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顔タイプフェミニンに似合うニット|秋冬は編み目と毛足の長さで選ぶ

メグラシ編集部//読了 17分
細かい編み目と短い毛足のアイボリーのニットに、ねじり柄が1本通っている表面の接写

**顔タイプフェミニンの人がニットを選ぶなら、顔の近くは「細かめの編み目」と「短い毛足」にしてください。**華やかさは、ねじりや透かしのような曲線の編み柄で、1枚に1つだけ足します。

秋になってニットを着た瞬間、なぜか顔がぼやけて見える。服はかわいいのに、全身を鏡で見ると野暮ったい。顔タイプフェミニンの人からよく聞く困りごとです。色や形を変えてもすっきりしないとき、原因はたいてい編み目の大きさと毛足の長さにあります。

顔タイプフェミニンは、大人っぽさと曲線のやわらかさを両方持っている顔立ちです。目元や頬に丸みがあり、それでいて顔の中のパーツの配置は落ち着いています。この顔のすぐ下に、大きな凹凸のある編み目や、輪郭の広がる長い毛足が来ると、顔のやわらかさより布の凹凸が先に目に入り、顔と服が別々に見えてしまうのです。

この記事では、ニットを「編み目の大きさ」と「毛足の長さ」という2つの測れる軸で分け、自分の顔の近くに置いていいニットを決めます。そのうえで、編み柄、首元の形、糸のつや、色、丈、そして判断が分かれる場合の決め方まで順に書いていきます。フェミニンの顔立ちそのものの見分け方は顔タイプフェミニンの特徴と似合う服にまとめてあるので、ここではニットに絞ります。

結論:顔の近くは細かい編み目に短い毛足、華やかさは曲線の柄で1つ

ニットを手に取ったら、3つのことだけを見てください。1つ目は編み目の大きさ、2つ目は毛足の長さ、3つ目は編み柄が直線か曲線かです。

顔タイプフェミニンの人に合うのは、編み目が細かめで、毛足が短く、編み柄に曲線が1つ入っているニットです。細かい編み目は、大人っぽい顔立ちの落ち着きと釣り合います。短い毛足は、頬や目元の丸みと同じくらいのやわらかさを服に与えます。曲線の柄は、顔の華やかさを服の側でも受け止めて、顔と服を一つの印象につなげます。

逆に、顔の近くで避けたいのは、大きな編み目と長い毛足が同時にそろったニットです。凹凸と広がりが重なると、顔の輪郭のまわりに布の存在感が大きく出て、フェミニンの顔の繊細さが埋もれます。

ただし、大きな編み目や長い毛足のニットが着られないわけではありません。顔から離れた場所に置く、首元に細かい布を1枚挟む、色を落ち着かせるといった方法で、手持ちのニットの多くは使い続けられます。この記事の後半では、その使い方も書いていきます。

自分のフェミニンが、大人寄りか曲線寄りかを先に確かめる

顔タイプフェミニンと診断された人でも、大人っぽさが強めの人と、曲線のやわらかさが強めの人がいます。ニットの境目をどこに置くかは、この寄り方で少し変わるので、先に確かめておきましょう。

**大人寄りかどうかは、目の下の余白で見ます。**正面を向いた顔写真で、下まぶたからあご先までの長さが、顔の縦の長さの半分に近いか、それより長ければ大人寄りです。半分より短いなら、フェミニンの中でもやや若々しい寄りと考えます。

**曲線寄りかどうかは、頬の輪郭の線で見ます。**耳の下からあご先までの輪郭を指でなぞったとき、途中に角を感じる場所がなく、一続きの弧に近いなら曲線寄りです。えらの下あたりで指が一度曲がる感覚があるなら、フェミニンの中でもやや直線が混ざった顔立ちです。

大人寄りで曲線も強い人は、編み目が細かく、つやのある糸のニットが特によく合います。若々しい寄りの人は、毛足の短いふんわりした質感を少し強めにしても、顔となじみます。直線が混ざる人は、編み柄の曲線を控えめにして、首元の形で丸みを1つ足すくらいがちょうどよいバランスです。

年齢を重ねると、境目は少し細かい側へ動く

顔タイプは年齢とともに少しずつ大人寄りへ動くことが多く、それに合わせてニットの境目も少しだけ細かい側へ動きます。20代のころに似合っていた中くらいの編み目の毛足のあるニットが、30代、40代と進むにつれて、顔の下で少し幼く見えるようになった、と感じる人もいるでしょう。

その場合は、編み目を一段細かくするか、毛足を一段短くするかのどちらか1つを動かしてください。両方を同時に動かすと、急に落ち着きすぎて、フェミニンらしいやわらかさが消えてしまいます。編み目は細かくして、毛足のやわらかさは残す。または、編み目はそのままで、毛足だけを短くする。1つずつ動かすほうが、手持ちのニットとのつながりも保てます。

反対に、年齢を重ねても顔の若々しさが残る人は、無理に細かい側へ動かす必要はありません。この記事の境目は、あくまで今の自分の顔で確かめるためのものです。季節が変わるたびに一度、顔の下にニットを当てて確かめ直す習慣を持っておくと、そのときの自分に合った境目が自然に見つかります。

編み目の大きさ:10cmに入る目の数で3つに分ける

編み目の大きさは、ニットの印象をいちばん大きく左右します。確かめ方は簡単です。ニットの胸のあたりに定規を横に当て、10cmの中に縦の編み目の列がいくつ並んでいるかを数えてください。

10cmに20目以上入るものを「細かい」、12〜20目を「中くらい」、12目より少ないものを「大きい」と分けます。定規がないときは、小指の爪の幅を使います。小指の爪1枚の幅に編み目が2つ以上入れば細かい、1つ半くらいなら中くらい、爪1枚に編み目1つが収まりきらなければ大きい、と考えて構いません。

顔タイプフェミニンの人が顔の近くに置きやすいのは、細かい編み目と中くらいの編み目です。細かい編み目は表面がなめらかに見え、大人っぽさを引き立てます。中くらいの編み目は、なめらかさの中に少しだけ立体が出て、秋冬らしい温かみと顔のやわらかさがよくなじみます。

大きい編み目のニットは、編み目一つひとつが影を作るので、顔の近くに置くと凹凸が目立ちます。フェミニンの顔の繊細な曲線と比べると、布の凹凸が強く、顔より服が前に出やすくなります。大きい編み目は、カーディガンとして前を開けて羽織る、ベストとして首元から離す、首元に細かい布を挟むといった使い方に回すと、手持ちのまま活かせます。

同じ目数でも、編み方で見え方が変わる

10cmに入る目の数が同じでも、編み方によって表面の印象は変わります。表面が平らなメリヤスのような編み地は、目数どおりのなめらかさに見えます。一方、表と裏の目を交互に編んだ粒の立つ編み地は、目数が多くても表面に細かい凹凸が出て、一段大きな編み目のように見えることがあります。

数えた目数と、目で見たときの印象がずれると感じたら、印象のほうを優先してください。ニットを顔の下に当てて、腕を伸ばした距離から鏡を見たときに、表面がなめらかに見えるか、ざらりとした粒が見えるかで判断します。なめらかに見えるなら細かい編み目として、粒が見えるなら一段大きな編み目として扱うと、実際の見え方に近い判断ができます。

また、糸の太さが場所によって変わる、節のある糸で編んだニットもあります。節のある糸は、目数が細かくても表面に不規則な凹凸が出るので、大きな編み目と同じ扱いにしておくと安心です。

毛足の長さ:横から光にかざして、3mmと5mmが境目

毛足は、ニットの表面から立ち上がっている細い毛のことです。同じ編み目の大きさでも、毛足の長さで印象は大きく変わります。

確かめるには、ニットを窓のほうに向けて持ち、表面を横から見てください。光にかざすと、編み目の輪郭の外側に毛が細く透けて見えます。その毛が立ち上がっている長さが、3mm以下なら「短い」、3〜5mmなら「中くらい」、5mmを超えるなら「長い」と考えます。

顔タイプフェミニンの人に合うのは、毛足が短いか、中くらいまでのニットです。短い毛足は、表面にうっすらとやわらかな光をまとわせて、頬や目元の丸みと同じ質感を服に与えます。中くらいの毛足は、秋冬らしいぬくもりが出て、大人っぽさとやわらかさの両方を持つフェミニンの顔によく合います。

毛足が5mmを超えると、ニットの輪郭そのものがふわふわと広がります。顔の輪郭のすぐ下でこの広がりが起きると、大人っぽさより幼さが前に出やすく、フェミニンの落ち着きと少しずれます。長い毛足のニットは、首元が詰まりすぎない形を選び、色を顔より少し暗くすると、広がりが落ち着いて見えます。

着ているうちに、毛足は変わる

毛足の長さは、買ったときのままではありません。着る回数や洗い方によって、毛足は寝たり、立ち上がったり、表面に小さな毛玉になったりします。

起毛したニットは、着始めは毛足が寝ていても、何度か着るうちに毛が起きて、ひと回り長く見えるようになることがあります。店で3mmと思ったものが、ひと冬着たあとには4〜5mmに見えることもあるので、境目に近いニットは、着始めの印象より少し長くなる前提で選んでおくと安心です。

反対に、毛足の長いニットは、着ているうちに擦れる場所だけ毛が寝て、表面にむらが出ることがあります。特に、バッグの持ち手が当たる脇や、腕が擦れる袖の内側は変化が早い場所です。顔の近くの首元は比較的変化が少ないので、顔の近くの印象は長く保たれますが、全体の見え方は季節の途中で一度見直してください。

編み目と毛足の組み合わせで見る、顔の近くに置けるかどうか

2つの軸を組み合わせると、顔の近くに置けるかどうかの目安は次のようになります。表は判断の軸を並べたもので、一覧で答えを決めるためのものではありません。境目の近くにあるニットは、このあとの「どちらとも取れる場合」の確かめ方を使ってください。

編み目(10cmあたり)毛足顔の近く使い方の目安
20目以上3mm以下そのまま置ける柄や首元で華やかさを1つ足す
20目以上3〜5mmそのまま置ける色を落ち着かせると大人っぽい
12〜20目3mm以下そのまま置ける秋冬の主役にしやすい
12〜20目3〜5mm首元の形しだい丸首かゆるいVで首を少し見せる
12目未満長さを問わず間に1枚挟む羽織りかベストとして使う
問わず5mm超間に1枚挟む色を顔より暗めにする

表を見ると、顔の近くに置けるニットの範囲は、実はかなり広いことがわかります。避けたいのは、表の下の2行にあたるニットを、何も挟まずに顔のすぐ下に置くことだけです。

編み柄:縦の畝より、ねじりや透かしの曲線

編み目と毛足が決まったら、次は編み柄を見ます。顔タイプフェミニンの人にとって、編み柄は華やかさを足すための場所です。

ニットの編み柄は、大きく2つに分けられます。1つは、縦の畝がまっすぐ並ぶような直線の柄です。もう1つは、縄をねじったような柄や、小さな穴が花や波の形に並ぶ透かし柄のような、曲線の柄です。

顔タイプフェミニンの人は、曲線の柄を1か所入れると、顔の華やかさと服がつながります。顔の曲線と、編み柄の曲線が同じ方向を向くからです。特に、胸の中央に1本だけねじり柄が入ったものや、首元のまわりにだけ透かし柄があるものは、顔の近くに華やかさが集まり、フェミニンの顔立ちが引き立ちます。

縦の畝のニットも、畝の幅が細ければ問題なく着られます。畝1本の幅が5mm以下なら、遠目にはなめらかな面に見えるので、直線の印象はほとんど出ません。畝の幅が1cmを超える太いものは、顔の下に縦の直線が何本も並び、フェミニンの曲線と少しぶつかります。太い畝のニットを着る日は、首元を丸くするか、耳元に丸みのある小物を合わせて、曲線を1つ補ってください。

柄を全面に入れたニットは、華やかさが1つでは収まりません。曲線の柄が全面に広がるものを選ぶなら、首元や袖口はシンプルな形にして、柄以外の華やかさを足さないようにしましょう。

首元の形:あご先から首元の縁まで、指3〜4本ぶん

ニットの首元の形も、顔の近くの印象を決める大切な場所です。顔タイプフェミニンの人は、首元に丸みのある形がよく合います。丸首、ゆるやかなV、ボートネック、ふんわりと折り返したタートルなどです。

形と同じくらい大事なのは、首元の縁が顔からどれくらい離れているかです。正面を向いて、あご先から首元の縁までの距離を指で測ってください。指を横に寝かせて3〜4本ぶん、おおよそ6〜8cmの距離があると、顔と服の間に首の肌が見え、顔の輪郭がきれいに浮かび上がります。

距離が指2本ぶんより短い首元は、顔のすぐ下に布が来るので、編み目と毛足の影響を強く受けます。タートルネックのように首を覆う形を選ぶなら、編み目が細かく、毛足の短いものにしてください。この組み合わせなら、首元が詰まっていても顔はぼやけません。

距離が指5本ぶんより長く、首元が大きく開く形は、デコルテが広く見えて華やかさが増します。フェミニンの顔には合いやすい形ですが、秋冬は寒さから首元に何かを足したくなる季節です。開いた首元にマフラーやインナーを足すなら、その布も細かい編み目か、なめらかな織りの布を選ぶと、全体の質感がそろいます。

タートルネックは、折り返しの幅で丸みを足す

首を覆うタートルネックは、首元の縁があごのすぐ下に来るので、顔タイプフェミニンの人には難しいと感じられがちです。けれども、折り返しの扱い方で印象は大きく変わります。

折り返しをきっちり平らに畳むと、首元に水平な直線ができます。ふんわりと空気を含ませるように折り返すと、首元に丸みのある厚みが生まれ、フェミニンの顔の曲線とつながります。折り返しの幅は、あごから首元の縁までに指1本ぶんの隙間が残る程度が目安です。

首が隠れる形なので、編み目の基準はほかの首元より厳しめにしてください。10cmに20目以上の細かい編み目で、毛足が3mm以下のものが、顔の近くでもっともすっきり見えます。首の部分だけが細かく、胴の部分は中くらいの編み目になっているタートルもあり、こうした形はフェミニンの人にとって扱いやすい一枚です。

糸のつや:光の返り方を、窓辺で確かめる

ニットの糸には、光をやわらかく返すものと、光を吸い込むものがあります。顔タイプフェミニンの人は、やわらかく光を返す糸のニットで、顔の明るさが引き立ちます。

確かめ方は、ニットを窓辺に持っていき、布を少し傾けて光の当たり方を見ることです。傾けたときに表面にうっすらと光の帯が流れるなら、つやのある糸です。光の帯がほとんど見えず、どの角度でも同じ明るさに見えるなら、つやの少ない糸です。

フェミニンの顔にちょうどよいのは、光の帯がゆっくり流れる程度のつやです。ぎらつくほど強い光沢や、細かく光る糸がたくさん入ったものは、華やかさとしては足りていても、顔より糸の光が先に目に入ることがあります。光る糸が入ったニットは、首元から離れた袖や裾にだけ光が入っているものを選ぶと、顔の明るさとけんかしません。

つやの少ない糸のニットを着る日は、首元に光を返す小物を1つ足してください。小さな粒のネックレスや、つやのある生地のブラウスの襟を首元からのぞかせるだけで、顔のまわりに光が戻ります。

色と明るさ:顔の近くは、肌との差を中くらいに

ニットの色は、パーソナルカラーの考え方で選ぶ人も多いと思います。ここでは、顔タイプフェミニンの人がニットの色を選ぶときに、編み目や毛足と一緒に考えたいことに絞ります。

1つは、編み目が大きいほど、色の明るさの差が目立つということです。大きな編み目の白いニットは、編み目の影が濃く出て、凹凸が強調されます。大きな編み目のニットを選ぶなら、中くらいの明るさの色のほうが、凹凸が落ち着いて見えます。

もう1つは、毛足が長いほど、色の輪郭がぼやけるということです。毛足の長い明るい色のニットは、顔の輪郭の下に、ぼんやりと明るい面が広がります。毛足の長いニットを顔の近くに置くなら、顔の肌より少し暗い色を選ぶと、輪郭がくっきりして大人っぽさが戻ります。

細かい編み目で毛足の短いニットは、色の明るさの影響を受けにくいので、明るい色も暗い色も幅広く選べます。秋冬に増える深い色のニットは、顔の近くに置くと顔が沈んで見えることがありますが、首元に明るい布を細く1本のぞかせるだけで、顔のまわりに光が戻ります。深い色ほど、編み目と毛足の基準をきちんと守ると、落ち着いた大人っぽさと顔のやわらかさが両立します。手持ちのニットで色を楽しみたいときは、まずこのタイプのニットから試してみてください。

丈と袖:裾と袖口に丸みを1つ

ニットのシルエットでは、裾と袖口の形を見ます。顔タイプフェミニンの人は、裾か袖口のどちらかに丸みがあると、顔の曲線と服の線がつながります。

裾は、まっすぐ切りっぱなしのように見えるものより、ゴム編みで軽く絞られたものや、前の裾がゆるやかな弧を描いているもののほうが、フェミニンの雰囲気に合います。袖口は、手首でふんわりとふくらむもの、少しだけ広がるものが、顔の華やかさと同じ方向を向きます。

ただし、裾と袖口の両方に大きな丸みがあると、華やかさが重なって甘く見えることがあります。どちらか1つに丸みを置き、もう一方はすっきりとまとめるのが、大人っぽさを残すコツです。冒頭で書いた「華やかさは1つ」の考え方は、編み柄だけでなく、首元、裾、袖口のすべてに当てはまります。1枚のニットの中で、華やかさがどこに置かれているかを数えてみて、2つ以上あるなら、ほかの場所はシンプルなアイテムを合わせてください。

着丈は、ボトムスとの境目で曲線を受け渡す

ニットの着丈は、合わせるボトムスとの境目がどこに来るかで考えます。腰骨のあたりで終わる丈は、ウエストの位置がわかりやすく、フェミニンの人が得意な女性らしい曲線を体の線で見せられます。ふんわりとしたスカートや、すそに向かって広がるパンツと合わせると、上半身のニットの丸みと下半身の広がりが一続きの曲線になります。

お尻が隠れるほどの長い丈のニットは、体の線が隠れる分、ニットそのものの質感が全身の印象を決めます。長い丈を選ぶなら、編み目の細かいものにして、ボトムスは細身でまっすぐなものを合わせると、ニットの面がすっきり見えます。長い丈で大きな編み目のものは、全身が布の凹凸に包まれたように見えやすいので、前を開けて着るカーディガンの形のほうが扱いやすいでしょう。

前だけを少しボトムスに入れて、後ろは出しておく着方も、フェミニンの人には合います。前の裾に生まれるゆるやかなたるみが、顔の曲線と同じやわらかさを体の中ほどに足してくれます。

どちらとも取れる①:ソフトエレガント寄りとも言われた

顔タイプ診断で、フェミニンとソフトエレガントの間だと言われた人もいるでしょう。2つのタイプはどちらも大人っぽさと曲線を持っていますが、ソフトエレガントは曲線がやや控えめで、落ち着きが前に出る顔立ちです。

ソフトエレガント寄りの人は、ニットの編み柄を控えめにすると、顔となじみやすくなります。曲線の柄を選ぶなら、近づいたときにだけ見える小さな透かしや、細いねじり柄にとどめてください。遠目には無地に見えるくらいの柄が目安です。

迷ったときは、同じ形で柄だけが違う2枚のニットを、顔の下に順番に当てて写真を撮ります。1枚は無地、もう1枚は曲線の柄が入ったものです。2枚の写真を並べて、顔の印象がよりはっきり見えるほうを選んでください。柄のあるほうで顔が華やかに見えるならフェミニン寄り、無地のほうで顔が落ち着いて見えるならソフトエレガント寄りの選び方が合っています。

どちらとも決めきれない場合は、季節で分ける方法もあります。秋の初めの軽いニットは柄のあるものを、冬の厚いニットは無地に近いものを選ぶと、季節が進むにつれて自然に落ち着いた印象へ移っていきます。

どちらとも取れる②:キュート寄り・童顔とも言われる

フェミニンと言われながら、周りからは「かわいい系」「童顔」と言われることもある人は、フェミニンの中で若々しい寄りの顔立ちです。最初に確かめた目の下の余白が、顔の縦の半分より短い人に多い傾向です。

この寄りの人は、毛足の境目を少しゆるめて構いません。毛足が3〜5mmの中くらいのニットを顔の近くに置いても、顔の若々しさと質感がよくなじみます。ただし、毛足が5mmを超えるものは、顔の近くに置くと幼さが強く出すぎることがあるので、色を暗めにするか、首元を少し開けて肌を見せてください。

キュート寄りの人が気をつけたいのは、編み目を細かくしすぎることです。とても細かい編み目で毛足もない、つるりとしたニットは、若々しい顔立ちに対して服だけが大人っぽく見え、背伸びしているような印象になることがあります。その場合は、中くらいの編み目か、短い毛足のあるものを選ぶと、顔と服の年齢感がそろいます。

迷ったときの確かめ方は、ニットを顔の下に当てて、顔と服のどちらに先に目が行くかを見ることです。顔に目が行けば似合っている、服に目が行けば服が強すぎる、と判断します。服に目が行く場合、その原因が「大人っぽすぎる」のか「幼すぎる」のかを見て、編み目か毛足のどちらかを一段動かしてください。

どちらとも取れる③:カジュアルに着たい日、きちんと見せたい日

同じフェミニンの顔でも、休日にラフに着たい日と、仕事できちんと見せたい日では、ニットに求めるものが違います。

カジュアルに着たい日は、大きな編み目のニットを選びたくなるでしょう。その場合は、首元に細かい編み目のタートルや、なめらかな布の丸首のインナーを1枚挟んでください。顔のすぐ下は細かい布、その外側に大きな編み目、という順番にすると、顔の近くはフェミニンらしく保ちつつ、全体はカジュアルな雰囲気になります。カジュアルの崩し方そのものは顔タイプフェミニンのカジュアルにくわしく書いています。

きちんと見せたい日は、細かい編み目で毛足の短いニットを選び、華やかさは首元の形か糸のつやで1つ足します。編み柄はなしか、ごく控えめにしておくと、仕事の場でも浮きません。ジャケットの下にニットを着るなら、ジャケットの襟とニットの首元が重なる位置を鏡で確かめ、首元の縁がジャケットの襟の内側に収まるものを選んでください。

コートの下に着るニットは、コートの襟の形との相性も考えます。襟の形でコートを選ぶ考え方は顔タイプフェミニンに似合うコートにあるので、ニットの首元とコートの襟が同じ方向の曲線になるように組み合わせてみてください。

手持ちのニットを3つに仕分ける

ここまでの基準を使って、クローゼットのニットを一度仕分けてみましょう。全部を出して、1枚ずつ編み目と毛足を確かめ、次の3つの山に分けます。

1つ目の山は「顔の近くにそのまま置けるニット」です。編み目が中くらい以上に細かく、毛足が5mm以下のものがここに入ります。秋冬の毎日の主役になるのは、この山のニットです。

2つ目の山は「首元に1枚挟めば使えるニット」です。編み目が大きいもの、毛足が5mmを超えるものがここに入ります。このニットを着る日は、細かい編み目のタートルやブラウスを合わせる、と決めておけば、朝の迷いが減ります。合わせるインナーも一緒に1組にしておくと、さらに楽になります。

3つ目の山は「羽織りや重ね着の外側に回すニット」です。前開きのカーディガンや、首元が大きく開いたベストのように、そもそも顔の近くに来ない形のものがここに入ります。編み目や毛足を気にせず、色や質感で楽しんで構いません。

どの山にも入れにくい1枚の決め方

仕分けていると、どの山にも入れにくいニットが出てきます。たとえば、編み目は細かいのに毛足が5mmを少し超えている、首元は丸いのに太い縦の畝が全面に入っている、といったものです。

こうした1枚は、実際に着て、鏡から2歩下がった距離で見てください。2歩下がると、細部の凹凸より全体の印象が先に目に入ります。この距離で顔がはっきり見えるなら1つ目の山へ、顔がぼやけるなら2つ目の山へ入れます。

それでも決まらないものは、一週間だけ2つ目の山に入れて、細かい布を挟んで着てみてください。挟んだほうが落ち着くと感じたら、そのまま2つ目の山に。挟まないほうが自分らしいと感じたら1つ目の山に戻します。基準の数字は判断を早くするための目安なので、最後は着たときの自分の感覚で決めて構いません。

仕分けたあとで、1つ目の山のニットが少ないと感じたら、次に買い足すのは、細かい編み目で曲線の柄が1つ入ったものにすると、手持ちのニット全体がつながりやすくなります。

試着室で確かめる順番

最後に、店でニットを選ぶときの順番をまとめます。

まず、試着の前に、ハンガーにかかったままのニットに小指の爪を当てて、編み目の大きさを確かめます。次に、売り場の照明にかざして毛足の長さを見ます。この2つで、顔の近くにそのまま置けるか、1枚挟む必要があるかが決まります。

試着したら、鏡から一歩下がって、顔と服のどちらに先に目が行くかを見てください。顔に目が行くなら合格です。服に目が行くなら、その原因が編み目なのか、毛足なのか、柄なのかを考えます。

次に、あご先から首元の縁までの距離を指で測ります。指3〜4本ぶんあれば、首元の形は合っています。短いなら、編み目と毛足がさらに細かく短いものを、長いなら、首元に足す布のことを考えておきます。

最後に、裾と袖口、首元、編み柄のうち、華やかさがいくつあるかを数えます。1つなら、そのまま着られます。2つ以上なら、合わせるボトムスや小物をシンプルにする前提で選んでください。似合わないと感じたニットの直し方は顔タイプフェミニンに似合わない服にも書いています。

顔タイプフェミニンの人にとって、ニットは顔のやわらかさをそのまま服に移せる素材です。編み目と毛足という2つの小さな数字を見る習慣がつけば、秋冬のニット選びで迷う時間はぐっと減ります。今季のニットを手に取ったら、まずは小指の爪を当ててみてください。

よくある問い

Q. 顔タイプフェミニンは、ざっくりしたローゲージのニットが似合わないのですか
似合わないのではなく、顔のすぐ下に大きな編み目が来ると、顔のやわらかさより編み目の凹凸が先に目に入りやすい、ということです。10cmに12目より少ない大きな編み目のニットは、首元に細かい編み目のタートルやブラウスの襟を1枚挟むと、顔の近くの印象が整います。カーディガンとして羽織り、前を開けて着るのも有効です。
Q. モヘアのような毛足の長いニットは避けたほうがいいですか
毛足が5mmを超えるものは、顔の輪郭の近くでふわふわと広がり、大人っぽさより幼さが前に出ることがあります。避けるより、首元の詰まりすぎない形を選び、色を顔より少し暗めにすると落ち着きます。迷うときは、ニットを顔の下に当てて正面から写真を撮り、顔より先に毛足に目が行くかどうかで判断してください。
Q. 仕事用に無地のハイゲージニットばかり持っています。フェミニンらしさが足りない気がします
ハイゲージの無地は、フェミニンの顔の土台としてよく合っています。足りないと感じるのは華やかさの要素なので、首元を丸首やゆるやかなVにする、袖口に少しだけふくらみがあるものを選ぶ、糸にやわらかなつやがあるものを選ぶ、のどれか1つを足してください。全部を足すと甘くなりすぎるので、1枚に1つで十分です。
Q. ソフトエレガントとフェミニンで迷っています。ニットの選び方は変わりますか
大きくは変わりませんが、編み柄の選び方が少し違います。ソフトエレガント寄りなら、曲線の柄を控えめにして、細かい無地か、遠目には無地に見える織り柄に近い編み地が合いやすいです。フェミニン寄りなら、ねじり柄や透かし柄など、近づくと曲線が見える柄を1か所入れると顔の華やかさと釣り合います。

— メグラシ編集部

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顔タイプフェミニンのコートは、顔から30cm以内に曲線を1〜2か所置き、それより下は直線で落とすと、顔立ちとコートの量がつり合います。襟先の丸み、襟の幅、前の合わせ、ボタンの大きさ、表面の素材、裾の広がりを、どこを何cm・何mmで見るかを書きました。エレガント寄り・ソフトエレガント寄りのどちらに近いかで変える場所、手持ちのチェスターやトレンチを着る日の足し方、骨格の判定と食い違うときの決め方まで。

メグラシ編集部/読了 14分
顔タイプフェミニンに似合わない服|秋冬の試着で浮いた服の直し方

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顔タイプフェミニンに似合わない服|秋冬の試着で浮いた服の直し方

顔タイプフェミニンの人が秋冬の試着で「似合わない」と感じる服は、2つの方向に分かれます。直線が強すぎて顔だけが浮く服と、小さくて幼い甘さで顔より若く見える服です。角ばったテーラード、太い直線の柄、厚手の無地スウェット、飾りのない詰まったタートル、粗く硬い素材、小さな丸襟、小さなドット、重ねすぎたフリル、短いふんわり丈、大きすぎるロゴの10の失敗を、着方で直せる服と直せない服に分けて、曲線を1つ足す手、甘さを大人の大きさに戻す手、甘さの数を2つまでに減らす手までまとめました。

メグラシ編集部/読了 12分
顔タイプエレガントのピアス|秋冬は耳たぶから襟までの隙間で長さを選ぶ

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顔タイプエレガントのピアス|秋冬は耳たぶから襟までの隙間で長さを選ぶ

顔タイプエレガントのピアスとイヤリングは、曲線があって、耳たぶから3cm以上下がるものが基準です。秋冬は首元に襟が上がってくるので、耳たぶの下から襟の上端までの隙間を測り、その長さの3分の2までに収めると、襟とぶつからずに揺れが見えます。大きさの下限、曲線の量、揺れ方の確かめ方、タートルネックやコートの襟ごとの選び方、フェミニンやクールとの間で迷う人、職場で大ぶりが使えない日の調整まで。手持ちの耳飾りを見直すための記事です。

メグラシ編集部/読了 15分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

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