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ぽっちゃりきれいめコーデ|きちんとしたのに窮屈に見える時の直し方

メグラシ編集部//読了 12分
前を開けた紺のジャケットに、ゆとりのある生成りのブラウスとグレーのセンタープレスのパンツを合わせて、秋の光が差すビルの通路を歩く女性の胸元から膝まで

**ぽっちゃりのきれいめコーデが窮屈に見えるのは、体のせいではなく、きれいめの服の「張り」と「ゆとり」の組み合わせが合っていないからです。**張りのある服はゆとりを足し、ゆとりのない服は柔らかすぎないものにする。どちらかを直せば、きちんとしたまま窮屈には見えません。

秋は、仕事や式、会食と、きれいめの服を着る予定が増えます。シャツ、ジャケット、センタープレスのパンツ、タイトスカート。どれも、体の寸法にぴったり合わせて着るように作られた服です。ぴったり合わせる服ほど、ゆとりが少し足りないだけで、横じわやすき間になって表に出ます。

この記事は、その窮屈さが出る7つの場所を、測れる目安で見分け、着方で直せるものと、サイズや形を替えるものに分けたものです。カジュアルな日の写真での見え方はぽっちゃり女子コーデ|秋服が写真でふくらんで写る日の直し方に、秋の布の厚みの測り方はぽっちゃり秋コーデにまとめてあります。

結論:張りにはゆとりを、柔らかさには離れを

服の性質窮屈に見える理由直し方
張りのある服(シャツ・ジャケット・センタープレス)ゆとりが足りず、布が引っ張られる胸と腰に指2本のゆとりを残す
柔らかい服(とろみのブラウス・薄手のニット)体に沿いすぎて線を拾う体から少し離れる身幅か、上に張りのある羽織り
伸びる服(伸縮のあるパンツ・スカート)伸びた分だけ横じわが出る伸ばさずに着られるサイズにする
全身がきっちりそろった服窮屈さより堅さが出る1か所だけゆとりか柔らかさを残す

**窮屈に見える服は、張りとゆとりのどちらかが欠けています。**張りもゆとりもある服は、体から少し離れて形を保つので、きちんとして楽に見えます。張りもゆとりもない服は、体の線をそのまま拾います。この記事の7つの失敗は、どれもこの表のどこかに入ります。

窮屈に見える3つの印|横じわ・すき間・食い込み

鏡の前で、きれいめの服を着て、次の3つを探してください。窮屈に見えるときは、たいていこのどれかが出ています。

印出やすい場所何が起きているか
横じわ胸の前・ジャケットのボタンの位置・パンツの前布が横に引っ張られている
すき間シャツのボタンのあいだ・スカートの脇のファスナー留め具の間で布が開いている
食い込みパンツのウエスト・袖の付け根・ブラの位置布が体に押しつけられている
裾の上がりタイトスカート・トップスの後ろ腰まわりのゆとりが足りず布が上に逃げる

横じわが2本までなら着方で直せ、3本以上ならサイズか形を替える、と決めておくと迷いません。すき間は5mm、食い込みは座って10秒が目安です。それぞれの目安は、この先の失敗ごとの表に置いてあります。

先に測る|ゆとりは指何本入るか

きれいめの服のゆとりは、服と体のあいだに指が何本入るかで測れます。服を着たまま、次の4か所に指を差し入れてください。

測る場所指の入れ方ちょうどいいゆとり
胸まわり脇の下から胸の横へ、平らに指2本
腰まわりパンツやスカートの脇から、腰の横へ指2本
ウエスト前の中心から、平らに指1〜2本
二の腕袖の中、腕の外側へ指1本

指2本は、座ったり腕を動かしたりしても、布が引っ張られない最小のゆとりです。1本しか入らない場所は、立っているときは合っていても、座ると横じわが出ます。指が入らない場所は、その服の中でいちばん窮屈に見えている場所です。

失敗1|シャツのボタンのあいだが開く

きれいめのシャツは、胸の前に縦にボタンが並んでいます。胸まわりのゆとりが足りないと、**ボタンとボタンのあいだの布が左右に引かれ、すき間ができます。**すき間から中が見えそうになり、横にしわが放射状に走ります。

この失敗が困るのは、正面からは目立たなくても、腕を前に伸ばしたときや、座って前かがみになったときに、すき間が大きくなることです。会議で資料を取る、食事の席で取り分ける、といった場面で気づきます。

すき間が出る位置も見てください。胸のいちばん高い位置のボタンのあいだだけが開くなら、胸まわりのゆとりの問題です。お腹の前のボタンのあいだが開くなら、身幅全体のゆとりの問題で、裾に向かってまっすぐ落ちる形より、少し広がる形のほうが合います。どのボタンのあいだが開くかで、次に選ぶ形が変わります。

ボタンのあいだの直し方

ボタンのあいだのすき間状態直し方
すき間なし合っているそのまま
腕を伸ばすと少し開くゆとりがぎりぎり中に肌に近い色の1枚を着る
立っていて0〜5mm開くゆとりが少し足りない前を開けて羽織りとして着る
5mm以上開くゆとりが足りないサイズを上げるか形を替える
横じわが3本以上布が強く引かれているサイズを上げるか形を替える

すき間が5mm以内なら、ボタンを留めずに前を開けて羽織る着方に切り替えてください。中に体に沿う無地の1枚を着れば、シャツは羽織りとしてきれいめの線を作ります。前を開けると、胸の前に縦の線が2本でき、横じわもなくなります。

形を替えるなら、ボタンの間隔が狭い形か、前立てでボタンが隠れる形を選びます。ボタンの間隔が狭いと、すき間ができる距離が短くなり、前立てが隠れる形は、すき間ができても外から見えません。胸まわりの見え方の考え方は胸が大きい人の服選びにもあります。

失敗2|ジャケットの前を閉めると、ボタンの位置から横じわが出る

ジャケットは、きれいめの服のなかでいちばん張りがあります。前を閉めたとき、ボタンの位置から脇へ向かって、横じわが何本も走るのが、この失敗です。ボタンの上下で前の打ち合わせが開き、裾が左右に逃げることもあります。

前を閉めたとき状態直し方
しわなし・前がまっすぐ合っている閉めて着る
ボタンの位置に横じわ1〜2本ゆとりが少し足りない前を開けて着る
横じわ3本以上ゆとりが足りないサイズを上げる
前の打ち合わせが開く腰まわりが足りない前を開けて着るか、サイズを上げる
背中に横じわ背中の幅が足りないサイズを上げる
肩が合わないサイズを上げて肩が余った次の章で直す

ジャケットは、前を開けて着る前提で選ぶと、ゆとりの不足をかなり吸収できます。前を開けると、前端が2本の縦の線になり、中の服が縦に見えます。そのときに大事なのが、開けたときの前端がまっすぐ下に落ちるかどうかです。前端が外へ広がるジャケットは、前を開けると裾が横に広がって見えます。試着のときは、前を開けて鏡に正面から立ち、前端が床に向かってまっすぐ落ちるものを選んでください。

ボタンの数でも、前の閉め方が変わります。ボタンが1つのジャケットは、留める位置が1か所だけなので、その位置さえ合えば、上下の打ち合わせは自然に開きます。ボタンが2つ以上並ぶジャケットは、どのボタンの位置でも布が引かれるので、横じわが出る場所が増えます。前を閉めて着たい日のジャケットは、ボタンが1つの形のほうが、ゆとりの不足が目立ちにくくなります。

失敗3|センタープレスのパンツの前に、横じわが出る

センタープレスのパンツは、前の中心に縦の折り目が入った、きれいめの代表のパンツです。腰まわりや太ももにゆとりが足りないと、**縦の折り目の上に横じわが重なり、折り目がまっすぐ落ちなくなります。**股の前に、左右へ広がるしわが出ることもあります。

パンツの前の状態状態直し方
折り目がまっすぐ落ちる合っているそのまま
股の前に横じわ1〜2本腰まわりが少し足りない上の服の裾を外に出してかぶせる
太ももで折り目が外へ曲がる太ももまわりが足りない太ももにゆとりのある形にする
横じわ3本以上ゆとりが足りないサイズを上げる
ポケットの口が開く腰まわりが足りないサイズを上げるか、ポケットの口が縫われた形
座るとウエストが食い込むウエストが足りないウエストの後ろにゴムのある形にする

折り目がまっすぐ落ちるかどうかが、センタープレスのパンツが合っているかの目安です。折り目が曲がると、きれいめの縦の線が崩れ、パンツ全体が窮屈に見えます。

サイズを上げると、ウエストが余ることがあります。そのときは、ウエストの後ろにゴムが入った形を選ぶと、腰と太ももに合わせたサイズのまま、ウエストを体に沿わせられます。ポケットの口が開くパンツは、口が縫われて閉じている形にすると、腰の横にすき間が出ません。

失敗4|タイトスカートが、歩くたびに上がる

タイトスカートは、腰から裾までが体に沿う形です。腰まわりにゆとりが足りないと、**歩くたびにスカートが上へ上がり、裾が斜めにずれます。**何度も引き下ろすことになり、座ると太ももの上で横じわが出ます。

タイトスカートの状態状態直し方
歩いても動かない合っているそのまま
10歩で1〜2cm上がる腰まわりが少し足りない裏地のある形にする
10歩で3cm以上上がる腰まわりが足りないサイズを上げる
座ると太ももに横じわ太ももまわりが足りない裾に向かって少し広がる形にする
脇のファスナーにすき間ウエストか腰が足りないサイズを上げる

10歩歩いて、裾が何cm上がるかを、試着室の外で確かめてください。裏地がない形は、布がタイツや肌に引っかかって上がりやすいので、裏地のある形にするだけで直ることがあります。裾に向かって少しだけ広がる形にすると、体に沿う上半分のきれいめの線は残したまま、太もものまわりにゆとりができます。タイトスカートに合わせる靴の考え方はタイトスカートに合わせる靴にあります。

失敗5|とろみのブラウスが、体に沿いすぎる

とろみのブラウスは、落ち感のある柔らかい布で、きれいめの日に使いやすい服です。ところが、柔らかい布は、**張りがない分、体の線をそのまま拾います。**身幅にゆとりが少ないと、胸の下やお腹の前で布が体に沿い、ブラの位置に線が出ることもあります。

これは窮屈というより、布が体に貼りついて見える状態です。張りのある服とは逆で、ゆとりがあっても、柔らかすぎると沿ってしまいます。

ブラウスの状態状態直し方
胸から下が体から離れて落ちる合っているそのまま
胸の下で布が体に沿う身幅が少し足りない上に張りのある羽織りを重ねる
全体が体に貼りつく布が薄く柔らかすぎる少し厚みのある布に替える
ブラの位置に線が出る布が薄い中に体に沿う薄い1枚を着る
裾が腰で止まって広がる着丈が短い前だけ入れるか、着丈の長い形

**とろみのブラウスは、上に張りのある羽織りを重ねると、沿う場所が羽織りの下に入ります。**前を開けたジャケットやカーディガンの中にブラウスが見える形になり、柔らかさはきれいめの印象として残ります。

失敗6|薄手のニットが、体の線を拾う

秋のはじめのきれいめの日に、薄手のニットを着ることがあります。薄手のニットは、伸びるので窮屈には感じません。けれど、伸びた分だけ編み目が開き、体の線や中に着たものの線を拾います。

薄手のニットの状態状態直し方
体から少し離れて落ちる合っているそのまま
胸の前で編み目が横に開く身幅が足りないサイズを上げる
中のブラや肌着の線が出る布が薄い中の1枚を縫い目の少ないものに
裾が腰に沿って丸く止まる裾にゴム編みがある裾がまっすぐ落ちる形にする
袖が腕に沿って細く見える袖幅が足りない袖にゆとりのある形にする

中に着るものも、薄手のニットの見え方を左右します。縫い目やレースのある肌着は、その凹凸がニットの表面にそのまま浮きます。きれいめの日に薄手のニットを着るなら、中は縫い目の少ない、なめらかな1枚にしてください。色は、ニットより肌に近い色のほうが、透けたときに線が見えにくくなります。

伸びる服は、伸ばさずに着られるサイズにするのが基本です。伸びるから小さいサイズでも入る、と考えると、伸びた分だけ横じわと線が出ます。胸の前に手を当てて、編み目が横に開いていないかを見てください。開いていたら、1つ上のサイズが、そのニットの本来の見え方になる寸法です。

失敗7|全身をきっちりそろえて、堅く見える

窮屈さとは少し違いますが、きれいめを意識するほど起きやすいのが、全身をきっちりそろえて堅く見える失敗です。シャツのボタンを上まで留め、ジャケットの前を閉め、センタープレスのパンツに甲の深い靴。どこにもゆとりや柔らかさがないと、ゆとりの足りない服を着たときと同じように、体が服の中に押し込められて見えます。

堅さを抜くのは、1か所だけ

全身のきっちりさを少しずつ崩すのではなく、1か所だけゆとりか柔らかさを残してください。

抜く場所抜き方向いている場面
首元シャツのボタンを上から2つ開ける仕事・会食
前ジャケットの前を開ける仕事・式のあとの会食
手首袖を手首の骨の上までまくる仕事・普段のきれいめ
布上か下のどちらかを柔らかい布にする会食・式
足元甲が少し見える靴にする仕事・会食

**1か所だけ抜くと、ほかの場所のきっちりさが、きれいめの印象として残ります。**2か所以上抜くと、きれいめからカジュアルへ寄っていくので、場面のきちんと度に合わせて、抜く数を決めてください。式の日は1か所、仕事の日は1〜2か所、会食の日は2か所までが目安です。

秋のきれいめの素材|張り・厚み・伸び

同じ形でも、布で窮屈さの出方が変わります。秋のきれいめの服は、次の3つで布を見てください。

布の性質窮屈に見えにくい窮屈に見えやすい
張り中くらいの張り張りが強すぎる・張りがない
厚み中くらいの厚み薄すぎる・厚すぎる
伸び少しだけ伸びるまったく伸びない・よく伸びる
つやつやが控えめつやが強い
表面起毛・目の詰まった編み地なめらかで薄い

**つやの強い布は、横じわが光の筋になって見えます。**同じ1本の横じわでも、つやのない布より目立ちます。秋のきれいめは、つやの控えめな布、起毛した布、目の詰まった編み地を選ぶと、多少のゆとり不足は目立たなくなります。

まったく伸びない布は、座ったときや腕を動かしたときに、ゆとりの不足がそのまま食い込みになります。少しだけ伸びる布なら、その場面だけ布が逃げてくれます。よく伸びる布は、薄手のニットと同じく線を拾うので、きれいめの日には向きません。

秋の重ね着で、窮屈さが足し算になる

秋のきれいめは、シャツの上にニット、その上にジャケット、と重ねる日が増えます。1枚ずつ着たときは合っていても、**重ねると中の厚みの分だけ、外の服のゆとりが減ります。**夏に試着したジャケットが、秋にニットの上から着ると横じわが出る、というのはこのためです。

重ね方外の服で減るゆとり直し方
シャツ1枚の上にジャケットほぼ減らないそのまま
薄手のニットの上にジャケット指半分ほど胸と腰に指2本半のゆとりで選ぶ
シャツと薄手のニットの上にジャケット指1本ほどジャケットは前を開けて着る
厚手のニットの上にジャケット指1本以上ジャケットを1サイズ上げるか、カーディガンに替える
ジャケットの上にコートコートの肩と袖が詰まるコートはジャケットを着て試着する

重ねる服は、重ねた状態で試着するのがいちばん確かです。秋のはじめにジャケットを買うときは、冬にいちばん厚く着るニットを着て行ってください。薄着で合わせたジャケットは、11月に厚手のニットの上から着ると、肩と袖の付け根が詰まります。

中に着る服の首元の形も、外の服の窮屈さに関わります。首の詰まったニットの上にジャケットを重ねると、ジャケットの襟の内側に厚みがたまり、前が閉まりにくくなります。Vの字に開いた首元のニットなら、ジャケットの襟の線と重なって、厚みが外へ逃げます。

色で、窮屈さの見え方が変わる

同じ横じわでも、服の色で目立ち方が違います。窮屈さが少し残る服は、色で目立ちにくくすることもできます。

服の色横じわの見え方向いている使い方
黒・濃紺影が沈んで目立ちにくいゆとりが少し足りない下
中くらいのグレー・茶中くらいどこにでも
白・生成り影の筋がはっきり出るゆとりのある上
明るいパステル影の筋が出やすいゆとりのある上・首元
細かい柄目立ちにくいゆとりが少し足りない上

**明るい色は、布の凹凸が光と影の段差で見えます。**白いシャツのボタンのあいだのすき間や、生成りのブラウスの胸の下の線は、暗い色より目立ちます。明るい色の服を着たいときは、ゆとりのあるサイズにするか、上に前を開けた濃い色の羽織りを重ねて、明るい面を縦に細く見せてください。顔の近くに明るい色を置くと、きれいめの日の顔まわりが明るく見えるので、明るい色は上か首元に使うのが向いています。

サイズを上げたときに起きること|肩と丈

窮屈さを直すためにサイズを上げると、今度は肩と丈が余ることがあります。きれいめの服は、肩と袖と丈が合っていないと、ゆとりがあっても服に着られて見えます。

サイズを上げて余る場所見え方直し方
肩の縫い目が外へ落ちる上半身の服が大きく見える肩の合う羽織りを重ねる
袖が手の甲にかかる手元が重く見える袖口を1回折るか、袖を詰める
ジャケットの丈が長くなる脚の見え始めが下がる前を開けて縦の線を作る
パンツの裾が靴の上でたまる足元が重く見える裾上げに出す
ウエストが余るウエストの後ろが浮くウエストの後ろにゴムのある形

幅は合わせ、余った長さを直す、という順番で考えてください。幅が足りない服は、着たあとにどうやっても直せません。長さの余りは、袖を折る、裾を上げる、前を開ける、で直せます。余った長さの直し方の詳しい目安はぽっちゃり150cmの秋コーデ|サイズを上げて余った丈と袖の直し方にあります。

場面ごとに、きっちりさの段を決める

きれいめの日といっても、場面によって求められるきっちりさが違います。場面の段に合わせて、直し方の選び方も変わります。

場面きっちりさの段窮屈さの直し方
式・式典高いサイズを上げて、前を閉めて着られるものに
仕事の大事な会議高いジャケットは閉められるサイズ・中を柔らかく
ふだんの仕事中くらいジャケットは前を開けて着る
会食・レストラン中くらい上か下を柔らかい布にする
学校の行事中くらい前を開けた羽織りと、ゆとりのある下
休日のきれいめ低いゆとりのある形と、張りのある布

前を閉めて着る必要がある場面ほど、サイズで直すことになります。式典やかしこまった会議では、ジャケットの前を閉める場面があるので、閉めたときに横じわが出ないサイズを用意してください。ふだんの仕事や会食なら、前を開けて着る前提で、着方の直しで足ります。きれいめの服装の段の考え方はスマートカジュアル女性の服装にもまとめてあります。

試着室で1分でやること

きれいめの服を試着するときは、鏡の前に立つだけでなく、次の動きを1分だけしてください。窮屈さは、立っているときより、動いたときに出ます。

動き見るところ窮屈の印
腕を前に伸ばす背中・シャツのボタン背中の横じわ・ボタンのすき間
腕を上げる袖の付け根・裾付け根の食い込み・裾の上がり
椅子に座るウエスト・パンツの前食い込み・股の前の横じわ
前かがみになる後ろの裾・ジャケットの背中裾の上がり・背中の突っ張り
10歩歩くスカートの裾・パンツの折り目裾の上がり・折り目の曲がり
前を開けて立つジャケットの前端前端が外へ広がる

座るのと、腕を前に伸ばすの2つは、とくに忘れないでください。きれいめの服を着る仕事や会食では、座って腕を前に出す時間がいちばん長くなります。試着室に椅子がないときは、膝を曲げて腰を落とすだけでも、ウエストとパンツの前の見え方は確かめられます。

手持ちのきれいめ服を、着方で分け直す

ここまでの目安で、手持ちのきれいめの服を一度分け直しておくと、予定の朝に迷いません。分けるのは、捨てるためではなく、どう着るかを服ごとに決めておくためです。

1つ目は、前を閉めて着られる服です。横じわが出ず、指2本のゆとりがある服で、式や大事な会議の日に回します。2つ目は、前を開けて着る服です。前を閉めると横じわが1〜2本出るジャケットやシャツで、ふだんの仕事や会食の日に、羽織りとして着ます。3つ目は、上に何かを重ねて着る服です。体に沿いすぎるブラウスや薄手のニットで、張りのある羽織りの中に着ます。

どれにも入らない、横じわが3本以上出る服は、今の季節は休ませてください。季節が変わって中に着る服が薄くなると、また前を開けて着る服に戻ることがあります。

分け直したら、クローゼットの中でも置き場所を分けておくと、朝に手に取ったときに、着方まで一緒に決まります。前を閉めて着る服は手前に、前を開けて着る服はその隣に、重ねて着る服は羽織りの近くに掛けてください。

どちらとも取れるとき①|ゆとりのある服にしたら、だらしなく見えないか

窮屈さを避けるためにゆとりのある服を選ぶと、今度はだらしなく見えないかが気になります。だらしなく見えるのは、ゆとりそのものではなく、ゆとりが全身に同じだけある状態です。

首元・手首・足首のうち、1か所を体に合わせてください。身幅にゆとりのあるジャケットなら袖を手首の骨で止め、ゆとりのあるパンツなら裾をくるぶしの上でそろえます。体の細い場所が1か所見えるだけで、ほかの場所がゆったりしていても、全体は整って見えます。

もう1つは布の張りです。ゆとりのある服ほど、張りのある布を選ぶと、形が崩れずにきれいめのまま保てます。ゆとりがあって柔らかい布の服は、きれいめよりくつろいだ印象に寄ります。

どちらとも取れるとき②|身幅は合うのに、肩が合わない

身幅で選ぶと肩が余り、肩で選ぶと身幅が足りない。きれいめの服でよく起きる迷いです。この場合は、身幅を優先して、肩は羽織りで上書きすると考えてください。

中のシャツやブラウスは身幅で選び、肩が少し落ちても構いません。その上に、肩の合うジャケットかカーディガンを重ねると、外から見える肩の線は羽織りのほうで決まります。羽織りは前を開けて着るので、身幅にゆとりが少なくても困りません。羽織りだけは肩で選ぶ、という分け方にすると、上下の服の選び方がはっきりします。

どちらとも取れるとき③|体に沿う服が好き

体に沿うきれいめの服が好きで、ゆとりのある服は落ち着かない、という人もいます。それなら、沿う服を着て構いません。沿う服で窮屈に見えないための条件は、横じわが出ないことです。

沿う服を選ぶときは、少しだけ伸びる、張りのある布にしてください。張りがあれば線を拾いにくく、少し伸びれば座ったときの食い込みが減ります。そのうえで、横じわが2本以内に収まるサイズを選びます。沿う服は、体の寸法にいちばん近い服なので、サイズ選びの1つの差がいちばん大きく出ます。

よくある行き違い

よく言われること実際のところ
ぽっちゃりにきれいめは向かない張りとゆとりがあれば、きれいめのまま楽に着られる
伸びる服なら窮屈にならない伸びた分だけ横じわと線が出る
小さめのサイズのほうがすっきり見えるゆとりが足りないと横じわが出て窮屈に見える
ゆとりのある服はだらしない1か所を体に合わせれば整って見える
ジャケットは前を閉めるもの場面によっては前を開ける前提で選べばよい
とろみの服なら体の線を拾わない柔らかい布ほど沿って線を拾う

いちばん多いのは、すっきり見せたくて、小さめのサイズを選んでしまうことです。きれいめの服は体に沿うように作られているので、ゆとりが少し足りないだけで横じわになります。指2本のゆとりを残すサイズを選んでください。それが、きれいめの服がいちばんすっきり見える寸法です。

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よくある問い

Q. ぽっちゃりでも、きれいめの服を窮屈に見せずに着られますか
着られます。窮屈に見えるのは、張りのある布にゆとりが足りないときと、ゆとりのない服が柔らかすぎて線を拾うときの2つです。シャツやジャケットのような張りのある服は、胸まわりと腰まわりに指が2本入るゆとりを残してください。とろみのブラウスや薄手のニットのような柔らかい服は、体から少し離れる身幅を選ぶか、上に張りのある羽織りを重ねます。張りとゆとりのどちらかがあれば、きれいめのまま窮屈には見えません。
Q. シャツのボタンのあいだが開いてしまいます。サイズを上げるしかないですか
まず、ボタンを留めて、ボタンとボタンのあいだのすき間が何mm開くかを見てください。すき間が5mm以内なら、中に肌と近い色の1枚を着て、ボタンを留めずに前を開けて羽織る着方で直せます。5mmを超えるなら、胸まわりのゆとりが足りないので、サイズを上げるか、ボタンの間隔が狭い形、前立てが隠れる形に替えてください。サイズを上げて肩や袖が余るときは、肩の合う羽織りを重ねて、肩の線をそちらで決めます。
Q. ゆとりのある服を着ると、だらしなく見えないか心配です
だらしなく見えるのは、ゆとりそのものではなく、ゆとりが全身に同じだけある状態です。首元・手首・足首のうち1か所を体に合わせると、ほかの場所にゆとりがあっても、全体は整って見えます。たとえば、身幅にゆとりのあるジャケットなら袖を手首の骨で止め、パンツは裾をくるぶしの上でそろえます。もう1つは布の張りです。ゆとりのある服ほど、張りのある布を選ぶと、形が崩れずにきれいめのまま保てます。
Q. 秋のきれいめの服は、どんな素材を選べばいいですか
張りがあって、厚みが中くらいで、少しだけ伸びる布が、窮屈にも堅くにも見えにくい素材です。張りがあれば体の線を拾わず、中くらいの厚みなら重ね着しても膨らみすぎず、少し伸びれば座ったときの食い込みが減ります。薄くてつやのある布は、引っ張られたときの横じわが光の筋になって見えるので、秋はつやの控えめな布にしてください。起毛した布や、目の詰まった編み地も、秋のきれいめに向いています。

— メグラシ編集部

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だぼっとした服で太って見えない|骨格別に、ゆとりを置く1か所を選ぶ

だぼっとした服で太って見えるのは、布の量が多いからではなく、肩・身幅・着丈・袖の4か所すべてにゆとりがあって、体の輪郭がどこにも出ていないときです。ゆとりを置く場所を1か所に決めて、残りの場所で輪郭を見せれば、ゆったりした服のまま着られます。骨格ストレートは身幅、骨格ウェーブは袖か下半身、骨格ナチュラルは2か所まで。肩の落ち・身幅のゆとり・着丈・袖の太さの測り方、首・手首・足首の出し方、張り・落ち感・毛足の素材の違い、秋冬のニット・スウェット・シャツ・ワイドパンツ・コートでの当てはめ方、上下で結果が割れているときや背が低いときの決め方までまとめました。

メグラシ編集部/読了 12分
太って見える色|秋冬に重く見えた日の原因を、色の置き場所で直す

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太って見える色|秋冬に重く見えた日の原因を、色の置き場所で直す

秋冬に「この色を着ると太って見える」と感じた日、原因は色そのものより、色を置いた場所と面積にあることがほとんどです。明るい色の裾が幅のいちばん広い高さで止まる、黒で全身をそろえて大きな影になる、色の切り替えが横に3本以上入る、肌に近いベージュで境目が消える、つやのある明るい色が胸の前で光る、鮮やかな暖色を大きな面積で着る、明るい地色の大きな柄、明るい色の太いボトム。8つの失敗を白黒写真で見分け、置き場所を動かして直す手順と、秋冬の色を面積で使い分ける表まで。

メグラシ編集部/読了 12分

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次は実際に試してみる段階かもしれません。

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