骨格ナチュラル ニットワンピース|肩の骨が出るか腰が平らか

**ニットワンピースを着て鏡の前に立ったとき、最初に目がいくのは肩まわりですか、それとも腰から下ですか。**肩まわりなら「肩の骨が出る人」、腰から下なら「腰が平らな人」です。骨格ナチュラルのニットワンピースの失敗は、ほとんどこの2つのどちらかから起きています。
肩の骨が出る人は、編み目が太くて厚い生地を選び、首元は詰めるか横に浅く開け、肩の縫い目が肩先より2〜3cm外に落ちる形にしてください。腰が平らな人は、体に沿う細い編みを避け、丈をふくらはぎの中ほどまで伸ばし、腰骨の高さで布をいったん止めてください。
両方に当てはまる人は、生地の厚さを先に決めます。厚い生地は肩の骨も腰の平らさも写しにくいので、どちらの困りごとにも効きます。そのうえで丈とベルトを足していく順番です。
結論:骨を写すか、平らな面を残すか
骨格ナチュラルの体は、骨の大きさがはっきりしていて、肩の骨や鎖骨、膝の骨が外に出やすいつくりです。肉づきは薄めで、腰からお尻にかけては丸みより平らさが目立ちます。
ニットは、布の中でいちばん体の形を拾う生地です。編み目が細いほど伸びて体に沿い、骨の出っ張りも、平らな面も、そのまま外側に写します。ナチュラルにざっくりした編みが似合うと言われるのは、太い編み目が体の形を拾わず、生地そのものの形で輪郭を作るからです。
困りごとが2つに分かれるのは、体のどこを写されると困るかが人によって違うからです。
| 見る場所 | 肩の骨が出る人 | 腰が平らな人 |
|---|---|---|
| 鏡の正面で最初に目がいく所 | 肩先と鎖骨の端 | 腰から太ももの横 |
| 細い編みを着たときの見え方 | 骨に布が引っかかって角ばる | 腰から裾まで同じ幅で落ちる |
| 直すもの | 編み目の太さ・首元・肩の縫い目 | 丈・腰で止める位置・編みの縦横 |
鏡の前で30秒|どちらかを見分ける
手持ちのニット、できれば細めのリブのものを着て、正面から1枚、横から1枚写真を撮ってください。
正面の写真では、肩先と鎖骨の端を見ます。布が骨の上で一度持ち上がって、その横に細い影が落ちていたら、肩の骨が出る人です。鎖骨の端に指を当てて、骨の出っ張りが指の腹ではっきり分かる人もこちらに寄ります。
横の写真では、腰からお尻、太ももの裏までを見ます。この線がほぼまっすぐ下に落ちていて、腰の後ろに布がたまる所が無ければ、腰が平らな人です。正面から見て、ウエストと腰骨の幅の差が手のひら1枚分(5cmほど)より小さいことも目安になります。
2枚の写真を並べて、どちらの写真のほうが気になるかで決めても構いません。両方とも気になるなら、後半の「両方に当てはまる人」の章から読んでください。
肩の骨が出る人|編み目は太く、生地は厚く
肩の骨が出る人がいちばん先に変えるのは、編み目の太さです。ざっくりした編み、縄編み、太い畝のあるリブのように、生地そのものに厚みがあるものを選んでください。
目安は、生地を指でつまんだときの厚みです。つまんだ指と指のあいだが5mm以上空くくらいの厚さがあれば、布が骨の形に沿わず、肩先に柔らかい丸みが残ります。2〜3mmの薄手だと、肩の骨の角に布が引っかかって、その横に影ができます。
編み目が太いものほど重くなるので、肩に重さが乗ったときに縫い目が下に引っ張られないかも見てください。試着したら、腕を前に伸ばして戻す動きを2回してみます。戻したあと肩の縫い目が後ろにずれたままなら、その重さは肩で支えきれていません。
肩の骨が出る人|首元は詰めるか、横に浅く
次に首元です。肩の骨が出る人は、首元を大きくV字やU字に開けると、開いた所から鎖骨の端と肩の骨が続けて見えて、骨の線が強く出ます。
選ぶのは、首に沿って立ち上がる形か、横に浅く開く形です。ハイネックやタートルネックは、首から肩にかけて厚い布が一続きに乗るので、肩先の角が目立ちにくくなります。
横に開く形を選ぶなら、首の付け根から下へ開く深さが指2本分(3〜4cm)までの浅いものにしてください。それより深いと、鎖骨の端が開きの中に入ってしまいます。
肩の骨が出る人|肩の縫い目を2〜3cm外に落とす
最後に肩の縫い目の位置です。肩の縫い目が肩先の骨の真上にあると、骨の出っ張りと縫い目の段差が重なって、肩が四角く見えます。
縫い目が肩先より2〜3cm外に落ちる形を選んでください。縫い目が骨から離れると、肩先には一枚の布がなだらかにかかるだけになり、骨の角が布の下に隠れます。落としすぎて5cm以上外に出ると、今度は肩幅そのものが広く見えるので、2〜3cmで止めるのが目安です。
試着のときは、鏡の正面で腕を下ろしたまま、肩先から縫い目までを指で測ってください。指1本半から2本分なら、ちょうどよい位置です。
腰が平らな人|体に沿う細い編みを避ける
腰が平らな人がまず避けるのは、体に沿って伸びる細い編みです。細いリブや薄手の天竺編みは、腰からお尻、太ももまでを同じ幅で包み、平らな面がそのまま裾まで続いて見えます。
選ぶのは、編み目が太く、生地が自分の形を持っているものです。手で持ち上げたとき、裾が自分の重さでまっすぐ垂れずに少し広がるくらいの張りがあれば、腰の平らさを布の形が覆ってくれます。
編みの向きも見てください。縦に畝が走るリブは目線を縦に流しますが、畝が細いと体の線を拾います。畝の幅が1cm以上ある太いリブか、縄編みが縦に入ったものなら、縦の線を作りながら体の形を拾いません。
腰が平らな人|丈はふくらはぎの中ほどまで
次に丈です。腰が平らな人は、ふくらはぎの中ほどまで届くロング丈を先に試してください。

腰から下が平らな体は、裾が膝で切れると、腰から膝までの平らな面がひとつの四角に区切られて見えます。裾をふくらはぎまで伸ばすと、同じ平らな面が縦に長い線に変わり、ずんどうではなく長さとして見えます。
膝がちょうど出る丈は、ナチュラルの大きい膝の骨が裾の下からのぞくので、どちらの人も避けたほうが無難です。膝下で止めるなら、膝の皿から下へ指4本分(7〜8cm)以上離した位置にしてください。
腰が平らな人|腰骨の高さで布を止める
丈を伸ばしたら、腰骨の高さで布をいったん止めます。止めるのは、ベルト、腰の位置の切り替え、または上に重ねる羽織りの裾です。
ベルトを使うなら、ウエストのくびれではなく、腰骨のあたりに幅3cm以上の太めのものをゆるく置いてください。ナチュラルの体はくびれで細く締めると、締めた所だけが細く浮いて、上と下の骨の大きさが逆に強調されます。腰骨の高さに置くと、平らな面がそこで区切られて、布が止まる所が生まれます。
ベルトを使いたくない人は、腰骨より長い丈のカーディガンを前を開けて重ねてください。体の中心に縦の線が2本でき、腰の平らな面が左右に分かれて見えます。
両方に当てはまる人|生地の厚さを先に決める
肩の骨も気になるし、腰から下もずんどうに見える人は、生地の厚さを最初に決めます。
厚い生地は、肩先の骨にも腰の平らな面にも沿わないので、どちらの困りごとにも同時に効きます。逆に、首元や丈から先に決めると、片方は直っても、もう片方が細い編みに写されたまま残ります。
厚さが決まったら、次は丈です。ふくらはぎの中ほどまで伸ばすと、肩の骨から裾までの距離が長くなり、目線が肩先に集まりにくくなります。最後に首元をハイネックか浅い横開きに整えます。この順番なら、3つのうち途中で止まっても、それまでに選んだぶんは両方に効いたまま残ります。
両方に当てはまる人|ベルトと首元のどちらかを選ぶ
両方に当てはまる人が迷うのは、ベルトで腰を止めるか、首元を詰めて肩を隠すかの、どちらかしか選べない場面です。
この場合は首元を優先してください。ベルトを締めると、上半身の布が下に引っ張られて肩まわりの布が薄くなり、肩の骨が出やすくなります。首元を詰めた厚いニットワンピースなら、肩は確実に隠れ、腰の平らさはロング丈が縦の線に変えてくれます。
腰にも区切りが欲しいときは、ベルトではなく、腰骨より長い羽織りの裾で区切ります。羽織りなら上半身の布を引っ張らないので、肩まわりの厚みが残ります。
手持ちの細い編みのワンピースを着る日
すでに細いリブのワンピースを持っている人は、上に重ねるもので整えられます。

肩の骨が出る人は、肩が少し落ちる厚手のカーディガンを羽織ってください。肩先に柔らかい厚みが乗るので、下のリブが骨に引っかかっても外からは見えません。前は閉めても開けても構いません。
腰が平らな人は、腰骨より長い丈のカーディガンかロングジレを、前を開けて重ねます。足元はブーツで裾との間の肌を減らすと、ワンピースの裾から下の縦の線が途切れません。
背の高さで丈の止めどころを変える
ふくらはぎの中ほどまでのロング丈は、背の高さによって止める位置を少し動かします。
背が高めの人は、ふくらはぎのいちばん太い所より下、くるぶしから指6本分ほど上まで伸ばしても重くなりません。ナチュラルで背が高い人は骨の長さもあるので、裾がくるぶしに近づくほど、厚い編みの縦の線がまっすぐ通ります。足元はつま先に丸みのあるブーツか、甲の深い靴にして、裾との間に肌を見せすぎないようにしてください。
背が低めの人は、ふくらはぎのいちばん太い所のすぐ下で止めてください。そこより長くすると、厚い編みの重さが足元にたまり、全身が下に引っ張られて見えます。足首が見える長さにして、足首の細い所をのぞかせると、厚い生地の下に軽い区切りができます。
どちらの人も、裾がふくらはぎのいちばん太い所にちょうど重なる丈は避けてください。裾の横の線と、ふくらはぎの太さが同じ高さに並ぶので、脚がいちばん太く見える位置を裾が指し示してしまいます。
売り場で見る3か所
試着できる売り場では、次の3か所を見てください。
- 生地をつまんで、指と指のあいだが5mm以上空くか。空かない薄手は、肩の骨も腰の平らさも写します
- 鏡の正面で、肩の縫い目が肩先より指1本半から2本分外にあるか。骨の真上に縫い目がある形は肩が四角く見えます
- 裾がふくらはぎの中ほどまで届くか。膝がちょうどのぞく丈は、どちらの人も避けます
ニット全体の選び方は骨格ナチュラルのニットの選び方に、長いスカートで重く見えるときの直し方は骨格ナチュラル ロングスカートが重いにまとめてあります。
まとめ|厚い編みで、骨も平らな面も写さない
骨格ナチュラルのニットワンピースの失敗は、肩と鎖骨の骨が布を押し上げるか、腰から下が平らで布が止まる所が無いかのどちらかです。肩の骨が出る人は、編み目を太く、首元を詰めるか浅く、肩の縫い目を2〜3cm外に。腰が平らな人は、細い編みを避けて、丈をふくらはぎまで伸ばし、腰骨の高さで布を止めます。
両方に当てはまるなら、生地の厚さが先です。ナチュラルにざっくりした編みが似合うと言われるのは、厚い生地が体の形を写さず、生地そのものの形で輪郭を作ってくれるからです。
よくある問い
- Q. 骨格ナチュラルは細いリブのニットワンピースを着てはいけませんか
- 着てはいけないわけではありませんが、細いリブは体に沿って伸びるので、骨の出っ張りや腰の平らさをそのまま写します。肩の骨が出る人は、肩から鎖骨にかけて布が骨に引っかかり、角ばった影ができやすくなります。腰が平らな人は、腰から裾まで同じ幅で落ちて、ずんどうに見えやすくなります。着るなら、上に厚手のカーディガンを重ねて肩を覆うか、腰骨の高さに太めのベルトを置いてください。どちらも、細いリブが写してしまう場所を別の布で隠す方法です。
- Q. ニットワンピースの丈は膝丈とロング丈のどちらがいいですか
- 腰が平らな人はロング丈、ふくらはぎの中ほどまで届く長さを先に試してください。腰から下の平らな面が長く続く体は、裾が膝で切れると平らな面が四角く区切られて見えます。裾をふくらはぎまで伸ばすと、平らな面が縦の線に変わります。肩の骨が出る人は、丈よりも肩と首元が先です。膝下丈でもロング丈でも構いませんが、膝がちょうど見えるくらいの丈は、骨の大きい膝が見えやすいので避けたほうが無難です。
- Q. ベルトはしたほうがいいですか
- 腰が平らな人には効きますが、締める高さはウエストではなく腰骨のあたりにしてください。ナチュラルの体は、くびれの位置で細く締めると、上と下の骨の大きさが強調されて、締めた所だけが不自然に細く見えます。腰骨の高さに、幅3cm以上の太めのベルトをゆるく置くと、平らな面に区切りができて、布が止まる所が生まれます。肩の骨が出る人は、ベルトよりも肩まわりの布の厚さを先に整えてください。ベルトを締めると、上半身の布が引っ張られて、骨に布が張りつきやすくなるからです。
- Q. ニットワンピースの上に何を羽織ればいいですか
- 肩の骨が出る人は、肩が少し落ちる厚手のカーディガンか、肩の線がゆるいコートが合います。肩先に柔らかい厚みが乗ると、骨の角が見えにくくなります。腰が平らな人は、腰骨より長い丈の羽織りを前を開けて着てください。前を開けると、体の中心に縦の線が2本でき、腰の平らな面が分かれて見えます。どちらの人も、ワンピースより短すぎる羽織りは避けてください。羽織りの裾がウエストあたりで切れると、その下に平らな面が長く続いて見えます。
— メグラシ編集部





