骨格タイプ×身長|同じタイプでも分かれるのは、膝の高さが身長の何割かで決まる

同じ骨格タイプと言われた人どうしで、同じ服を着ても同じようには落ち着かない。よくあることで、診断が外れたわけではありません。
タイプが決めているのは布の当て方で、丈の高さまでは決めていないからです。
丈のほうを決めているのは、床から膝までの高さが身長の何割を占めるかという1つの数字です。測るのに要るのは定規だけで、一度測れば当分は変わりません。
割るのは身長ではなく、膝までの高さの割合
身長が同じ2人でも、床から膝の上端までは3センチ以上違うことがあります。座高と脚の長さの配分が人によって違うためで、これは体格の良し悪しとは関係のない個体差です。
この差は、立っているときに体のいちばん広い面がどの高さに来るかを変えます。膝が高い位置にある人は、腰から下の縦の区間が長くなり、布を長く落としても間延びしません。膝が低い位置にある人は、その区間が短いので、同じ丈が余ります。
余るとどうなるかというと、布の下端と靴の上端のあいだに、行き場のない短い区間ができます。ここに視線が止まると、上下のつながりが1か所で切れます。切れているのは体ではなく、布の終わり方のほうです。
だから、同じタイプの中で答えが割れるのです。診断が2つ要るわけではなく、タイプが答えていない質問がもともと1つ残っていた、というだけのことです。
測り方|床から膝の上端まで、身長で割る
靴を脱いで壁に背をつけ、両かかとを壁につけて立ちます。膝の皿の上端に定規を水平に当て、床からの距離を読みます。
その数字を身長で割ります。170センチで48センチなら0.282です。実測でおおよそ0.26から0.31のあいだに収まります。
左右差が1センチ以内なら平均でかまいません。2センチ以上あるときは立ち方が傾いているので、壁に沿わせ直してから測ります。
膝の上端を基準にするのは、指で押さえて位置が分かる骨だからです。膝の中心や関節の折れ目を狙うと、人によって2センチ以上ずれます。皿の上のふちに指を乗せ、その指の下に定規を当てるのがいちばんぶれません。
一度出した数字は、体重が動いても変わりません。骨の長さの比なので、季節でも年でもほとんど動かないのが利点です。測り直すのは、履く靴の厚みが大きく変わったときだけで足ります。
境目は0.28|上寄りと下寄り
0.28を上回れば上寄り、下回れば下寄りとします。0.27から0.29のあいだは保留にして、後半で扱います。
上寄りは、腰から下に使える縦の区間が長い側です。丈を長く取っても、区間が余りません。
下寄りは、その区間が短い側です。長さを足すより、区切る位置を上げるほうが収まります。
上寄り・下寄りで反転するのは2か所だけ
反転するのは、トップスの裾が終わる高さと、ボトムスの切り替えの高さ。この2か所です。
- 上寄り … トップスの裾は腰骨より下へ落とす。切り替えは腰骨の高さかそれより下
- 下寄り … トップスの裾は腰骨より上で終わらせる。切り替えは腰骨より上
腰骨は、脇の下から手をまっすぐ下ろしたときに指が当たる骨の出っぱりです。ここを0として、上か下かだけを見ます。何センチ下か、までは決めなくて構いません。上か下かが決まれば、選べる服はもう半分に絞れています。
色や柄や素材はここでは動きません。動かすのは高さだけです。逆に言えば、色を変えても解決しなかった不満は、この高さで説明がつくことが多いということでもあります。
骨格ストレートの中で、どこが分かれるか
ストレートと判定された人は、上半身に厚みの出やすい側です。布は体から浮かせず、張りのあるものを平らに当てます。この当て方はタイプで決まっていて、比では動きません。
比が動かすのは裾です。上寄りなら、ジャケットや上着の裾を腰骨より下で終わらせると、縦の面がひとつながりになります。下寄りなら、同じ上着でも腰骨の上で終わるものを選ぶと、下の区間に長さが残ります。
同じ張りのある生地、同じ平らな当て方でも、裾の位置がこれだけ違います。試着室で袖を通したときに違和感が残るなら、まず裾の位置を鏡で確かめてください。素材が合っているのに落ち着かない日は、たいていここが逆になっています。
骨格ウェーブの中で、どこが分かれるか
ウェーブと判定された人は、上半身が薄く、腰の位置が読みにくい側です。布は体に沿わせ、切り替えで位置を作ります。ここまではタイプの話です。
比が動かすのは、その切り替えを置く高さです。上寄りなら、いちばん細い場所に置いて、その下を長く落とせます。下寄りなら、いちばん細い場所より2センチほど上に置くと、下の区間に長さが出ます。
2センチという幅は、体の側では見つけられません。服の側で探します。ウエストの縫い目に指を当て、いちばん細い場所より上に来ているかどうかを見るだけです。切り替えの無い一枚布の服なら、ベルトかひもを同じ高さに置けば代わりになります。
骨格ナチュラルの中で、どこが分かれるか
ナチュラルと判定された人は、骨や関節の面が出やすい側です。布はゆとりを持たせ、体から離して落とします。これもタイプの話です。
比が動かすのは、落とし切るか途中で止めるかです。上寄りなら、腰から下へまっすぐ落とし切る形が成立します。下寄りなら、途中で1回だけ幅を絞ると、落ちる区間の長さが読み取りやすくなります。
絞る位置は膝の上端です。ここで幅が一度細くなると、そこから下がもう一区間として読まれます。ロングスカートでも同じで、膝の高さで生地が体に近づく形なら、落とし切る形と同じ落ち着き方をします。絞る回数は1回で足り、2回以上は区間が細かくなりすぎます。
3タイプ×2つの重心|先に決める場所
| 骨格タイプ | 上寄り(0.28超) | 下寄り(0.28未満) |
|---|---|---|
| ストレート | 上着の裾を腰骨より下 | 上着の裾を腰骨より上 |
| ウェーブ | 切り替えを最も細い位置 | 切り替えを最も細い位置+2センチ上 |
| ナチュラル | 腰から下へ落とし切る | 途中で1回だけ絞る |
この表は組み合わせの正解表ではありません。先に触る1か所を決めるための表で、決めたあとの素材選びはタイプの側に戻ります。
どちらとも取れるとき①|0.27〜0.29に入った
この帯に入る人がいちばん多く、実測では3割ほどがここに来ます。
決め方は1つです。ふだん履いている靴の厚みを、膝の高さと身長の両方に足してから割り直します。3センチの靴で過ごす時間が長いなら、その3センチが実際の見え方を作っています。
足しても帯から出ないときは、上寄りとして扱ってください。丈を長く取って余ったときは目で分かりますが、短くして足りないときは分かりにくく、直しようがないからです。
どちらとも取れるとき②|日によって答えが変わる
同じ人でも、靴の厚みと合わせるボトムスの形で見え方は動きます。数字は動きませんが、当てはめる先が動きます。
これは矛盾ではなく、比は素足の状態を表す固定値で、靴はその上に足す変数だからです。朝に迷ったら、その日の靴の厚みを足して計算し直すほうが早く決まります。
どちらとも取れるとき③|上半身と下半身で割れる
トップスは上寄りの答えが合うのに、ボトムスは下寄りの答えが合う。この食い違いは珍しくありません。
そのときは、下半身だけを比で決めて、上半身はタイプの判断に戻します。 比は床からの高さを扱う数字なので、下半身にいちばん素直に効きます。上半身は肩から胸までの当て方が主役で、そこは比の担当ではありません。
身長そのものが効く場所は2つ
比とは別に、身長そのものが効く場所も2つだけあります。
- 柄の大きさ … 全身に対する柄1つの比率が変わるため
- 重ねる枚数 … 縦に並べられる面の数が変わるため
柄は、全身を1枚の面と見たときに何個並ぶかで見え方が決まります。同じ大きさの柄でも、身長が10センチ違えば並ぶ数が変わります。目安は、正面から見て縦に6個から10個入る大きさです。少なすぎると柄が主役になり、多すぎると遠目で無地に戻ります。
重ねる枚数も同じ理屈です。縦に置ける面の数には上限があり、身長が低い側では3枚、高い側では4枚あたりが上限になります。上限を超えると、1枚ぶんの高さが薄くなって、どれも読み取れなくなります。
この2つは比では決まりません。逆に言えば、これ以外の場所で身長を持ち出す必要はほとんどありません。身長は大きさの話、比は高さの話と分けておくと、迷いが減ります。
今日の1回で決める手順
- 床から膝の上端までを測る
- 身長で割る。0.28より上か下かを見る
- 帯に入ったら、ふだんの靴の厚みを両方に足して割り直す
- 出た側の答えで、トップスの裾とボトムスの切り替えだけを動かす
所要は5分ほどで、一度出せば当分は測り直しが要りません。
まとめ
同じ骨格タイプの中で答えが割れるのは、床から膝までの高さが身長の何割かが違うからです。
境目は0.28。上回れば丈を長く、下回れば区切りを上げる。動かすのはトップスの裾とボトムスの切り替えの2か所だけで、素材と当て方はタイプの側が持ち続けます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 身長が同じでも似合う服が違うのはなぜですか
- 床から膝の上端までの高さが違うからです。身長が同じでも、この高さは人によって数センチ変わります。身長で割ると0.26から0.31くらいまで幅があり、0.28を境に、丈を長くしたほうが落ち着く人と短くしたほうが落ち着く人に分かれます。身長は全体の大きさを決めますが、どこで布を止めるかを決めているのはこの比のほうです。
- Q. 測り方を教えてください
- 靴を脱いで壁に背をつけて立ち、床から膝の皿の上端までを測ります。定規を膝に水平に当て、床からの距離を読みます。それを身長で割るだけです。170センチで膝が48センチなら0.282で上寄りになります。左右で1センチ以内の差なら気にしなくて構いません。2センチ以上違うときは立ち方が傾いているので、壁に両かかとをつけて測り直してください。
- Q. 骨格タイプの結果と、この比はどちらを優先しますか
- 優先ではなく、決める場所が違います。骨格タイプは布の厚み・張り・体への当て方を決めます。この比は、その布をどの高さで止めるかを決めます。たとえば同じ骨格ストレートでも、上寄りならトップスは腰骨より上で終わらせ、下寄りなら腰骨を越えて長く落とすほうが収まります。素材はタイプで、丈は比で。順番はこの2段です。
- Q. ヒールを履くと数字は変わりますか
- 変わります。厚みのぶんだけ床の位置が上がるので、膝までの高さも身長も同じだけ増えますが、比は上がります。ふだん3センチの靴で過ごす人は、膝の高さにも身長にも3センチを足してから割ってください。裸足で0.278の人が3センチの靴を履くと0.284まで上がり、判定が入れ替わることがあります。よく履く靴の厚みで測るのが実用的です。
- Q. 上半身と下半身で答えが食い違うときはどうしますか
- ボトムスの側を比で決め、トップスの側を骨格タイプで決めてください。比は床からの高さを扱う数字なので、下半身に対していちばん素直に効きます。上半身は肩から胸までの当て方が主役なので、そちらはタイプの判断をそのまま使います。両方を同じ根拠で決めようとすると、必ずどちらかが無理をします。
— メグラシ編集部





