顔タイプエレガント ブーツ|足元が負けるか脚が棒に見えるかで分ける

顔タイプエレガントの人がブーツで「何か違う」と感じるとき、原因は2つしかありません。顔の大人っぽさに足元だけが追いつかず負けて見えるか、筒とスカートが一続きになって脚が棒に見えるかです。直す場所は反対なので、先にどちら側かを決めてください。
全身を鏡に映して、最初に目が行くのが顔なら「負ける」側です。足元が小さく頼りなく、顔だけが大人に見えています。最初に目が行くのが膝から下の太さなら「棒に見える」側です。筒がまっすぐ立って、脚の途中に区切りがありません。
負ける側は、つま先を細く長くして、筒の口を膝下指3本の高さまで上げます。棒に見える側は、筒と脚の隙間を指1本にして、スカートの裾と筒の口のあいだに区切りを1本つくります。どちらとも言えないときは、つま先を細くする所から始めてください。理由は下で書きます。
結論:足元が負けるか、脚が棒に見えるかで分かれる
顔タイプエレガントは、大人顔で、パーツや輪郭に直線と曲線がほどよく混ざった顔です。顔の存在感がはっきりしているぶん、足元にも同じくらいの「大人の量」が要ります。ブーツの違和感は、この量が足りないか、量の置き方がまずいかのどちらかです。
| 見え方 | 最初に目が行く所 | 起きていること | 直す場所 |
|---|---|---|---|
| 足元が負ける | 顔 | 靴が丸く短く、軽すぎる | つま先・筒の口の高さ |
| 脚が棒に見える | 膝から下 | 筒がまっすぐで、裾と区切りがない | 筒の細さ・裾との距離 |
量が足りないのが「負ける」、置き方がまずいのが「棒に見える」です。同じロングブーツでも、細い筒なら負けにくく棒にもなりにくい一方、太い筒は大人の量はあっても棒に見えます。
どちらか測る|全身を鏡に映して2か所を見る
鏡から2歩下がって、ブーツとふだんのスカートかパンツを合わせた全身を映します。まず3秒ぼんやり眺めて、最初に目が止まった場所を覚えてください。考えてから決めると答えがずれるので、最初の3秒で決めます。
次に2か所を測ります。1つ目はつま先の形です。つま先の先端から指の付け根までが指2本ぶんより短く丸ければ、足元が軽く出やすい形です。2つ目は筒と脚の隙間です。筒の口に指を入れて、2本以上すっと入るなら筒が脚から離れて立っています。
最初に顔へ目が行き、つま先が丸い人は「負ける」側。最初に膝から下へ目が行き、筒に指が2本以上入る人は「棒に見える」側です。両方が当てはまる人もいます。その場合は後の「どちらとも取れるとき」を読んでください。
足元が負ける人|顔の大人っぽさに靴だけが追いつかない
負ける人の足元は、丸いつま先、太く低いかかと、足首で止まる短い履き口がそろっていることが多いです。どれもカジュアルな形で、休日の服には合いますが、顔タイプエレガントの顔の前では子どもっぽく、量が足りません。
顔に目が行くのは、顔が悪目立ちしているのではなく、足元が小さすぎて視線の行き場がないからです。足元にも大人の線を1本置くと、視線は顔と足元を往復するようになり、顔だけが浮く感じが消えます。
直す順番は、つま先、ヒール、筒の口の高さです。つま先がいちばん効き、筒の口の高さは最後の仕上げです。
負ける人のつま先とヒール|細く長い先と、細すぎないかかと
つま先は、先端から指の付け根までが指2本半以上ある、やや細く長い形を選びます。先が尖りすぎていなくても、長さがあれば足元に縦の線が出て、顔の大人っぽさとつり合います。
ヒールは、太さが人さし指1本から2本のあいだに収まるものが合わせやすい太さです。細すぎるピンのかかとは、冬の生地の重さを支えきれず、足元だけが華奢に見えます。逆に親指より太いかかとは、つま先を細くしても足元を丸く戻してしまいます。高さは3〜5cmで足ります。
負ける人の筒|口の位置を膝下に上げる
つま先とヒールを直しても負けが残るなら、筒を長くします。ロングブーツなら筒の口を膝の皿の下から指3本の位置まで上げ、ショートブーツならくるぶしより指2本上で止まるものに替えます。足元の面積が増えるぶん、顔とつり合う量が足元に乗ります。

筒の素材は、表に光が少しのる表革か、目の詰んだ起毛の革が向いています。くしゅっとたるませる作りは、たるみの数だけ足元が柔らかく小さく見えるので、負ける人は避けてください。
脚が棒に見える人|筒と裾の間に区切りがない
棒に見える人は、足元の量は足りています。問題は、筒が脚の形を拾わずにまっすぐ立ち、その上にスカートの裾がかぶさって、膝から下が一本の円柱になっていることです。顔タイプエレガントの顔は縦の線が強いので、脚まで縦一本になると全身が硬く重く見えます。
この見え方は、筒の太さと、裾と筒の口の位置関係の2つで決まります。どちらかを直せば、脚の途中に節が戻ります。
棒に見える人の隙間|筒と脚のあいだ指1本
筒の口に指を入れて、1本でちょうど止まる細さが目安です。この細さだと、ふくらはぎのふくらみと足首の細さを筒が拾い、脚に曲線が戻ります。2本以上入る筒は、脚のいちばん太い所に合わせてまっすぐ立つので、どこから見ても同じ太さになります。
ふくらはぎがしっかりしていて細い筒が入らない人は、伸びる生地の筒か、後ろに留め具があって幅を変えられる筒を選んでください。筒そのものを細くできなければ、次の裾との距離で直します。
棒に見える人の裾との距離|隠すか見せるかを決める
裾と筒の口の関係は、2通りしかありません。裾が筒の口を隠すか、裾と筒の口のあいだに隙間をあけるかです。棒に見えるのは、裾が筒の口にかろうじてかかって、どちらとも言えない位置にあるときです。
隠すなら、裾を筒の口より手のひら1枚ぶん下まで下ろします。ブーツの筒が裾の中に消え、裾の揺れが脚の途中の区切りになります。見せるなら、裾と筒の口のあいだに指4本ぶんの隙間をあけます。隙間に見えるタイツが細い帯になって、膝から下に節ができます。
隙間に見せるタイツは、ブーツと同じ濃さか少し明るい色にします。ブーツより暗いタイツは、筒の延長に見えて区切りになりません。
どちらとも取れるとき|先につま先を細くする
最初に目が行く場所が日によって違う人や、つま先が丸く筒も太い人は、両方の側に少しずつ足がかかっています。この場合は、つま先を細く長くすることから始めてください。
理由は、つま先の形はどちらの側にも効くからです。細く長いつま先は、負ける人には大人の量を足し、棒に見える人には足先に向かう細い線をつくって、円柱の終わりに方向を与えます。筒を替えたり裾の丈を変えたりするのは、どちらか一方にしか効かず、反対側の人には逆に働くことがあります。
つま先を直したあとにもう一度鏡の前に立ち、最初の3秒で目が行く場所を見直します。顔に行くなら筒の口を上げ、膝下に行くなら裾との距離を決めます。片方ずつ足していけば、直しすぎて反対側に倒れることがありません。
着た実例|濃い茶の細身ロングブーツに、ふくらはぎ丈のウールスカート
両方の側に効く組み合わせを1つ挙げます。濃い茶の表革で、つま先が細く、筒に指1本で止まるロングブーツ。合わせるのは、裾が筒の口より手のひら1枚下まで届くウールのフレアスカートです。上は、首元が少し開いたグレーのニットにします。

この組み合わせでは、つま先と筒の長さで足元の量を足し、裾の揺れで脚に区切りをつくっています。首元を少しあけているのは、顔まわりに直線の空きを1つつくって、足元の細い線と呼応させるためです。
背の高さで、筒の口の高さを変える
身長が155cm前後までの人は、筒の口を膝の皿の下指3〜4本で止めると、脚の長さに対して筒がちょうどよく収まります。膝に近づけすぎると、膝から下の大半が筒になり、棒の見え方に寄ります。
身長が160cm台の人は、膝下指2〜3本まで上げても重くなりません。170cm前後以上の人は、筒が短いと足元が負けやすいので、膝の皿のすぐ下まで上げてください。どの身長でも、筒の口と裾が近すぎる位置で止まらないことだけは同じです。
ブーツの色|髪と目の濃さで、黒か茶かを決める
色は、髪と目の濃さを見て決めます。髪も目も濃い人は、黒のブーツが顔の濃さとつり合い、足元が負けにくくなります。髪を明るく染めている人や、目の色が明るい茶の人は、黒だと足元だけが重く沈んで、棒の見え方に寄ります。この場合は濃い茶か、灰色がかった茶を選んでください。
負ける側の人が明るいベージュや白のブーツを履くと、足元の量がさらに軽くなります。明るい色を履きたい日は、つま先を細くして筒の口を高くし、形で量を足してから色を軽くします。棒に見える側の人は、ブーツとタイツの色を半段ずらすと、筒の口に境目が出て区切りになります。
パンツに合わせるとき|裾をかぶせるか、入れるか
パンツにブーツを合わせる日は、筒を見せるか見せないかを先に決めます。負ける側の人は、パンツの裾をブーツにかぶせて、つま先だけを細く見せると足元の量が足りなくなりやすいので、裾を筒の中に入れて筒を見せるほうが向いています。細身のパンツなら、筒の口の高さがそのまま足元の量になります。
棒に見える側の人は、裾を筒にかぶせて、裾から細いつま先だけが出るようにすると脚が一続きになりません。このときパンツの裾幅は、ブーツの筒より指2本ぶん広いくらいが目安です。広すぎる裾はつま先まで隠して、足元を消してしまいます。
場面で素材を変える|通勤・休日・式のあと
通勤の日は、表革で金具の小さいものを選ぶと、仕事の服の中で足元だけが浮きません。顔タイプエレガントの顔は、ジャケットやきれいめのスカートと並ぶと品よくまとまるので、足元も同じ格にそろえます。
休日は、起毛の革やスエード調の素材にして、少し力を抜きます。ただし丸いつま先と太いかかとを同時に選ぶと、負ける側に戻ります。どちらか一方を休日寄りにして、もう一方は大人の形を残してください。
式のあとの会食や移動の日は、黒の表革で、つま先が細く飾りがほとんどないものにします。きちんとした服の中で足元だけが休日に見えるのが、いちばん負けやすい組み合わせです。
まとめ
顔タイプエレガントのブーツの違和感は、足元が負けるか、脚が棒に見えるかの2つに分かれます。鏡で最初の3秒に目が行く場所を見て、顔なら負ける側、膝から下なら棒の側です。負ける側はつま先を細く長くし、筒の口を上げます。棒の側は筒を指1本の細さにし、裾との距離を「隠す」か「見せる」かに決めます。迷ったら、つま先を細くする所から始めてください。
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よくある問い
- Q. 顔タイプエレガントにショートブーツは似合いませんか
- 似合わないわけではありません。ショートブーツで足元が負けやすいのは、つま先が丸く、履き口が足首のいちばん細い所で止まっているときです。つま先を細くして、履き口をくるぶしより指2本ぶん上まで上げると、顔の大人っぽさとつり合います。合わせる下は、ブーツとの間に肌かタイツが少しだけ見える丈にしてください。見える範囲が手のひら1枚を超えると、足元が小さく切り離されて負けが戻ってきます。
- Q. ロングブーツが太く見えて、脚が棒のようになります
- 筒と脚のあいだに指が2本以上入るなら、筒が脚の形を拾わずにまっすぐ立っています。この状態でスカートの裾が筒の口にかぶさると、膝から下が一本の円柱に読まれます。指1本で止まる細さの筒に替えるか、替えられないときは裾と筒の口のあいだに指4本ぶんの隙間をあけてください。隙間に見えるタイツが1本の区切りになり、脚の途中に節ができます。
- Q. 背が高いのですが、ニーハイ丈のブーツは大げさですか
- 背が高い人は、筒の口を膝の少し下まで上げても大げさになりません。むしろ筒が短いと、脚の長さに対して足元が小さく見えて負けやすくなります。気になるのは膝を越える丈で、座ったときに筒が膝の上でたわみます。仕事の日は膝下指2〜3本で止まる丈を選び、休日に膝上の丈を履く日は、上を腰が隠れる長さにして筒の口を見せすぎないようにしてください。
- Q. 冠婚葬祭のあとにブーツで出かけても大丈夫ですか
- 式そのものには向きませんが、式のあとに会食や移動がある日は、黒の表革でつま先が細く、飾りの金具が小さいものなら合わせやすくなります。顔タイプエレガントの人は、つま先が丸い黒のブーツだと、きちんとした服の中で足元だけが休日に見えて負けやすいので、先の形をいちばんに見てください。
— メグラシ編集部





