洋服の名前がわからない|秋物を探すとき4つの部位で言い当てる

**欲しい秋物の名前が出てこないなら、名前を思い出すのはいったんやめて、首・肩・裾・前の開きの4つを順に言葉にしてください。**それだけで、店の人にも検索窓にも、探している形はほぼ届きます。
秋になると、上に羽織るもの、重ねて着るものが一気に増えます。売り場に並ぶ形の数が多い季節なので、「あの、襟が立っていて、裾がきゅっとしている、前がファスナーの」と形は頭に浮かんでいるのに、名前が出てこないということが起きやすくなります。
洋服の名前は、形を厳密に決めた決まりではありません。同じ形でも、売り場や年によって違う名前が付き、同じ名前でも中身に幅があります。だから名前だけで探すと、思っていたものとずれた服ばかり出てきます。
この記事では、名前の代わりに使える4つの部位の言い方と、名前が2つ浮かんで迷うときの分け方をまとめました。名前の一覧ではなく、あなたが探している1枚にたどり着くための手順です。流行の動きと形の関係を知りたいときは洋服の流行の見分け方|古い1枚と重ねて、動いた部位を1つに絞ると合わせて読むと、部位で見る考え方がつながります。
結論:名前より先に、4つの部位を順に言う
探している服を言葉にするときは、上から順に、次の4つを1行ずつ書き出してください。
| 部位 | 自分に問うこと | 言葉にするときの軸 |
|---|---|---|
| 首 | 襟はあるか、あるならどう立っているか | 襟なし/立っている/折れている/フードがある |
| 肩 | 縫い目はどこを通っているか | 肩の骨の上/肩の骨より下/首から斜め |
| 裾 | どこで止まり、どう始末されているか | 腰の上/お尻の下/膝まで、絞りの有無 |
| 前 | どう開くか | かぶる/ボタン/ファスナー/重ねて結ぶ |
表は名前を当てるためのものではなく、どこを見て言葉を選ぶかの軸を並べたものです。4行がそろえば、名前がわからなくても、形はほとんど決まります。
この順番には理由があります。首から下へ順に見ていくと、目線が自然に上から下へ流れるので、言い忘れが減ります。また、首と前の開きは遠くからでも見分けやすく、肩と裾は着たときの印象を大きく左右するので、この4つで形の大部分が言い表せます。
4行が全部埋まらないとき
4つのうち、どうしても思い出せない部位があってもかまいません。埋まらない行は「わからない」と書いておいてください。空欄のままにするより、わからないと書いておくほうが、店の人は「そこは何通りか見せましょう」と候補を広げてくれます。
埋まらない部位が2つ以上あるときは、埋まっている部位のうち、一番自信のある1つから伝えてください。たとえば、裾がゴムで絞られていたことだけははっきり覚えているなら、それを先に言うだけで、売り場の中で探す棚はかなり狭まります。全部そろってから動こうとすると、いつまでも探し始められません。
部位1|首は襟の有無と立ち方で言う
まず、首まわりに襟があるかどうかを見ます。襟がなければ、首の縁がどんな形に開いているかを言います。丸く開いている、V字に開いている、横に広く開いている。この3つでほぼ足ります。
襟があるときは、立っているか、折れているかを見てください。首に沿って立ち上がっている襟は「立ち襟」、首の付け根で外に折れている襟は「折り襟」と言えば通じます。折れている襟がさらに胸の前で大きく開いて、下に向かって折り返しが続いているなら、それは上着の形でよく見られる襟で、部位の言葉としては「胸まで折り返しが続く襟」と言えば伝わります。
秋物で迷いやすいのは、フードの有無です。フードが付いている上着は、それだけで探す範囲がかなり狭まります。フードが取り外せるかどうかも、言えるなら一緒に言ってください。
首まわりの形の呼び方をもう少し知りたいときはネックラインの種類に図がありますが、ここでは名前を覚える必要はありません。立っているか折れているか、それだけ言えれば十分です。
襟の大きさは鎖骨との位置で言う
襟があるとわかったら、その大きさも言えると探す範囲がさらに狭まります。大きさは、襟の先が鎖骨のどこまで届いているかで言ってください。襟の先が鎖骨より上で止まる小さな襟、鎖骨の上にちょうど乗る中くらいの襟、鎖骨を越えて胸の上まで広がる大きな襟。この3段で、写真を見た人の頭の中の形はかなりそろいます。
秋物では、大きな襟が付いた上着と、小さな襟の上着で、中に着るものの選び方が変わります。大きな襟の上着は、中に襟のない服を着る前提で作られていることが多く、小さな襟の上着は、中にシャツを着て襟を重ねることもできます。どう着たいかがはっきりしているなら、襟の大きさも一緒に伝えてください。
部位2|肩は縫い目の通り方で言う
次に、肩の縫い目がどこを通っているかを見ます。これは写真でも実物でも、比較的わかりやすい場所です。
縫い目が肩の骨の一番外側の上を通っていれば、肩の線がはっきり出る形です。縫い目が肩の骨より下、腕の上のほうに落ちていれば、肩を落とした形です。縫い目が肩の上ではなく、首の付け根からわきの下に向かって斜めに走っていれば、袖が首まで続いている形です。
この3つは、秋物の上着を選ぶときに特に大事になります。中に厚いニットを着るとき、肩の線がはっきり出る形だと腕が窮屈になりやすく、首から斜めに縫い目が走る形だと、肩まわりにゆとりが生まれやすいからです。袖の付き方と上着の下での動きやすさの関係は袖の形の名前|コートの下で腕がつかえるときに見る肩の縫い目で詳しく扱っています。
肩の縫い目を言葉にするときは、「肩が落ちている」「肩の線が出ている」「縫い目が斜め」の3つのどれかで足ります。袖の形の名前は袖の種類にも並んでいますが、伝えるときは名前より、この3つの言い方のほうが確実です。
肩の縫い目が見えないときは、腕を上げたときの感じで言う
写真や記憶の中の服だと、肩の縫い目までは見えないことがよくあります。そういうときは、その服を着て腕を上げたときにどうなりそうかで言ってください。腕を上げると服全体が一緒に持ち上がりそうなら、肩の線が出る形に近く、腕だけが自由に動きそうなら、肩が落ちているか、首から斜めに縫い目が走る形に近いと考えられます。
手持ちの服で確かめる場合は、両腕を前に伸ばしてみてください。背中が突っ張る感じがあれば、肩の縫い目は骨の上か、それより内側にあります。突っ張らずに腕が前に出るなら、縫い目は骨より外にあるか、斜めに走っています。
部位3|裾は止まる位置と始末で言う
裾は、体のどこで止まっているかと、その端がどう始末されているかの2つを言います。
止まる位置は、自分の体の目印で言うのが一番ずれません。腰骨の上、お尻が隠れるくらい、太ももの中ほど、膝の上、膝の下。この5段で、ほとんどの上着と羽織りものは言い表せます。
始末は、裾がまっすぐ落ちているか、絞られているかを見ます。絞られている場合は、ゴムなのか、リブ編みの布なのか、ひもなのかも言えると、さらに絞り込めます。秋物では、裾にリブが付いて腰で止まる形と、まっすぐ落ちる形とで、名前が大きく分かれます。
裾の形が広がっているか、すぼまっているかも、言えるなら付け足してください。肩から裾に向かって広がる形と、裾に向かってすぼまる形とでは、同じ丈でもまったく違う服として扱われます。コートの場合は、この広がり方の違いで名前が分かれることが多く、コートの形の名前|中に着る厚みでAライン・コクーンを選ぶでその分け方をまとめています。
丈を伝えるときに身長を添えるかどうか
丈を体の目印で言うとき、その目印は自分の体に当てた位置です。店の人や、検索結果に出てくる写真の中の人とは、体の大きさが違います。だから、写真で見た服の丈を自分の体に置き換えるときは、その写真の人の膝や腰骨のどこで裾が止まっているかを見て、同じ目印で自分の体に当て直してください。
店で伝えるときは、「私の体で、お尻が隠れるくらい」のように、自分の体での位置だと一言添えると、店の人はその場であなたの体に当てて候補を出してくれます。身長の数字を伝えるより、目印で伝えるほうがずれが小さく済みます。
スカートの場合は、裾の止まる位置に加えて、腰から裾までの広がり方を言うと絞りやすくなります。スカートの形の言い方はスカートの種類で図と一緒に見られます。
部位4|前は開き方で言う
最後に、前がどう開くかを見ます。頭からかぶるのか、ボタンで留めるのか、ファスナーで閉じるのか、前を重ねてひもやベルトで結ぶのか。
ボタンの場合は、ボタンが1列か2列かも言ってください。2列に並んだボタンは、それだけで形の雰囲気を大きく変えるので、探すときの強い手がかりになります。
ファスナーの場合は、首の上まで閉まるのか、胸の途中までなのかを見ます。首の上まで閉まるファスナーは、立ち襟と組み合わさっていることが多く、首と前の2つの部位が同時に決まります。
前の開きがない、つまり頭からかぶる形で、首に襟がない場合は、その時点で探す範囲はニットやカットソーの側にかなり寄ります。上着を探しているつもりで、実はかぶる形を思い浮かべていた、ということもあるので、ここで一度確かめてください。
4つの部位に、素材を1語だけ足す
4つの部位で形はほぼ決まりますが、秋物の場合は、素材を1語だけ足すと、探す範囲が一気に狭まります。同じ形でも、素材が変われば、売り場では別の名前で並んでいることがよくあるからです。
素材の言い方は、名前を知らなくてもかまいません。触ったときの感じで言ってください。表面に毛足があってふわっとしている、表面がつるっとして光る、ざらっとした畝がある、編み目が見える、張りがあって形が崩れない。このくらいの言い方で、店の人にはほぼ伝わります。
検索のときは、素材の言葉を足すと結果が一気に狭まります。たとえば「立ち襟 ブルゾン」で結果が多すぎるときは、毛足のある素材を思い浮かべているなら「ボア」、張りのある素材なら「ナイロン」のように、素材の一般的な呼び方を1語だけ足してください。素材の呼び方が浮かばないときは、「ふわふわ」「つるつる」のような触った感じの言葉でも、写真の結果はかなり寄ってきます。
素材を2語以上並べると、検索の結果が細かく割れすぎて、かえって見つかりにくくなります。足すのは1語だけと決めておくと、結果が散らばりません。
秋の前半と後半で、素材の言葉を変える
秋の前半に探すなら、薄手の織り地や、目の細かい編み地を思い浮かべていることが多いはずです。秋の後半から冬の立ち上がりに探すなら、毛足のある素材や、中に綿の入った厚手の素材に移っていきます。同じ形を探していても、時期によって売り場に並ぶ素材が変わるので、探す時期に合わせて素材の言葉を選び直してください。
4つを1行にまとめる書き方
4つの部位を言葉にできたら、それを1行にまとめます。書き方の順番は、首、肩、裾、前です。
たとえば、こんな書き方になります。「立ち襟、肩の線が出る、腰の上でリブ、前はファスナー」。あるいは、「襟なしで丸首、肩が落ちる、お尻が隠れる丈でまっすぐ、前はボタン1列」。
この1行は、名前の代わりになります。店で見せるときは、この1行をスマートフォンのメモに書いておいて、そのまま見せてください。名前を口に出す必要はありません。むしろ名前を言うと、店の人がその名前から思い浮かべる形に引っ張られて、話がずれることがあります。
検索するときは、この1行の中から、一番特徴のある部位を1つ選び、名前の候補が浮かんでいれば1つだけ並べて打ってください。たとえば「ブルゾン 立ち襟」「カーディガン 丸首 ボタン」のように、2語か3語にとどめると、写真の結果がまとまりやすくなります。全部の部位を並べると、検索がかえって散らばります。
名前が2つ浮かぶとき① シャツかジャケットか
秋物を探していて一番迷いやすいのが、シャツとジャケットの境目です。襟があって前がボタンで開く、という特徴は両方に共通しているので、部位の4つだけでは分けきれません。
ここで使う境目は、生地の厚みと内側の作りです。身ごろのわきのあたりを親指と人差し指でつまんで、厚さが人差し指の先の幅より薄ければシャツの側、それを超えればジャケットの側と考えてください。
次に、裏返して内側を見ます。肩や身ごろの内側に、表とは別の布が貼られているか、全体に裏地が付いていれば、ジャケットの側です。1枚の布だけでできていて、縫い目の端がそのまま見えていれば、シャツの側です。
厚みはシャツの側なのに、内側に別の布が貼られている。あるいは、内側は1枚なのに、厚みは指先の幅を超える。こうした両方の特徴を持つものは、シャツジャケットと呼ばれることが多く、この呼び方で探すと、その間にある服がまとめて出てきます。どちらとも取れるときは、無理にどちらかに寄せず、間の呼び方で探すのが一番早い道です。
迷ったら、何の上に着るかで決める
それでも決めきれないときは、その服を何の上に着るつもりかで決めてください。薄いカットソー1枚の上に羽織るならシャツの側で探し、ニットの上に羽織るならジャケットの側で探します。中に着るものの厚みが、上に着るものの側の厚みを決めるからです。
名前が2つ浮かぶとき② カーディガンかジャケットか
前がボタンで開いて、肩の線が出ていて、腰からお尻くらいの丈。この形は、カーディガンでもジャケットでもありえます。
境目は、生地が編んであるか、織ってあるかです。生地を少し横に引っ張ってみて、伸びて戻るなら編み地、ほとんど伸びないなら織り地です。編み地ならカーディガンの側、織り地ならジャケットの側と考えて、まず外れません。
迷いやすいのは、厚い編み地で、肩の線がしっかり出るように作られたものです。見た目はジャケットに近いのに、触ると編み地。こうしたものは、ニットジャケットという呼び方で探すと見つかります。
反対に、織り地なのにボタンがなく、前を重ねずにそのまま羽織る形もあります。これはカーディガンの着方に近い上着で、羽織りやガウンのような呼び方で並んでいることが多いです。
名前が2つ浮かぶとき③ ジレかベストか
袖がなく、上着の上か下に重ねる形は、ジレともベストとも呼ばれます。この2つは、実は売り場でもかなり混ざって使われていて、どちらで探しても似たものが出てきます。
それでも分けたいときは、丈と前の開き方を見てください。腰より上で止まる短い丈で、前がボタンで閉じる形は、ベストの側で呼ばれることが多いです。お尻が隠れるか、それより長い丈で、前を閉じずに羽織る形は、ジレの側で呼ばれることが多くなります。
どちらとも取れるとき、たとえばお尻が隠れる丈で前がボタンで閉じる形のときは、両方の名前で1回ずつ探してください。それぞれの結果で出てくる形の中で、自分の1行に近いほうが、その売り場での呼び方です。
秋は、どこに重ねるかで選び直す
袖のない上着は、秋の重ね着の中で、どこに置くかによって向く丈が変わります。シャツやニットの上に重ねて、さらにその上には何も着ないなら、お尻が隠れる長めの丈が全体のまとまりを作ります。上にジャケットやコートを重ねるなら、上着の中で生地がたまらないように、腰より上で止まる短めの丈が収まりやすくなります。
探す名前で迷ったときは、この重ねる位置を先に決めて、長めならジレ、短めならベストという順に探してみてください。結果が逆になっていても、丈が合っていれば、その1枚が探していた服です。
名前が2つ浮かぶとき④ チュニックかワンピースか
かぶる形で、丈が長いもの。これは、チュニックともワンピースとも呼ばれ、境目は丈が止まる位置にあります。
裾が太ももの中ほどより上で止まるなら、下にパンツやスカートをはく前提の長さで、チュニックの側です。膝より下まで届くなら、1枚で着られる長さで、ワンピースの側です。
迷うのは、太ももの中ほどから膝のあたりで止まる丈です。この丈は、1枚で着ることもでき、下に細身のパンツを合わせることもできます。ここは、あなたがどう着たいかで決めてください。1枚で着たいならワンピースで探し、下にパンツを合わせたいならチュニックで探します。売り場の中では、着方の想定によって名前が付けられているので、着方から名前を選ぶと結果がずれにくくなります。
秋の重ね着で丈を見るときの注意
秋に上着を重ねるときは、上着の丈との関係も見てください。上着の裾より、中に着るチュニックの裾が手のひら1枚分以上下に出ると、上下の境目が2つできて、全体の印象が散らばります。中の丈で迷ったら、上着の裾とそろうか、上着より短いほうを選ぶと落ち着きます。
名前が2つ浮かぶとき⑤ ブルゾンかジャケットか
前がファスナーで開いて、腰くらいの丈の上着。これは、ブルゾンともジャケットとも呼ばれます。
境目は、裾と袖口の始末です。裾と袖口にリブが付いていて、体に沿って絞られる形はブルゾンの側です。裾も袖口もまっすぐ落ちる形は、ジャケットの側で呼ばれることが多くなります。
裾は絞られているのに袖口はまっすぐ、あるいはその逆、という組み合わせもあります。この場合は、裾の始末を優先して判断してください。裾は体の輪郭を大きく変えるので、売り場での呼び方もそちらに引っ張られることが多いからです。
中に綿が入っているときは、厚みを先に言う
秋の後半になると、ブルゾンにもジャケットにも、中に綿が入ったものが増えます。中に綿が入っていると、生地の外から見て、縫い目で区切られた膨らみがいくつも並んでいることが多く、それだけで形の印象が大きく変わります。
この場合は、4つの部位より先に「中に綿が入っている」と言ってください。綿の入った上着は、それだけで売り場の中の別の棚に並んでいることが多く、部位の言葉はそのあとで十分に絞り込めます。膨らみが縫い目で細かく区切られているか、大きく区切られているかも言えると、さらに近づきます。
店で伝えるとき、検索窓に打つとき
4つの部位の1行ができたら、それを店と検索でどう使い分けるかを決めておきます。
店では、1行をそのまま見せてください。加えて、何の上に着たいか、どこに着ていきたいかを1つずつ添えると、店の人は売り場の中から候補を3つほどに絞ってくれます。手持ちの服で近いものがあれば、その写真を見せて、「これの、首だけ違う形」のように、変えたい部位を1つだけ伝える方法もあります。
検索では、名前の候補1つと、部位の言葉1つを並べます。名前の候補が浮かばないときは、部位の言葉を2つ並べてください。結果の写真の中で、自分の1行に近いものが見つかったら、その服に付いている名前を確かめて、次はその名前で探し直します。この往復を1回か2回するだけで、その季節の売り場での呼び方がつかめます。
名前が見つかっても、部位で確かめ直す
名前がわかって検索し直したとき、出てきた写真が全部その形とは限りません。同じ名前の中に幅があるので、最後はもう一度、首・肩・裾・前の4つを写真に当てて、1行と合っているか確かめてください。名前は入り口で、決めるのは部位です。
検索の結果が多すぎるとき、少なすぎるとき
検索の結果が多すぎて、写真をいくら見ても近いものにたどり着かないときは、言葉を1つ足すのではなく、名前の候補を別のものに替えてください。結果が多すぎるのは、その名前の幅が広すぎるからで、言葉を足しても幅は狭まりにくいからです。シャツで多すぎるならシャツジャケット、カーディガンで多すぎるならニットジャケット、というように、間の呼び方に替えると、結果は一気に絞られます。
反対に、結果が少なすぎるときは、言葉を1つ減らしてください。部位の言葉を2つ以上並べていると、その組み合わせを持つ服がたまたま少ない、ということが起きます。一番特徴のある1語だけを残して探し直すと、結果が戻ってきます。
写真で探すときに撮る角度
手持ちの服や、街で見かけた服に近いものを探したいときは、写真を1枚撮っておくと伝えやすくなります。
撮るときは、服を正面から、首から裾まで全部が入るように撮ってください。斜めから撮ると、肩の縫い目の位置と裾の広がり方が見えにくくなります。ハンガーにかけて撮るより、平らな場所に広げて撮るほうが、裾の始末と前の開きがはっきり写ります。
もう1枚、肩のあたりを横から撮っておくと、縫い目の通り方が伝わります。この2枚があれば、4つの部位のうち、首、肩、裾、前のすべてが写真で伝えられます。
街で見かけた服を覚えておくとき
街や電車の中で見かけた服が気になったとき、写真を撮るわけにはいきません。そういうときは、その場でスマートフォンのメモに、首・肩・裾・前の4行だけを書いておいてください。全部書けなくても、覚えている部位だけで十分です。
時間がたつと、服の色や雰囲気の記憶は残っても、襟が立っていたか折れていたか、裾が絞られていたかどうかといった細かいところは、驚くほど早く消えていきます。4行のメモがあれば、あとで店に行ったときにも、検索するときにも、その服にかなり近いところまでたどり着けます。色はあとからでも思い出しやすいので、メモに書くのは部位を優先してください。
秋物で迷いやすい組み合わせの見分け方
秋物は、重ねる前提の服が多いため、名前が近いもの同士の迷いが増えます。ここまでの5つの組のほかにも、迷いやすい組はありますが、分け方の考え方は共通しています。
迷ったら、まず生地の厚み、次に裾の絞り、最後に丈の止まる位置の順で見てください。この3つのどれかで、ほとんどの組は分けられます。厚みは指でつまむ、絞りは裾を見る、丈は自分の体の目印で言う。どれも、名前を知らなくても、その場で確かめられる方法です。
3つを見ても分けられないときは、その2つの名前の間にある呼び方を探してください。シャツジャケット、ニットジャケットのように、2つの名前をつなげた呼び方は、その間にある形を指すことが多く、どちらとも取れる服を探すときに一番早く届きます。
見つけた名前は、手持ちの服にも当ててみる
部位で探して名前がわかったら、手持ちの服にも同じ4行を当ててみてください。家にある上着や羽織りものを1枚ずつ、首・肩・裾・前で言葉にしていくと、自分のクローゼットの中にどの形が多く、どの形が欠けているかが見えてきます。
秋物を探していたつもりが、実は手持ちに近い形がすでにあった、ということもあります。反対に、いつも同じ形ばかり選んでいて、首が立った形を一枚も持っていなかった、と気づくこともあります。名前を知ることより、自分の持っている形を部位で言えるようになることのほうが、次の季節の買い物を確かなものにしてくれます。
まとめ
洋服の名前がわからないときは、名前を思い出すより、首・肩・裾・前の開きの4つを順に言葉にしてください。首は襟が立っているか折れているか、肩は縫い目が骨の上か下か斜めか、裾は体のどこで止まりどう始末されているか、前はかぶるかボタンかファスナーか。
名前が2つ浮かんで迷うときは、生地の厚み、裾の絞り、丈の止まる位置のどれかで分けられます。それでも分けられないときは、2つの名前をつなげた間の呼び方で探します。
店では4行のメモを見せ、検索では名前の候補1つと部位の言葉1つを並べる。名前は入り口にすぎず、最後に決めるのは部位です。秋物は形の数が多い季節ですが、部位で言い表す方法を持っていれば、名前がわからなくても、探している1枚にはたどり着けます。
よくある問い
- Q. 欲しい服の名前がわかりません。どう調べればいいですか
- 名前を思い出そうとするより、首・肩・裾・前の開きの4つを順に言葉にしてください。たとえば、首は襟が立っている、肩は縫い目が首から斜めに走っている、裾はゴムで絞られている、前はファスナーで開く。ここまで言えれば、店の人はほぼ確実に形を絞れますし、検索するときも「立ち襟」「ファスナー」「裾 絞り」のような部位の言葉を組み合わせれば、名前を知らなくても写真の中から近いものが見つかります。
- Q. シャツなのかジャケットなのか、どちらで探せばいいかわかりません
- 生地をつまんだ厚みと、裏地の有無で分けてください。つまんだ厚さが人差し指の先の幅より薄く、裏地がなく、1枚で着ても形が保てるならシャツの側です。厚みが指先の幅を超えるか、肩や身ごろの内側に別の布が貼られているならジャケットの側です。両方の特徴を持っている場合は、シャツジャケットという呼び方で探すと、その間にあるものがまとめて出てきます。
- Q. 店員さんに形を伝えるのが恥ずかしいです
- 名前で伝えると、店の人の思い浮かべる形とずれることがよくあります。部位で伝えるほうが、実は相手にとっても探しやすい伝え方です。スマートフォンのメモに、首・肩・裾・前の4行を先に書いておき、それを見せながら話すと、言葉に詰まらずに済みます。手持ちの服に近いものがあれば、その写真を1枚添えると、どこを変えたいのかも一緒に伝わります。
- Q. 同じ形なのに、店やサイトによって名前が違うのはなぜですか
- 洋服の名前は、形を決める決まりではなく、売る側がその季節にどう見せたいかで付けることが多いからです。同じ形でも、きちんとした場所向けに見せたいときと、気軽な場面向けに見せたいときで、別の名前が付きます。だから名前だけで探すと取りこぼしが出ます。部位の言葉は売る側の見せ方に左右されないので、名前と部位を組み合わせて探すのが一番確実です。
— メグラシ編集部





