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顔タイプエレガントに似合うコート|襟の幅と丈を顔の長さから選ぶ

メグラシ編集部//読了 22分
アイボリーのニットの上に、襟の広いキャメルのロングコートを開けて羽織り、駅の通路でボタンをひとつ留めている女性の肩から膝まで

**コートの試着をするとき、鏡に映った自分の顔と、コートの襟を見比べてみてください。**顔だけが前に出て、コートが小さく見える。あるいは、コートを着た途端に顔がぼんやりする。どちらかに覚えがあるなら、原因は形の名前ではなく、襟の幅と丈にあることがほとんどです。

顔タイプエレガントの人は、顔立ちがはっきりしていて、目鼻のパーツに存在感があります。顔の縦の長さもあり、大人っぽい印象を持っています。この顔の存在感に対して、コートの襟が細すぎたり、丈が短すぎたりすると、顔とコートの面積がつり合わなくなります。

**襟の幅は頬骨の横幅から、丈は身長と顔の長さの比から決める。**この2つの数字を先に決めておくと、テーラードでもガウン型でも、形を選ぶときに迷わなくなります。

顔タイプ別の襟の形の違いは顔タイプ別コートの襟に、エレガントの秋冬の着方全体は顔タイプエレガントの秋冬にまとめてあります。この記事は、エレガントの人がコートを1着選ぶための、幅と丈の決め方に絞ります。

結論:襟は頬骨の6〜7割、丈は頭身で決める

先に答えを置いておきます。

襟の幅は、コートの襟のいちばん広いところが、頬骨の横幅の6〜7割あるものを選んでください。頬骨の幅が14cmなら、襟の幅は8.5〜10cm前後です。テーラードなら下襟の一番広いところ、ショールカラーなら胸のあたりで一番広いところを測ります。

丈は、身長を顔の長さで割った頭身で決めます。7頭身以上なら、膝下10cmより長い丈。6.5頭身前後なら、膝下5cm前後。6頭身前後なら、膝が隠れるくらいの丈で、襟を大きめにして顔まわりの面積を増やします。

形の名前は、この2つが決まってから選んでも遅くありません。テーラード、ショールカラー、ガウン、ダブル、どれでも構いません。幅と丈が合っていれば、エレガントの顔立ちとコートの面積はつり合います。

この先では、2つの数字の測り方、襟の形と素材と色の選び方、そしてエレガントと別のタイプの間で迷う人の決め方を順に書きます。迷う人の決め方は、とくに厚く書いています。

先に測る2つ:顔の長さと頬骨の横幅

コートを選ぶ前に、2つの寸法を測っておきます。どちらも鏡と定規、あるいは布のメジャーがあれば測れます。

顔の長さは、生え際からあご先まで

前髪を上げて、額の生え際からあご先までの長さを測ります。定規を顔に沿わせて、まっすぐ縦に当ててください。生え際がはっきりしない人は、眉の上に指を4本並べて、その一番上を生え際の代わりにします。

多くの人は、20cmから24cmの間に入ります。エレガントの人は、顔の縦の長さがあることが多いので、22cm以上になる人も珍しくありません。

測った長さで身長を割ると、頭身が出ます。身長158cmで顔の長さが22cmなら、約7.2頭身です。この数字が、コートの丈を決めるときの手がかりになります。

頬骨の横幅は、正面から鏡で測る

鏡の正面に立ち、頬骨のいちばん出ているところの左右の端に、両手の人差し指を当てます。その指の間の距離を、定規で測ってください。耳の前の、こめかみより少し下あたりが目安です。

この幅は、多くの人で13cmから15cmの間に入ります。エレガントの人は、頬骨の位置が高めで、横から見ても立体感があることが多いです。

測った幅の6〜7割が、コートの襟の幅の目安です。13cmなら8〜9cm、15cmなら9〜10.5cmくらいです。

なぜ顔の寸法でコートを決めるのか

コートは、着ている人の上半身の大部分を覆います。人と向き合ったとき、顔のすぐ下に広がる面は、ほとんどがコートの襟と前身頃です。顔のパーツに存在感があるエレガントの人ほど、その下に広がる襟が細いと、顔の存在感だけが残って、コートは背景のように引いて見えます。

反対に、襟の幅が顔に対して広すぎると、今度はコートが顔を押しのけて前に出ます。顔とコートが、ちょうど同じくらいの強さで見えるところを探すために、顔の寸法を基準にします。

襟の幅:狭すぎると顔に負け、広すぎるとコートが勝つ

襟の幅は、頬骨の幅の6〜7割が目安だと書きました。ここでは、そこから外れたときに何が起きるかを見ておきます。

6割に届かない、細い襟

頬骨の幅の6割に届かない細い襟は、エレガントの人が着ると、顔のすぐ下に細い線が2本走っているように見えます。顔のパーツが大きく、輪郭もはっきりしているので、その下の線の細さが目立ちます。

細い襟のコートは、きちんと見える一方で、顔とのつり合いでは少し物足りなくなります。どうしても細い襟のコートを着る日は、首元に大判のストールを足すか、襟の下に厚手のハイネックニットを合わせて、首元に面をつくってください。

7割を超える、広い襟

頬骨の幅の7割を超える襟は、エレガントの人なら8割くらいまでは受け止められます。顔に存在感があるので、襟が少し大きくても、顔がそれに負けることはあまりありません。

ただし、8割を超えて顔の幅に近づくと、襟の面積が顔とほぼ同じになり、視線が顔と襟の間で行き来します。どちらが主役かわからない見え方になるので、ここが上限の目安です。

襟の幅を試着で確かめる方法

売り場ではメジャーを当てにくいので、自分の手で目安をつけます。人差し指から小指までの4本の指をそろえて、その幅を事前に測っておいてください。多くの人で7〜8cmくらいです。試着のときに、その4本の指を襟に当てれば、襟の幅がだいたいわかります。

4本の指でちょうど覆えるなら、頬骨の幅が13cm前後の人には合いやすい幅です。4本の指からはみ出すくらいなら、頬骨の幅が14cm以上の人にちょうどいい幅です。

襟の形:曲線を残すか、直線を足すか

襟の幅が決まったら、次は形です。エレガントの人は、顔の輪郭や目元に曲線を持ちながら、鼻筋や頬骨のあたりに直線も少し混ざっていることが多いです。どちらが強いかで、襟の形を選びます。

ショールカラー

襟が首の後ろから胸元まで、切れ目なくなだらかにつながる形です。曲線がやわらかく、エレガントの人の曲線の部分とよく合います。襟に段差がないぶん、幅がそのまま面として見えるので、幅の目安を守ればそれだけで顔とつり合います。

テーラードカラー

上襟と下襟の間に刻みがある形です。直線が入るので、頬骨や鼻筋に直線を感じる人に合います。エレガントの人がテーラードを選ぶときは、下襟の先が尖りすぎず、少し丸みのあるものを選ぶと、顔の曲線とぶつかりません。

ガウン型・ラップ型

前をボタンで留めず、ベルトで結ぶ形です。襟がそのまま前身頃に続くので、襟の幅と前の重なりが一体になって大きな面をつくります。顔の存在感が強いエレガントの人には、もっとも扱いやすい形のひとつです。

スタンドカラー・ノーカラー

首元に襟の面がない形です。エレガントの人が着ると、顔のすぐ下が空いて、顔だけが前に出やすくなります。着るなら、首元をストールやハイネックで埋めるのが前提です。

襟の形首元にできる面合いやすい顔の傾き
ショールカラーなだらかで大きい曲線が強い
テーラード刻みで区切られる直線が少し混ざる
ガウン・ラップ前身頃とつながって最も大きいどちらでも
スタンド・ノーカラーほとんどない首元を埋める前提

丈:頭身で、膝からの距離を決める

コートの丈は、身長だけでなく、顔の長さとの比で考えると決めやすくなります。顔の存在感が強いエレガントの人は、顔に対して体の下のほうにも面積があると、全身がつり合って見えるからです。

7頭身以上の人

膝下10cmより長い丈を選んでください。ふくらはぎの真ん中あたりまで届くロング丈が合います。顔の存在感と同じくらいの面積が足元まで続くので、全身が縦に長くまとまります。膝丈やそれより短いコートを着ると、顔の存在感に対して下が軽く、上半身が重く見えやすいです。

6.5頭身前後の人

膝下5cm前後の丈が目安です。膝のお皿がちょうど隠れて、その少し下で裾が止まる長さです。これより長くしたい場合は、前を開けて着て、体の中心に縦の線をつくると重くなりません。

6頭身前後の人

膝が隠れるくらいの丈から選びます。それより長いと、コートが体を覆う面積が大きくなりすぎます。そのぶん、襟を幅の目安の上限、頬骨の7割くらいまで広くして、顔まわりの面を増やしてください。丈で面積を足せないぶんを、襟で足すという考え方です。

身長が高く、顔の長さが短めの人

頭身が7.5を超えるような人は、ロング丈でも長すぎることはほとんどありません。ただし、丈が長くなるほどコートの面積が増えるので、襟の幅は目安の下限、6割くらいにとどめると、顔とコートのつり合いが崩れません。

ベルトの位置で、丈の見え方を動かす

ベルトのあるコートなら、結ぶ位置で丈の見え方を調整できます。ウエストの一番細いところで結ぶと、上半身と下半身が区切られて、裾までの距離が長く見えます。丈が目安より長いコートを着るときは、ベルトを高めに結んで、腰から下に長い面をつくると、重くならずに縦に伸びて見えます。

反対に、丈が目安より短いコートは、ベルトを結ばずに後ろで留めるか、低めの位置でゆるく結んでください。高い位置で結ぶと、裾までの距離がさらに短く見え、上半身の面積だけが大きく残ります。

ベルトの幅も、顔とのつり合いに関わります。顔のパーツが大きいエレガントの人には、指2本ぶん以上の幅のベルトが合います。細いひものようなベルトは、コートの面に対して線が細く、せっかくの面を区切るだけになります。

素材:表面のなめらかさで、顔の華やかさに合わせる

エレガントの人の顔立ちは、華やかで、つやのある印象を持っています。コートの素材も、表面がなめらかで、光をやわらかく返すものがよく合います。

目の詰まったウール、カシミヤが混ざったもの、起毛が短く表面が整ったものは、光を均一に返して、顔のつやとつり合います。ざっくりとした織りや、毛足の長い起毛は、表面の凹凸が大きいぶん、顔の華やかさに対して素朴に見えることがあります。

ツイードのように表情のある素材を選ぶなら、織り柄が大きめのものにしてください。細かい織り柄は、顔のパーツの大きさに対して柄が小さく、全体がせわしなく見えます。柄の一つひとつが、目の大きさと同じか、それより大きいくらいが目安です。

ニットのコートや、はっ水加工の薄手のコートは、エレガントの顔立ちにはやや軽く見えます。秋の羽織りとして着るなら、中のニットを厚手にするか、首元にストールを足して、顔のすぐ下の面に重さを足してください。

ニットの編み地の選び方は顔タイプエレガントに似合うニットにあります。コートの中に合わせるニットを選ぶときの参考にしてください。

色とボタン:深い色と、目の大きさに近いボタン

色は、深みのある色がエレガントの顔立ちに合います。黒、濃紺、こげ茶、深い緑、ボルドー、キャメルなどです。ぼんやりした淡い色は、顔の存在感に対してコートが引いて見えることがあります。淡い色を選ぶなら、アイボリーや明るいグレージュのように、少し温度のある色で、素材につやのあるものにしてください。

ボタンも、顔とのつり合いに関わります。顔のパーツが大きいエレガントの人には、直径2.5cm前後かそれより大きいボタンが合います。ボタンが小さすぎると、顔のパーツの大きさに対して前身頃が細かく見え、コートがせわしなく見えます。

ダブルのコートは、ボタンが2列に並ぶので、前身頃の面が大きく見えます。エレガントの人なら、ダブルでも重く見えにくいです。ただし、ボタンの間隔が狭いと面が細かく区切られて見えるので、左右のボタンの間隔が手のひらの横幅くらいあるものを選んでください。

柄のあるコートを選ぶとき

チェックやヘリンボーンのような柄のあるコートも、エレガントの人なら着こなせます。基準は、柄の一つのまとまりの大きさです。チェックなら、一つの格子の一辺が、目の横幅と同じか、それより大きいものを選んでください。

格子が小さいと、遠くから見たときに柄が細かい地模様のようになり、無地より落ち着かない印象になります。格子が大きいと、顔のパーツの大きさとそろって、柄が顔と同じ強さで見えます。

柄の色の差も見てください。地の色と柄の色の差が小さいものは、柄が大きくても落ち着いて見え、仕事にも使えます。差が大きいものは、柄そのものが目立つので、首元のストールや中の服を無地にして、柄を一か所に集めておくと、顔とコートの両方が活きます。

どちらとも取れるとき①|エレガントかソフトエレガントか

ここからは、顔タイプがエレガントとほかのタイプの間にあって、どちらに寄せればいいか迷う人の決め方です。

ひとつめは、エレガントとソフトエレガントの間です。どちらも大人顔で、顔の存在感があります。違いは、顔のパーツの大きさと、曲線と直線の混ざり方にあります。ソフトエレガントは、パーツの大きさが中くらいで、曲線と直線が半々に近い傾向があります。

この2つの間で迷う人は、襟の幅を少し控えめにして、頬骨の幅の6割前後にしてください。エレガントに寄せた7割の幅だと、パーツが中くらいの人には襟がわずかに勝ちます。6割なら、どちらの顔にも大きく外れません。

襟の形は、ショールカラーよりも、刻みが浅いテーラードのほうが合わせやすいです。ショールカラーの大きな曲線は、エレガントの曲線には合いますが、ソフトエレガントの人には甘く見えることがあります。

丈は、頭身の目安どおりで構いません。丈は顔の寸法から決まるので、タイプの名前で迷っても変わりません。

確かめるときは、同じ幅のテーラードとショールカラーを1着ずつ試着してください。鏡の前で、顔から胸元までを見比べます。顔の印象がはっきりしたまま、襟が自然に馴染んで見えるほうが、あなたの顔に合っています。

試着で比べるときの見方を、もう少し具体的に書いておきます。鏡の前で、まず顔を見て、次に襟を見て、もう一度顔に戻ってください。顔に戻ったとき、最初に見たときと同じくらいはっきりしていれば、襟は顔を邪魔していません。顔に戻ったときにぼんやりして見えるなら、その襟は顔に対して強すぎます。逆に、襟を見たときに目が止まらず、すぐに顔に戻ってしまうなら、その襟は顔に対して弱すぎます。この目の動きで、襟の強さが顔とつり合っているかがわかります。

どちらとも取れるとき②|エレガントかクールか

ふたつめは、エレガントとクールの間です。どちらも大人顔で、顔の存在感があります。違いは、輪郭や目元が曲線寄りか、直線寄りかです。クールは、頬骨やあごの線、目の形に直線が強く出ます。

この間で迷う人は、襟の形をテーラードにして、下襟の先が尖ったものを選んでください。直線が入ることで、顔の直線と襟の線がそろいます。エレガントに寄せたショールカラーだと、顔の直線に対して襟の曲線が甘く見えることがあります。

襟の幅は、頬骨の幅の7割まで広げて構いません。クールの人も顔の存在感があるので、広い襟に負けません。

素材は、表面のなめらかなウールや、張りのある生地が合います。光沢が強すぎると華やかさが前に出るので、マットに近いものがいいです。色は、黒、濃紺、チャコールグレーなど、温度の低い色が直線の顔と合いやすいです。

迷ったら、顔の輪郭を指でなぞって確かめてください。耳の下からあご先までを人差し指でなぞったとき、途中で角を感じるなら直線寄り、角を感じずに丸くつながるなら曲線寄りです。角を感じた人はテーラードを、丸くつながった人はショールカラーやガウン型を選びます。

左右でなぞった感じが違う人もいます。右のあごには角があるのに、左は丸くつながる、ということは珍しくありません。その場合は、写真を撮るときや人と話すときに、よく向ける側の輪郭を優先してください。自分では気づきにくいので、最近撮った写真を何枚か見返して、顔のどちら側が多く写っているかを確かめると早いです。

それでも決めきれない人は、テーラードの中でも、下襟の先の角度がなだらかなものを選んでください。刻みの直線と、先の丸みが一着の中に両方あるので、曲線と直線のどちらに寄った顔でも大きく外れません。色は濃紺やチャコールのように、黒より半段やわらかい色にしておくと、直線が強くなりすぎず、エレガントの華やかさも残ります。

どちらとも取れるとき③|顔の長さが短めのエレガント

みっつめは、顔のパーツの存在感はエレガントなのに、顔の縦の長さが短めの人です。顔の長さが20cm前後で、頬骨の幅が14cm以上ある、縦と横の比が1.5に届かない顔です。

この場合、頭身で丈を決めると、身長によっては7頭身を超えて、ロング丈が目安になります。ところが、顔の横幅があるぶん、ロング丈の縦の線と顔の横の広がりがずれて見えることがあります。

この顔の人は、丈は頭身の目安より一段短くしてください。7頭身以上なら膝下5cm前後、6.5頭身前後なら膝が隠れるくらいです。そのかわり、襟は幅の目安どおり、頬骨の6〜7割を守ります。顔の横幅に対して、襟の横幅でつり合いをとるという考え方です。

前を開けて着るときは、内側に縦の線をつくると、顔の横の広がりとのバランスがとれます。中のニットとコートの色を変えて、前の開きに縦の帯をつくる。あるいは、長めのストールを首に掛けて、両端をまっすぐ垂らす。どちらでも、縦の線が足されます。

手持ちのコートで寄せる

新しく買わなくても、手持ちのコートで顔とのつり合いを寄せる方法があります。

襟が細いコートには、首元に面を足す

大判のストールを首元にゆるく巻いて、端を胸の高さまで垂らします。ストールの幅が、襟の幅の代わりになります。ストールの色は、コートより明るいか、顔の肌に近い色にすると、顔まわりが明るく見えます。

丈が短いコートには、下に縦の線を足す

膝より上で裾が止まるコートは、エレガントの人には少し軽く見えることがあります。この場合は、ロング丈のスカートやワイドパンツを合わせて、コートの下にも面をつくります。コートの裾から見える部分が長いほど、全身の面積がつり合います。

前を開けるか閉めるかを変える

前を閉めると、コートが一枚の大きな面になります。前を開けると、体の中心に縦の線ができます。顔の縦の長さがある人は、前を開けて縦の線を足すと、顔の長さとそろいます。顔の横幅がある人は、前を閉めて、面を大きく見せると落ち着きます。

襟を立てる・寝かせる

テーラードの襟を立てると、首元の面が増えて、顔のすぐ下に重さが足されます。襟が細いコートでも、立てることで幅が足りないぶんを補えます。ただし、立てた襟が耳にかかるほど高いと、顔が襟に埋もれて見えるので、耳たぶの下くらいで止まる高さにしてください。

髪の長さとまとめ方で、襟の見え方が変わる

コートの襟は、顔だけでなく髪とも重なります。同じコートでも、髪の長さやまとめ方によって、襟の幅が広く見えたり狭く見えたりします。

髪が襟にかかる長さの人

肩につくくらいから胸の上までの長さの人は、髪を下ろすと、襟の上に髪がかぶさります。髪がかかったぶん、襟の見えている幅は狭くなります。襟の幅が目安の下限、頬骨の6割くらいのコートだと、髪を下ろした日に襟がほとんど見えなくなり、顔と髪だけが前に出ます。

この長さの人は、襟の幅を目安の上限、7割に近いものから選んでください。髪がかぶさっても、襟の外側の部分がしっかり残ります。あるいは、髪を片側に寄せて、片方の襟だけを見せる着方もあります。片側の襟が全部見えるだけで、首元の面はかなり戻ります。

髪が短い、または上でまとめる人

あごのラインから耳の下くらいまでの短い髪の人や、まとめ髪の日は、襟が髪に隠れず、幅がそのまま見えます。首の後ろも見えるので、襟の後ろ側の立ち上がりの高さも目に入ります。

この場合は、襟の幅が目安どおりなら十分です。むしろ、襟の後ろ側の高さを確かめてください。後ろの襟が首に沿って立ち上がっていると、首の後ろに面ができて、横から見たときにも顔とコートがつり合います。後ろの襟が寝ていると、首の後ろが空いて、横顔だけが前に出ます。

髪が長く、背中まである人

背中まである長い髪を下ろすと、襟だけでなく、コートの背中にも髪が広がります。後ろから見たとき、コートの面より髪の面のほうが大きく見えることもあります。

長い髪の人は、コートの色と髪の色の差を見てください。髪が暗くコートも暗いと、後ろ姿が一つの暗い面になります。髪が暗くコートが明るいと、髪の面がはっきり分かれて見えます。前から見たときのつり合いを優先するなら、コートの色は髪より明るくして、顔のまわりに明るい面をつくると、顔の華やかさが活きます。

中に着る服と、襟の内側に見せる面

コートの襟は、外側の幅だけでなく、内側に何が見えているかでも印象が変わります。前を開けて着る日が多い人ほど、襟の内側の面を意識してください。

襟の内側に、明るい面をつくる

コートの前を開けると、左右の襟の間に、中に着ている服の色が帯のように見えます。この帯が顔のすぐ下にあるので、ここの色が顔の印象に直接つながります。

エレガントの人は、この帯にアイボリーや明るいグレージュ、淡いベージュなど、肌より少し明るい色を置くと、顔の華やかさがそのまま下に続きます。コートが濃い色なら、帯の明るさが顔まわりを引き立てます。

首元の高さで、帯の上の端を決める

中に着る服の首元の高さによって、帯の上の端の位置が変わります。ハイネックなら首のすぐ下から、クルーネックなら鎖骨のあたりから、Vネックならもっと下から帯が始まります。

顔の縦の長さがある人は、帯が首のすぐ下から始まるハイネックかクルーネックを選ぶと、顔の縦の長さと帯の縦の長さが近づいてまとまります。顔の横幅がある人は、Vネックで帯の上の端を少し下げると、首元に縦の線が足されて、顔の横の広がりとつり合います。

襟と中の服の素材をずらす

コートが表面のなめらかなウールなら、中は少し起伏のあるニットにする。コートがツイードなら、中はなめらかな薄手のニットにする。素材をずらしておくと、襟の内側と外側の境目がはっきりして、襟の幅がそのまま見えます。同じような素材を重ねると、襟と中の服の境目がぼやけて、襟が細く見えることがあります。

仕事・式典・休日で、1着をどう回すか

コートを何着も持てない場合、1着を場面で回すことになります。エレガントの人が1着で回すなら、目安の幅と丈を守った深い色のウールのコートを基準にして、場面ごとに首元と足元で調整します。

仕事の日は、前を閉めて、首元に薄手のストールを入れます。コートの面が一枚にまとまり、顔のすぐ下にきちんとした面ができます。

式典や改まった会食の日は、中にアイボリーやグレージュの明るいニットかブラウスを合わせ、前を開けて襟の内側に明るい帯をつくります。顔まわりが明るくなって、華やかさがそのまま場に合います。

休日は、ストールを大判のものに替えて、首元にゆるく巻きます。足元はスニーカーや平たい靴にして、コートの丈と靴の軽さで、肩の力を抜いた印象にします。顔の存在感がある人なら、カジュアルな足元でもコートが引けて見えることはありません。

1着で回すと決めておくと、コートの襟の幅と丈は一度決めたら動かさず、首元と足元の2か所だけを替えればいいことになります。朝の迷いが減るのは、このためです。

試着で確かめる3つ

最後に、売り場で試着をするときに確かめる3点をまとめます。

ひとつめは、襟の幅です。事前に測った4本の指の幅を襟に当てて、頬骨の幅の6〜7割に収まっているかを確かめます。

ふたつめは、鏡から2メートル離れて見ることです。試着室の鏡は近すぎて、顔とコートの両方が一度に目に入りません。売り場の大きな鏡の前で、2メートルほど離れて全身を見てください。顔とコートのどちらかが先に目に入るなら、つり合っていません。両方が同じくらいの強さで目に入れば、合っています。

みっつめは、裾の位置です。頭身から決めた目安の丈と比べて、裾が膝からどのくらいの位置にあるかを確かめます。普段よく履く靴の高さも考えて、試着のときはなるべく同じくらいのヒールの靴を履いていってください。

秋の羽織りから冬のコートへ

秋の初めは薄手のコートやジャケット、冬に向かうにつれて厚手のコート。季節が進むと羽織りが替わりますが、襟の幅と丈の決め方は変わりません。

薄手の羽織りは、生地が柔らかいぶん、襟が寝て細く見えやすいです。秋の羽織りを選ぶときは、冬のコートより少し広めの襟を選ぶと、生地が寝ても幅が残ります。

冬に向かって厚手のコートに替えると、生地の厚みで襟が立ち、実際の幅より広く見えることがあります。冬のコートは、目安の幅の範囲で少し控えめにしておくと、厚みが加わってもちょうどよくなります。

1着だけ選ぶなら、目安どおりの襟の幅と頭身から決めた丈で、深い色のウールのコートが、秋から冬まで一番長く使えます。顔タイプ診断の確かめ方そのものに迷っている人は、顔タイプ診断は前髪とメイクを外すとわかりやすいで、素顔で測る方法を先に試してみてください。

よくある問い

Q. 顔タイプエレガントには、どんな形のコートが似合いますか
形の名前よりも、襟の幅と丈がつり合っているかで決まります。襟の一番広いところが頬骨の横幅の6〜7割あり、丈が膝より下に届くものなら、テーラードでもショールカラーでもガウン型でも馴染みます。顔立ちがはっきりして華やかなので、襟の幅が狭く丈も短いコートだと、顔だけが前に出て、コートが小さく見えます。形は手持ちの服や仕事の場面に合わせて選び、幅と丈を顔の長さから決めてください。
Q. 背が低めのエレガントです。ロングコートは重く見えませんか
身長が低めでも、顔の長さとの比で見れば、ロング丈が合うことは多いです。身長を顔の長さで割って6.5頭身前後なら、膝下5cmあたりまでが目安です。それより長い丈にしたいときは、色を明るめにする、前を開けて縦の線をつくる、靴を甲の深いものにして足元に重さを置く、のどれかで調整します。短い丈を選ぶ場合は、襟を大きくして、顔まわりの面積を増やすと釣り合います。
Q. ノーカラーのコートしか持っていません。似合わないでしょうか
ノーカラーでも、首元に面積を足せば馴染みます。いちばん手軽なのは、大判のストールを首元にゆるく巻いて、端を胸の高さまで垂らすことです。ストールの幅が、襟の幅の代わりになります。首元の開きが広いノーカラーなら、中にハイネックのニットを合わせて、顔のすぐ下に面をつくる方法もあります。ノーカラーのままで顔とつり合わないと感じるのは、首元が空いて顔だけが浮くからです。そこを埋めれば十分に着られます。
Q. 顔タイプ診断の結果がエレガントかソフトエレガントか、はっきりしません
コートを選ぶ範囲では、どちらに寄せるかは襟の形で決めれば足ります。顔の輪郭や目元の曲線がやわらかく感じるならショールカラーやラウンドの襟を、頬骨やあごの線にやや直線を感じるならテーラードの襟を選んでください。襟の幅と丈は、どちらのタイプでも顔の長さと頬骨の幅から同じように決められます。診断名で迷うより、襟の形を2つ試着して比べるほうが早く答えが出ます。

— メグラシ編集部

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顔タイプエレガントがスウェットやデニムを着ると落ち着かない。その崩れ方は2通りで、幼く見える人と、服が顔に負ける人に分かれます。鏡の前でゆるい服を着て、先に目に入るのが「あごの下の余白」なら前者、「目」なら後者。幼く見える人は丸くて短い要素を外し、質感と色で崩す。負ける人は薄くて淡い生地を外し、形と大きさで崩す。見分け方、秋冬の品目ごとの直し方、両方出る人の決め方、骨格と食い違うときの優先までを書きました。

メグラシ編集部/読了 9分
顔立ちがはっきりして服が負ける|濃いか大きいかで足す物を分ける

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顔立ちがはっきりして服が負ける|濃いか大きいかで足す物を分ける

顔立ちがはっきりしていて、服を着ると服の方が安っぽく・薄く見える人は、はっきりさの中身が「濃い」のか「大きい」のかで足す物が変わります。眉・まつげ・唇の色が濃く、肌との明暗差が大きい人は、服に足すのは色の濃さと明暗差。目・鼻・口の部品が大きく彫りが深い人は、足すのは襟・ボタン・柄・アクセサリーの大きさで、色は中くらいでよい。両方の人は足す場所を上下で分けます。写真と顔の横幅で自分がどちら側かを測り、秋冬のニットとコートで何を足すかまで、顔を否定せずに服の側を変える手順です。

メグラシ編集部/読了 10分
顔タイプエレガントのマフラー|顎下の隙間と柄の大きさで巻き方を選ぶ

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顔タイプエレガントのマフラー|顎下の隙間と柄の大きさで巻き方を選ぶ

顔タイプエレガントのマフラーは、顎の下にどれだけ隙間を残すか、巻いたときの厚み、柄のくり返しの大きさの3つで似合い方が分かれます。指で測れる境目と、フェミニンやクールと迷うときの決め方をまとめました。

メグラシ編集部/読了 13分
顔タイプエレガントに似合うニット|編み目の大きさと首元の開きで選ぶ

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顔タイプエレガントに似合うニット|編み目の大きさと首元の開きで選ぶ

顔タイプエレガントのニットは、編み目を中くらいから細めに、首元は深く開くか上まで詰めるかのどちらかに振ると、顔立ちの華やかさと釣り合います。指先で1目の幅を測るやり方、Vネックとボートネックを鎖骨から何cmで止めるか、柄の1単位の大きさ、ソフトエレガントやクールとの境目で迷う人の寄せ方、手持ちのニットを首元と小物で寄せる手順まで。

メグラシ編集部/読了 18分

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