ブルベ夏×骨格ストレート|生地の腰で決める3つの境目と、夏の色の合わせ方


骨格ストレートの夏コーデ|先に答えだけ
暑い日の骨格ストレートは、薄くしても軽くしないが答えです。夏に手が伸びる素材(とろみ・シフォン・ゆるいリブ)は落ち感が強く、体から離れずに垂れるので、上半身の厚みをそのままなぞります。涼しさは生地の薄さで取り、形は腰のあるものを保つ。この分業ができていれば、夏コーデはほとんど外れません。
| 決める場所 | 夏の骨格ストレートの答え | 外れると起きること |
|---|---|---|
| 生地 | 薄くても張りのあるもの(高密度コットン・強撚の麻・ハリのあるレーヨン混) | 体から離れず垂れて、胸の厚みを拾う |
| 襟の開き | 鎖骨のくぼみから7cm前後まで開ける | 詰まると首から胸が一枚の面になる |
| 袖丈 | ひじの骨より上で終わらせる | ひじを越えると腕の横幅が広く見える |
| 丈 | 膝下、または足首が出るところ | ふくらはぎの張った位置で止めると縦の線が切れる |
| 色 | 上は明るく、下は2段落とす | 上下とも淡いと輪郭が消える |
この5行を上から順に決めれば、その日の夏コーデは3分で組めます。ゆとりは身幅ではなく、襟の開きと袖丈で取る。 暑いからと身幅を大きくすると、体と生地のあいだに空洞ができて、かえって上半身が厚く見えます。
季節の夏の着回し例をもっと見たい場合は骨格ストレート×夏コーデ(Iラインで涼しげに整える)に組み合わせをまとめています。
夏の薄手が「厚み」を拾う3つの境目
店頭で確かめられる形にすると、次の3つだけです。試着室に入る前、ハンガーのまま手元でできます。
- 肩を持って軽く振る ── 生地が体から離れて自分で戻れば合格。まとわりついたまま垂れるなら、色が合っていても夏の骨格ストレートでは厚みを拾います
- 裏から光にかざす ── 透け感があるのに張りがある生地(強撚の麻、高密度コットン)は夏の正解。透けて、なおかつ柔らかいものは避けます
- 胸の前で二つ折りにする ── 折り目が立たずにへたるなら落ち感の側です。ここで迷ったら、同じ色の別素材を探すほうが早い
3つのうち2つ以上が合っていれば、その1枚は夏に使えます。1つしか合わないときは、顔から遠い場所(ボトムスやバッグ)で使うと成立します。
「夏」が2つある|季節の夏と、ブルベ夏(パーソナルカラー)の分かれ目
この記事にたどり着く方の多くが、ここで一度つまずきます。ファッションの文脈で「夏」と書かれているとき、意味は2つあります。
| 「夏」の意味 | 指しているもの | 判断に使うもの |
|---|---|---|
| 季節の夏 | 6〜9月の気温と湿度。暑さへの対処 | 生地の薄さ・通気・襟の開き・袖丈 |
| ブルベ夏(サマー) | パーソナルカラーの4分類のひとつ。青みがあり彩度の低い色域 | 顔の下に色を当てたときの肌の見え方 |
季節の夏を探して来た方は、上の2つの見出しだけで足ります。 気温の話はそこで終わりで、以降は色の話に移ります。
季節のほうを深く見たい場合は、こちらに専用の記事があります。
- 夏の組み合わせ … 骨格ストレート×夏コーデ(Iラインで涼しげに整える)
- 秋の組み合わせ … 骨格ストレートの秋コーデ
一方でこの2つは、同じ人の中で両立します。骨格ストレートの形の答え(生地の腰・襟の開き・丈)は季節が変わっても動かず、ブルベ夏の色の答えは気温が変わっても動きません。形を先に決めて、色を後から乗せる。この順番だけ守れば、2つの「夏」がぶつかることはありません。以下はブルベ夏の色と骨格ストレートの形を合わせる話です。
📋 ブルベ夏×骨格ストレートの早見表
ブルベ夏(青み・くすみ・明るい)と骨格ストレート(立体・直線)は、「上品くすみ色×ハリ素材I型」が黄金パターン。
| 要素 | 推奨 | 避けたい |
|---|---|---|
| 色 | ローズピンク・スモーキーブルー・グレージュ | テラコッタ・キャメル・蛍光 |
| 素材 | シルク・上質コットン・ウール | シフォン・レース・モコモコ |
| シルエット | I型・センタープレス・ジャスト | フィット&フレア・オーバー |
| 丈 | 膝下・ハイウエスト | ロング過ぎ・ローウエスト |
| 髪 | アッシュ系ストレート | オレンジ系パーマ |
結論:ブルベ夏×骨格ストレートは「生地の腰」から決める
この掛け合わせは、やさしさと大きさが同時に来ます。
ブルベ夏(サマー)は青みがあって彩度の低い、明度の高い色域を得意とします。骨格ストレートは厚みのある上半身を、張りのある生地とジャストサイズで扱います。ここに落とし穴があります。ブルベ夏の似合う色が乗っている服は、市場では柔らかい生地に多く出回っている。 淡いラベンダーのとろみブラウス、グレージュのシフォン、モーブの総レース。色だけを頼りに手に取ると、生地はほぼ確実に落ち感の側に寄ります。
だから決める順番は形が先、それも「生地の腰」からです。色は後から合わせられますが、生地の腰は買ったあとに変えられません。手に取ったら、まず肩を持って軽く振る。 体から離れて自分で戻るなら合格、まとわりついたまま垂れるなら、色が合っていても胸の厚みを拾います。
腰のある生地を確定させてから、色を上下に振って明度差を2段つける。それだけで失敗の大半は起きなくなります。
「似合わない気がする」ときに、色と形のどちらが外れているのかを見分ける
この掛け合わせの不調は、生地に触ればわかるものと、顔を見なければわからないものに分かれます。手順は2段階です。まず服の肩を持って軽く振る。まとわりついたまま垂れるなら形の問題。 生地は張っているのに顔だけがくすんで見えるなら色の問題です。形の失敗は輪郭と量に、色の失敗は顔色にだけ出ます。
鏡に見えている現象から逆引きしてください。
| 鏡で見えている現象 | 原因が色のとき | 原因が形のとき | 両方が外れているとき |
|---|---|---|---|
| 上半身だけ大きく見える | 淡い色を胸の高さに広く置いた | 脇のゆとりを取りすぎている | 白の落ち感ブラウス |
| 全体がぼんやりする | 上下に明度の差がどこにも無い | 生地に腰がなく輪郭が出ない | 淡色のとろみ上下 |
| 部屋着のように見える | 色が全部同じ淡さで並んだ | 生地が柔らかく形が決まらない | 淡色のスウェット上下 |
| 顔がくすんで見える | 黄みやオレンジが顔の下にある | 襟が詰まって首が隠れている | テラコッタのハイネック |
| 首が短く見える | 顔のすぐ下に濃い色がある | 襟の開きが浅く鎖骨が出ない | 濃紺のタートルネック |
| 脚が短く見える | 靴が裾より明るい | 丈がふくらはぎの張った位置 | 白い靴に中途半端な丈 |
現象を言葉にしてから原因の列を読むのがコツです。「部屋着に見える」まで言えれば、直す場所は明度差か生地の腰に絞れます。
色の軸:ブルベ夏の似合う色を「面積」と「位置」で使う
色名より大事なのは、その色をどの高さに、どれだけ置くかです。同じスモーキーブルーでも、顔のすぐ下なら肌が澄み、腰から下に広げれば全身が締まります。
| 色 | 顔まわりに置いたとき | 腰から下に置いたとき | ずれたときに起きること |
|---|---|---|---|
| オフホワイト | 顔に柔らかい明るさが返る | 下半身の面が広がって見える | 純白に寄ると顔だけ青白く沈む |
| グレージュ | 影が穏やかに整う | どの色ともつながる土台になる | 上下でそろえると輪郭が消える |
| ローズピンク | 頬に自然な血色が返る | 腰まわりに視線が集まる | 彩度が上がると体格に勝てない |
| スモーキーブルー | 肌が一段明るく澄む | 縦の線が通って締まる | 明度が高いと下半身が広がる |
| グレイッシュネイビー | 輪郭が静かに引き締まる | 全身が縦に伸びる | 顔の下に広げると首が短い |
| 黄みの強いオレンジ・テラコッタ | 顔がくすんで疲れて見える | 影響は小さいが色が浮く | 顔まわりに置くと即座に老けて見える |
| 蛍光色・原色 | 肌の質感まで安く映る | 小物でも一点だけ浮く | 面積を問わず装いの格が落ちる |
明るさは胸から上、深さは腰から下。 上半身に厚みがあるぶん、淡い色を胸の高さに広げすぎないことが最優先です。
色の軸②:淡い色を大きな面に置くときの上限
ブルベ夏の色は1色ずつなら外しません。崩れるのは淡い色だけで全身をそろえたときです。
| 対象 | 向く方向 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|
| 上下の明度差 | はっきり2段つける | 差が無いと全身が一つの塊になる |
| 淡い色の面積 | 上半身までにとどめる | 上下に広げると体格だけが残る |
| 濃い色の置き場所 | 腰から下、または靴と裾 | 顔の下に置くと首が短く見える |
| 彩度の上限 | 中彩度まで。濁りを残す | 澄んだ原色は体格に負けて浮く |
| 柄の大きさ | 輪郭のはっきりした中〜大 | 小花の総柄は面が甘くなる |
| 差し色 | 顔まわりか手元に1か所 | 足元だけだと視線が下に落ちる |
形の軸:骨格ストレートの重心・厚み・素材の落ち方
骨格ストレートは、鎖骨から胸に立体が出やすく、腰の位置が高く、肌に弾力があり、ウエストからヒップが直線でつながる体です。
方針は生地に自立させることと縦の線を1本通すこと。柔らかい生地は厚みをそのまま写しますが、腰のある生地は体から離れて形を保つので、厚みが立体感に変わります。
| 素材 | 落ち方 | ストレートとの相性 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|---|
| 打ち込みの詰まったブロード | 体から浮いて面を保つ | 最も向く | 糊が強すぎると動きが硬い |
| ライトツイル | 張りを保ったまま縦に落ちる | 最も向く | 厚みが出ると夏に重く見える |
| 上質なシルク | 重さで真下に流れる | 向く | つやが強いと淡い色でも主張する |
| ハイゲージのコットンニット | 沿いながら編み地が支える | 向く | 目が粗いほど輪郭が甘くなる |
| シフォン | 体の外側で泳ぐ | 向かない | 淡い色と重なって輪郭が消える |
| 楊柳・ワッフル | 表面が波打って厚む | 向かない | 上半身に凹凸が二重に乗る |
トップスの選び方:ブルベ夏×骨格ストレート
面積が大きいのでトップスは形が先。そのうえで色の明るさを調整します。
| 対象 | 向く方向 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|
| 首もとの開き | 鎖骨が一本見える深さ | 詰まると顔から胸が一続きの面になる |
| 裾の高さ | 腰骨に触れる58〜62cm | 上げると胸の厚みが上に寄る |
| 袖の終わり | 手首の骨をまたぐ長さ | 肘下で切ると腕の丸みが出る |
| 肩の合わせ | 肩先の骨の真上に縫い目 | 外へ落ちると胸幅まで広がって見える |
| 胸まわりのゆとり | つまんで指2本まで | 余ると淡い色が面として膨らむ |
| 生地の腰 | 手を離して形が戻るもの | 沿って垂れると立体をそのまま写す |
| 色の置き方 | オフホワイトかグレージュを顔の下に | 全身同じ明度だと輪郭が消える |
前裾だけ入れて腰に横線を1本作ると、胴の面が短く区切られて縦の線が残ります。
ボトムスの選び方:ブルベ夏×骨格ストレート
ボトムスは明度を落とす担当。ここで2段暗くできれば、上半身は淡いままで大丈夫です。
| 対象 | 向く方向 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|
| 穿く高さ | ウエストのいちばん細い位置 | 下げると脚の長さが短く読まれる |
| 腿から膝の線 | 張らずにまっすぐ下ろす | 腿で張ると腰の横に量が出る |
| スカートの裾 | 膝下すぐ、または膝下5cm | ふくらはぎの張った所で止めると重い |
| パンツの裾 | くるぶしを見せるか甲に触れる | すねの途中で切ると脚が二分される |
| 生地の重さ | 落ちても形が崩れない中厚 | 軽すぎると腰の丸みを拾う |
| 色の濃さ | 上半身より1〜2段暗く | 上下が同じ淡さだと下が広がる |
ワンピースの選び方:ブルベ夏×骨格ストレート
上下の明度差を作れない代わりに、1枚で縦の線を通せるアイテムです。淡い色を大きく着られる唯一の場面でもあります。淡さを選ぶならここで。
| 対象 | 向く方向 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|
| 全体のシルエット | 肩幅の幅のまま裾まで下ろす | 裾が開くと下半身に面が増える |
| 切り替えの高さ | 実ウエストの位置か切り替え無し | 胸下の切り替えは厚みを上へ押す |
| 身頃 | 沿わせるが腰のある生地で支える | 柔らかいと立体をそのまま写す |
| 首もと | 縦に開くVか、四角い開き | 丸く詰まると顔まわりが窮屈になる |
| 生地 | 目の詰まった織りかなめらかな面 | 全面の透けや刺繍は輪郭を溶かす |
| 色 | グレイッシュネイビー・モーブ | 全身が淡いと面だけが大きく見える |
| ベルト | 幅3cm以上を、腰のいちばん細い位置に | 細い紐だと締めた効果が出ない |
アウターの選び方:ブルベ夏×骨格ストレート
外にいるあいだ、人が見ているのはアウターだけ。ここは色より先に形を確定させてください。
| 対象 | 向く方向 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|
| 丈 | ヒップの下、または膝より下まで | 腰の高さで切れると胴が詰まって見える |
| 肩の作り | 肩の端で合うテーラードの肩 | 落ち肩の設計は全身を箱にする |
| 生地 | 表面が平らで、押しても厚みが出ない | 中綿や起毛は服の厚みが体に足される |
| 着方 | 前を開けて中の色を縦に見せられる | 閉じて丸くなる形だと全身が太くなる |
| 襟 | 形の決まった襟が顔の下で立つもの | ノーカラーだと胸元が間延びする |
| 色 | グレイッシュネイビー・オフホワイト | 淡い色の大きな面は膨らんで見える |
| 中に着るもの | 顔の下に一段明るい色を見せる | 中まで同じ淡さだと輪郭が消える |
靴の選び方:ブルベ夏×骨格ストレート
靴は縦の線の終点です。ここで浮くと、上をどれだけ整えても視線がそこで止まります。
| 対象 | 向く方向 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|
| つま先 | とがって細く終わる形 | 丸く大きいと足元だけ量が増える |
| ヒール | 太めで5〜7cm | 細いピンヒールは体格に負ける |
| 明度 | 裾と同じか一段暗い | 裾より明るいと脚の線がそこで切れる |
| 素材 | なめらかな革か目の詰まった布 | 起毛は輪郭がぼやけて格が下がる |
| サンダルの帯 | 足の甲を横切る太めの1本 | 細い紐を何本も渡すと足が分断される |
バッグの選び方:ブルベ夏×骨格ストレート
バッグは形の影響が小さく、ブルベ夏の色を素直に効かせられる場所です。
| 対象 | 向く方向 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|
| 容量 | 体の厚みに釣り合う中〜大 | 小さいと手元だけが浮いて見える |
| 型 | 角の立ったしっかりした形 | くたっとした形は装いの格を下げる |
| 素材 | なめらかな革や目の詰まった布 | かごや編みは輪郭がぼやける |
| 色 | ラベンダー・スモーキーブルー | 黄みの茶は顔まわりまでくすませる |
| 提げ方 | 肘から手へ縦に落ちる持ち方 | 脇で横に張ると身幅が足される |
アクセサリーと小物の選び方:ブルベ夏×骨格ストレート
ブルベ夏の肌には銀と乳白色のパールがなじみます。大きめに、少なく、縦に落として使うのが型です。
| 対象 | 向く方向 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|
| 素材 | 銀、乳白色のパール、くもりガラス調 | 濃い金は肌の青みと衝突する |
| ネックレスの落ちる位置 | 45〜50cmで鎖骨より下 | 首に沿う長さは首を詰まって見せる |
| 粒 | ひと粒で存在が分かる大きさ | 小さい粒を重ねても体格に埋もれる |
| 揺れ方 | 歩いても位置が動かないもの | 細く揺れるほど印象が軽くなる |
| 耳もと | まっすぐ下に落ちる形 | 横に張り出す形は顔の幅を増やす |
| 数 | 首・耳・手首から2か所を選ぶ | 全部つけると視線が散って主役が消える |
| スカーフ | 結ばず縦に垂らして線にする | 首に巻くと顔の下が塞がって短く見える |

季節別:夏服・夏コーデを中心に、四季でどこを変えるか
色の系統と形の答えは季節で動きません。動くのは生地の腰の取り方と明度差の付け方だけです。
| 季節 | 変えるところ | ずれたときに起きること |
|---|---|---|
| 春 | 淡さを楽しむ。ただし下だけ濃度を残す | 上下とも淡いと輪郭が春の光に溶ける |
| 夏 | 薄くても腰のある生地に替える | 落ち感の強い薄手で厚みを拾う |
| 秋 | 明度を落とし、濁りを一段深くする | 黄みの深い色に寄ると顔がくすむ |
| 冬 | 枚数を増やさず生地の密度で暖を取る | 重ね着の枚数で胸元に厚みが溜まる |
夏コーデは3手で組めます。上半身をオフホワイトかラベンダーの腰のある薄手生地で置く。腰から下をグレイッシュネイビーかスモーキーブルーで2段締める。胸元に銀の面をひとつ落として縦の線を止める。 暑さ対策で身幅や袖を大きくすると空洞ができるので、ゆとりは襟の開きと袖丈で取ります。
秋冬の重ね方は骨格ストレートの秋服|厚みで太って見える原因を鏡で確かめるへ。ここでは色の系統だけ持ち帰れば十分です。
シーン別:通勤
通勤はこの掛け合わせが最も強い場面です。きちんと感を出す服はもともと腰のある直線的な形で、得意な方向と一致します。
気をつけるのは1点。上下を淡いグレージュやオフホワイトでそろえると、清潔だけれど締まらない印象になります。ボトムスをグレイッシュネイビーに落とすだけで、涼やかさを残したまま輪郭が戻ります。
シーン別:休日
休日はカットソーやスウェットが増えます。柔らかく大きい方向にそろうので、ブルベ夏の淡い色と重なると一気に部屋着寄りになります。
解き方は下を締めて、上をきちんと保つこと。デニムは腰のある濃色、上はハイゲージのニットか打ち込みの詰まったシャツに。上下ともゆるいと、体の立体が生地に埋もれます。
シーン別:きれいめの場
きちんとした場では、つい装飾で格を上げようとします。けれどレースもフリルも、骨格ストレートには布の量として加算されます。
正解は装飾ではなく素材の格で品を作ることです。なめらかなシルク、目の詰まった織り、上質な革。色はグレイッシュネイビーで深さを出し、乳白色のパールをひとつだけ。ブルベ夏の色は静かなので、素材の格を上げないと「地味」に転びます。
シーン別:動く日
荷物が多い日や、よく歩く日。機能を先に取ると弱点が出ます。
- スニーカーは装飾のない細身で、明度を裾に寄せる
- リュックは角の立った型で、背負っても形が残るもの
- パンツは中厚の腰のある生地で、腿で張らずに落ちるもの
- 上は身幅を広げず、涼しさは襟の開きと袖丈で取る
機能を取る日でも胸まわりのゆとりと靴の明度だけは譲らない。この2つが残れば線は保てます。
年代別:20代・30代・40代・50代
| 年代 | 向く方向 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|
| 20代 | ラベンダーやミントを顔の高さに使える | 淡い色でそろえると学生服のように見える |
| 30代 | グレイッシュネイビーを軸に、素材の格で差をつける | きちんとを重ねすぎて制服のように見える |
| 40代 | 明度差を2段つけ、顔の下は明るく保つ | くすみを顔の下に集めると疲れて見える |
| 50代 | オフホワイトを顔の下に置き、下半身で締める | 全身を淡くすると輪郭だけが曖昧になる |
年代を問わず効くのは上下の明度差を2段つけることです。ブルベ夏の色は差をつけても品が崩れないので、上を明るく、下を深くするだけで済みます。
買うときに見る寸法・数値
身長160cm前後で見たときの目安です。タグと巻尺で確かめられます。
| 部位 | 見る数値 | 目安 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|---|
| トップス着丈 | 肩から裾まで | 58〜62cm | 55cm以下だと胸の位置が上へ寄る |
| トップス身幅 | 脇下の幅 | 実寸+2〜4cm | +8cm以上は淡い色が面として膨らむ |
| 肩幅 | 縫い目の位置 | 実寸±1cm | +3cm以上は肩から胸まで広がる |
| 袖丈 | 手首まで | 骨をまたぐ長さ | 肘下丈は腕の丸みが横に出る |
| 襟の開き | 首の付け根から下の深さ | 8〜12cm | 5cm以下は顔から胸が一続きになる |
| スカート丈 | ウエストから裾 | 膝下すぐ〜膝下5cm | ふくらはぎ最太部で止まると重い |
| パンツ股上 | 前股上 | 28〜31cm | 25cm以下だと腰の位置が低く読まれる |
| アウター着丈 | 肩から裾まで | 66〜72cm、または95cm以上 | 55〜62cmは腰で切れて胴が詰まる |
感覚ではなく数字で言えると、店頭での判断が速くなります。
色と形がぶつかったときにどちらを優先するか
「色は完璧だけど生地が落ちる」「形はぴったりだが黄みに寄っている」。買い物では必ずこの衝突が起きます。判断基準は面積です。
| 場面 | 優先するもの | 理由 |
|---|---|---|
| トップスで衝突した | 形 | 生地の腰と肩の外れは遠くからでも見える |
| ボトムスで衝突した | 形 | 落ち方が崩れると下半身に量が出る |
| ワンピースで衝突した | 形 | 1枚が全身なので他で補正できない |
| アウターで衝突した | 形 | 中の正解を覆い隠してしまう |
| 靴で衝突した | 形 | つま先とヒールが全身の終わり方を決める |
| バッグで衝突した | 色 | 形の影響が小さく、色だけが顔まで届く |
色を外しても止まるのは顔色までですが、形を外すと体の見え方が変わります。迷ったら形が安全側です。
メイク・髪型の方向性
- リップはローズかモーブ。輪郭をぼかしすぎると服の淡さと合わさって顔が消える
- ベースは青みを残したまま、つやは頬の高い位置に一点だけ
- ハイライトは銀系のパール。金のラメは肌の青みと衝突する
- 髪はアッシュ系のストレートか、輪郭の出るボブ。ブルベ夏の色と骨格の直線の両方に乗る
- オレンジ系に染めると、服の淡い青みだけが浮いて顔から離れます
よくある誤解
誤解1:上品な色なので、何を着ても品よくまとまる
色が上品なのは事実です。けれど品と輪郭は別で、失敗はほぼすべて「ぼやける」に出ます。
誤解2:ブルベ夏だから淡い色でそろえれば正解
淡い色を上下にそろえると、骨格ストレートの大きな面がそのまま残ります。明度差を2段つけるだけで、同じ色のまま印象が変わります。
誤解3:体型が気になるので、大きめを着て隠したい
大きめを着るほど大きく見えます。体と生地のすき間が、そのまま体の厚みとして読まれるからです。
誤解4:似合わない日は、色の選び方を間違えている
実際に多いのは生地の腰と丈の外れです。肩を持って振って生地が垂れるなら、色をいじっても戻りません。
まとめ:生地の腰を先に決めて、色は明度差で置く
この順番で進めれば、店頭で迷う時間が減ります。
- 生地の腰を確かめる。肩を持って振り、形が戻るものだけ残す
- 形を固定する。肩線はジャスト、胸まわりは指2本、丈は腰骨
- 色を上下に振る。明るさは胸から上、深さは腰から下、差は2段
- ぶつかったら面積で決める。大きい服は形、顔に触れる小物は色
似合わないと感じた日は、まず生地の肩を持って振ってみてください。そこで垂れるなら、触るのは色ではなく形です。
📚 深く知りたい方へ:関連の深掘り記事
- 深掘り記事:エレガント顔 60代の若見えコツ|白髪との調和・髪型変更後のコーデ
- 季節別に見る:8月の通勤コーデ|猛暑と冷房に対応する品ある装い
- 季節別に見る:サマーニット最終週の着こなし|8月後半に映える大人の3パターン
- シーン別に見る:海開きの装い|大人女性が水着なしで楽しむ海辺コーデ
関連記事
- ブルベ夏(サマー)完全ガイド
- 骨格ストレート完全ガイド
- ブルベ夏に似合わない色|顔映りに何が起きるか
- 骨格ストレートに似合わない服
- 骨格ストレートの秋服|厚みで太って見える原因
- ブルベ夏×顔タイプの似合わせ
- 骨格診断 セルフチェック
- パーソナルカラー診断とは
暮らしや働き方から選ぶ
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. ブルベ夏×骨格ストレートで「似合わない」と感じたら、まず何を疑えばいいですか?
- 服の肩を持って軽く振ってみてください。生地が体から離れずにまとわりつくなら形の問題です。生地は張っているのに顔だけ疲れて見えるなら色の問題。ブルベ夏×骨格ストレートでは、色は合っているのに落ち感のある生地を選んでいて、胸の厚みを拾っているパターンが最も多く見られます。
- Q. ブルベ夏×骨格ストレートの似合う色は?
- ラベンダー、ローズピンク、スモーキーブルー、ミント、モーブ、グレージュのように、青みがあって彩度が低く濁りを含む色が軸になります。ベースはオフホワイトとグレイッシュネイビー。ただし骨格ストレートは面積が大きいので、淡い色だけで上下をそろえると輪郭が消えます。明度差は必ず2段つけてください。
- Q. ブルベ夏の色を着ると、ぼんやりして部屋着のように見えます。
- 淡い色と柔らかい生地が同時に重なっているサインです。ボトムスをグレイッシュネイビーに替えて明度を落とす、生地を張りのあるものに替える、襟元にシルバーの輝きを一点置く。この3つのうちどれか1つを足すと輪郭が戻ります。色を濃くする必要はありません。
- Q. ブルベ夏×骨格ストレートの夏服・夏コーデはどう選びますか?
- 薄くても腰のある生地を、ジャストサイズで。夏は素材が軽くなるぶん落ち感の強い生地に手が伸びますが、骨格ストレートではそれが体の厚みを拾います。上半身をオフホワイトかラベンダーで明るく置き、腰から下をグレイッシュネイビーかスモーキーブルーで締めるのが夏コーデの基本形です。
- Q. 骨格ストレートが避けたほうがいいアイテムは?
- 身幅の大きいオーバーサイズ、ローゲージのざっくりニット、体の外側で泳ぐシフォンや総レース、ふくらはぎの張った位置で止まる丈。いずれも上半身の厚みを強調するか、縦の線を途中で切ります。色が正しくても、この4つのどれかが入っているとバランスが崩れます。
- Q. 色と形のどちらを優先すべきか迷ったときは?
- 面積の大きいものは形を優先し、顔に触れる小さいものは色を優先してください。トップス・ボトムス・ワンピース・アウターは骨格ストレートの形を守り、スカーフ・アクセサリー・バッグでブルベ夏の色を効かせる。この線引きにすると、試着室で迷う場面がほとんどなくなります。
— メグラシ編集部





