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エラをなくすメイク|シェーディングを入れる幅は下顎角と耳の距離で

メグラシ編集部//読了 20分
窓辺で横を向いた女性が、斜めの筆をあごの角に当てている

エラをなくしたい人のシェーディングは、角の上に置いて、後ろと下へ逃がすのが基本です。頬の前側まで塗り広げると、角はそのまま残り、顔色が暗く見えるだけになります。

入れる幅を決めるのは、2つの数字です。1つ目は、耳たぶの付け根の真下から、下顎角(あごの骨が曲がる角)までの縦の距離。2つ目は、正面から撮った写真で、頬骨のいちばん広い幅に対して、左右の下顎角の間の幅がどれくらいかという比です。

  • 耳たぶの下から角まで指2本(約3cm)未満で、エラ÷頬骨が0.9未満なら、影は角の上の小さな三角だけ
  • 耳たぶの下から角まで指2本未満で、比が0.9以上なら、耳の下から角まで縦長の帯
  • 指2本以上で、比が0.9未満なら、角の上に置いて首側へ斜めに下ろす
  • 指2本以上で、比が0.9以上なら、角の上から首側へ帯を下ろし、あご先の手前1.5cmで止める

数字がちょうど境目にいる人は、狭いほうの形から始めてください。理由と足し方は後半で詳しく書きます。

この記事は、骨や筋肉の形を変える方法は扱いません。顔の形は一人ずつ違って当然のもので、エラがあること自体は直すべきものではありません。ここで扱うのは、角に当たる光の段差を、メイクでどれだけゆるめられるかという話です。

測るのは2か所だけ:角の高さと、正面の幅

シェーディングの入れ方を調べると、「エラの部分に影を入れる」と書かれていることが多いはずです。ところが、エラの「部分」がどこからどこまでかは、人によってかなり違います。耳のすぐ下で骨が曲がる人もいれば、首に近い低い位置で曲がる人もいます。正面から見て角がはっきり横へ出る人もいれば、横顔では角があっても、正面ではほとんど幅に出ない人もいます。

同じ「エラが気になる」でも、影を置くべき面積と形は違います。そこで、測る場所を2か所に絞りました。

1つ目は角の高さです。耳たぶの付け根の真下から、下顎角までの縦の距離を測ります。これで、影を縦に長く置くのか、斜めに下ろすのかが決まります。

2つ目は正面の幅です。頬骨のいちばん広い幅と、左右の下顎角の間の幅を比べます。これで、影の帯を細くするのか、太くするのかが決まります。

この2つは、どちらも定規かスマートフォンのカメラがあれば、自分の顔で測れます。横顔の角度(下顎角の度数)を気にする人もいますが、シェーディングの形を決めるには、この2つで足ります。角度について詳しく知りたい場合は、下顎角の角度の記事で測り方をまとめています。

耳たぶの下から下顎角までを、指で測る

鏡の前で、顔を少し横に向けます。人差し指を、耳たぶが顔につながっている付け根の真下に当ててください。そこから指をあごの骨に沿って下ろしていくと、骨がぐっと前へ曲がる場所に当たります。そこが下顎角です。

耳たぶの付け根から下顎角までの縦の距離を、指の幅で測ります。人差し指と中指をそろえた2本分が、だいたい3cmです。

指2本に届かない人は、角が耳に近い、高い位置にあります。このタイプは、正面から見たときに、耳の下からすぐ角が横に張り出して見えます。影は縦長に置くと、耳の下からあごへ向かう線がまっすぐ落ちて見えます。

指2本以上ある人は、角が首に近い、低い位置にあります。このタイプは、角そのものより、角から首へ向かう線が太く見えやすい傾向があります。影は角の上から首側へ斜めに下ろすと、角の段差と首への太さを一度にゆるめられます。

測るときは、口を軽く閉じ、奥歯をかみしめないでください。かみしめると、あごの横の筋肉がふくらんで、角の位置が分かりにくくなります。肩の力を抜いて、まっすぐ前を見た姿勢で、横を向くのは顔だけにします。

指の太さには個人差があるので、気になる人は一度だけ定規で測って、自分の指2本が何cmなのかを覚えておくと、毎朝の確認が速くなります。

正面写真で、エラ÷頬骨の比を出す

次に、正面の幅を測ります。鏡で見ると、目の高さや顔の傾きで幅が変わってしまうので、写真を使います。

スマートフォンを顔と同じ高さに構え、腕をいっぱいに伸ばして、正面から1枚撮ります。前髪や横の髪は耳にかけ、輪郭が全部見えるようにしてください。近すぎる距離で撮ると、レンズのゆがみで顔の中央がふくらんで写るので、可能なら誰かに1mほど離れて撮ってもらうと確実です。

写真を拡大し、画面に定規を当てて2か所を測ります。

1つは頬骨の幅です。目尻の少し下、頬骨がいちばん横に出ている左右の点の間を測ります。もう1つはエラの幅です。左右の下顎角の間、あごの線が曲がる点同士の幅を測ります。

エラの幅を頬骨の幅で割ってください。画面上の長さで割り算するので、単位は何でもかまいません。

0.9未満なら、正面から見たときの幅は頬骨より十分に狭く、角は横顔で目立つタイプです。影は細くてかまいません。0.9以上なら、正面から見ても角が頬骨の幅に近く、顔の下半分が四角く見えやすいタイプです。影は帯として太めに置きます。

参考までに、卵型と呼ばれる輪郭では、この比が0.75〜0.85くらいに入ると言われています。卵型の幅の順番の記事でも同じ測り方を使っています。比が0.85〜0.9の人は、輪郭としては卵型との中間で、シェーディングも控えめで足ります。

4つの組み合わせで、影の形を決める

2つの数字がそろったら、組み合わせで形が決まります。表は比較の軸を見るためのものです。実際の入れ方は、表の下の説明まで読んでください。

角の高さ(耳たぶの下から)比が0.9未満比が0.9以上
指2本未満(高い角)角の上に小さな三角耳の下から角まで縦の帯
指2本以上(低い角)角から首側へ斜めの線角から首側へ帯、あご先の手前で止める

高い角で、比が0.9未満の人。 正面ではそれほど幅が出ず、横を向いたときに角がくっきり見えるタイプです。影は角の真上に、底辺1.5cmほどの小さな三角を置きます。三角の頂点は耳の方を向け、底辺は首の側に置きます。広く塗る必要はありません。

高い角で、比が0.9以上の人。 耳の下からすぐ角が横に出て、正面でも顔の下半分が四角く見えやすいタイプです。耳たぶの付け根の真下から下顎角まで、幅1.5〜2cmの縦の帯を置きます。帯の前の端は、耳の穴の真下より前に出さないでください。

低い角で、比が0.9未満の人。 角そのものの幅は控えめでも、角から首へ向かう線が太く見えやすいタイプです。角の上に影の起点を置き、そこから首の後ろへ向かって斜めに3cmほど下ろします。線の幅は1cm前後で足ります。

低い角で、比が0.9以上の人。 正面の幅も出ていて、角から首への線も目に入りやすいタイプです。角の上から首側へ、幅2cmほどの帯を下ろします。あご先の方向へは、角から前へ1.5cmで止めます。それより前へ伸ばすと、あごの下が暗くなって、二重あごのように見えることがあります。

色は肌より1〜2段暗く、灰みのある茶色

形と同じくらい大事なのが色です。シェーディングの色が合っていないと、どれだけ形を正しく置いても、影ではなく「色が塗ってある」と見えます。

選ぶ目安は、肌より1〜2段暗い、灰みのある茶色です。ファンデーションの色見本で言うと、自分の色から2つ暗い番号くらいの明るさが近いと考えてください。

赤みやオレンジみが強い色は避けます。日焼けした肌やチークのように見え、輪郭の影としては働きません。反対に、灰みが強すぎて青っぽく見える色は、顔色が悪く見えたり、ひげの剃り跡のように見えたりすることがあります。

確かめ方は簡単です。腕の内側に、ファンデーションとシェーディングを並べて短い線を引きます。窓際の明るい場所で見て、2本の線の違いがはっきり分かるのに、シェーディングの線だけが浮いて見えない。これが合っている色です。違いが分からないほど近い色なら効きません。線が茶色く浮いて見えるなら暗すぎます。

迷ったら明るいほうを選んでください。明るい色は重ねれば暗くできますが、暗すぎる色を薄くするのは、ぼかしでは限界があります。

肌の色は季節で少し変わります。日差しの強い時期より、日が短くなる時期のほうが、肌はわずかに明るく、黄みが落ち着くことが多いので、同じシェーディングでも浮きやすくなります。冷え込みが始まるころに、一度だけ腕の内側で確かめ直すと安心です。

入れる順番:起点、帯、境目の順に

色と形が決まったら、順番どおりに入れていきます。順番を守ると、塗りすぎを防げます。

最初に、起点を置きます。起点は下顎角の真上です。斜めにカットされた筆か、指の腹に少量を取り、角の上に軽く押し当てます。こするのではなく、押し当てて置く感覚です。

次に、帯を伸ばします。前のセクションで決めた形に合わせて、起点から耳の方へ、または首の方へ、筆を動かします。動かす方向は、必ず起点から外へです。耳から角へ、首から角へ、と外から中心へ戻ってくると、角の上に色がたまりすぎます。

最後に、境目をぼかします。帯の端を、何もついていないきれいな筆かスポンジで、外側へ向かってなでます。ぼかす幅は1cm程度です。この1cmで、色の段差がなくなり、自然な影に変わります。

一度に濃く入れず、薄く1回入れて鏡で確かめ、足りなければもう1回重ねます。2回で足りることがほとんどです。3回以上重ねたくなったら、色が明るすぎるか、形が合っていない可能性があります。

粉のシェーディングを使う場合は、ファンデーションのあと、仕上げの粉の前に入れます。クリームのシェーディングを使う場合は、ファンデーションの直後、まだ乾ききる前に入れると、なじみやすくなります。

道具によっても、置ける形が変わります。斜めにカットされた筆は、毛先の長い側を角に当てると、縦の帯や斜めの線をまっすぐ引けるので、高い角の人の縦の帯に向いています。丸くふくらんだ筆は、色がふんわり広がるので、小さな三角をやわらかく置きたいときに使いやすい道具です。スポンジは、色を置くよりも境目をぼかすほうが得意です。指の腹は、クリームのシェーディングを角の上に押し当てるのに向いていて、体温でなじむぶん、境目が自然になります。

1本の道具で全部を済ませようとすると、置く工程とぼかす工程の区別があいまいになり、色が前へ流れやすくなります。置くための道具と、ぼかすための道具を1つずつ分けておくと、境目の位置を守りやすくなります。

境目は前に出さない:頬にかかった影は汚れに見える

エラのシェーディングでいちばん多い失敗は、影を前へ広げすぎることです。

角を目立たなくしたいという気持ちから、頬骨の下まで、あるいは口の横まで影を広げてしまう。すると、角の段差はそのままなのに、頬の前側だけが暗くなり、顔全体がくすんで見えます。人と向き合ったとき、相手の目が真っ先に止まるのは顔の前側なので、そこに影があると、輪郭ではなく肌の色むらとして目に入ります。

前の端の目安は、耳の穴の真下を通る縦の線です。この線より前に影を出さないでください。低い角で比が0.9以上の人は、あご先の方向に少しだけ伸ばしますが、それも角から1.5cmまでにとどめます。

前に出していないかを確かめるには、鏡から一歩下がって、正面から見ます。頬の真ん中から口の横にかけて、暗く見える部分がなければ合格です。もし暗く見えたら、何もついていないスポンジで、その部分だけを軽くたたいて色を取ります。

反対に、後ろと下へは、多少はみ出しても目立ちません。耳の後ろや首の横は、正面から見えにくく、もともと光が当たりにくい場所だからです。迷ったら、後ろと下へ逃がしてください。

境目にいるときの決め方

測ってみると、指2本ちょうど、比0.9ちょうど、のように、どちらの形にも入りそうな数字になることがあります。こういうときの決め方を、場面ごとに書きます。

角の高さが指2本ちょうどのとき。 耳たぶの下から角まで、2本だと少し足りない、でも1本半よりは長い。この場合は、縦の帯と斜めの線のどちらを選ぶかが問題になります。決め手は、横を向いたときに角から首へ向かう線がどう見えるかです。横を向いて鏡を見て、角よりも角から首への線のほうに目が行くなら斜めの線を、角の点そのものに目が行くなら縦の帯を選びます。

それでも決められないときは、縦の帯から始めてください。縦の帯は面積が小さく、斜めの線を後から足しても重なりが少ないからです。

比が0.9前後のとき。 0.88や0.92のように、0.9をはさんで揺れる場合は、写真の撮り方で数字が変わっている可能性があります。距離と高さを変えずに、3枚撮って平均を出してください。平均がそれでも0.9前後なら、細い形から始めます。

両方が境目にいるとき。 指2本ちょうどで、比も0.9前後。この場合は、4つの形のうち、もっとも面積の小さい「角の上の小さな三角」から始めてください。

いずれの場合も、狭いほうから始める理由は同じです。シェーディングは足すのは簡単でも、引くのが難しいからです。広く入れた影をぼかして狭めようとすると、色が薄く広がるだけで、形は戻りません。

足すかどうかは、写真で決めます。小さな形で入れたあと、1m離れた距離と2m離れた距離から、正面の写真を1枚ずつ撮ってもらいます。1mの写真で角の段差がまだはっきり見え、2mの写真で輪郭が四角く見えるなら、1段広い形に変えます。1mでは分かるけれど2mでは気にならないなら、そのままで十分です。人と会う距離はだいたい1〜2mなので、この2枚が実際の見え方に近くなります。

左右で数字が違うとき

顔は左右で少しずつ形が違うので、左右で別々に測ると、数字が違うことがよくあります。

角の高さが左右で違う場合は、左右で別の形を使ってかまいません。右は指2本未満で縦の帯、左は指2本以上で斜めの線、というように、片側ずつ合った形で入れてください。左右で同じ形に合わせると、合っていない側の影が浮きます。

正面の幅の張り方が左右で違う場合もあります。正面写真で、顔の中心線(眉間と鼻先とあご先を結ぶ線)から、左右の下顎角までの距離を、それぞれ測ってください。差が3mm以上あれば、張り出している側の帯だけを5mmほど太くします。

ここで気をつけたいのは、張りの大きいほうに合わせて両側を広く入れないことです。張りの少ない側まで広く影を入れると、そちら側だけ削れたように見え、かえって左右差が目立ちます。

差が3mm未満なら、左右は同じ形でかまいません。人の目は、その程度の左右差を気にしません。

左右差の確認には、反転していない写真を使ってください。鏡や、自撮りの画面はふだん左右が反転しています。見慣れた反転像と、人から見える向きでは、張りの印象が逆に感じられることがあるので、測るときは、人に撮ってもらった写真か、反転を切った設定で撮った写真を使います。

首元が詰まる季節は、影の下端を短くする

空気が冷たくなってくると、タートルネックやハイネック、高い襟のコートを着る日が増えます。このとき、シェーディングに困ることが2つあります。

1つは、襟に色が移ることです。低い角の人は影を首側へ下ろしているので、その下端が襟の内側に触れて、こすれて色がつきます。白やベージュの襟だと、1日でうっすら茶色い線が残ります。

首元の詰まった服を着る日は、影の下端を下顎角から1.5cm以内で止めてください。首側には伸ばしません。代わりに、角の上の起点を少し濃いめに置き、そこで段差をゆるめます。襟そのものが首の線を隠すので、首側の影は省いても、見え方はほとんど変わりません。

仕上げに、粉を軽く押さえておくと、移る量が減ります。粉をはたいたあと5分ほどおいてから襟を通すと、さらに移りにくくなります。

もう1つは、乾燥でむらが出ることです。空気が乾くと、肌の表面がかさつき、粉のシェーディングが乾いた部分にだけ引っかかって、まだらに見えます。乾燥が気になる日は、クリームのシェーディングに替えるか、粉の前に保湿を丁寧にしておくと、むらが出にくくなります。

首元が詰まる服とエラの関係は、タートルネックの首の高さの記事で、襟の高さの選び方として詳しく書いています。シェーディングと襟の高さを合わせて考えると、首元の見え方が一度に整います。

照明で見え方が変わる:天井灯、窓際、カメラ

同じシェーディングでも、どんな光の下で見られるかで、効き方が変わります。

天井からの光。 職場や電車の中など、真上から光が当たる場所では、下顎角の下に濃い影が自然にできます。シェーディングで足した影は、この自然な影と重なって、思ったより暗く見えることがあります。天井灯の下で過ごす時間が長い日は、いつもより1段薄く入れます。

窓際の横からの光。 横から光が当たると、角の上が明るく、その下が暗くなって、段差がもっともくっきり出ます。シェーディングがもっとも効くのはこの光です。窓際の席に座る日や、昼間に外で人と会う日は、標準の濃さで入れてください。

カメラの光。 スマートフォンのフラッシュや、明るいライトを正面から当てて撮ると、顔の凹凸が飛んで平らに写ります。シェーディングが薄いと、写真ではまったく見えなくなります。写真を撮られることが分かっている日は、1段濃いめに入れてもかまいません。ただし、肉眼で会う人もいる場合は、1m離れて見たときに不自然でない濃さまでにとどめます。

メイクを仕上げる場所の光も大事です。洗面所の暖かい色の照明の下で仕上げると、外に出たときに影が茶色く浮いて見えることがあります。仕上げたら一度、窓際か、白っぽい光の下で確かめる習慣をつけてください。

マスクをつける日は、角の上だけに残す

空気が乾いて冷たくなると、マスクをつけて過ごす日も増えます。マスクの耳ひもと布の端は、ちょうど下顎角のあたりを通るので、シェーディングとの関係を考えておく必要があります。

マスクをつけると、顔の下半分の輪郭はマスクの端の線で決まります。布の下の端があごの下を通り、横の端が耳の手前で耳ひもにつながります。このとき、下顎角はマスクの布に覆われるか、布の端のすぐ外側に来ます。

布に覆われる人は、シェーディングを入れても、布の内側で色がこすれて落ちるだけです。マスクを外す予定がない日は、角の上の起点だけを薄く置き、帯は省いてください。外したときの見え方を保つための、最小限の量です。

布の端のすぐ外側に角が来る人は、布の端の線と角の段差が並んで、角が強調されやすくなります。この場合は、布の端より後ろ、耳側に影を寄せて置きます。布の端の線から角までの間に影がかかると、マスクの白い布とのコントラストで、影が線のように見えるからです。

マスクを外して食事をする予定がある日は、出かける前に、外した状態で正面から一度確かめておくと安心です。マスクの内側で色がこすれて、角の上だけ影が薄くなっていることがあります。小さな筆を1本持っておけば、起点だけを置き直せます。

ハイライトとチークで、視線を顔の中心に寄せる

シェーディングだけで角を消そうとすると、どうしても濃く、広く入れたくなります。そこで、影と反対の働きをするハイライトとチークを組み合わせると、影は少なくても済みます。

考え方は、目が止まる場所を顔の中心に移すことです。人の視線は明るい場所と色のある場所に集まります。顔の中心に明るさと色を置けば、輪郭の角まで視線が流れにくくなります。

ハイライトは、眉間から鼻筋の上半分と、あご先の真ん中に、少量だけ置きます。頬骨の高い位置に横長に入れると、顔の横幅が強調されるので、エラが気になる人は避けたほうが無難です。

チークは、頬の中心より少し内側、黒目の真下あたりから入れ始め、こめかみの方向へ斜め上に向かってぼかします。横に広く丸く入れると、顔の下半分が横に広がって見えます。斜め上に向けると、視線が上へ引っぱられ、角から離れます。

この3つを組み合わせると、シェーディングは「角の上に小さな三角」程度の量でも、正面からの印象がかなり変わります。影を濃くする前に、ハイライトとチークの位置を見直してください。

髪と小物との合わせ方

シェーディングは、髪型や首元の小物と組み合わせると、少ない量で効きます。

横の髪が角にかかる髪型の人。 あごのラインくらいの長さで、横の髪が下顎角の外側にかかる髪型なら、髪そのものが角の段差を隠してくれます。この場合、シェーディングは影を置く範囲を半分にしてかまいません。髪がかかっている側の帯を省き、角の真上の起点だけを置きます。

髪を後ろでまとめる日。 輪郭が全部見えるので、シェーディングが一番働く日です。標準の形で入れてください。結ぶ高さで輪郭の見え方が変わることは、髪を結ぶ高さの記事で詳しく書いています。

ピアスやイヤリングをつける日。 耳たぶから下がるアクセサリーは、角の高さの近くに来ます。角の真横に大きな丸いものが来ると、角が強調されます。縦に細長いものを選び、下の端が下顎角より上か、それより2cm以上下に来る長さにすると、角の段差と重なりません。

マフラーやストールを巻く日。 首元に布の量が増えると、顔の下半分の印象は布の上端で決まります。上端が下顎角の真横に来ると、角に横線が重なって幅が強調されます。この場合のシェーディングは、角の上の起点だけを置き、上端の位置をマフラーの上端の記事の目安で調整してください。

やりすぎのサイン:3つの見分け方

シェーディングは、入れすぎても自分では気づきにくいものです。次の3つのどれかに当てはまったら、やりすぎのサインです。

1つ目、正面から見て、輪郭の内側に茶色い線が見える。 1m離れた鏡で正面から見て、あごの線の内側に沿って、茶色い線や帯が見えたら、色が暗すぎるか、ぼかしが足りません。境目のぼかしを1cmから1.5cmに広げるか、1段明るい色に替えてください。

2つ目、首と顔の色がつながらない。 影を首側に下ろしているとき、首の色との差が大きいと、あごの下に線が入ったように見えます。首の、影の下端あたりにファンデーションを薄く伸ばしてつなぐか、影の下端を角から1.5cm以内に短くします。

3つ目、会った人に「疲れてる?」と聞かれる。 これは、影が頬の前側にかかっているときに起きやすい反応です。前の端が、耳の穴の真下の線より前に出ていないか確かめてください。

3つとも当てはまらず、1mの写真で角の段差がゆるやかに見えていれば、入れ方は合っています。

毎朝の手順を、短くまとめる

測る作業は最初の1回だけで、毎朝はくり返す必要はありません。一度自分の形が決まれば、あとは同じ手順を続けるだけです。

最初の1回でやることは、角の高さを指で測る、正面写真で比を出す、腕の内側で色を確かめる、の3つです。ここで決まった形と色を、メモに書いておいてください。左右で違う場合は、左右それぞれの形も書きます。

毎朝の手順は、起点を置く、帯を伸ばす、境目をぼかす、鏡から一歩下がって正面を見る、の4つです。慣れれば1分かかりません。

日中の直し方も決めておくと、夕方まで形が崩れません。シェーディングは、皮脂や手で触れることで、時間がたつと前へ流れたり、角の上だけ薄くなったりします。昼過ぎに一度、鏡で正面から見て、角の段差がはっきり戻っていたら、起点だけを置き直してください。帯まで全部塗り直す必要はありません。前の端に色がにじんでいたら、何もついていないスポンジで軽くたたいて取ります。直しに使うのは、小さな筆1本と、小さく切ったスポンジ1つで足ります。

人と会う予定が夕方にある日は、朝の時点では標準より少し控えめに入れ、出かける直前に起点だけを足すやり方も向いています。朝に濃く入れて昼に薄れるより、時間がたっても形が変わりにくく、会う時刻にちょうどよい濃さで迎えられます。

確かめ直すのは、季節が変わるときと、髪型を大きく変えたときです。肌の色が変わる時期には色を、髪の長さが変わったときには影を置く範囲を見直します。

メモの例を1つ挙げます。「右:指1本半・縦の帯/左:指2本・斜めの線/比0.91/色は腕の内側で確認済み、明るいほう」。この程度の短いメモで、翌朝からは鏡の前で迷わずに済みます。数字を書いておくと、半年後に測り直したときに、何が変わったのかもすぐに分かります。

顔の形は、どの形にもそれぞれの良さがあります。エラのある輪郭は、横顔に芯の通った印象を与え、凛とした雰囲気をつくります。シェーディングは、その輪郭を否定するためではなく、その日の服や光に合わせて、見え方を少し調整するための道具だと考えてください。

エラの見え方を服で調整する方法は、襟ぐりとエラのハリの記事や、顔のエラを無くす方法の記事でも、幅・角・影の3つに分けてまとめています。メイクと服の両方から整えると、どちらか片方だけより、少ない手数で狙った見え方に近づきます。

よくある問い

Q. シェーディングでエラは本当になくなりますか
骨の形が変わるわけではありません。変わるのは、角に当たる光の量です。下顎角は横から光が当たると、角の上が明るく、その下が暗くなって、くっきりした段差が出ます。角の上に肌より少し暗い色を置くと、その段差がゆるやかになり、正面から見たときの幅が目に入りにくくなります。なくすというより、角を目で拾われにくくする方法だと考えてください。
Q. シェーディングの色は何色を選べばいいですか
肌の色より1〜2段暗い、灰みのある茶色が基本です。赤みやオレンジみの強い色は日焼けやチークのように見え、輪郭の影には見えません。腕の内側に、ファンデーションと並べて線を引いてみて、ファンデーションとの差がはっきり分かるのに、境目が浮いて見えない色を選んでください。迷う場合は明るいほうを選び、重ねて調整します。
Q. タートルネックを着ると、襟にシェーディングがつきます
下顎角から首へ下ろした影の、下の端が襟に触れています。高い襟を着る日は、影の下端を下顎角から1.5cm以内で止め、首側には伸ばさないでください。仕上げに粉を軽く押さえ、5分おいてから襟を通すと、移る量がかなり減ります。
Q. 左右でエラの張り方が違います。同じように入れるべきですか
左右で別々に測って、別々の形で入れてください。数字が大きいほうに合わせて両側を広く入れると、張りの少ない側だけが削れたように見えます。大きいほうだけ帯を5mm太くする程度の差で、正面の見え方はそろいます。
Q. メイクを落としたときとの差が気になります
差が気になるのは、影の範囲が広すぎるか、色が暗すぎるときです。この記事の入れ方は、角の段差をゆるめるだけなので、素顔との差は1m離れると分からない程度にとどまります。会った人に「何か違う」と思われたら、やりすぎのサインです。

— メグラシ編集部

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