入園式スーツの色|秋の入園面接にも着るなら、春の式まで見て選ぶ

**秋の説明会や入園面接にも同じスーツを着るなら、上着は濃い紺かチャコールグレーにしてください。**春の入園式の明るさは、インナーと小物で後から足せます。逆に、春の式にしか着ないと決まっているなら、ベージュや明るいグレーを選んでかまいません。
入園式のスーツの色で迷うのは、春の式の写真だけを思い浮かべて選ぶからです。けれど幼稚園によっては、秋のうちに説明会、願書の提出、入園面接があり、そこで初めてそのスーツに袖を通す人も多くいます。秋の室内で落ち着いて見える色と、春の式で明るく見える色は、同じではありません。
この記事では、秋から春までにその1着を着る日を数えるところから始めて、色ごとの届き方、明るさの測り方、足す場所と引く場所を順に並べます。式のあとの予定で服を決める考え方は保育園の入園式のママの服装に、どこまでくずしてよいかは入園式カジュアルにまとめてあります。この記事は色だけを扱います。
結論:面接にも着るなら上着は濃く、明るさは春に中で足す
| 1着を着る予定 | 上着の色 | 春の式で足すもの |
|---|---|---|
| 秋の面接と春の式の両方 | 濃い紺・チャコールグレー | 白かアイボリーのインナー、コサージュ |
| 秋の説明会と春の式(面接なし) | 紺・グレー・グレージュ | 明るいインナーかバッグ |
| 春の式だけ | ベージュ・明るいグレー・淡い色も可 | 足さなくてよい |
| 春の式と、3年後の卒園式 | 紺・チャコールグレー | 卒園式は小物を落ち着いた色に |
| 春の式と、仕事でも着る | 紺・チャコールグレー・黒 | コサージュとインナーで切り替え |
**上着の色は、いちばん控えめさを求められる日に合わせて決めます。**明るさは後から足せますが、明るすぎる上着を暗く見せる手は限られるからです。面接がある人にとっては、その日が基準になります。
先に数える|この1着を、秋から春までに何回着るか
色を決める前に、そのスーツを着る日を書き出してください。地域や園によって違いますが、幼稚園では秋から冬にかけて、いくつもの予定が続きます。
| 時期の目安 | 予定 | 求められる色の方向 |
|---|---|---|
| 秋のはじめ | 園の説明会・見学 | 控えめ寄り。普段着より一段上 |
| 秋の半ば | 願書の受け取りと提出 | 説明会と同じ程度 |
| 秋の半ば〜後半 | 入園面接(親子・保護者のみ) | いちばん控えめ |
| 冬 | 入園前の説明会・用品の購入日 | 普段着より一段上 |
| 春 | 入園式 | お祝いの明るさ |
| 春以降 | 参観日・懇談会 | 普段着寄り |
数えてみて、スーツで行くのが面接と入園式の2回だけなら、1着で両方に届く色を探す意味があります。説明会もスーツで行くなら、3回以上着ることになり、なおさら秋に寄せた色の値打ちが上がります。着る回数が多いほうの季節に、上着の色を寄せてください。
反対に、説明会は普段着に近い服で行き、面接のない園を選ぶ予定なら、スーツを着るのは春の式の1回だけです。その場合は、秋の予定を色の判断に入れる必要はありません。書き出してみると、思っていたより着る日が多い人と少ない人に、はっきり分かれます。迷いの多くは、この回数を数えないまま色を選ぼうとすることから来ています。
秋の面接と春の式で、求められる色が違う理由
面接の日に見られているのは、親子の様子や話し方です。服は話の邪魔をしないことが役目になるので、保護者の装いは自然と濃い色に寄ります。周りと明るさがそろっていると、服に目が止まりません。
春の入園式は、子どもの入園を祝う日です。会場には花の飾りがあり、写真を撮る場面も多くなります。ここでは、濃い色だけでまとめると、周りの明るさに対して一段沈んで見えることがあります。
| 見比べる点 | 秋の面接 | 春の入園式 |
|---|---|---|
| 主に見られるもの | 親子の受け答え | 子どもの晴れの日 |
| 周りの保護者の色 | 紺・グレー・黒が多い | 紺・グレーに加えて明るい色も |
| 光 | 室内の蛍光灯や窓の光 | 春の屋外の光、写真の光 |
| 服に求められる役目 | 目立たないこと | お祝いの明るさを添えること |
同じ1着で両方に届かせるには、上着で面接に合わせ、中と小物で式に寄せるのがいちばん手数の少ない方法です。
色ごとの、秋と春の届き方
よく選ばれる色を、秋の面接と春の式でどう見えるかで並べます。どの色も間違いではありません。届く日と届きにくい日があるだけです。
| 上着の色 | 秋の面接 | 春の入園式 | 3年後の卒園式 |
|---|---|---|---|
| 濃い紺 | よく届く | インナーと小物で届く | よく届く |
| チャコールグレー | よく届く | インナーで届く | よく届く |
| 黒 | 届くがやや重い | 小物で喪と分ける必要あり | 届く |
| 明るいグレー | 1段明るい | よく届く | 小物次第 |
| グレージュ | 1段明るい | よく届く | 小物次第 |
| ベージュ | 2段明るい | よく届く | やや明るい |
| 淡いピンク・水色 | 届きにくい | よく届く | 届きにくい |
| アイボリー・白 | 届きにくい | 届く。主役の子より目立たないか確認 | 届きにくい |
表の右に行くほど、卒園式までの長い目で見た届き方になります。紺とチャコールグレーは、3つの列すべてで「届く」側に入る色です。
濃い紺|面接にいちばん寄り、春は中の明るさで動かす
濃い紺は、秋の面接の日に周りの保護者と最もそろいやすい色です。黒ほど重くならず、室内の光でも青みが残るので、顔まわりが暗く沈みにくい性質があります。
春の式に着るときは、首元から見えるインナーを白かアイボリーにしてください。紺と白の組み合わせは明るさの差が大きいので、それだけで顔の下がはっきり明るくなります。そこに淡い色のコサージュを1つ足せば、お祝いの日の装いになります。
ただし、紺にも濃さの幅があります。黒に近い濃紺は、春の屋外で黒と見分けがつかないことがあります。売り場では、窓際や照明の明るい場所に持っていき、青みが読めるかを確かめてください。
チャコールグレー|紺より柔らかく、春の光で沈みにくい
チャコールグレーは、紺と同じくらい控えめでありながら、青みがないぶん印象が柔らかくなります。面接の日には紺と並んでも浮かず、春の光の中では紺より軽く見えます。
| 見比べる点 | 濃い紺 | チャコールグレー |
|---|---|---|
| 面接での落ち着き | 最もそろう | ほぼ同じ |
| 春の屋外での見え方 | やや重い | 紺より軽い |
| 合わせやすいインナー | 白・アイボリー・淡いピンク | 白・淡いブルー・ラベンダー |
| 黒との見分けやすさ | 濃いと見分けにくい | 見分けやすい |
| 卒園式での落ち着き | よくそろう | よくそろう |
**紺かグレーかで迷ったら、手持ちのバッグと靴の色で決めてください。**黒の小物が多いなら、どちらにも合いますが、茶やベージュの小物が多いならチャコールグレーのほうがなじみます。
黒|面接では重すぎないか、式では喪に寄らないか
手持ちの黒いスーツで面接に行くことは、失礼ではありません。ただ、黒は白い紙の上でいちばん濃く読める色なので、秋の室内では周りより一段重く見えることがあります。首元のインナーを白にすると、その重さはかなり和らぎます。
春の入園式に黒を着るときに気をつけたいのは、弔事の装いに寄って見えることです。黒のスーツに黒のバッグ、黒の靴、真珠のネックレスだけ、という組み合わせは、式の場では喪の装いと区別がつきにくくなります。
| 黒で行く日 | 足す場所 | 避けたい組み合わせ |
|---|---|---|
| 秋の面接 | 白いインナー | 首元まで黒で詰める |
| 春の入園式 | 明るいコサージュ、明るい色のバッグ | 黒い小物だけでまとめる |
| 卒園式 | 淡い色のコサージュ | 小物まで全部黒 |
黒は、春の式で小物の明るさが1つ以上あれば、お祝いの装いとして成り立ちます。
もう一つ見ておきたいのは、黒の生地の深さです。仕事用の黒は、光が当たるとわずかにグレーに寄って見えます。弔事用の黒は、光を吸い込んで深く見えるように作られています。同じ黒でも、並べるとこの違いははっきり分かります。手持ちの黒を春の式に回すなら、仕事用のほうを選んでください。
ベージュ・明るいグレー|春には向くが、面接では1段上がる
ベージュや明るいグレーは、春の式でいちばん映える色の一つです。花の飾りや屋外の光によくなじみ、写真でも顔まわりが明るく写ります。
一方、秋の入園面接では、濃い色が並ぶ中で1段か2段明るく見えます。悪い印象になるわけではありませんが、自分だけ明るいと感じて落ち着かない人もいます。その場合は、面接の日だけ濃い色の上着を重ねる、手持ちの紺のジャケットに替える、という方法があります。
説明会や見学なら、ベージュのままでも気にしなくてかまいません。明るい色で困りやすいのは、保護者が同じ部屋に並ぶ面接の日だけです。
ベージュを選ぶときは、黄みの強さも見ておきます。黄みが強いベージュは、秋の室内の照明でさらに黄色く寄り、顔色と重なって見えることがあります。白い紙を当てたときに、紙が青白く見えるほど黄みが強いものは、春の屋外では明るく映えますが、秋の室内では少し沈みます。両方に着るなら、黄みの少ないグレージュ寄りのほうが扱いやすくなります。
淡い色|春の式だけの1着と割り切るとき
淡いピンクや水色、アイボリーのスーツは、春の入園式のために選ぶ色です。秋の面接に回すのは難しく、3年後の卒園式でも明るすぎると感じることが多くなります。
それでも、春の式にしか着ないと決めているなら、淡い色を選ぶのは十分ありです。写真に残る1日のために選ぶ色として、はっきりした理由があるからです。その場合、秋の面接には別の濃い色の服を用意します。
淡い色を選んだ場合は、春の式のあとにどこで着るかも考えておくと、1回きりにならずに済みます。友人の結婚式の参列、春の食事会、親族の集まりなど、明るい色が喜ばれる場面は意外に多くあります。上下を分けて、上着だけを明るい色のワンピースに重ねる使い方もできます。
| 淡い色を選ぶとき | 確かめること |
|---|---|
| 秋の予定 | 面接の日に着る別の服があるか |
| 式の日の主役 | 子どもの服より明るくなりすぎないか |
| 次に着る日 | 入学式や結婚式の参列に回すか |
| 写真 | 白い壁の前で輪郭が溶けないか |
測れる境目|白い紙の上で、上着の明るさを5段で読む
色の名前だけでは、同じ紺でも濃さがばらばらです。そこで、上着を白い紙の上に置いて、紙との差で明るさを5段に読みます。窓の近くで、昼の光で見てください。
| 段 | 白い紙との差 | 色の例 | 秋の面接 | 春の式 |
|---|---|---|---|---|
| 1段目 | 紙と並べると穴のように見える | 黒・黒に近い紺 | 届く(やや重い) | 小物で明るさが要る |
| 2段目 | はっきり濃いが、色みが読める | 紺・チャコールグレー | よく届く | インナーで届く |
| 3段目 | 紙との差が中くらい | 中くらいのグレー・グレージュ | 1段明るい | よく届く |
| 4段目 | 紙に近いが、色の名前が言える | ベージュ・明るいグレー | 2段明るい | よく届く |
| 5段目 | 紙と並べると境目が淡い | アイボリー・淡いピンク | 届きにくい | 届く |
**面接は2段目まで、春の式は3段目までに届けば、1着で両方に回ります。**2段目の上着に、白いインナーで3段目ぶんの明るさを足す、というのがいちばん無理のない組み方です。
光の違い|秋の室内と春の屋外で、同じ色が変わる
売り場で見た色と、当日の色が違って見えるのは、光が違うからです。秋の面接は多くが室内で、春の式は屋外での写真が入ります。
| 光 | 濃い紺 | チャコールグレー | ベージュ |
|---|---|---|---|
| 秋の室内(蛍光灯) | やや黒に寄る | 青みも黄みもなく見える | やや黄みが出る |
| 秋の窓際 | 青みが読める | 柔らかく見える | 自然に見える |
| 春の屋外の日なた | 明るい紺に見える | 軽いグレーに見える | 白っぽく飛びやすい |
| 春の屋外の日陰 | 黒に近く見える | 落ち着いて見える | くすんで見える |
売り場では、照明の下だけでなく、入口近くの窓際でも見てください。窓際で色の名前が言えるかどうかが、春の屋外で黒に見えないかの目安になります。
秋の面接の会場は、園の保育室や小さな部屋であることが多く、窓からの光と蛍光灯が混ざります。ここでは紺がやや黒に寄り、ベージュはやや黄色に寄ります。春の式は、体育館やホールの照明と、園庭での写真の光の両方があります。両方の光で極端に色が変わらないものが、1着で回す上着に向いています。
上下を分けて考える|上着だけ濃く、下は別の色にするか
セレモニースーツは上下同じ色が基本ですが、上着だけを濃い色にして、スカートやパンツを別の色にする組み方もあります。秋と春で下だけを替えると、1着の上着で2つの季節に寄せられます。
| 組み方 | 秋の面接 | 春の式 |
|---|---|---|
| 上下とも濃い紺 | そのまま | インナーとコサージュで明るく |
| 上は濃い紺、下はグレー | そろって見えにくい | 軽く見える |
| 上は濃い紺、下は紺の別素材 | 色が微妙にずれる | 目立たない |
| 上はチャコール、下はチャコール | そのまま | インナーで明るく |
ただし、面接の日は上下がそろっているほうが落ち着いて見えます。**上下を分けるのは、春の式の日だけにしてください。**同じ紺でも素材が違うと色がずれるので、上下別々に買うときは、同じ光の下で並べて確かめます。
上着だけを濃い色にして、春の式で下を明るいグレーやベージュに替えると、全身の明るさが1段上がります。写真では上半身がしっかりして、足元に向かって軽くなる形になります。手持ちに明るい色のスカートやパンツがあるなら、春の式の前に一度合わせてみてください。
春に明るさを足す場所|インナー・コサージュ・バッグ・靴
濃い上着で春の式に出るときは、明るさを足す場所が4つあります。全部に足す必要はありません。顔に近い場所から順に、1つか2つで十分です。
| 足す場所 | 足せる明るさ | 秋の面接では |
|---|---|---|
| インナー | いちばん大きい。顔の下が明るくなる | 白なら面接にもそのまま使える |
| コサージュ | 中くらい。胸元に視線が集まる | 外す |
| バッグ | 中くらい。全身写真で効く | 濃い色に替える |
| 靴 | 小さい。足元がやわらぐ | 黒か紺に替える |
| ストッキングの色 | 小さい | 肌に近い色のまま |
**インナーを白にするだけで、2段目の上着が3段目まで上がります。**これは面接の日にも使えるので、白のインナーは秋と春の両方で役に立ちます。
面接の日に引く場所|春の飾りを外した形が、面接の形
秋の面接の日は、春に足すものを全部外した状態を基本にします。上着と下は濃い色、インナーは白か淡い色、小物は黒か紺。これだけです。
ここで気をつけたいのは、首元のインナーの開きです。面接では、座って話す時間が長くなります。座った状態で前に少し体を傾けたときに、首元が開きすぎないかを家で確かめてください。
| 面接の日に見る場所 | 目安 |
|---|---|
| インナーの首元 | 前に傾けても、鎖骨の下が大きく見えない |
| 上着のボタン | 座ったとき、留めたままで突っ張らない |
| スカートの丈 | 座ったとき、膝が半分以上隠れる |
| 小物の色 | 黒か紺、または上着と同じ系統 |
| アクセサリー | 小ぶりのもの1つまで |
親子でそろえる|子どもの面接服と、父親のスーツとの並び
親子で面接に行く場合、家族3人が並んだときの明るさのそろい方も見られます。全員が同じ色である必要はありませんが、明るさの段が大きく離れないほうが落ち着きます。
| 家族の装い | 母親の上着の色の目安 |
|---|---|
| 子どもが紺のジャケットか紺のワンピース | 紺かチャコールグレー |
| 子どもが白いシャツとグレーの下 | チャコールグレーか紺 |
| 父親が濃い紺のスーツ | 紺。または少し明るいグレー |
| 父親がチャコールのスーツ | チャコールか紺 |
| 父親が仕事で来られない | 母と子の2人で明るさをそろえる |
家族の中で、いちばん明るい人といちばん暗い人の差を2段以内にすると、並んだときにまとまって見えます。
子どもの面接服は、紺のジャケットや紺のワンピースが選ばれることが多いので、母親が明るい色を着ると、子どもより明るい人が隣に立つ形になります。面接では子どもが主に見られるので、子どもと同じか、少し濃いくらいの明るさに母親が合わせると、並びが落ち着きます。
園の雰囲気で変える|説明会で見る、保護者の上着の色
同じ地域でも、園によって保護者の装いの傾向は違います。秋のはじめの説明会や見学に行ったら、周りの保護者の上着の色を見ておいてください。面接や入園式の色を決める手がかりになります。
| 説明会で見えた様子 | 面接の色 | 春の式の色 |
|---|---|---|
| ほとんどが紺・黒のスーツ | 紺かチャコール | 紺に白いインナーとコサージュ |
| スーツと普段着が半々 | 紺・グレーの上着 | 紺かグレーに明るい小物 |
| ほとんどが普段着 | 濃い色のジャケットで足りる | 明るい色でもよい |
| 在園児の保護者の行事写真が明るい色 | 紺かチャコール | ベージュや明るいグレーも選べる |
説明会で見るのは、服の形よりも明るさです。周りが2段目に集まっているなら、面接は2段目に合わせるだけで十分です。
試着室で確かめる3つ|白い紙・窓際・写真
買う前に試着室でできることは3つあります。どれも数分で済みます。
- 白い紙かハンカチを上着に当てる。5段のどこに入るかを読む
- 窓際まで行って、青みや黄みが読めるかを見る。春の屋外での見え方の目安になる
- 鏡に映った姿を写真に撮る。画面の中で、顔と上着の境目がはっきりしているかを見る
| 確かめること | 合格の目安 |
|---|---|
| 白い紙との差 | 面接にも着るなら2段目 |
| 窓際での色み | 色の名前が言える |
| 写真での顔の明るさ | 上着より顔が明るく写る |
| インナーを替えたとき | 白に替えて顔の下が明るくなる |
写真で顔が上着に負けて暗く写るなら、上着が濃すぎるか、インナーが暗すぎます。どちらを替えるかは、面接の予定があるかで決めます。面接の予定があるなら上着はそのままにしてインナーを明るく、面接の予定がないなら上着を1段明るい色に替える、という順番です。試着室の照明は売り場より暗いことが多いので、写真は窓際でもう1枚撮っておくと、家に帰ってから比べられます。
手持ちのスーツで回せるか|仕事・就職活動・弔事のスーツ
新しく買う前に、手持ちのスーツで回せないかも確かめてください。色だけを見れば、手持ちで足りる場合はよくあります。
| 手持ちのスーツ | 秋の面接 | 春の式 | 回すときの工夫 |
|---|---|---|---|
| 仕事用の紺・グレーのスーツ | そのまま使える | インナーとコサージュで | 光沢の強い生地なら面接で目立たないか確認 |
| 就職活動のときの黒いスーツ | 使える | 小物の明るさが必須 | 形が細身すぎないか、座って確かめる |
| 弔事用の黒いスーツ | 避けたい | 避けたい | 生地の黒が深く、喪の印象が残る |
| 明るい色のジャケットだけ | 濃い色を重ねる | そのまま使える | 下を濃い色にしてそろえる |
| 濃い色のワンピースと上着 | よく届く | 小物で明るく | 上下の明るさの差を見る |
**弔事用の黒いスーツは、色の深さが違うので、お祝いの日には回さないほうが安心です。**同じ黒でも、仕事用の黒とは並べると差が分かります。
仕事用のスーツを回す場合は、色よりも形を確かめてください。肩の線がしっかりしたものや、ウエストを強く絞ったものは、座って話す面接では問題ありませんが、春の式では子どもを抱き上げたり、しゃがんで写真を撮ったりする場面で動きにくく感じることがあります。腕を前に伸ばして、背中が突っ張らないかを見ておきます。
買う時期|秋に買って春まで着るなら、生地の表面を見る
秋の面接に間に合わせて買うと、売り場に並んでいるのは秋冬向けの生地が中心です。そのまま春の式に着ると、表面の毛足や厚みが春の光の中で重く見えることがあります。
| 生地の表面 | 秋の面接 | 春の式 |
|---|---|---|
| なめらかで、光をうっすら返す | よい | よい |
| 起毛していて、表面がふんわり | よい | 冬の服に見えやすい |
| ツイードのように糸の凹凸がある | よい | 色が明るければ春にも届く |
| 光沢が強い | 面接では目立つ | 写真で白く飛びやすい |
| 薄手で、しわが残りやすい | 座ったあとにしわが目立つ | 軽く見える |
**秋から春まで通して着るなら、表面がなめらかで、中くらいの厚みのものを選んでください。**春はインナーを薄手に替えるだけで、季節の差を埋められます。
素材の色の出方|同じ紺でも、生地で明るさが変わる
色の段は、生地によっても動きます。同じ紺でも、表面がなめらかな生地は光を返して明るく見え、起毛した生地は光を吸って暗く見えます。
売り場で2着の紺を比べるとき、色の名前が同じでも、白い紙を当てると1段違うことがあります。**比べるのは色の名前ではなく、紙との差です。**ネットで買う場合は、届いたらまず窓際で白い紙を当て、2段目に入っているかを確かめてください。写真で見た色より明るく届くことはよくあります。返品できる期間のうちに、面接の日の組み合わせを一度通して着てみてください。
どちらとも取れるとき①|面接があるか分からない園
保育園や認定こども園では、入園前の面談はあっても、幼稚園のような面接がない場合があります。面談がどのくらいかしこまったものか、分からないこともあります。
その場合は、面談をスーツで行く日と考えずに、色の判断からは外してください。春の式を基準に色を選び、面談には手持ちの濃い色の上着を合わせれば十分です。面接の有無が分からないときは、春の式の色で選んで、秋は手持ちで寄せるほうが、買い物の失敗が少なくなります。
| 分からないこと | 決め方 |
|---|---|
| 面談がかしこまったものか | 園に服装を聞いてよい。聞けないなら濃い色の上着 |
| 入園説明会の雰囲気 | 在園児の保護者に聞く |
| 入園式の雰囲気 | 前年の行事写真が園の掲示や配布物にあれば見る |
どちらとも取れるとき②|上の子の卒園式と、下の子の入園式が続く
上の子の卒園式と下の子の入園式が同じ春に続く場合は、1着を両方に着ることになります。卒園式は送り出す式なので落ち着いた色、入園式は迎える式なので明るさを足す、という順番になります。
| 式 | 上着 | インナー | 小物 |
|---|---|---|---|
| 上の子の卒園式 | 紺かチャコール | 淡い色か白 | 落ち着いた色のコサージュ |
| 下の子の入園式 | 同じ上着 | 白かアイボリー | 明るい色のコサージュ |
この場合も、秋に下の子の面接があるなら、紺かチャコールグレーの1着で3つの日をまかなえます。変えるのはインナーとコサージュの2つだけで済みます。
卒園式と入園式の間が1週間ほどしかない年は、クリーニングに出す時間がないこともあります。卒園式の日は、会場で長く座ることが多いので、帰ったらすぐに上着を厚みのあるハンガーに掛け、スカートやパンツは裾をそろえて吊るしておくと、しわが落ち着きます。
どちらとも取れるとき③|家族は明るい色を勧め、自分は濃い色が落ち着く
家族から「お祝いなんだから明るい色にしたら」と言われても、自分は濃い色のほうが落ち着く、ということがあります。この場合は、上着を濃い色にして、インナーとコサージュで家族の言う明るさを足すのが折り合いのつけ方です。
濃い色が落ち着くというのは、その色を着ているほうが、式の最中に服のことを考えずに済むということです。子どもの晴れの日を見ていられることは、色の明るさと同じくらい大切です。上着で自分の落ち着きを取り、小物で周りの明るさに寄せると、両方の言い分が立ちます。
面接の前の週に、家ですること
| 確かめること | やり方 | 合わなかったとき |
|---|---|---|
| 上着の段 | 白い紙を当てて5段で読む | 3段目以上なら濃い上着を重ねる |
| インナーの首元 | 座って前に傾ける | 首の詰まったものに替える |
| ボタンを留めて座る | 椅子に5分座る | ボタンを開けて座れる形か確かめる |
| 小物の色 | 黒か紺にそろえる | 上着と同じ系統の色を選ぶ |
| 家族の並び | 3人並んで写真を撮る | 明るさの差が2段以内か見る |
| 子どもの服との差 | 子どもの服の横に上着を置く | 子どもより暗すぎないか見る |
この確認で、春の式に足すものも見えてきます。面接の日に外したものを、春の式の前にもう一度足して並べてみてください。
よくある行き違い
| よく言われること | 実際のところ |
|---|---|
| 入園式は明るい色でないといけない | 濃い色でも、インナーと小物で明るさは足せる |
| 面接は黒が正式 | 紺やチャコールグレーでも十分に控えめ |
| 秋に買ったスーツは春に着られない | 表面がなめらかな生地なら季節をまたげる |
| 色は売り場の照明で決めてよい | 窓際で見ないと、春の屋外で黒に見えることがある |
| 1着で面接と式の両方は無理 | 2段目の上着に白いインナーで両方に届く |
| 弔事用の黒で代用できる | 色の深さが違い、喪の印象が残りやすい |
一つ目の「明るい色でないといけない」は、春の式の写真の印象から来ています。けれど実際の会場では、紺やグレーの保護者も多く見られます。大切なのは、顔のまわりが明るいかどうかで、上着の色そのものではありません。
二つ目の「面接は黒が正式」も、よく聞く言い方です。面接で求められているのは控えめであることで、黒であることではありません。紺やチャコールグレーは、黒と同じ2段目までの濃さに入るので、控えめさは十分に保てます。むしろ春の式にも回しやすいぶん、1着で済ませたい人には紺やグレーのほうが向いています。
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よくある問い
- Q. 入園式のスーツは何色がいちばん無難ですか
- 秋の説明会や入園面接にも同じ1着を着る予定があるなら、濃い紺かチャコールグレーがいちばん多くの日に届きます。面接では落ち着いて見え、春の式ではインナーを白やアイボリーにしてコサージュを足せば、お祝いの明るさまで上げられるからです。春の入園式にしか着ないなら、ベージュや明るいグレーでもかまいません。色を先に決めるより、その1着を秋から春までに何回着るかを数えるほうが、迷いが少なくなります。
- Q. 入園面接に黒いスーツを着てもいいですか
- 黒でも失礼にはなりません。ただ、黒は白い紙の上でいちばん濃い段に入るので、秋の室内では重く見えやすく、春の式では弔事の装いに寄りやすい色です。黒を着るなら、面接の日はインナーを白にして首元を明るくし、春の式ではコサージュや明るい色のバッグで、喪の装いと見分けがつくところを作ってください。手持ちの黒いスーツを生かすのは十分ありで、新しく買う場合は紺かチャコールグレーのほうが両方の季節に合わせやすくなります。
- Q. ベージュのスーツを秋の説明会に着ていくと浮きますか
- 説明会は面接ほど色をそろえる場ではないので、ベージュでも浮くとは限りません。ただし入園面接の日は、保護者の多くが紺やグレーなど濃い色に寄るため、明るいベージュはそこで1段明るく見えます。気になる場合は、面接の日だけ上着を濃い色に替えるか、手持ちの濃い色のカーディガンやジャケットを重ねて、明るさの段を下げると落ち着きます。春の式では、ベージュはそのまま明るさの役目を果たしてくれます。
- Q. 秋に買ったスーツが、春の式で暑そうに見えないか心配です
- 見た目の厚みは、色よりも生地の表面で決まります。起毛した生地やツイードのように表面に毛足があるものは、春の光の中では冬の服に見えやすくなります。秋から春まで通して着るなら、表面がなめらかで、裏地のついた中くらいの厚みの生地を選んでください。季節をまたいでも違和感が出にくく、春は中のインナーを薄手に替えるだけで調整できます。
— メグラシ編集部





