Y2Kファッションの冬アウター|丈は腰骨の上か下か、中の服から選ぶ

**Y2Kファッションを冬に着るとき、アウターの丈は、下に穿くものから決めてください。**下が長い丈か、腰の低い位置で穿くものなら、裾が腰骨より上で終わる短い丈。下が短い丈なら、腰骨より下まで届く丈を、前を開けて着ます。
アウターの種類から選ぶと、下に合わせたときに丈がぶつかって、全身が上下に割れて見えることがあります。**先に下を決めて、アウターの裾をどこで止めるかを逆算する。**この順にすると、手持ちのアウターの中からでも合う1枚が見つかります。
冬のY2Kで要素を1つに絞る考え方はY2Kを冬に着るにまとめています。この記事は、その1つをアウターに担わせる日に、どの1枚を選ぶかの話です。
結論:下の丈と腰の位置から、アウターの裾を逆算する
アウターの丈は、次の2つを見れば決まります。
1つ目は、下に穿くものの丈です。床から裾までが30cm以内の長い丈か、膝より上で終わる短い丈か。
2つ目は、下の服の腰の位置です。穿いたときに、ウエストの線がへそから指2本ぶんより下にあるかどうか。
| 下の丈 | 腰の位置 | アウターの裾 | 着方 |
|---|---|---|---|
| 長い(床から30cm以内) | 低い(へそから指2本より下) | 腰骨より上 | 前を閉じても開けてもよい |
| 長い(床から30cm以内) | ふつう | 腰骨より上 | 前を開けて、中の裾を見せる |
| ふくらはぎの途中 | 低い | 腰骨ちょうどか、その上 | 前を開ける |
| ふくらはぎの途中 | ふつう | 腰骨より下、太ももの途中まで | 前を開けて縦に1本 |
| 膝より上 | 低い | 腰骨より下 | 前を開けて、腰の線を見せる |
| 膝より上 | ふつう | 腰骨より下、太ももの途中まで | 前を開けて縦に1本 |
長い下には短い上、短い下には長い上。上下のどちらかを短くして、もう一方を長くすると、冬の厚みがあっても全身の比が崩れません。上下とも短い、上下とも長い、の組み合わせを避けるだけで、アウター選びの半分は終わります。
早見表|アウターの面ごとの扱い
アウターには、丈とは別に「面の性格」があります。Y2Kらしく見える面は4つです。どれを選んでも、アウターの面が要素1つぶんを担います。
| 面の性格 | どう見えるか | 合う下の形 | 中に足さないもの | 雨の日 |
|---|---|---|---|---|
| 中綿の膨らみ | 輪郭がはっきり、量が出る | 細い形、体に沿う形 | 量のある服 | 着られる |
| 艶のある表面 | 光を返して、視線が集まる | 光らない素材 | 光る小物・光る靴 | 着られる |
| 毛足のある表面 | 面が柔らかく、輪郭がぼける | 直線的な形 | 毛足・起毛のある服 | 向かない |
| 革っぽい表面 | 硬い面、端がはっきりする | 柔らかい布 | 硬い素材の下 | 着られる |
| 平らな布の短い丈 | 丈だけが要素になる | 長い下、腰の低い下 | 特になし | 着られる |
**面の性格を1つ選んだら、中と下では同じ性格を重ねない。**中綿のアウターに量のあるスカート、毛足のあるアウターに起毛のパンツ、と重ねると、要素が2つぶんになって冬の厚みと合わさります。
測る①|アウターの裾が、腰骨から何cmか
アウターを着て、鏡の前で横を向いてください。腰の横に手を当てると、骨が張り出しているところがあります。そこが腰骨です。
アウターの裾が、その骨から上に何cm、下に何cmで終わっているかを測ります。
| 裾の位置 | 呼び方 | 見え方 |
|---|---|---|
| 腰骨より5cm以上上 | 短い丈 | 中の服の裾と、下の腰の線が両方見える |
| 腰骨より0〜5cm上 | やや短い丈 | 腰の線が見える。中の裾は出すか入れるかで変わる |
| 腰骨ちょうど | 境目 | 下の腰の線とアウターの裾が重なって、横の線が太くなる |
| 腰骨より0〜10cm下 | 腰丈 | 腰の線が隠れる。縦の線で見せる必要がある |
| 腰骨より10cm以上下 | 長い丈 | 下の服は裾の下からだけ見える |
いちばん扱いにくいのは、腰骨ちょうどで終わる丈です。下の服の腰の線とアウターの裾が同じ高さに並ぶので、横の線が1本に太くまとまって、上下が真ん中で切れて見えます。この丈のアウターは、下の腰の位置を上か下にずらすと使えます。どちらとも取れる場合の扱いは、後の節でまとめます。
測る②|下の服の腰の線を、指の幅で数える
下の服を穿いて、へその位置から腰の線までを指の幅で測ります。
| へそから腰の線まで | 読まれ方 | 合うアウターの丈 |
|---|---|---|
| 指1本以内 | ふつうの位置 | 丈で比を作る。下が長ければ短い丈 |
| 指2本 | やや低い | 腰骨より上で終わる丈なら、線が見えて要素になる |
| 指3本以上 | 低い | 短い丈で線を見せるか、長い丈で線を消すかを選ぶ |
腰の線が低い服は、それだけでY2Kらしさを持っています。冬は上に重ねるものが増えるので、この線を見せるかどうかをアウターの丈で決めます。**線を見せるなら、アウターの裾は腰骨より上。**線を見せない日は、アウターが面の性格で要素を担当します。
短い丈が合うのは、下が長いか、腰の線が低い日
裾が腰骨より上で終わる短いアウターは、下に長いものを合わせる日に向きます。上の面が小さくまとまるぶん、下の縦の長さがそのまま全身の比になります。
短い丈を選ぶときは、次の3つを確かめてください。
- 下の裾が、床から30cm以内に届いている
- 中に着る服の裾が、アウターの裾から何cm出るかを決めてある
- 前を閉じたとき、胸から裾までが横に引っぱられていない
中の服の裾が出る量は、0cmか、5cm以上のどちらかにします。1〜4cmだけのぞくと、しまい忘れたように見えます。出すなら5cm以上、出さないなら中に入れる。
短い丈は、腰から下が冷えやすい丈でもあります。外にいる時間が長い日は、下を厚手の布にするか、タイツを1段厚くしてください。上だけで寒さを受けようとすると、中を厚くすることになり、短い丈の輪郭が崩れます。
中の服の裾は、出すなら5cm以上、出さないなら入れる
短い丈のアウターを着ると、中の服の裾をどうするかが毎回の分かれ目になります。ここは曖昧にせず、出す量を先に決めてください。
| 中の裾の扱い | 出る量 | 見え方 | 向く下 |
|---|---|---|---|
| 下に入れる | 0cm | アウターの裾の下に、すぐ下の腰の線が来る | 腰の高い下、腰の線を見せたい下 |
| 少しだけ出す | 1〜4cm | しまい忘れたように見えやすい | 向く下がない |
| はっきり出す | 5〜10cm | 中の服が1段として読まれる | 長いスカート、細いパンツ |
| 長く出す | 10cmを超える | 中の服が主役になり、アウターは短い上着として読まれる | 細い下 |
| 前だけ入れる | 前0cm・後ろ5cm以上 | 前から腰の線、横から中の段が見える | 腰の低い下 |
はっきり出す日は、中の服とアウターの明るさを離すと、段が1つ増えたように見えます。近い明るさにすると、中とアウターが1つの長い上着のようにつながります。段を見せたいか、つなげたいかを決めてから、中の服の色を選んでください。
出した裾が広がる服は、アウターの裾より横に張り出して、上半身の輪郭が台形になります。短い丈のアウターの下に出すのは、裾が広がらない、まっすぐ落ちる服のほうが扱いやすくなります。
長い丈で寄せるなら、前を開けて縦に1本
腰骨より下まで届くアウターでも、Y2Kに寄せることはできます。やり方は1つです。前を開けて着て、アウターの左右の縁のあいだに、中の服と下の服で縦の帯を1本作る。
| 縦の帯の作り方 | 中の服 | 下の服 | 帯の幅 |
|---|---|---|---|
| 同じ色でつなぐ | 黒 | 黒 | 開けた幅そのまま |
| 明るさでつなぐ | 白 | 明るい灰 | 開けた幅そのまま |
| 中だけで作る | 下まで届く長い丈の服 | 何でもよい | 中の服の幅 |
| 下だけで作る | アウターと同じ色 | アウターと離れた色 | 腰から下だけ |
帯の幅は、手のひら1枚ぶんから1枚半ぶん、つまり10〜15cmあれば、2m離れても縦の線として読めます。それより細いと、前を開けているように見えるだけです。
長い丈を選ぶ日は、要素はアウターではなく足元に置くと残りやすくなります。アウターが全身の面の大半を占めるので、アウターの面の性格は控えめにして、底の厚い靴で要素を担います。
中綿のアウター|膨らみは、体から5cmまで
中綿の入ったアウターは、冬のY2Kでいちばん選ばれやすい1枚です。輪郭がはっきりして、量が出ます。扱いの分かれ目は、膨らみの量です。
横から見て、アウターの表面が体の輪郭からどれだけ外に出ているかを測ってください。袖と胴の両方を見ます。
| 膨らみの量 | 見え方 | 下に合わせる形 | 丈 |
|---|---|---|---|
| 体から2cm以内 | 薄い中綿。形は布に近い | 何でもよい | どの丈でも |
| 体から2〜5cm | ふつうの中綿。量が要素になる | 細い形、体に沿う形、ふくらはぎまでのスカート | 短い丈か腰丈 |
| 体から5cm以上 | 大きく膨らむ。これ1枚で要素を使い切る | 細い形だけ | 短い丈が扱いやすい |
5cmを超える膨らみのアウターに、裾の広いパンツや量のあるスカートを合わせると、上下とも量が出て、冬の厚みと合わさります。**膨らみが大きいほど、下は細く。**これだけ守れば、量のあるアウターでも輪郭が崩れません。
中綿の縫い目の幅も見ておきます。横に入った縫い目の間隔が10cmを超える大きな区切りは量が強く出て、5cm前後の細かい区切りは、量より表面の模様として読まれます。
艶のあるアウター|全体が光る1枚は、それで決まる
表面が光を返すアウターは、それだけで要素1つぶんを使い切ります。中綿と艶が重なっているものも同じで、面の性格が2つあるように見えて、実際は1つとして読まれます。
艶の強さは、アウターを斜めにして光に当てたときに分かります。
| 光に当てたとき | 艶の強さ | 合う場面 |
|---|---|---|
| 白く飛んで、色が見えなくなる | 強い | 屋内が長い日、夜の外出 |
| 光った部分にも色が残る | 中くらい | 昼の外出、通勤 |
| 光の帯がうっすら出る | 弱い | どの場面でも |
強い艶は、冬の弱い日差しの中でも視線を集めます。昼の外に長くいる日は、中くらいか弱い艶が扱いやすくなります。
艶のあるアウターを着る日は、中と下を光らない素材にして、明るさも近い側でそろえてください。**光る面はアウターの1枚だけ。**靴やバッグに光る面を足すと、視線が上下の2か所で止まります。黒で艶を扱う考え方はy2k黒でも取り上げています。
毛足のあるアウター|毛足の長さ1cmで分ける
毛足のあるアウターは、面が柔らかく、輪郭がぼけて見えます。Y2Kの中では、面の性格で要素を担う1枚です。
毛足の長さは、表面を指でなでたときに、指の腹が沈む深さで分かります。
| 毛足 | 見え方 | 合う下の形 | 雨・雪の日 |
|---|---|---|---|
| 5mm以内 | 起毛。面が少し柔らかい | 何でもよい | 着られるが、濡れると毛が寝る |
| 5mm〜1cm | ボアのような面。輪郭がやわらぐ | 直線的な形、ハリのある布 | 避けたほうが扱いやすい |
| 1cm以上 | 毛足そのものが目立つ | 直線的で細い形 | 向かない |
毛足のあるアウターに、起毛のパンツや毛足のあるニットを合わせると、面の柔らかさが上下で重なって、輪郭がどこにあるか分からなくなります。**毛足のアウターの下は、ハリのある布。**直線的なパンツや、裾が広がらないスカートが向きます。
毛足が1cmを超えるものは、首まわりにも毛足が来ることが多く、顔の周りの面積が大きくなります。首元を開けて着て、中の服の色を少し見せると、顔の下に余白ができます。
革っぽい表面のアウター|硬い面には、柔らかい下
表面がなめらかで硬い、革のような面のアウターもあります。本物の革か、合成の素材かは問いません。見え方は、面が硬く、端がはっきりすることです。
硬い面のアウターには、柔らかい布の下を合わせてください。落ち感のあるスカートや、ゆるく落ちるパンツです。上下とも硬い面にすると、全身が板のように見えて、動いたときの揺れがなくなります。
丈は、短い丈と腰丈が扱いやすくなります。長い丈の硬い面は、全身の面積の大半が硬くなるので、要素としては強すぎることがあります。長い丈を着るなら、前を開けて、中に柔らかい布を縦に見せてください。
袖の長さ|手の甲にかかる量で見る
Y2Kのアウターは、袖の長さでも印象が変わります。腕を下ろして、袖口が手のどこで止まっているかを見てください。
| 袖口の位置 | 見え方 | 合わせ方 |
|---|---|---|
| 手首の骨より上 | 短い袖。軽く見える | 中の服の袖を2〜3cm出す |
| 手首の骨ちょうど | ふつう | どの着方でもよい |
| 手の甲に2cmまでかかる | やや長い。Y2Kらしい余り | 手元に小物を置かない |
| 手の甲に2cmを超える | 長い。手元が袖に埋まる | 袖口を1回折って、手首を見せる |
手の甲にかかる長い袖は、Y2Kらしい余りとして読まれます。ただし2cmを超えると、手に持つものが袖に埋まって、鞄の持ち手が見えなくなります。**外で手を使う日は、袖を1回折る。**折ったときに裏地が見えるなら、その色も含めて確かめておきます。
肩の位置|落ちているかどうかで、下の量を変える
アウターの肩の縫い目が、肩の骨の端に合っているか、それより外に落ちているかも見ておきます。
| 肩の縫い目 | 見え方 | 下に合わせる量 |
|---|---|---|
| 肩の骨の端 | 輪郭がすっきりする | 量のある下も合わせられる |
| 骨の端から3cmまで外 | ゆるい肩 | 下は中くらいの量まで |
| 骨の端から3cmより外 | 落ちた肩。上半身の幅が広がる | 下は細い形 |
肩が大きく落ちたアウターは、上半身の面が横に広がります。短い丈と組み合わさると、上半身が横長の四角に見えるので、下は縦に長く細い形にしてください。**上が横に広いなら、下は縦に細く。**丈の比と同じ考え方です。
首元|アウターの面と顔のあいだに、指3本ぶん空ける
アウターの面の性格は、首元でいちばん強く出ます。中綿の襟、毛足の襟、艶のある高い襟は、どれも顔のすぐ下に大きな面を作ります。
前を閉じて着るとき、襟の上端から顎の下までが指何本ぶん空いているかを見てください。指3本ぶん以上空いていれば、顔とアウターの面が分かれて、それぞれが読めます。指1本ぶんしか空いていないと、顔のすぐ下まで面が迫って、アウターの性格が顔まわりの印象を決めてしまいます。
| 襟の上端から顎まで | 見え方 | 扱い |
|---|---|---|
| 指3本以上 | 顔とアウターが分かれて読める | そのまま閉じて着られる |
| 指1〜2本 | アウターの面が顔に近い | 前を少し開けて、中の服の色を見せる |
| 襟が顎に触れる | 顔の下が面で埋まる | 襟を折るか、前を開けて着る |
襟の高いアウターを閉じて着たい寒い日は、中の服を明るい色にして、襟を少しだけ開けてください。顔の下に明るい面が細く入ると、アウターの面が顔から一段離れて見えます。
中の服と足した厚みを、3段までに収める
冬のアウターは、中に着る服と足した厚みで見ます。服の厚みを、つまんだときの感触で3段に分けてください。薄い=1段、中くらい=2段、厚い=3段です。
| 中の服 | アウター | 合計 | 見え方 |
|---|---|---|---|
| 薄い長袖(1段) | 薄い中綿(1段) | 2段 | 輪郭がいちばん読みやすい |
| 薄い長袖(1段) | ふつうの中綿(2段) | 3段 | 量のあるアウターが主役になる |
| 中厚手のニット(2段) | 平らな布の短い丈(1段) | 3段 | 丈が要素として残る |
| 中厚手のニット(2段) | ふつうの中綿(2段) | 4段 | 上半身が厚くなる。下は細く |
| 厚手のニット(3段) | 大きく膨らむ中綿(3段) | 6段 | 輪郭が読めなくなる |
| 薄い長袖(1段) | 毛足のあるアウター(2段) | 3段 | 面の柔らかさが残る |
| 中厚手のニット(2段) | 革っぽい表面(1段) | 3段 | 硬い面と柔らかい中の差が出る |
Y2Kの輪郭を残したい日は、合計3段までにしてください。4段を超えると、アウターの面の性格より厚みのほうが目立ちます。寒い日に4段を超えそうなときは、中を薄くして、首と足首で寒さを受けます。
首と足首は、面積が小さいわりに寒さを感じやすい場所です。首に巻く1枚と、足首まで覆う靴下か靴を足すだけで、中の服を1段薄くしても過ごせる日が増えます。中を薄くできれば、アウターの面の性格がそのまま外に出ます。厚みを足すのは上半身ではなく、首と足首の2か所からと覚えておくと、冬のY2Kの輪郭を保ちやすくなります。
色|アウターと下の明るさの差で、上下を分ける
アウターの色は、色の名前より明るさで考えます。アウターと下の服を並べたとき、明るさがどれだけ離れているかで見え方が変わります。
| アウターと下の明るさ | 見え方 | 向く丈 |
|---|---|---|
| 同じくらい | 上下が1つにつながる | 長い丈。縦の線が長く見える |
| 少し離れている | 上下がゆるく分かれる | どの丈でも |
| 大きく離れている | 上下がはっきり分かれる | 短い丈。上の面が小さくまとまる |
短い丈のアウターを、下と明るさの離れた色にすると、上の小さな面が際立って、丈そのものが要素として読まれます。長い丈のアウターは、下と明るさを近づけると、全身が縦に1本になります。
明るさの差が足りているかは、写真に撮って白黒にすると分かります。白黒にしてアウターと下の境目が見えれば離れています。**差をつけるのは、アウターと下の1か所だけ。**中の服と靴でも差をつけると、境目が3本並んで散らかって見えます。
足元|アウターの丈と、靴の底の厚みをつなぐ
アウターの丈が決まったら、足元の底の厚みで全身の比を整えます。
| アウターの丈 | 下の丈 | 靴の底 |
|---|---|---|
| 短い | 長い | 厚い底。裾から靴の先が出る量を確かめる |
| 短い | ふくらはぎの途中 | 厚い底か、足首まで覆う靴 |
| 腰丈 | 膝より上 | 厚い底。脚の縦の長さを足元で受ける |
| 長い | 膝より上 | 底の厚い、足首まで覆う靴 |
| 長い | 長い | 底は中くらい。全身が長くなりすぎない |
厚い底の靴を履く日は、下の裾の丈を一度確かめてください。厚みのぶん足首の位置が上がるので、ふだんちょうどよい丈が短く見えます。流行りの靴の見分け方はブーツの流行りで扱っています。
外にいる時間で、アウターの面を選び分ける
同じY2Kのアウターでも、その日の過ごし方で向く面が変わります。
| 外にいる時間 | 向く面 | 理由 |
|---|---|---|
| 合わせて2時間を超える | 中綿、革っぽい表面 | 風を通しにくく、着たままの姿が長く見られる |
| 1〜2時間 | どの面でも | 屋内で脱いだあとの姿も考える |
| 1時間まで | 艶、毛足、平らな布の短い丈 | 屋内で脱いだあとの姿が長い |
外にいる時間が短い日は、アウターを脱いだあとの姿がいちばん長く見られます。**脱いだあとも成立する中の服を先に決めて、アウターは行き帰りの面として選ぶ。**外が長い日は反対に、アウターを着たままの姿が一日の印象になるので、アウターの面の性格を主役にしてかまいません。
雨や雪の日は、面の性格で選び直す
晴れた日に選んだアウターが、雨や雪の日にもそのまま使えるとは限りません。面の性格によって、濡れたあとの見え方が大きく変わります。
| 面の性格 | 濡れたとき | 乾いたあと | 雨・雪の日の扱い |
|---|---|---|---|
| 中綿(表面がなめらか) | 水が玉になって転がりやすい | 形はほぼ戻る | そのまま着られる |
| 艶のある表面 | 水滴の跡が光って見える | 拭けば戻る | 着られる。帰ったら拭く |
| 毛足のある表面 | 毛が寝て、束になる | ブラシを当てるまで戻らない | 避ける |
| 革っぽい表面 | 水は弾くが、縫い目から入りやすい | 跡が残ることがある | 短い時間なら着られる |
| 平らな布 | 布によって吸う | 乾くまで色が濃く見える | 布を確かめてから |
雨や雪の日は、要素をアウターから足元へ移すと扱いやすくなります。底の厚い靴は、濡れた地面から足を離す役目も持つからです。**濡れる日は、要素を下へ。**アウターは濡れても形の戻る1枚にして、面の性格を控えめにしてください。
雪の日の中綿は、表面が冷えても中の膨らみが残るので、輪郭が崩れにくい1枚です。ただし、濡れた表面に座ると中まで湿ることがあるので、屋外で腰を下ろす予定のある日は、丈の短いものを選ぶと裾が濡れる場面を減らせます。
どちらとも取れるとき①|裾が腰骨ちょうどで終わる
手持ちのアウターの裾が腰骨ちょうどで終わっていると、下の腰の線と重なって、上下が真ん中で切れて見えます。
この場合は、下の腰の位置をずらしてください。
| ずらし方 | やり方 | 向く下 |
|---|---|---|
| 下の腰を下げる | へそから指3本以上下で穿くものにする | 腰の低いパンツ、腰で穿くスカート |
| 下の腰を上げる | へその高さで穿くものにして、中の服を入れる | 腰の高いスカート |
| 線を消す | 中の服を腰骨より10cm以上長くして、裾を出す | どの下でも |
| 前を開ける | 横の線を縦の帯で切る | 下と中を同じ色に |
いちばん手早いのは、前を開けることです。横に並んだ線を、縦の帯が上から下まで切るので、真ん中で割れた印象が消えます。
どちらとも取れるとき②|短い中綿に、短い下を合わせたい
短い丈の中綿アウターに、膝より上の短いスカートを合わせたい日もあります。上下とも短いので、比の考え方からは外れます。
この組み合わせを使うなら、あいだに縦の長さを1つ足してください。
| 足す縦の長さ | やり方 |
|---|---|
| 脚の縦 | タイツと靴の色をそろえて、腰から下を1本にする |
| 足首までの靴 | 足首より上まで覆う靴で、脚の途中まで縦の面を伸ばす |
| 中の服の丈 | 中の服をスカートの裾近くまで長くして、上下の間を埋める |
| 明るさ | アウター・スカート・タイツを同じ暗さでそろえる |
どれか1つで足ります。2つ以上足すと、縦の長さが強くなりすぎて、短い丈の軽さが消えます。
どちらとも取れるとき③|通勤と休日を、1枚で兼ねたい
Y2Kのアウターを、休日だけでなく通勤にも着たいという人は多いはずです。1枚で両方を兼ねるなら、面の性格が弱く、丈で要素を担う1枚を選んでください。
| 条件 | 通勤と兼ねやすい | 兼ねにくい |
|---|---|---|
| 面の性格 | 平らな布、薄い中綿、弱い艶 | 強い艶、1cmを超える毛足 |
| 丈 | 腰骨より少し上、腰丈 | 腰骨より5cm以上上 |
| 色 | 下と明るさの近い色 | 下と明るさの大きく離れた色 |
| 肩 | 骨の端から3cmまで | 大きく落ちた肩 |
通勤の日は下を落ち着いたものにして、休日は下を長いスカートや腰の低いパンツに替える。アウターはそのままで、下を替えるだけで要素の強さを動かせる1枚が、兼ねるのに向いています。
どちらとも取れるとき④|手持ちのアウターが、長いコートだけ
新しく買わずに、手持ちの長いコートでY2Kに寄せたい日もあります。コートの丈が腰骨より15cm以上下まで届いているなら、アウターで要素を作るのはあきらめて、要素を別の場所に置きます。
| 置く場所 | やり方 | 向く日 |
|---|---|---|
| 足元 | 手持ちでいちばん底の厚い靴 | 外にいる時間が長い日 |
| 縦の帯 | 前を開けて、中と下を同じ色でつなぐ | どの日でも |
| 首元 | 光る面を手のひら1枚ぶんだけ置く | 屋内が長い日 |
| 下の腰の線 | 屋内で脱いだあとに見せる | 屋内が長い日 |
長いコートは、冬の外でいちばん長く見られる面です。そこに要素を足そうとせず、コートは土台として受け止めてください。**要素は足元か、脱いだあとに置く。**コートの流行の見方はアウターの流行の見分け方にまとめています。
屋内で脱いだあとの姿を、先に決めておく
冬のアウターは、屋内では脱ぐ時間があります。Y2Kの要素をアウターだけに頼っていると、脱いだあとに何も残らないことがあります。
脱いだあとの姿は、次のどちらかで決めてください。
- 脱いだあとに要素を1つ残す……中の服の丈を短くする、腰の線を見せる、光る面を首元に置く
- 脱いだあとは要素を持たない……中と下を落ち着いた服にして、アウターを行き帰りの面として割り切る
どちらでもかまいません。ただ、脱いだあとに要素を2つ残すと、アウターを着ていたときと合わせて要素が増えていきます。**アウターを着ている姿と脱いだ姿で、要素は1つずつ。**着ているときにアウターが担い、脱いだら中の服が担う、という受け渡しにしてください。
脱いだアウターは、中綿や毛足のあるものほど嵩が出ます。椅子の背に掛けるか、膝に置くかを考えておくと、屋内での扱いに迷いません。
買い足す前に、手持ちで試す順番
新しいアウターを買う前に、手持ちのアウターと下の服で、組み合わせを一度試してください。次の順に見ていくと、足りないものが何かがはっきりします。
| 順番 | 見ること | 分かること |
|---|---|---|
| 1 | 手持ちのアウターの裾が、腰骨から何cmか | 短い丈・腰丈・長い丈のどれを持っているか |
| 2 | 手持ちの下の丈と、腰の位置 | 長い下と短い下のどちらが多いか |
| 3 | 1と2を、上下で反対になるように組む | 手持ちだけで比が作れるか |
| 4 | アウターの面の性格を見る | 要素をアウターに置けるか |
| 5 | 中の服と足した厚みを数える | 3段に収まるか |
| 6 | 足りないものを1つだけ書き出す | 買い足す候補 |
たとえば、長い下ばかり持っていて、アウターが長い丈しかないなら、足りないのは短い丈のアウターです。反対に、短いアウターを持っているのに長い下がないなら、買い足すのはアウターではなく下のほうです。**足りないのはアウターとは限らない。**流行りのものを買うかどうか迷うときの考え方は買うか待つかの判断にまとめています。
まとめ
- アウターの丈は、下の丈と腰の位置から逆算する。長い下には短い上、短い下には長い上
- 裾が腰骨ちょうどで終わる丈は、下の腰の位置をずらすか、前を開けて縦の帯で切る
- 中綿・艶・毛足・革っぽい表面は、どれもアウターの面が要素1つぶん。中と下では同じ性格を重ねない
- 中綿の膨らみは体から5cmまでが扱いやすい。膨らみが大きいほど、下は細く
- 中の服と足した厚みは合計3段まで。超えそうな日は中を薄くして、首と足首で寒さを受ける
- 長いコートしかない日は、要素を足元か、脱いだあとの中の服に置く
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. Y2Kファッションの冬は、短い丈のアウターでないとだめですか
- 短い丈でなくても成立します。短い丈が合うのは、下に長いスカートや裾の広いパンツ、腰の低い位置で穿くものを合わせる日です。下が短い丈のスカートやショートパンツなら、アウターは腰骨より下まで届く丈のほうが釣り合います。その場合は前を開けて着て、中の服の色を縦に1本見せてください。長い丈でも、前を開けた縦の線と足元の厚みがあれば、Y2Kらしさは残ります。
- Q. 中綿の膨らんだアウターを着ると、全身が重く見えます
- 膨らみの量と、下の服の量が両方とも多い状態です。アウターの肩から裾までの膨らみを横から見て、体の輪郭から外へ5cmを超えて出ているなら、下は細い形か、体に沿う形にしてください。下も量のある形を合わせたいなら、アウターを膨らみの少ないものに替えるか、裾が腰骨より上で終わる短い丈にして、腰から下の面を広く見せます。
- Q. 艶のあるアウターは、冬の昼間に浮きませんか
- 全体が光るアウターは、それ1枚で要素1つぶんを使い切ります。浮いて見えるのは、中や下にも光る面や強い色の対比を足したときです。艶のあるアウターを着る日は、中と下を光らない素材でまとめ、明るさも近い側でそろえてください。昼の外で光を強く返すのが気になるなら、表面の艶が強すぎないもの、つまり布を斜めにしたときに白く飛ばず色が残るものを選ぶと扱いやすくなります。
- Q. 毛足のあるアウターと中綿のアウター、どちらを選べばいいですか
- 外にいる時間と、雨の日に着るかで分けてください。毛足のあるアウターは雨や雪で濡れると毛が寝て、乾くまで形が戻りにくくなります。雨の日にも着たい1枚なら中綿、晴れた日の外出用と決められるなら毛足のあるものが選べます。見え方では、毛足は面が柔らかく、中綿は輪郭がはっきりします。下に合わせる服が直線的なら毛足、柔らかい布なら中綿のほうが、面の性格が離れて両方が読めます。
- Q. 手持ちのアウターが長いコート1枚しかありません
- 長いコート1枚でもY2Kに寄せられます。前を開けて着て、中の服と下の服の色を同じ側にそろえ、コートの左右の縁のあいだに縦の帯を1本作ってください。そのうえで足元を手持ちでいちばん底の厚い靴にします。コートが長いぶん、要素はアウターではなく足元に置くほうが、外にいる時間が長い冬には残りやすくなります。
— メグラシ編集部





