袖口の名前【レディース】|手首で留めるか、まくるかで呼び分ける

いま着ている服の袖口を見てください。ボタンで留めていますか、伸びて手首に沿っていますか、それとも開いたままですか。そして袖口は、手首の骨の上で止まっていますか。
この2つが分かれば、袖口の名前は引けます。袖口の名前で探しても見つからないのは、形の名前だけで探しているからです。袖口の名前は、開け閉めの仕組みと、手首のどこで止まるかの2語で決まります。
袖全体の形の名前は袖の種類と袖の形に、写真1枚から服の名前を調べる方法は服の名前がわからないときにまとめてあります。この記事は、袖の先の数cmだけの話です。
結論:袖口の名前は、開け閉めと止まる位置の2語で引ける
| 開け閉めの仕組み | 主な名前 | まくりやすさ |
|---|---|---|
| ボタンで留める | カフス(シングル・ダブル) | ボタンを外して折り返せる |
| 伸びて締まる | リブ・ゴムシャーリング | 押し上げると止まる |
| 開いたまま | ベル・フレア・スリット・切りっぱなし | 落ちてきやすい |
**名前が分からない袖口は、まず開け閉めの列で分けてください。**そのあとで、手首のどこで止まるかを足します。
分け方①|開け閉めできるか
袖口に手を入れて、手首を通すときにどうなるかを見ます。
- **ボタンを外さないと手が通らない。**布の帯をボタンで留めている、カフスの袖口
- **ボタンがなく、引っ張ると伸びて手が通る。**リブやゴムシャーリングの袖口
- **何もしなくても手が通る。**開いたままの袖口
この3つのどれに入るかで、呼び名の候補が半分以下に減ります。
ボタンで留める|カフスの名前
カフスは、袖口に縫い付けた帯を、ボタンで留める袖口です。シャツやブラウスのほとんどがこれです。
- **シングルカフス。**一重の帯をボタンで留める。バレルカフスとも呼ぶ
- **ダブルカフス。**長めの帯を外側に折り返して二重にし、重ねたボタン穴を飾りのボタンで留める。フレンチカフスとも呼ぶ
- **ロングカフス。**帯の幅が広く、ボタンが縦に2〜3個並ぶもの
帯の角の形でも呼び分けます。角を丸くしたものがラウンドカフス、斜めに落としたものがカットカフス、角ばったままのものがスクエアカフスです。
カフスの上には、手を通すための短い切り込みがあります。この部分を剣ボロと呼び、途中に小さなボタンがついていることがあります。
伸びて締まる|リブとゴムシャーリング
ボタンなしで手首に沿う袖口は、2つに分かれます。
**リブは、縦の畝が並んだ伸び縮みする編み地です。**ニットやスウェットの袖口に多く、袖の本体とは別の編み地で付けられています。袖口を指でつまんで横に引いたとき、畝が開いて戻るならリブです。
**ゴムシャーリングは、布の中にゴムを通して、しわを寄せて締めた袖口です。**ブラウスやワンピースに多く、袖口に細かいしわが寄っています。しわが袖口から2〜3cm上まで続くなら、ゴムが何本か並んで入っている形です。
開いたまま|ベル・フレア・スリット・切りっぱなし
手を通すのに何もいらない袖口は、広がり方と縁の始末で呼び分けます。
- **ベル袖・フレア袖。**袖口に向かって広がる。広がりの形の違いは袖の種類と袖の形を見る
- **スリット袖。**袖口の縁に縦の切り込みがあり、手首で開く
- **切りっぱなし。**縁を折り返さずに布を切ったまま残したもの。カットオフとも呼ぶ
- **フリル袖口。**縁に波打つ布を縫い付けたもの
開いた袖口は、手首まわりに風が通るぶん、秋冬は上に重ねる服で受け止めることになります。
分け方②|手首のどこで止まるか
2つ目の語は、止まる位置です。腕を体の横に下ろして、袖口がどこにくるかを見てください。
- **手首の骨の少し上で止まる。**袖丈が短めの長袖。腕時計が袖口から見える
- **手首の骨の上で止まる。**ふつうの長袖の位置
- **手の甲にかかる。**袖を長めにとった形
手首の骨は、手の甲側の小指寄りにある、出っ張った骨です。ここを基準にすると、売り場の服とも通販の説明とも比べやすくなります。
商品説明の袖口の言葉を読む
通販の商品説明では、袖口のことがいくつかの言葉で書かれています。
- **「袖口ボタン」「カフス仕様」。**ボタンで留める袖口
- **「袖口リブ」「リブ袖」。**伸びる編み地の袖口
- **「袖口ゴム」「シャーリング袖」。**ゴムでしわを寄せた袖口
- **「ボリューム袖」。**袖全体がふくらんでいる形で、袖口の仕組みは別に書かれていることが多い
**「ボリューム袖」だけ書かれていて袖口のことが書かれていないときは、写真で袖口を拡大してください。**ふくらみが袖口の帯に集まっているならカフス、ゴムで締まっているならシャーリングです。
秋の長袖で困る場面①|まくる日
水仕事やパソコン仕事で袖をまくる日は、袖口の仕組みで扱いやすさが変わります。
**カフスは、ボタンを外して2回折り返せば、肘の下で止まります。**いちばんまくりやすい袖口です。リブは押し上げるだけで止まりますが、洗うたびに伸びて、止まる力が弱くなります。開いた袖口は、まくってもすぐに落ちてきます。
袖をまくる日が週に3日以上あるなら、カフスかリブの袖口を選んでください。袖の内側に、まくった袖を留めるための小さなタブがついている服もあります。
秋の長袖で困る場面②|上に重ねる日
秋冬は、袖口の上にもう1枚、上着やコートの袖が重なります。
**ダブルカフスや、フリルのついた袖口は、手首まわりに厚みが出ます。**上に重ねる服の袖口が細いと、中で詰まって、袖口がくしゃっと出てきます。ベルやフレアの袖口も、広がりが上着の袖の中に収まらないことがあります。上に重ねる前提の日は、シングルカフスかリブの袖口が無難です。
ニットの袖の付き方とコートの相性はコートに入るニットは、袖付けの名前で決まるにまとめてあります。
秋の長袖で困る場面③|腕時計と手袋をする日
腕時計をする日は、袖口の内周と、時計の周りの差を見てください。差が小さいと、時計が袖口に引っかかります。詳しくは秋冬に腕時計が袖に引っかかる理由にあります。
手袋をする日は、袖口と手袋のあいだに隙間ができないかを見ます。袖口が手首の骨の少し上で止まる短めの長袖だと、手首だけが見えて冷えます。手袋との重ね方は手袋は袖口と3〜6cm重ねるにまとめてあります。
洗うと変わる袖口
同じ袖口でも、洗ううちに形が変わります。
**リブは、洗うたびに少しずつ伸びて、手首に沿う力が弱くなります。**伸びたリブの戻し方は伸びたニットの戻し方にあります。カフスは、帯の中に芯が入っているので、洗い方によっては芯がよれて角が曲がります。シャツの袖口の洗い方はワイシャツの洗い方に書いてあります。
ゴムシャーリングは、ゴムが伸びると袖口が広がったままになります。乾燥機の熱はゴムを弱めるので、袖口にゴムのある服は、干して乾かすほうが長持ちします。
どちらとも取れるとき①|編み地でカフスの形をつくった袖口
ニットのシャツやカーディガンには、編み地を帯の形にして、ボタンで留める袖口があります。これはカフスかリブか、迷う袖口です。
**ボタンで開け閉めできるなら、カフスとして探してください。**商品説明では「ニットカフス」「リブカフス」と書かれていることが多いです。ボタンがなく、帯の形の編み地が伸びて手が通るなら、リブとして探します。
どちらとも取れるとき②|ギャザーを寄せてカフスに集めた袖口
袖全体がふくらんでいて、そのふくらみが袖口の帯に集まっている形があります。この場合、袖全体の名前と袖口の名前は別です。
袖全体はビショップスリーブなどの名前で呼び、**袖口はカフスとして扱います。**検索するときは「ボリューム袖 カフス」のように、袖全体の言葉と袖口の言葉を並べてください。袖全体の名前は袖の種類と袖の形で確かめられます。
どちらとも取れるとき③|手の甲にかかるのは、形かサイズか
袖口が手の甲にかかるとき、そういう形なのか、サイズが大きいのかで迷うことがあります。
**腕を下ろして、肩の縫い目が肩先に乗っているかを見てください。**肩が合っていて袖口だけ手の甲にかかるなら、袖を長めにとった形です。肩の縫い目が肩先より外に落ちていて、袖口もかかるなら、サイズが大きい可能性があります。手の大きさと秋冬の袖の長さの関係は手が大きい人に似合う秋冬の袖にあります。
よくある行き違い
**「袖口の名前は、袖の形の名前と同じ」。**袖全体の形と、袖口の仕組みは別の名前です。ふくらんだ袖でも、袖口はカフスのこともシャーリングのこともあります。
**「リブは、ニットの袖口だけの言葉」。**スウェットやブルゾンの袖口にも使われます。伸びる編み地の袖口なら、素材を問わずリブと呼びます。
**「ダブルカフスは、男性のシャツの言葉」。**女性のブラウスにもあります。折り返しがあって飾りのボタンで留めているなら、ダブルカフスとして探してください。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. カフスとリブの違いは何ですか
- 開け閉めの仕組みが違います。カフスは布を帯状に縫い付けてボタンで留める袖口で、手首まわりの寸法はボタンの位置で決まります。リブは伸び縮みする編み地で、ボタンなしで手首に沿って締まります。まくるときは、カフスはボタンを外して折り返し、リブは押し上げるだけで止まります。ニットのシャツのように、編み地でカフスの形をつくっている袖口もあり、その場合は説明文に「リブカフス」「ニットカフス」などと書かれていることが多いです。
- Q. ダブルカフスとシングルカフスは、どう違いますか
- シングルカフスは、一重の帯をボタンで留める袖口で、シャツやブラウスのほとんどがこれです。ダブルカフスは、長めの帯を外側に折り返して二重にし、ボタン穴を重ねて飾りのボタンで留める袖口で、フレンチカフスとも呼ばれます。ダブルカフスは手首まわりに厚みが出るので、上に重ねるジャケットやコートの袖口が細いと、詰まることがあります。
- Q. 袖口が手の甲にかかる長さの服は、サイズが合っていないのですか
- 形として手の甲にかかるように作られた袖もあります。商品説明の袖丈が、同じ売り場のほかの服より数cm長く書かれているなら、その形です。見分けるには、腕を下ろしたときに、肩の縫い目が肩先に乗っているかを確かめてください。肩が合っていて袖口だけ手の甲にかかるなら、そういう形です。肩が落ちていて袖口もかかるなら、サイズが大きい可能性があります。
- Q. まくりやすい袖口はどれですか
- いちばんまくりやすいのは、ボタンで留めるカフスです。ボタンを外して2回折り返せば、肘の下で止まります。リブは押し上げるだけで止まりますが、洗うたびに少しずつ伸びて、止まる力が弱くなります。ベルやフレアのように開いたままの袖口は、まくってもすぐに落ちてくるので、水仕事の多い日には向きません。
— メグラシ編集部





