産後の体型と服|抱っこ紐の腰ベルトが乗る位置で、冬のボトムスを選ぶ

**抱っこ紐を着けて、腰ベルトの上の縁がおへそから何cmの位置にあるか、測ってみてください。**産後の体型で冬のボトムスが合わないと感じるとき、選び直す基準はそこから始まります。
腰ベルトがボトムスのウエストの縁より上に乗るなら、ウエストは普通の形で構いません。ベルトの幅の中にウエストの縁が入るなら、前が平らなゴムのボトムスにします。ベルトがウエストの縁より下に来るなら、ハイウエストの形が向いています。
サイズや形の名前より先に、この位置関係を決めてください。産後の体型で服が合わないと感じる理由の多くは、体そのものより、腰ベルトとウエストの縁がぶつかる場所にあります。
抱っこ紐の上に着るコートについては抱っこ紐の上に着るコートの記事に、産後の服全体の時期の目安は産後に普通の服はいつから着られるかにまとめています。この記事は、抱っこ紐を毎日使う時期の、冬のボトムスとトップスの丈に絞ります。
結論:腰ベルトとウエストの縁の位置関係で、ボトムスが決まる
| 腰ベルトの位置 | ウエストの縁 | 選ぶボトムス |
|---|---|---|
| ウエストの縁より上 | ベルトの下に出る | 普通のウエストでよい。トップス丈に注意 |
| ウエストの縁と重なる | ベルトの中に入る | 前が平らなゴム。ボタン・ファスナー・ベルト通しを避ける |
| ウエストの縁より下 | ベルトの上に出る | ハイウエスト。縁がやわらかいもの |
表は分け方の軸です。あなたがどの段に入るかは、抱っこ紐の締め方によって変わるので、次の章で測って決めます。
抱っこ紐の腰ベルトは、赤ちゃんの重さを腰で受けるためのものです。幅は10cm〜15cm程度のものが多く、硬めの素材でできています。この幅の中に、ボトムスの硬い部分(ボタン、ファスナーの上端、ベルト通し、太いタック)が入ると、赤ちゃんの重さでそこが押されます。1回の抱っこが10分なら気にならなくても、1日に何度も、何十分も続くと、当たる場所が赤くなったり、痛くなったりします。
まず測る|腰ベルトの上端と下端、おへそから何cmか
鏡の前で、ふだん通りに抱っこ紐を着けてください。赤ちゃんを乗せていなくても、ベルトの位置はほぼ同じです。ただ、乗せると少し下がる人もいるので、できれば一度は赤ちゃんを乗せた状態でも見ておきます。
測るのは2か所です。腰ベルトの上の縁が、おへそから上か下か、何cmか。腰ベルトの下の縁が、おへそから何cm下か。
次に、手持ちのボトムスをはいて、ウエストの縁がおへそから何cmの位置にあるかを測ります。股上の深いボトムスはおへその上、普通の股上ならおへその少し下、浅い股上ならおへそから5cm以上下になることが多いです。
この3つの数字を並べると、ウエストの縁が腰ベルトの上に出るのか、ベルトの幅の中に入るのか、ベルトの下に出るのかがわかります。
抱っこ紐の種類によって、腰ベルトを締める位置の推奨が違うことがあります。赤ちゃんの位置が高くなるよう、おへそのあたりで締める形が多いですが、取扱説明書に書かれている位置を優先してください。この記事は、その位置に合わせてボトムスを選ぶ方法です。
ベルトの中に入るとき|前が平らなゴムにする
ウエストの縁が腰ベルトの幅の中に入る人が、いちばん困りやすい組み合わせです。産後の冬に多いのもこの段です。普通の股上のボトムスをはいて、おへそのあたりで腰ベルトを締めると、ちょうど重なるからです。
この段では、ボトムスの前が平らかどうかがいちばん大事です。前にボタンがあるパンツ、前にファスナーがあるスカート、ベルト通しがついたボトムス、前に太いタックがあるワイドパンツは、どれも腰ベルトに押されて当たります。
前が平らなゴムのボトムスに替えると、腰ベルトとウエストが重なっても、当たる場所がなくなります。ゴムは前から後ろまで同じ幅で、ゴムの上を生地が平らに覆っている形を選んでください。ゴムの部分にギャザーがたくさん寄っている形は、寄ったギャザーが厚みになって、ベルトの下で段差になります。
前が平らで、後ろだけゴムという形もあります。この形は前の見た目がきちんとしますが、前の縁が硬めの芯入りになっていることが多く、ベルトに押されると折れ曲がります。ベルトの中に入る人は、前も後ろもやわらかい縁のものを選ぶほうが楽です。
ベルトより下に出るとき|トップスの丈を先に決める
ウエストの縁が腰ベルトの下に出る人は、ボトムスの形はほぼ自由です。ボタンもファスナーもベルトに当たりません。そのかわり、問題になるのはトップスです。
腰ベルトとボトムスのウエストの縁の間に、隙間ができます。この隙間をトップスが覆っていないと、赤ちゃんを抱っこしてかがんだときに、トップスの裾がめくれ上がってお腹や腰が出ます。冬はここが冷えます。
トップスの丈は、腰ベルトの下端から何cm下まで出ているかで決めてください。目安は5cmです。5cm以上出ていれば、かがんでもめくれにくくなります。5cmに足りないと、少し前かがみになっただけで、ベルトとウエストの間が開きます。
測り方は、抱っこ紐を締めた状態で、トップスの裾がベルトの下端から何cm出ているかを見るだけです。手持ちのトップスで5cmに足りないものが多いなら、下に長めの薄いインナーを1枚入れると、そのインナーが隙間を覆ってくれます。
ベルトより上に出るとき|ハイウエストは縁のやわらかさで選ぶ
ウエストの縁が腰ベルトの上に出るのは、股上の深いボトムスをはいて、腰ベルトをおへその下で締める人です。ハイウエストのボトムスが、ちょうどお腹を包むように腰ベルトの上に出ます。
この段の良いところは、お腹まわりがボトムスに包まれて、冬でも冷えにくいことです。産後のお腹まわりがやわらかく感じる時期には、包まれている安心感もあります。
気をつけるのは、ウエストの縁の硬さです。ハイウエストの縁が硬いと、腰ベルトの上端に押されて、縁が外側に折れます。折れると、ベルトの上にボトムスの縁が段になって乗っているように見えます。縁がやわらかいもの、あるいは縁が幅広のゴムになっているものなら、ベルトの上でなだらかにつながります。
ハイウエストにボタンやファスナーがついている場合、それがベルトの上に出ているなら当たりません。ただ、赤ちゃんを抱いてかがむと、ボトムスの縁がベルトの上端に向かって押し下げられます。かがんだときにボタンがベルトの縁にかかるかどうかを、一度試してください。
どちらとも取れるとき①|ウエストの縁がベルトの縁と2cm以内で重なる
測ってみたら、ウエストの縁がちょうど腰ベルトの上の縁、または下の縁と同じ高さだった。上でも中でも下でもない、という人もいます。
この「縁と縁が2cm以内で重なる」位置は、いちばん判断が揺れます。立っているときはベルトの外に出ていても、赤ちゃんを乗せて重さがかかると、ベルトが少し下がって中に入ることがあるからです。
この場合は、赤ちゃんを乗せて、10分歩いたあとの位置で判断してください。家の中を歩くだけでも構いません。10分後に、ウエストの縁がベルトの中に入っているなら「中」として扱い、前が平らなゴムを選びます。外に出たままなら、そのまま「上」または「下」として扱います。
もうひとつの方法は、腰ベルトを締める位置を2cmずらすことです。取扱説明書の範囲内で、少し上か少し下で締めてみて、ウエストの縁とはっきり離れる位置を探します。ベルトの位置をずらせるなら、ボトムスを替えなくて済むこともあります。ただし、赤ちゃんの位置が下がりすぎないよう、取扱説明書に書かれた位置の範囲は守ってください。
どちらとも取れるとき②|抱っこ紐を使う日と使わない日がある
ベビーカーと抱っこ紐を両方使う人、平日は抱っこ紐で週末はベビーカーという人もいます。どちらに合わせて服を選ぶかで迷う場面です。
決め方は、抱っこ紐を使う日の数です。週の半分以上抱っこ紐を使うなら、抱っこ紐に合わせて選び、使わない日も同じボトムスで過ごしてください。毎日着替えのたびに判断するより、決めた1本を続けて使うほうが楽です。
週に1〜2日しか抱っこ紐を使わないなら、使わない日の服を基本にします。使う日のためだけに、前が平らなゴムのボトムスを1本用意しておけば足ります。その1本は、抱っこ紐を使う日の「決まった1本」にして、迷わないようにしておきます。
使う時間の長さでも考えてください。1日に何回抱っこ紐を使っても、1回が5分程度なら、ボタンが当たっていても痛くなる前に外せます。1回が30分以上、あるいは家事をしながらずっと抱っこしている人は、使う日数が少なくても、抱っこ紐に合わせたほうが体は楽です。
冬の厚手|腰ベルトの下で団子になる場所
冬は、トップスもボトムスも生地が厚くなります。この厚みが、腰ベルトの下で重なります。
いちばん団子になりやすいのは、厚手のニットの裾です。ニットをボトムスにインせずに外に出して、その上から腰ベルトを締めると、ベルトの下にニットの裾がたまって、前に膨らみます。これが、産後のお腹が目立つと感じる原因になっていることもあります。お腹ではなく、ニットの裾が膨らんでいるのです。
対処は2つあります。1つは、前だけ短いトップスにすることです。前の裾が腰ベルトの下端から5cm程度で止まり、後ろは長い形なら、前に生地がたまらず、後ろはお尻まで覆って冷えにくくなります。
もう1つは、厚手のニットはインせず、腰ベルトの上で終わる短い丈を選び、下に薄い長めのインナーを着る方法です。厚手は上だけ、ベルトの下は薄い生地、という分け方です。腰ベルトの下には厚い生地を入れないようにすると、団子になりません。
ボトムス側の厚みも同じです。裏起毛のパンツや、厚手のウールのスカートは、ウエストの縁が厚くなります。腰ベルトの中に入る人は、縁の厚みが1cmを超えないものを選ぶと、ベルトの下で段差になりにくいです。
コートとの重なり|腰ベルトの上か、下か
冬は抱っこ紐の上にコートを着るか、コートの上から抱っこ紐を着けるかでも変わります。
抱っこ紐の上からコートを着る場合、コートの前が閉まるかどうかが問題になります。赤ちゃんの分だけ前が膨らむので、普通のコートは閉まりません。前を開けて着るか、抱っこ紐用のケープやカバーを使うか、前身ごろに余裕のあるコートを選ぶことになります。この場合、腰ベルトとボトムスの関係は、コートの中で完結するので、ここまでの判断がそのまま使えます。
コートを着てから抱っこ紐を着ける場合は、腰ベルトがコートの上から締まります。ベルトとボトムスの間にコートが挟まるので、ボタンが直接当たることは減ります。ただ、コートの生地が厚いと、腰ベルトがしっかり締まらず、赤ちゃんの位置が下がりやすくなります。コートの上から抱っこ紐を着けるなら、薄手で張りのあるコートのほうが、ベルトが安定します。
どちらにするかは、外にいる時間で決めてください。行き先まで10分程度なら、コートの上から抱っこ紐でも構いません。30分以上外を歩くなら、抱っこ紐の上からコートや防寒カバーで覆うほうが、赤ちゃんも自分も暖かいです。
産後の体の変化は、責めずに測る
産後は、お腹まわりの感じや、ウエストの位置の感じが、妊娠前と違うことがあります。前にはいていたボトムスがきつい、ウエストの縁がお腹に乗る感じがする、といった変化です。
この変化を「戻さなければ」と考える必要はありません。いまの体に合う服を選ぶほうが先です。この記事で測ってもらった数字は、体型を評価するためのものではなく、腰ベルトとウエストの縁がぶつかる位置を知るためのものです。
測った数字は、時期によって変わります。産後数か月で変わることもあれば、1年近く変わらないこともあります。人によって違うので、他の人と比べないでください。1〜2か月に一度、同じ方法で測り直して、ボトムスの選び方を見直すくらいで十分です。
体の不調や痛みが続く場合は、服で何とかしようとせず、医師や助産師に相談してください。服で楽にできるのは、当たる場所を避けることと、冷えを減らすことまでです。
測った数字は、スマートフォンのメモに残しておくと便利です。腰ベルトの上端と下端がおへそから何cmか、手持ちのボトムスそれぞれのウエストの縁がおへそから何cmか。この2種類を並べておけば、売り場でボトムスを手に取ったときにも、股上の深さを見るだけで「上・中・下」のどこに入るかが判断できます。試着室に抱っこ紐を持ち込めなくても、数字があれば選べます。
数字を測り直すたびに、前の数字と比べる必要はありません。比べるのは、腰ベルトとウエストの縁の位置関係だけです。体の数字が変わっても、位置関係が同じなら、選ぶボトムスは変わりません。位置関係が変わったときだけ、選ぶボトムスを見直してください。
抱っこ紐の形で、腰ベルトの位置は変わる
ここまでは、幅のある腰ベルトがついた抱っこ紐を前提にしてきました。抱っこ紐の形によっては、腰ベルトの位置や幅が違います。
腰ベルトが幅広く、硬めの芯が入っている形は、腰で重さを受ける分、ベルトの位置がはっきり決まります。この記事の「上・中・下」の判断がそのまま使えます。
腰ベルトが細い形や、腰ベルトがなく肩だけで支える形もあります。この場合、腰に当たるものが少ないので、ボトムスのボタンやファスナーが押される心配は減ります。そのかわり、赤ちゃんの重さが肩と背中にかかり、上半身の服が引っぱられます。トップスの肩の縫い目がずれたり、首まわりが後ろに引かれたりするので、ボトムスよりトップスの肩まわりを見てください。
腰に台座がついていて、赤ちゃんをそこに座らせる形もあります。台座は腰の横から前にかけて当たるので、ボトムスのポケットの位置や、脇のファスナーが当たりやすくなります。台座の形の人は、ウエストの縁だけでなく、腰の横に硬いものがないかも確認してください。
何種類かの抱っこ紐を使い分けている人は、いちばん長く使うものに合わせてボトムスを選んでください。短時間しか使わないものに合わせると、長く使うときに当たります。
スカートかパンツか|冬の抱っこで分かれるところ
抱っこ紐を使う日のボトムスを、スカートにするかパンツにするかでも迷います。腰ベルトとの位置関係はどちらも同じ考え方ですが、冬の抱っこでは裾のほうで違いが出ます。
パンツは、かがむ・しゃがむ動きが楽です。抱っこしたまま落としたものを拾う、赤ちゃんを下ろすときに膝をつく、といった動きが多い時期には、パンツのほうが気をつかいません。冬は、パンツの中に薄いタイツを1枚はいておくと、足元からの冷えがかなり変わります。
スカートは、ウエストの縁が前も後ろもゴムの形が多く、前が平らなものを見つけやすいという利点があります。腰ベルトの中にウエストが入る人は、前が平らなゴムのスカートのほうが選びやすいこともあります。ただし、丈が長いスカートは、抱っこしたまま階段を上るときに裾を踏みやすくなります。足元が見えにくい分、くるぶしより上で止まる丈が安全です。
赤ちゃんの足が当たる位置も見てください。抱っこ紐の中の赤ちゃんの足は、ちょうど自分の腰から太ももの前に来ます。ボトムスの前にポケットのフラップや飾りがあると、赤ちゃんの足が当たってこすれます。前が平らなボトムスは、ここでも楽です。
授乳がある時期のトップスとの重なり
授乳をしている時期は、トップスを上に上げる動きが増えます。この動きと、腰ベルト、ボトムスのウエストの関係も見ておきます。
抱っこ紐を着けたまま授乳する人は少ないですが、抱っこ紐を外したあと、すぐに授乳することはよくあります。このとき、トップスを裾から上げると、ボトムスのウエストの縁が見えます。ウエストの縁にゴムのギャザーがたくさん寄っていると、上げたときにそこが見えて気になる人もいます。
授乳のときにトップスを上げる人は、トップスの丈が長すぎないほうが楽です。腰ベルトの下端から5cm以上という目安は守りつつ、長すぎると上げたときに胸の上でたまります。腰ベルトの下端から5〜10cmの丈が、抱っこと授乳の両方に合わせやすい範囲です。
前開きのトップスや授乳用の開きがあるトップスなら、上に上げる必要がないので、丈の長さを気にせず選べます。冬に重ね着するなら、いちばん上だけ前開きにしておくと、下に着るものの丈は自由に選べます。
手持ちを生かす|前にボタンがあるパンツを使う日の工夫
前にボタンやファスナーがあるパンツしか手元にない日もあります。買い足すまでの間、手持ちで乗り切る方法も書いておきます。
1つは、腰ベルトとボタンの間に、薄い生地を1枚挟むことです。トップスの裾をボトムスの上にかぶせ、その上から腰ベルトを締めると、ボタンが直接ベルトに押されなくなります。トップスは薄手のものにしてください。厚手のニットを挟むと、ベルトの下で団子になります。
もう1つは、腰ベルトを締める位置をボタンから外すことです。取扱説明書の範囲内で、ボタンの位置より2〜3cm上か下で締めると、ボタンがベルトの幅の外に出ることがあります。
どちらの方法も、短い時間なら十分に使えます。1回の抱っこが長い日や、毎日続く時期は、前が平らなゴムのボトムスを1本用意するほうが体は楽です。
1本だけ足すなら、どの条件で選ぶか
手持ちのボトムスを全部見直す時間はない、という人も多いはずです。1本だけ足すなら、条件は3つに絞れます。
1つ目は、前が平らで、前も後ろもやわらかいゴムの縁であること。腰ベルトがどの位置に来ても当たらないので、迷ったときの1本になります。
2つ目は、縁の厚みが1cm以内であること。冬の生地でも、縁が薄ければベルトの下で段差になりません。
3つ目は、股上が自分の腰ベルトの位置に合っていること。腰ベルトをおへそのあたりで締めるなら、普通の股上で縁がベルトの中に入ります。前が平らなら問題ありません。おへその下で締めるなら、深めの股上で縁がベルトの上に出る形のほうが、お腹が包まれて暖かいです。
この3つを満たす1本を、抱っこ紐を使う日の決まった1本にしてください。その日はボトムスを迷わずに済みます。
試着室で見る動きは3つ
試着室では、立って鏡を見るだけでは足りません。抱っこ紐を使う日の動きを、3つだけ試してください。
1つ目は、前にかがむ動きです。抱っこしたまま床のものを拾うときの姿勢です。かがんだときに、ウエストの縁がお腹に食い込まないか、後ろの縁が下がって腰が出ないかを見ます。
2つ目は、しゃがむ動きです。赤ちゃんを床に下ろすとき、膝をついたりしゃがんだりします。しゃがんだときに、太ももとお尻まわりが突っ張らないか、ウエストの縁がずり下がらないかを見ます。
3つ目は、片側に体重をかけて立つ動きです。抱っこ紐を外して片腕で抱っこするとき、腰の片側に赤ちゃんを乗せます。そのとき、ウエストが片側だけ引っぱられて斜めにならないかを見ます。
この3つで気になるところがなければ、抱っこ紐を使う日でも動きやすい1本です。
色と素材は、冬の汚れ方と面ファスナーで選ぶ
抱っこ紐を毎日使う時期は、ボトムスとトップスの汚れ方も変わります。赤ちゃんのよだれやミルクが、抱っこ紐の下のトップスや、赤ちゃんの足が当たるボトムスの前につきます。
汚れが目立ちにくいのは、明るすぎず暗すぎない中間の色です。真っ黒のボトムスはミルクの白い跡が目立ち、真っ白は食べこぼしやよだれの跡が目立ちます。グレー、ベージュ、くすんだ色などは、どちらの跡も目立ちにくい色です。
もうひとつ、抱っこ紐の面ファスナーに気をつけてください。抱っこ紐には、腰ベルトや肩の部分に面ファスナーがついているものがあります。冬のニットやウールのトップスは、この面ファスナーに引っかかって、毛羽立ちや毛玉ができやすくなります。お気に入りのニットを抱っこ紐の日に着るなら、面ファスナーが当たる腰ベルトのまわりだけ、上に薄い生地のトップスを重ねるか、面ファスナーにカバーをつけると傷みが減ります。
毛玉ができやすいのは、ゆるく編まれたローゲージのニットや、毛足の長い素材です。抱っこ紐の日は、目の詰まったハイゲージのニットや、表面がなめらかな織りの生地を選ぶと、こすれにも強くなります。
冬は、背中側の丈も見ておく
抱っこ紐を着けると、赤ちゃんの重さで体が少し前に引かれます。そのぶん、後ろのウエストが下がり、トップスの後ろの裾が上がりやすくなります。冬はここから腰が冷えます。
後ろの裾がボトムスのウエストの縁から5cm以上下まで届いているかを、抱っこ紐を着けた状態で横から鏡を見て確かめてください。届いていないなら、前だけ短く後ろが長い形のトップスにするか、下に長めのインナーを入れます。前だけ短い形は、前はベルトの下で団子にならず、後ろは腰まで覆うので、抱っこ紐の日には特に相性がいい形です。
前の晩・試着室で確かめる3つ
最後に、確かめる手順を3つにまとめます。
1つ目は、抱っこ紐を締めて、腰ベルトの上端と下端がおへそから何cmかを測ることです。できれば赤ちゃんを乗せた状態で、10分歩いたあとにも測ります。
2つ目は、ボトムスのウエストの縁が、腰ベルトの上・中・下のどこに来るかを見ることです。中に入るなら、前が平らなゴムを選びます。縁と縁が2cm以内で重なるなら、赤ちゃんを乗せて10分歩いたあとの位置で決めます。
3つ目は、トップスの裾が、腰ベルトの下端から5cm以上出ているかを見ることです。足りなければ、下に長めの薄いインナーを入れます。厚手のニットは、腰ベルトの下で団子にならない丈を選びます。
試着室に抱っこ紐を持っていけないときは、腰ベルトの幅と位置を覚えておき、ボトムスのウエストの縁がおへそから何cmかだけ測ってください。それだけで、上・中・下のどこに入るかは判断できます。
産後に服が見つからないときの全体の考え方は産後の服がない時の直し方に、卒乳のあとに胸まわりが変わったときは卒乳後の服の見分け方に書いています。授乳服が使いにくいと感じている人は授乳服が使いにくい理由も合わせて見てください。
よくある問い
- Q. 産後、前にはいていたパンツが入りません。サイズを上げればいいですか
- 抱っこ紐を毎日使う時期なら、サイズより先に、ウエストの縁が腰ベルトのどこに来るかを見てください。サイズを上げても、ボタンやファスナーがベルトの中に入る位置なら、毎回押されて当たります。前が平らなゴムのボトムスに替えるほうが、サイズを上げるより楽になることが多いです。
- Q. ハイウエストのボトムスは産後に向きませんか
- 腰ベルトをおへその下で締める人なら、ハイウエストの縁がベルトの上に出て、お腹を包む形になります。この場合は向いています。おへその上で締める人は、ハイウエストの縁がベルトの中に入り、押されて折れやすいので、縁がやわらかい形を選んでください。
- Q. 抱っこ紐を使わない日もあります。どちらに合わせればいいですか
- 抱っこ紐を使う日の数で決めてください。週の半分以上使うなら、抱っこ紐に合わせて選び、使わない日も同じボトムスで過ごします。週に1〜2日なら、使わない日の服を基本にして、使う日だけ前が平らなゴムのボトムスを1本用意すれば足ります。
- Q. 腰ベルトの下でトップスがめくれて、お腹が冷えます
- トップスの丈が、腰ベルトの下端から5cmより短いと起きやすいです。ベルトを締めたときに、下端からトップスの裾が何cm出ているかを測ってください。5cmに足りないなら、下に長めの薄いインナーを1枚入れるか、トップスを丈の長いものに替えます。
— メグラシ編集部





