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エラが張ってる顔のネックレス|秋冬の襟の上で先端を置く高さ

メグラシ編集部//読了 20分
生成りのクルーネックニットの上に、細い金色の鎖のロングネックレスが縦に深いVを描いて垂れている胸元

**エラが張ってる顔のネックレスは、鎖が首の下に描くVの深さを、左右の下顎角の幅と同じか、それより深くしてください。**これが今日の答えです。たいていの人にとって、それは50センチ前後から長い側の鎖になります。

下顎角というのは、耳の下からあごに向かって骨をなぞったときに、向きが変わる角のところです。エラと呼ばれているのはこの角のまわりのことで、左右の角どうしの距離が、頬骨の幅に近いほど、顔の下半分がしっかりと四角く見えます。

ネックレスの鎖は、首の下でVかUの線を描きます。この線が浅くて横に広いと、あごの横の線を首の下でもう一度なぞることになります。深くて縦に長いと、顔の下に縦の線が一本通り、視線があごの横から胸元へ流れます。

つまり、形やモチーフより先に、深さを決めるのが近道です。ここから、自分で測る方法、襟ごとの置き方、そして一番迷う「どちらとも取れる長さ」のときの決め方を順に書いていきます。

なお、首元の襟の開きそのものの選び方はエラのハリと襟ぐりに、耳まわりはエラをなくしたい人のイヤリングにまとめてあります。この記事は、その二つの間にある胸元だけを扱います。

結論:Vの深さが下顎角の幅を超えれば、首元は縦の線になる

先に結論を、測れる形で置いておきます。

鎖を着けて鏡の正面に立ち、首の付け根の左右の点から、鎖のいちばん下の先端までの縦の距離を測ります。これを「Vの深さ」と呼びます。次に、左右の下顎角の間の幅を測ります。これを「角の幅」と呼びます。

Vの深さが角の幅と同じか、それより深ければ、首元は縦の線として読まれます。エラの横の線とは向きが違うので、二つの線がぶつからず、顔の下半分の四角さが目立ちにくくなります。

Vの深さが角の幅の半分に届かないときは、鎖は首の付け根のすぐ下に、ほとんど横向きの丸い線を引きます。この線は、あごの横の線と平行に並ぶので、輪郭の横幅をもう一度強調します。

その間、つまり角の幅の半分から同じ幅までの深さに入るときは、どちらにも転びます。ここは後の見出しで厚く書きますが、先端の形と、下に着ている服の襟の高さで決まります。

この線引きは、エラが張っているかどうかを判定するためのものではありません。エラの角は骨の形で、変える必要のある部分ではないからです。角をくっきり見せたい日もあれば、なだらかに見せたい日もある。その日の気分に合わせて、鎖の長さで選べるようにするための目安です。

鏡の前で測る二つの距離

道具は、布のメジャーと、手鏡か洗面所の鏡だけで足ります。

**一つめは角の幅です。**鏡の正面に立って、両手の人差し指で、耳の下から骨をなぞってあごのほうへ下ろしていきます。骨の向きが前に変わるところで指を止め、そのまま左右の指の間の距離を、メジャーで横に測ります。多くの人は9センチから12センチの間に入ります。指で押さえたまま測るのが難しければ、指の位置にアイライナーで小さな点を打ち、点と点の間を測ってください。

二つめは首の付け根から鎖骨のくぼみまでの距離です。首の付け根は、首を横から見たときに、首が肩に変わる角のところです。鎖骨のくぼみは、左右の鎖骨の内側の端の間にある、指先がすっと入る小さなくぼみです。この縦の距離は、首の長さと一緒に変わり、5センチから9センチくらいの人が多いです。

二つの数字がそろったら、手持ちのネックレスを一本ずつ着けて、Vの深さを測ります。メジャーの端を首の付け根に当て、鎖の先端まで縦にまっすぐ下ろします。斜めに鎖に沿って測るのではなく、真下へ測るのがこつです。

数字を紙に並べると、それぞれの鎖が、角の幅に対してどのくらいの深さになっているかが一目でわかります。手持ちの鎖が3本あれば、そのうち1本はたいてい浅すぎる側、1本は深すぎる側に入っていて、ちょうどいい1本が見つかります。

長さの表示と、先端が落ちる位置

ネックレスの長さは、売り場では鎖の全長で表示されています。全長と、実際に着けたときのVの深さは同じではないので、目安を表にしておきます。首まわりと肩の厚みで数センチずつ動くので、あくまで比較の軸として見てください。

鎖の全長先端が落ちるおおよその位置Vの深さの目安エラが張ってる顔での向き
40cm鎖骨のくぼみのすぐ下5〜7cm浅い側。襟の内側に収める
45cm鎖骨のくぼみから2〜4cm下7〜10cm半分から同じ幅の間。形で決める
50cm胸の上のほう、鎖骨から5〜7cm下10〜13cm多くの人で角の幅に届く
60cm胸の中ほど15〜18cm縦の線がはっきり通る
80cm胸の頂点の少し下25cm前後縦の線が主役になる

表を見ると、多くの人にとって境目は45センチと50センチの間にあることがわかります。角の幅が10センチ前後の人なら、50センチで同じ幅に届きます。角の幅が12センチある人は、55センチから60センチにして、はじめて縦の線として読まれます。

ここで大事なのは、長さの数字を覚えることではなく、自分の角の幅を知っておくことです。同じ50センチの鎖でも、首が太めで肩に厚みがある人は先端が上に残り、Vの深さは浅くなります。だから売り場の表示だけで決めずに、一度だけ自分の体で測っておくと、次からは迷わなくなります。

先端の形は、下顎角の角と同じ形を近くに置かない

長さが決まったら、次は先端の形です。

先端のモチーフは、顔の近くにあるほど、輪郭の形と並べて見られます。エラの角は、横から前へ向きが変わる、少し開いた角です。四角・六角形・三角のように、はっきりした角のある形を顔の近くに置くと、輪郭の角と先端の角が呼び合って、両方が強く出ます。

逆に、丸・しずく・楕円・小さな粒のように、角のない形を置くと、目が先端の曲線のほうに引かれて、輪郭の角はやわらかく背景に退きます。

ただし、これは近くに置いたときの話です。先端が角の幅の2倍以上、つまり20センチ以上下に下がっていれば、顔と先端は同じ視界に入りにくくなり、形どうしが呼び合うことはほとんどありません。60センチから80センチの長い鎖なら、四角いモチーフも自由に選べます。

棒状のモチーフ、いわゆるバーは、縦に下がるものと横に渡るものとで正反対に働きます。縦に下がるバーは、Vの線の続きとしてさらに縦を足すので、角の幅の半分から同じ幅の間で迷っている長さを、縦の側へ押してくれます。横に渡るバーは、あごの横の線と並ぶので、浅い鎖と組むと横幅を足してしまいます。

鎖の太さは、鎖骨の線より細く

鎖の太さも、首元の印象を動かします。

目安は、鎖骨の骨の線が光を受けたときの太さです。鏡の前で少し肩を後ろに引くと、鎖骨の上に細い光の線が出ます。その線より細い鎖なら、鎖は線として読まれ、Vの形がきれいに出ます。その線より太い鎖は、線ではなく面として読まれ、Vの深さが同じでも、首の下に重さがたまります。

エラが張ってる顔では、顔の下半分にもともと幅と重さがあります。そのすぐ下に太い鎖の重さが重なると、下半分全体がひとまとまりに見えて、顔から首、胸元までが一枚の板のように感じられることがあります。

太い鎖を使いたいときは、長さを一段長くしてください。重さのある鎖ほど、顔から離して胸の中ほどに置くと、輪郭とは別の場所の見どころになり、むしろ顔の下を軽く見せてくれます。

タートルネックの上に着けるとき

秋冬になると、ネックレスを着ける場所はニットの襟の外側になることが増えます。襟の形によって、同じ鎖でも置くべき高さが変わります。

タートルネックは、首を下顎角のすぐ下まで布で覆います。襟の上端と下顎角の間が狭いと、首が短く見えて、顔の下半分が襟の上に乗っているように見えやすくなります。このとき、さらに短い鎖を襟の外側に巻くと、横の線が二本重なります。

タートルの上では、60センチより長い鎖を選んでください。襟の折り返しの下端から先端まで、少なくとも角の幅と同じだけの距離が取れる長さです。鎖は襟の側面から斜めに胸の中ほどへ下りていき、首まわりに縦の線を二本足してくれます。

襟の高さそのものの選び方はエラをなくしたい人のタートルネックに書いています。タートルの襟を一度折り返して低くしたときは、鎖を50センチまで短くしても、縦の線は保てます。

クルーネックとハイネックの上に着けるとき

クルーネックは、首の付け根をぐるりと丸く囲む襟です。襟そのものが首の下に丸い線を一本引いているので、その上に同じくらいの深さの鎖を重ねると、丸い線が二重になります。

クルーネックの上では、鎖の先端を、襟の線から角の幅と同じだけ下げると、襟の丸と鎖のVがはっきり別のものとして読まれます。襟ぐりが鎖骨のくぼみの高さにある一般的なクルーなら、50センチから60センチが目安になります。

ハイネック、つまり首の半分くらいまで立ち上がる襟は、タートルとクルーの中間です。襟の上端が下顎角から何センチ下にあるかを測ってください。5センチ以上あいていれば、クルーネックと同じ考え方で50センチから選べます。5センチ未満なら、タートルと同じく60センチより長い鎖にします。

Vネックとシャツ襟の上に着けるとき

Vネックとシャツの開いた襟は、襟そのものが縦の線を作ってくれるので、エラが張ってる顔のネックレスにとっては、いちばん選べる幅が広い襟です。

Vネックでは、鎖のVを、襟のVの内側に収めるか、外側に出すかの二通りがあります。内側に収めるなら、先端が襟のVの底より2センチ以上上に来る長さにします。鎖が襟の縦の線にはさまれて、浅い鎖でも横の線に見えにくくなります。40センチや45センチの短い鎖を使えるのは、主にこの組み合わせです。

外側に出すなら、先端が襟のVの底より5センチ以上下に来るようにします。襟の底と鎖の先端がほぼ同じ高さにそろうと、二つのVが重なって、どちらの線もぼやけます。重なりそうなときは、どちらかにはっきり寄せてください。

シャツ襟は、第一ボタンを開けるか、第二ボタンまで開けるかで、首元の縦の長さが変わります。開きの底が、角の幅と同じだけ首の付け根から下にあれば、それだけで首元は縦に読まれます。そこに鎖を足すときは、開きの内側に短い鎖を一本だけ置くと、開きの線を邪魔しません。

どちらとも取れる長さのとき:先端の形で決める

ここからが、一番迷うところです。Vの深さが角の幅の半分から同じ幅までの間に入る鎖、表で言えば45センチ前後がこれに当たります。手持ちのネックレスで、いちばんよく使う長さでもあるはずです。

この長さは、先端に何が付いているかで、縦にも横にも転びます。判断の順番を決めておくと、毎朝迷わずに済みます。

一つめに、先端に下がるものがあるかを見ます。しずく形の石や、縦に下がるバーのように、鎖の底からさらに下へ伸びるものが付いていれば、その長さのぶんだけVの深さが足されます。足したあとの深さが角の幅に届けば、縦の側として扱ってかまいません。下がるものが2センチあれば、45センチの鎖でも50センチに近い働きをします。

二つめに、先端が鎖の底にぴったり留まっている小さな粒や丸い板の場合です。下へは伸びないので、深さは足されません。この場合は、先端の大きさを見ます。直径が1センチより小さければ、視線を引く力が弱く、鎖の線の形がそのまま見えます。つまり浅いVとして、横の側に寄ります。1センチ以上あれば、先端が見どころになり、線の形よりも点の位置で読まれます。点が角の幅の半分より下にあれば、横の線は目立ちません。

三つめに、先端が何も付いていない鎖だけの場合です。これは純粋に線の形で読まれるので、角の幅の半分から同じ幅の間では、ほとんどの場合、浅い側に寄ります。鎖だけのネックレスを45センチで着けたいなら、次の見出しの方法で、襟の高さを組み合わせてください。

どちらとも取れる長さのとき:襟の高さで決める

先端の形で決めきれないときは、下に着ている服の襟の高さを動かします。

基準は、襟の上端と鎖の先端の距離です。この距離が角の幅の半分以上あれば、鎖は襟とは別の線として読まれ、Vの深さがそのまま生きます。半分より近いと、襟と鎖がひとまとまりになり、襟の形のほうが強く出ます。

たとえば、角の幅が10センチの人が45センチの鎖を着けて、Vの深さが8センチだったとします。これは半分の5センチと同じ幅の10センチの間で、まさにどちらとも取れる長さです。

この人がクルーネックのニットの上に着けると、襟の上端が首の付け根あたりにあるので、襟と鎖の先端の距離はほぼ8センチになります。半分の5センチを超えているので、鎖は別の線として読まれます。ただし、縦の線としては短めなので、横の側にやや寄ります。

同じ人がVネックのニットに替え、鎖を襟のVの内側に収めると、鎖の左右は襟の縦の線にはさまれます。このとき横の線はほとんど見えなくなり、同じ45センチの鎖が縦の側に移ります。

同じ人がタートルネックの上に着けると、襟の上端が下顎角のすぐ下まで上がり、鎖の先端との距離は縮まります。半分を切ると、鎖は襟の飾りの一部のように見えて、首の下に横のかたまりができます。この組み合わせだけは避けたほうが無難です。

つまり45センチの鎖は、Vネックかシャツ襟なら縦の側、クルーネックならやや横の側、タートルネックなら横の側、と覚えておくと、毎朝のニット選びと一緒に決められます。

どちらとも取れる輪郭のとき:頬骨の幅と比べる

もう一つ、迷いやすいのは、自分の輪郭がそもそもエラの張った形なのか、頬骨の張った形なのか、はっきりしない場合です。

この場合は、角の幅と一緒に、頬骨の一番高いところの左右の幅を測ってください。測り方は角の幅と同じで、目の下の骨のいちばん外側に指を当てて、その間を横に測ります。

角の幅が頬骨の幅の8割以上あるなら、顔の下半分にも上半分と同じくらいの幅があるので、この記事の基準がそのまま使えます。8割未満なら、顔の横幅の見どころは頬骨のほうにあり、下顎角は思っているほど目立っていないかもしれません。この場合は、Vの深さの基準を、角の幅ではなく頬骨の幅の半分に置きかえてください。基準が少し浅くなるので、45センチの鎖でも縦の側に入りやすくなります。

角の開きの度合いをもう少し詳しく知りたいときは、エラが張っていると言われる輪郭の角度で、下顎角の開きを角度で測る方法を書いています。角度が大きく開いている人は、幅があっても角が目立ちにくいので、鎖の長さにはそれほどこだわらなくても大丈夫です。

イヤリングと一緒に着ける日の長さ

秋冬は、ネックレスとイヤリングを一緒に着ける日が増えます。二つを同時に着けるときは、それぞれの位置が、下顎角の上と下にきれいに分かれていることが大切です。

イヤリングの下端が下顎角とほぼ同じ高さにあると、角の真横に点が一つ置かれます。そこにネックレスの浅い鎖を足すと、角の横の点と、角の下の横の線が、角を両側から囲む形になり、輪郭がいちばん強く出ます。

これを避けるには、二つのうちどちらかを、角から大きく離します。イヤリングが耳たぶに沿う小さなものなら、ネックレスは45センチでもかまいません。イヤリングが下に揺れる長いものなら、ネックレスは60センチより長くして、二つの間に角の幅以上のすき間を取ってください。

イヤリングの下端の高さの決め方は、先に挙げたイヤリングの記事に詳しく書いています。ネックレスとイヤリングは、それぞれ単体で選ぶより、二つの距離で考えたほうが、ずっと決めやすくなります。

重ねづけをするときの間隔

細い鎖を二本、三本と重ねて着ける着け方も、エラが張ってる顔には使いやすい方法です。重ねるときは、鎖どうしの間隔で、首元の線の向きが決まります。

短い鎖と長い鎖を重ねるとき、二本の先端の高さの差が3センチより小さいと、二本は一本の太い線のように見えて、浅い側の印象が強くなります。差が角の幅の半分以上あれば、二本は別々の線として読まれ、長いほうの鎖が首元の縦の線を作ります。

いちばん扱いやすいのは、45センチの細い鎖と、60センチ前後の鎖の組み合わせです。短いほうが首の付け根まわりのさびしさを埋め、長いほうが縦の線を通します。三本重ねるなら、三本めは80センチまで下げて、胸の中ほどから下に、もう一つ見どころを作ってください。

重ねづけで気をつけたいのは、すべての鎖を同じ短い長さでそろえることです。40センチ前後の鎖が二本、三本と首の下に並ぶと、横の線が何本も重なり、顔の下半分の幅をいちばん強く見せる組み方になります。

髪の長さで変わる、鎖の見え方

髪を下ろしているか、まとめているかでも、鎖の見え方は変わります。

肩より長い髪を下ろしていると、首の左右が髪で隠れて、鎖のVの上の部分が見えなくなります。見えるのは鎖骨より下の部分だけなので、実際のVの深さより、見える部分は短くなります。この場合は、長さを一段長くして、髪の下からはっきり縦の線が出るようにしてください。

髪をまとめて首を出していると、鎖の全体が見えます。Vの深さがそのまま読まれるので、測ったとおりの基準で選べます。ただし、まとめ髪は首の左右が空く分、下顎角の線も見えやすくなります。結ぶ高さと、横に残す髪の位置については顔のエラと、髪を結ぶ高さを合わせて見てください。

あごの長さで切りそろえたボブのように、毛先が下顎角のすぐ近くに来る髪型では、毛先の横の線と鎖の横の線が重ならないように、鎖は50センチより長くするのが安全です。

写真で確かめるときは、3秒置いて一枚

鏡で見ると、どうしても自分の目は輪郭のほうに行きます。どの鎖が縦の線として働いているかを確かめるなら、写真に撮って見比べるのがいちばん確かです。

スマートフォンを目の高さに固定し、カメラから1メートル半ほど離れて、胸の下まで入る範囲で撮ります。シャッターは、タイマーを使って3秒後に切れるようにします。ボタンを押してすぐに撮ると、肩に力が入って首が縮み、Vの深さが実際より浅く写ります。3秒あれば、肩の力が抜けて、ふだんの姿勢に戻ります。

同じ服で、鎖だけを替えて3枚撮ります。並べて見たときに、最初に目が行くのが顔の下の横幅なら、その鎖は横の側に働いています。最初に目が行くのが鎖の先端か、胸元の縦の線なら、縦の側です。

写真を撮る距離や光の当たり方で、輪郭の写り方そのものがどう変わるかは顔型を写真で確かめる条件に書いています。ネックレスの比較でも、毎回同じ距離と同じ窓の光で撮ると、違いがはっきり出ます。

年代で変わるところと、変わらないところ

年齢を重ねるにつれて、首まわりの印象は少しずつ変わっていきますが、鎖の長さを決める基準そのものは変わりません。角の幅とVの深さを比べるという考え方は、二十代でも六十代でも同じです。

変わるのは、選ぶ鎖の太さと先端の大きさです。年代が上がるほど、細すぎる鎖は肌の上で線が見えにくくなり、Vの形が読まれにくくなります。四十代を過ぎたら、鎖骨の光の線と同じくらいの太さまでは、太くしてもかまいません。

先端の大きさも、1センチ前後から1.5センチ前後へ、少しずつ大きくしていくと、点としての見どころがはっきりします。そのぶん、先端の位置が顔に近いと形の主張も強くなるので、四角い形を選ぶときは、20センチ以上下げるという基準を守ってください。

秋冬のニットは、年代を問わず首元に厚みが出ます。ニットの厚みのぶん、鎖は肌から浮いて、先端が少し上に残ります。ローゲージのざっくりしたニットの上では、表の目安より5センチ長い鎖を選ぶと、ちょうどいい深さになります。

鎖の色と、ニットの色の差

秋冬のニットは、生成り・キャメル・こげ茶・灰色・黒のように、落ち着いた色が中心になります。鎖の色とニットの色の差が大きいほど、鎖の線ははっきり見え、Vの形がそのまま読まれます。差が小さいと、鎖は布の上に溶けて、線より先端の点のほうが目立ちます。

この性質は、どちらとも取れる長さのときの助けになります。45センチの鎖を着けて、横の側に寄りそうだと感じたら、ニットに近い色の鎖に替えてください。鎖の線が溶けて、浅いVの横の線が見えにくくなり、先端の点だけが残ります。反対に、60センチ以上の長い鎖で縦の線をはっきり出したいときは、ニットとの差が大きい色を選ぶと、縦の線がよく通ります。

黒いニットの上なら金色の鎖、キャメルや生成りのニットの上なら銀色の鎖が、差が大きくなる組み合わせです。同じ色どうしなら、差は小さくなります。肌の色との相性で迷うときは、肌に触れる短い鎖を肌になじむ色に、ニットの上に出る長い鎖をニットとの差が大きい色にすると、二つの役割がきれいに分かれます。

仕事の日と休みの日で、一本を使い分ける

毎朝ネックレスを選び直すのが面倒なら、仕事の日の一本と、休みの日の一本を決めておくと楽になります。

仕事の日は、シャツやブラウスの襟の内側に収まる、40センチから45センチの細い鎖が便利です。襟の縦の線にはさまれるので、浅い鎖でも横の線になりにくく、会議の席でも首元が落ち着いて見えます。ジャケットを羽織る日は、ジャケットの襟が作るVの内側に先端が来るように、45センチ前後にそろえてください。

休みの日は、ニットの上に出す60センチ以上の鎖を一本決めておきます。秋冬の休みの日は、クルーネックやタートルのニットを着ることが多いので、どちらの襟の上でも縦の線を保てる長さを基準にします。先端に小さく下がるものが付いていれば、そのまま食事の席にも出かけられます。

二本の長さの差は、角の幅以上あけておくのがこつです。差が小さいと、どちらの日にも同じような首元になり、使い分けの意味が薄れます。

留め金の位置がずれる日は、長さを疑う

一日着けていると、ネックレスの留め金が首の後ろから前へ回ってきて、鎖骨の横あたりに見えることがあります。これは鎖が首まわりに対して短めで、首を動かすたびに鎖が引っぱられているサインです。

留め金が前へ回ると、Vの左右の長さがそろわなくなり、先端が片側へずれます。先端がずれると、Vの線は斜めに傾き、縦の線としての働きが弱くなります。エラが張ってる顔では、傾いたVの短い側が、下顎角の片側にだけ近づくので、輪郭の左右の違いまで目に入りやすくなります。

夕方に鏡を見て、先端が鎖骨のくぼみの真下から2センチ以上ずれていたら、その鎖はあなたの首まわりには少し短いと考えてください。アジャスターで3センチから5センチ伸ばせるものなら、いちばん長い位置で着けると、ずれはほとんどなくなります。先端に重みのあるモチーフを選ぶのも、鎖を真下へ引いてくれるので、ずれを防ぐ助けになります。

眼鏡をかける日は、つるの先から測る

眼鏡をかける日は、もう一つ横の線が顔の近くに加わります。眼鏡のつるは、こめかみから耳の上へ水平に走り、耳の後ろで下へ折れます。正面から見ると、つるの線は顔の横幅のいちばん外側を示す線になり、そのすぐ下に下顎角があります。

この日は、Vの深さを測る起点を、首の付け根ではなく、つるが耳にかかる位置に置きかえて考えてください。つるの位置から先端までの縦の距離が、角の幅の2倍以上あれば、顔の横の線と首元の縦の線がきれいに分かれます。多くの人は、表の目安より一段長い鎖で、この距離に届きます。

フレームの選び方そのものは顔のエラ張りと呼ばれる輪郭の、メガネの横幅と帽子のつばに書いています。眼鏡とネックレスは、顔の横と顔の下という離れた場所にありますが、どちらも横の線を足すか縦の線を足すかで働きが決まるので、一緒に考えると選びやすくなります。

手持ちのネックレスで、今日試す順番

最後に、今日から始められる順番を書いておきます。

まず、角の幅を一度だけ測って、手帳かスマートフォンのメモに書いておきます。これは一生ほとんど変わらない数字なので、一度で足ります。

次に、手持ちのネックレスを全部出して、それぞれ一度ずつ着け、Vの深さを測ります。深さが角の幅以上の鎖、半分から同じ幅の間の鎖、半分に届かない鎖、の三つに分けて置いてください。

角の幅以上の鎖は、どの襟の上でも使える一本です。秋冬のニットに毎日合わせるなら、これを一番手前に置きます。

半分から同じ幅の間の鎖は、Vネックとシャツ襟の日に使う一本です。先端に下がるものが付いているなら、クルーネックの日にも使えます。

半分に届かない鎖は、Vネックの内側に収める日と、角をくっきり見せたい日のための一本です。手放す必要はありません。使う日を決めておけば、ちゃんと出番があります。

新しく一本買い足すなら、50センチから60センチで、先端に小さく下がるものが付いた細い鎖が、エラが張ってる顔にとっていちばん出番の多い一本になります。売り場で迷ったら、その場で首の付け根から先端までを指で測って、自分の角の幅と比べてみてください。

よくある問い

Q. エラが張ってる顔には、短いネックレスは似合いませんか
短い鎖そのものが合わないのではなく、首の下に横向きの丸い線が一本できることが、あごの横の線と重なりやすいのです。短い鎖を使いたいときは、襟の高いニットの外側ではなく、Vネックやシャツの開きの内側に収めて、鎖の丸い線を襟の縦の線で切ってください。それだけで横の線は目立たなくなります。
Q. チョーカーはやめたほうがいいですか
首にぴったり沿うチョーカーは、下顎角から数センチ下に、横の線をはっきり一本引きます。エラの角を生かして強い印象に寄せたい日には使えますが、角をなだらかに見せたい日には向きません。使うなら、髪をまとめずに下ろし、毛先があごの角より下に落ちる状態にして、横の線を髪で途中から隠してください。
Q. ロングネックレスを着けると、首元がさびしく見えます
長い鎖を一本だけ着けると、鎖骨まわりが空いて、顔のすぐ下に何もない状態になります。ここが空きすぎると、視線があごの横に戻ってきます。耳に小さな丸いイヤリングを足すか、襟の内側に細い短い鎖を一本だけ重ねて、首の付け根の高さにも小さな点を作ってください。
Q. 先端のモチーフは、丸と四角のどちらがいいですか
下顎角の角と同じ形を、顔の近くに置かないのが基本です。角を和らげたい日は、丸・しずく・楕円のように、角のない形を選びます。四角や六角形を使うなら、先端があご先から20センチ以上離れる長さにして、顔と同じ視界に入らない位置に下げてください。

— メグラシ編集部

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