ダウンの手洗い|沈む水の量と、絞らない脱水で決まる

ダウンの手洗いでつまずくのは、洗っている場面ではありません。その前後の2か所です。
1つは、水が足りずに浮いたまま押していること。もう1つは、最後にねじって水を切っていることです。
洗う工程そのものは短くて済みます。先に確認するのは、洗濯表示です。
最初に|洗濯表示を必ず確認する
タグの桶の形の記号を見てください。
- 桶に手のマーク:手洗いのみ。洗濯機は使えません
- 桶に数字:その温度までの水で洗えます。数字は上限です
- 桶にバツ:手洗いも含めて、家では洗えません
同じタグにある四角に丸の記号も見ます。乾燥機が使えるかどうかで、乾かす手順が変わります。
表示が読み取れない、判断がつかない。そのときは家で洗わず、専門の店に相談する選択肢が残ります。一着ごとに家庭で洗える側かどうかを決める手順は、別の記事に分けてあります。
水の量|一着が完全に沈む深さまで張る
手洗いでいちばん多い失敗が、ここです。
一着が完全に沈む深さまで水を張ってください。 浴槽なら10cm前後。洗面台では足りないことが多くなります。
目安は、手で押し込んだときに服の上に水が2cm以上かぶることです。水が足りないと、押しても布の上側が空気に触れたままになり、洗剤が全体に届きません。
量を先に決めてから洗剤を溶かすと、濃さも一定になります。水温は表示の上限を超えないようにしてください。
沈める順番|空気を抜いてから水を入れる
ダウンは中に空気を抱えているので、そのままでは浮きます。
順番があります。まず服の上から手のひらで押して、中の空気を出す。 空気が抜けた場所に水が入ります。前を開けて、袖の中にも空気が残らないようにしてください。
沈んだら、そこから洗いはじめます。浮いたまま押すのは、洗っていることになりません。
押す回数|20回前後、揉まない
押すのは20回前後を目安にします。
やり方は決まっています。真上から、手のひら全体で、ゆっくり沈めて手を離す。 それだけです。
- 揉まない:中の詰め物が寄ります
- ねじらない:ねじった形のまま偏ります
- こすらない:表地の加工が落ちます
袖口や襟に汚れが集まっているなら、その部分だけ先に洗剤を薄く伸ばして数分置いてください。押す回数を増やさずに済みます。
すすぎ|泡ではなく、水の濁りで見る
すすぎの終わりは、泡では決まりません。
水を替えて押し沈めると、最初のうちは白く濁ります。濁らなくなった回で終わりです。 多くの場合2〜3回になります。
表地の水をはじく力が残っている一着は、洗剤が抜けにくいので1回増やしてください。抜けきらないと、乾いたあとに白い跡が出ます。
迷ったら1回多くすすぐほうが、あとから戻しやすくなります。
水を切る|絞らずに、挟んで押す
ここが2つめの分かれ目です。絞らないでください。
ねじった形が、そのまま乾いた形になります。中の詰め物は水を含んで重く、ねじると片側へ寄ったまま固まります。
やり方は3つです。
- 浴槽の中で持ち上げず、まず水を落としきる
- 大きなタオルで挟み、上から体重をかける
- 運ぶときは腕にかけず、両手で下から支える
濡れた状態でハンガーに掛けると、水の重さが全部裾に落ちます。乾きはじめの数時間は平らに置いてください。
どちらとも取れるとき|判断がつかない一着
表示は洗える側なのに、縫い目の作りや付属品で迷う日があります。
そのときは弱いほうへ倒します。 全体を水に入れず、汚れている場所だけを固く絞った布で押さえる。それで足りることは少なくありません。
もう1つは、時期をずらすことです。次に着る日から3日以上空いている週を選びます。乾ききらないまま着ることが、いちばん結果を悪くします。
必ずこうすれば失敗しない、という手順はありません。表示を確認して、迷ったら弱いほうへ。この2つが土台になります。
洗ったあと|乾かす時間を先に確保しておく
手洗いが終わってからの時間は、洗う時間よりずっと長くなります。ここを先に見ておくと、途中で困りません。
乾きはじめの数時間は平らに置きます。 水を含んだ詰め物は重いので、吊るすと全部が下に落ちます。持ち上げて軽くなったと感じてから、ハンガーに移します。
ハンガーに移したら、前を開けて風が内側を通る向きに掛けます。乾かすのは温度ではなく風です。強い熱を当てると表地の加工が先に傷みます。
途中で何度か、両手で軽く叩いてほぐしてください。半乾きの段階でほぐすほど、固まりが残りにくくなります。
そして、乾いたと思ってからもう半日そのまま置きます。表面が乾いてから内側が乾くまでには時間差があります。 ここを詰めると、内側が湿ったまま仕舞うことになります。
まとめ
ダウンの手洗いは、洗濯表示の確認から始めます。 桶にバツが付いていたら、手洗いも含めて家では洗えません。
水は一着が完全に沈む深さまで。空気を抜いてから沈め、押すのは20回前後。揉む・ねじる・こするはどの段階でもしません。
すすぎは水が濁らなくなるまで。最後は絞らずに、タオルで挟んで体重をかけ、平らに置いたまま運びます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 手洗いを始める前に、何を確認すればよいですか
- 洗濯表示を必ず確認してください。タグの桶の記号に手のマークがあれば手洗いのみ、数字があればその温度まで、バツが付いていたら手洗いも含めて家では洗えません。同じタグにある四角に丸の記号も見てください。乾燥機が使えるかどうかで、乾かす手順が変わります。表示が読み取れない、あるいは判断がつかないときは、家で洗わずに専門の店に相談する選択肢が残ります。
- Q. 水はどのくらい張ればいいですか
- 一着が完全に沈む深さまでです。浴槽なら10cm前後、洗面台では足りないことが多くなります。目安は、手で押し込んだときに服の上に水が2cm以上かぶること。水が足りないと、押しても押しても布の上側が空気に触れたままになり、洗剤が全体に届きません。量を先に決めてから洗剤を溶かすと、濃さも一定になります。
- Q. 押す回数はどのくらいですか
- 20回前後を目安にしてください。ただし回数そのものより、揉まない・ねじらない・こすらないことのほうが結果に効きます。中の詰め物は水の中で動くので、ねじった形のまま偏ります。押すのは真上から、手のひら全体で、ゆっくり沈めて手を離すだけです。汚れが袖口や襟に集まっているなら、その部分だけ先に洗剤を薄く伸ばして数分置くと、押す回数を増やさずに済みます。
- Q. すすぎはいつ終わりですか
- 泡ではなく水の濁りで見てください。水を替えて押し沈めると、最初のうちは白く濁ります。濁らなくなった回で終わりです。多くの場合2〜3回ですが、表地の水をはじく力が残っている一着は、洗剤が抜けにくいので1回増やしてください。抜けきらないと、乾いたあとに白い跡が出ます。判断に迷うときは、1回多くすすいでおくほうが戻しやすくなります。
- Q. 絞ってはいけないのはなぜですか
- ねじった形が、そのまま乾いた形になるからです。中の詰め物は水を含んで重く、ねじると片側へ寄ったまま固まります。水を切るときは、大きなタオルで挟んで上から体重をかけてください。持ち上げるときも、腕にかけずに両手で下から支えます。濡れた状態でハンガーに掛けると、水の重さが全部裾に落ちます。乾きはじめの数時間は平らに置いてください。
— メグラシ編集部





