秋冬のピアス|ニットとマフラーに引っかかる形は、先端の向きで見分ける

いちばんよく着けているピアスを、いま片方だけ外して、手のひらに置いてください。
先端はどちらを向いていますか。下でしょうか、耳の方でしょうか、それとも外や上でしょうか。輪になっている部分があれば、その輪は完全に閉じていますか。それとも、どこかにすき間がありますか。
秋冬にピアスで困ることの多くは、似合う・似合わないではなく、ニットやマフラーに引っかかることから始まります。タートルネックを脱ぐときに耳たぶが引っぱられる、ざっくりしたニットの肩に揺れる部分が絡む、マフラーをほどいたら片方がなくなっている。どれも、形の先端の向きと、輪のすき間で起きています。
この記事では、手持ちのピアスが秋冬の服に引っかかるかどうかを自分で確かめる方法と、引っかかる形を使いたい日の守り方を書きます。耳たぶからどれだけ垂れるかで見た目の印象を分けたい方はピアスは耳たぶの下端から何cm垂れるかで3つに分かれるを、揺れ幅で選びたい方は揺れるピアスは、首を振って何mm動くかで選ぶを合わせて読んでください。
結論|引っかかるのは、外を向いた先端と、すき間のある輪
秋冬の服にピアスが引っかかるかどうかは、3つの場所で決まります。
| 見る場所 | 引っかかりにくい | 引っかかりやすい |
|---|---|---|
| 先端の向き | 下向き・耳の方へ向く | 外向き・上向き |
| 輪や留め具 | 完全に閉じている | すき間がある・フックが開いている |
| 耳の裏 | 軸が短く、キャッチが奥まで入る | 軸が長く出て、キャッチが先の方で止まる |
この3つのうち、1つでも右の列に当てはまるなら、ニットの日には引っかかる見込みがあります。2つ以上当てはまるなら、着る・脱ぐ・巻く・ほどくのどこかで、ほぼ確実に一度は止まります。
3つのうちどれから見ればいいか迷ったら、先端の向きから見てください。先端の向きは、手に取って数秒でわかります。輪のすき間は、指でなぞらないとわからないことがあり、耳の裏は着けてみないとわかりません。手早く見られる順に、先端、輪、耳の裏と進めると、朝の短い時間でも確かめられます。
ここで言う引っかかりやすさは、ピアスの大きさとはあまり関係がありません。小さなスタッドでも、爪で石を留めていて爪の先が外を向いていれば、ニットの糸を拾います。反対に、大きめのフープでも、すき間なく閉じていて表面がなめらかなら、ほとんど引っかかりません。大きさではなく、形の先端と輪のすき間を見てください。
引っかかる場面は、1日に4回ある
ピアスがニットやマフラーに引っかかるのは、1日中ずっとではありません。ほとんどが、次の4つの場面に集まっています。
1つ目は、ニットを着るときです。首の輪をくぐらせるとき、ニットの内側の糸がピアスの先端に当たります。2つ目は、ニットを脱ぐときです。着るときよりも勢いがつきやすく、耳たぶが下から上へ引っぱられます。3つ目は、マフラーやストールを巻くときです。首に回した布が耳の下を通り、毛足の長い素材ほど揺れる部分を拾います。4つ目は、マフラーをほどくときです。巻いているあいだに絡んでいた毛が、ほどく動きでピアスごと引っぱります。
この4つは、どれも布が耳の近くを速く通る場面です。座って仕事をしているあいだや、歩いているあいだに引っかかることは、それほど多くありません。
この4つの場面を知っておくと、引っかかりやすい形を使う日にも、守る場所を絞れます。1日中気をつけるのではなく、4回だけ気をつければいいということです。
秋冬にこの4つが増えるのは、首まわりに布が重なるからです。薄着の季節には、首から上を布が通るのは着替えのときくらいですが、秋冬は朝と夜にニットを着脱し、外に出るたびにマフラーを巻いてほどきます。1日で4つの場面が何度もくり返されるので、引っかかる回数が一気に増えます。
手持ちのピアスを、着ないニットの上でなでて試す
手持ちのピアスが引っかかるかどうかは、実際に試すのがいちばん確かです。
**着なくなったニットを1枚用意してください。**手持ちの中で、いちばん編み目が大きいもの、あるいは毛足が長いものが試しやすくなります。それを平らに置き、ピアスを片方つまんで、ニットの表面を軽くなでます。
なで方は、上から下へ3回、下から上へ3回です。上から下は、ニットを脱ぐときや、マフラーが耳の下を通るときの向きです。下から上は、ニットを着るときの向きです。力は入れず、ピアスの重さで表面をすべらせる程度にしてください。
6回のうち、1回でもピアスが止まったり、糸が持ち上がったりしたら、そのピアスはニットの日には向きません。止まった向きも覚えておいてください。上から下で止まるなら脱ぐときに、下から上で止まるなら着るときに引っかかります。
着ないニットがない場合は、目の粗いマフラーやストールでも試せます。できれば、手持ちの中でいちばん毛足が長い1本を使ってください。毛足の長い素材で止まらなければ、ほとんどのニットでも止まりません。
試すときは、ピアスを耳に着けた状態ではなく、手でつまんで試してください。着けた状態で試すと、引っかかったときに耳たぶが引っぱられます。
試した結果は、ピアスを入れている箱や袋に、小さな印をつけて分けておくと、朝に迷わずに済みます。ニットの日に使える組と、使えない組の2つに分けるだけで十分です。
なでる強さと回数を、毎回そろえる理由
なでる強さを組ごとに変えると、比べられなくなります。強くなでれば、どんな形でも少しは糸を拾いますし、弱すぎれば、引っかかる形でも通ってしまいます。基準は、ピアスの重さだけで表面をすべらせる程度、と決めてください。指で押しつけないことがいちばん大事です。
回数を上下3回ずつにしているのは、1回目でたまたま編み目の向きが合って通ることがあるからです。3回続けて通れば、編み目の向きにかかわらず通る形だと考えられます。逆に、3回のうち2回以上止まるなら、毎日のように引っかかる形です。1回だけ止まった組は、ざっくりしたニットの日だけ避ける、という中間の扱いにしておくと、使える日が広がります。
試すニットも、毎回同じ1枚を使ってください。組ごとに違うニットで試すと、結果の差がピアスの形から来たのか、ニットの素材から来たのかがわからなくなります。
先端の向き|下向き・耳の方は通り、外向き・上向きは拾う
なでて試したときに止まる理由のうち、いちばん多いのが先端の向きです。
ピアスの形をよく見ると、どこかに「とがった先」や「角」があります。しずく形の下端、星形の角、葉の形の先、石を留めている爪の先などです。この先端が下を向いている、または耳の方を向いているなら、布はその上をすべって通ります。
反対に、先端が外を向いている、または上を向いていると、布の糸がそこに入り込みます。とくに上向きの先端は、ニットを脱ぐときに下から上へ動く糸を正面から受けるので、もっとも引っかかりやすい向きです。
同じ形でも、着け方で先端の向きが変わることがあります。左右で形が対称になっているピアスは、左と右を入れ替えて着けると、先端が耳の方を向くか外を向くかが逆になります。片方だけよく引っかかる場合は、左右を入れ替えて、もう一度なでて試してください。
髪型でも、先端の向きの影響は変わります。髪をおろしている日は、髪がピアスと布のあいだに入って、布が先端に直接当たる回数が減ります。ただし、髪が長く、毛先がピアスの輪に入り込むと、今度は髪が絡みます。髪をまとめている日は、耳がすべて出るので、先端の向きがそのまま引っかかりやすさになります。まとめ髪にニットを合わせる日ほど、先端が下か耳の方を向いた形を選んでください。
石を爪で留めているピアスは、爪の先が石より外に出ているかどうかを見てください。指の腹で石の縁をなぞって、ざらっと引っかかる感じがあれば、爪の先が出ています。爪の数が多いほど、どの向きからでも糸を拾いやすくなります。
輪の形|閉じた輪は通り、すき間のある輪は拾う
先端の次に引っかかりやすいのが、輪のすき間です。
ピアスの輪には、完全に閉じているものと、どこかにすき間があるものがあります。フープの開閉部分、チェーンの継ぎ目の小さな輪、耳に通すフックの先などです。このすき間に、ニットの糸やマフラーの毛が入り込みます。
**フック型のピアスは、フックの先が耳の後ろで開いたままになっていることがあります。**このすき間がもっとも糸を拾いやすい場所です。フックの先にシリコンなどの小さな留めがついていれば、すき間がふさがって引っかかりにくくなります。
フープ型のピアスは、開閉部分がきちんとはまっているかを確かめてください。はまっていても、開閉部分に段差があると、そこで糸が止まります。指の腹でフープを一周なぞって、段差を感じる場所があれば、そこが引っかかる場所です。
チェーンで下がる形のピアスは、チェーンの1つ1つの輪が小さいほど、糸は入りにくくなります。輪が大きく、その中に指先が入りそうなほどのすき間があるなら、ざっくりしたニットの糸はその中に入ります。
耳の裏に出る軸と、キャッチの止まり方
耳の表側だけでなく、裏側も見てください。秋冬にピアスを落とす原因の多くは、耳の裏にあります。
スタッド型のピアスは、軸を耳たぶに通して、裏からキャッチで留めます。このとき、キャッチと耳たぶのあいだに指先が入るほどのすき間があると、マフラーの毛やタートルネックの首の内側が、そのすき間に入ります。そして、ほどくときや脱ぐときに、キャッチごと軸の先へ引かれて抜けます。
確かめ方は、着けた状態で、耳の裏を指でたどることです。キャッチが耳たぶに軽く触れる位置まで入っていれば十分です。指先が入るすき間があるなら、キャッチをもう一段奥まで押してください。押しても奥まで入らない場合は、軸が長すぎるか、キャッチがゆるくなっています。
キャッチがゆるくなっているかどうかは、着けた状態でキャッチを指で軽く引いて確かめます。軽く引いただけで軸の先へ動くなら、ゆるくなっています。ゆるんだキャッチは、秋冬にもっとも落としやすいので、キャッチだけを新しいものに替えてください。キャッチは消耗品と考えてかまいません。
また、軸の先が耳の裏に長く出ていると、タートルネックやマフラーの内側の糸を、先端で拾います。軸の先が布に当たってちくっとする場合は、軸が長い形です。その場合は、軸の先をおおう丸いキャッチを使うと、先端が布に当たりにくくなります。
下がる長さと、襟やマフラーまでの距離
ピアスが下がる形の場合は、その下端が首まわりの布にどれだけ近いかも、引っかかりやすさに影響します。
秋冬は、首まわりに布が重なります。タートルネック、ハイネック、マフラー、ストール、コートの襟。これらは、耳たぶの下から数cmのところまで布が上がってきます。ピアスの下端がこの布に触れる長さなら、着る・脱ぐ・巻く・ほどくの場面以外でも、首を回すたびに布に触れて、少しずつ糸を拾います。
確かめ方は、その日に着る首まわりの服をすべて身につけてから、鏡の前で首をゆっくり左右に回すことです。**ピアスの下端が布に触れて、揺れが止まる瞬間があれば、その長さはその日の服には長すぎます。**触れない、あるいは触れてもすぐに離れるなら、問題は起きにくいと考えてください。
垂れる長さと首まわりの布との関係を、見た目の面から整えたい場合は、秋冬のネックレスは、何枚目の面に乗せるかで決まると同じ考え方が使えます。耳から下がるものと、首まわりに重なる布は、同じ場所を取り合うと覚えておいてください。
引っかかりやすい服と、そうでない服
同じピアスでも、服の素材によって引っかかりやすさが変わります。
引っかかりやすいのは、編み目が大きいざっくりしたニット、毛足の長いモヘアやアルパカのようなニット、起毛したマフラーやストール、ファーやボアの襟です。これらは、表面に糸や毛が浮いていて、ピアスの先端や輪のすき間に入り込みやすい素材です。
引っかかりにくいのは、編み目が細かくなめらかなニット、表面に毛羽の少ない薄手のニット、織りの詰まった布のマフラーやストールです。
なでて試すときに、手持ちの中でいちばん引っかかりやすい素材を使うのは、このためです。いちばん引っかかりやすい素材で止まらなければ、ほかの素材でもまず止まりません。
**ニットの日でも、なめらかなニットならピアスを選ぶ幅は広がります。**反対に、ざっくりしたニットやモヘアの日は、なでて試して一度も止まらなかった組だけを使う、と決めておくと迷いません。
素材のほかに、秋冬に増える布として、帽子とコートのフードがあります。ニット帽は、かぶるときと脱ぐときに、耳の上から縁が下りてきて、耳たぶのすぐ上を通ります。揺れる形のピアスは、この縁に下から持ち上げられて、帽子の編み目に入り込むことがあります。フードは、かぶるときに耳の後ろから前へ布が回り込むので、耳の裏のキャッチや軸の先を拾います。帽子やフードをよく使う日は、ニットの日と同じように、なでて試して一度も止まらなかった組を選んでください。
ストールやマフラーも同じです。織りの詰まった布のストールなら、揺れる形のピアスと合わせても引っかかりにくくなります。毛足の長いマフラーの日は、スタッドか閉じたフープにする、と素材ごとに決めておいてください。
落とさない順番|脱ぐ前に外すか、着けたまま脱ぐか
引っかかりやすい形を使う日は、着ける順番と外す順番で守ります。
**朝は、ニットとコートとマフラーをすべて身につけてから、最後にピアスを着けてください。**着る場面と巻く場面をピアスを着ける前に終わらせておけば、朝の2回は引っかかりません。
帰ったら、**マフラーをほどく前、ニットを脱ぐ前に、ピアスを外してください。**ほどく場面と脱ぐ場面の前に外しておけば、夜の2回も引っかかりません。
この順番が難しいのは、外出先でマフラーをほどくときや、暖房の効いた室内でニットを1枚脱ぐときです。この場面では、ほどく前・脱ぐ前に、片手で耳たぶを軽く押さえてください。押さえたまま、もう片方の手でマフラーをほどき、ニットを脱ぎます。耳たぶを押さえておくだけで、引っかかっても耳が引っぱられず、キャッチも抜けにくくなります。
外出先で外したピアスを、どこにしまうかも決めておいてください。コートのポケットやバッグの中にそのまま入れると、ポケットの中の糸くずに絡んだり、取り出すときに一緒に落としたりします。小さな袋や、ふたの閉まる小さなケースを1つ、いつも持ち歩くバッグに入れておくと、外したときに迷わずしまえます。袋は、内側がなめらかな素材のものを選ぶと、ピアスの先端が袋の内側に引っかかりません。
ニットを脱ぐときは、首の輪を両手で前に大きく広げてから、顔の前を通して脱いでください。頭の後ろから引き上げて脱ぐと、首の輪が耳の横をこすって通るので、ピアスに当たります。前に広げて脱げば、布が耳に触れる時間が短くなります。
引っかかったときは、耳ではなく布の方を動かす
どれだけ気をつけていても、引っかかるときはあります。そのときにいちばん避けたいのは、ピアスを引っぱって外そうとすることです。
ピアスが布に引っかかったら、**まず手を止めて、片手で耳たぶを押さえてください。**次に、もう片方の手で、引っかかっている布の方を少しずつ動かします。糸がピアスの先端に掛かっているなら、糸を先端の向きと反対側へずらすと外れます。輪のすき間に入っているなら、糸を輪の開いている方へ戻してください。
鏡がない場所で引っかかった場合は、無理に見ようとして首をひねらないでください。首をひねると、耳たぶがさらに引っぱられます。手で触って、どこに掛かっているかを確かめながら、布の方をゆっくり動かします。
ニットを脱ぐ途中で引っかかった場合は、そのまま脱ぎきろうとせず、一度ニットを元の位置まで下ろしてください。下ろしてから、耳の近くの布を指で耳から離し、ピアスから外れたことを確かめてから、もう一度、首の輪を前に広げて脱ぎます。
引っかかったあとのニットに、糸が輪になって飛び出していたら、はさみで切らないでください。切ると、その周りの編み目がほどけていきます。飛び出した輪の根元を両手でつまみ、左右に軽く引いて編み目をならすと、たいていは編み目の中に戻ります。戻りきらない場合は、細いかぎ針や先の丸い針で、飛び出した糸をニットの裏側へ引き込んでください。
外れたあとのピアスは、先端や輪がゆがんでいないかを確かめます。とくにフック型は、引っかかった拍子にフックの先が開いて、次からもっと引っかかりやすくなっていることがあります。指で軽く押して、元の形に戻しておいてください。
どちらとも取れるとき①|気に入っている形が、なでテストで引っかかる
なでて試したら、いちばん気に入っているピアスが引っかかった、という場合です。
まず、引っかかった向きを思い出してください。上から下だけで止まったなら、引っかかるのは脱ぐときとマフラーが耳の下を通るときです。下から上だけで止まったなら、着るときです。片方の向きだけで止まるなら、その場面の前後だけ外すことで、ほかの時間は着けていられます。
両方の向きで止まった場合は、左右を入れ替えて着けて、もう一度試してください。先端の向きが変わって、片方の向きでしか止まらなくなることがあります。
それでも両方の向きで止まるなら、そのピアスは、首まわりに布が重ならない日に回してください。秋冬でも、なめらかなニットにマフラーを巻かない日や、首の開いた服にコートだけを羽織る日はあります。引っかかる形を秋冬に一切使わないのではなく、使える日を決めておくということです。
気に入っている形が引っかかるのは、たいていその形の魅力が、先端の鋭さや揺れる輪にあるからです。その魅力を手放す必要はありません。使う日と使う場面を選べば、秋冬も十分に着けられます。
どちらとも取れるとき②|小さいスタッドなのに、なぜか落とす
先端も輪も問題がなさそうな、小さなスタッドなのに、秋冬になると片方を落とす、という場合です。
原因の多くは、耳の裏のキャッチです。小さなスタッドは、軸が短いぶんキャッチも小さく、指でつまみにくいので、奥まで押しきれていないことがあります。その状態でマフラーをほどくと、マフラーの毛がキャッチの縁に引っかかり、キャッチを軸の先へ少しずつ引いていきます。
確かめ方は前に書いた通り、着けた状態で耳の裏を指でたどり、キャッチと耳たぶのあいだのすき間を見ることです。すき間があるなら、奥まで押してください。押してもすぐにゆるむなら、キャッチを替えます。
もう1つ多いのが、帽子です。ニット帽やつばのある帽子を脱ぐとき、帽子の内側の縁が耳たぶの裏をこすって、キャッチを引くことがあります。帽子を脱ぐときも、ニットを脱ぐときと同じように、片手で耳たぶを押さえてください。
キャッチの止まりを保つには、キャッチの穴の中にたまる汚れも気にしてください。ほこりや皮脂がたまると、軸が奥まで入らず、先の方で止まりやすくなります。月に一度くらい、キャッチを外してぬるま湯で軽くすすぎ、よく乾かしてから戻すと、止まり方が元に近づきます。
小さなスタッドは、落としても気づきにくいのが難点です。帰ったらすぐに、左右がそろっているかを鏡で確かめる習慣をつけておくと、どこで落としたかを思い出しやすくなります。
どちらとも取れるとき③|仕事の日と休日で、同じ1組を使い回したい
仕事の日は襟の高いシャツやタートルネック、休日はざっくりしたニットとマフラー、という人が、同じ1組を使い回したい場合です。
この場合は、休日のざっくりしたニットとマフラーを基準にしてください。**引っかかりやすい方の服で止まらない1組なら、仕事の日の服でもまず止まりません。**反対に、仕事の日の服を基準に選ぶと、休日のニットで引っかかります。
仕事の日の服で気をつけたいのは、襟の高いシャツの襟先です。シャツの襟は、ニットと違って硬く、ピアスの下端が当たると音が出たり、襟の内側がこすれたりします。下がる長さが、襟の上端より上で止まる形を選んでください。
もう1つ、仕事の日に起きやすいのが、電話やヘッドセットです。受話器を耳に当てたり、ヘッドセットを着けたりすると、耳たぶの前側にピアスが押しつけられます。耳たぶの表に厚みのある形や、前に出る形は、押しつけられて痛むことがあり、キャッチもゆるみやすくなります。耳に何かを当てる時間が長い仕事なら、表側が平らで薄い形を選んでください。
1組で両方をまかなうなら、耳たぶに沿う小さなスタッドか、すき間のない閉じた小さめのフープが、もっとも使い回しやすくなります。下がる形を選ぶなら、下端が耳たぶから2cm以内で止まり、先端が下を向いているものにしてください。
秋冬の1組目を選ぶなら、3つの条件
秋冬に毎日着けるつもりで、これから1組を選ぶなら、次の3つを売り場で確かめてください。
1つ目は、先端が外や上を向いていないこと。手に取って、形のとがった先や角がどちらを向いているかを見ます。左右対称の形なら、左右を入れ替えても先端が外を向かないかを考えてください。
2つ目は、すき間のある輪や、外に出た爪がないこと。指の腹で全体をなぞって、ざらっと引っかかる場所がないかを確かめます。フック型なら、フックの先をふさぐ留めがついているかを見てください。
3つ目は、耳の裏で、キャッチがしっかり止まること。軸が長すぎないか、キャッチが軸に対してゆるくないかを確かめます。試着ができる売り場なら、着けた状態で耳の裏を指でたどってみてください。
売り場で迷ったら、手持ちの着ないニットの代わりに、自分が着ているニットの袖口で軽くなでて試す方法もあります。袖口のリブは編み目が細かいので、ここで止まる形は、ざっくりしたニットではまず確実に止まります。
この3つを満たしていれば、ニットにもマフラーにも引っかかりにくく、仕事の日にも休日にも使える1組になります。似合う形を選ぶのは、この3つを満たす中からで十分間に合います。
写真だけで選ぶときに見る場所
手に取れない場合は、写真で同じ3つを確かめます。正面の写真だけでは、先端の向きもすき間もわかりにくいので、横から写した写真と、耳の裏側を写した写真があるかを先に探してください。
横からの写真では、形の厚みと、とがった先が前に出ていないかを見ます。正面から見て平らな形でも、横から見ると先端が外に反っていることがあります。耳の裏側の写真では、軸の長さとキャッチの形を見ます。キャッチが小さな蝶の形なら、つまみにくく、奥まで押しきれないことがあります。丸くて軸の先をおおう形なら、マフラーの内側を拾いにくくなります。
着用写真がある場合は、モデルが着ている服にも目を向けてください。首の開いた服で写した写真では、秋冬の首まわりとの関係はわかりません。タートルネックやマフラーと一緒に写した写真があれば、下端がどこまで布に近づくかの見当がつきます。
写真で判断がつかないときは、届いたらまず着ないニットで試し、引っかかる場合は首まわりに布が重ならない日の組に回す、と先に決めてから選ぶと、買ったあとで迷わずに済みます。
形の選び方そのものを、秋冬の服との合わせ方から考えたい場合は、秋冬のアクセサリーの合わせ方を参考にしてください。
まとめ
秋冬にピアスがニットやマフラーに引っかかるのは、先端が外や上を向いた形と、すき間のある輪、耳の裏で止まりきっていないキャッチが原因です。大きさよりも、この3つの場所を見てください。
手持ちのピアスは、着ないニットの上で上から下、下から上へ3回ずつなでて試します。1回でも止まれば、ざっくりしたニットやマフラーの日には向きません。
引っかかる形を使いたい日は、着る・脱ぐ・巻く・ほどくの4つの場面の前後で守ります。朝はすべて身につけてから最後に着け、夜はほどく前・脱ぐ前に外す。外出先では耳たぶを押さえてからほどき、脱ぐ。この順番を決めておけば、気に入っている形も秋冬に使えます。
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よくある問い
- Q. ニットを着る日に、引っかからないピアスはどんな形ですか
- 耳たぶにぴったり沿う小さなスタッドか、すき間のない閉じたフープが、もっとも引っかかりにくい形です。下がる形を選ぶなら、先端が下か耳の方を向いていて、輪や爪のすき間がないものにしてください。手持ちの1組なら、着ないニットの上で上下に3回ずつなでて、一度も止まらなければニットの日にも使えます。
- Q. マフラーをほどいたらピアスが片方なくなっていました。何が原因ですか
- 多いのは、キャッチが軸の先の方で止まっていて、マフラーの毛に引かれて抜けたケースです。耳の裏に出ている軸の長さを指でたどり、キャッチと耳たぶのあいだに指先が入るほどすき間があるなら、キャッチをもう一段奥まで押してください。そのうえで、マフラーをほどく前に耳たぶを軽く押さえる癖をつけると、落とす回数が減ります。
- Q. 気に入っている揺れるピアスが、ニットに引っかかります。もう秋冬は使えませんか
- 使えます。引っかかるのは、着る・脱ぐ・巻く・ほどくの4つの場面がほとんどなので、その場面だけ外していれば問題は起きにくくなります。家を出る前、コートとマフラーをすべて身につけたあとで最後に着け、帰ったらマフラーをほどく前に外す、と順番を決めてください。
- Q. 仕事の日にも休日にも使える秋冬のピアスを1組だけ選ぶなら、何を見ればいいですか
- 先端が外を向いていないこと、すき間のある輪や爪がないこと、耳の裏に出る軸が短くキャッチがしっかり止まること、の3つです。この3つを満たしていれば、ニットにもマフラーにも引っかかりにくく、仕事の日の襟の高いシャツにも当たりにくい1組になります。
— メグラシ編集部





