モスグリーンが似合う人|顔から離す距離で、着られる人は広がる

**モスグリーンは、顔から30cm離せば、ほとんどの人が着られる色です。**人によって違うのは、どこまで顔に近づけられるか、その距離だけです。
あごのすぐ下、15cm以内に置いて顔が明るく見える人は、確かに限られます。けれど、胸のあたりまで下げれば着られる人がぐっと増え、腰から下のボトムや靴、バッグにすれば、似合わないと感じる人はほとんどいません。
だから「モスグリーンが似合う人かどうか」を色の名前や肌のタイプで決めつけるより、自分の距離を一度測ってしまうほうが早いのです。距離が分かれば、売り場で手に取ったその1着を、トップスで買うかボトムで買うかを、その場で決められます。
この記事では、モスグリーンをどこまで顔に近づけられるかを自分で測る手順と、モスグリーンの中の3つの寄り方、そして判断が割れたときにどうするかを順に書いていきます。くすんだ緑全般の合わせ方はくすみグリーンに合う色、もっと深い緑については深緑が似合う人も参考にしてください。
結論:似合うかは色より距離。あごの下15cmが境目
先に結論をまとめます。
モスグリーンを当てる場所を、顔に近いほうから3つの帯に分けます。あごの下から15cmまでを「襟元の帯」、15cmから40cmくらいまでを「胸と胴の帯」、それより下を「腰から下の帯」と呼ぶことにします。
襟元の帯に置いても顔色が沈まない人は、モスグリーンのタートルネックやシャツを、何も挟まずに着られます。いわゆる「モスグリーンが似合う人」は、この帯で大丈夫な人のことです。
胸と胴の帯から大丈夫な人は、モスグリーンのカーディガンやジャケットを、襟元に別の色を見せて着ると似合います。トップスでも、顔のすぐ下に似合う色を挟めばよい、ということです。
腰から下の帯からなら大丈夫な人は、モスグリーンをスカートやパンツ、靴、バッグで使います。これでも十分に秋らしく、モスグリーンの深さを楽しめます。
どの帯から着られるかを知ることが、この記事のゴールです。
モスグリーンが、顔の近くで差が出やすい理由
同じ緑の仲間でも、モスグリーンは特に「顔に近いと難しい」と言われやすい色です。理由は、この色が3つの性質を同時に持っているからです。
1つめは黄み。モスグリーンは青みのある緑ではなく、黄色を多く含んだ緑です。黄みを含んだ色は、肌の黄みと響き合うと顔に温かみを足し、肌の青みとぶつかると顔を黄色っぽく、くすんで見せます。
2つめは暗さ。苔の色という名前どおり、明るい黄緑ではなく、ある程度の深さがあります。暗い色を顔のすぐ下に置くと、顔の影の部分にその暗さが映り込みやすくなります。目の下や、口の脇の影が濃く見えるのはこのためです。
3つめはくすみ。鮮やかな緑ではなく、灰色や茶色を少し混ぜたような、落ち着いた色です。くすみは顔を柔らかく見せることもあれば、顔色まで灰色に寄せてしまうこともあります。
黄み、暗さ、くすみ。この3つが、肌・髪・目の色とそれぞれ合うかどうかで結果が決まるので、人によって差がはっきり出ます。逆に言えば、顔から離して影響を弱めれば、3つの性質のどれかが合わない人でも、色の深さだけを楽しめるということです。
髪と眉の色でも、置ける距離は動く
モスグリーンを顔に近づけられるかどうかは、肌の色だけで決まるわけではありません。髪の色と眉の色も、同じくらい効いてきます。
髪が黒に近く、肌との明るさの差が大きい人は、モスグリーンの暗さが顔の中で浮きにくくなります。髪の黒さが、緑の暗さを受け止めてくれるからです。反対に、髪を明るい茶色に染めている人は、モスグリーンの暗さが顔の中でいちばん暗い色になりやすく、襟元に置くと重く見えることがあります。
髪の色が黄みを帯びた茶色なら、モスグリーンの黄みと響き合って、顔まわりがまとまりやすくなります。赤みや青みのある髪色なら、モスグリーンの黄みとぶつかって、どちらかが浮いて見えることがあります。
眉は、顔の中で髪と目をつなぐ色です。眉の色が髪より明るすぎると、顔の中に暗い色の拠点が少なくなり、モスグリーンの暗さに顔が負けやすくなります。眉を少しだけ濃く描くと、同じモスグリーンでも襟元に置ける距離が縮まることがあります。
秋は、髪色を暗めに戻したり、温かみのある色に染め替えたりする人が多い季節です。夏のあいだに測って「胸の帯から」だった人も、髪色を替えたら襟元の帯から大丈夫になった、ということは珍しくありません。髪色を替えたら、距離も測り直してください。
自分の距離を測る:同じ布を3か所に当てる
ここからは、実際に距離を測る手順です。用意するものは、モスグリーンの布か服を1枚と、白い紙かタオル、それに鏡かスマートフォンです。
**① 光を整える。**昼間、窓に向かって立ちます。部屋の照明は消してください。照明の色が黄色っぽいと、モスグリーンの黄みとまざって判断が狂います。曇りの日の、窓から入るやわらかい光がいちばん見やすいです。
**② 基準を撮る。**まず、あごの下に白い紙やタオルを当てて、顔の写真を撮ります。これが比べるための基準になります。
**③ 襟元の帯に当てる。**モスグリーンの布を、あごのすぐ下、鎖骨の上あたりに当てて撮ります。布の上端があごから5cm以内に来るようにしてください。
**④ 胸と胴の帯に当てる。**布を下げて、胸の高さ、あごから20〜30cmあたりに当てて撮ります。襟元には何も当てず、素肌か白いインナーが見えている状態です。
**⑤ 腰から下の帯に当てる。**布を腰の高さまで下げて、上半身が写る範囲で撮ります。
撮った4枚を並べて、顔の部分だけを見比べます。白を当てた基準の写真と比べて、目の下の影が濃くなっていないか、口の両脇の線が深くなっていないか、唇の色が抜けていないか。この3か所が、基準と同じか、むしろ良くなって見える帯が、あなたがモスグリーンを置ける帯です。
撮るときは、毎回同じ表情、同じ顔の向きにそろえてください。笑っている写真と真顔の写真を比べると、目の下や口元の影の出方が変わってしまい、色の差なのか表情の差なのかが分からなくなります。口を軽く閉じ、カメラをまっすぐ見る。髪は耳にかけるか後ろでまとめて、頬とあごの線が見えるようにしておくと、肌の色の変化が読み取りやすくなります。
見るのは、目の下・口元・肌の色の3か所
写真を見比べるときは、顔全体の印象で決めないでください。全体の印象は、その日の体調や表情でいくらでも変わります。見る場所を3つに絞ると、判断がぶれにくくなります。
**目の下。**目の下のくぼみの影が、基準の写真より広く、濃く写っていないか。モスグリーンの暗さが合わないと、ここにいちばん早く出ます。逆に、合う人は目の下の影が薄く見え、目元がはっきりします。
**口元。**口の両脇の線が、長く、深く見えていないか。そして、唇の色が肌と混ざってぼやけていないか。口紅を塗らずに比べると、差が分かりやすくなります。
**肌の色。**頬やあごの肌が、黄色っぽく、または灰色っぽく沈んでいないか。モスグリーンの黄みが合わない人は黄色に、くすみが合わない人は灰色に寄ります。合う人は、頬に少し血色が戻ったように見えます。
3か所のうち2か所以上で基準より悪くなっていれば、その帯は避けたほうが安心です。1か所だけなら、口紅や小物で補える範囲です。この「1か所だけ」のときの扱いは、後で詳しく書きます。
モスグリーンは3つに分かれる:黄み寄り・灰み寄り・暗い寄り
売り場で「モスグリーン」と呼ばれている色には、かなり幅があります。距離を測るときも、買うときも、そのモスグリーンがどちらに寄っているかを見ておくと、外れにくくなります。
| 寄り方 | 見た目の特徴 | 顔の近くでも合いやすい人 |
|---|---|---|
| 黄み寄り | オリーブに近く、日に当てると黄色っぽく光る | 黄みのある肌で、髪や瞳が茶色寄りの人 |
| 灰み寄り | 少し灰色をかぶったような、静かな緑 | 肌の黄みが弱めで、柔らかい印象の人 |
| 暗い寄り | 深く、黒に近い苔の色 | 髪や瞳が濃く、肌との明るさの差がある人 |
この表は、寄り方の目安として見てください。たとえば、ブルベと言われた人でも灰み寄りのモスグリーンなら胸の帯から大丈夫なことがありますし、イエベと言われた人でも暗い寄りのモスグリーンは襟元では重く感じることがあります。
見分け方の簡単な方法は、白い紙の上にモスグリーンの服を置いて、自然光の下で見ることです。白との境目が黄色っぽく見えれば黄み寄り、灰色っぽく見えれば灰み寄り、境目がくっきりと濃く見えれば暗い寄りです。手持ちのモスグリーンが2着以上あれば、並べると違いがはっきりします。
売り場で寄り方を見分けるコツ
売り場の照明は、色を鮮やかに見せるために明るく、やや黄色っぽいことが多いです。そのため、灰み寄りのモスグリーンが黄み寄りに見えたり、暗い寄りが実際より明るく見えたりします。
確かめるときは、できれば窓際か、店の入り口近くの自然光が入る場所まで持っていってください。それが難しければ、手持ちの白いハンカチや、白いスマートフォンのケースを服の横に並べて見るだけでも、寄り方の見当がつきます。白と並べると、照明の色に引っ張られにくくなるからです。
もう1つの手がかりは、同じ売り場に並んでいるほかの緑と比べることです。モスグリーンの横に、明るい黄緑やくすんだ青緑があれば、それと並べてどちらに近いかを見ます。黄緑に近ければ黄み寄り、青緑に近ければ灰み寄り、どちらよりも深ければ暗い寄りです。
パーソナルカラー別:まず試す距離の目安
パーソナルカラーが分かっている人のために、最初に試す距離の目安を置いておきます。これは出発点にすぎないので、必ず自分の写真で確かめてください。
**イエベ秋の人。**モスグリーンは、もっとも相性のよい色のひとつです。黄み寄りでも暗い寄りでも、襟元の帯から試してかまいません。秋の色の幅をもっと見たい方は秋のパーソナルカラーの全体像もどうぞ。
**イエベ春の人。**黄みは合いやすいのですが、暗さとくすみが重くなりがちです。黄み寄りで明るめのモスグリーンを、胸の帯から試してください。襟元に置くなら、生成りやアイボリーを挟むと軽くなります。
**ブルベ夏の人。**灰み寄りのモスグリーンを選び、胸の帯から試すのが基本です。黄み寄りは、腰から下の帯にとどめると安心です。グレーや白と組み合わせると、緑の黄みがやわらぎます。
**ブルベ冬の人。**暗い寄りのモスグリーンなら、胸の帯から使えることがあります。黄み寄り、灰み寄りは、腰から下の帯で使うのが安全です。黒や白と組み合わせると、メリハリが出て締まって見えます。
自分のパーソナルカラーがまだはっきりしない人は、この段落を飛ばして、3か所に布を当てる手順だけをやってください。距離が分かれば、タイプが分からなくても着方は決められます。
どちらとも取れるとき①:1か所だけ悪くなる
3か所に当てた写真を見比べて、目の下・口元・肌の色のうち、1か所だけが悪くなったとします。2か所以上なら避ける、0か所なら大丈夫。では1か所のときはどうするか。ここがいちばん迷うところです。
答えは、悪くなった場所によって、補い方を変えるです。
目の下だけが暗く見える場合は、モスグリーンの暗さが映り込んでいます。明るめのモスグリーンに替えるか、襟元に明るい色を挟んで、暗さを顔から遠ざけてください。目の下の影は、襟元の明るさに大きく左右されます。
口元だけがぼやける場合は、モスグリーンが唇の色を奪っています。これは、口紅でかなり補えます。モスグリーンの黄みと響き合う、少し温かみのある色を唇に置くと、顔の中にもう1つの色の拠点ができて、緑に引っ張られにくくなります。
肌の色だけが沈む場合は、モスグリーンの黄みかくすみが、肌と合っていません。この場合は、寄り方を替えるのがいちばん効きます。黄色っぽく沈んだなら灰み寄りへ、灰色っぽく沈んだなら黄み寄りへ、試す色を動かしてください。
1か所だけの場合は、着るのをやめる理由にはなりません。補い方さえ分かれば、その帯で着られる可能性は十分あります。
どちらとも取れるとき②:帯の境目でどちらにも見える
もう1つ迷いやすいのが、2つの帯の境目にいるときです。たとえば、襟元の帯ではやや沈むけれど、胸の帯ではまったく問題がない。その中間、あごから10〜15cmあたりでどう見えるかが、はっきりしない。
この場合は、服の襟の形で距離を調整します。同じモスグリーンのトップスでも、襟の形によって、色があごにどれだけ近づくかが変わるからです。
タートルネックやハイネックは、色があごのすぐ下まで来ます。境目にいる人には、少し近すぎます。クルーネックは、鎖骨の上あたりで色が終わるので、あごから10cm前後。Vネックやボタンを開けたシャツは、胸の上まで素肌が見えるので、色の始まりがあごから15cm以上離れます。
境目にいる人は、まずVネックか、ボタンを2つ開けて着られるシャツから試してください。それで顔色が保てれば、襟の形で距離を稼げるタイプです。クルーネックでも大丈夫そうなら、そこまで近づけてかまいません。
もう1つの方法は、ジャケットやカーディガンとして羽織ることです。前を開けて着れば、モスグリーンは胸の両脇に退き、顔の真下には中に着たインナーの色が来ます。境目にいる人にとって、モスグリーンを上半身で楽しむいちばん簡単な方法です。
写真がどれも同じに見えるとき
3か所に当てた写真を並べても、違いがよく分からない。そういうこともあります。原因は、たいてい光か、布の大きさです。
光が弱すぎると、どの写真も顔全体が暗く写り、色の影響が見えにくくなります。曇りの日でも、窓のすぐ近く、1m以内に立ってください。光が強すぎて、顔の片側だけが白く飛んでいる場合も、差が見えません。カーテン越しの光くらいが、いちばん差が出ます。
布が小さすぎる場合もあります。ハンカチくらいの大きさだと、顔に映り込む色の量が少なく、差が出にくいのです。できれば、肩から胸までを覆えるくらいの大きさの布か、実際の服を使ってください。
それでも差が分からなければ、それはあなたにとって、モスグリーンがどの帯でも大きな問題にならない、ということかもしれません。その場合は、好きな帯で、好きな形のモスグリーンを選んでかまいません。
顔の近くで着たいときは、間に3cm挟む
測ってみたら胸の帯からだった。でも、モスグリーンのタートルネックがどうしても着たい。そういうときは、顔とモスグリーンの間に、似合う色を挟みます。
挟む幅の目安は、襟元から見える部分で3cm以上です。モスグリーンのニットの下に、白や生成り、ベージュのシャツを着て、襟を3cm以上外に出す。あるいは、首元に似合う色のスカーフを巻いて、あごのすぐ下をその色で埋める。これで、顔のすぐ下に来る色が入れ替わり、モスグリーンは1段下の帯に下がります。
挟む色の選び方は、パーソナルカラーに合わせるのがいちばんですが、迷ったら次の考え方で選んでください。黄みが合う人は生成りやクリーム、黄みが合わない人は真っ白か明るいグレー。どちらか分からなければ、アイボリーを試して、白と比べてください。
秋は、この「挟む」がやりやすい季節です。シャツの重ね着、ストール、マフラー、タートルネックのインナー。重ねる服が増えるぶん、顔のすぐ下の色を選ぶ手段も増えます。挟むという考え方は、モスグリーン以外の秋色にもそのまま使えます。
素材で、モスグリーンの見え方は1段変わる
同じモスグリーンでも、素材が変わると顔への影響が変わります。秋は特に素材の幅が広がるので、距離と一緒に素材も考えておくと便利です。
**ウールのニット。**表面に細かい凹凸があり、光を柔らかく散らします。色の暗さが少し和らいで見えるので、モスグリーンを顔の近くに置くなら、いちばん試しやすい素材です。
**スエードや起毛した生地。**光を吸うので、色が実際より深く、暗く見えます。境目にいる人が顔の近くで使うと重く感じやすいので、バッグや靴、スカートなど、腰から下の帯で使うのがおすすめです。
**コーデュロイ。**畝の山の部分は明るく、谷の部分は暗く見えます。全体として色の明るさに幅が出るので、単色のモスグリーンより顔になじみやすいことがあります。パンツやスカートで取り入れやすい素材です。
**艶のある生地。**サテンや光沢のあるブラウスは、光を跳ね返すので、色が実際より明るく、鮮やかに見えます。暗さが合わない人には救いになることもありますが、黄みやくすみが合わない人には逆に強調されることもあります。必ず写真で確かめてください。
素材を変えて試すときは、色の寄り方をできるだけ揃えてください。寄り方と素材を同時に変えると、どちらが効いたのか分からなくなります。
秋のモスグリーンを、どの1着から入れるか
自分の帯が分かったら、最初の1着を決めます。帯ごとに、入れやすい1着を挙げておきます。
**襟元の帯から大丈夫な人。**モスグリーンのタートルネックかクルーネックのニットから。顔のすぐ下に深い緑が来ると、顔立ちがはっきりして、秋らしさがいちばん強く出ます。合わせるボトムは、ベージュやキャメル、ブラウンなど、同じく黄みのある色がまとまりやすいです。キャメルとの相性はキャメルが似合う人でも詳しく触れています。
**胸と胴の帯から大丈夫な人。**前を開けて着られるカーディガンか、ジャケットから。中に似合う色のインナーを着れば、顔の真下の色を自分で選べます。襟元の帯に挑戦したくなったら、そのときに3cm挟む方法を試してください。
**腰から下の帯から大丈夫な人。**スカートかパンツから。モスグリーンのボトムは、上に何を合わせても秋らしさが出る、使い勝手のいい1着です。トップスには、自分の似合う色を自由に選べます。小物から始めたいなら、バッグや靴も十分に存在感があります。
最初の1着は、自分の帯の中で、いちばん顔に近いものを選ぶのがおすすめです。帯の中なら安心して着られて、しかもモスグリーンの良さをいちばん感じられます。
秋のはじめと終わりでは、モスグリーンの入れ方も変わります。日中はまだ暖かく、羽織りを手に持つことが多い時期は、モスグリーンのカーディガンやシャツジャケットが使いやすいでしょう。前を開けて着れば胸と胴の帯、肩にかければ顔からさらに離れます。
朝晩が冷えて、ニットやコートが主役になる時期は、モスグリーンの面積が一気に大きくなります。コートでモスグリーンを着る場合は、前を閉じると襟元の帯まで色が上がってくるので、マフラーやストールで顔の真下の色を選べるようにしておくと安心です。冬の立ち上がりにかけて、モスグリーンのコートに似合う色のマフラーを1本合わせる。それだけで、襟元の帯に自信がない人でも、モスグリーンのコートを楽しめます。
小物から始めるときの目安
服で試す前に、小物でモスグリーンに慣れておきたい人もいると思います。その場合も、距離の考え方がそのまま使えます。
ストールやマフラーは、首に巻けば襟元の帯、肩にかければ胸と胴の帯になります。同じ1本で帯を行き来できるので、自分の距離を確かめる道具としても便利です。襟元の帯に自信がない人は、肩にかけるか、似合う色のマフラーと2本重ねて、モスグリーンを外側に回してください。
バッグは、肩にかけるか手に持つかで帯が変わります。ショルダーバッグを肩にかけると胸の高さ、手に持てば腰から下です。靴は、どの人にとっても顔からいちばん遠い場所なので、モスグリーンを最初に試す場所として向いています。
小物から入ると、モスグリーンが手元にある生活に目が慣れていきます。慣れてくると、どの距離までなら自分に合うかが、写真を撮らなくても感覚で分かるようになります。
モスグリーンと合わせる色は、距離で決める
モスグリーンに合わせる色を考えるときも、距離の考え方が使えます。顔に近い色ほど、自分の似合う色に寄せる。顔から遠い色ほど、モスグリーンとの相性を優先する。この順番で決めると迷いません。
顔に近いトップスやインナーは、自分の似合う色から選びます。モスグリーンとの相性は二の次で、まず顔が明るく見えることを優先します。モスグリーンを顔から離して使う人ほど、ここの選び方が大事になります。
顔から遠いボトムや靴、バッグは、モスグリーンとの相性で選びます。ブラウン、キャメル、ベージュ、ボルドー、マスタードなど、秋の色はモスグリーンとまとまりやすいものが多いです。黄みの強い組み合わせが好きならマスタード、深みを足したいならボルドーやブラウンです。マスタードについてはマスタードが似合う人もあわせてどうぞ。
アースカラー全体の中でモスグリーンをどう扱うかは、アースカラーが似合う人にもまとめています。
黒やグレーと合わせるとき
秋冬のワードローブに多い黒やグレーとモスグリーンを合わせたいときは、少し考え方が変わります。黒やグレーには黄みがないので、モスグリーンの黄みが強調されて、緑がより黄色っぽく見えやすくなります。
ブルベの人にとっては、これがむしろ助けになることもあります。黒やグレーを顔の近くに置き、モスグリーンを腰から下に置けば、顔のまわりは青みに寄った色でまとまり、モスグリーンは離れた場所で深さだけを見せてくれます。
イエベの人が黒とモスグリーンを合わせる場合は、黒の面積を小さめにするとまとまりやすいです。黒のパンツにモスグリーンのニットなら、顔のすぐ下は緑、足元は黒、という配置になり、黒の重さが顔から離れます。黒を顔の近くに置くかどうかで迷ったときは、チャコールが似合う人の考え方も参考になります。
手持ちのモスグリーンが「似合わない側」だったとき
測ってみたら、手持ちのモスグリーンのトップスが、自分の帯より顔に近い位置で着る服だった。そういうこともあると思います。手放す前に、試せることが3つあります。
1つめは、着方を変えて帯を下げることです。プルオーバーのニットなら、上にジャケットやカーディガンを重ねて、顔のすぐ下にジャケットの襟やインナーの色を見せる。シャツなら、前を開けて羽織りとして着る。こうすると、モスグリーンは胸と胴の帯に下がります。
2つめは、顔のすぐ下に似合う色を挟むことです。前に書いた3cmの考え方で、白や生成り、ベージュの襟を出したり、似合う色のスカーフを巻いたりします。
3つめは、顔の側で補うことです。口元に少し温かみのある色を足す、眉を少し濃くする。顔の中に色の拠点が増えると、モスグリーンの影響を受けにくくなります。ただし、これは1か所だけ悪くなる場合に効く方法で、2か所以上が悪くなる場合は、着方を変えるほうが確実です。
どれを試しても落ち着かなければ、その服は、ボトムや小物でモスグリーンを楽しむときの参考にとどめてください。色そのものが似合わないのではなく、置く場所が近すぎただけです。次に選ぶときは、自分の帯に合った1着を選べます。
迷ったら、この順番に戻る
最後に、全体の流れを短く書いておきます。売り場でモスグリーンの1着を前に迷ったら、ここに戻ってきてください。
- 白を当てた基準の写真を撮る
- 同じモスグリーンを、襟元・胸・腰の3か所に当てて撮る
- 目の下・口元・肌の色の3か所で、基準より悪くなる帯を探す
- 1か所だけ悪くなるなら、場所に合わせて補う。2か所以上ならその帯は避ける
- 境目にいるなら、襟の形と羽織り方で距離を調整する
- 顔の近くで着たいなら、似合う色を3cm以上挟む
モスグリーンが似合う人かどうかは、白か黒かで決まるものではありません。どの帯から着られるか、という幅で考えれば、秋のモスグリーンは、ほとんどの人の手が届く色です。
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よくある問い
- Q. モスグリーンが似合うのはどんな人ですか
- あごのすぐ下にモスグリーンを当てても、目の下の影が濃くならず、唇の色が抜けない人です。黄みのある肌で、肌と髪の明るさの差が中くらいの人に多いですが、それ以外の人も、顔から胸、腰へと離して使えば着られます。似合うかどうかは、色名より距離で考えるほうが早く答えが出ます。
- Q. ブルベですが、モスグリーンを着てもいいですか
- 着られます。灰み寄りのモスグリーンを選び、顔から20cm以上離すのが基本です。ボトムやバッグ、靴なら、ほとんど影響は出ません。トップスで着たい場合は、襟元に白やグレーのインナーを3cm以上見せると、顔との距離を作れます。
- Q. モスグリーンとカーキとオリーブの違いがわかりません
- どれも黄みを含む緑の仲間で、はっきりした境目はありません。この記事では、苔のように少しくすんで深いものをモスグリーンとして扱っています。カーキは茶色や灰色が多く入って土の色に近く、オリーブは黄みが強くやや明るいことが多いです。似合うかを確かめる手順は、どの名前の色でも同じです。
- Q. モスグリーンを着ると老けて見えます
- 顔のすぐ下に置いたときに、目の下や口元の影にモスグリーンの暗さが映り込んでいる可能性があります。まず顔から離して、ボトムや小物で使ってみてください。トップスで着たいなら、明るめで黄みの強いモスグリーンに替えるか、生成りの襟を挟むと印象が変わります。
— メグラシ編集部





