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顔タイプエレガントの髪型|長さ別・前髪別の似合わせとNG

メグラシ編集部//読了 10分
顔タイプエレガントに似合う髪型のイメージ

「顔タイプ診断でエレガントと言われたけれど、美容室で何と伝えればいいのか分からない」。髪の相談で、いちばん多く聞かれるのがこれです。

理由ははっきりしています。エレガントという言葉が、髪の形の指示に翻訳されていないからです。「上品に」「大人っぽく」と伝えても、美容師さんの手元では長さも段の位置も決まりません。結果としてなんとなく無難な形に落ち着き、鏡の前で「悪くはないけれど、思っていたのと違う」という感想だけが残ります。

エレガントの髪型は、実のところ判断すべき軸が少ないタイプです。長さの自由度は高く、ロングでもショートでも成立します。決め手になるのは長さではなく、顔まわりの線の通し方と、髪の表面の質感。この2つを押さえてしまえば、あとは好みと生活の都合で選んで構いません。

この記事では、まず何が決め手なのかを示し、そのうえでロング・ミディアム・ボブ・ショートの長さごとに「こうする/これは避ける」を理由つきで並べます。前髪、ヘアカラー、パーマの質感、まとめ髪、そして美容室の椅子の上で実際に口に出す言葉まで、鏡の前で使える形にまとめました。

結論:エレガントの髪型は「顔まわりの縦ライン」で決まる

エレガントの顔立ちは、大人タイプの中でも直線的なパーツが多めで、骨格に立体感があります。鼻筋が通っていて、目元はやや切れ長。輪郭は面長寄り、あるいは縦のラインが感じられる卵型です。詳しい特徴は顔タイプエレガントとはにまとめています。

顔タイプ診断 / エレガント

エレガントの髪型は顔まわりの縦ラインで決まる

額かこめかみを開けて、表面のツヤを残し、動きは耳より下の毛先だけに置く。この3つを守れば、ロングでもショートでも成立します。

1

顔まわりはどこか一か所を開ける

額、こめかみ、耳の前。どこか一か所でも出せば縦の起点が残ります。両側に髪を下ろすと輪郭がぼやけて横に広がります。開ける面積は小さくても効きます。

こめかみ耳の前
2

表面のツヤの面は最後まで割らない

細かいレイヤーや毛量調整で表面に毛先が増えると、光が散ってパサついて見えます。量を減らすのは内側と襟足に限定し、表面には手を入れません。

ローレイヤー内側と襟足で減らすオイルで束を作る
3

動きは耳より下の毛先だけに置く

パーマも巻きも、かける位置は耳より下です。32ミリ以上の太いアイロンで毛先だけ内に一回転が基準。根元から巻くと表面が波打ち、顔まわりが横に広がります。

毛先ワンカール32ミリ以上スパイラルは避ける
4

カラーは深めのトーンで赤みを抑える

深い色ほど髪の表面が一枚の面として光を返します。ダークブラウン、アッシュブラウン、ダークアッシュ、青みのあるブラックが扱いやすい色です。

ダークブラウンアッシュブラウン青みのあるブラック
5

美容室では形容詞ではなく動詞で伝える

「上品に」では手元が決まりません。「顔まわりに段を入れず表面はつなげたまま」「毛先だけ内にワンカール」「表面を削るのは控えめに」と言い換えます。

段を入れない毛先だけ丸く表面を削らない

長さ別・こうする/これは避ける

ロング肩より下
◯ こうする
表面をつなげたローレイヤー。毛先だけ内にワンカール。分け目は7:3かセンター
× 避けたい
顔まわりに段を入れた外ハネ。表面に細かいレイヤーを重ねる
ミディアム鎖骨まわり
◯ こうする
鎖骨に触れる長さで毛先ワンカール。前下がりで顔まわりを長く残す
× 避けたい
肩でちょうど跳ねる長さ。全体を厚いまま肩に乗せる
ボブあご下〜鎖骨
◯ こうする
鎖骨ラインの長めボブ。緩やかな前下がり。表面は重め、内側は軽め
× 避けたい
あご下で切りそろえた丸い重めボブ。短すぎるワンレングス
ショート耳が出る長さ
◯ こうする
襟足を収めてサイドは長めに。耳の前に一筋残し、トップに高さを出す
× 避けたい
全体を丸くふんわり。サイドの刈り上げ。明るいカラーとの併用
前髪長さ共通
◯ こうする
サイドに流す長め前髪、センターパート、かきあげ
× 避けたい
眉上で横一直線に切りそろえた厚い前髪

これは避けたい

  • ×「上品に」とだけ伝える(形も長さも決まりません)
  • ×似合うからと重さを足す(横に膨らんで縦が消えます)
  • ×明るくして垢抜けようとする(品は質感から出ます)
  • ×顔の両側を髪で覆う(輪郭がぼやけて広がります)
  • ×高い位置で結ぶ、後れ毛を全体から引き出す

まとめ

  • 顔まわりは一か所開ける。額かこめかみで足ります
  • 表面のツヤは残し、量は内側と襟足で抜く
  • 動きは耳より下。毛先ワンカールまで
  • カラーは深めのトーン、赤みを抑えた色
  • まとめ髪は低い位置。後れ毛は耳の前ともみあげに一筋ずつ

髪の方向が決まったら、次は装いです。airClosetなら、顔タイプを伝えるだけで、それを踏まえた装いが月3着届きます。プロ選定とセルフセレクトの両方が選べます。

airCloset

この顔立ちに対して髪ができることは、ひとつに絞れます。顔まわりに縦の線を通して、顔の造作をそのまま見せること。逆に髪が横へ広がったり、顔まわりを丸く覆ったりすると、顔の立体感だけが行き場を失って強く残ります。「髪型を変えたら顔がきつく見えるようになった」という現象は、ほとんどがこれです。

具体的な操作は3つあります。

  1. 顔まわりを開ける:額、こめかみ、耳の前。どこか一か所でも出す
  2. 表面のツヤを残す:レイヤーや毛量調整で、髪の表面の面を割らない
  3. 動きは毛先だけに置く:巻きもパーマも、耳より下から

この3つを軸ごとに整理すると、次のようになります。

◯ 似合う× 避けたい
フォルム縦に長い、横幅の頂点が低い横に広がる丸いシルエット
顔まわり額かこめかみが見えている頬をすっぽり覆う
表面の質感ツヤのある面が続くパサつき、細かい段でぼかす
動きの位置耳より下、毛先が中心根元や顔まわりからの動き
カラー深めのトーン、赤みを抑えた色ハイトーン、オレンジ寄りの明るい茶
分け目7:3、またはセンター真ん中で丸く分けた重い前髪

表のすべての行が「縦のラインを守る」という一点から出ています。裏を返せば、どれか一つを崩したいときは、残りをより厳密に守れば釣り合いが取れます。たとえば明るい色に挑戦したいなら、形は縦を強めに。丸みのあるボブにしたいなら、色を深めに。そういう交換ができるのが、この整理の使いどころです。

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フェミニンとの違い──柔らかさで華やぐか、線で品を出すか

エレガントとフェミニンは、どちらも大人タイプに分類されます。混同されるのも当然で、分かれ目は曲線の量だけ。フェミニンは大人×曲線で、パーツに丸みがあります。エレガントは大人×直線と曲線のミックス寄りで、パーツに直線が多く含まれます。詳細はエレガントとフェミニンの違いで比較しています。

髪型において、この差は華やぎの作り方に出ます。フェミニンは髪に丸みと動きを足すほど華やぎます。ゆるいウェーブ、顔まわりの曲線、ふんわりしたボリューム。柔らかさそのものが魅力になるタイプです。

エレガントで同じことをすると、顔と髪の印象がずれます。顔は大人の造作なのに髪だけが甘くなり、装いが顔に追いついていないように見えてしまう。エレガントの華やぎは、装飾ではなくツヤと線の通り方から生まれます。深い色の髪が光を返す、まとまった毛先が一本の線で終わる。この静かな見え方が、そのまま品として映ります。

迷ったときの確かめ方はシンプルです。ゆるく巻いた髪の写真と、ツヤのあるストレート寄りの写真を、それぞれ顔の横に並べてみてください。前者で顔だけが浮いて見えるならエレガント寄り、後者で顔が寂しく見えるならフェミニン寄りです。

顔タイプ4タイプの印象の違い
エレガントとフェミニンはどちらも大人タイプ。分かれるのは曲線の量

髪質と骨格による個人差

ここまでは方向の話で、実現の手段は人によって変わります。同じ「ツヤのある面を作る」でも、髪質によって手順が違います。

  • 直毛でツヤが出やすい方は、そのまま面を活かせます。切り方だけ整えれば十分です
  • くせ毛の方は、乾かし方とオイルでツヤを作るほうが、無理に伸ばすより自然に落ち着きます
  • 髪が細く柔らかい方は、面を作るとトップが潰れやすいので、根元の立ち上げだけ別に確保します
  • 髪が硬く多い方は、量を減らす場所を襟足と内側に限定し、表面には手を入れません

骨格タイプによる違いもあります。首が短めで上半身に厚みのある骨格ストレートの方は、鎖骨より上で切ると首まわりが詰まって見えやすい傾向があります。首が細く長い骨格ウェーブの方は、長すぎると重心が下がりすぎることがあります。同じ「エレガントに似合う形」でも、体側の条件で最適な長さは前後します。自分の骨格が分からない方は骨格診断 セルフチェックで確認してから長さを決めると、迷いが減ります。

長さ別の似合わせ

長さそのものに正解はありません。どの長さでも、顔まわりの縦ラインと表面のツヤが保てれば成立します。ただし長さごとに崩れやすい場所が違うので、気をつける箇所を分けて見ていきます。

エレガントの髪型は、道具より「面の整い方」で決まる。毛流れを乱さず、縦のラインを保つ

ロング

肩より下の長さは、縦のラインをいちばん作りやすい範囲です。髪の重さが下方向に働くので、放っておいても縦に落ちてくれます。

  • ◯ 表面をつなげたローレイヤーにする(理由:段を低い位置に留めると表面の面が割れず、光がまっすぐ返ってツヤが続くため)
  • ◯ 毛先だけ内に一回転のワンカール(理由:毛先が内に収まると輪郭の外側に線ができ、縦のシルエットが最後まで途切れないため)
  • ◯ 分け目は7:3かセンター(理由:どちらも額の一部が出て、縦の起点が頭頂部にできるため)
  • × 顔まわりに段を入れて外ハネにする(理由:頬骨の高さで横方向の動きが生まれ、縦のラインが途中で切れて輪郭が四角く見えるため)
  • × 毛先を水平に切りそろえて厚く残す(理由:切り口が横一直線の線になり、顔の直線的なパーツと線が重なって硬さが出るため)
  • × 表面に細かいレイヤーを重ねる(理由:段の切り口が表面に無数の毛先を作り、光が散ってパサついて見えるため)

髪が細い方は、ロングにすると重さで根元が潰れやすくなります。長さを保ちたいなら、内側の毛量だけ減らして表面は残す切り方を頼んでください。逆に髪が多く硬い方は、内側と襟足の量を抜くだけで、外側のシルエットが縦に整います。

ミディアム

鎖骨まわりの長さは、扱いやすさと縦ラインが両立する範囲です。毎日のセット時間を減らしたい方には、この長さがいちばん現実的な選択になります。

  • ◯ 鎖骨に触れる長さで毛先ワンカール(理由:鎖骨の位置で毛先が内に入ると、首から肩へのラインが縦に流れて見えるため)
  • ◯ 前下がりにして顔まわりを少し長く残す(理由:前が長いと頬の横に縦の線が残り、輪郭が締まって見えるため)
  • ◯ トップの根元だけ立ち上げる(理由:頭頂部に高さが出ると、髪全体のシルエットが縦長のひし形に収まるため)
  • × 肩でちょうど跳ねる長さで止める(理由:毛先が肩に当たって外へ跳ね、髪のいちばん目立つ位置で横方向のシルエットが生まれるため)
  • × 全体を厚いまま肩に乗せる(理由:肩の上で毛量が横に溜まり、首が短く見えて縦のラインが止まるため)
  • × 顔まわりだけ短い段を作る(理由:頬の高さに短い毛先が集まり、顔の横幅が強調されるため)

肩に当たる長さは、迷ったら数センチ長くするほうが安全です。「肩に乗って跳ねる」より「肩を越えて落ちる」ほうが、朝のセットも楽になります。

ボブ

ボブは選び方で結果がいちばん変わる長さです。同じボブでも、丸いボブと直線的なボブでは顔の見え方が別物になります。

  • ◯ 鎖骨ラインの長めボブにする(理由:あご下より長いと縦の面積が確保でき、面長寄りの輪郭と釣り合うため)
  • ◯ 後ろから前へ緩やかな前下がりにする(理由:前が長いことで顔の横に縦の線ができ、フェイスラインが引き締まって見えるため)
  • ◯ 表面は重め、内側は軽めにする(理由:表面の面が続いたままで動きだけ出せるので、ツヤを失わずに軽さが作れるため)
  • × あご下で切りそろえた丸い重めボブ(理由:丸みの頂点が頬の高さに来て横幅が出るうえ、形だけが幼く見えて顔の大人感とずれるため)
  • × 短すぎるワンレングスボブ(理由:耳下で切ると首と顔の縦の面積が同時に減り、輪郭が横に広がって見えるため)
  • × 全体に細かく段を入れて軽くする(理由:表面の毛先が増えるとツヤの面が失われ、髪の質感で品を作る手が使えなくなるため)

首が短めの方は、あご下すぐの長さより、鎖骨に触れる長さのほうが収まります。首が細く長い方は、あご下のボブでも十分に縦が保てるので、選択の幅が広がります。

ショート

ショートは似合わないと思われがちですが、そんなことはありません。避けたいのは「丸くふくらませたショート」であって、ショートそのものではないからです。

  • ◯ 襟足をすっきり収めてサイドを長めに残す(理由:後ろが締まって横が残ると、輪郭の外側に縦の線ができるため)
  • ◯ 耳の前に一筋だけ髪を残す(理由:頬の横に細い縦線が加わり、顔の横幅が抑えられて見えるため)
  • ◯ 分け目を深めに取ってトップに高さを出す(理由:頭頂部に高さが出ると、全体のシルエットが縦長に伸びるため)
  • × 全体を丸くふんわりさせる(理由:横方向のボリュームが耳の高さで最大になり、縦のラインが完全に消えるため)
  • × サイドを短く刈り上げて角を作る(理由:直線的な顔立ちに直線的な刈り上げが重なると、線が強くなりすぎて硬い印象に振れるため)
  • × 明るいカラーと組み合わせる(理由:短さと明るさが同時に来ると軽さが勝ち、大人の顔立ちに対して質感が足りなくなるため)

頭の形にも個人差があります。後頭部が平らな方は、襟足を短く締めて後頭部に丸みを出すと、横から見たときの縦のラインが整います。後頭部に丸みがある方は、そのまま襟足を収めるだけで形になります。長さ別の考え方をもっと広く見たい方は顔タイプ別の髪型の選び方も参考になります。

前髪の選び方

前髪は、顔まわりの縦ラインをいちばん左右するパーツです。長さを1センチ変えるだけで印象が動くので、切る前に方向を決めておいてください。

似合いやすいのは次の3つです。

  • サイドに流す長め前髪:頬骨より下まで長さを残し、斜めに流す。片側の額とこめかみが出るので、縦の起点が残る
  • センターパート:額の中央から左右に分ける。縦の線が顔の中心に一本通り、いちばん素直に骨格が出る
  • かきあげ前髪:根元を立ち上げて額を全部出す。縦の面積が最大になり、大人の華やぎが素直に出る

避けたいのは、眉上で横一直線に切りそろえた厚い前髪です。額を横に区切ってしまうので、せっかくの縦のラインが途中で止まります。同じ理由で、目の上でぱっつんと重く残す前髪も相性が難しくなります。

シースルーバングは条件つきで使えます。透け感があるので額の縦の線は残りますが、毛先が細く散るとツヤの面が作りにくい。使うなら、束を細く分けすぎず、毛先を軽くしすぎないほうが収まります。

前髪をどうするか迷ったら、まず伸ばして流す形から試すのが安全です。切るのは一瞬ですが、戻すには数か月かかります。額が狭い方は無理に全部出さず、こめかみを出すだけでも縦の線は残ります。生え際の毛流れが強い方は、流す方向を毛流れに逆らわない側に決めると、朝の手間が減ります。

ヘアカラーの選び方

エレガントの髪色は、深めのトーンが軸になります。理由は明るさそのものではなく、光の返り方にあります。深い色ほど髪の表面が一枚の面として光を返すので、ツヤが見えやすい。明るい色は光が拡散して、髪が軽く柔らかく見えます。柔らかさで華やぐタイプなら明るさが味方になりますが、線とツヤで品を出すタイプでは逆に働きます。

扱いやすい色を挙げると、次のようになります。

  • ダークブラウン:どの季節にも収まる基準の色。迷ったらここから
  • アッシュブラウン:赤みを抑えた茶。暗さの中に透明感が残る
  • ダークアッシュ:灰みの強い暗髪。重くならずに深さが出る
  • 青みのあるブラック:いちばん線が強く出る色。輪郭がシャープに見える
  • ボルドー寄りのブラウン:赤みを深さとして使う。秋冬に合わせやすい

避けたいのは、ハイトーンの金髪と、オレンジ寄りに明るくした茶色です。前者は髪の存在感が顔より前に出て、顔立ちの品が後ろに下がります。後者は日本人の髪に出やすい赤みがそのまま浮くので、肌の色がくすんで見えることがあります。

明るくしたい場合は、根元を暗く保って毛先だけ明るさを足すか、細いハイライトを入れてコントラストを弱めに抑えてください。太い束のハイライトは髪の表面に横方向の模様を作るので、面が割れてしまいます。

パーソナルカラーとの兼ね合いも押さえておくと選びやすくなります。同じ暗さでも、ブルーベース寄りの方は灰みや青みのある茶が肌に馴染み、イエローベース寄りの方は黄みを含んだ深い茶のほうが顔色が明るく見えます。パーソナルカラーで自分の方向が分かっていれば、暗さの度合いは顔タイプ、色みはパーソナルカラーで決める、という分担ができます。

30代後半から白髪が気になり始める方も多い時期です。暗く染めるほど伸びたときの境目が目立つので、地毛より少し明るい程度に留めるほうが管理が楽になります。根元が伸びる周期と、染めるトーンの深さは、セットで考えてください。

パーマ・巻き方の質感

パーマや巻き髪は、かけ方ではなく「かける位置」で決まります。エレガントで使えるのは、耳より下の毛先だけです。

パーマなら、毛先ワンカールの緩いものを選びます。ロッドを大きく取って、一回転だけ内に入る程度。これなら髪の表面は真っすぐのまま残るので、ツヤの面が保てます。避けたいのは根元から巻く強めのスパイラルで、表面が波打つと光が散り、顔まわりが横に広がります。デジタルパーマで毛先の形を固定する方法は、朝のセット時間を減らしたい方に向いています。

アイロンで巻く場合は、太さの選択が結果を分けます。32ミリ以上の太いアイロンで、毛先だけ内に一回転。これが基準です。26ミリ以下の細いアイロンで全体を巻くと、カールの数が増えて甘さが出ます。同じ長さの髪でも、巻く回数が多いほど曲線の量が増えると考えてください。

仕上げは、ワックスでくしゃっと動かすのではなく、オイルかバームで束を作る方向へ。指の間に少量を伸ばして、毛先から中間へ向けて滑らせます。表面に手ぐしを一度入れて面を整えると、ツヤが戻ります。

くせ毛の方は、無理に真っすぐにしなくても構いません。うねりの方向にオイルを足して、乾かすときに上から下へ風を当てるだけで、面はある程度まとまります。縮毛矯正を使う場合は、毛先まで真っすぐに伸ばしきると線が硬くなるので、毛先に少し丸みを残す仕上げを相談してみてください。

アップスタイル・まとめ髪

まとめ髪は、エレガントがもっとも力を発揮する場面です。顔まわりを開けて縦の線を作るという条件が、まとめるだけで自動的に満たされるからです。

低い位置のシニヨン。高い位置でまとめるより、エレガントの縦ラインが保たれる

基本になるのは低い位置です。うなじの高さで一本にまとめるローポニー、同じ高さで丸めるシニヨン。この2つがあれば、仕事の日も食事の席も足ります。高い位置で結ぶと、動きと元気さが前に出て、大人の落ち着きが後ろに下がります。

後れ毛の扱いには注意してください。全体からたくさん引き出すと、細かい毛が顔の輪郭をぼかして横に広がります。出すなら、耳の前に一筋、もみあげに一筋。それ以上は足さないほうが締まります。

ハーフアップを使うなら、結ぶ位置を耳の高さより下に。高い位置のハーフアップは頭頂部に丸みが出て、甘さが強くなります。編み込みも同じで、細かく編み込むより、太くゆるくまとめて面を残すほうが収まります。

髪飾りは、大ぶりを一点だけ。マットな質感の金属、べっ甲、大きめのバレッタ。小さくきらきらしたものを複数使うより、質感のあるものを一つ選ぶほうが、装いの引き算と揃います。

美容師への伝え方

ここがいちばん実用的なところです。「エレガントに」ではなく、手の動きに翻訳した言葉で伝えてください。そのまま使える言い方を挙げます。

  1. 「顔まわりに段を入れずに、表面はつなげたままでお願いします。毛先だけ内にワンカール分の丸みがほしいです」
  2. 「分け目は7:3にしたいので、そこを基準に切ってください。耳の前の髪は、頬骨より下から動くくらいの長さで残してほしいです」
  3. 「ツヤを出したいので、すきばさみで表面を削るのは控えめにして、量を減らすなら内側と襟足でお願いします」
  4. 「暗くしたいのですが重く見えたくないので、赤みを抑えたブラウンで、8トーンくらいに収めてもらえますか」
  5. 「巻き髪にはしたくなくて、毛先だけ内に入る形にしたいです。アイロンは太めで一回転だけ、というイメージです」

このうち1つでも伝われば、仕上がりの方向はかなり近づきます。全部を言おうとせず、いちばん譲れないものから順に伝えてください。

写真を持っていくなら、2枚がおすすめです。なりたい形が1枚、避けたい形が1枚。「こうしたい」だけだと解釈の幅が残りますが、「これは避けたい」が添えてあると、境界がはっきりします。避けたい写真は、ふんわり巻いた甘めのスタイルを選ぶと意図が伝わりやすいでしょう。

生活の条件も先に伝えておくと、提案が現実的になります。朝にかけられる時間、コテを使うかどうか、結ぶ機会の多さ。「毎朝5分しか使えません」の一言があるだけで、提案される形が変わります。

やりがちな失敗と回避

方向が合っていても起きる失敗があります。相談として上がりやすいものを5つ挙げます。

失敗1:「上品に」とだけ伝えてしまう

上品という言葉は、受け取る人によって指す形が違います。ある人には清楚なストレート、ある人にはふんわりした巻き髪。伝わらないまま切られると、当然ずれます。回避策は、形容詞ではなく動詞で伝えること。「段を入れない」「毛先だけ丸くする」「表面を削らない」。手の動きが分かる言葉に置き換えてください。

失敗2:似合うからと重さを足しすぎる

ツヤが味方だと知ると、重さをそのまま残す方向に振れがちです。ところが毛量が多いまま長さを伸ばすと、髪が横に膨らんで縦のラインが消えます。回避策は、減らす場所を決めること。表面は残し、内側と襟足で量を抜く。この分担さえ守れば、軽くしてもツヤは失われません。

失敗3:明るくして垢抜けようとする

暗い髪が重く感じられて、思い切って明るくする。これで印象が散ってしまうケースがよくあります。明るさは軽さを生みますが、エレガントの品は質感から出るので、軽くするほど手札が減ります。回避策は、明るさではなく色みで変化をつけること。同じ暗さでも、赤みを抑えたアッシュに振るだけで、印象は十分に変わります。

失敗4:顔まわりを全部隠してしまう

輪郭を隠したくて、顔の両側に髪を下ろす。これは縦のラインを両側から潰す動きです。顔が小さく見えるどころか、輪郭がぼやけて全体が横に広がります。回避策は、どこか一か所だけ開けること。額でも、こめかみでも、片側だけでも構いません。開ける面積は小さくても効きます。

失敗5:一度決めた形を固定してしまう

似合う形が見つかると、そのまま何年も同じにしがちです。ただ髪質は年齢とともに変わり、細くなったりうねりが出たりします。数年前に似合った長さが、いまの髪質では重く見えることもあります。回避策は、年に一度は長さと量を見直すこと。方向は同じでも、実現の手段は更新していくほうが長く続きます。

顔タイプエレガントの髪型に合わせた装いの例
保存用の1枚(長押しで保存できます)
エレガントの髪型は顔まわりの縦ラインで決まるの早見表
エレガントの髪型は顔まわりの縦ラインで決まる

まとめ

顔タイプエレガントの髪型は、顔まわりの縦ラインで決まります。額かこめかみを開けて、髪の表面にツヤの面を残し、動きは耳より下の毛先だけに置く。この3つを守れば、長さはロングでもミディアムでもボブでもショートでも成立します。

前髪は流すかセンターパートかかきあげ。カラーは深めのトーンで赤みを抑えた色。パーマと巻きは毛先だけ。まとめ髪は低い位置。どれも「縦の線とツヤを守る」という一点から出ています。

そしてフェミニンとの違いは、曲線の量です。柔らかさで華やぐのがフェミニン、線とツヤで品を出すのがエレガント。丸みを足したくなったときは、この差を思い出してください。

髪質も骨格も人それぞれなので、ここに書いた形がそのまま最適解になるとは限りません。方向を持って美容室に行き、自分の髪で試して調整していく。その繰り返しが、いちばん近道になります。

装いに活かすなら

この知識を毎日の装いに活かすには、プロのスタイリストの伴走が一番の近道。airCloset なら、あなたのタイプを伝えるだけで、それを踏まえた装いが月3着届きます。プロ選定とセルフセレクトの両方が選べる柔軟さも魅力です。

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よくある問い

Q. 顔タイプエレガントに似合う髪型は?
顔まわりに縦の線が通る髪型です。額かこめかみのどちらかを出し、髪の表面にツヤのある面を残し、動きは耳より下の毛先だけに置きます。長さはロングでもショートでも構いません。この3点を守れば、どの長さでも成立します。
Q. 前髪はどれが似合いますか?
サイドに流す長め前髪、センターパート、かきあげの3つが基本です。いずれも額かこめかみが見えるので、顔の縦のラインが残ります。眉上で切りそろえた厚い前髪は、額を横一直線に区切って縦を止めてしまうため、相性が難しくなります。
Q. エレガント顔にショートは似合いませんか?
似合います。避けたいのは全体を丸くふくらませたショートで、襟足をすっきり収めてサイドを長めに残す形なら、縦のラインが保てます。耳の前に一筋だけ髪を残すと、頬の輪郭に縦の線が加わって収まりやすくなります。
Q. ヘアカラーは何色が良いですか?
深めのトーンが軸になります。ダークブラウン、アッシュブラウン、ダークアッシュ、青みのあるブラックなど、赤みとオレンジみを抑えた色が扱いやすいです。明るくしたい場合も、根元を暗く保って全体のトーンを上げすぎないほうが品が残ります。
Q. パーマはかけても大丈夫ですか?
毛先だけのワンカールパーマなら問題ありません。避けたいのは根元から巻く強めのスパイラルパーマで、髪の表面が波打ってツヤの面が途切れ、顔まわりが横に広がります。パーマを使うなら、かける位置を耳より下に限定してください。
Q. フェミニン顔との髪型の違いは何ですか?
曲線の量です。フェミニンは丸みと動きを足すほど華やぎますが、エレガントは同じことをすると顔と髪の年齢感がずれます。エレガントの華やぎはツヤと線の通り方から出るので、巻くより、まとまりとツヤを優先するほうが結果が良くなります。
Q. 美容室ではどう伝えればいいですか?
抽象的な言葉ではなく手の動きに翻訳して伝えます。「顔まわりに段を入れず表面はつなげたままで」「毛先だけ内にワンカール分の丸みを」「すきばさみで表面を削るのは控えめに」の3つを言葉にすると、意図が伝わりやすくなります。
Q. 髪が細くてボリュームが出ません。どうすればいいですか?
全体をふんわりさせるのではなく、根元の立ち上げだけを確保してください。トップの根元を左右に振りながら乾かし、分け目を数センチずらすだけでも変わります。毛先は軽くせず重さを残したほうが、面のツヤが保てます。
Q. ボブは重めと軽めのどちらが良いですか?
表面は重め、内側は軽めが基本です。表面に細かい段を入れるとツヤの面が割れるため、毛量調整は内側と襟足に集めます。長さは鎖骨に触れるくらいから、あご下までの範囲で、首の長さに合わせて選んでください。
Q. 白髪が気になり始めたら暗くしたほうがいいですか?
暗くしすぎると白髪が伸びたときの境目が目立ちます。地毛より少し明るい程度に留め、赤みを抑えたブラウンで染めると、伸びかけの時期も落ち着いて見えます。細いハイライトを重ねてぼかす方法もありますが、コントラストは弱めにしてください。

— メグラシ編集部

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エレガント顔タイプ40代向けに、上質と品格を磨く大人スタイルを編集部が解説。素材・色・小物の3軸で実践ガイド。

メグラシ編集部読了 8分

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