骨スト 冬服 ぽっちゃり|厚みが胸かおなかかでニットの着方を分ける

**横を向いて立ったとき、体の一番前に出ているのが胸ならニットは1枚で着る。おなかなら、薄い1枚を下に入れて重ねる。**骨格ストレートでぽっちゃりの冬服は、この分け方から始めてください。
骨格ストレートの冬には「厚みを足さない」という答えがあります。ただ、ぽっちゃりの場合、その厚みがどこに出ているかで答えの使い方が変わります。胸から上に厚みが集まっている人は、首元に布を重ねると重心が上がりすぎて首が埋まります。だからニットは1枚にして、首元を浅く開ける。おなかから下に厚みがある人は、胸元に1枚薄いものを重ねて視線を上に集めたほうが、おなかの線が目立たなくなります。同じ骨格ストレートでも、答えが逆になるのはこのためです。
寒さは、外側のコートの担当にします。外側1枚を骨格に合わせる考え方は骨格ストレートの冬服|外側1枚だけを骨格に合わせるにあります。この記事はその内側、ニットをどう着るかだけを、厚みの場所で分けて書きます。
結論|厚みの場所で、ニットの着方は3つに分かれる
| 厚みの場所 | ニットの枚数 | 首元 | 裾 | 下に入れる1枚 |
|---|---|---|---|---|
| 胸から上(胸型) | 1枚で着る | 浅く開ける。クルーなら鎖骨にかかる位置 | 腰骨の上で止めるか、前だけ少し入れる | 肌着のみ。襟は出さない |
| おなかから下(腹型) | 下に薄い1枚を重ねる | 襟を1〜2cm出す | 腰骨の上で止める。入れない | 薄いシャツかカットソー |
| 両方に出る(両方型) | 1枚で着て、布でないもので視線を上に | 浅く開ける | 腰骨の上で止める | 肌着のみ |
表は軸を示すためのものです。どの型かは、次の2つの測り方で決めます。
測り方①|横から見て、一番前に出ている高さはどこか
鏡の前で横を向き、壁に背中をつけずに立ちます。体の中で壁から一番離れている場所を見てください。手で触って確かめても構いません。
**胸の一番高いところが前なら胸型、おなかの一番前に出ているところが前なら腹型です。**差が指1本分より小さければ、両方型として扱ってください。
骨格ストレートは胸の位置が高く、上半身に厚みが出やすい体つきです。だから「骨格ストレートでぽっちゃりなら全員胸型」と思いがちですが、実際には腹型の人も同じくらいいます。体重が増えたときに先に厚みが出る場所は、骨格とは別の話だからです。
測り方②|鎖骨の下の厚みは、つまんで動くか
鎖骨の下に指3本を横に並べて置き、その下の肉を親指と人差し指でつまんでみてください。
- つまんだ分が1cm以上動くなら、その厚みは体重による厚みです。服の身幅で受けられます
- ほとんど動かず、骨の硬さがすぐ指に当たるなら、骨格の厚みです。身幅ではなく首元の開き方で受けます
この違いは、ニットの身幅をどこで測るかを決めます。動く厚みは身幅のゆとりで吸収できますが、骨の厚みはゆとりを足しても消えません。骨の厚みを身幅で隠そうとして大きいサイズを選ぶと、肩が落ちて四角さだけが増えます。
胸型|ニットは1枚、首元は浅く、裾は腰骨の上
胸から上に厚みがある人は、**ニット1枚で着てください。**下に入れるのは肌着だけです。
首元は浅く開けます。クルーネックなら縁が鎖骨にかかる高さ、Vネックなら底が鎖骨から指2本分下まで。それより深いと胸の高さを強調し、浅いと首が埋まります。タートルネックは、首の長さがあご下から鎖骨まで指4本以上あるときだけにしてください。それより短い首にタートルを重ねると、顔の下に厚みの層ができます。
編み目は中くらい。目の幅が2〜4mmのものです。細いハイゲージは胸の形をそのまま写し、太いローゲージは胸の上に編み地の厚みを足します。中くらいの編み目は、胸の高さを面でならして、厚みを横に広げません。
裾は腰骨の上で止めます。前だけ少し入れる着方は、胸型には向いています。入れると胸の下からウエストまでの縦の線が一度切れて、上半身が短く見えるからです。ただ、おなかに厚みがある人はこの着方を避けてください。入れた位置でおなかの線が出ます。
腹型|下に薄い1枚を重ね、襟で視線を上に
おなかから下に厚みがある人は、**ニットの下に薄いシャツかカットソーを1枚入れてください。**胸型と逆です。
重ねる目的は暖かさではなく、視線の行き先を上に移すことです。ニットの首元から襟を1〜2cm出すと、顔のすぐ下に明るい線が1本入ります。この線があるだけで、見る人の目は首元で止まり、おなかに下りにくくなります。
出すのは襟だけです。裾はニットの中に入れて、ニットの裾の外に出さないでください。裾が出ると、おなかの一番前に出ている高さに布の層が1枚増えます。
ニットの裾は腰骨の上で止めます。入れません。腹型の人がニットを入れると、入れた線がおなかの一番前の高さに来て、そこで布が引っ張られます。ニットの丈は、立って腕を下ろしたとき、裾が腰骨の一番出ている部分から上下2cmに収まる長さを選んでください。
下に入れる1枚は、生地が薄く、襟に芯の入っていないものにします。芯が入った襟は立ち上がって首元に厚みを作ります。襟の形は、先が丸いものより尖ったもののほうが、首元の線が縦に伸びます。
両方型|1枚で着て、布以外のもので上に線を置く
胸にもおなかにも厚みがある人は、胸型と腹型の両方の都合を抱えます。胸のためには重ねたくないが、おなかのためには視線を上に置きたい。
答えは、ニットは1枚で着て、視線を上に置く役目を布ではないものに任せることです。ネックレスなら鎖骨の下で止まる長さ、ピアスなら耳の下で揺れないもの。スカーフは布なので、使うなら細く折って首に1周だけ巻き、結び目を横に寄せます。胸の上に布の面を作らないためです。
首元の開き方と編み目の太さは、胸型と同じにしてください。裾は腰骨の上で止めて、入れません。
ニットの身幅|胸型は胸で、腹型はおなかで測る
身幅のゆとりは、自分の一番前に出ている高さで6〜10cmが基準です。
胸型は、胸の一番高いところで体の周りを測った寸法に対して、ニットを平らに置いた身幅の2倍が6〜10cm大きいものを選びます。腹型は、同じ数字をおなかの一番前の高さで測り直してください。そこで6〜10cmに収まっていれば、胸の位置で少し余るのは問題ありません。
6cm未満だと編み目が横に伸びて、厚みがそのまま表に出ます。10cmを超えると余った布が横に走り、布の厚みが体の厚みに加わります。ぽっちゃりの人が1サイズ上げたときに、身幅だけでなく肩幅や袖丈が一緒に動く問題は骨格ストレートに似合う服がぽっちゃりサイズだと見つからないときに分けてあります。
肩の縫い目は、どの型でも肩先から外に出さない
身幅を確保するために大きいサイズを選ぶと、肩の縫い目が肩先の骨より外に落ちることがあります。これはどの型でも避けてください。
骨格ストレートの肩は、骨が肩先でまっすぐ終わります。縫い目がそこより外にあると、肩の線が横に延びて、上半身全体が四角く見えます。縫い目は肩先の骨の真上か、1cm内側まで。身幅と肩幅が同時に合わないときは、肩幅を優先して身幅は編み地の伸びで受けてください。中くらいの編み目なら、身幅のゆとりが4cm程度でも、着て半日たつと編み地が体に沿って落ち着きます。
腕の付け根|袖がつれるかどうかで、袖の形を決める
ぽっちゃりの人が冬のニットで一番つまずくのは、腕の付け根です。腕を前に出したときに、袖の付け根が引きつれるかどうかを見てください。
引きつれるなら、袖の付け根が体の脇まで下がっている袖の形を選びます。腕が動く余地が増え、袖の付け根に布が寄りません。引きつれないなら、普通の袖付けで構いません。
ただし、袖の付け根が下がった形は、肩の線がなくなるぶん、上半身の面が広く見えます。胸型の人はこれが気になりやすいので、袖の付け根が下がっていても肩に縫い目の線が1本残っている形を探してください。
ボトムとの境目|ニットの裾の高さが、全身の長さを決める
ニットの裾が止まる高さは、腰骨の上です。これは3つの型で共通です。
腰骨より下まで裾が落ちると、上半身の面が長くなり、脚が短く見えます。腰骨より上で終わると、裾の位置でおなかの線が切れて、そこに目が行きます。腰骨の一番出ている部分から上下2cmが、どの型でも収まりのいい高さです。
ボトムは、ウエストの位置が腰骨より上にあるものを選んでください。ニットの裾とボトムの腰の位置が重なると、その高さに布が2枚重なります。ニットの裾がボトムの腰の縫い目を1〜2cm覆う関係が、一番厚みが出ません。
どちらとも取れる場合|迷ったら、1日着て写真を2枚撮る
横から見ても胸とおなかの差がはっきりしない、鎖骨の下はつまむと少し動くが骨も近い。そういう人は、測り方で決めきれません。
その場合は、**同じニットを胸型の着方と腹型の着方で、1日ずつ着てください。**朝、出かける前に正面と横から写真を1枚ずつ撮ります。夕方、もう一度同じ角度で撮ります。朝と夕方で形が崩れていないほうが、あなたの型の着方です。崩れるというのは、ニットの裾が上がっている、襟が片側に寄っている、腕の付け根に横の線が入っている、のどれかです。
結論を急いで片方に決めるより、2日使ったほうが、そのあとの冬が楽になります。
試着室で確かめる3か所
買う前に見るのは3か所だけです。
- **横を向いて、ニットの前面が体の一番前に出ている場所で引っ張られていないか。**引っ張られていれば身幅が足りません
- **腕を前に出して、袖の付け根に横の線が入らないか。**入るなら袖の形を変えます
- **腕を下ろして、裾が腰骨の上下2cmに収まるか。**収まらなければ丈が合いません
首元の開き方と編み目の太さは、手に取った時点で分かるので、試着室の中で確かめるのはこの3つで足ります。
よくある失敗3つ
**大きいサイズで厚みを隠そうとする。**骨の厚みは身幅では消えません。肩が落ちて四角さが増えるだけです。身幅は6〜10cmのゆとりの範囲に収めて、首元の開き方で受けてください。
**暖かさのために首元に重ねる。**胸型の人がタートルにストールを足すと、顔の下に厚みの層が2つできます。暖かさは外側のコートの襟とマフラーで取り、ニットの首元は浅く開けたまま保ってください。
**裾を入れる・出すを、ボトムの都合で決める。**裾の処理はおなかの厚みの都合で決めるものです。腹型の人は、スカートでもパンツでも入れません。
まとめ|厚みの場所を先に決めれば、ニットの迷いは消える
骨格ストレートでぽっちゃりの冬服は、「厚みを足さない」という答えをそのまま使うと毎年つまずきます。先に、自分の厚みが胸から上かおなかから下かを決めてください。胸型はニット1枚で首元を浅く、腹型は薄い1枚を下に入れて襟だけ出す、両方型は1枚で着て布以外で視線を上に置く。身幅は一番前に出ている高さで6〜10cm、肩の縫い目は肩先の内側、裾は腰骨の上。
この記事で決めたのはニットの着方だけです。外側のコートは、別に決めてください。
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よくある問い
- Q. 骨格ストレートは重ね着をしないほうがいいと聞きましたが、冬は寒くて無理です
- 重ね着そのものが合わないのではなく、厚みを足す場所が合わないだけです。骨格ストレートは体の前後にもともと厚みがあるので、同じ厚みを服でさらに足すと四角く見えます。ただ、ぽっちゃりの場合はその厚みがどこに出ているかで事情が変わります。胸から上に厚みが集まっている人は、首元から胸にかけて重ねると重心が上がりすぎるので、ニット1枚にして下は肌着だけにします。おなかから下に出ている人は逆で、胸元に1枚薄いものを重ねて視線を上に集めたほうが、おなかの厚みが目立ちにくくなります。寒さは外側のコートで取る、と決めておけば、上半身の中で足す枚数は1枚で足ります。
- Q. 自分の厚みが胸なのかおなかなのか、よくわかりません
- 横向きに立って、壁から一番離れている場所を見てください。手で触っても構いません。胸の一番高いところが、おなかの一番前に出ているところより前にあるなら胸型、おなかのほうが前なら腹型です。差が指1本分より小さいなら両方型として扱います。もう1つ、鎖骨の下に指3本を横に置いて、その下の肉をつまんでみてください。つまんだ分が1cm以上動くなら、その厚みは体重による厚みで、服の身幅で受けられます。ほとんど動かず骨の硬さがあるなら、骨格の厚みで、身幅ではなく首元の開き方で受けます。この2つの結果を組み合わせると、どの章を読めばよいかが決まります。
- Q. ニットの身幅はどのくらいゆとりを取ればいいですか
- 胸の一番高いところで測った寸法に対して、ニットを平らに置いたときの身幅の2倍が、6〜10cm大きいものを選んでください。6cm未満だと編み目が横に伸びて、骨格ストレートの胸の厚みがそのまま表に出ます。10cmを超えると、余った布が胸の下で横に走り、おなかの厚みに布の厚みが加わって見えます。おなか型の人は、同じ数字を胸ではなくおなかの一番前に出ている高さで測り直してください。そこで6〜10cmに収まっていれば、胸の位置で少し余るのは問題ありません。
- Q. 下に着るものは、襟を出したほうがいいですか
- 胸型の人は出さないでください。首元に層が1つ増えるだけで、顔の下に厚みが集まります。おなか型の人は出してよく、むしろ出したほうが目の行き先が上に移ります。ただし出すのは襟だけで、裾はニットの中に入れてください。襟を出すときの深さは、ニットの首の縁から1〜2cmまで。それ以上出ると、襟自体が面になって胸の上に厚みを置くことになります。両方型の人は、襟は出さずに、ネックレスやスカーフなど布でないもので視線を上に置くのが安全です。
— メグラシ編集部





