骨格ストレートのタイツ|デニールと色の濃さはふくらはぎで決める

**骨格ストレートなら、秋冬のタイツは「60〜80デニールのマットな黒かチャコール」から始めてください。**ここが外れにくい基準です。
そのうえで、薄くするか濃くするかを決めるのは、デニールの数字ではなくあなたのふくらはぎです。いちばん太い位置が膝裏から何cm下にあるか、そしてスカートの裾がそこから何cm離れているか。この2つを測っておけば、売り場で何十足と並んでいても、手に取るのは2〜3足で済みます。
骨格ストレートの脚は、前から見たときの面にハリがあり、膝から足首までがまっすぐ縦に落ちる形が多い脚です。この面に何を重ねるかで、タイツは脚をまとめる道具にもなれば、面の広さを見せる道具にもなります。この記事では、その分かれ目を自分で測れる形で置いていきます。
結論:基準は60〜80デニールのマット、色は靴に寄せる
まず、基準の1足を決めてしまいましょう。骨格ストレートの秋冬で最初に持つべきタイツは、次の3つがそろったものです。
1つめは、60〜80デニールの厚さです。肌がうっすら見えるか見えないかの境目で、脚の前面にある骨の当たり(膝の皿やすねの骨)が透けて明るく浮くことがありません。
2つめは、マットな表面です。照明の下で脚の前に白い筋が出ないもの。ハリのある面にツヤが乗ると、光を受ける面積が広くなるので、脚の幅がそのまま見えてしまいます。
3つめは、靴と同じ側の色です。黒の靴なら黒、焦げ茶の靴ならチャコールか濃い茶。靴とタイツの明るさがつながると、脚から足先までが一本の柱になり、スカートの下の縦の線が途切れません。
| 比べる軸 | 骨格ストレートの基準 | ずらすとき |
|---|---|---|
| 厚さ | 60〜80デニール | ふくらはぎが高い人は80寄り、低い人は60寄り |
| 表面 | マット | ツヤは足首まわりだけに出る丈で使う |
| 色 | 靴と同じ明るさ | 靴が明るいならスカート側に寄せる |
この表は、答えを出すためではなく、どこを動かすかを示すためのものです。実際にどちらへ動かすかは、次の項から順に、あなたの脚で決めていきます。
最初に測る1か所|ふくらはぎのいちばん太い位置
床にまっすぐ立って、メジャーをふくらはぎに巻き、上下に少しずつ動かして、いちばん周りが大きくなる位置を探してください。見つかったら、その位置から膝裏のしわまでの長さを測ります。
この長さが10cm以内なら、ふくらはぎの山が高い位置にある脚です。骨格ストレートには、この形の人が多くいます。膝のすぐ下に厚みがあり、そこから足首へまっすぐ細くなっていく形です。
15cm以上なら、山が低めの位置にある脚です。膝下が長く見え、厚みが下のほうに集まっています。
10〜15cmの間なら、どちらにも寄っていない中間です。この場合は、次に説明するスカートの裾の位置で決めます。
なぜこの位置が大事かというと、タイツの透け方は脚の周りが大きいところほど薄くなるからです。同じ60デニールでも、伸ばされる量が多い場所では、布の目が開いて肌の色が出ます。ふくらはぎの山が高い人は、膝のすぐ下で急に透け方が変わり、そこに明るい帯ができやすい。だから、高い人ほど80デニール寄りにしておくと、膝下に帯が出ません。
山が低めの人は、帯ができる位置が足首に近づくので、スカートとの距離が開き、目立ちにくくなります。こちらは60デニールでも十分にまとまります。
測るのは一度で構いません。数字をメモしておけば、来年の秋にも同じ基準で選べます。
デニールは数字ではなく「手の甲」で決める
同じ「60デニール」と書かれていても、編み方や糸の太さによって、実際の透け方はかなり違います。だから、数字は入口として使い、最後は自分の目で決めてください。
売り場や手持ちのタイツで試せる方法があります。タイツを片手にかぶせて、指を軽く開き、手の甲をこちらに向けます。このとき、指の付け根の関節にあるしわが見えるかどうかを見てください。
しわがはっきり見えるなら、そのタイツは脚の上でも肌の起伏を見せます。骨格ストレートの膝やすねでは、骨の当たる場所だけが明るく透けて、筋が増えて見えます。
しわがぼんやり見えるなら、60デニール前後の透け方です。山が低めの人や、スカートの裾がふくらはぎから離れている組み方ならこれで足ります。
しわが見えず、手の甲の色だけがわずかに分かるなら、80デニール前後の透け方です。山が高い人の基準はここです。
手の色も分からないほど塗りつぶされるなら、110デニール以上の厚さです。真冬や、ブーツと組んで脚を完全に一色にしたい日のための1足になります。
手の甲は、脚よりも骨と関節がはっきりしている場所です。ここでしわが消えるタイツなら、膝の皿やすねの骨の当たりもほぼ消えます。売り場で脚に当てて試すことはできなくても、手の甲なら数秒で比べられます。
ツヤの有無|照明の下で脚の前に白い筋が出たら外す
骨格ストレートのタイツ選びで、デニールよりも差が出るのがツヤです。
確かめ方は簡単です。履いた状態で、天井の照明の真下に立ち、鏡に向かって脚を見てください。すねの前に、縦に白っぽい筋が通っていたら、そのタイツにはツヤがあります。筋の幅がすねの幅の3分の1を超えるなら、骨格ストレートには強すぎるツヤです。
ハリのある面は、光をまっすぐ跳ね返します。そこにツヤのある糸が重なると、光る面積が広がって、脚の前面がひとつの明るい板のように見えます。面の広さがそのまま印象になってしまうのです。
マットなタイツは、光を細かく散らします。脚の前面と側面の明るさの差が小さくなり、輪郭がやわらかくなります。その結果、脚の幅ではなく、縦に長い一本の柱として目に入ります。
売り場で見分けるときは、パッケージの見本の部分を斜めから見てください。正面から見て黒くても、斜めから見て白く光るなら、脚の上でも光ります。手に取れるなら、手の甲にかぶせて照明に向けると、筋の太さがすぐに分かります。
ツヤのあるタイツを持っていて、手放したくない場合もあると思います。そのときは、スカートの丈を長くして、タイツが見える範囲を足首から10cm以内にしてください。光る面が小さければ、ツヤは足元のアクセントとして働きます。
色の濃さは、靴とスカートとの明度差で決める
タイツの色は、単体で選ばないことが大切です。決め手は、上下にある靴とスカートとの明るさの差です。
基本は、靴と同じ明るさに合わせることです。黒の靴なら黒のタイツ、濃い茶の靴なら焦げ茶かチャコール。こうすると、脚から足先までがひと続きになり、スカートの裾から下に一本の縦の線ができます。骨格ストレートは、この縦の線がまっすぐ通るほど、上半身の厚みと脚の釣り合いが取れて見えます。
靴が明るい色の日は、スカートの側に寄せます。白やベージュのスニーカー、明るいグレーのブーツと組むなら、タイツはスカートと同じ濃さにして、靴だけを明るく残します。このとき、タイツが靴とも違い、スカートとも違う色になると、脚の部分だけが別の帯になって浮いてしまいます。
チャコールや焦げ茶は、黒より半段明るい分、脚の陰影がほんの少し残ります。骨格ストレートの脚は陰影が強く出やすいので、チャコールを選ぶなら80デニール寄りにしてください。60デニールのチャコールは、膝下の山の上だけが明るくなりやすい組み合わせです。
濃い緑や深い赤のような色のあるタイツは、靴とスカートのどちらかと同じ色にそろえられるときだけ使います。どちらともつながらない色は、脚の部分に視線を集めます。
スカート丈とタイツの組み方|裾とふくらはぎの山の距離
最初に測ったふくらはぎの山の位置は、ここで使います。スカートの裾がどこで止まるかによって、同じタイツでも見え方が変わるからです。
裾がふくらはぎの山とちょうど重なる丈は、いちばん扱いが難しい組み方です。裾のすぐ下で脚の幅がいちばん広くなるので、裾の線と脚の幅が横に並んで見えます。この丈で履くなら、タイツは80デニール以上のマットな濃色にして、靴も同じ色にそろえてください。脚が一色になると、横に並ぶ幅が目立たなくなります。
裾が山より5cm以上上にある丈、つまり膝が見える丈なら、タイツの見える範囲が広くなります。こちらは60〜80デニールで、ツヤのないものを選びます。膝の皿が透けて明るく見えないことを、鏡で確かめておきましょう。
裾が山より5cm以上下にある丈、つまりふくらはぎの下半分にかかる丈なら、タイツが見える範囲は足首の近くだけです。この丈は、骨格ストレートの脚がいちばん縦に長く見える組み方のひとつで、タイツは60デニールでも十分です。
裾が足首までの長い丈なら、タイツはほぼ見えません。厚さよりも、靴との色のつながりだけを気にすれば足ります。
骨格ストレートに合いやすいタイトスカートの丈については骨格ストレートのタイトスカート、膝からの距離で丈を決める考え方は骨格の膝で選ぶ秋冬のスカート丈とブーツにまとめています。
ブーツと組むとき|筒の口とタイツの境目
秋冬はブーツと組む日が増えます。ここで見るのは、ブーツの筒の口がどこで止まるかです。
筒の口がふくらはぎの山より下で止まるショートブーツなら、タイツは靴と同じ色にそろえるのが基本です。黒のショートブーツに黒のタイツなら、足首の位置に境目ができず、脚がひと続きに見えます。
筒の口が山の上か、山と重なるロングブーツは、筒の口の線が脚の幅の広いところに横線を引きます。ここで明るいタイツを合わせると、横線がはっきり出ます。タイツはブーツと同じ濃さにして、さらに筒の口がスカートの中に隠れる丈にすると、横線そのものが消えます。
骨格ストレートには、筒の口の幅がふくらはぎの周りに沿うブーツが合いやすい傾向があります。筒が広すぎると、筒の口と脚の間に隙間ができて、そこからタイツの色が見えます。その隙間が明るいタイツだと、口の位置が強調されます。
ブーツそのものの選び方は骨格別のブーツの選び方で詳しく扱っています。この記事では、タイツの色と厚さはブーツと「同じ側」に置く、という1点だけ覚えておいてください。
60か80かで迷ったとき
ここまでの手順で、ほとんどの人は60か80のどちらかに絞れます。それでも両方の条件に当てはまって決められない場合は、次の順番で考えてください。
まず、その日に一番長くいる場所の光を思い浮かべます。オフィスや電車の中など、天井の白い照明の下に長くいる日は80を選んでください。真上からの白い光は、膝の皿やすねの骨の当たりを明るく浮かせます。80なら、その浮き方がほぼ消えます。
屋外を歩く時間が長い日は、60を選んで構いません。日の光は横から斜めに当たるので、脚の前面だけが明るくなることが少なく、60の透け方がやわらかい陰影として見えます。
次に、スカートの素材の厚さを見ます。ウールやツイードのように厚みのあるスカートなら80、薄手のジャージーやとろみのある素材なら60です。スカートとタイツの厚さの印象がそろうと、上下の重さが釣り合います。
それでも決められないときは、80を選んでおいてください。骨格ストレートの脚の場合、厚すぎて失敗することより、薄すぎて骨の当たりが出ることのほうが多いからです。80で重く感じたら、靴を少し明るくするか、スカートを短くして、タイツが見える面積を変えて調整できます。60で骨の当たりが出てしまった場合は、その場で直す方法がほとんどありません。
ストレートとウェーブの両方の要素がある人
骨格診断で、ストレートとウェーブの両方の特徴が出たという人は少なくありません。上半身はストレート、下半身はウェーブ寄り、という組み合わせがよく見られます。
この場合、タイツは脚の形に合わせてください。タイツは脚の上で見えるものなので、上半身の結果を優先する理由がありません。
脚がウェーブ寄りかどうかは、最初に測ったふくらはぎの山の位置で分かります。膝裏から15cm以上下に山があり、膝から下の骨が細く、すねの前に骨の当たりがあまり出ない脚なら、ウェーブ寄りです。
ウェーブ寄りの脚は、厚いタイツで一色に塗りつぶすと、脚の細さに対して色の量が多くなり、重く見えることがあります。こちらは40〜60デニールで、肌がうっすら透ける側に寄せてください。ツヤについては、ストレートほど気にしなくて構いません。ほんのりとした光沢なら、脚の曲線をやわらかく見せてくれます。
逆に、上半身がウェーブ寄りで、脚はストレートの特徴が強いという人もいます。この場合は、この記事の基準どおり60〜80のマットを選んでください。
どちらとも言えないときは、60デニールのマットな黒を1足持っておくと、両方の要素に対応できます。上下の組み合わせで混合タイプの服を選ぶ考え方は、骨格が混合タイプのコートでも扱っています。
脚は細いと言われる骨格ストレートの人
骨格ストレートでも、脚は細い、膝下はすっきりしている、という人はたくさんいます。骨格診断は体の太さではなく、立体の出どころと質感を見るものだからです。
脚が細い骨格ストレートの人は、厚いタイツを履くと、上半身の厚みとの差が大きくなることがあります。胸元や二の腕に厚みがあり、脚は細い。そこに110デニールの黒を合わせると、脚だけが細い線になって、上半身が大きく見えてしまうのです。
この場合は、ふくらはぎの山の位置と関係なく、60デニールを基準にしてください。少しだけ肌が透けることで、脚にも厚みと立体が出て、上半身との釣り合いが取れます。ただし、ツヤは避けてマットを選ぶのは変わりません。ハリのある質感は脚が細くても同じなので、光の筋は出やすいままです。
もうひとつの方法は、靴を少し甲の高いもの、ボリュームのあるものにすることです。足元に重さが加わると、上半身の厚みと釣り合い、タイツを厚くしなくても全体がまとまります。
職場・お呼ばれ・弔事|場面ごとの調整
場面によっては、黒の厚いタイツが使えないこともあります。
職場で黒のタイツが浮く、あるいは決まりで避けたいという場合は、肌より半段暗いベージュのマットなタイツを基準にしてください。60デニール前後で、照明の下で白い筋が出ないもの。靴をスカートか靴と同じ明るさにそろえると、脚だけが浮いて見えません。肌の色そのものと同じベージュは、骨格ストレートの脚の陰影をそのまま見せるので、わずかに暗いほうが落ち着きます。
結婚式などのお呼ばれでは、厚い黒のタイツは避けるのが一般的です。薄手のストッキングを選ぶことになりますが、骨格ストレートの場合は、ツヤの少ないもの、透け方が均一なものを選ぶと、膝の皿やすねの当たりが目立ちにくくなります。ドレスの丈を膝の皿から下に5cm以上離すと、膝まわりの透け方を気にしなくて済みます。
弔事では、薄手の黒のストッキングが選ばれることが多いでしょう。地域や家の考え方によって違うので、迷うときは身近な年長の人に確かめてください。厚さの選択肢が限られる場面なので、ここではタイツの側で調整するより、ワンピースやスカートの丈を長めにして、脚が見える範囲を小さくするほうが確実です。
柄・リブ・ラメはどこまで使えるか
無地のマットな1足がそろったら、2足目として柄やリブのあるタイツを考えてもいいでしょう。
骨格ストレートに合いやすいのは、細い縦のリブです。線の幅が2mm以下で、縦にまっすぐ通っているもの。縦の線が脚の面を細かく割るので、ハリのある面の広さが目立たなくなります。むしろ無地より、脚が縦に長く見えることもあります。
太いリブ、つまり線の幅が5mmを超えるものは、凹凸そのものが立体になります。脚の面にさらに立体を重ねることになるので、骨格ストレートには重く見えやすい組み合わせです。使うなら、スカートを無地のマットな素材にして、靴もタイツと同じ色にそろえてください。
ドットや花柄など、丸い形の柄は、脚の上に曲線の要素を足します。ハリのある直線的な脚と曲線の柄がぶつかって、どちらも目立ちます。使うなら、柄の大きさが小指の爪より小さいもので、ロングスカートと組んで足首まわりだけに見える丈にしましょう。
ラメ入りのタイツは、光の点が脚の面全体に散ります。ツヤと同じく、面の広さが見えやすくなる要素です。これも見える範囲を足首から10cm以内にとどめると、足元のアクセントとして使えます。
買う前に・買ったあとに確かめること
最後に、タイツを選ぶときの手順をまとめておきます。一度身につければ、毎年の売り場で迷う時間がぐっと短くなります。
買う前には、3つを確かめます。手の甲にかぶせて、関節のしわが見えるかどうか。斜めから見て、白い光の筋が出るかどうか。手持ちの靴とスカートのうち、どちらと同じ明るさに置けるか。この3つで、候補は2〜3足に絞れるはずです。
買ったあとには、家で一度、いちばんよく履くスカートと靴を合わせて、天井の照明の下で鏡を見てください。見るのは、膝の皿とすねの骨の当たりが明るく浮いていないか、ふくらはぎの山の上に明るい帯ができていないか、の2点です。どちらかが出ていたら、その組み合わせでは厚さが足りていません。スカートの丈を変えるか、同じ色で厚いものを選び直します。
タイツは消耗品なので、毎シーズン買い足すことになります。だからこそ、一度自分の基準を決めてしまえば、その後の買い物はずっと楽になります。秋冬の服全体の組み方は骨格ストレートの秋冬の予定と服も参考にしてください。
秋の入口と真冬で厚さを動かす
同じ骨格ストレートの脚でも、季節が進むと服の重さが変わるので、タイツの厚さも合わせて動かす必要があります。
秋の入口、まだ薄手のニットやシャツで過ごせる時期は、上半身の服が軽い分、脚だけを80デニールの濃い黒で塗りつぶすと、下半身に重さが寄って見えることがあります。この時期は、ふくらはぎの山が高い人でも60デニールから始めて構いません。その代わり、スカートの裾をふくらはぎの山から5cm以上離して、明るい帯ができる位置を見えないところへ逃がしてください。上が軽いうちは、タイツも軽く、丈で調整する。これが秋の入口の組み方です。
ウールのジャケットやコートを羽織るようになったら、80デニールに移ります。上半身に厚みのある素材が来ると、60のままでは脚だけが薄く見えて、上下の重さが釣り合わなくなるからです。コートの裾から見える脚が一本の濃い柱になっていると、厚いコートの下でも全体がまとまります。
真冬、ダウンや厚いウールのコートを着る日は、110デニール以上も選択肢に入ります。このとき見てほしいのは、コートの丈です。コートの裾がふくらはぎの山より下まで来るなら、見える脚は短いので、110の重さが目立ちません。コートが腰までの短い丈なら、脚が長く見える分、110は重すぎることがあります。その日は80にとどめて、靴の甲を少し高くして足元に重さを足してください。
季節の切り替えどきに迷ったら、上半身でいちばん厚い服の素材を基準にします。シャツやカットソーなら60、ニットなら60か80、ウールのジャケットやコートなら80、ダウンや厚手のコートなら80か110。上と下の厚さの印象をそろえると、骨格ストレートの体の厚みと脚の釣り合いが自然に取れます。
手持ちのタイツを3足で回す
タイツは何足も持っていても、実際に履くのは同じ数足になりがちです。骨格ストレートなら、役割の違う3足があれば、秋冬のほとんどの日に対応できます。
1足目は、基準の1足です。80デニールのマットな黒。ふくらはぎの山がどこにあっても、この1足があれば、スカートの丈と靴を選ばずに使えます。洗い替えを考えるなら、これだけは2足持っておいてください。
2足目は、軽い側の1足です。60デニールのマットな黒か、チャコール。秋の入口や、薄手のスカート、屋外を歩く日に使います。山が低めの人、脚は細いと言われる人にとっては、こちらが基準になることもあります。
3足目は、場面のための1足です。職場で黒が浮く人は、肌より半段暗いマットなベージュ。真冬に寒さをしのぎたい人は、110デニールの黒。細い縦リブを楽しみたい人は、リブの黒。自分の生活でいちばん多い場面に合わせて、1足だけ選んでください。
この3足の役割を決めておくと、新しく買うときも「どの役割が足りないか」から考えられます。売り場で目に入ったものを足していくと、同じ役割のタイツばかりが増え、使わないものが引き出しにたまります。役割が埋まっているなら、新しく買うのは消耗した分の入れ替えだけで足ります。
それぞれの役割に、手持ちのスカートと靴のどれを合わせるかも、一度決めておくと便利です。80の黒は黒い靴とどのスカートにも、60のチャコールは焦げ茶の靴と明るめのスカートに、ベージュは職場の靴と膝下のスカートに。組み合わせが決まっていれば、朝に迷う時間が短くなります。
どちらとも取れないときの最終的な決め方
ここまで読んで、それでも自分の脚がどの条件に当てはまるか分からない、という人もいると思います。測った数字が境目に近い、鏡で見ても判断がつかない、という場合です。
そのときは、黒の60デニールと黒の80デニールを1足ずつ用意して、同じスカートと靴で、同じ照明の下で、左右の脚に片方ずつ履いて見比べてください。片脚ずつ違うタイツを履くと、差が一目で分かります。
見比べるときの問いは、ひとつだけです。どちらの脚のほうが、膝からつま先までが一本につながって見えるか。骨の当たりや光の筋が気になる側は、その時点で外れます。両方とも同じくらいつながって見えるなら、60を選んでください。差がないなら、薄いほうが軽く見えるからです。
片脚ずつの比較をするときは、立った姿だけでなく、歩いたときと座ったときも見てください。歩くと、膝が曲がるたびにタイツが膝の皿の上で伸ばされ、透け方が変わります。60では膝の上に明るい丸が浮いても、80では浮かないことがあります。座ると、ふくらはぎが椅子の座面に押されて横に広がり、山の位置のタイツがいちばん伸ばされます。座った姿で明るい帯が出るかどうかは、職場で長く座る人にとっては、立った姿よりも大切な判断の材料です。
もうひとつ、スカートの色を変えて試すのも役に立ちます。黒やチャコールのような濃いスカートと組んだときは、タイツの境目が目立ちにくいので、60でもまとまることが多くなります。グレーやベージュのような明るいスカートと組んだときは、裾の位置でスカートとタイツの明るさの差がはっきり出るので、80のほうが脚が一本につながります。よく履くスカートが明るい色に寄っているなら、80を基準にしておくと迷いが減ります。
比べた結果、どちらもしっくりこない場合もあります。60では骨の当たりが出て、80では重く感じる。そういうときは、デニールではなく色を変えてみてください。80のチャコールや、80の濃い茶は、黒の80より半段軽く見えながら、透け方は80のままです。厚さで解決しないときは、色で半段動かすのが次の手です。
この比較は、一度やれば次からは要りません。どちらを選んだかと、そのときのスカート丈を記録しておけば、来年の秋も同じ基準から始められます。タイツ選びは、デニールの数字を覚えるより、自分の脚がどう見えるかを一度確かめておくことのほうが、ずっと役に立ちます。
よくある問い
- Q. 骨格ストレートは黒タイツが似合わないと聞きました。本当ですか
- 黒そのものが合わないのではなく、ツヤのある黒と、肌がまだらに透ける薄い黒が合いにくいのです。骨格ストレートの脚は前から見たときの面にハリがあるので、ツヤが乗ると脚の前面に白い筋が太く出て、面の広さがそのまま見えます。薄い黒では膝やすねの骨の当たる場所だけが明るく透けて、筋の数が増えます。マットな60〜80デニールの黒なら、筋もまだらも出にくく、脚が一本の濃い柱としてまとまります。まずは手の甲に当てて、関節のしわが見えない程度の黒を選んでみてください。
- Q. ベージュや肌色のタイツは避けたほうがいいですか
- 避ける必要はありませんが、選ぶ条件が黒より狭くなります。肌に近い色は脚の陰影をそのまま見せるので、ツヤがあると立体が強く出ます。選ぶなら、肌の色より半段だけ暗いマットなもので、デニール数は60前後が扱いやすい範囲です。靴をスカートか靴と同じ明るさの側に寄せると、脚だけが浮きません。職場の決まりで黒が難しい人は、この条件のベージュを基準にしてください。
- Q. 柄タイツやリブタイツは骨格ストレートでも履けますか
- 履けます。目安は、柄やリブの線が縦に細く通っていて、1本の線の幅が2mm以下であることです。細い縦の線は脚の面を縦に割るので、ハリのある面がむしろ落ち着いて見えます。逆に、ドット・花柄・太いリブのように立体や丸みを足す柄は、面の上にもう一つ立体を重ねることになるので、スカートを無地のマットなものにしてから一点で使うのが安全です。ラメは光の点が面全体に散るので、使うなら靴に近い足首まわりだけに出る丈のスカートと組んでください。
- Q. ストレートとウェーブの両方の特徴が出ています。どちらに合わせればいいですか
- タイツは下半身の結果に合わせてください。膝から下が細く、ふくらはぎのいちばん太い位置が膝裏から15cm以上下にある人は、ウェーブ寄りの脚です。この場合は40〜60デニールで、少しだけ肌が透ける側に寄せたほうが重く見えません。上半身がストレートでも、タイツは脚の上で見えるものなので、脚の形を優先して構いません。迷うときは60デニールを基準にして、スカートの丈で調整するのが失敗の少ない順番です。
— メグラシ編集部





