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ダウンのクリーニング頻度|毎年出すか、襟と袖口とふくらみで決める

メグラシ編集部//読了 8分
ベッドに広げた紺のダウンジャケットの襟を裏返し、白いティッシュで襟の内側を拭きながら、もう片方の手のひらで背中のキルトを押している

**しまっていたダウンを出したら、まず裏返して、襟の内側を見てください。**白いティッシュで軽く拭いて色が移るなら、今年は出す年です。移らなければ、袖口とふくらみを見てから決めます。

ダウンは「1シーズン着たら必ず出すもの」と思われがちですが、着た日数が少ない年や、汚れが襟と袖口だけに止まっている年は、出さずに次の冬へ回せることがあります。年数で覚えるより、出した日に3か所を見るほうが確実です。

クリーニング全体の頻度はクリーニングに出す頻度に、家で洗えるかどうかはダウンを家で洗う前の可否判定にあります。この記事は、ダウンを今年出すかどうかだけの話です。

結論|3か所のうち1つでも当てはまれば、今年は出す

見る場所確かめ方出す側のしるし
襟の内側白いティッシュで拭く色が移る
袖口一周を明るい所で見る手首の当たった輪が見える
ふくらみキルトの1マスを押す3秒で戻らない
におい裏返して顔を近づける湿った紙のようなにおい

3か所とにおいのどれにも当てはまらなければ、その年は出さずに着始めて構いません。**迷ったときは、襟の内側を先に見てください。**汚れがいちばん早く出るのが襟だからです。

10月に出した日の手順|5分で終わる

  1. 裏返して、ハンガーに掛けて窓際に置く
  2. 30分ほど風を通してから、においを確かめる
  3. 襟の内側を白いティッシュで拭く
  4. 袖口を明るい場所で一周見る
  5. 背中のキルトの1マスを手のひらで押して、戻るまでの秒数を数える

しまっていた間に、ダウンは圧縮されています。**出してすぐの状態で判定すると、ふくらみが実際より落ちて見えます。**半日ほど吊るしてから押すと、本来の戻り方が分かります。

襟の内側|ティッシュに色が移るか

襟は、首の皮脂と、髪の整髪料と、肌に塗ったものが毎日触れる場所です。表から見て黒ずみが分からなくても、拭くと薄い灰色や黄色が移ることがあります。

白いティッシュを1枚、指に巻いて、襟の内側を端から端まで軽く1回だけ拭いてください。**強くこすらないこと。**表地を傷めずに、表面に出ている汚れだけを見るためです。

  • ティッシュが白いまま…その年は出さなくてよい側
  • うっすら色が付く…部分だけ落とす側
  • はっきり色が付く…出す側

袖口|手首の当たった輪があるか

袖口は、手首が何度も擦れる場所です。汚れは袖口の端ではなく、**端から2〜3cm内側に輪になって出ます。**窓の光に向けて、袖口を一周回しながら見てください。

輪が片方の袖だけに出ているなら、よく使う手の側です。両袖とも輪が見えるなら、その年は着た日数が多かったと考えて、出す側に回してください。

ふくらみ|キルトの1マスを押して3秒

背中のキルトの1マスに手のひらを当て、ぐっと押してから離します。3秒以内に元の厚みまで戻れば、羽毛はまだ働いています。

戻りが遅い、押した跡が残るという場合は、中の羽毛に湿気や皮脂が残っていることがあります。汚れが見えなくても、ふくらみが落ちている年は出す側です。

比べるときは、肩と脇腹の2か所を押してください。肩はバッグの持ち手で押されやすく、脇腹は押されにくい場所です。両方とも遅いなら全体の問題、肩だけ遅いなら押され方の問題です。肩だけのときは、吊るしてふくらみが戻るかを1日見てから判断します。

着た日数で目安を置く

見た目で迷うときは、着た日数で決めてください。週に何日着たかと、何週着たかを掛けます。

  • 30日に届かない…3か所を見て決める
  • 30日から60日…襟と袖口の状態で決める
  • 60日を超えた…見た目がきれいでも出しておく

**60日を超えると、表から見えない場所に汗が残っていることがあります。**ダウンは、中の羽毛が汗の水分を少しずつ吸っていて、それが春から秋の保管のあいだに、においに変わることがあるからです。

たとえば、通勤で週5日、12月から2月までの12週着た年は60日です。見た目がきれいでも、この年は出す側です。週末だけ着て、同じ期間なら24日。この年は3か所を見て決めます。**覚えていないときは、多く見積もってください。**少なく見積もって出さずにしまうより、多く見積もって出すほうが、秋に出したときのにおいで困らずに済みます。

もう1つ、着た日数に数えたほうがよい日があります。暖房の効いた電車に長く乗った日、人の多い場所で汗ばんだ日です。こういう日は、1日を2日と数えて足してください。

部分だけ落とす日|襟と袖口だけ

襟の内側にうっすら色が付く程度で、ふくらみもにおいも問題ないなら、全体を出さずに部分だけ落とす方法もあります。

洗濯表示で水洗いが禁止されていないかを先に確かめてください。そのうえで、ぬるま湯に中性洗剤を薄めて、固く絞った布で襟と袖口を軽くたたきます。**こすらず、たたくこと。**最後に乾いた布で水気を取り、吊るして中まで乾かしてから着ます。

表示で水洗いが禁止されているダウンは、部分だけでも自分で落とさず、預けてください。

出す時期|春にしまう前か、秋に着る前か

いちばん勧めたいのは、春にしまう前です。汚れを付けたまま夏を越すと、においや黄ばみに変わることがあるからです。

ただ、春に出し忘れた年は、10月に出した日が次の機会です。においがある、襟が黒ずんでいる場合は、着始める前に出してください。どちらもない年は、この冬を着てから春に出す判断でも構いません。

春の衣替えの時期は、預ける人が多く、仕上がりまでの日数が長くなりがちです。秋に出すと、戻ってくるまでが早いこともあります。コートの出番の目安はコートは何度から?を見てください。

撥水は、クリーニングのあとに弱くなることがある

表地に撥水がかかっているダウンは、洗うたびに水をはじく力が弱まることがあります。雨の日に着ることが多いなら、預けるときに撥水の加工を頼めるか聞いてください。

撥水と中のふくらみは別の働きです。雨で先に湿る場所は撥水ダウンコートにまとめています。

どちらとも取れるとき①|においはないのに、襟だけ黒い

においもふくらみも問題ないのに、襟の内側だけがはっきり黒い。この場合は、**襟だけの問題として扱ってください。**全体を出すかどうかは、着た日数で決めます。

30日に届かないなら、襟だけ部分的に落として着始めます。60日を超えていたなら、襟の黒ずみは中まで届いている合図と考えて、全体を出してください。

30日から60日の間で迷うときは、襟の内側を指で押してみてください。表地の下の羽毛がふかふかしていれば、汚れは表面に止まっています。襟だけ押しても戻りが遅いなら、皮脂が中まで届いているので、全体を出す側に回します。襟は首の熱と湿気がいちばん長く当たる場所なので、背中より先に中まで汚れが進みます。

どちらとも取れるとき②|ふくらみだけが落ちている

汚れもにおいもないのに、ふくらみだけが戻らない。この場合は、先に乾いた状態で半日吊るし、手のひらで全体を軽くたたいて、中の羽毛をほぐしてください。

それで3秒以内に戻るようになれば、しまっていた間の圧縮が原因です。戻らないなら、羽毛に湿気や皮脂が残っていると考えて、出す側に回します。

晴れて乾いた日に、日の当たらない風通しのよい場所で半日干すのも効きます。直射日光は表地の色を抜くことがあるので避けてください。干したあとも戻らない年は、洗って羽毛の間の汚れを流すほうが、ふくらみは戻りやすくなります。

どちらとも取れるとき③|去年出したかどうか覚えていない

覚えていないときは、出していない前提で判定してください。クリーニングの札が付いたままだったか、袋に入れてしまっていたかを思い出せれば手がかりになります。

覚えていない年は、今年は出す側に倒すほうが後悔が少なくなります。出したら、袋に日付を書いておくか、スマートフォンの予定表に書いておくと、翌年に迷いません。

預けるときに伝える3つ

  • 襟と袖口のどちらが気になるか
  • 撥水の加工をどうしたいか
  • 着た日数の目安(多い年か、少ない年か)

気になる場所を指で示して伝えると、仕上がりの差が出やすくなります。

襟と袖口は、全体の洗いとは別に、前もって汚れを浮かせる手当てをしてもらえることがあります。伝えないと、全体と同じ扱いで洗われて、襟の黒ずみだけが残って戻ってくることもあります。着た日数は、預かる側が洗い方の強さを決める手がかりになります。多い年は多いと、少ない年は少ないと、そのまま伝えてください。

ファスナーや飾りの金具、取り外せるフードや毛皮の縁がある場合は、外せるものは外してから預けます。外せないものは、預けるときに「ここに付いている」と一言添えてください。

戻ってきたら、袋から出して吊るす

クリーニングの袋は、運ぶ間の汚れよけです。そのまま保管すると湿気がこもることがあるので、戻ってきたら袋から出して、半日ほど風を通してからしまってください。

ダウンは厚みがあるので、クローゼットの中で隣の服と押し合うと、ふくらみが落ちます。左右に指2本分のすき間を空けて吊るすのが目安です。しまい方の全体は衣替えの収納ケースにあります。

まとめ

  • ダウンは毎年出さなくてよい。見るのは襟の内側・袖口・ふくらみ・においの4つ
  • 襟をティッシュで拭いて色が移れば、その年は出す側
  • キルトの1マスを押して、3秒以内に戻らなければ出す側
  • 着た日数が60日を超えた年は、見た目がきれいでも出す
  • 春に出し忘れたら、10月に出した日が次の機会

しまっていたダウンを1着出して、裏返して窓際に掛けてください。半日たったら、襟を拭いて、背中を押すだけで、今年出すかどうかが決まります。

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よくある問い

Q. ダウンは毎年クリーニングに出さないといけませんか
毎年でなくて構いません。着た日数が少なく、襟の内側と袖口に汚れが移っていなければ、そのまま次の冬へ回せます。見るのは3か所です。襟の内側を白いティッシュで拭いて色が移るか、袖口の一周に手首の当たった跡があるか、キルトの1マスを押して3秒以内に戻るか。どれか1つでも当てはまれば、その年は出す側に回してください。3つとも当てはまらない年は、風を通してしまうだけで足ります。
Q. 着た日数はどのくらいを目安にすればいいですか
週に何日着たかと、何週着たかを掛けて数えてください。60日を超えた年は、見た目がきれいでも出しておくと安心です。汗や皮脂は、中の羽毛まで少しずつ届いていて、表から見えない場所に残るからです。30日に届かない年は、3か所を見て決めて構いません。30日から60日の間は、襟と袖口の状態で決めてください。
Q. 春に出し忘れて、そのまましまっていました。今から出していいですか
10月のうちに出して構いません。先に裏返して、においと襟の内側を確かめてください。においがなく、襟にも色が移らなければ、今年の冬を着てから春に出す判断もできます。においがある、襟が黒ずんでいる場合は、着始める前に出してください。汚れた状態で重ねて着ると、襟の汚れが中の服にも移ります。
Q. 家で洗えると書いてあるダウンでも、クリーニングに出したほうがいいですか
家で洗える表示があるなら、汚れの軽い年は家で洗う選択もできます。ただ、洗ったあとに中まで乾かすのに時間がかかり、乾ききらないとふくらみが戻りません。ふくらみがすでに落ちている年や、厚手の長い丈のダウンは、預けたほうが仕上がりは安定します。家で洗うかどうかの判定は、別の記事で詳しく扱っています。

— メグラシ編集部

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