タイトスカートのオフィスカジュアル|座って立った10秒後の形で決まる

職場でタイトスカートが決まるかどうかは、朝、鏡の前に立った姿では分かりません。
分かるのは、椅子に座って、立ち上がった10秒後の形です。
デスクワークの日、いちばん長く人の目に入っているのは座った姿です。そして立ち上がった直後の形は、午後のあいだずっと残ります。この2つの場面で成立していれば、立った姿は自動的に成立します。逆はそうなりません。
見るのは4つ。座って膝上へ何cm上がるか、立って10秒で戻るか、後ろに横のしわが何本残るか、段差で膝が前へ出せるか。全部、家の椅子で測れます。
タイトスカートは、座って立った10秒後の形で決まります
理由は単純です。タイトスカートだけが、座ると寸法が変わる形だからです。
広がるスカートは、座っても布が余っているので寸法が動きません。パンツも、脚を包んでいるぶん裾の位置がそのままです。タイトスカートは体に沿っているので、座ると布が上へ逃げ、腰まわりで横に張ります。
つまり、立った姿と座った姿で、別の服になります。朝の判定を立った姿でしていると、その日の大半の時間を判定していないことになります。
先に測る|座って、膝上へ何cm上がるか
家の椅子で構いません。ふだんの座り方で腰かけて、裾が膝頭から何cm上に来ているかを測ってください。
膝頭より下にあるなら0cmと記録します。膝頭より上なら、その距離をcmで。
このとき、背もたれに寄りかからず、デスクに向かう姿勢で座ってください。 寄りかかると骨盤が後ろへ倒れて、裾が上がる量が変わります。職場で取る姿勢に合わせるのが目的です。
もう1つ、座ったまま脚を組んでみてください。組む習慣があるなら、組んだ状態でも測ります。組むと上がる量は3〜5cm増えます。
判定①|座ったときの上がり幅は、3つの帯に分かれる
測った数字を、3つに分けます。
0〜4cm。 座っても位置がほとんど変わりません。デスクに座る時間が長い職場でも、何も気にせず過ごせます。丈でいうと、立ったときに膝下まである一枚がこの帯に入ります。
5〜7cm。 上がりますが、収まる範囲です。ただし脚を組むと帯を1つ超えます。組む習慣があるなら、この帯は次の帯として扱ってください。
8cm以上。 座った状態が、立った状態とはっきり別物になります。この帯の一枚を職場で使うなら、下に何を穿くか、あるいは上に着るものでどう覆うかまで含めて組む必要があります。
判定は座った数字でしてください。 立った丈だけで「膝が隠れているから大丈夫」とすると、帯を読み違えます。
判定②|立って10秒|元に戻るか、線が残るか
次は素材の判定です。
10分ほど座ってから立ち上がり、そのまま10秒待って、腿の前と後ろを見てください。
10秒で線が消えるなら、その一枚は一日を通して形が保てます。生地が戻る力を持っているということです。
10秒たっても線が残るなら、着方では直りません。素材の側の性質です。午前中に一度座った時点で、その線は夕方まで残ります。
残る一枚を職場で使うなら、上に着るものの裾をウエストから15cm以上下まで伸ばして、線の出る位置を覆ってください。 覆ってしまえば、線があること自体が読まれません。
判定③|後ろの横じわは、立った直後に数える
3つ目は、ゆとりの判定です。
座って立ち上がった直後、後ろ姿を鏡で見てください。腰の下からお尻にかけて、横に走るしわが何本あるかを数えます。
1〜2本なら、生地が動いた跡です。 問題ありません。時間とともに落ち着きます。
3本以上なら、腰まわりのゆとりが1〜2cm足りていません。 これはサイズの話であって、体の話ではありません。同じ人でも、作りが違えば本数は変わります。
ゆとりが足りない一枚には、しわ以外の症状も出ます。歩いていると裾が少しずつ上がってくる、座るときに引き下ろす動作が必要になる、椅子から立つと後ろだけ持ち上がる。心当たりがあれば、しわを数えるまでもなくゆとりが足りていません。
判定④|スリットは、段差を上がれるかで足りる量が決まる
スリットは飾りではありません。膝を前へ出すための逃げです。
だから深さではなく、逃げとして足りているかで見ます。判定は1つ。
階段を1段上がってみて、生地が張らずに膝が前へ出せるか。 出せればその深さで足りています。張るなら足りていません。
職場で膝を前へ出す場面は3つあります。階段を上がるとき、椅子から立つとき、しゃがんで低い場所のものを取るとき。この3つができれば、それ以上の深さは要りません。
逆にいうと、3つに必要ない深さは職場では余分です。 足りない側も、余っている側も、どちらも調整の対象になります。足りない場合はスリットの深い一枚へ、余っている場合は歩幅を小さくするのではなく、丈の短い一枚へ替えるほうが早く解決します。
オフィスで引っかかるのは、丈ではなく動作
ここまでの4つに共通しているのは、すべて動いたときの話だということです。
職場でタイトスカートが引っかかるとき、原因は丈そのものではないことがほとんどです。座る、立つ、階段を上がる、しゃがむ。この動作のどこかで形が崩れて、崩れた形のまま時間が過ぎている。
だから、朝の判定を立った姿だけで済ませると外します。動かして判定してください。 家の椅子に一度座るだけで、4つのうち3つは判定できます。
早見表|上がり幅と、変えるところ
| 座って上がる量 | 素材の戻り | 変えるところ |
|---|---|---|
| 0〜4cm | 10秒で戻る | 変えなくてよい |
| 0〜4cm | 線が残る | 上を長くして腿を覆う |
| 5〜7cm | 10秒で戻る | 脚を組まない日として扱う |
| 5〜7cm | 線が残る | 上を長くし、下に一枚足す |
| 8cm以上 | どちらでも | 下に一枚足すか、丈を替える |
表は組み合わせを並べたものです。どの行に入るかは、手持ちを座って測らないと決まりません。
合わせる上|裾の終わりを、ウエストから何cm離すか
上に着るものは、裾の終わる位置だけ決めれば足ります。
全部入れる形なら、ウエストの線がそのまま出ます。腰の位置が高く読まれるので、上下の配分が上寄りになります。座ったときに引っ張られないよう、入れる布に余裕があるか確かめてください。
ウエストから15cm以上下で終わる形なら、スカートのウエストと腿の上部が覆われます。判定②で線が残った一枚は、この形にしてください。
避けたいのは、ウエストから5〜10cmで終わる裾です。座るとスカートのウエスト部分と重なって、腰に段ができます。立っているときは気になりませんが、座っている時間の長い職場ではここが目につきます。
どちらとも取れる日①|上がり幅がちょうど5cm
帯の境目です。このときは、その日の予定で決めてください。
一日ずっとデスクにいる日なら、5cmは5〜7cmの帯として扱います。上に着るものを長めにするか、下に一枚足しておくと落ち着きます。
外へ出る時間が長く、座っているのが移動中だけという日なら、0〜4cmの帯として扱って構いません。座る時間が短ければ、上がった状態が続きません。
脚を組む習慣があるかどうかも、ここで効きます。組むなら上の帯へ、組まないなら下の帯へ倒してください。
どちらとも取れる日②|戻るが、線が薄く残る
10秒で消えないが、はっきりした線でもない。この状態も判断に迷います。
このときは、午前中に一度座ってから、昼に見直してください。 半日でどうなるかが分かります。薄い線が重なって濃くなるなら「残る」側、そのまま薄いままなら「戻る」側です。
素材の戻りは、洗った回数でも変わります。買った当初は戻っていたのに、今は残る。そういう変化は普通に起きます。判定は、いま着る状態でしてください。
手持ちの一枚を、職場向きに直せる範囲
最後に、どこまで直せるかの線を引いておきます。
直せるのは、覆う位置と、下に足す一枚です。 上に着るものの丈を変えれば、線もしわも覆えます。下に一枚足せば、座ったときの上がり幅そのものは変わりませんが、その状態で気になることが減ります。
直せないのは、素材の戻りと、腰まわりのゆとりです。 どちらも作りの側の性質なので、着方では動きません。ここが原因の一枚は、覆う組み方に固定するか、別の一枚に替えるかになります。
丈は、詰める方向にだけ直せます。座って上がる量そのものは丈を詰めても減りませんが、上がった先の位置は変わります。判定①の帯が動くわけではない点に注意してください。
朝、椅子で30秒
出かける前にやることは1つだけです。
家の椅子に、デスクに向かう姿勢で30秒座る。 それから立って、10秒待って、後ろを見る。
上がり幅が想定どおりか、線が残っていないか、しわが3本を超えていないか。この3つが揃っていれば、その日は何も気にせず過ごせます。
まとめ|座って測れば、迷わない
職場でのタイトスカートは、立った姿ではなく座った姿で決まります。
座って膝上へ何cm上がるか。立って10秒で戻るか。後ろのしわが3本を超えないか。段差で膝が前へ出せるか。
この4つが、丈の長短よりも先に結果を決めています。 朝の30秒で、そこまで確かめられます。
関連記事
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 職場でタイトスカートを穿くとき、丈はどこを基準にすればよいですか。
- 立った状態の丈ではなく、座った状態で決めてください。椅子に腰かけると裾は膝の上へ上がります。上がった位置が、その日いちばん長く見られている位置です。立ったときに膝が隠れていても、座って膝上へ8cm以上上がる一枚は、デスクに座る時間の長い職場では扱いにくくなります。まず座って測り、その位置を基準に丈を決めるのが確実です。
- Q. 座ったあとにしわが残ってしまいます。どうすればよいですか。
- 立ち上がって10秒待ってから見てください。10秒で消えるなら、その一枚は一日を通して形が保てます。10秒たっても線が残るなら、素材の側の問題で、着方では直りません。その場合は、上に着るものの裾をウエストから15cm以上下まで伸ばして、しわの出る位置を覆う組み方に切り替えてください。午後の見え方が変わります。
- Q. 後ろに横のしわが何本も出ます。サイズが小さいということですか。
- 本数で判断できます。座って立ったあと、腰の下に横のしわが3本以上残るなら、腰まわりのゆとりが1〜2cm足りていません。1〜2本なら、生地が動いた跡なので問題ありません。ゆとりが足りない一枚は、しわだけでなく、歩くときに裾が上がってくる動きも出ます。上に着るものを長くして覆うか、ゆとりのある一枚に替えるかの二択です。
- Q. スリットは職場で問題になりますか。
- 深さより、位置と用途で見てください。スリットは飾りではなく、膝を前に出すための逃げです。階段を上がる、椅子から立つ、しゃがんで書類を取る。この3つができる最小限があれば足ります。逆に、その3つに要らない深さは、職場では不要な分です。判断は簡単で、階段を1段上がってみて、生地が張らずに膝が出せればその深さで足りています。
- Q. 上に着るものは、入れたほうがよいですか。
- 職場では、裾の終わる位置をウエストから何cm離すかで決めてください。全部入れる形か、ウエストから15cm以上下で終わる形か、どちらかです。ウエストのすぐ下、5〜10cmのあたりで終わる裾は、座ったときにスカートのウエスト部分と重なって、腰に段ができます。座る時間が長い職場ほど、この段が目につきます。
— メグラシ編集部




