重ね着がごちゃつく|骨格で厚み、パーソナルカラーで色数を直す

重ね着がごちゃつく、もたつくと感じたら、多すぎるのは枚数ではありません。厚みが集まる場所と、全身の色の数です。
厚みを重ねてよい場所は、骨格診断で決まります。全身に置ける色の数と明暗の差は、パーソナルカラーで決まります。2つの診断を受けていても、重ね着になるとその2つが混ざって、どちらを優先すればいいか分からなくなります。
この記事では、形の担当を骨格に、色の担当をパーソナルカラーに分けます。首元・胸・腰・裾の厚みを数え、丈の段差をcmで測り、1.5m離れて色を数える。この3つで、1枚引くならどこかが決まります。
結論:ごちゃつく原因は4つ。枚数ではない
| 鏡で感じること | ずれているもの | 担当する診断 |
|---|---|---|
| 1か所だけがもたつく | 厚みが1か所に集まっている | 骨格 |
| 裾や襟が中途半端に見える | 丈の段差が小さすぎる | 骨格 |
| 色がばらばらで、まとまらない | 色の数が多すぎる | パーソナルカラー |
| 顔が負けて、服だけが目立つ | 明暗差がタイプに合っていない | パーソナルカラー |
| 質感がちぐはぐ | 素材の数が多すぎる | 骨格 |
4つのうち、ずれているのはたいてい1つか2つです。枚数を減らすのは、4つを直してもまだまとまらないときの最後の手段にしてください。枚数を減らすと、秋の朝晩の気温差に対応できなくなります。
3秒で見分ける|最初に目が行く場所
鏡から1.5m離れ、全身を3秒見てください。最初に目が行った場所で、ずれている原因が分かります。
| 最初に目が行く場所 | 起きていること | ずれ |
|---|---|---|
| 胸まわり | 厚みが重なって前に出ている | 厚みの場所 |
| 腰まわり | 裾が何枚も重なって横に広がる | 厚みの場所 |
| 襟や裾の重なり | 重なりの線が細かく何本も見える | 丈の段差 |
| 服の色の境目 | 色の切り替わりが多い | 色の数 |
| 服全体 | 顔より服が先に見える | 明暗差 |
| 顔 | 重ね着がまとまって働いている | ずれていない |
最後の行になったなら、ごちゃついていません。重ね着は、近くで見ると重なりが分かり、離れると1つのまとまりに見えるものです。
骨格が決めるもの、パーソナルカラーが決めるもの
重ね着で迷うのは、2つの診断の担当が混ざるからです。担当を表にすると、次のようになります。
| 決めること | 担当 | 見るもの |
|---|---|---|
| 厚みを重ねてよい場所 | 骨格 | 首元・胸・腰・裾のどこか |
| 重ねる服の素材の張り | 骨格 | ハリ・やわらかさ・凹凸 |
| 丈の段差の位置 | 骨格 | どの高さで段を切るか |
| 全身に置く色の数 | パーソナルカラー | 2色か3色か4色か |
| 重ねる色どうしの明暗差 | パーソナルカラー | 段差が大きいか小さいか |
| 顔の下に来る1色 | パーソナルカラー | 首元に見える色 |
形の質問には骨格、色の質問にはパーソナルカラー。重ね着の1枚ごとに、どちらの質問なのかを分けて考えると、答えがぶつからなくなります。
測る①|厚みが集まる場所を数える
重ね着の厚みは、首元・胸・腰・裾の4か所に集まります。それぞれの場所で、何枚の生地が重なっているかを数えてください。
| 場所 | 数え方 | もたつき始める枚数 |
|---|---|---|
| 首元 | 襟や首まわりの生地の数 | 3枚 |
| 胸 | 胸の高さで前に重なる生地の数 | 3枚(ストレートは2枚) |
| 腰 | ウエストから腰で重なる裾の数 | 3枚(ウェーブは2枚) |
| 裾 | 腰から下に見える丈の重なりの数 | 3枚 |
たとえば、シャツの上にニット、その上にカーディガンを着て、ニットとシャツの裾を出していると、腰には3枚の裾が重なります。胸にはシャツ・ニット・カーディガンの前身ごろの3枚です。同じ3枚重ねでも、厚みが4か所に分かれていればすっきり見え、1か所に集まるともたつきます。
数えた結果、3枚以上の場所が1か所だけなら、そこだけ直します。シャツの裾を入れる、カーディガンの前を開ける、などの1手で枚数は減らずに厚みだけが分かれます。
数えるときは、目で見える生地だけでなく、手で触って重なりを確かめてください。カーディガンの前を開けていても、胸の横には前身ごろが2枚分垂れています。ストールを巻くと、首元だけでなく胸の上にも1枚分の厚みが足されます。見えている枚数と、実際に厚みとして前に出ている枚数は、ずれていることがよくあります。
測る②|丈の段差をcmで測る
重ね着の段差は、5cm以上あると「重ねている」と読まれます。3cm未満だと、段差ではなく、ずれているように見えます。
| 段差 | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 3cm未満 | 中途半端で、はみ出しているように見える | 入れるか、5cm以上出すか |
| 5〜10cm | 重ねていることがはっきり読める | そのままでよい |
| 10〜20cm | 段差が主役になる | 段差の数を1つに |
| 20cm以上 | 2枚が別の服に見える | 色をそろえてつなぐ |
段差を測る場所は、裾と袖口と襟の3か所です。シャツの裾がニットから2cmだけ出ていると、意図した重ねではなく、はみ出しに見えます。5cm以上出すか、中に入れるかのどちらかにしてください。
段差の数も大切です。全身で読める段差は、2か所までがまとまりやすい数です。裾と袖口と襟の3か所すべてに段差があると、細かい線が増えてごちゃつきます。
測る③|1.5m離れて色を数える
色の数は、1.5m離れて全身を見たとき、別の色として目に入る数で数えます。靴とバッグも入れてください。
| 色の数 | 見え方 | 向くタイプ |
|---|---|---|
| 2色 | すっきり、はっきり | ブルベ冬 |
| 3色 | まとまりと変化が両立する | どのタイプでも扱いやすい |
| 4色 | にぎやかになる | イエベ秋(同系色なら) |
| 5色以上 | ばらばらに見えやすい | 同系色の濃淡でない限り避ける |
同じ系統の濃淡は1色として数えてかまいません。ベージュとキャメルとこげ茶は、1.5m離れて見ると1つの茶の流れに見えるので1色、白と黒とワインは3色です。
柄の服を重ねるときは、柄の中で目立つ色を1色として数えてください。白地に紺のストライプのシャツなら、1.5m離れると水色がかった明るい面に見えるので1色です。チェック柄は、離れて見て混ざった色と、いちばん濃い線の色の2色として数えると、全身の色の数を数えやすくなります。柄を2枚重ねると、色の数は一気に増えるので、柄は1枚までにしてください。
タイプごとに、まとまって見える色の数が違います。詳しくは後の4シーズンの段で分けますが、迷ったら3色にしてください。3色はどのタイプでも崩れにくい数です。
測る④|素材の数を数える
重ね着がちぐはぐに見えるときは、素材の数が多すぎることがあります。
| 素材の数 | 見え方 | 目安 |
|---|---|---|
| 1種類 | 単調だが、まとまる | 色で変化をつける |
| 2種類 | まとまりと変化が出る | いちばん扱いやすい |
| 3種類 | にぎやか | 1つは小さな面に |
| 4種類以上 | ちぐはぐ | 1つ減らす |
ニット・シャツの綿・デニム・ウールのコートの4種類を重ねると、それぞれは秋らしくても、全身では質感が散らばります。素材を2種類に絞るか、3種類目を靴やバッグのような小さな面に移してください。
骨格ストレート|胸の厚みは1枚分まで
骨格ストレートは、上半身に厚みと立体感がある骨格です。胸の高さに生地が重なると、その厚みが前に出てもたつきやすくなります。
| 重ねる場所 | 骨格ストレートの扱い | 例 |
|---|---|---|
| 首元 | 重ねてよい | シャツの襟をニットから出す |
| 胸 | 1枚分の厚みまで | 薄く目の詰んだニットを1枚 |
| 腰 | 重ねてよいが裾は入れる | シャツの裾は入れて、ベルトで区切る |
| 裾 | 重ねてよい | コートの裾から5〜10cm下にスカート |
骨格ストレートが重ね着をするなら、首元と裾で重ねて、胸と腰はすっきりさせる形がまとまります。素材は、ハリのあるもの、目の詰んだものを選ぶと、重ねても厚みが出にくくなります。
骨格ストレートの人がニットベストを重ねるなら、薄手でVネックのものにして、中のシャツの襟だけを見せてください。厚手のケーブル編みのベストは、胸に2枚分の厚みを足します。
羽織りものは、前を開けて縦の線を2本作ると、胸の厚みが左右に分かれます。骨格ストレートは縦の線がすっきり見えるタイプなので、前を開けたジャケットやカーディガンは、重ね着の中でも扱いやすい1枚です。前を閉めるなら、中の服を薄くして、胸に重なる生地を2枚までにしてください。
骨格ウェーブ|重ねるのは上、腰はすっきり
骨格ウェーブは、上半身が薄く、やわらかい質感の骨格です。上半身には重ねる余地があり、腰から下に重さが集まるとまとまりが崩れます。
| 重ねる場所 | 骨格ウェーブの扱い | 例 |
|---|---|---|
| 首元 | 重ねてよい | タートルネックにストールを巻く |
| 胸 | 重ねてよい | 薄手のニットにカーディガンを重ねる |
| 腰 | 1〜2枚まで | 裾は短めにまとめ、ウエストを見せる |
| 裾 | 軽い丈で | 長い丈を重ねると重心が下がる |
骨格ウェーブが重ね着をするなら、上半身で重ねて、腰の位置を高く見せる形がまとまります。長い丈のシャツの裾を出して、その下にロングスカートを重ねると、腰から下の面が長くなって重心が下がります。トップスの丈を腰骨より上にそろえてください。
素材は、やわらかく、薄いものどうしで重ねると、厚みが出にくくなります。厚手の硬い素材を重ねると、上半身の薄さに対して服の重さが勝ちます。
骨格ウェーブが長い丈のコートを着る日は、中の重ねを短くまとめてください。コートの中に短めのニットと、腰の位置が分かるスカートを合わせると、コートを開けたときに腰の高さが見えて、全身の重心が上がります。コートの中まで長い丈を重ねると、開けても閉めても腰の位置が見えなくなります。
骨格ナチュラル|量は重ねてよい、面をそろえる
骨格ナチュラルは、骨や関節がしっかりしていて、フレーム感のある骨格です。重ね着で量を出すことが似合いやすいタイプです。
| 重ねる場所 | 骨格ナチュラルの扱い | 例 |
|---|---|---|
| 首元 | 重ねてよい | タートルにシャツ、その上にニット |
| 胸 | 重ねてよい | 厚手のニットにジャケット |
| 腰 | 重ねてよい | シャツの裾を長めに出す |
| 裾 | 長い段差でよい | コートより長いスカートを重ねる |
骨格ナチュラルがごちゃつくのは、量ではなく、面がそろっていないときです。厚手のニット、薄いシャツ、光沢のあるスカートと、表面がばらばらの素材を重ねると、量のわりにまとまりません。凹凸のある素材どうし、あるいは乾いた素材どうしで重ねると、量を出しても1つの面に見えます。
段差は、10〜20cmの大きなものが似合います。小さな段差をいくつも作るより、大きな段差を1つ作るほうが、骨格ナチュラルのフレームに合います。
骨格ナチュラルの人が重ね着をすっきり見せたいと思って、薄い服を少ない枚数で着ると、反対に服がフレームに負けて頼りなく見えることがあります。量を減らすのではなく、面をそろえる方向で直してください。重ねる枚数は3〜4枚でも、表面の質がそろっていれば、ごちゃつきは出ません。
イエベ春|色は3色まで、明るい1色を入れる
イエベ春は、明るく澄んだ暖かい色が似合うタイプです。重ね着で色が暗く重なると、顔が沈みます。
| 決めること | イエベ春の目安 |
|---|---|
| 全身の色の数 | 3色まで |
| 明暗差 | 中くらい。暗い色は1つまで |
| 顔の下の色 | 明るく澄んだ色 |
| 重ねる色の組み方 | 明るい色を一番上か首元に |
秋の重ね着は暗い色が増えやすいので、イエベ春は明るい色を1つ入れることを決まりにしてください。キャメルのカーディガンの下に、明るいクリームのニットを首元から見せる。暗い色を重ねても、顔の下に明るい色があれば顔は沈みません。
イエベ春の重ね着で色の数が増えやすいのは、明るい色を何色も楽しみたくなるからです。明るいコーラル、黄みのグリーン、クリームを全部重ねると、1つずつは顔に合っていても、全身では色がばらばらに見えます。明るい色は1色を主役にして、残りはベージュやキャメルの中間の色でつなぐと、3色の中に収まります。
ブルベ夏|同系色の濃淡で色数を減らす
ブルベ夏は、やわらかく、青みのある色が似合うタイプです。はっきりした色を重ねると、顔が服に負けます。
| 決めること | ブルベ夏の目安 |
|---|---|
| 全身の色の数 | 同系色の濃淡で2〜3色 |
| 明暗差 | 小さめ。となりどうしは2段以内 |
| 顔の下の色 | やわらかく明るい色 |
| 重ねる色の組み方 | 同じ系統の濃淡を順に |
ブルベ夏の重ね着は、同じ系統の濃淡でまとめると、枚数を重ねても色の数が増えません。灰色のシャツ、濃い灰のニット、ラベンダーのストール。灰とラベンダーの濃淡でまとめると、3枚重ねても1つの流れに見えます。
となりあう服の明暗差は、2段以内にしてください。白いシャツに黒いニットのように4段以上の差がある重ね方は、ブルベ夏の顔には強すぎて、首元の境目に目が行きます。白いシャツなら中くらいの灰のニット、黒いパンツなら濃い灰のニットと、となりどうしの差を小さくすると、重ねた線が目立たずに、やわらかい流れになります。
イエベ秋|深い同系色なら4色でもまとまる
イエベ秋は、深く、黄みのある落ち着いた色が似合うタイプです。秋の重ね着がいちばん得意なタイプでもあります。
| 決めること | イエベ秋の目安 |
|---|---|
| 全身の色の数 | 同系色なら4色まで |
| 明暗差 | 中くらい |
| 顔の下の色 | 深みのある暖かい色 |
| 重ねる色の組み方 | 茶・カーキ・テラコッタなど秋の色を重ねる |
イエベ秋は、茶とカーキとマスタードとテラコッタのように、秋の色を4色重ねても、すべて同じ深さと黄みでそろっていればまとまります。ごちゃつくのは、その中に澄んだ色や青みの色が1つ混ざったときです。全身を見て、1つだけ浮いている色があれば、それを外してください。
浮いている色を見つけるには、目を細めて全身を見ます。細かいところがぼやけて色の面だけが残るので、1つだけ明るさや鮮やかさの違う色が浮き上がって見えます。白いシャツの襟や、黒いバッグがそれになりやすいものです。白は生成りに、黒はこげ茶に替えると、4色が同じ深さにそろいます。
ブルベ冬|2色の明暗に、差し色を1つ
ブルベ冬は、はっきりした明暗差と澄んだ色が似合うタイプです。色の数が増えると、明暗差の強さが散らばってまとまりません。
| 決めること | ブルベ冬の目安 |
|---|---|
| 全身の色の数 | 2色に差し色1つ |
| 明暗差 | 大きい。顔の下で白と濃い色 |
| 顔の下の色 | 純白か、深く澄んだ色 |
| 重ねる色の組み方 | 白と黒、白と濃紺など2色で重ね、差し色は小さく |
ブルベ冬の重ね着は、首元の1か所で明暗差をつけるのがいちばん効きます。黒のニットから白いシャツの襟を出す。それだけで冬らしいはっきりした印象が出るので、他の場所の重ねは同じ色でそろえてかまいません。
差し色を入れるなら、深いワインや鮮やかな青を、ストールかバッグのどちらか1つに置いてください。差し色が2か所に分かれると、2色の明暗の強さに差し色の強さが加わって、目が行く場所が3つになります。ブルベ冬は1つ1つの色が強いので、色の数を増やすより、同じ2色を重ねる回数を増やすほうがまとまります。
掛け合わせ早見表|骨格×パーソナルカラー
骨格3タイプと4シーズンを掛け合わせると、重ねる場所と色の数が1行で決まります。
| 骨格 | パーソナルカラー | 重ねる場所 | 色の数と組み方 |
|---|---|---|---|
| ストレート | イエベ春 | 首元と裾 | 3色。首元に明るい色 |
| ストレート | ブルベ夏 | 首元と裾 | 同系色2〜3色。首元はやわらかい明るさ |
| ストレート | イエベ秋 | 首元と裾 | 同系色で4色まで。胸は1枚 |
| ストレート | ブルベ冬 | 首元 | 2色+差し色。首元で明暗差 |
| ウェーブ | イエベ春 | 首元と胸 | 3色。上に明るい色を重ねる |
| ウェーブ | ブルベ夏 | 首元と胸 | 同系色の濃淡。やわらかい素材どうし |
| ウェーブ | イエベ秋 | 首元と胸 | 同系色4色まで。下は軽く |
| ウェーブ | ブルベ冬 | 首元と胸 | 2色+差し色。腰から下は1色 |
| ナチュラル | イエベ春 | どこでも | 3色。乾いた素材に明るい色 |
| ナチュラル | ブルベ夏 | どこでも | 同系色の濃淡で量を出す |
| ナチュラル | イエベ秋 | どこでも | 同系色4色。大きな段差を1つ |
| ナチュラル | ブルベ冬 | どこでも | 2色で量を重ね、明暗差は首元に |
自分の行を見つけたら、重ねる場所と色の数だけを覚えておいてください。服を選ぶたびに、この2つに当てはめれば、ごちゃつく前に1枚引けます。
表の「どこでも」は、どこに重ねても崩れにくいという意味で、どこにでも厚みを集めてよいという意味ではありません。骨格ナチュラルでも、1か所に4枚以上が重なると、さすがに厚みがそこだけ前に出ます。4か所に分けて重ねる考え方は、どの骨格でも同じです。
素材の組み合わせ|骨格ごとに相性のいい2種類
素材の数を2種類に絞るとき、どの2つを選ぶかは骨格で決まります。
| 骨格 | 相性のいい組み合わせ | ちぐはぐに見えやすい組み合わせ |
|---|---|---|
| ストレート | 目の詰んだニット+ハリのある綿 | 毛足の長いニット+薄いとろみ素材 |
| ストレート | なめらかなウール+表面のきれいな革調 | 粗い編み+光沢の化繊 |
| ウェーブ | 薄手の起毛ニット+やわらかいとろみ素材 | 厚手の硬い綿+粗い編み |
| ウェーブ | なめらかなニット+薄いウール | ざっくりした編み+硬いデニム |
| ナチュラル | ざっくりした編み+乾いた綿 | 光沢のサテン+薄いニット |
| ナチュラル | 凹凸のあるウール+洗いをかけたデニム | なめらかな化繊+粗い編み |
相性のいい組み合わせは、表面の質がそろっています。骨格ストレートはなめらかでハリのあるもの、骨格ウェーブはやわらかく薄いもの、骨格ナチュラルは乾いて凹凸のあるものどうしです。表面の質がそろっていれば、色が3色あっても全身が1つのまとまりに見えます。
3種類目を入れたいときは、マフラーや靴、バッグのような小さな面にしてください。顔から遠く、面積の小さい場所なら、質感の違いはアクセントとして働きます。
アイテム別|ごちゃつく組み方と直し方
| 組み合わせ | ごちゃつく理由 | 直し方 |
|---|---|---|
| シャツ+ニット | シャツの裾が2〜3cmだけ出ている | 入れるか、5cm以上出す |
| シャツ+ニットベスト | 胸に厚みが2枚重なる | ベストを薄手のVネックに |
| ニット+カーディガン | 前を閉めて厚みが胸に集まる | カーディガンの前を開ける |
| タートル+シャツ+ニット | 首元に3枚の襟が重なる | シャツをやめて、タートルとニットの2枚に |
| ワンピース+パンツ | 段差が中途半端な位置にある | ワンピースの裾を膝より下に |
| ニット+ジャケット+コート | 肩と袖に厚みが重なる | ジャケットかコートの片方を薄く |
いちばん多いのは、シャツの裾の出し方です。2〜3cmの段差は、意図した重ねに見えません。出すなら5cm以上、出したくないなら中に入れてください。
首元の重ね|襟は2枚まで
首元は、顔のすぐ下なので、重ね着の印象がいちばん強く出る場所です。
| 首元の重ね | 見え方 | 向く人 |
|---|---|---|
| クルーネックからシャツの襟 | きちんと、すっきり | どの骨格でも |
| Vネックからシャツの襟 | 縦の線が出る | 骨格ストレート |
| タートルにストール | やわらかく量が出る | 骨格ウェーブ・ナチュラル |
| タートルにシャツの襟 | 襟が2重になる | 骨格ナチュラル |
| シャツの襟を3枚目の上に出す | ごちゃつく | 避ける |
首元の襟は2枚までにしてください。3枚の襟が重なると、顔の下に線が増えて、顔より襟に目が行きます。首元の色は、パーソナルカラーの顔の下の色を使います。ここが合っていれば、他の場所の色が多少ずれても顔は崩れません。
裾の重ね|段差は1つにまとめる
裾は、全身のバランスを決める場所です。段差が多いと、全身が細かく切られて見えます。
| 裾の重ね | 見え方 | 目安 |
|---|---|---|
| トップスの裾だけ | すっきり | どの骨格でも |
| トップスの裾+シャツの裾 | 段差が1つ | 5cm以上の差をつける |
| 3枚の裾が重なる | 細かい段が並ぶ | 1枚入れる |
| コートの裾+スカートの裾 | 長い段差が1つ | 骨格ナチュラルに向く |
骨格ストレートとウェーブは、腰まわりの段差を1つまでに。骨格ナチュラルは、腰の段差を作るより、コートとスカートの長い段差を1つ作るほうがまとまります。
脱いだあとも崩れない順番
秋の重ね着は、昼と朝晩の気温差で、途中で1枚脱ぐことがあります。脱いだあとの姿も、骨格とパーソナルカラーに合っているかを確かめてください。
| 脱ぐもの | 脱いだあとに起きやすいこと | 先に決めておくこと |
|---|---|---|
| カーディガン | 中のニットとシャツの段差だけが残る | 中の2枚だけでもまとまる組み方に |
| ジャケット | 色の数が1つ減って単調になる | 中の2枚で2色以上に |
| コート | 室内で色の明暗差が変わる | 顔の下の色を中の服で決めておく |
| ストール | 首元の色が消える | 中のトップスの首元をタイプの色に |
重ね着は、一番外の1枚を脱いでもまとまるように、内側から組み立ててください。内側の2枚だけで、骨格の重ねる場所とパーソナルカラーの色の数が満たされていれば、外の1枚は足しても引いても崩れません。
手持ちの重ね着を5分で組み直す
新しく買い足す前に、いま着ている重ね着を5分で組み直してみてください。順番は次のとおりです。
| 手順 | すること | 見るもの |
|---|---|---|
| 1 | 鏡から1.5m離れて3秒見る | 最初に目が行く場所 |
| 2 | 首元・胸・腰・裾の枚数を数える | 3枚以上の場所 |
| 3 | 裾と袖口と襟の段差を測る | 3cm未満の段差 |
| 4 | 靴とバッグを入れて色を数える | タイプの色の数を超えていないか |
| 5 | いちばん目立つ1つだけを直す | 直したあと、もう一度1.5mで見る |
直すのは1回に1か所だけにしてください。2か所以上を同時に変えると、どれが効いたのか分からなくなり、次の日に同じ組み方を再現できません。1か所直してまとまったら、その組み方を写真に撮っておくと、次に同じ服を重ねる日に迷いません。
5分で直らなかったときは、その日のうちに答えを出そうとせず、外の1枚を脱いだ姿で出かけてください。内側の2枚でまとまっていれば、その日はそれで十分です。外の1枚の合わせ方は、休みの日に時間をかけて試せば足ります。
よくある思い込み
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| 重ね着は枚数が多いほどごちゃつく | 厚みの場所と色の数で決まる |
| 骨格ストレートは重ね着ができない | 胸の厚みを1枚分にすれば首元と裾で重ねられる |
| 同じ色でそろえれば必ずまとまる | 同じ色でも素材が4種類あるとちぐはぐに見える |
| 秋は茶色を重ねれば秋らしくなる | ブルベの人は顔の下の茶で沈むことがある |
| 段差は小さいほうが控えめで上品 | 3cm未満の段差は、はみ出しに見える |
どれも、形の質問と色の質問を混ぜてしまったときの思い込みです。1枚ごとに、骨格の質問かパーソナルカラーの質問かを分けてください。
どちらとも取れるとき①|骨格とパーソナルカラーが逆を向く
骨格は量を重ねたいのに、パーソナルカラーはやわらかくまとめたい。あるいは、骨格は重ねる量を控えたいのに、パーソナルカラーは明暗差を出したい。こういうときは、担当を分けて、それぞれの答えをそのまま使ってください。
骨格ナチュラルでブルベ夏の人なら、枚数は骨格どおりに重ねて量を出し、色は同じ系統のやわらかい濃淡にします。枚数が多くても、色の数が2〜3色なら、ブルベ夏のやわらかさは消えません。
骨格ストレートでブルベ冬の人なら、重ねる場所は首元だけにして、そこで白と黒の明暗差をつけます。1か所の重ねで、冬のはっきりした印象は十分に出ます。
逆を向いているように見えても、骨格は「どこに」、パーソナルカラーは「何色で」と、答えている質問が違います。質問を分ければ、2つの答えはぶつかりません。
どちらとも取れるとき②|骨格が2タイプにまたがる
骨格診断で2タイプの特徴があると言われた人は、重ねる場所を、両方のタイプに共通する場所から選んでください。
| またがるタイプ | 共通して重ねやすい場所 | 控える場所 |
|---|---|---|
| ストレートとナチュラル | 首元と裾 | 胸の厚み2枚以上 |
| ウェーブとナチュラル | 首元と胸 | 腰の段差を細かく作る |
| ストレートとウェーブ | 首元 | 胸と腰の両方に厚み |
共通の場所で重ねておけば、どちらのタイプの目で見ても崩れません。まずはそこから始めて、鏡で見てもたつかなければ、片方のタイプの得意な場所に1枚ずつ足していきます。
どちらとも取れるとき③|ごちゃつくのか、こなれているのか
重ね着は、ごちゃつきとこなれ感の境目が分かりにくいものです。見分けるには、近くと遠くの2つの距離で見てください。
50cmで見て重なりが分かり、1.5mで見て1つのまとまりに見えるなら、こなれています。1.5mで見ても重なりの線や色の境目が先に目に入るなら、ごちゃついています。
ごちゃついているときは、4つの原因のうち、1.5mで見ていちばん目立つものを1つだけ直してください。多くの場合、色の数を1つ減らすか、3cm未満の段差をなくすかのどちらかで、まとまりが戻ります。
人に見てもらえるなら、「最初にどこを見た?」と聞いてください。顔か全体と答えが返ってくれば、その重ね着は働いています。
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よくある問い
- Q. 重ね着をするとごちゃごちゃして見えます。枚数を減らせばいいですか
- 枚数を減らす前に、厚みが1か所に集まっていないかを見てください。首元・胸・腰・裾のうち、1か所に3枚以上の厚みが重なっていると、枚数が少なくてももたついて見えます。反対に、4か所に1〜2枚ずつ分かれていれば、4枚重ねてもすっきり見えます。次に、1.5m離れて全身の色を数えてください。パーソナルカラーのタイプごとに、まとまって見える色の数が違います。厚みの場所と色の数を直すと、枚数はそのままでもまとまることが多いです。
- Q. 骨格ストレートは重ね着が苦手と聞きました。秋はどうすればいいですか
- 骨格ストレートの人が苦手なのは、重ね着そのものではなく、胸まわりに厚みが重なることです。胸の高さに重なる厚みを1枚までにして、重ねる場所を首元の襟か、腰から下の裾に移してください。シャツの上にニットを着るなら、ニットは薄く目の詰んだものにして、シャツの襟だけを出す。こうすると胸まわりは1枚分の厚みで、首元に重ねた印象だけが残ります。
- Q. 骨格とパーソナルカラーで、重ね着の答えが逆になります
- 形は骨格、色はパーソナルカラーと、担当を分けてください。たとえば骨格ナチュラルで量を重ねたいのに、ブルベ夏で色はやわらかくまとめたい場合は、枚数は骨格どおりに重ね、色は同じ系統のやわらかいグラデーションにします。枚数を重ねても色の数が増えなければ、ごちゃつきません。逆に、骨格ストレートで重ねる量は少ないのにブルベ冬で明暗差を出したい場合は、首元の1か所だけで明暗差をつけると、少ない枚数で冬らしさが出ます。
- Q. ごちゃついているのか、こなれて見えているのか、自分では分かりません
- 全身の写真を撮って、最初に目が行く場所を見てください。顔か、全身の輪郭に目が行くなら、重ね着がまとまって働いています。重なった襟や裾、色の境目に先に目が行くなら、ごちゃついています。こなれて見える重ね着は、近くで見ると重なりが分かり、離れて見ると1つのまとまりに見えるものです。1.5m離れてまとまりに見えるかを基準にしてください。
— メグラシ編集部





