パーソナルカラーの色が骨格で外れる|ゆずるのは明るさか厚みか

**色は合っているのに、着ると外れる服。外れているのは色ではなく、布の厚みです。**淡い色の服は薄くやわらかい布で、深い色の服は厚くて重い布で売られることが多いので、色で選ぶと布が骨格に合わなくなります。
ゆずるのは、骨格が決める厚みではなく、色の明るさを1段だけ。**ストレートなら明るさを1段落とし、ウェーブなら暗さを1段明るくし、ナチュラルなら光沢を1段消します。**色は同じ季節の中に明るいものから暗いものまで幅があるので、1段なら季節の外に出ません。厚みは体の線に直接出るので動かせません。
1枚で両方守れないときは、顔に近い1枚に色を、外側の1枚に厚みを分けます。それでも顔が沈むなら、ゆずった1段が季節の外に出ているか、診断の2番目の季節を見落としています。ここから、組み合わせごとの決め方を順に書きます。
結論:ゆずるのは色の明るさ1段。厚みはゆずらない
色と形のどちらを選ぶか、という聞き方をすると答えが出ません。選ぶのではなく、どちらを1段だけ動かすかを決めます。
| 自分の骨格 | ゆずらないもの | 動かすもの |
|---|---|---|
| ストレート | 布の厚みとハリ | 色の明るさを1段落とす |
| ウェーブ | 布の薄さと軽さ | 色の暗さを1段明るくする |
| ナチュラル | 布のマットさと大きさ | 色の光沢を1段消す |
布の厚みは、着た瞬間に肩・胸・腰の線としてそのまま出ます。色は顔の近くにあるときだけ働くので、距離と面積で調整できます。動かせるものだけを動かすのが、この表の意味です。
自分で測る境目①:色の「1段」は白い紙と黒い紙で決める
明るさの1段を、感覚で決めないでください。白い紙と黒い紙を1枚ずつ用意し、いま持っている服を間に置きます。服の色が、白と黒のどちらにどれだけ近いか。白に半分近づくか、黒に半分近づくかが1段です。
同じ季節の色は、この白黒の帯の上で、ある幅の中に収まっています。春と夏は白寄りの帯、秋と冬は黒寄りの帯です。1段動かすと帯の中で位置が変わるだけで、帯の外には出ません。2段動かすと帯を越えます。動かすのは必ず1段までです。
自分で測る境目②:布の厚みは腕に掛けて落ち方で決める
厚みは、重さや生地の名前ではなく、落ち方で見ます。布を自分の腕に掛け、垂れた部分がどう落ちるかを見てください。
- 腕に沿ってまっすぐ下へ落ちる → 薄くやわらかい布。ウェーブに合う
- 腕から斜めに離れて張る → ハリのある布。ストレートに合う
- 落ちはするが、折り目が太く、表面に凹凸がある → 重くてマットな布。ナチュラルに合う
もう1つ、布を手の甲に当てて、指の輪郭が透けるかを見ます。透けるならウェーブの側、透けないならストレートかナチュラルの側です。この2つで、売り場の布がどの骨格のものかはほぼ決まります。
ストレートの人:淡い色の服が薄すぎる。明るさを1段落とす
春タイプと夏タイプのストレートが、いちばんこの食い違いに遭います。春の明るい色、夏の淡い色は、薄いコットンやとろみのある布で売られることが多い。腕に掛けると沿って落ちる布です。ストレートが着ると、胸の厚みに布が負けて、体の厚みがそのまま出ます。
ここで淡い色をあきらめる必要はありません。守るのは張る布であって、淡さではないからです。同じ色でハリのある布を探し、見つからなければ、白黒の帯で黒に半分近づけた色を選びます。夏タイプなら、薄い水色から少し灰色がかった青へ。春タイプなら、明るい黄色から少し深いマスタードへ。どちらも季節の中にある色です。
秋タイプと冬タイプのストレートは、深い色が厚い布で売られているので、色と厚みが最初から合っています。外れるとすれば、表面に太いケーブルや毛羽のある布です。これは厚みの問題ではなく表面の問題なので、同じ色で表面が平らなものに替えれば済みます。
ウェーブの人:深い色の服が重すぎる。暗さを1段明るくする
秋タイプと冬タイプのウェーブに起きる食い違いです。秋の深い茶やカーキ、冬の黒や濃紺は、厚手のウールやコーデュロイ、革の質感で売られます。腕に掛けると斜めに張る布です。ウェーブが着ると、上半身の薄さに布が勝って、服だけが前に出ます。
守るのは、沿って落ちる薄さです。同じ深い色で薄い布があればそれを選びます。見つからないなら、白黒の帯で白に半分近づけます。秋タイプなら、深い茶からキャメルやサーモンへ。冬タイプなら、黒からチャコールグレーや少し明るいワインへ。暗い季節の人ほど、明るい側に1段分の余地があります。
春タイプと夏タイプのウェーブは、明るい色が薄い布で売られているので、最初から合っています。外れるのは装飾がない無地の薄い布で、これは色の問題ではなく表面の問題です。小さな装飾か、光を返す糸の入った布に替えます。
ナチュラルの人:鮮やかな色の服がツヤすぎる。光沢を1段消す
冬タイプと春タイプのナチュラルに起きます。冬の鮮やかな色、春の明るい色は、きれいめの売り場でサテンやツヤのあるニットとして売られることが多い。腕に掛けると、落ちはするが表面が光る布です。ナチュラルが着ると、肩と関節の骨の存在感に布がついていけず、服が浮いて見えます。
ここで動かすのは明るさではなく光沢です。同じ色でマットな布、織りの粗い布を探します。鮮やかな色でもマットなら、ナチュラルの骨の線に乗ります。見つからないときだけ、明るさではなく鮮やかさを1段落とします。冬タイプなら真っ赤から少し煙ったワインへ、春タイプなら澄んだ黄緑から少し土気のあるオリーブ寄りへ。ナチュラルがゆずるのは明るさではなく、光の量です。
秋タイプと夏タイプのナチュラルは、濁りのある色がマットな布で売られることが多く、最初から合います。
季節ごとに、売り場でどの食い違いが起きるか
| 自分の季節 | 色が売られている布 | 外れやすい骨格 | 動かす1段 |
|---|---|---|---|
| 春 | 薄いコットン、軽いニット、ツヤのある布 | ストレート、ナチュラル | 明るさを落とす/光沢を消す |
| 夏 | とろみのある薄い布、やわらかい布 | ストレート | 明るさを落とす |
| 秋 | 厚手ウール、コーデュロイ、革の質感 | ウェーブ | 暗さを明るくする |
| 冬 | 固く張る布、サテン、光沢ニット | ウェーブ、ナチュラル | 暗さを明るくする/光沢を消す |
この表は、どこで外れるかを先に知るためのものです。春のストレート、秋のウェーブ、冬のナチュラルの人は、売り場に入る前に、自分がどこで外れるかが決まっています。試着の順番を、その食い違いを避けるところから始めると、迷う回数が減ります。
1枚で両方守れないとき:顔に近い1枚に色を、外側に厚みを分ける
ここがいちばん厚く書きたいところです。1段動かしても、季節の中にちょうどいい厚みの服が見つからないことがあります。そのときは1枚であきらめず、2枚に分けます。
顔に近い1枚、つまりインナーや首に巻く布には、色を守ります。この1枚は薄くてもよい。首元の数センチにしか見えないので、厚みが体の線に出ません。外側の1枚、つまり羽織りやジャケットには、厚みを守ります。この1枚は、色を1段か2段動かしてよい。顔から離れていて、面積は大きくても、肌との境目に接していないからです。
分ける位置は、鎖骨の下です。鎖骨より上に見える色がパーソナルカラー、鎖骨より下に出る布の厚みが骨格と決めておくと、試着室で迷いません。
色をゆずって顔が沈んだとき:疑うのは1段の幅と2番目の季節
1段落としただけなのに、顔がくすむ、疲れて見える、という人がいます。原因は2つのどちらかです。
1つは、1段のつもりで2段動かしていること。白黒の紙で測り直してください。淡い水色から灰色がかった青へ、のつもりが、紺に近いところまで動いていることがよくあります。
もう1つは、その季節の中で動かせる方向が、自分の場合は逆だったこと。診断で2番目に合うと言われた季節がある人は、そちらの明るさで試してください。夏と冬で迷った人は、暗い側に動かしても沈みません。春と秋で迷った人は、濁った側に動かしても沈みません。逆に、夏と春で迷った人は、暗くするより濁らせる方が沈みます。2番目の季節は、ゆずる方向を教えてくれる情報です。診断を受けた人は、結果の紙にその記載がないか見直してください。
骨格が2タイプで割れている人:厚みは、布が余る場所で決める
骨格の診断が2タイプで割れている人は、厚みをどちらに合わせるか先に決めます。いま持っている服で、布が余る場所を見てください。上半身で余るなら薄い側の骨格、下半身で余るなら厚い側の骨格に、厚みを合わせます。余る場所がない人は、同じ色でハリのある布と落ちる布を1枚ずつ着て、鏡で肩の線が消える方を採ります。詳しい見方は骨格診断が2タイプで割れる|混合の人は、服が余る場所で主軸を決めるにまとめています。
骨格が決まらないまま色を動かすと、動かした1段が合っていたのか、厚みが合っていなかったのか、わからなくなります。先に厚みを決めてください。
試着室での順番:厚みを先に決め、色は顔の横で見る
試着は、順番を決めておくと短く済みます。
- 布を腕に掛けて、落ち方で厚みを確かめる。自分の骨格の側でなければ、色を見る前に戻す
- 厚みが合った服だけ着る。この時点では色を見ない。肩と腰の線だけ見る
- 線が出なかった服を、顔の横まで持ち上げて色を見る。首元から顔への境目が沈まなければ合格
- 沈んだら、白黒の紙で何段離れているか測り、1段なら買う。2段なら戻す
色を先に見ると、合う色に目が慣れて、厚みの外れに気づきにくくなります。厚みを先、色を後。この順番だけ守ってください。
季節と骨格が最初から合っている人へ
夏のウェーブ、冬のストレート、秋のナチュラルのように、色と布が売り場で最初から合っている人もいます。この人たちが外れるのは、表面の装飾や光沢といった、厚みでも明るさでもない要素です。この記事の1段のルールは要りません。代わりに、同じ厚みと同じ色の中で、表面だけを替えて確かめてください。夏のストレートについてはブルベ夏×骨格ストレートの装いに、季節と骨格の組み合わせごとの要点があります。
まとめ:動かせるものだけを、1段だけ動かす
色が合っているのに外れる服は、布の厚みで外れています。厚みは体の線に出るので動かせません。色は季節の中で1段だけ動かせます。ストレートは明るさを落とし、ウェーブは明るくし、ナチュラルは光沢を消す。1枚で守れないなら、鎖骨より上に色、下に厚み。それでも沈むなら、1段の幅と2番目の季節を疑う。選ぶのではなく、動かせる側を1段動かす。それだけで、色で買った服が着られる服になります。
よくある問い
- Q. パーソナルカラーと骨格診断、合わないときはどちらを優先すればいいですか
- 服の厚みとハリは骨格に合わせ、色はパーソナルカラーの季節の中で明るさを1段だけ動かしてください。厚みは体の線に直接出るので動かせません。色は同じ季節の中に明るいものから暗いものまで幅があり、1段動かしても季節の外には出ないからです。
- Q. 色の「1段」とは、どのくらいのことですか
- 白い紙と黒い紙を服の横に並べ、服の色が白と黒のどちらに近いかを見ます。いま着ている服より白に半分近づくか、黒に半分近づくかが1段です。それ以上動かすと、同じ季節の色ではなくなります。
- Q. 布の厚みが足りているかは、どこで見ればいいですか
- 布を自分の腕に掛けて、垂れた部分が腕からどう落ちるかを見てください。腕に沿ってまっすぐ下へ落ちるなら薄くやわらかい布、腕から斜めに離れて張るならハリのある布です。ストレートは離れて張る側、ウェーブは沿って落ちる側が合います。
- Q. 色をゆずったら顔がくすみました。どうすればいいですか
- 1段しか動かしていないのに顔がくすむなら、その1段が季節の外に出ています。診断で2番目に合うと言われた季節があれば、そちらの明るさで試してください。2番目を聞いていない人は、動かした色を首元から外し、顔から遠い腰より下に置いて確かめます。
- Q. 骨格が2タイプで割れている人は、どちらの厚みに合わせますか
- いま着ている服で、布が余る場所が上半身なら薄い側、下半身なら厚い側に合わせてください。余る場所がない人は、ハリのある布と落ちる布を同じ色で1枚ずつ着て、鏡で肩の線が消える方を採ります。
— メグラシ編集部





