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白髪を染めずに整える髪型|毛先の段が2段までなら、面としてひと続きに見える

メグラシ編集部//読了 12分
窓辺で、耳の上のあたりの髪に手を添えて毛先の終わる高さを確かめているところ

染めずに整えるかどうかを決めているのは、白い毛の量ではありません。毛先が何か所の高さで終わっているか、つまり段の数です。

1〜2段なら、白と地の色はひと続きの面として読まれます。3段以上になると、明るい毛と暗い毛が細かい粒に割れます。

数えるのは1分|顔の横の束を1つ取る

手順は3つです。合わせ鏡は要りません。

  1. 顔の横の髪を、指2本ぶんつまむ
  2. そのまままっすぐ下へ引く
  3. 毛先が終わっている高さが何か所あるかを数える

全部が同じ高さでそろっていれば1段。上下2つの高さに分かれていれば2段。3か所以上あれば3段です。

肩の上に落ちた髪の毛先を近くから見て、終わっている高さがいくつあるかを確かめているところ
R1情景|見るのは根元ではなく毛先。終わっている高さの数だけを数える。

左右で違うことがあります。両側で1回ずつ数えて、多いほうを採用してください。

数えるのは乾いた状態です。濡れているときは毛先が下に集まるので、分かれている高さが1か所に見えます。朝、乾かし終わったあとがいちばん正確に数えられます。

うしろ側は数えなくて構いません。人と向き合っているときに見えているのは顔の横で、うしろは自分でも他人でも常時見えている場所ではないからです。測る場所は、見えている場所に絞ります。

成立帯|1段・2段・3段以上

段の数見え方扱い
1段ひと続きの面。境目も面の中に入るそのままで成立
2段面として読まれる。動きも残るそのままで成立
3段以上明暗が粒に割れる1段だけ減らす

3段以上のときに減らすのは1段だけで足ります。2段にした時点で、粒としては読まれなくなります。

なぜ段が増えると、粒に割れて見えるのか

白い毛は光を返します。地の色の毛は、返す量が少なくなります。この差そのものは、段の数では変わりません。

変わるのは、見えている毛が何層あるかのほうです。毛先が1か所で終わっている髪は、外から見えているのが表面の層だけです。表面の層の中で白と地が混ざるので、離れて見ると1つの色として読まれます。

毛先が3か所に分かれていると、下の層の毛が表に出てきます。層ごとに白の割合が違うので、明るい部分と暗い部分が細かい単位で並びます。 並んだものは、面ではなく粒として読まれます。

これは髪の状態の良し悪しの話ではありません。 同じ髪で、段を1つ減らせば結果が変わります。

同じことは、距離でも確かめられます。鏡から2歩下がって見ると、粒は面に近づきます。3歩下がると、ほとんどの粒が面になります。自分が見ている距離と、人が見ている距離は違います。 手鏡の距離で決めると、実際より粒に寄った判断になります。

判定を取る距離は、腕の長さより遠くにしてください。数えるときだけ近づいて、決めるときは離れる。この2回に分けると、数字と見え方の両方が取れます。

段を1つ減らすと、何が変わるか

減らすのは一度に1段までにしてください。3段を2段に、2段を1段に。この1回ずつなら、切ったあとに戻せる範囲に収まります。

3段を一気に1段にすると、毛先の量が急に増えます。量が増えると、乾かし方も留め方も変わるので、形の話が扱い方の話に変わってしまいます。

1段減らすと変わるのは3つです。毛先の重なりが増えて面が広くなる。動く量が少し減る。伸びたときに段が戻るまでの時間が長くなる。この3つを受け取ったうえで、1段だけ動かします。

3つめは見落とされやすいところです。段は、伸びるにつれて自然に増えていきます。切った直後に2段だったものが、3か月後には3段になっていることがあります。だから、切る間隔を決めるときの目安も段の数にできます。3段になったら次に行く、と決めておけば、日付で決めるより実物に合います。

境目の位置|耳の上端の線より上か下か

染めた部分と伸びた部分の境目は、根元から順に下がってきます。どこまで下がっているかで、扱いが分かれます。

耳の上端に指を当てて、その高さより境目が上にあるか下にあるかを見てください。

  • 耳の上端より上:髪を分けたときに正面から見える位置。切り落とす選択がとりやすい
  • 耳の上端より下:上から落ちる髪の下に入る位置。残す選択もとれる

境目を切り落とすと決めた日は、境目の位置から2cm下で切ってもらってください。境目のちょうどの位置で切ると、伸びかけの毛が毛先に残ります。

残すと決めた日は、段を1段減らすほうを先にしてください。段が少ないほうが、境目も面の中に入ります。境目を扱う前に、段を扱うほうが順番として楽です。

櫛とブラシと留め具を並べて、毛先の高さを確かめる支度をしているところ
R2手順|要るのは櫛と鏡だけ。切る前に測るのは、毛先と耳の上端の2か所。

長さ|3つの線から選ぶ

長さは、体の3つの線のどこで終わらせるかで決めると、人にも伝えやすくなります。

  • 顎の線:段を1段に保ちやすい。毛先が1か所に集まる
  • 鎖骨の線:2段まで置ける。動きと面の両方が残る
  • 肩甲骨の線:3段以上になりやすい。段を数える習慣がいる

顎の線と鎖骨の線は、段を数えなくても2段以下に収まりやすい長さです。肩甲骨の線を選ぶ場合は、切るたびに段を数えるという手順が1つ増えます。

顔まわりの幅は、別に扱ってください。こめかみから耳の前までの指3本ぶんは、ほかの部分と段をそろえなくて構いません。ここだけ1段短くすると、正面から見たときの毛先の位置が1か所増えますが、顔の横は面ではなく縁として読まれるので、粒には割れません。

3つの線のどれを選ぶかは、毎朝どれだけ手をかけられるかでも決まります。顎の線は乾かすだけで形が決まりやすく、肩甲骨の線は結ぶ選択肢が増えます。扱いやすさと選択肢の多さは、どちらかを選ぶと片方が減ります。 両方は取れないので、いま優先するほうを1つ決めてから長さを選んでください。

染め続ける選択と、染めずに整える選択

どちらにも、成立する条件があります。この記事は、どちらかを勧めるものではありません。

染め続けるほうが合う条件

  • 境目の位置が毎月同じところに来ることが、気にならない
  • 塗る間隔を、自分の予定の中で保てる
  • 色をそろえた状態にしたい場面が、定期的にある

染めずに整えるほうが合う条件

  • 毛先の段を2段以下に保てる長さがある
  • 境目を一度切り落とせるだけの長さの余裕がある
  • 伸ばしている途中の見え方を、そのまま受け取れる

どちらを選んでも、切る形の側の考え方は同じです。段を数えて、2段以下に収める。 色の側の判断は、白い毛が固まっているか散っているかのほうにまとめてあります。

途中で選び直すこともできます。染めずに整えている途中で、予定に合わせて一度だけ色を入れることもありますし、その逆もあります。一度決めたら変えられない、という種類の選択ではありません。

途中で変える日は、段の数だけ先に整えておいてください。段が2段以下に収まっていれば、どちらへ動いても形の側はそのまま使えます。

⭐ 失敗からの戻し方|切ったあとに戻す2つの手

切ったあとで「思っていたのと違う」と感じたときに、その場でできることは2つです。

段を減らしすぎて重く感じるとき。 外側の段を増やすのではなく、毛先の内側だけを少し減らしてもらってください。外側の段を増やすと、また粒に戻ります。内側なら、外から見える段の数は変わりません。

境目が正面のまん中に来てしまったとき。 分け目を1cm横へずらしてください。分け目が動くと、境目の見える位置も一緒に動きます。切り直す前に、まずこれを試してください。1cmで足りなければ、2cmまで動かせます。

その日にできない直し方もあります。短く切りすぎた日は、その日のうちには戻りません。 このときは、次の予定までの日数を数えて、伸びる分を待つ側に回してください。乾かすときに毛先を内側へ入れると、終わっている高さが1か所に集まって見えます。

家に帰ってからは、その日に数えた段の数を覚えておいてください。次に切るときに渡せるのは、cmではなく段の数のほうです。

⭐ 美容室で言う3点|残す幅・境目の位置・段の数

伝えるときは、次の3つを順に言うと通じます。

  1. 「顔まわりの指3本ぶんは、ほかと段をそろえなくて大丈夫です」 ── 残す幅を先に決めます
  2. 「境目は、耳の上端の線より上なので、そこから2cm下で切りたいです」 ── 位置で伝えます。cmは相手が計算します
  3. 「毛先の段を、いまより1つ減らしてください」 ── 段の数で渡します

3つめがいちばん効きます。「軽くしてください」と言うと段が増える方向へ動くことがあります。 段を減らしたいのか増やしたいのかを、数で渡してください。

言い添えるとよいことがもう1つあります。「乾かすだけで形が決まる長さにしたい」。毎朝の手順を増やしたくない場合は、これを最初に言っておくと、切り方そのものが変わります。

低い位置でひとつにまとめた髪を後ろから見たところ
R5実例|まとめたときも、毛先が終わる高さが少ないほど束がひと続きに見える。

どちらとも取れるとき①|2段で、上下の差が3cm

段の数ではなく、上下の差で分かれます。

差が3cm以内なら、2つの高さは1つの帯として読まれるので、1段と同じ扱いで構いません。差が8cm以上あるなら、2段としてはっきり見えます。3〜8cmは境目で、その日の乾かし方で変わります。

判定に迷ったら、乾かしたあとに測ってください。濡れている状態では、毛先が下に集まって差が小さく見えます。

どちらとも取れるとき②|左右で段の数が違う

多いほうを採用してください。 人と向き合う角度は毎回変わるので、少ないほうを基準にすると、外れる回数が増えます。

左右差そのものは、分け目の位置と毛の流れで自然に出ます。そろえる必要はありません。多いほうで判定して、そちらが2段以下に収まっていればよい、と考えてください。

どちらとも取れるとき③|2段なのに粒に見える

段の数が合っているのに変わらないときは、毛先の内側の量を見てください。

外から見える段は2段でも、内側で細かく切ってあると、動いたときに下の層が表に出ます。動く前は2段、動いたあとは3段という状態です。

この場合は、次に切るときに「内側は切らずに残してください」と伝えてください。外側の段の数は変えなくて済みます。

自分で確かめるときは、頭を軽く左右に振ってから止めて、止まったところで数えてください。止まった直後の状態が、人から見えている動いたあとの姿にいちばん近くなります。

まとめ

見るのは白い毛の量ではなく、毛先が終わっている高さの数です。

顔の横の束を1つ取って下へ引き、段を数える。1〜2段なら面として読まれる。3段以上なら1段だけ減らす。境目は、耳の上端の線より上か下かで扱いが分かれます。

染めるかどうかを決める前に、段を数えてください。 どちらを選んでも、切る形の側の考え方は変わりません。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 白髪を染めずに整えるかどうかは、白髪の量で決まりますか。
量では決まりません。決めているのは、毛先が何か所の高さで終わっているかのほうです。白い毛は光を返し、地の色の毛は返しません。毛先が1〜2か所の高さで終わっている髪は、表面の層だけが見えるので、白と地の色が混ざったひと続きの面として読まれます。毛先が3か所以上に分かれていると、下の層の毛が表に出てくるので、明るい毛と暗い毛が細かい粒として並びます。同じ割合でも、段の数が違えば見え方が変わります。まず数えてから決めてください。
Q. 段はどう数えるのですか。
顔の横の髪を指2本ぶんつまんで、まっすぐ下へ引きます。そのまま毛先を見て、毛先が終わっている高さが何か所あるかを数えてください。全部が同じ高さでそろっていれば1段です。上下2つの高さに分かれていれば2段、3か所以上あれば3段です。合わせ鏡は要りません。前に持ってこられる長さがあれば、その束1つで判定できます。左右で違うことがあるので、両側で1回ずつ数えてください。
Q. 段を減らすと、重く見えませんか。
減らしすぎると重さのほうが出ます。だから減らすのは一度に1段までにしてください。3段を2段にする、2段を1段にする。この1回ずつなら、切ったあとに戻せる範囲に収まります。3段を一気に1段にすると、毛先の量が急に増えて、扱い方そのものを変えることになります。もし重くなったと感じたら、次に切るときに毛先の内側だけを少し減らしてもらってください。外側の段は増やさないのがこつです。
Q. 染めた部分と伸びた部分の境目は、切ってしまうべきですか。
どちらでも成立します。分かれ目は境目の位置です。境目が耳の上端の線より上にあるなら、切り落とす選択がとりやすくなります。上にある境目は、髪を分けたときに正面から見える位置にあるからです。耳の上端より下まで下がっているなら、残す選択もとれます。下にある境目は、上から落ちる髪の下に入るので、面としてつながって見えます。どちらを選んでも構いません。位置を先に確かめてから決めてください。
Q. 染め続けるのと、染めずに整えるのと、どちらがよいのですか。
どちらにも成立する条件があります。染め続けるほうが合うのは、境目の位置が毎月同じところに来ることが気にならない場合と、塗る間隔を自分の予定の中で保てる場合です。染めずに整えるほうが合うのは、毛先の段を2段以下に保てる長さがある場合と、境目を一度切り落とせる長さの余裕がある場合です。この記事はどちらかを勧めるものではありません。どちらを選んでも、切る形の側の考え方は同じです。段を数えて、2段以下に収める。それだけです。

— メグラシ編集部

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