ぽっちゃりきれいめコーデ|きちんとしたのに窮屈に見える時の直し方

**ぽっちゃりのきれいめコーデが窮屈に見えるのは、体のせいではなく、きれいめの服の「張り」と「ゆとり」の組み合わせが合っていないからです。**張りのある服はゆとりを足し、ゆとりのない服は柔らかすぎないものにする。どちらかを直せば、きちんとしたまま窮屈には見えません。
秋は、仕事や式、会食と、きれいめの服を着る予定が増えます。シャツ、ジャケット、センタープレスのパンツ、タイトスカート。どれも、体の寸法にぴったり合わせて着るように作られた服です。ぴったり合わせる服ほど、ゆとりが少し足りないだけで、横じわやすき間になって表に出ます。
この記事は、その窮屈さが出る7つの場所を、測れる目安で見分け、着方で直せるものと、サイズや形を替えるものに分けたものです。カジュアルな日の写真での見え方はぽっちゃり女子コーデ|秋服が写真でふくらんで写る日の直し方に、秋の布の厚みの測り方はぽっちゃり秋コーデにまとめてあります。
結論:張りにはゆとりを、柔らかさには離れを
| 服の性質 | 窮屈に見える理由 | 直し方 |
|---|---|---|
| 張りのある服(シャツ・ジャケット・センタープレス) | ゆとりが足りず、布が引っ張られる | 胸と腰に指2本のゆとりを残す |
| 柔らかい服(とろみのブラウス・薄手のニット) | 体に沿いすぎて線を拾う | 体から少し離れる身幅か、上に張りのある羽織り |
| 伸びる服(伸縮のあるパンツ・スカート) | 伸びた分だけ横じわが出る | 伸ばさずに着られるサイズにする |
| 全身がきっちりそろった服 | 窮屈さより堅さが出る | 1か所だけゆとりか柔らかさを残す |
**窮屈に見える服は、張りとゆとりのどちらかが欠けています。**張りもゆとりもある服は、体から少し離れて形を保つので、きちんとして楽に見えます。張りもゆとりもない服は、体の線をそのまま拾います。この記事の7つの失敗は、どれもこの表のどこかに入ります。
窮屈に見える3つの印|横じわ・すき間・食い込み
鏡の前で、きれいめの服を着て、次の3つを探してください。窮屈に見えるときは、たいていこのどれかが出ています。
| 印 | 出やすい場所 | 何が起きているか |
|---|---|---|
| 横じわ | 胸の前・ジャケットのボタンの位置・パンツの前 | 布が横に引っ張られている |
| すき間 | シャツのボタンのあいだ・スカートの脇のファスナー | 留め具の間で布が開いている |
| 食い込み | パンツのウエスト・袖の付け根・ブラの位置 | 布が体に押しつけられている |
| 裾の上がり | タイトスカート・トップスの後ろ | 腰まわりのゆとりが足りず布が上に逃げる |
横じわが2本までなら着方で直せ、3本以上ならサイズか形を替える、と決めておくと迷いません。すき間は5mm、食い込みは座って10秒が目安です。それぞれの目安は、この先の失敗ごとの表に置いてあります。
先に測る|ゆとりは指何本入るか
きれいめの服のゆとりは、服と体のあいだに指が何本入るかで測れます。服を着たまま、次の4か所に指を差し入れてください。
| 測る場所 | 指の入れ方 | ちょうどいいゆとり |
|---|---|---|
| 胸まわり | 脇の下から胸の横へ、平らに | 指2本 |
| 腰まわり | パンツやスカートの脇から、腰の横へ | 指2本 |
| ウエスト | 前の中心から、平らに | 指1〜2本 |
| 二の腕 | 袖の中、腕の外側へ | 指1本 |
指2本は、座ったり腕を動かしたりしても、布が引っ張られない最小のゆとりです。1本しか入らない場所は、立っているときは合っていても、座ると横じわが出ます。指が入らない場所は、その服の中でいちばん窮屈に見えている場所です。
失敗1|シャツのボタンのあいだが開く
きれいめのシャツは、胸の前に縦にボタンが並んでいます。胸まわりのゆとりが足りないと、**ボタンとボタンのあいだの布が左右に引かれ、すき間ができます。**すき間から中が見えそうになり、横にしわが放射状に走ります。
この失敗が困るのは、正面からは目立たなくても、腕を前に伸ばしたときや、座って前かがみになったときに、すき間が大きくなることです。会議で資料を取る、食事の席で取り分ける、といった場面で気づきます。
すき間が出る位置も見てください。胸のいちばん高い位置のボタンのあいだだけが開くなら、胸まわりのゆとりの問題です。お腹の前のボタンのあいだが開くなら、身幅全体のゆとりの問題で、裾に向かってまっすぐ落ちる形より、少し広がる形のほうが合います。どのボタンのあいだが開くかで、次に選ぶ形が変わります。
ボタンのあいだの直し方
| ボタンのあいだのすき間 | 状態 | 直し方 |
|---|---|---|
| すき間なし | 合っている | そのまま |
| 腕を伸ばすと少し開く | ゆとりがぎりぎり | 中に肌に近い色の1枚を着る |
| 立っていて0〜5mm開く | ゆとりが少し足りない | 前を開けて羽織りとして着る |
| 5mm以上開く | ゆとりが足りない | サイズを上げるか形を替える |
| 横じわが3本以上 | 布が強く引かれている | サイズを上げるか形を替える |
すき間が5mm以内なら、ボタンを留めずに前を開けて羽織る着方に切り替えてください。中に体に沿う無地の1枚を着れば、シャツは羽織りとしてきれいめの線を作ります。前を開けると、胸の前に縦の線が2本でき、横じわもなくなります。
形を替えるなら、ボタンの間隔が狭い形か、前立てでボタンが隠れる形を選びます。ボタンの間隔が狭いと、すき間ができる距離が短くなり、前立てが隠れる形は、すき間ができても外から見えません。胸まわりの見え方の考え方は胸が大きい人の服選びにもあります。
失敗2|ジャケットの前を閉めると、ボタンの位置から横じわが出る
ジャケットは、きれいめの服のなかでいちばん張りがあります。前を閉めたとき、ボタンの位置から脇へ向かって、横じわが何本も走るのが、この失敗です。ボタンの上下で前の打ち合わせが開き、裾が左右に逃げることもあります。
| 前を閉めたとき | 状態 | 直し方 |
|---|---|---|
| しわなし・前がまっすぐ | 合っている | 閉めて着る |
| ボタンの位置に横じわ1〜2本 | ゆとりが少し足りない | 前を開けて着る |
| 横じわ3本以上 | ゆとりが足りない | サイズを上げる |
| 前の打ち合わせが開く | 腰まわりが足りない | 前を開けて着るか、サイズを上げる |
| 背中に横じわ | 背中の幅が足りない | サイズを上げる |
| 肩が合わない | サイズを上げて肩が余った | 次の章で直す |
ジャケットは、前を開けて着る前提で選ぶと、ゆとりの不足をかなり吸収できます。前を開けると、前端が2本の縦の線になり、中の服が縦に見えます。そのときに大事なのが、開けたときの前端がまっすぐ下に落ちるかどうかです。前端が外へ広がるジャケットは、前を開けると裾が横に広がって見えます。試着のときは、前を開けて鏡に正面から立ち、前端が床に向かってまっすぐ落ちるものを選んでください。
ボタンの数でも、前の閉め方が変わります。ボタンが1つのジャケットは、留める位置が1か所だけなので、その位置さえ合えば、上下の打ち合わせは自然に開きます。ボタンが2つ以上並ぶジャケットは、どのボタンの位置でも布が引かれるので、横じわが出る場所が増えます。前を閉めて着たい日のジャケットは、ボタンが1つの形のほうが、ゆとりの不足が目立ちにくくなります。
失敗3|センタープレスのパンツの前に、横じわが出る
センタープレスのパンツは、前の中心に縦の折り目が入った、きれいめの代表のパンツです。腰まわりや太ももにゆとりが足りないと、**縦の折り目の上に横じわが重なり、折り目がまっすぐ落ちなくなります。**股の前に、左右へ広がるしわが出ることもあります。
| パンツの前の状態 | 状態 | 直し方 |
|---|---|---|
| 折り目がまっすぐ落ちる | 合っている | そのまま |
| 股の前に横じわ1〜2本 | 腰まわりが少し足りない | 上の服の裾を外に出してかぶせる |
| 太ももで折り目が外へ曲がる | 太ももまわりが足りない | 太ももにゆとりのある形にする |
| 横じわ3本以上 | ゆとりが足りない | サイズを上げる |
| ポケットの口が開く | 腰まわりが足りない | サイズを上げるか、ポケットの口が縫われた形 |
| 座るとウエストが食い込む | ウエストが足りない | ウエストの後ろにゴムのある形にする |
折り目がまっすぐ落ちるかどうかが、センタープレスのパンツが合っているかの目安です。折り目が曲がると、きれいめの縦の線が崩れ、パンツ全体が窮屈に見えます。
サイズを上げると、ウエストが余ることがあります。そのときは、ウエストの後ろにゴムが入った形を選ぶと、腰と太ももに合わせたサイズのまま、ウエストを体に沿わせられます。ポケットの口が開くパンツは、口が縫われて閉じている形にすると、腰の横にすき間が出ません。
失敗4|タイトスカートが、歩くたびに上がる
タイトスカートは、腰から裾までが体に沿う形です。腰まわりにゆとりが足りないと、**歩くたびにスカートが上へ上がり、裾が斜めにずれます。**何度も引き下ろすことになり、座ると太ももの上で横じわが出ます。
| タイトスカートの状態 | 状態 | 直し方 |
|---|---|---|
| 歩いても動かない | 合っている | そのまま |
| 10歩で1〜2cm上がる | 腰まわりが少し足りない | 裏地のある形にする |
| 10歩で3cm以上上がる | 腰まわりが足りない | サイズを上げる |
| 座ると太ももに横じわ | 太ももまわりが足りない | 裾に向かって少し広がる形にする |
| 脇のファスナーにすき間 | ウエストか腰が足りない | サイズを上げる |
10歩歩いて、裾が何cm上がるかを、試着室の外で確かめてください。裏地がない形は、布がタイツや肌に引っかかって上がりやすいので、裏地のある形にするだけで直ることがあります。裾に向かって少しだけ広がる形にすると、体に沿う上半分のきれいめの線は残したまま、太もものまわりにゆとりができます。タイトスカートに合わせる靴の考え方はタイトスカートに合わせる靴にあります。
失敗5|とろみのブラウスが、体に沿いすぎる
とろみのブラウスは、落ち感のある柔らかい布で、きれいめの日に使いやすい服です。ところが、柔らかい布は、**張りがない分、体の線をそのまま拾います。**身幅にゆとりが少ないと、胸の下やお腹の前で布が体に沿い、ブラの位置に線が出ることもあります。
これは窮屈というより、布が体に貼りついて見える状態です。張りのある服とは逆で、ゆとりがあっても、柔らかすぎると沿ってしまいます。
| ブラウスの状態 | 状態 | 直し方 |
|---|---|---|
| 胸から下が体から離れて落ちる | 合っている | そのまま |
| 胸の下で布が体に沿う | 身幅が少し足りない | 上に張りのある羽織りを重ねる |
| 全体が体に貼りつく | 布が薄く柔らかすぎる | 少し厚みのある布に替える |
| ブラの位置に線が出る | 布が薄い | 中に体に沿う薄い1枚を着る |
| 裾が腰で止まって広がる | 着丈が短い | 前だけ入れるか、着丈の長い形 |
**とろみのブラウスは、上に張りのある羽織りを重ねると、沿う場所が羽織りの下に入ります。**前を開けたジャケットやカーディガンの中にブラウスが見える形になり、柔らかさはきれいめの印象として残ります。
失敗6|薄手のニットが、体の線を拾う
秋のはじめのきれいめの日に、薄手のニットを着ることがあります。薄手のニットは、伸びるので窮屈には感じません。けれど、伸びた分だけ編み目が開き、体の線や中に着たものの線を拾います。
| 薄手のニットの状態 | 状態 | 直し方 |
|---|---|---|
| 体から少し離れて落ちる | 合っている | そのまま |
| 胸の前で編み目が横に開く | 身幅が足りない | サイズを上げる |
| 中のブラや肌着の線が出る | 布が薄い | 中の1枚を縫い目の少ないものに |
| 裾が腰に沿って丸く止まる | 裾にゴム編みがある | 裾がまっすぐ落ちる形にする |
| 袖が腕に沿って細く見える | 袖幅が足りない | 袖にゆとりのある形にする |
中に着るものも、薄手のニットの見え方を左右します。縫い目やレースのある肌着は、その凹凸がニットの表面にそのまま浮きます。きれいめの日に薄手のニットを着るなら、中は縫い目の少ない、なめらかな1枚にしてください。色は、ニットより肌に近い色のほうが、透けたときに線が見えにくくなります。
伸びる服は、伸ばさずに着られるサイズにするのが基本です。伸びるから小さいサイズでも入る、と考えると、伸びた分だけ横じわと線が出ます。胸の前に手を当てて、編み目が横に開いていないかを見てください。開いていたら、1つ上のサイズが、そのニットの本来の見え方になる寸法です。
失敗7|全身をきっちりそろえて、堅く見える
窮屈さとは少し違いますが、きれいめを意識するほど起きやすいのが、全身をきっちりそろえて堅く見える失敗です。シャツのボタンを上まで留め、ジャケットの前を閉め、センタープレスのパンツに甲の深い靴。どこにもゆとりや柔らかさがないと、ゆとりの足りない服を着たときと同じように、体が服の中に押し込められて見えます。
堅さを抜くのは、1か所だけ
全身のきっちりさを少しずつ崩すのではなく、1か所だけゆとりか柔らかさを残してください。
| 抜く場所 | 抜き方 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 首元 | シャツのボタンを上から2つ開ける | 仕事・会食 |
| 前 | ジャケットの前を開ける | 仕事・式のあとの会食 |
| 手首 | 袖を手首の骨の上までまくる | 仕事・普段のきれいめ |
| 布 | 上か下のどちらかを柔らかい布にする | 会食・式 |
| 足元 | 甲が少し見える靴にする | 仕事・会食 |
**1か所だけ抜くと、ほかの場所のきっちりさが、きれいめの印象として残ります。**2か所以上抜くと、きれいめからカジュアルへ寄っていくので、場面のきちんと度に合わせて、抜く数を決めてください。式の日は1か所、仕事の日は1〜2か所、会食の日は2か所までが目安です。
秋のきれいめの素材|張り・厚み・伸び
同じ形でも、布で窮屈さの出方が変わります。秋のきれいめの服は、次の3つで布を見てください。
| 布の性質 | 窮屈に見えにくい | 窮屈に見えやすい |
|---|---|---|
| 張り | 中くらいの張り | 張りが強すぎる・張りがない |
| 厚み | 中くらいの厚み | 薄すぎる・厚すぎる |
| 伸び | 少しだけ伸びる | まったく伸びない・よく伸びる |
| つや | つやが控えめ | つやが強い |
| 表面 | 起毛・目の詰まった編み地 | なめらかで薄い |
**つやの強い布は、横じわが光の筋になって見えます。**同じ1本の横じわでも、つやのない布より目立ちます。秋のきれいめは、つやの控えめな布、起毛した布、目の詰まった編み地を選ぶと、多少のゆとり不足は目立たなくなります。
まったく伸びない布は、座ったときや腕を動かしたときに、ゆとりの不足がそのまま食い込みになります。少しだけ伸びる布なら、その場面だけ布が逃げてくれます。よく伸びる布は、薄手のニットと同じく線を拾うので、きれいめの日には向きません。
秋の重ね着で、窮屈さが足し算になる
秋のきれいめは、シャツの上にニット、その上にジャケット、と重ねる日が増えます。1枚ずつ着たときは合っていても、**重ねると中の厚みの分だけ、外の服のゆとりが減ります。**夏に試着したジャケットが、秋にニットの上から着ると横じわが出る、というのはこのためです。
| 重ね方 | 外の服で減るゆとり | 直し方 |
|---|---|---|
| シャツ1枚の上にジャケット | ほぼ減らない | そのまま |
| 薄手のニットの上にジャケット | 指半分ほど | 胸と腰に指2本半のゆとりで選ぶ |
| シャツと薄手のニットの上にジャケット | 指1本ほど | ジャケットは前を開けて着る |
| 厚手のニットの上にジャケット | 指1本以上 | ジャケットを1サイズ上げるか、カーディガンに替える |
| ジャケットの上にコート | コートの肩と袖が詰まる | コートはジャケットを着て試着する |
重ねる服は、重ねた状態で試着するのがいちばん確かです。秋のはじめにジャケットを買うときは、冬にいちばん厚く着るニットを着て行ってください。薄着で合わせたジャケットは、11月に厚手のニットの上から着ると、肩と袖の付け根が詰まります。
中に着る服の首元の形も、外の服の窮屈さに関わります。首の詰まったニットの上にジャケットを重ねると、ジャケットの襟の内側に厚みがたまり、前が閉まりにくくなります。Vの字に開いた首元のニットなら、ジャケットの襟の線と重なって、厚みが外へ逃げます。
色で、窮屈さの見え方が変わる
同じ横じわでも、服の色で目立ち方が違います。窮屈さが少し残る服は、色で目立ちにくくすることもできます。
| 服の色 | 横じわの見え方 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 黒・濃紺 | 影が沈んで目立ちにくい | ゆとりが少し足りない下 |
| 中くらいのグレー・茶 | 中くらい | どこにでも |
| 白・生成り | 影の筋がはっきり出る | ゆとりのある上 |
| 明るいパステル | 影の筋が出やすい | ゆとりのある上・首元 |
| 細かい柄 | 目立ちにくい | ゆとりが少し足りない上 |
**明るい色は、布の凹凸が光と影の段差で見えます。**白いシャツのボタンのあいだのすき間や、生成りのブラウスの胸の下の線は、暗い色より目立ちます。明るい色の服を着たいときは、ゆとりのあるサイズにするか、上に前を開けた濃い色の羽織りを重ねて、明るい面を縦に細く見せてください。顔の近くに明るい色を置くと、きれいめの日の顔まわりが明るく見えるので、明るい色は上か首元に使うのが向いています。
サイズを上げたときに起きること|肩と丈
窮屈さを直すためにサイズを上げると、今度は肩と丈が余ることがあります。きれいめの服は、肩と袖と丈が合っていないと、ゆとりがあっても服に着られて見えます。
| サイズを上げて余る場所 | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 肩の縫い目が外へ落ちる | 上半身の服が大きく見える | 肩の合う羽織りを重ねる |
| 袖が手の甲にかかる | 手元が重く見える | 袖口を1回折るか、袖を詰める |
| ジャケットの丈が長くなる | 脚の見え始めが下がる | 前を開けて縦の線を作る |
| パンツの裾が靴の上でたまる | 足元が重く見える | 裾上げに出す |
| ウエストが余る | ウエストの後ろが浮く | ウエストの後ろにゴムのある形 |
幅は合わせ、余った長さを直す、という順番で考えてください。幅が足りない服は、着たあとにどうやっても直せません。長さの余りは、袖を折る、裾を上げる、前を開ける、で直せます。余った長さの直し方の詳しい目安はぽっちゃり150cmの秋コーデ|サイズを上げて余った丈と袖の直し方にあります。
場面ごとに、きっちりさの段を決める
きれいめの日といっても、場面によって求められるきっちりさが違います。場面の段に合わせて、直し方の選び方も変わります。
| 場面 | きっちりさの段 | 窮屈さの直し方 |
|---|---|---|
| 式・式典 | 高い | サイズを上げて、前を閉めて着られるものに |
| 仕事の大事な会議 | 高い | ジャケットは閉められるサイズ・中を柔らかく |
| ふだんの仕事 | 中くらい | ジャケットは前を開けて着る |
| 会食・レストラン | 中くらい | 上か下を柔らかい布にする |
| 学校の行事 | 中くらい | 前を開けた羽織りと、ゆとりのある下 |
| 休日のきれいめ | 低い | ゆとりのある形と、張りのある布 |
前を閉めて着る必要がある場面ほど、サイズで直すことになります。式典やかしこまった会議では、ジャケットの前を閉める場面があるので、閉めたときに横じわが出ないサイズを用意してください。ふだんの仕事や会食なら、前を開けて着る前提で、着方の直しで足ります。きれいめの服装の段の考え方はスマートカジュアル女性の服装にもまとめてあります。
試着室で1分でやること
きれいめの服を試着するときは、鏡の前に立つだけでなく、次の動きを1分だけしてください。窮屈さは、立っているときより、動いたときに出ます。
| 動き | 見るところ | 窮屈の印 |
|---|---|---|
| 腕を前に伸ばす | 背中・シャツのボタン | 背中の横じわ・ボタンのすき間 |
| 腕を上げる | 袖の付け根・裾 | 付け根の食い込み・裾の上がり |
| 椅子に座る | ウエスト・パンツの前 | 食い込み・股の前の横じわ |
| 前かがみになる | 後ろの裾・ジャケットの背中 | 裾の上がり・背中の突っ張り |
| 10歩歩く | スカートの裾・パンツの折り目 | 裾の上がり・折り目の曲がり |
| 前を開けて立つ | ジャケットの前端 | 前端が外へ広がる |
座るのと、腕を前に伸ばすの2つは、とくに忘れないでください。きれいめの服を着る仕事や会食では、座って腕を前に出す時間がいちばん長くなります。試着室に椅子がないときは、膝を曲げて腰を落とすだけでも、ウエストとパンツの前の見え方は確かめられます。
手持ちのきれいめ服を、着方で分け直す
ここまでの目安で、手持ちのきれいめの服を一度分け直しておくと、予定の朝に迷いません。分けるのは、捨てるためではなく、どう着るかを服ごとに決めておくためです。
1つ目は、前を閉めて着られる服です。横じわが出ず、指2本のゆとりがある服で、式や大事な会議の日に回します。2つ目は、前を開けて着る服です。前を閉めると横じわが1〜2本出るジャケットやシャツで、ふだんの仕事や会食の日に、羽織りとして着ます。3つ目は、上に何かを重ねて着る服です。体に沿いすぎるブラウスや薄手のニットで、張りのある羽織りの中に着ます。
どれにも入らない、横じわが3本以上出る服は、今の季節は休ませてください。季節が変わって中に着る服が薄くなると、また前を開けて着る服に戻ることがあります。
分け直したら、クローゼットの中でも置き場所を分けておくと、朝に手に取ったときに、着方まで一緒に決まります。前を閉めて着る服は手前に、前を開けて着る服はその隣に、重ねて着る服は羽織りの近くに掛けてください。
どちらとも取れるとき①|ゆとりのある服にしたら、だらしなく見えないか
窮屈さを避けるためにゆとりのある服を選ぶと、今度はだらしなく見えないかが気になります。だらしなく見えるのは、ゆとりそのものではなく、ゆとりが全身に同じだけある状態です。
首元・手首・足首のうち、1か所を体に合わせてください。身幅にゆとりのあるジャケットなら袖を手首の骨で止め、ゆとりのあるパンツなら裾をくるぶしの上でそろえます。体の細い場所が1か所見えるだけで、ほかの場所がゆったりしていても、全体は整って見えます。
もう1つは布の張りです。ゆとりのある服ほど、張りのある布を選ぶと、形が崩れずにきれいめのまま保てます。ゆとりがあって柔らかい布の服は、きれいめよりくつろいだ印象に寄ります。
どちらとも取れるとき②|身幅は合うのに、肩が合わない
身幅で選ぶと肩が余り、肩で選ぶと身幅が足りない。きれいめの服でよく起きる迷いです。この場合は、身幅を優先して、肩は羽織りで上書きすると考えてください。
中のシャツやブラウスは身幅で選び、肩が少し落ちても構いません。その上に、肩の合うジャケットかカーディガンを重ねると、外から見える肩の線は羽織りのほうで決まります。羽織りは前を開けて着るので、身幅にゆとりが少なくても困りません。羽織りだけは肩で選ぶ、という分け方にすると、上下の服の選び方がはっきりします。
どちらとも取れるとき③|体に沿う服が好き
体に沿うきれいめの服が好きで、ゆとりのある服は落ち着かない、という人もいます。それなら、沿う服を着て構いません。沿う服で窮屈に見えないための条件は、横じわが出ないことです。
沿う服を選ぶときは、少しだけ伸びる、張りのある布にしてください。張りがあれば線を拾いにくく、少し伸びれば座ったときの食い込みが減ります。そのうえで、横じわが2本以内に収まるサイズを選びます。沿う服は、体の寸法にいちばん近い服なので、サイズ選びの1つの差がいちばん大きく出ます。
よくある行き違い
| よく言われること | 実際のところ |
|---|---|
| ぽっちゃりにきれいめは向かない | 張りとゆとりがあれば、きれいめのまま楽に着られる |
| 伸びる服なら窮屈にならない | 伸びた分だけ横じわと線が出る |
| 小さめのサイズのほうがすっきり見える | ゆとりが足りないと横じわが出て窮屈に見える |
| ゆとりのある服はだらしない | 1か所を体に合わせれば整って見える |
| ジャケットは前を閉めるもの | 場面によっては前を開ける前提で選べばよい |
| とろみの服なら体の線を拾わない | 柔らかい布ほど沿って線を拾う |
いちばん多いのは、すっきり見せたくて、小さめのサイズを選んでしまうことです。きれいめの服は体に沿うように作られているので、ゆとりが少し足りないだけで横じわになります。指2本のゆとりを残すサイズを選んでください。それが、きれいめの服がいちばんすっきり見える寸法です。
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よくある問い
- Q. ぽっちゃりでも、きれいめの服を窮屈に見せずに着られますか
- 着られます。窮屈に見えるのは、張りのある布にゆとりが足りないときと、ゆとりのない服が柔らかすぎて線を拾うときの2つです。シャツやジャケットのような張りのある服は、胸まわりと腰まわりに指が2本入るゆとりを残してください。とろみのブラウスや薄手のニットのような柔らかい服は、体から少し離れる身幅を選ぶか、上に張りのある羽織りを重ねます。張りとゆとりのどちらかがあれば、きれいめのまま窮屈には見えません。
- Q. シャツのボタンのあいだが開いてしまいます。サイズを上げるしかないですか
- まず、ボタンを留めて、ボタンとボタンのあいだのすき間が何mm開くかを見てください。すき間が5mm以内なら、中に肌と近い色の1枚を着て、ボタンを留めずに前を開けて羽織る着方で直せます。5mmを超えるなら、胸まわりのゆとりが足りないので、サイズを上げるか、ボタンの間隔が狭い形、前立てが隠れる形に替えてください。サイズを上げて肩や袖が余るときは、肩の合う羽織りを重ねて、肩の線をそちらで決めます。
- Q. ゆとりのある服を着ると、だらしなく見えないか心配です
- だらしなく見えるのは、ゆとりそのものではなく、ゆとりが全身に同じだけある状態です。首元・手首・足首のうち1か所を体に合わせると、ほかの場所にゆとりがあっても、全体は整って見えます。たとえば、身幅にゆとりのあるジャケットなら袖を手首の骨で止め、パンツは裾をくるぶしの上でそろえます。もう1つは布の張りです。ゆとりのある服ほど、張りのある布を選ぶと、形が崩れずにきれいめのまま保てます。
- Q. 秋のきれいめの服は、どんな素材を選べばいいですか
- 張りがあって、厚みが中くらいで、少しだけ伸びる布が、窮屈にも堅くにも見えにくい素材です。張りがあれば体の線を拾わず、中くらいの厚みなら重ね着しても膨らみすぎず、少し伸びれば座ったときの食い込みが減ります。薄くてつやのある布は、引っ張られたときの横じわが光の筋になって見えるので、秋はつやの控えめな布にしてください。起毛した布や、目の詰まった編み地も、秋のきれいめに向いています。
— メグラシ編集部





