットの生地は休日寄りに傾きます。両方で使うなら、光沢を抑えた、表面が平らな生地を選んでください。職場でのタイトスカートの組み方はタイトスカートで座ると上がる裾|職場で工夫が要るのは膝上8cmからにも書いてあります。
下着とインナーの線|ヒップと腰に出る段差
横じわと並んで、黒のタイトスカートに出やすいのが、下着やインナーの段差です。タイトスカートは体に沿う形なので、ショーツの縁やインナーの裾が、スカートの上から横の線として浮いて見えることがあります。
黒は光を吸う色ですが、横から光が当たると、生地の上の段差に影ができます。とくに、ヒップの一番高い位置の少し下を横切るショーツの縁は、歩くたびに動いて、そこに目が行きます。
段差が出る場所と直し方は、次のとおりです。
| 段差が出る場所 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| ヒップの丸みの下 | ショーツの脚口のゴム | 縁が切りっぱなしの形か、脚口が太ももまで来る形に替える |
| 腰のあたり | ショーツやガードルのウエストのゴム | ウエストが高い位置まで来る形にして、スカートのウエストと重ねる |
| ウエストのすぐ下 | インナーの裾がスカートの中で丸まっている | インナーの裾をスカートの中に入れず外に出すか、短い丈に替える |
確かめ方は、横向きに鏡の前に立って、スマートフォンのライトを横から当ててみることです。段差があれば、影ではっきり分かります。部屋の照明だけでは見えなかった線が、外の光の下では見えることもあるので、出かける前に一度だけ確かめておくと安心です。
秋冬はインナーを重ねる枚数が増えるので、ウエストのすぐ下の段差が出やすくなります。インナーの裾をスカートの中に入れると、その厚みでスカートのウエストが押し上げられ、お腹の下に横じわが出ることもあります。暖かさが欲しいなら、インナーの裾はスカートの外に出し、上のトップスで覆う形にしてください。
座ったときの見え方|前の裾と、太ももの横じわ
立って横じわがなくても、座ると別の線が出ることがあります。タイトスカートは、座ると太ももの上に生地が引っ張られて、前の裾が上がり、太ももの付け根から膝に向かって斜めのしわが何本も入ります。
座ったときのしわは、立ったときのしわと違って、完全には消せません。体が曲がれば、生地も曲がるからです。それでも、しわの量は減らせます。
ヒップのつまめるゆとりを、座ったときにも確かめるのが一番の方法です。立ってヒップで左右2cmつまめたスカートでも、座るとヒップが横に広がって、ゆとりがなくなることがあります。椅子に座って、太ももの横で生地をつまんでみてください。1cmでもつまめれば、座ったときのしわは浅く収まります。まったくつまめないなら、座る時間の長い日には向きません。
前の裾の上がり方は、丈と形で変わります。膝下5〜10cmの丈なら、座っても膝頭が隠れるか、少し出る程度。膝丈ちょうどのタイトスカートは、座ると膝上5cm以上まで上がることがあります。職場で座る時間が長いなら、膝下の丈を選ぶか、膝に置けるストールを一枚持っておくと安心です。
座ったときにお腹の前で生地が折れて、そこに横の線が入るのも、よくある悩みです。これは生地が柔らかいときに起こるので、さきほどの「指で押して跳ね返る」生地を選んでおくと、座っても折れにくくなります。
柄と素材感で黒を軽くする|ツイード・起毛・織り柄
黒のタイトスカートは、無地の平らな生地だと、面がはっきりして体の輪郭がそのまま映ります。秋冬なら、素材の表情で黒を少し和らげるという方法もあります。
ツイードや起毛の生地、ヘリンボーンのような織り柄の入った生地は、表面に細かい凹凸があって、光が一方向に反射しません。そのぶん、体の丸みに当たる光と影がぼやけて、輪郭がやわらかく見えます。無地の黒より少し軽く見えるので、黒の重さが気になる人には、こちらのほうが使いやすいこともあります。
ただし、織り柄や起毛は、生地に厚みが出るぶん、ヒップのサイズがきついと横じわが余計に目立ちます。ヒップで左右2cmつまめるかの確認は、無地のとき以上に大事です。
柄を選ぶなら、遠くから見て無地に近く見える、細かい柄にしてください。大きなチェックや太いストライプは、柄の線が体の丸みに沿って曲がるので、体の輪郭をかえって強調します。近くで見ると柄が分かり、2〜3m離れると黒の無地に見えるくらいの細かさが、黒のタイトスカートの縦の線を崩しません。
つやのある生地は、光が当たった部分だけが明るくなるので、ヒップやお腹の丸みに光が集まって、そこが前に出て見えます。体の丸みが気になる場所があるなら、つやを抑えた生地のほうが落ち着いて見えます。
試着室で確かめる4つの動き
黒のタイトスカートを新しく選ぶときは、試着室で立って鏡を見るだけでは足りません。次の4つの動きを、順番にしてみてください。
- 横向きに立って、ヒップの下とお腹の下に横じわがないか見る。ヒップの一番高い位置で、左右2cmつまめるかも確かめる
- その場で大きく一歩踏み出して、太ももの前に横じわが出ないか見る。出るなら、スリットの位置か裾の幅が合っていない
- 試着室の椅子か台に座って、前の裾がどこまで上がるか、太ももの横で生地がつまめるかを見る
- しゃがんでから立って、ウエストの位置がずれていないか、お腹の前で生地が折れたまま戻らないかを見る
4つすべてで横の線が出ないスカートなら、秋冬の黒のタイトスカートとして、体型を気にせず使える一枚です。どれか一つで線が出るなら、それがどこかで、サイズ・生地・形のどれを替えるかが分かります。
試着のときは、いつも合わせるタイツを履いていくと、裾とタイツの境目もその場で確かめられます。
手持ちが合わなくなったとき|直すか、手放すか
何年か履いている黒のタイトスカートが、以前より横じわが出るようになった。そんなときは、直すか手放すかを、横じわの位置で決めます。
ヒップの下の横じわなら、サイズが合わなくなっています。タイトスカートは、縫い代に余裕があればヒップまわりを1〜2cm出せることがありますが、多くの既製品は縫い代が少なく、直せる幅は限られています。裏返して、脇の縫い目の内側に1cm以上の縫い代があるかを見てください。あれば、お直しの店で相談できます。なければ、手放すか、休日用に回して、上に長めのトップスをかぶせて着るのが現実的です。
お腹の下の横じわなら、生地が柔らかくなってきたのかもしれません。洗濯やクリーニングを重ねると、生地の張りは少しずつ落ちていきます。この場合は直す方法がないので、張りのある生地の一枚に替える時期です。
太ももの前の横じわは、スリットを少し長くすることで和らげられます。お直しの店で、スリットの上の端を2〜3cm上げてもらうだけでも、歩いたときの引っ張りが減ります。
手持ちの黒タイトで今日組むなら|3通りの考え方
すでに持っている黒のタイトスカートで、今日の服を組むなら、次の3通りのどれかに当てはめると決めやすくなります。
| 組み方 | トップス | 足元 | 向いている日 |
|---|---|---|---|
| 上下とも暗い色でつなぐ | チャコールかネイビーのニット・前だけ軽く入れる | 黒タイツ60〜80デニール+甲の深い靴 | 縦の線を一番長く見せたい日 |
| 上を明るくして重心を上げる | アイボリーかグレーのニット・裾は出す | 黒タイツ+スカートより少し明るい靴 | 顔まわりを明るく見せたい日 |
| ロングコートで全体を覆う | 暗い色のニット | 黒タイツ+ブーティ | 外にいる時間が長い日・寒い日 |
どれを選んでも、さっきの3つ、横じわ・裾の位置・タイツとの境目が消えていれば、黒のタイトスカートは大きく見えません。
出かける前に、もう一度鏡に対して横向きに立って、横に走る線が入っていないかだけ確かめてください。縦の線が一本通っていれば、それで大丈夫です。
よくある問い
- Q. ぽっちゃり体型でも黒のタイトスカートは似合いますか
- 似合います。黒は面を引き締めて見せる色で、タイトスカートは腰から下を縦の一本の線にまとめる形なので、組み合わせとしては体を細く見せる側に働きます。大きく見えてしまうときは、色や形が合っていないのではなく、横じわが出ている、裾がふくらはぎの一番太いところで止まっている、タイツとの境目がはっきりしている、のどれかが起きていることがほとんどです。この3つを一つずつ消していけば、黒のタイトスカートは体型を選ばずに使える一枚になります。
- Q. サイズはウエストとヒップのどちらに合わせればいいですか
- ヒップに合わせてください。タイトスカートは、ヒップの一番高い位置で横に引っ張られると、その下に横じわが出ます。この横じわは、裾を直しても、上に何を着ても消えません。ヒップに合わせるとウエストが余る場合は、ウエストの余りを詰めるか、ゴムやベルトで調整できます。余ったウエストは、上にトップスの裾をかぶせれば見えません。逆に、ウエストに合わせてヒップがきついものは、直す方法がほとんどないので、買う前に避けておくほうが確実です。
- Q. 黒タイツと黒のタイトスカートを合わせると重く見えませんか
- タイツの濃さがスカートの黒に近ければ、重くは見えず、腰から足先までが一続きの縦の線になります。重く見えるのは、タイツが薄くて肌が透けている場合と、スカートとタイツの黒の色味がずれている場合です。秋冬なら、肌が透けない厚さ(目安として60〜80デニール)のタイツを選ぶと、スカートの黒と近い濃さになります。それでも重く感じるときは、靴をスカートより少し明るい色にするか、上を明るくして重さを上に分けると、黒が下にまとまりすぎません。
- Q. 職場でも休日でも1枚で使い回したいのですが、どんな黒のタイトスカートを選べばいいですか
- 膝下5〜10cmの丈で、後ろにスリットが一本入った、ウールか厚手のポリエステルの生地のものが、両方で使いやすい一枚です。職場ではジャケットかきれいめのニット、休日はスウェットや厚手のカットソーと合わせても、生地に厚みがあれば崩れて見えません。光沢の強い生地は職場寄り、ニットやジャージの生地は休日寄りに傾くので、兼ねるなら光沢を抑えた平らな織りの生地が向いています。
— メグラシ編集部





