ブルベ夏でハイトーンが似合わないと感じるとき|明度差の段数で決める

明るい髪色にしたあと、鏡を見て「似合わない気がする」と感じる。ブルベ夏でこの状態になったとき、髪色を戻す判断をする前に、測れるものが3つあります。
髪と眉が何段離れているか。顔まわりに暗い部分が何割残っているか。襟元の色で何段ぶん埋め戻せるか。感じ方ではなく、段数と面積で扱えます。
先に結論|境目は「3段」
髪の明るさと、眉の明るさ。この2つが3段以上離れると、顔まわりが上下に分離して見えます。
分離というのは、髪という明るい面と、眉から下という暗い面が、別々のものとして目に入る状態です。この状態になると、髪だけが浮いて見えたり、顔色が沈んで見えたりします。原因は髪の明るさではなく、差の大きさです。
だから直し方は2つあります。髪を暗くして差を詰めるか、眉と襟元を明るくして差を詰めるか。後者のほうが、その日のうちに試せます。
段数の数え方|写真を白黒にする
色が入ったまま明るさを測ろうとすると、人の目はうまく測れません。同じ明るさでも、青みの色は暗く、黄みの色は明るく見えるからです。
だから写真を使います。手順は3つです。
- 正面から、顔と鎖骨までが入る写真を1枚撮る
- 白黒に変換する
- 髪・眉・瞳・襟元の4か所を、明るい順に1から5で振り分ける
髪と眉の数字の差が、そのまま段数です。 差が2段までなら顔まわりはつながって見え、3段でぎりぎり、4段以上で分離します。
振り分けるときの注意が2つあります。1つは、4か所を同時に見て相対的に決めることです。1か所ずつ絶対評価で「これは2」と決めると、基準がぶれます。4つを明るい順に並べてから番号を振ってください。
もう1つは、光の当たっている部分ではなく、面の平均を見ることです。髪は光が当たった部分だけが明るく見えますが、判定に使うのは全体の平均です。写真を少し縮小して見ると、光の粒が消えて平均が見えます。
撮る条件も1つだけそろえます。窓から入る昼の光を正面から。 真上からの照明だと、髪の上面だけが明るくなって、実際より段数が開いて見えます。
なぜブルベ夏でこの差が出やすいのか
ブルベ夏の側にいる方は、瞳と髪の地の色に強いコントラストが出にくい傾向があります。もともとの差が小さいところに、髪だけを大きく動かすと、差の増え方が急になります。
言い換えると、明るい髪が合わないのではなく、急に開いた差に、顔の他の部分が追いついていない状態です。だから、追いつかせれば収まります。追いつかせる場所が眉と襟元です。
明るさを保ったまま馴染ませる髪色そのものの選び方はブルベ夏で明るい髪色が浮く理由にまとめてあります。この記事は、髪を変えずに服の側で受け止める話です。
埋め戻し①|眉で1段
眉は、顔のなかでいちばん動かしやすい明るさです。髪に向けて1段明るくすると、差が1段縮みます。
やりすぎると眉が消えて輪郭がぼやけるので、動かすのは1段までにしてください。目安は、白黒写真にしたときに眉が瞳より明るくならないことです。眉が瞳を追い越したら、明るくしすぎです。
眉の形は変えなくて構いません。ここで扱っているのは形ではなく明るさだけです。
埋め戻し②|襟元の色で2段
顔のすぐ下に来る色は、見かけの明度差を大きく動かします。襟元の明るさを変えると、髪と顔の差が2段ぶん動きます。
動かす方向は、髪と反対側です。髪が明るいなら襟元をやや暗く。すると、明るい髪・暗い襟という並びの間に顔が挟まれて、顔の明るさが真ん中に落ち着きます。
ここで注意があります。暗くしすぎると、今度は襟元と髪の差が開きます。 白黒写真で、襟元が眉と同じか1段暗いところに置いてください。眉より3段暗いと、顔の下に穴が空いたように見えます。
襟元の色を選ぶときに、色の名前で選ばないでください。同じ名前の色でも、明るさには2段ぶんほどの幅があります。 判定に使えるのは、白黒にしたときの濃さだけです。
手持ちから選ぶ手順はこうです。トップスを5枚並べて写真を撮り、白黒に変換して濃い順に並べます。そのうち真ん中の2枚が、いまの髪に対して使いやすい襟元です。 一番明るい1枚と一番暗い1枚は、差が開きすぎるので後回しにしてください。
顔まわりに残す暗い面積|3割
鎖骨から上に見えている面積のうち、暗い部分が何割あるかを見ます。3割が目安です。
- 0割:髪も襟元も明るい。輪郭がぼやけ、顔の位置が定まらない
- 3割:どちらか片方に暗い部分がある。輪郭が締まる
- 6割以上:明るい髪だけが浮く。差が開きすぎている
3割の作り方は2つです。髪の内側の層を1段暗く残すか、襟元に暗めの色を置くか。両方やると6割を超えます。片方だけにしてください。
明るさの置き方|4か所の並びで見る
| 場所 | 白黒での目安 | 動かしやすさ | 動かす幅 |
|---|---|---|---|
| 髪 | 1〜2 | 低い(美容室が必要) | 1段 |
| 眉 | 髪より2段以内 | 高い | 1段 |
| 瞳 | 固定 | なし | 0段 |
| 襟元 | 眉と同じか1段暗い | 高い(着替えるだけ) | 2段 |
髪を1段動かすのと、襟元を2段動かすのでは、後者のほうが速くて元に戻せます。 判定に迷っている段階では、動かしやすいほうから試すのが順番として正しいです。
面積の話|襟元の色は、どこまで効くか
襟元の色が効くのは、顔から下15cmまでです。その範囲に何色が来ているかだけを見てください。 その下は、明度差の判定にほとんど関係しません。
だから、前を開けた羽織を着る日は、羽織ではなく中に着ているものの色で判定します。ストールを巻く日は、ストールの色です。顔にいちばん近い1枚が、襟元の色です。
これは、色を全部そろえる必要がないという話でもあります。顔から15cmの範囲さえ決めれば、下は好きな色で構いません。色の面積で見え方が変わる仕組みは細く見える色の置き方にも共通しています。
「浮く」と「沈む」を、別のものとして扱う
同じ違和感でも、起きていることは2つに分かれます。
浮くは、髪だけが別の物体に見える状態です。差が開きすぎているので、埋め戻しで直ります。
沈むは、顔の明るさが髪より下がって見える状態です。これは差ではなく、襟元の色が顔の明るさより暗すぎるときに起きます。襟元を1段明るくすれば戻ります。
どちらなのかは、白黒写真で顔の頬の明るさを見れば分かります。 頬が髪より2段以上暗ければ沈み、髪と頬が近いのに髪だけ分かれて見えるなら浮きです。
見分けを間違えると、直す方向が逆になります。沈んでいるときに襟元を暗くすると、顔がさらに下がります。浮いているときに襟元を明るくすると、差がさらに開きます。片方を試して悪化したら、逆をやってください。 悪化したこと自体が、見分けの答えになります。
なお、同じ日のなかで両方が起きることもあります。屋外では浮き、室内では沈む、という形です。この場合は、その日の滞在時間が長いほうに合わせてください。 半日以上を室内で過ごすなら室内の側、外を歩く時間が長い日は屋外の側に合わせます。両方を同時に満たす設定はないので、どちらかに寄せる判断が必要です。
どちらとも取れるとき|差がちょうど3段の場合
3段は境目なので、ここに入ると判定が割れます。割れたときは、段数ではなく面積で決めてください。
見るのは、顔まわりに残っている暗い部分の割合です。3段差でも、暗い部分が3割あれば顔まわりはつながって見えます。0割だと、同じ3段差でも分離して見えます。つまり3段は、面積次第でどちらにも転ぶ差です。
もう1つの見分け方があります。写真を1m離して見てください。 近くで見ると分離して見えるのに、離すとつながって見えるなら、実際に人から見られている距離ではつながっています。分離が問題になるのは、1m離しても分かれて見えるときだけです。
判断に迷ったら、襟元を1段だけ動かして3日過ごしてください。 3日で違和感が減るなら差が原因、変わらないなら差以外の場所に原因があります。
髪を変えずに、顔まわりの面積を動かす方法
段数を動かす以外に、面積を動かす手もあります。顔まわりに見えている髪の量そのものを変える方法です。
耳にかける、片側だけ後ろに送る、結んで顔まわりの面積を減らす。明るい髪の面積が減れば、差が同じでも分離は弱くなります。 分離は差と面積の掛け算で起きるので、どちらを減らしても結果は同じ方向に動きます。
やり方の目安を置きます。顔まわりの髪を、頬の横幅の3分の2までにする。 それ以上覆っていると、明るい面が大きくなりすぎます。
この方法の利点は、朝その場でできることです。髪色も服も変えずに、その日だけ調整できます。 出かける直前に鏡を見て、分離して見えたら片側を耳にかける。それだけで足りる日もあります。
判定を、日をまたいで確かめる
1日で結論を出さないでください。同じ襟元の色で3日、別の色で3日。合計6日分の写真を撮って比べます。
条件をそろえるのは、時刻と場所だけです。朝の同じ時間、同じ窓辺で1枚ずつ。これで、その日の体調や光の違いに引きずられない比較になります。
6日たったら、6枚を並べて、顔まわりがつながって見える3枚を選びます。選んだ3枚に共通している襟元の明るさが、いまの髪に対する答えです。
髪を戻すべきかどうかの、最後の判定
眉で1段、襟元で2段。合計3段の埋め戻しをやっても差が残るなら、そのときに初めて髪を考えます。
判定の線は明確です。白黒写真で、髪と眉の差が4段以上残っているかどうか。 残っているなら髪を1段落とす、収まっているなら髪はそのままです。
なお、髪を1段落とすというのは、暗くするという意味ではありません。5段階のうち1段だけ動かすという意味です。 明るさを全部手放す必要はありません。
人に見てもらうときの伝え方
美容室や、色を見てくれる人に相談するとき、感じ方のまま伝えると話が広がりすぎます。段数と面積の言葉で伝えてください。
伝える内容は3つです。いまの髪と眉が何段離れているか。顔まわりに暗い部分が何割あるか。襟元をどこまで動かしたか。この3つを言えば、相手は残りの選択肢だけを考えられます。
言い方の例を1つ置きます。「髪を1段だけ落として、眉との差を3段以内にしたい」。明るさを全部手放したいわけではないことが、この一言で伝わります。
逆に避けたいのは「浮いている気がする」だけを伝えることです。原因が差なのか面積なのか、相手には分かりません。 自分で数えた数字があると、相談は短く終わります。
やらないほうがいいこと
- 一度に髪と眉と襟元を全部変える:どれが効いたか分からなくなります
- 色の名前で判断する:同じ名前でも明るさは幅があります。見るのは段数です
- 暗い部分を0割にする:輪郭が定まらず、いちばん扱いにくい状態です
- 鏡だけで判定する:鏡は左右が反転し、光の向きも一定しません。写真を使ってください
まとめ|髪ではなく、差を動かす
似合わないと感じたときに動かすのは、髪そのものではなく、髪と顔のパーツの差です。眉で1段、襟元で2段。合計3段まで、今日のうちに動かせます。
段数を数える手段は、白黒にした写真1枚。これだけです。数えられる形にすると、美容室で相談するときの言葉も変わります。
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よくある問い
- Q. 明度の段数は、どうやって数えるのですか
- 正面から撮った写真を白黒に変換してください。色の情報が消えて、濃さだけが残ります。そのうえで、髪・眉・瞳・襟元の4か所を、いちばん明るいものを1、いちばん暗いものを5として5段階に振り分けます。数字の差がそのまま段数です。髪が1で眉が4なら3段差。この3段が境目で、ここを超えると顔まわりが上下に分離して見えます。白黒にする理由は、色みが入っていると人の目が明るさを正確に測れないからです。同じ明るさでも、青みの色は暗く、黄みの色は明るく見えます。
- Q. 髪を暗く戻すしかないのでしょうか
- 戻す前に2つ試せます。1つ目は眉です。眉を髪に近づけて1段明るくすると、髪と眉の差が1段縮みます。2つ目は襟元で、顔のすぐ下に来る色の明るさを変えると、見かけの差が2段ぶん動きます。合わせて3段。多くの場合、これで境目の内側に収まります。それでも収まらないのは、髪が5段階の1で眉が5のような、最初から4段以上開いている場合です。そのときだけ、髪を1段落とすことを考えてください。
- Q. 顔まわりに暗い部分を残すのは、どのくらいですか
- 鎖骨から上に見えている面積のうち、3割が目安です。髪を全部明るくして、襟元も明るい色にすると、暗い部分が0割になります。この状態がいちばん輪郭がぼやけます。3割の作り方は2つで、髪の内側の層を1段暗く残すか、襟元に暗めの色を置くか。どちらか片方で足ります。逆に暗い部分が6割を超えると、今度は明るい髪だけが浮くので、増やしすぎないでください。
- Q. 明るい髪でも似合う人と、そうでない人の違いは何ですか
- 元の眉と瞳の明るさの差です。もともと眉と瞳が明るめの方は、髪を明るくしても段差が開きません。逆に眉と瞳がしっかり暗い方は、同じ明るさの髪にすると段差が3段以上になります。つまり、髪の明るさそのものではなく、髪と顔のパーツの距離が問題になっています。だから同じ髪色でも結果が分かれます。似合うかどうかを髪色の名前で判断しないで、自分の眉と瞳との差で判断してください。
- Q. 職場の決まりで髪を明るくできません。逆の場合はどう考えますか
- 考え方は同じで、段数を見ます。髪が暗く、襟元も暗い色ばかりだと、顔まわりの明るい部分が0割になります。このときは襟元を明るくして、上に明るい部分を作ってください。段数の目安も同じで、髪と襟元の差が3段を超えないところに置きます。暗い髪は顔まわりの輪郭を締めるので、明るい髪より扱いやすい面もあります。明るくできないことを制約と考えず、襟元の側で調整できる余地が広いと考えてください。
— メグラシ編集部





