童顔の仕事服|頼りなく見られる場面は襟の高さと色の濃さで足す

**職場の鏡の前で、いつもの仕事服のまま、あご先から服の襟の上端までの距離を指で測ってみてください。**指を横にして重ねたとき、何本入りますか。
4本以上入るなら、顔のすぐ下に空いた場所があります。そこが、童顔の人が職場で「若く見られる」「話が軽く受け取られる」と感じる理由のひとつです。
童顔の人は、目から下の余白が短めで、顔のパーツが小さく、輪郭にやわらかい丸みがあります。顔立ちそのものは、親しみやすさという長所です。ただ、仕事の場で相手が受け取る印象は、顔だけでは決まりません。向き合ったときに視界に入るのは、顔と、そのすぐ下の首元から胸元までです。ここが空いていたり、淡い色だけで埋まっていたりすると、顔のやわらかさだけが前に出て、全体として軽く見えます。
この記事は、顔はそのままに、あご先から襟までの距離と、上半身に置く色の濃さで、仕事の場に重さを足す方法を書きます。童顔の人の普段の服の選び方は童顔に似合う服に、学校行事の服は童顔ママの秋の学校行事にあります。ここでは、職場の服に絞ります。
結論:あご先から襟までを指3本以内にして、胸元に濃い面を1つ置く
先に答えを置いておきます。
あご先から襟の上端までの距離を、指3本以内に詰めてください。シャツの襟、スタンドカラー、ハイネック、首の詰まったクルーネックなどです。首元が詰まると、顔のすぐ下に服の面ができ、顔とその下がつながって見えます。
次に、上半身のどこかに、濃い色の面を1つ置いてください。濃紺、チャコールグレー、こげ茶、深い緑など、黒より半段明るい濃い色がいちばん扱いやすいです。ジャケットでも、ニットでも、ブラウスでも構いません。胸元に濃い面があると、顔のやわらかさと服の落ち着きが並び、全体として重さが加わります。
柄や飾りは、顔のパーツに合わせて小さいままで構いません。童顔の人が大きな柄やごつい飾りで大人っぽさを出そうとすると、顔の小ささと飾りの大きさがずれて、服だけが目立ちます。重さは、色の濃さと生地の張りで足します。
このあと、それぞれの測り方と選び方、場面ごとの足し方、そして童顔なのか大人顔なのか迷う人の決め方を順に書いていきます。
先に測る:あご先から襟までの距離
いつも職場で着ている服を3着ほど用意して、1着ずつ着て鏡の前に立ってください。測るのは、あご先から、服の襟の一番上までの距離です。
あごを軽く引いて、まっすぐ前を見た姿勢で、あご先の真下に指を横にして当てます。人差し指から順に、襟の上端に届くまで指を重ねていきます。何本で届いたかを、服ごとに記録してください。
指2本以内
ハイネックやタートルネック、シャツの第一ボタンまで留めた状態などです。顔のすぐ下に服の面があり、顔と服がひと続きに見えます。童顔の人が職場で重さを足したいとき、いちばん効く距離です。
指3本
首の詰まったクルーネック、スタンドカラー、シャツの第一ボタンを外した状態などです。首が少し見えますが、顔の下に空いた場所は小さく、顔と服はつながって見えます。毎日の仕事服として、もっとも使いやすい距離です。
指4本以上
首元の広いクルーネック、Vネック、ボートネック、シャツの第二ボタンまで開けた状態などです。首から鎖骨までが見えて、顔と服の間に空いた場所ができます。童顔の人がこの距離の服を着ると、顔のやわらかさだけが前に出やすくなります。
座ったときにも測る
仕事では、立っている時間より座っている時間のほうが長い人も多いはずです。座って少し前かがみになると、服の首元は前に引かれて、立っているときより開きます。立って指3本だった服が、座ると指4本以上になることもあります。
椅子に座って、机に手をついたいつもの姿勢で、もう一度あご先から襟までを測ってください。立ったときと座ったときで指1本以上の差がある服は、首元の生地がやわらかく、前に引かれやすい服です。座っている時間の長い日には、首元に張りのある服か、ハイネックのように首に沿う服を選ぶと、姿勢が変わっても距離が保てます。
3着のうち、指4本以上の服が多かった人は、それが頼りなく見られる理由のひとつだと考えてください。指3本以内の服に置き換えるか、次の章の方法で距離を詰めます。
襟の高さを詰める:形ごとの選び方
距離を詰めるには、襟の形を選ぶか、首元に一枚足すかのどちらかです。
シャツ襟
襟が首に沿って立ち上がるので、第一ボタンを留めれば指2本以内、外しても指3本前後に収まります。童顔の人の仕事服には、もっとも頼りになる形です。襟先の大きさは、顔のパーツに合わせて小さめ、襟の高さは指1本ぶん以上あるものを選んでください。襟が寝てしまう柔らかい生地より、張りのある生地のほうが、襟が首に沿って立ちます。
スタンドカラー・バンドカラー
襟が首のまわりで帯のように立つ形です。指3本前後の距離になります。シャツ襟より柔らかく見えるので、きちんとしすぎたくない日に向いています。
ハイネック・タートルネック
首を覆うので、距離はほぼゼロから指1本です。秋冬の仕事服でいちばん手軽に距離を詰められる形です。ただし、首が完全に覆われると、顔の下に面ができすぎて、顔が服に埋もれることもあります。首の部分を折り返したときに、あごの下に指1本ぶんの空きが残る高さが目安です。
首元の広い服を着たい日
Vネックやボートネックの服を着たい日は、下に首の詰まったインナーを1枚重ねます。薄手のハイネックやクルーネックのカットソーを中に着て、首元に見える面をつくってください。インナーの色を外の服より濃くすると、首元に濃い面ができて、次に書く色の効果も同時に得られます。
色の濃さ:上半身に、濃い面を1つ置く
童顔の人は、肌の明るさや顔のやわらかさに合わせて、淡い色の服を選びがちです。淡い色は顔立ちによく馴染みますが、上半身がすべて淡い色だと、顔と服がまとめて軽く見えます。
上半身のどこかに、濃い色の面を1つ置いてください。場所は、ジャケット、ニット、ブラウス、インナー、どれでも構いません。大切なのは、人と向き合ったときに視界に入る範囲、つまりあご先から胸の下あたりまでに、濃い面があることです。
濃さの目安
色の濃さは、白を明るさの最大、黒を最小としたとき、真ん中より暗い側に入るものが目安です。濃紺、チャコールグレー、こげ茶、深い緑、ボルドーなどです。
黒は一か所にとどめる
黒はもっとも重さを足せる色ですが、童顔の人の顔の明るさとの差が大きすぎることがあります。全身を黒にすると、顔だけが白く浮いて見えます。黒を使うなら、ジャケットだけ、あるいはインナーだけ、と一か所にとどめ、ほかは黒より半段明るい濃い色にしてください。
淡い色を着たい日
淡い色のブラウスやニットを着たい日は、その上に濃い色のジャケットやカーディガンを羽織るか、首元に濃い色のインナーを入れます。淡い色を顔のすぐ下に置き、その外側に濃い色の枠をつくる形です。顔のやわらかさは淡い色が受け止め、全体の重さは外側の濃い色が足してくれます。
顔の明るさと、濃い面の差を確かめる
濃い面をどのくらい濃くするかは、自分の顔の明るさとの差で決めます。鏡の前で、濃い色の服を顔のすぐ下に当て、目を細めて見てください。目を細めると、細かい形が消えて、明るさの差だけが見えます。
顔と服がひとつながりの明るさの段差に見えるなら、その濃さはちょうどいいです。顔だけがぽっかり白く浮いて見えるなら、服が濃すぎます。半段明るい色に替えてください。顔と服の境目がわからないほど近いなら、服が明るすぎて、重さが足りていません。
肌の色が明るい人ほど、黒との差が大きくなります。明るい肌の人は濃紺やチャコールを、肌の色が深めの人はこげ茶や黒も使いやすい、というのがおおよその傾向です。ただ、最後は目を細めた鏡で決めるのがいちばん確かです。
素材の張り:やわらかい生地を、張りのある生地に替える
色と並んで重さを足すのが、生地の張りです。童顔の人は、やわらかく落ち感のある生地や、ふんわりした毛足の長いニットを選ぶことが多いです。顔立ちには馴染みますが、仕事の場ではやわらかさが重なって、軽く見えます。
張りのある生地は、体の線に沿わずに自分の形を保つので、服の輪郭がはっきりします。ブラウスなら、薄くて透ける生地より、目の詰まった厚手の綿や、表面にわずかな張りのある化繊。ニットなら、毛足の長い起毛より、表面の整ったハイゲージやミドルゲージ。ジャケットなら、柔らかいジャージー素材より、ウールやウール混の織りの生地です。
確かめ方は、生地を手のひらに載せて、手を少し傾けることです。生地がすぐに手の形に沿って垂れるなら、やわらかい生地です。手を傾けても、しばらく自分の形を保つなら、張りのある生地です。
すべてを張りのある生地にする必要はありません。上半身の中で、いちばん外側に見える一枚を張りのある生地にするだけで十分です。ジャケットに張りがあれば、中のブラウスはやわらかくても構いません。
季節が進んだら、張りを厚みに置き換える
秋の初めは、薄手のブラウスやシャツが中心になります。この時期は、生地の張りで重さを足します。目の詰まった綿や、表面に少しハリのある化繊のシャツが一枚あると、首元の距離と張りの両方がそろいます。
寒くなってニットが中心になると、張りよりも厚みで重さを足せるようになります。ミドルゲージの、目の詰まったニットは、生地の厚みそのものが服の輪郭をつくってくれます。ふんわりと毛足の長いニットは暖かく見えますが、輪郭がぼやけるので、仕事の日は外側に張りのある羽織りものを重ねてください。
コートを着る時期になると、外で人に会う最初の数秒は、ほとんどコートで決まります。コートの選び方は、次の章のあとに書いています。
柄と飾り:大きさは顔のパーツに合わせたままでいい
大人っぽく見せようとして、大きな柄の服や、存在感のあるアクセサリーを選ぶ人もいます。ところが童顔の人がそれをすると、顔のパーツの小ささと、柄や飾りの大きさがずれて、服だけが前に出て見えます。
柄の大きさは、顔のパーツ、とくに目の大きさを目安にしてください。ドットなら、一つの点が目の黒目と同じくらいかそれより小さいもの。チェックなら、一つの格子が目の横幅より小さいもの。この大きさなら、顔と柄がつり合います。
そのうえで、重さは柄の地の色で足します。淡い地に小さな柄より、濃い地に小さな柄。同じ柄の大きさでも、地の色が濃いと、全体の落ち着きが増します。
アクセサリーも同じです。耳元のピアスやイヤリングは、耳たぶに収まる大きさのものを選び、素材や色で落ち着きを足します。光沢の強い金色より、つやを抑えた金色や、銀色、黒やこげ茶の石などです。ネックレスは、首元の詰まった服なら、なくても構いません。首元が詰まっているだけで、顔の下に面ができているからです。
眼鏡をかける人
仕事中に眼鏡をかける人は、フレームも顔の印象に加わります。童顔の人がフレームの細い丸い眼鏡をかけると、顔のやわらかさがさらに強まります。反対に、太く角ばったフレームを選ぶと、顔の小ささに対してフレームが勝ち、眼鏡だけが目立ちます。
目安は、フレームの太さは中くらいで、色を濃くすることです。黒や濃いべっこう、濃紺のフレームは、顔の中に濃い線を一本足してくれます。形は、丸すぎず角ばりすぎない、少しだけ横に長いものが、童顔の顔立ちに馴染みながら落ち着きを足します。
服の首元を詰めて胸元に濃い面を置いている日なら、眼鏡は細めのフレームでも構いません。服で重さが足りていれば、眼鏡は顔に馴染むことを優先できます。
秋冬のジャケットとカーディガン:肩の線で落ち着きを足す
秋冬の仕事服で、重さを足すのにいちばん効くのは、羽織りものです。ジャケットやカーディガンを1枚羽織ると、上半身の外側に枠ができて、全体の輪郭がはっきりします。
ジャケット
肩の縫い目が、自分の肩の骨の端にちょうど合うものを選んでください。肩の縫い目が肩より外に落ちていると、肩の線がぼやけて、やわらかい印象が強くなります。肩の縫い目が合っていると、肩から腕にかけての線がはっきりして、上半身が引き締まって見えます。
襟は、顔のパーツに合わせて小さめのものが合います。下襟の幅が指3本以内くらいの、細めのテーラードやノーカラーです。襟が大きすぎると、顔の小ささに対して襟が勝ってしまいます。
カーディガン
カーディガンは、ジャケットより柔らかい印象になります。仕事で着るなら、表面の整ったハイゲージのもので、前のボタンを上まで留めたときに首元が指3本以内に収まる、クルーネックのものを選んでください。Vネックのカーディガンは、前を留めても首元が空くので、中に首の詰まったインナーを合わせます。
色は、濃い面を置くという考え方からすると、羽織りものを濃くするのが一番簡単です。中は好きな淡い色でも、外側が濃ければ、全体に重さが加わります。
通勤のコート:外で会う日の最初の数秒
取引先に出向く日や、外で待ち合わせをする日は、相手が最初に目にするのはコートです。挨拶をして室内に入るまでの数秒は、コートの首元と色が第一印象になります。
コートも、仕事服と同じ考え方で選びます。首元は、前を閉めたときにあご先から襟まで指3本以内に収まるもの。スタンドカラーや、襟を立てられるステンカラー、テーラードの襟を閉じて着られるものです。ノーカラーのコートは首元が空くので、中に首の詰まったインナーかストールを合わせてください。
色は、濃紺、チャコール、こげ茶、深い緑など、濃い色を選びます。淡いベージュやパステルのコートは顔立ちには馴染みますが、仕事で人に会う日には全体が軽く見えやすいです。淡い色のコートしかないなら、首元に濃い色のストールを巻いて、顔のすぐ下に濃い面をつくってください。
丈は、膝が隠れるくらいが目安です。丈が短いと、コートの面積が小さくなって全体の重さが減り、丈が長すぎると、顔の小ささに対してコートが大きく見えます。
場面①:会議や打ち合わせで発言する日
場面ごとに、どこを足すかを変えておくと、毎朝の迷いが減ります。
会議や打ち合わせで発言する日は、向き合って座る時間が長く、相手から見えるのは机の上、つまり胸から上だけです。この日は、首元と胸元にすべてを集めてください。
首元は指2本以内。シャツの第一ボタンを留めるか、ハイネックを選びます。胸元には濃い色の面を置きます。ジャケットを羽織ったまま座るなら、ジャケットを濃い色にしてください。
座ったときに、ジャケットの前が開いて中の服が見える範囲も確かめておきます。机の高さまで座った状態で、鏡か窓に映った自分を見て、胸元の濃い面がきちんと視界に入っているかを見てください。
画面越しの会議の日
画面越しの会議では、相手に見えるのは、胸から上のさらに狭い範囲です。画面の中で顔が占める割合が大きくなるぶん、顔のやわらかさは対面よりも目立ちます。
この日は、首元をいちばん詰めてください。指2本以内が目安です。画面の下の端が胸のあたりで切れることが多いので、ジャケットの襟や前の合わせは、ほとんど映りません。濃い面は、ジャケットではなく、首元のインナーやニットそのものに置きます。濃紺やチャコールのハイネックを一枚着るだけで、画面の下半分に濃い面ができます。
背景との差も見てください。背景が白い壁なら、濃い色の服で顔の下に面をつくると、顔が背景から浮かずに収まります。背景が暗いなら、服は中間の濃さにして、顔と服と背景が三段に分かれるようにすると、顔だけが明るく浮くのを防げます。
照明は、顔の正面か少し上から当たるものにしてください。下から光が当たると、首元に影ができて、せっかく詰めた首元の面が暗く沈みます。
場面②:初対面の相手や、取引先に会う日
初対面の相手や取引先に会う日は、立って挨拶をする時間があります。相手から見えるのは、全身です。この日は、首元と胸元に加えて、全身の色の濃さの順番を整えます。
いちばん濃い色を上半身の外側、つまりジャケットに置きます。次に濃い色をボトムスに、一番明るい色を顔のすぐ下のインナーかブラウスに置きます。こうすると、明るい顔のすぐ下に明るい面があり、その外側を濃い枠が囲み、下半身が全体を支える形になります。
靴も、ボトムスと同じか、それより濃い色にしてください。足元が明るいと、全身の重さが上に集まり、立ち姿が軽く見えます。
挨拶のあと、名刺を渡したり資料を差し出したりするとき、相手の目は一瞬手元に動きます。袖口が手の甲を半分以上覆っていると、手が小さく見えて、やわらかい印象が強まります。袖は、手首の骨が隠れるくらいの長さに折り返すか、ちょうどその長さのものを選んでください。手首がすっきり見えると、手元の動きがきびきびと見えます。
時計をする人は、文字盤が手首の幅に収まる大きさで、ベルトが濃い色のものにすると、手元にも小さな濃い面が加わります。
場面③:面談や指導で、相手の話を聞く日
評価面談や後輩の指導など、相手の話を聞く側に回る日は、重さを足しすぎないほうがいい場面でもあります。相手が話しやすいように、やわらかさを少し残してください。
首元は指3本前後。クルーネックやスタンドカラーで、首が少し見えるくらいにします。色は、濃い面を置くのはそのままに、黒ではなく、こげ茶や深い緑、ボルドーなど、温かみのある濃い色にします。
素材は、外側を張りのある生地にして、中はやわらかいニットやブラウスでも構いません。張りのある外側で落ち着きを、やわらかい内側で話しやすさを、それぞれ受け持たせます。
どちらとも取れるとき①|童顔だけど、背が高い・体格がしっかりしている
ここからは、童顔の足し方がそのまま当てはまらない人の決め方です。
ひとつめは、顔は童顔なのに、身長が高めだったり、肩幅や体格がしっかりしていたりする人です。体の大きさがあるぶん、全身で見ると落ち着いて見えることが多いです。ところが、顔の近くで向き合うと、顔のやわらかさが目立ちます。
この人は、距離と色の両方を足すと、全身が重くなりすぎることがあります。体格がしっかりしている人ほど、濃い色を全身に使うと、体の大きさが強調されます。
足すのは、首元の距離だけにしてください。あご先から襟までを指3本以内に詰めるのは同じです。色は、濃い面を上半身の外側に1つ置くのではなく、インナーや首元の小さな範囲にとどめます。ジャケットやカーディガンは、中間の明るさのグレーやベージュでも構いません。
確かめるときは、鏡から2メートル離れて全身を見たときと、50センチまで近づいて顔と胸元だけを見たときの両方で見てください。離れて重すぎず、近づいて軽すぎない。両方がつり合うところが、この人の足し方の上限です。
どちらとも取れるとき②|童顔と大人顔の中間にいる
ふたつめは、童顔と言われることもあれば、大人っぽいと言われることもある人です。顔の縦の長さや、目の下の余白が、どちらとも言えない中間にいます。
この人は、まず自分がどちらに寄っているかを確かめてください。目の下からあご先までの長さが、顔全体の縦の長さの半分に届くかどうかが、一つの目安です。届かないなら童顔寄り、届くなら大人顔寄りです。詳しい見方は童顔は目の下の余白で決まるに書いています。
童顔寄りなら、この記事の足し方をそのまま使います。大人顔寄りなら、首元の距離は指4本まで開けても構いません。そのかわり、色の濃さは同じように上半身に1つ置いてください。中間の人は、顔立ちで重さが少し足りている分、首元の詰め方をゆるめられます。
ちょうど真ん中で、どちらとも言えない人は、首元は指3本、色は中間の明るさのもの、と全部を真ん中に置いて、場面ごとに一つずつ動かしてください。会議の日は首元を詰め、面談の日は色を温かくする、といった動かし方です。秋冬の服全体の寄せ方は大人顔と子供顔の中間にまとめてあります。
どちらとも取れるとき③|職場の服装の決まりがゆるい、または制服がある
みっつめは、服そのものより、職場の決まりで選べる範囲が変わる人です。
服装の決まりがゆるい職場
私服で働く職場で、まわりがカジュアルな服装の人は、ジャケットを着ると自分だけが浮く、と感じることがあります。この場合は、ジャケットではなく、首元の詰まったニットやスウェットに、張りのある生地のシャツを重ねる方法があります。首元からシャツの襟が少しのぞくと、指2本以内の距離ができ、カジュアルなまま顔の下に面ができます。色は、ニットかシャツのどちらかを濃い色にします。
制服がある職場
制服がある職場では、調整できる場所が限られます。制服のブラウスの首元が開いているなら、下に着るインナーの首元を高くして、距離を詰めます。上に羽織るカーディガンやベストを選べるなら、制服より濃い色のものにして、胸元に濃い面をつくります。
まわりに年上の人が多い職場
まわりがずっと年上の人ばかりの職場では、自分だけが若く見えることを気にして、必要以上に重い服を選んでしまうことがあります。全身を濃い色で固め、首元をすべて詰め、張りのある生地だけで揃えると、たしかに若くは見えませんが、今度は服に着られているように見えます。
この職場では、足すのは首元と色の2つまでにしてください。素材まで硬くすると、顔のやわらかさと服の硬さの差が大きくなりすぎます。首元を詰めて濃い面を1つ置けば、まわりの人と並んでも十分に落ち着いて見えます。そのうえで、生地はやわらかいものを残しておくと、顔立ちとのつながりが保てます。
制服の職場でも私服の職場でも、通勤のコートや、外に出るときに羽織るものも、調整できる場所です。取引先に出向く日や、外で人に会う日は、通勤のコートの首元を詰めて、色を濃くしておくだけでも、最初の印象は変わります。
髪と眉で足すのは、最小限にとどめる
服で重さを足したうえで、まだ物足りないと感じたら、髪と眉で少しだけ足します。ただ、髪型やメイクまで大きく変えると、顔立ちのやわらかさまで消えてしまうので、最小限にとどめてください。
前髪がある人は、前髪の毛先と眉の距離を少しあけると、額に縦の余白ができて、顔の縦の長さが加わって見えます。詳しくは童顔と言われる人の髪型にあります。
眉は、眉山の位置をはっきりさせるだけで、顔の中に直線が一つ加わります。眉の太さや色を大きく変える必要はありません。
髪や眉は、服で足した重さを仕上げる程度で十分です。服の首元と色がそろっていれば、顔まわりを大きく変えなくても、仕事の場で落ち着いて見えます。
手持ちの服で試す順番
最後に、新しく買う前に、手持ちの服で試す順番をまとめます。
まず、仕事に着ていく服を全部出して、あご先から襟までの距離を指で測ります。指3本以内の服と、指4本以上の服に分けてください。
次に、指4本以上の服には、首の詰まったインナーを重ねてみます。インナーの色は、外の服より濃いものを選びます。これで距離と色の両方が一度に足せます。
その次に、上半身の外側に着る羽織りものを見ます。濃い色のジャケットやカーディガンがあるなら、それを毎日の外側に回します。淡い色しかないなら、ここが最初に買い足す場所です。
そのうえで、場面ごとに一つずつ動かします。会議の日は首元を詰める、初対面の日は全身の濃さの順番を整える、面談の日は色を温かくする。全部を一度に変えずに、一つずつ足していくと、どこで頼りなく見えなくなったかがわかります。それが、あなたにとってのちょうどいい重さです。
足し方が決まったら、その組み合わせを一つの型として覚えておいてください。首元は指何本、濃い面はどこに何色、外側の生地は何。この3つを書き留めておくと、新しい服を買うときにも、その型に当てはまるかどうかで選べます。型に当てはまる服が3着あれば、仕事の一週間はほとんどそれで回ります。
顔立ちのやわらかさは、仕事の場でも、相手が話しかけやすいという長所として働きます。服で足すのは、そのやわらかさを消すためではなく、話の中身がきちんと受け取られるための重さです。足しすぎたと感じたら、一つ戻せばいいだけです。
よくある問い
- Q. 童顔だと仕事で軽く見られます。服でどこまで変わりますか
- 顔立ちそのものは変わりませんが、相手が最初に受け取る印象のうち、顔以外の部分はかなり動かせます。人と向き合ったとき、視界に入るのは顔と、そのすぐ下の首元から胸元までです。ここが空いていたり、淡い色だけで埋まっていたりすると、顔のやわらかさだけが前に出ます。あご先から襟までの距離を詰め、胸元に濃い色の面を置くと、顔のやわらかさはそのままに、全体に落ち着きが加わります。
- Q. 大人っぽく見せるために、黒い服ばかり着ています。それで合っていますか
- 濃い色で重さを足す方向は合っていますが、全身を黒にすると、顔の明るさと服の暗さの差が大きくなりすぎて、顔だけが白く浮いて見えることがあります。童顔の人は、顔のパーツが小さめでやわらかいので、その差がとくに目立ちます。黒を使うなら上半身の一か所にとどめ、ほかは濃紺やチャコール、こげ茶など、黒より半段明るい濃い色にすると、顔と服がなだらかにつながります。
- Q. 柄物やリボンのついた服が好きです。仕事では諦めるべきですか
- 諦める必要はありません。童顔の人の顔のパーツには、小さめの柄や細いリボンのほうがむしろ馴染みます。仕事の場で重さが足りないと感じるのは、柄そのものより、地の色が淡いことや、生地がやわらかすぎることが原因のことが多いです。柄は小さいまま、地の色を濃くする。リボンは細いまま、生地に張りのあるブラウスを選ぶ。好きな要素を残して、色と張りで重さを足してください。
- Q. 制服がある職場です。何か工夫できることはありますか
- 制服の上に羽織るカーディガンやジャケット、首元のインナー、通勤のコートが調整できる場所です。制服のブラウスの襟が開いているなら、下に着るインナーの首元を高くして、あご先からの距離を詰めます。羽織りものを選べるなら、制服より濃い色のものにして、胸元に濃い面をつくります。小さな範囲でも、顔のすぐ下が変わると、向き合ったときの印象は変わります。
— メグラシ編集部





