骨格と顔タイプで髪の長さが割れる|首の長さと肩の厚みで決める

骨格診断と顔タイプ診断で、似合う髪の長さが割れたら、毛先の位置は骨格で、顔まわりの形は顔タイプで決めてください。 骨格が見ているのは毛先が体のどこに乗るか、顔タイプが見ているのは頬からあごの横に何があるかで、もともと同じ場所を見ていません。だから片方を捨てる必要はありません。
どちらにどれだけ寄せるかは、首の長さと肩の厚みの2つで決まります。耳たぶの下から鎖骨まで指が4本以上入り、横から見て肩が薄い人は、顔タイプが勧める長さをそのまま採って大丈夫です。指が3本以下で肩が厚い人は、骨格の言う毛先の位置を守り、顔タイプの要素は顔の横の毛だけで出します。
いちばん外したほうがいいのは、毛先が肩先にちょうど当たる長さです。首が短く肩が厚い人がこの長さにすると、毛先が肩で跳ねて首が埋まり、骨格の答えにも顔タイプの答えにも合わなくなります。以下、測り方と、4つの組み合わせごとの長さを順に書きます。
骨格と顔タイプは髪の別の場所を見ている
骨格診断で髪の長さの話が出るのは、毛先が「線」をつくるからです。肩上で切りそろえれば首から肩の線が見え、鎖骨の下まで伸ばせば胸元に縦の線ができます。骨格ストレートで鎖骨下のまっすぐな髪を勧められやすいのは、上半身の厚みに縦の線を足したいから。骨格ウェーブで肩上や鎖骨上を勧められやすいのは、重心を上に引き上げたいからです。
一方、顔タイプ診断の髪の話は、ほとんどが顔のすぐ横の形の話です。子供顔なら丸みや軽さ、大人顔なら長さや縦のライン、曲線の多い顔なら内巻きや揺れ、直線の多い顔ならまっすぐな線。そのため「ロングが似合う」と言われても、中身は「頬の横に縦の流れがあるとよい」という意味であることが多いのです。
この2つを分けて考えると、割れて見えた答えの多くはつながります。肩上の長さでも、顔の横に縦の流れを残すことはできます。鎖骨下の長さでも、頬の横を丸く内に入れることはできます。
先に測る2つ:首の長さと肩の厚み
どちらの答えにどれだけ寄せるかは、次の2つで決まります。
首の長さ。 鏡の前でまっすぐ立ち、肩を一度すくめてから力を抜いて落とします。耳たぶの下から鎖骨の上端までに、指をそろえて横に当て、何本入るかを数えます。3本以下を短め、4本以上を長めとします。
肩の厚み。 横向きの写真を撮り、肩先の前後の幅を見ます。肩先の厚みが二の腕のいちばん太いところと同じかそれより厚ければ厚め、明らかに薄ければ薄めです。鏡では横からの姿が見づらいので、写真で見るほうが確実です。
| 首の長さ | 肩の厚み | 長さの決め方 |
|---|---|---|
| 長め(指4本以上) | 薄め | 顔タイプの長さをそのまま採る |
| 長め(指4本以上) | 厚め | 肩先の高さだけ外し、残りは顔タイプ |
| 短め(指3本以下) | 薄め | 肩上で首を見せ、顔タイプは顔まわりで出す |
| 短め(指3本以下) | 厚め | 骨格の毛先位置を守り、顔タイプは顔の横の毛だけ |
首が長く肩が薄い人は顔タイプの長さで切る
首に余裕があり、肩も薄い人は、毛先がどこに乗っても体の線を大きく崩しません。骨格の答えは「より整う」程度の差で、外しても困ることは少ないので、顔の印象を左右する顔タイプの答えを優先します。
顔タイプでロングを勧められているなら、鎖骨より下まで伸ばしてかまいません。ショートやボブを勧められているなら、あごから肩上までの長さで切ります。このタイプの人が骨格の答えを気にして長さを変えても、得られる違いは小さく、顔まわりが合わなくなる損のほうが大きくなりがちです。
ただし骨格ウェーブで首が長い人は、ロングにすると重心が下がって見えることがあります。気になるときは、長さは顔タイプに合わせたまま、表面に段を入れて上の方に軽さを出すと両方がまとまります。
首が長く肩が厚い人は肩先の高さだけ外す
首は長いのに肩が厚い人は、毛先が肩先に乗ると、肩の厚みに毛の量が重なって上半身が大きく見えます。逆に言えば、問題はその高さだけです。
顔タイプがボブやショートを勧めているなら、毛先が肩に触れない長さ、あごから首の真ん中までで止めます。顔タイプがロングを勧めているなら、鎖骨より指2本以上下まで伸ばして、毛先が肩より前に落ちるようにします。どちらも、肩先の真上で毛先が止まる長さだけを避ける考え方です。
迷ったら、いまの髪を後ろでひとつにまとめ、毛先を肩先の高さで止めたときと、肩より下に落としたときを写真で比べてください。肩が大きく見えるほうが外す長さです。
首が短く肩が薄い人は肩上で首を見せる
首が短めの人は、毛先が首の途中から肩にかかると、首が見える面積が減り、顔と体の距離が詰まって見えます。肩が薄い人はとくに、首が見えるかどうかで上半身の印象が大きく変わります。
このタイプは、骨格の答えにかかわらず、あご下から肩上までの長さがいちばん安定します。顔タイプでロングを勧められている人は、長さで応えるのではなく、顔の横の毛を縦に流す、前髪を長めに取って横へ流す、といった顔まわりの形で答えます。顔タイプの「長さ」は顔の横に縦の線を出すための手段なので、肩上でも同じ効果は出せます。
どうしても伸ばしたい場合は、鎖骨より下まで一気に伸ばし、首の後ろの毛を内側だけ軽くしてもらいます。肩の上で溜まる量が減れば、首の詰まりは目立ちにくくなります。
首が短く肩が厚い人は毛先の位置を骨格で決める
いちばん答えが割れやすく、外したときの差も大きいのがこのタイプです。首が短く肩が厚いと、毛先の位置ひとつで、首が埋まるか、肩がひと回り大きく見えるかが決まります。ここでは骨格の答えを優先します。
長さの候補は2つだけです。ひとつは、あご下から首の真ん中までで切り、首を見せる長さ。もうひとつは、鎖骨より指3本以上下まで伸ばし、毛先を胸元に落として縦の線をつくる長さです。そのあいだ、肩に毛先がかかる長さは外します。
顔タイプの要素は、顔の横の毛だけで出します。子供顔なら頬の横を丸く内に入れる、大人顔なら頬の横を縦にまっすぐ落とす、曲線の顔なら顔まわりだけ巻く、直線の顔なら顔まわりを巻かずに置く。顔の横の10cmほどで顔タイプに合わせれば、毛先の位置が骨格に寄っていても、顔の印象は崩れません。
骨格ストレート×子供顔でよく割れる形
骨格ストレートでは、すっきりした長さか、まっすぐ下ろした鎖骨下の髪を勧められることが多く、子供顔のタイプでは、丸みのあるボブや軽さのある短めの髪を勧められることが多いので、ここはよく割れます。
首が長い人は、顔タイプ寄りのボブで問題ありません。毛先は内に入れすぎず、首の後ろが少し見える丸みにとどめると、骨格ストレートの上半身の厚みに丸い量が重ならず、すっきり見えます。
首が短い人は、あご下でそろえたボブにするか、鎖骨下まで伸ばすかの二択です。肩に乗る丸いボブは、首の短さと上半身の厚みに丸い量が重なって、いちばん重く見えます。伸ばす場合は、顔の横の毛だけ頬の高さで軽く内に入れて、子供顔の丸みを顔まわりに残します。
骨格ウェーブ×大人顔でよく割れる形
骨格ウェーブでは、重心を上げる肩上や鎖骨上の長さを勧められ、大人顔のタイプでは、縦の線が出るロングを勧められることが多い組み合わせです。
首が長く肩が薄い人は、顔タイプのロングを採ってかまいません。ただし表面に段を入れて、上半身の上の方に軽さを出します。毛先までまっすぐ重いままだと、重心が下に引っ張られて見えるからです。
首が短い人は、鎖骨の上で止める長さがいちばん両立しやすい位置です。顔の横の毛を縦に長く残し、前髪を作らずに横へ流すと、大人顔の縦の線は顔まわりで出せます。肩より下まで伸ばすなら、表面の段を多めにして、毛先の量を減らします。
骨格ナチュラル×子供顔でよく割れる形
骨格ナチュラルでは、ラフな長さや量のある髪がなじみやすいと言われ、子供顔のタイプでは短めで軽い髪を勧められることが多く、量と長さの両方で割れやすい組み合わせです。
骨格ナチュラルは肩や鎖骨のしっかりした骨の感じが出やすいので、毛先がその骨の真上で止まると、骨の存在感と毛先の線が重なって角張って見えます。首の長さにかかわらず、鎖骨の真上で切りそろえる長さは外します。
短めにするならあご下から首の真ん中まで、伸ばすなら鎖骨より指2本以上下まで。どちらの場合も、毛先は切りそろえずにばらつかせて、骨格ナチュラルのラフさを毛先で出します。顔の横は短めにして丸く入れ、子供顔の軽さを残します。
どちらとも取れる人の決め方
首が指3本半で、長いとも短いとも言えない。肩の厚みも、写真によって厚く見えたり薄く見えたりする。そういう境目の人は、測った数字よりも、いま困っていることのほうで決めてください。
写真で首が詰まって見えることが多い人は、短めの側に入れます。 正面からの写真で、顔の下からすぐ服が始まって見える、襟つきの服で首がないように見える、という経験があるなら、首が短めと同じ扱いで長さを決めます。数字は境目でも、見え方はすでに短い側に出ています。
写真で肩が張って見えることが多い人は、肩が厚めの側に入れます。 横から撮った写真で肩が丸く前に出て見える、バッグを肩にかけると肩が大きく見える、という人は、厚めとして肩先の長さを外します。
どちらの困りごともない人は、顔タイプの長さを採ってください。境目にいて困りごとがないなら、骨格の制約は効いていません。顔の印象を左右する顔タイプの答えを優先したほうが、満足しやすくなります。
それでも決められないときは、いまの髪を一度ゆるくまとめ、毛先をあご下、肩先、鎖骨下の3つの高さで止めた写真を、正面と横から1枚ずつ撮ります。6枚を並べて、首がいちばん長く見える高さと、顔の印象がいちばん自分らしい高さを1つずつ選びます。2つが同じ高さなら、そこが答えです。違う高さなら、首がいちばん長く見えた高さを長さにして、顔の印象が合った高さの形を顔まわりだけで再現します。
冬の襟とマフラーで答えが変わるとき
秋冬は、首まわりに服が増えます。タートルネック、ハイネックのニット、マフラー、コートの襟。毛先と首の関係は、夏の薄着で考えたときと変わります。
肩上の髪は、タートルネックの上で毛先が跳ねやすく、首の高さに毛の量が溜まります。首が短めの人はとくに、顔と襟のあいだが詰まって見えます。この場合は、毛先を襟の外に出すのではなく、耳にかけて首の横を見せるだけで解消することが多いです。
鎖骨下の髪は、マフラーを巻くと中に入り込み、首まわりが膨らみます。首が短い人、肩が厚い人は、髪をマフラーの外に出し、毛先を胸の前に落とすと、縦の線が戻ります。逆に首が長く肩が薄い人は、髪をマフラーの中に入れても詰まって見えにくいので、どちらでもかまいません。
冬のあいだだけ長さを変える必要はありません。切るのではなく、毛先を服の内に入れるか外に出すかで調整したほうが、骨格と顔タイプのどちらの答えも崩さずに済みます。
切る前に、いまの髪で試す
長さを決めてから美容室に行く前に、いまの髪で試せます。長い髪なら、内側に折り込んでピンで留め、短い長さを仮につくります。短い髪の人は伸ばした状態は試せませんが、首の後ろの毛を上に持ち上げてみて、首が見える面積が増えたときにどう見えるかは確かめられます。
試すときは、必ず正面と横の2方向から写真を撮ります。正面だけだと首の長さはわかっても、肩の厚みとの重なりが見えません。横からの写真で、毛先が肩のどこに乗っているかを見てください。
着ている服でも結果が変わるので、試すときは冬によく着る首まわりの服で撮ります。丸首のニットで試して決めた長さが、タートルネックでは合わないことがあるからです。
美容室での伝え方
美容室では、診断の名前を出すよりも、決めたことを位置で伝えるほうが伝わります。「骨格ウェーブで顔タイプがエレガントなので」と言われても、美容師さんが同じ理解をしているとは限りません。
伝える内容は2つです。「毛先は肩に当たらない長さにしたい。あご下か、鎖骨より下か」と毛先の位置を伝え、「顔の横は縦にまっすぐ落としたい」「顔の横は頬の高さで丸く入れたい」と顔まわりの形を伝えます。毛先の位置が骨格の答え、顔まわりの形が顔タイプの答えです。
いまの髪で撮った写真があれば、いちばん合っていた1枚を見せると早く伝わります。
迷ったら戻る1つの基準
髪の長さで骨格と顔タイプが割れても、どちらかを捨てる必要はありません。毛先の位置は体の線を決め、顔の横の形は顔の印象を決めます。役割が違うので、両方を同時に満たす長さはたいていあります。
迷ったら、首が見えているかどうかに戻ってください。首が見えていれば、骨格の答えはほぼ守れています。そのうえで顔の横の形を顔タイプに合わせれば、2つの答えは1つの髪型にまとまります。
診断の結果をもう一度確かめたい人は、骨格診断を自分で決める方法、3つの診断の答えをまとめて服に落とすときは3つの診断でコーデが分からないときも参考にしてください。
よくある問い
- Q. 骨格診断と顔タイプ診断、髪の長さはどちらを優先すればいいですか
- 長さそのもの、つまり毛先がどこで止まるかは骨格を優先します。毛先は首・肩・鎖骨・胸のどこかに乗り、体の線を見せたり隠したりするからです。一方、頬からあごのまわりに残す量や、内に入れるか外に流すかは顔タイプで決めます。顔の印象を変えるのは長さより顔まわりの形だからです。ただし首が指4本以上入るほど長く、肩が薄い人は、骨格の制約がほとんど効かないので、顔タイプの長さをそのまま採って構いません。
- Q. 首の長さはどうやって測ればいいですか
- 鏡の前でまっすぐ立ち、あごを引きすぎず上げすぎずに、耳たぶの下から鎖骨の上端までのあいだに、指をそろえて横に当てます。指が3本以下なら短め、4本以上なら長めと考えます。首をすくめると短く出るので、肩を一度上げてストンと落としてから測ってください。境目の3本半くらいの人は、本文の「どちらとも取れる人」の決め方を使います。
- Q. 冬だけ長さを変えたほうがいいですか
- 切り直す必要はありませんが、襟の高い服やマフラーを巻くと、毛先と首まわりの関係が変わります。肩上の髪はタートルネックの上で毛先が跳ねやすく、鎖骨下の髪はマフラーの中に入ると首が詰まって見えます。冬は長さを変えるより、毛先を服の内側に入れるか外に出すかで調整するほうが手早く、どちらの診断の答えも崩れません。
— メグラシ編集部





