成人式の母親の服装|式に入るか、写真に写るか、送迎だけか

**成人式の母親の服装は、その日の役目で決まります。**式典の会場に入るのか、記念写真に一緒に写るのか、朝の送り迎えと待ち時間だけなのか。どれになるかで、格も色も靴も変わります。
迷っているなら、先に役目を1つ選んでください。服はそのあとで決まります。秋に前撮りを予約するときに一緒に決めておくと、当日の早朝に迷わずに済みます。
振袖そのものの色の決め方は振袖の色の選び方に、草履の合わせ方は草履と足袋のサイズにあります。この記事は、付き添う母親の側の話です。
結論:役目を1つ選んでから、服を決める
| その日の役目 | 服の格 | いちばん気にすること |
|---|---|---|
| 式典に入る | 入学式と同じくらいのセミフォーマル | 着席したときの丈と、会場の中の温度 |
| 記念写真に写る | きれいめの無地 | 振袖より明るさを一段落とす |
| 送迎と待ち時間だけ | ふだんのきれいめ+防寒 | 外で待つ時間と、足元の滑りにくさ |
2つ以上の役目を兼ねる日は、**いちばん格の高い役目に合わせて服を選び、上着と靴で残りの役目に寄せます。**式に入って写真にも写るなら、服はセミフォーマルのまま、明るさだけ写真に合わせて落とします。
役目を確かめる|案内状で見る3か所
成人式は自治体ごとに形が違います。保護者席を用意しているところもあれば、保護者は会場の外で待つところもあります。服を探す前に、案内で次の3か所を確かめてください。
- 保護者が会場に入れるか。入れるなら席の有無と、式の長さ
- 式のあとの記念撮影の場所。屋外の広場か、ロビーか
- 着付けと髪のセットの予約時刻。早朝なら、送迎の時間帯が決まる
3つがわかると、自分の役目が1つか、2つか、全部かが見えてきます。案内に書いていないことは、同じ会場に子を送った人に聞くのが早道です。
案内が届くのは式の少し前になることもあります。秋の前撮りの時点でまだわからないなら、前撮りの服は役目2の「写真に写る」で決めておき、当日の服は案内が届いてから上着と靴を足す形にすると、二度手間になりません。家族で車を出すのか、電車やバスで向かうのかも、このときに決めておくと、歩く距離と待つ場所がはっきりします。
役目1|式典に入るなら、入学式と同じ格にする
保護者席に座る日は、入学式に出るときと同じくらいの格で足ります。紺か濃いグレーのワンピースにジャケット、またはパンツのセットアップです。
見るのは2か所です。1つは、座ったときの丈。座って膝頭から裾までが5cm以上残る丈なら、2時間近く座っていても気になりません。もう1つは会場の中の温度です。冬のホールは入口付近が冷え、中ほどは暖かいことが多いので、ジャケットの下は薄手にして、脱いで膝に掛けられる上着を持ちます。
大学の入学式の服装と重なるところが多いので、手持ちがあれば大学の入学式の母親の服装の一式をそのまま使えます。
役目2|写真に写るなら、振袖より明るさを一段落とす
記念写真で気にするのは、色の名前ではなく明るさです。自分の服でいちばん明るい面が、振袖の地色より暗くなっていれば、写真の中で目は振袖に集まります。
確かめ方は簡単です。前撮りの衣装の写真と、着る予定の服を並べてスマートフォンで撮り、白黒にして見ます。服のほうが白く写っていたら、明るさを一段落としてください。
| 振袖の地色 | 母親の服で選びやすい明るさ | 避けたいこと |
|---|---|---|
| 赤・朱・濃い桃色 | 紺・濃いグレー・深い緑 | 同じ赤系の服。写真で境目が消える |
| 白・淡い水色・淡い桃色 | 中くらいのグレー・くすんだ青・焦げ茶 | 白やアイボリーの服。主役の明るさと重なる |
| 黒・紺・深緑 | 灰みのベージュ・明るめのグレー | 黒一色。写真全体が重くなる |
柄は振袖だけに任せます。母親の服は無地か、近づかないと見えない程度の織りの柄までにします。
光る物も同じ考え方です。大きな飾りのついたネックレスや、光沢の強い生地は、写真の中で振袖の金糸や髪飾りと競います。首元に何か足したいなら、一連の真珠や小さな飾りのように、顔の近くで小さく光るもの1つまでにしてください。
役目3|送迎と待ち時間だけなら、外で待つ時間で決める
着付けの予約が早朝だと、母親の仕事は送迎と待ち時間が中心になります。この場合、格はふだんのきれいめで十分です。決めるのは防寒です。
**外で待つ時間が30分を超えるなら、上着は膝が隠れる丈にします。**30分以内なら、腰までの丈でも持ちます。着付けの会場の中で待つ場合は、脱いだ上着を置く場所がないことも多いので、畳んで膝に載せられる厚さのものが扱いやすいです。
振袖の裾を持ったり、草履を履かせたりと、しゃがむ場面が何度もあります。ボトムスはしゃがんでも前が引っ張られないパンツか、ふくらはぎまでの丈のスカートにします。
足元|かかと3cm以下と、底の溝
冬の朝の屋外は、地面が凍っていたり、雪が残っていたりすることがあります。送迎と待ち時間がある日は、かかと3cm以下で、底に溝のある靴を選んでください。振袖の子は草履で歩きにくいので、母親が支える側に回ることが多いからです。
式典に入る日で、ヒールのある靴を履きたいときは、会場まではフラットな靴で行き、会場で履き替えます。替えの靴は薄い布袋に入れると、鞄の中で場所を取りません。
鞄と持ち物|両手が空く形にする
成人式の日の母親は、自分の荷物に加えて、子の荷物を預かることが多くなります。着替えた服、草履用の替えの靴、髪飾りの予備、ショールの予備などです。
ふだんのハンドバッグ1つでは収まらないので、**肩に掛けられる布の手提げを1つ足します。**式典に入る日は、手提げを座席の足元に置ける大きさにしておきます。写真に写る日は、撮る前に手提げを外して誰かに預けると、写真の中に日常の物が入りません。
羽織りと上着の色|写真で最後に残るのは上着
冬の記念撮影は屋外で行われることも多く、その場合、写真に残るのは服ではなく上着です。コートの色を、役目2の表の明るさに合わせて選んでください。
黒・紺・濃いグレーのコートが持っている中にあれば、それで足ります。明るいベージュのコートしかない場合は、撮るときだけ脱ぐか、首元に濃い色のストールを巻いて、胸から上の明るさを一段落とします。
どちらとも取れるとき①|送迎のついでに写真にも入る
いちばん多いのがこの形です。早朝から送迎をして、式のあとに会場の前で写真を撮る。この場合、服は写真に合わせて明るさを落とした無地にして、上着と靴は送迎に合わせます。
**服は写真、上着と靴は外。**こう分けると、1着で2つの役目をまかなえます。送迎の間にしゃがむことが多いなら、服はワンピースではなくパンツのセットアップのほうが、写真を撮るまでにしわが出にくくなります。
どちらとも取れるとき②|母親も着物にするか
前撮りで家族写真を撮る場合、母親も着物を着るかで迷うことがあります。家族写真を1枚きちんと残したい、家に着物がある、着付けの時間が取れる。この3つがそろうなら、着物にする価値があります。
着るなら、訪問着か色無地など、振袖より柄の量が少ないものにします。色は役目2と同じで、振袖より明るさを一段落とします。当日は早朝から動くので、着物を着るなら前撮りの日だけにして、当日は洋装にするという分け方もあります。
どちらとも取れるとき③|前撮りと当日で服を変えるか
前撮りは室内で短い時間、当日は屋外で長い時間です。服の条件がまったく違うので、同じ服を着るなら、上着と靴だけを替えると考えてください。
前撮りでは、室内の照明の下で服の質感がよく写ります。起毛した素材や、光をやわらかく返す素材が写りやすい日です。当日は写真に写る時間が短く、ほとんどが防寒の時間なので、写真のことは上着の色だけ考えれば足ります。
どちらとも取れるとき④|息子の成人式
スーツや袴の息子と並ぶときは、考え方は同じで、明るさの向きが逆になります。主役の色がふつう紺・黒・グレーのような暗い色なので、母親も同じ暗さにそろえると、写真全体が重く見えます。
この場合は、明るさを主役より一段上げて、灰みのベージュや明るいグレーの無地にしても、主役を食いません。柄と光る物を控えるのは、娘の場合と同じです。
祖母も一緒に写るとき
祖母も一緒に写真に入る場合は、母親と祖母で明るさを同じ段にそろえます。2人とも振袖より一段暗い段にいれば、写真の中で主役がはっきりします。
2人の服の色の系統が違っていてもかまいません。そろえるのは明るさだけです。祖母が明るい色を着たい場合は、母親が一段暗い側に回ると、写真の釣り合いが取れます。
前の晩に、玄関で確かめること
当日の朝は、着付けの時刻に合わせて慌ただしくなります。前の晩に、次の4つを玄関で確かめておいてください。
- 上着の丈は、外で待つ時間に足りているか
- 靴の底に溝があるか。雨や雪の予報なら、替えの靴下を1足
- 肩に掛ける手提げに、子の荷物が入る余裕があるか
- 写真に写るなら、胸から上がいちばん明るい面になっていないか
よくある行き違い
**「母親は黒のスーツが無難」。**黒一色は、写真の中で振袖と強くぶつかるうえ、家によっては喪の印象を持たれることもあります。黒を着るなら、胸元に白やパールの小物を一つ足してください。
**「主役より目立たないように、地味にすればいい」。**控えるのは柄と光る物と明るさで、服の質まで落とす必要はありません。写真に残る日なので、しわのない、形のきれいな一着を選ぶほうが、主役の隣で落ち着いて見えます。
**「成人式の日は、式典に出るものだ」。**会場に入れない自治体もあります。案内を確かめずに式典向けの服を用意すると、外で待つ時間に寒さで困ることになります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 成人式に母親が行くとき、服装の決まりはありますか
- 決まりはありません。式典の会場に保護者席があるかどうかは自治体によって違い、保護者は会場の外で待つ形のところもあります。まず案内を確かめて、その日に自分が何をするのかを決めてください。式典に入るなら入学式と同じくらいのセミフォーマル、記念写真に写るだけなら振袖より落ち着いた無地のきれいめ、送り迎えだけなら暖かく動きやすい服で十分です。
- Q. 振袖の娘と並んで写真を撮るとき、何色を着ればいいですか
- 色の名前より先に、明るさを見てください。自分の服でいちばん明るい面が、振袖の地色より暗くなっていれば、写真の中で目が振袖に集まります。紺・濃いグレー・深い緑・焦げ茶のような落ち着いた無地が選びやすい色です。黒は喪の印象になりやすいと感じる家もあるので、黒を着るなら白やパールの小物を胸元に一つ足します。振袖と同じ色の系統は、写真で境目が消えるので避けます。
- Q. 前撮りと当日で、同じ服を着てもいいですか
- かまいません。むしろ、前撮りで写真に写る服と、当日の送迎で着る服を分けて考えるほうが楽です。前撮りは室内で短時間なので、薄手のワンピースやジャケットで足ります。当日は早朝から屋外で待つことが多いので、同じ服を着るなら上着と靴だけを冬の外に合わせて替えます。
- Q. 息子の成人式でも同じ考え方でいいですか
- 同じです。スーツや袴の息子と並ぶときは、主役の色がふつう紺・黒・グレーのような暗い色になるので、母親が同じ暗さでそろえると写真全体が重く見えます。その場合は、明るさを主役より一段上げて、ベージュや明るいグレーの無地にしても主役を食いません。柄と光る物を控えるのは娘の場合と同じです。
— メグラシ編集部





