骨格ストレートで似合わない服が多すぎると感じたら|3つの理由に仕分ける

骨格ストレートで「似合わない服が多すぎる」と感じるとき、実際に起きている失敗は3種類しかありません。 厚みを足す、横に張る、縦に落ちない。
多すぎると感じるのは、3種類が混ざったまま、1つの大きな塊として見えているからです。仕分けると、たいてい2種類に集中していることが分かります。
先に結論|3種類に分ければ、原因は2つに集まる
3種類の内容はこうです。
- 厚みを足す:布が体から浮いて、その隙間の分だけ厚みが増える
- 横に張る:肩から脇にかけての布が足りず、横方向に引っ張られる
- 縦に落ちない:裾が真下ではなく、外へ開く
この3つ以外の失敗は、ほとんど起きません。 だから仕分けが成立します。そして仕分けると、多くの場合、片方の2種類に7割以上が集まります。
仕分けの手順|10枚だけ出す
全部出すと途中で雑になります。トップスを10枚だけ出してください。
1枚ずつ着て、鏡の前で3か所を順に見ます。
- 胸元:布が体から浮いて、指が2本以上入る隙間があるか
- 肩から脇:横方向のしわが出ているか
- 裾:真下に落ちているか、外へ開いているか
当てはまった場所が、その服の種類です。2つ当てはまったら、強いほうを採ります。10枚終わったら数を数えます。
数えたあとに見るもの|偏りの方向
種類ごとの枚数を並べると、たいてい偏ります。偏りの方向が、これまで無意識に選んできた服の傾向です。
たとえば厚みを足すタイプが6枚なら、柔らかく厚い布を選ぶ癖があるということです。横に張るタイプが多いなら、サイズを小さめに取る癖です。
この癖自体を否定する必要はありません。 好きで選んでいるものなので、選び方の癖はそのままで構いません。変えるのは、その癖に対して1つだけ確認を足すことです。
種類①|厚みを足す
胸元で布が浮いて、体との間に空気の層ができる状態です。この層の厚さが、そのまま見た目の厚みになります。
隙間の測り方は簡単で、着た状態で胸元に指を差し込みます。指2本までなら適正、3本以上入るなら厚みが足されています。
直し方は3つあります。前を開けて縦の線を作る、中に薄いものを着て隙間を埋める、裾を片側だけ入れて布の量を減らす。この種類は着方で逃がせるので、手放す必要はほとんどありません。
3つのうちどれを選ぶかは、隙間の大きさで決まります。指3本ぶんなら中に1枚、指4本以上なら前を開ける。 隙間が大きいほど、埋めるより開けるほうが早く収まります。
前を開ける場合、中に着るものの色を1段暗くしてください。中が明るいと、開いた部分が面として目立ちます。暗いと、そこが縦の線として通ります。開けた部分を線にするのが目的なので、色の選び方まで含めて1つの操作です。
種類②|横に張る
肩から脇にかけて、横向きのしわが出る状態です。布が横に引っ張られているサインで、着方では直りません。
判定は、腕を前に伸ばして下ろしたあとに見ます。しわが残るなら張っています。 一度で消えるなら、動かしたときの一時的なものです。
対処は2つだけです。サイズを1つ上げるか、その服を1枚で着る日に回すか。上に何かを重ねる日に使わないと決めるだけでも、失敗の回数は減ります。
サイズを上げるかどうかの判断は、肩の位置で決めます。1つ上げたときに肩の縫い目が肩の角より外に落ちるなら、上げないでください。 横の張りは消えますが、代わりに肩の線が横に伸びます。落ちない範囲で上げられるなら、上げたほうが解決します。
もう1つ、張りが出る場所も見てください。胸のあたりだけに出るのか、肩から脇の全体に出るのか。 部分的なら、その1か所を広げるお直しで直る場合があります。全体なら寸法そのものが足りていないので、着方でもお直しでも変わりません。
判定の目安は、しわの長さです。5cm以下の短いしわなら部分的、10cm以上なら全体です。
種類③|縦に落ちない
裾が真下ではなく外に開く状態です。布の性質か、丈の位置のどちらかが原因になります。
見分け方があります。裾を手で軽く下に引いて、離したときに元の位置へ戻るなら布の性質、戻らずに下がったままなら丈の問題です。
丈の問題なら、詰めることで直ります。布の性質なら詰めても変わらないので、下に落ち感のあるものを合わせて、全体の縦の線を作るほうが早いです。
3種類の、直しやすさの比較
| 種類 | 見る場所 | 直しやすさ | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 厚みを足す | 胸元の隙間 | 高い | 前を開ける・中を1枚・裾を片側入れる |
| 横に張る | 肩から脇のしわ | 低い | サイズを上げる・重ねない日に回す |
| 縦に落ちない | 裾の開き | 中 | 丈を詰める・下に落ち感を足す |
この表だけで判断しないでください。 自分の10枚を仕分けた結果と突き合わせて初めて意味が出ます。
どれにも当てはまらない山を、いちばん見る
仕分けの途中で、3種類のどれにも入らない山ができます。この山がいちばん重要です。
そこに入った服の共通点を3つ探してください。布の厚さ、肩の縫い目の位置、裾の落ち方。共通点が見つかったら、それが次に買うときの基準になります。
探し方の順番も決めておきます。まず、2枚を並べて違いを探すのではなく、同じところを探してください。 違いは必ず見つかりますが、共通点のほうが少なく、そのぶん基準として使えます。
共通点が1つも見つからないこともあります。その場合は、この山の枚数がまだ足りていません。3枚以上そろってから探してください。 2枚だと偶然の一致と区別がつきません。3枚に同じ性質があれば、それは選び方の癖です。
失敗の分析より、成功の共通点を探すほうが速く進みます。失敗は3種類あって分散していますが、成功は1〜2種類に集まっていることが多いからです。
どちらとも取れるとき|2種類が同時に出ている服
1枚のなかで、胸元が浮いていて、なおかつ裾が外に開いている。こういう服は必ず出ます。このときは、どちらが原因でどちらが結果かを見分けてください。
見分け方は順番です。胸元の隙間を手で押さえて、裾の開きが減るかどうか。 減るなら、原因は厚みのほうで、裾の開きはその結果です。この場合は厚みだけ直せば両方が収まります。
減らないなら、2つは別々に起きています。別々なら、直しやすいほうから手をつけてください。 厚みは着方で逃がせるので、まず厚みを直して1週間着てみます。それでも裾が気になるなら、そのときに丈を考えます。
2つ同時に直そうとしないでください。 どちらが効いたのか分からなくなり、次に買うときの基準が作れません。
種類が変わっていくことについて
半年後にもう一度仕分けると、多い種類が変わっていることがあります。これは判定が間違っていたということではありません。
理由は2つあります。1つは、買う服の傾向が変わったこと。前回いちばん多かった種類を意識して買っていれば、その種類は減ります。減った結果、別の種類が相対的に多くなります。
もう1つは、季節です。厚い布の季節は「厚みを足す」が増え、薄い布の季節は「横に張る」が増えます。 同じクローゼットでも、出している服が違えば結果が変わります。
だから、仕分けは季節の変わり目に1回でちょうどよくなります。年に2回、10枚ずつ。それ以上やっても、判断材料は増えません。
残す枚数の決め方|各種類2枚まで
仕分けたあと、失敗の山をどうするかです。各種類2枚までなら残して構いません。
理由は選択の速度です。3枚以上あると、朝の支度でその山から選ぶ回数が増え、直す操作を毎回することになります。2枚までなら、役割が固定されるので迷いません。
枚数の決め方の考え方は洋服の断捨離に、迷う1枚の扱いは服の断捨離にまとめてあります。
「多すぎる」という感じ方について
多すぎると感じること自体は、観察として正確です。実際に、合わない服が手持ちの半分を超えていることはあります。
ただし、その感じ方のままだと動けません。半分が合わないという情報からは、次に何を買えばいいかが出てこないからです。3種類に分けた瞬間に、次の一手が出ます。
そして分けてみると、多くの場合「全部合わない」ではありません。2種類に集中していて、残り1種類は問題なく着られています。 この差を見ることが、仕分けの目的です。
もう1つ、枚数の見え方についても書いておきます。合わない服は、合う服より記憶に残ります。 着るたびに直す操作をしているので、印象が強くなるからです。だから、実際の枚数より多く感じます。
10枚数えてみると、その感覚と数字がずれていることがよくあります。ずれていたら、数字のほうを採ってください。 感じ方は観察の入口として正確ですが、量の見積もりには向きません。数えるのは、この見積もりを直すための作業でもあります。
買い物のときは、1項目だけ確かめる
3つ全部を試着室で確かめようとすると、判断が遅くなります。自分にいちばん多かった種類の1項目だけ見てください。
- 厚みが多い人 → 布の厚さ。手に持って、二つ折りにしたときの厚み
- 横の張りが多い人 → 肩から脇の寸法。腕を前に伸ばして戻す
- 縦に落ちない人が多い → 裾を引いて離す
1項目なら10秒で終わります。 半年後にもう一度仕分けをして、多い種類が変わっていないか確かめれば十分です。試着室での採点の手順は試着室で、顔に目が行くか服に目が行くかにまとめています。
NG一覧が必要なときは
この記事は、自分の手持ちを仕分ける手順だけを扱っています。アイテムごとのNGと、代わりに何を選ぶかの一覧が必要なときは骨格ストレートに似合う服・似合わない服に、カテゴリ別の対応が並んでいます。
仕分けが先、一覧が後です。順番を逆にすると、一覧の量に圧倒されて手が止まります。
人に選んでもらうときの伝え方
誰かに選んでもらうときも、この3種類の言葉が使えます。「似合わない服が多い」ではなく、「厚みを足すタイプで失敗しやすい」と伝えてください。
伝えると、相手が見る場所が1つに決まります。布の厚さと、胸元の隙間。この2つだけを見て選べるので、提案の精度が上がります。
あわせて、うまくいっている服の共通点も伝えてください。失敗の情報だけだと、避ける方向にしか進みません。 どちらにも入らなかった山の共通点を3つ言えると、選ぶ範囲が具体的になります。
伝える内容をまとめると、多い種類が1つ、うまくいく共通点が3つ。合わせて4つの情報で足ります。 何を伝えればいいかはパーソナルスタイリストに伝えるべき5つの情報にも整理があります。
やらないほうがいいこと
- 全部の服を一度に出す:途中で判断が雑になり、仕分けの精度が落ちます
- 失敗の山だけを見る:どれにも入らない山のほうが情報量が多いです
- 3項目全部を試着室で確かめる:判断が遅くなり、結局迷います
- 仕分けの結果を一度で固定する:体も好みも変わるので、半年に一度やり直します
まとめ|分ければ、多すぎるは消える
厚みを足す、横に張る、縦に落ちない。この3つに仕分けるだけで、「多すぎる」という塊が数字に変わります。
数字になれば、次に見る場所が1つに決まります。試着室で見るのは1項目、直すのは多いほうの1種類から。やることの数は、思っているより少なくなります。
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よくある問い
- Q. 仕分けは、どうやって始めればいいですか
- 手持ちのトップスを10枚だけ出してください。全部を出すと途中で疲れて雑になります。1枚ずつ着て、鏡の前で3つの場所を順に見ます。胸元の布が体から浮いているか、肩から脇にかけて横じわが出ているか、裾が真下に落ちずに外へ開いているか。この3つのうち当てはまったものが、その服の種類です。2つ当てはまる服もありますが、そのときは強いほうを採ってください。10枚終わったら、種類ごとの枚数を数えます。ここで偏りが見えます。
- Q. 3種類のうち、どれがいちばん直しにくいですか
- 横に張るタイプです。肩から脇にかけての寸法が体に対して足りていない状態なので、着方では変わりません。サイズを1つ上げるか、その服を別の役割に回すかの二択になります。逆にいちばん直しやすいのは厚みを足すタイプで、前を開ける、中に薄いものを1枚だけ着る、裾を片側だけ入れる、といった操作で見え方が変わります。縦に落ちないタイプは中間で、丈を詰めることで直る場合と、布の性質そのものなので直らない場合に分かれます。
- Q. 似合わない服を全部手放したほうがいいですか
- 手放す必要はありません。仕分けの目的は、捨てる服を決めることではなく、どの種類でつまずいているかを知ることです。仕分けたあと、種類ごとに役割を変えれば残せます。厚みを足すタイプは、羽織として前を開けて使えます。横に張るタイプは、上に重ねずに1枚で着る日に回せます。縦に落ちないタイプは、下に落ち感のあるものを合わせる日の上半分として使えます。残す枚数の目安は、各種類2枚までです。それ以上あると選ぶときに迷います。
- Q. 3種類のどれにも当てはまらない服があります
- それは合っている服です。3種類は失敗の分類なので、どれにも入らなければ問題がありません。仕分けの途中でこの山ができたら、そこに何枚入ったかを数えてください。この山の服に共通している要素を探すほうが、失敗の分析より早く答えに近づきます。見る場所は3つで、布の厚さ、肩の縫い目の位置、裾の落ち方です。共通点が見つかったら、次に買うときの基準にできます。
- Q. 買い物のときに、毎回3つとも確かめるのですか
- 1つで足ります。仕分けの結果で、自分にいちばん多かった種類の1項目だけを見てください。厚みが多かった人は布の厚さ、横の張りが多かった人は肩から脇の寸法、縦に落ちない人は裾の落ち方です。3つ全部を確かめようとすると、試着室での判断が遅くなって結局迷います。1項目に絞ると10秒で終わります。半年たったらもう一度仕分けをして、多い種類が変わっていないか確かめてください。
— メグラシ編集部





