大学の入学式の母親の服装|40代・50代の決め方

大学の入学式に出る母親の服は、襟のある上着が一枚あれば成立します。下はスカートでもパンツでもよく、色は黒でもかまいません。コサージュは要りません。買い足すなら、上着からです。
実際に迷うのは、この可否のほうです。以下、迷いやすいところだけを順に答えます。
📍 先に自分のタイプを確認しておくと、式の日の服も選びやすくなります
結論:上着・膝が隠れる下・3〜5cmのヒール・鞄は二つ
襟のある上着を一枚、膝が隠れるスカートか靴の甲に触れる丈のパンツ、接地面の太い3〜5cmのヒール、足元に置ける鞄とたためる手提げ。この四つで大学の入学式は越えられます。
色は上下のどちらか一方だけを明るくします。上着かインナーの片方を一段明るくして、もう一方を落ち着かせる。会場の光は上から来るので、顔の近くの明るさが写真の写り方を決めます。色の理屈は老けて見える色の正体にまとめてあります。
大学の入学式は、小中高の式と前提が違う
手持ちの一式をそのまま流用してよいかは、ここで決まります。違いは会場の大きさ、保護者の人数、服装の幅、そして拘束時間の四つです。
| 比べるところ | 小中高の式 | 大学の入学式 |
|---|---|---|
| 保護者の席 | 前提としてある | 案内に記載がある場合のみ |
| 会場 | 体育館・講堂 | 大講堂・屋内競技場・外部ホール |
| 同行者 | 母親一人が多い | 両親や祖父母が並ぶことも |
| 服装の幅 | そろいやすい | 広い。濃色から明るい色まで並ぶ |
| 拘束時間 | 一時間前後 | 式のあとに説明会が続き半日 |
いちばん効くのは服装の幅です。小中高の式では周囲が濃色でそろうため、少しの差が目に入ります。大学では保護者の年齢も幅があり、装いはばらけます。浮くかどうかで悩む必要は小さく、上着があるかだけを見ておけば足ります。
パンツで行ってよいか → 可
可です。会場は大講堂か屋内競技場、客席は階段状で、駅から正門、正門から会場までの移動も長くなります。パンツはこの条件に合っています。スカートでなければいけないという決まりはありません。
丈は靴の甲に軽く触れる位置にします。足首が出る丈は、床から冷える会場では冷えます。スカートを選ぶなら、基準は一つだけで、階段状の通路を上がるときに膝が出ないかです。座ったときに膝が隠れていれば、それ以上短さを気にする必要はありません。
黒で行ってよいか → 可
可です。入学式で黒が避けられるのは、弔事に見えるからではありません。顔の近くが暗いと、上から落ちる照明で影ができるからです。
黒の上下でも、インナーか襟元のどちらかを一段明るくすれば成立します。避けたいのは、上着もインナーも黒でそろえた形だけです。手元に黒の一式しかない場合、買い足すのは上着ではなくインナーか薄手のストールで足ります。
コサージュは要るか → 要らない
要りません。大学の会場は広く、保護者席は壇上から遠いので、胸元の装飾は席からほとんど見えません。写真の近距離でだけ大きく写ります。
小中高の式で定番でも、そのまま持ち込む必要はありません。光るものを付けるなら、耳元か手元のどちらか一か所に絞ります。格は上着の素材と靴で決まり、装飾では作れません。
鞄はどの大きさか → 二つ持つ
一つに絞ろうとすると失敗します。足元に置ける小さめのもの(幅25〜30cm)と、たためる手提げ(縦33cm前後)の二つが正解です。
大学の座席は固定席で足元が狭く、大きい鞄は置き場所がなくて膝に載せることになります。一方で当日はA4の資料が配られます。手提げは使わなければしまっておけるので、持っていって損になりません。
ヒールは何センチか → 3〜5cmの太め
高さは3〜5cm、接地面は太いものにします。屋内競技場の硬い床、階段状の客席、構内の長い移動が重なるので、細いヒールは階段で不安定になります。
フラットでもかまいません。その場合もつま先が閉じた形にしてください。いちばん避けたいのは当日おろした靴です。会場までの距離は当日まで読めず、足を痛めるとそのあとの説明会まで響きます。
羽織りは要るか → 要る
要ります。大講堂は上から空調が落ち、屋内競技場は床から冷えます。式は座っている時間が長く、体を動かせません。
たためる薄手を一枚、鞄に入れておいてください。上着の上に重ねるのではなく、膝や肩に掛ける使い方です。屋外の写真撮影で待つ時間にも使えます。
親は出席するのか|案内のどこを見るか
判断は手元の案内で決めます。見るのは三点で、保護者席の記載があるか、座席数の指定があるか、事前申込が要るか。記載がなければ事務局に確認します。人数制限があれば、誰が出るかを先に決めてください。
出席しない場合でも、正門での写真に合流する形はよくあります。ふだん着のままだと写真のなかで浮くので、襟のある上着を一枚羽織れば足ります。会場に入らないなら、それ以上格を上げる必要はありません。
40代と50代で変わるのは、その日の立ち位置
年齢で服の格を変える必要はありません。変わるのは、会場で自分がどこに立ち、誰と話すかです。
40代の母親は、第一子の進学で初めて大学の式に来ることが多く、周囲にも同じ立場の保護者が並びます。式のあとに学部ごとの説明会や後援会の案内が続き、人と話す場面が入りやすい。上着を脱がない前提の一式にして、しわになりにくい素材を選んでおくと動けます。詳しくは40代の卒入学式の装いに。
50代の母親は、下のお子さんの進学であることも、本人と年齢が離れていることもあり、祖父母世代と並ぶ場面が出ます。式のあとに家族の会食が入る割合も上がります。この場合、服の格を上げるのではなく、耳元と手元だけを整えておくと着替えずに済みます。年代別の目安は50代の卒入学式の装い、会食が続く日は準礼装の考え方にあります。
どちらにも共通するのは、主役ではないという一点です。目立たないことは遠慮ではなく、本人を本人として見せるための配慮です。
本人(新入生)の服は、行程の数で決まる
多くの人がスーツを着ますが、決まりではありません。判断はその日の行程です。式のあとに学部ガイダンス、健康診断、写真撮影、勧誘が続くなら、スーツにしておくと着替えも説明も要りません。
式だけで帰るなら、襟のある上着、つま先の閉じた靴、大きな図柄がないこと。この三つで足ります。学生証を当日撮影する大学では、その写真が四年間残ります。撮影の有無だけは先に確認してください。
借りるか、買うか
入学式のあとにも、保護者向けの説明会、学部の懇談会、後援会の集まりと、上着が要る場面は続きます。年に一度でも着る見通しがあるなら、買う判断が立ちます。この一日だけで終わりそうなら、借りるほうが計算は合います。
分かれ目の考え方はレンタルと購入、どちらを選ぶかに、式のあとの装いは保護者会・懇談会の装いにあります。
前日までに確かめる三つ
一つ目、一度着て、座る・階段を上がる・腕を上げるを試します。座ったときに膝とウエストがどうなるかは、着てみないと分かりません。
二つ目、その靴で十分ほど歩きます。三つ目、鞄に当日の中身を入れて、足元に置ける大きさかを見ます。
よくある質問
Q. 両親そろって出席してもよいですか?
A. 案内に人数の指定がなければ問題ありません。二人で出る場合は、濃さをそろえておくと写真がまとまります。どちらか一方だけが明るい色だと、そちらに目が行きます。
Q. 上下そろいのスーツでないといけませんか?
A. そろっている必要はありません。上着があり、素材の質感がそろっていれば、別々のものを組み合わせても成立します。見るべきは「そろい」よりも質感の一致のほうです。
Q. 式に出ず、写真だけ撮りに行きます。何を着ればよいですか?
A. ふだんの服に襟のある上着を一枚で足ります。写真に残るのは上半身が中心なので、顔の近くを一段明るくしておくと沈みません。
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記事内容は、株式会社エアークローゼットのスタイリング知見と、プロフェッショナル・スタイリスト陣の実務に基づいてレビューされています。
— メグラシ編集部





