オーバーサイズTシャツが太って見える|横からの布の離れと厚みで選ぶ

**あなたのオーバーサイズTシャツが太って見えるなら、まず横向きの鏡で、お腹の前に指を差し込んでみてください。**布とお腹のあいだに指が2本(約3cm)以上入るなら、太って見える原因は身幅ではなく、その離れです。
正面の鏡では、オーバーサイズの布は左右に広がって見えるだけで、厚みは見えません。ところが写真や、店のガラスに映った横姿では、胸やお腹の前から布が張り出したまま落ちている様子がそのまま映ります。太って見えるのは、体の幅ではなく布の離れが自分の厚みとして読まれるからです。
肩の落ち方は低身長のオーバーサイズに、骨格ごとの合う合わないはオーバーサイズが似合わない・太って見えるにまとめてあります。この記事は横から見た離れと、生地の厚みだけを扱います。
結論:横から見て、布の離れは指2本まで
先に境目を置いておきます。どれも、鏡と自分の手で測れるものです。
| 測る場所 | 太って見えにくい | 境目 | 太って見えやすい |
|---|---|---|---|
| お腹の前の布の離れ(横から) | 指1本(約1.5cm)以内 | 指2本(約3cm) | 手のひらが縦に入る |
| 生地の厚み(手のひらに当てる) | 指の形がうっすら見える | ── | 指がくっきり/まったく見えない |
| 裾の位置 | 腰骨と股のあいだ | 股の高さ | 股より下 |
この3つのうち、いちばん効くのは一つ目の離れです。厚みと裾の位置は、離れがどう見えるかを左右する条件として、このあと組み合わせで見ていきます。
正面ではよく見えて、横から太って見える理由
オーバーサイズのTシャツは、身幅に余裕があるぶん、布が体から離れて落ちます。正面から見ると、その離れは見えません。見えるのは左右への広がりだけで、肩から裾までがまっすぐな四角に収まっていれば、すっきり見えることさえあります。
横から見ると話が変わります。布は胸のいちばん前に出たところで一度体に触れ、そこから下へ落ちていきます。このとき、布が体に沿って内側へ戻れば、お腹の前にはほとんど隙間ができません。戻らずにまっすぐ落ちると、胸の頂点からお腹、裾まで、布が一枚の板のように前に張り出します。
人は横姿を見たとき、その板の位置を体の前面として読みます。実際のお腹がどれだけ平らでも、布の位置が体の厚みになります。オーバーサイズで太って見えるのは、ほとんどがこの「横の離れ」が原因です。
胸が大きい人ほど、胸の頂点が前に出るぶん、そこから落ちる布の離れも大きくなります。胸があって太って見える悩みとオーバーサイズの悩みが重なりやすいのは、このためです。胸の側の考え方は胸が大きいと太って見える服装にも書いてあります。
測る1|布の離れは、横向きの鏡で指を差し込んで測る
測り方は簡単です。Tシャツを着て、全身が映る鏡の前で真横を向きます。腕は体の横に自然に下ろしてください。
その姿勢のまま、片手の指をそろえて、おへその高さで布とお腹のあいだに差し込みます。指の腹をお腹側、爪を布側に向けます。布を押し広げないように、そっと入れるのがこつです。
人さし指1本がちょうど入るなら、離れは約1.5cmです。2本そろえて入るなら約3cm。手のひらを縦にして入るなら、5cm以上離れています。
**指2本までなら、横から見ても布の位置と体の位置がほぼ重なります。**それを超えると、布の位置が体の前面として読まれ始めます。
おへその高さで測るのは、そこが横姿でいちばん目に入る場所だからです。胸の下やみぞおちで測ると、胸の張り出しの影響を強く受けて数字が大きく出ます。逆に裾の近くで測ると、布が腰で止まって離れが小さく出ることがあります。基準はおへその高さに固定してください。
測る2|生地の厚みは、手のひらにかぶせて透かす
次に生地の厚みです。これは売り場でも家でも同じ方法で確かめられます。
Tシャツの胴の部分を一枚だけつまみ、手のひらにかぶせます。手のひらを開いたまま、明るい方へ向けて、生地越しに自分の指の形が見えるかどうかを確かめます。
指の形がくっきり見えるなら薄手です。うっすらと輪郭がわかる程度なら中厚。まったく見えないなら厚手です。
オーバーサイズで太って見えにくいのは、この真ん中の中厚です。薄手と厚手は、それぞれ違う理由で横姿を太らせます。
薄手の生地は、体に沿って落ちるぶん、離れは小さくなります。ところが、下着の線やお腹の小さな段差を、そのまま表に拾ってしまいます。横から見ると、平らな面ではなく波打った面になり、その凹凸が厚みとして読まれます。
厚手の生地は、段差を拾わないかわりに、布が自分の形で立ちます。胸の頂点から落ちるときに内側へ戻らず、まっすぐ下へ張ったまま落ちるので、離れが大きくなりやすいのです。上半身が箱のように見えるのは、多くがこの厚手のオーバーサイズです。
測る3|裾の位置は、股の高さを基準に見る
三つ目は裾の位置です。オーバーサイズのTシャツは着丈が長めに作られていることが多く、裾が股より下まで来ることも珍しくありません。
正面の鏡で、脚の付け根、股の高さに手を水平に当ててください。裾がその手より上で止まっていれば、脚の始まりが見えています。手より下まで来ていれば、上半身の布が脚の上部を覆っています。
**裾が股より下にあると、横から見た布の板が縦にも長くなります。**離れが同じでも、板の面積が大きくなるぶん、厚みの印象が増します。
目安は、裾が腰骨と股のあいだに止まることです。この位置なら、布の板は上半身の範囲に収まり、その下から脚が始まるので、横姿に区切りができます。
着丈が長いTシャツを手放す必要はありません。前だけを少しボトムに入れて、裾の高さを前側だけ上げてください。前を上げると、横から見たときに裾が斜めの線になり、板の下端が後ろへ逃げます。離れも、前を入れたぶんだけ小さくなります。
離れが大きく、生地が厚いとき(箱に見える組み合わせ)
この組み合わせは、横から見て手のひらが縦に入り、生地越しに指がまったく見えない状態です。上半身が箱のように見え、いちばん太って見えやすい組み合わせです。
先に直すのは離れのほうです。生地の厚みは着方では変えられませんが、離れは裾の扱いで減らせます。
前だけをボトムに入れてください。入れる量は、おへその真下から左右に手のひら一枚ぶんの幅です。脇から後ろは出したままにします。これで、おへその高さの離れが指1本ぶんほど減ります。
それでも指2本を超える場合は、この1枚は羽織りの下に着る専用にまわします。厚手で離れが大きいTシャツは、1枚で着ると箱になりますが、前を開けた羽織りの内側に入れると、左右が羽織りで隠れ、真ん中の縦の帯だけが見えるようになります。箱の幅が見えなくなれば、厚みも気になりにくくなります。
離れは小さいのに、生地が薄いとき
こちらは、横から見て指1本も入らないのに、なぜか太って見えるという組み合わせです。生地越しに指の形がくっきり見えます。
この場合、太って見える原因は離れではなく、布の表面に出ている段差です。横から見ると、胸の下、おへその上、ボトムのウエストの上と、何か所かで布が小さく折れて、影ができています。
直し方は二つあります。一つは、内側に一枚重ねることです。薄手のTシャツの下に、体に沿う薄いインナーを着ると、段差がインナーで先にならされ、外側のTシャツは平らな面の上を落ちるようになります。
もう一つは、ボトムのウエストの位置を変えることです。段差のいちばん大きな原因は、ウエストのゴムやベルトの位置で布が一度止まることです。ウエストがおへそより下にあるボトムなら、その上で布がたるんで段になります。ウエストがおへその高さにあるものに替えると、段差の位置が一つ減ります。
秋冬は、薄手のオーバーサイズを1枚で着る機会はあまりありません。上に重ねる前提なら、薄さはむしろ羽織りの下で扱いやすい性質になります。
どちらとも取れるとき①|胸は隠したいのに、お腹の前で離れる
胸が気になる人ほど、オーバーサイズのTシャツで胸の形を隠したくなります。ところが胸の頂点から布が落ちるので、隠そうとするほどお腹の前の離れが大きくなります。胸を隠すか、お腹の離れを減らすか。ここで判断が割れます。
この場合は、胸の頂点の高さで布を止めるのではなく、胸の下で一度布を体に戻すことを考えます。方法は、前を少し入れて胸の下からおへそまでの布を体に寄せることです。胸の上の布はそのまま残るので、胸の形は隠れたままです。
もう一つの方法は、首元の開きを変えることです。首元が詰まったTシャツは、首から胸の頂点までの布が一枚の面になり、頂点から下の離れを大きくします。首元がやや開いたものにすると、胸の上に肌の見える部分ができ、視線がそこへ集まります。布の離れそのものは同じでも、横から見たときに板の上端が下がり、板の面積が小さくなります。
どちらの方法でも、胸を隠す量とお腹の離れは引き換えです。迷ったときは、横から写真を撮って、気になる場所が胸かお腹かを一度だけ自分で決めてください。両方を同時に解決しようとすると、どちらも中途半端になります。
どちらとも取れるとき②|腰まわりを隠したいので、裾を長くしたい
お尻や太ももの付け根が気になる人は、裾が股より下まであるオーバーサイズを選びたくなります。腰まわりは隠れますが、さきほど見たとおり、横から見た布の板が長くなります。
ここでは、前と後ろで裾の役割を分けることで両立させます。後ろの裾は長いまま腰まわりを覆い、前だけを入れて股より上に上げます。横から見ると、裾は前が高く後ろが低い斜めの線になります。前の板は短くなり、後ろの布は腰まわりを隠したままです。
前だけを入れるのが落ち着かない人は、前後の丈がもともと違うTシャツを選ぶ方法もあります。後ろが前より5cm以上長いものなら、入れなくても同じ斜めの線になります。
裾を全部出したまま腰まわりを隠したい場合は、ボトムを細くしないでください。オーバーサイズの裾の下から細いボトムが出ると、上の布の量と下の細さの差が大きくなり、上半身がより大きく見えます。裾の幅と同じくらいか、少し狭い程度の幅のボトムを合わせると、上下の差が縮みます。
どちらとも取れるとき③|体型ではなく、写真で太って見える
普段の鏡では気にならないのに、写真で見ると太って見える。この場合、原因は布の離れよりも、写る角度にあることが多いです。
写真は、正面ではなく斜め前から撮られることがほとんどです。斜め前から見ると、正面の左右の広がりと、横の前への離れが同時に写ります。どちらか一方なら気にならない量でも、二つが重なると面積が大きくなります。
この場合は、撮られる側の体の向きを、布の離れが少ない側に寄せることで調整できます。体を斜めに向けるとき、離れが大きい側、つまりお腹の側をカメラから遠ざけ、背中の側を少しカメラへ向けます。横の離れが写りにくくなり、布は背中に沿って落ちる面として写ります。
もう一つは、腕の位置です。腕を体の横にぴったりつけると、腕の外側と布の外側が重なって、横幅が一つの面になります。片腕だけでも体から少し離すと、腕と体のあいだに隙間ができ、布の幅が分かれて写ります。
写真で気になる日が続くなら、離れの小さいTシャツを写る機会の多い日に回すのも一つの方法です。
秋冬は、上に重ねる前提で離れを減らしておく
秋冬になると、オーバーサイズのTシャツは単体で着るより、ロンTとして着たり、カーディガンやジャケットの下に重ねたりすることが増えます。重ねると、Tシャツの離れと羽織りの量が足し算になります。
重ねる日は、Tシャツの離れを指1本ぶんまで先に減らしておくことが基本です。前だけ入れる、離れの小さいものに替える、のどちらかで構いません。1枚で着る日の基準の指2本より、一段階厳しく見てください。
そのうえで、羽織りの前は開けます。前を開けると、内側のTシャツが縦の帯として見え、左右は羽織りの縦の線で区切られます。横の幅が三つに分かれるので、全体の量は同じでも細く見えます。
羽織りの前を閉じると、二枚の布が一つの面になります。内側のTシャツの離れが小さくても、羽織りの厚みが足されて、横から見た板は厚くなります。寒くて前を閉じたい日は、羽織りの下のTシャツを離れの小さいものか、オーバーサイズでないものに替えてください。
ジャケットの下に重ねる場合は、ジャケットの裾とTシャツの裾の関係も見ておきます。Tシャツの裾がジャケットの裾より下に出ると、裾が二段になって横に厚みが出ます。Tシャツの裾をジャケットの裾より上で止めるか、前を入れて内側に収めてください。
羽織りの種類ごとの、内側の離れの上限
上に重ねる羽織りの種類によって、内側のTシャツに許される離れは変わります。羽織り自体の厚みと、前を開けたときの縦の線の出方が違うからです。
薄手のカーディガンなら、内側の離れは指1本半まで許されます。カーディガンの生地が柔らかく、前を開けたときに体の横に沿って落ちるので、内側のTシャツの離れが多少あっても、横から見た板はカーディガンの線に紛れます。
厚手のニットカーディガンなら、内側の離れは指1本までに抑えてください。ニットの厚みがそのまま横から見た厚みに加わるので、内側の余裕はほとんど残りません。前を開けても、ニットの前端が体から離れて立つため、内側の離れが目に入りやすくなります。
ジャケットなら、内側の離れは指1本半まで許されます。ジャケットは肩と前端の線がはっきりしているので、前を開けたときの縦の線が強く、内側の帯を細く見せる力があります。ただし、裾の二段には気をつけてください。
コートの下に着る日は、内側の離れはほとんど問題になりません。コートを脱ぐ場面がある日だけ、脱いだあとの姿を想定して、単体で着る日の基準に合わせておきます。屋内で長く過ごす日なら、コートの下も指2本以内のものを選んでください。
ロンTで選ぶときは、袖口の位置も見る
秋冬にオーバーサイズを選ぶなら、半袖よりも長袖のロンTを手に取ることが多くなります。長袖では、袖口の位置が横姿に関わってきます。
オーバーサイズのロンTは袖も長く作られていて、手の甲まで袖が覆うことがあります。袖が手の甲まで来ると、腕の終わりが見えなくなり、上半身の布の量が手首まで続いて見えます。
袖口は、手首の骨が見えるか見えないかの位置に止めるのが目安です。長い袖は、手首の上で一度たくし上げてください。たくし上げたところにできるたまりが、腕の途中で布の量を区切ります。手首が見えると、腕の細い部分が一か所出るので、上半身全体の量がそこで軽くなります。
袖口のリブがきついものは、たくし上げた位置で止まりやすく、扱いやすいです。リブがないものは、たくし上げてもすぐに落ちてくるので、羽織りの袖と一緒にまくると安定します。
売り場で選ぶときの順番
最後に、新しく選ぶときの順番を置いておきます。売り場の鏡は正面だけのことが多いので、横から確かめる手順を意識して組み込んでください。
最初に、手のひらにかぶせて厚みを見ます。指の形がうっすら見える中厚のものから選びます。まったく見えない厚手は、羽織りの下専用と割り切れる場合だけにします。
次に、試着室で横を向き、おへその高さに指を差し込みます。指2本までなら候補に残します。秋冬に上へ重ねるつもりなら、指1本までに絞ります。
最後に、正面で股の高さに手を当てて裾の位置を見ます。股より下なら、前だけ入れた状態でもう一度横から離れを測り直してください。入れても指2本を超えるなら、そのTシャツは身幅か厚みが自分の形に合っていないので、サイズを一つ下げるか、別のものを試します。
この順番で見ると、正面の鏡だけで選んだときに比べて、写真や横姿で困ることがはっきり減ります。サイズの数字だけで選ばず、離れと厚みを先に見てください。
自分の場合に当てはめる|測り結果ごとの組み立て
ここまでの3つの測り方を実際に試すと、結果はいくつかの型に分かれます。よく出る5つの型を挙げて、それぞれの着方を書いておきます。自分の数字にいちばん近いものを選んでください。
離れが指2本、中厚、裾が股より下
離れと厚みは境目の内側にあり、裾だけが長い型です。1枚で着る日なら、前だけを入れて裾を腰骨と股のあいだへ上げれば、ほぼ整います。前を入れると離れもさらに小さくなるので、横から見たときの板は短く、薄くなります。
秋冬にカーディガンを重ねるなら、前を入れたまま羽織りの前を開けてください。入れた前の部分が羽織りの内側の縦の帯の下端になり、そこから脚が始まります。上下の区切りが、羽織りの縦の線と、入れた裾の横の線の二つになるので、全体がすっきり分かれます。
ジャケットを重ねる日は、ジャケットの裾より上でTシャツの前が止まっているかを確かめます。止まっていれば、裾が二段になりません。
離れが手のひら、厚手、裾は腰骨と股のあいだ
厚手で離れが大きく、裾の位置だけが合っている型です。前を入れても、厚手の生地が入れた位置の上でふくらみ、離れはあまり減りません。この1枚は、単体で着る日には向きません。
羽織りの下専用にまわすのが、いちばん無理のない使い方です。前を開けたカーディガンやジャケットの内側に入れると、左右が羽織りで隠れ、真ん中の帯だけが見えます。帯の幅は、羽織りの前の開き具合で調整できます。開きを狭くすれば帯は細くなり、厚手の生地の存在感は小さくなります。
どうしても単体で着たい日は、ボトムを裾の幅と同じくらいのものにして、上下の量の差を小さくしてください。細いボトムを合わせると、上の箱の大きさがより目立ちます。
離れが指1本、薄手、裾が股の高さ
離れは小さいのに、薄手で段差を拾っている型です。横から見ると、平らなはずの面が何か所かで折れています。内側に体に沿う薄いインナーを一枚重ねて、段差を先にならしてください。
インナーの色は、Tシャツと同じか、少し暗いものを選びます。明るいインナーを重ねると、薄手の生地越しに色が透けて、インナーの輪郭が新しい線として見えることがあります。
秋冬は、このTシャツを羽織りの下に着る機会が多くなります。薄手の生地は羽織りの内側でたまりにくく、袖を通したときにもかさばらないので、重ね着の内側としては扱いやすい性質です。インナーを重ねたうえで、羽織りの下に入れてください。
離れが指3本、中厚、胸が気になる
胸の頂点から布が落ちるために、お腹の前の離れが大きくなっている型です。生地は合っていて、胸の張り出しが離れを作っています。
この型では、胸の下で布を体に戻すことを最優先にします。前を少し入れると、胸の下からおへそまでの布が体に寄り、おへその高さの離れが指1本半ほどに減ります。首元がやや開いたものに替えられるなら、胸の上に肌の見える部分ができ、板の上端が下がります。
羽織りを重ねるときは、羽織りの前を胸の下まで開けておくのがこつです。羽織りの前が胸の頂点の高さで閉じていると、胸の張り出しと羽織りの厚みが重なります。胸の下まで開いていれば、内側のTシャツの縦の帯が胸の高さから見え始め、胸の位置で横幅が分かれます。
離れが指2本、中厚、写真でだけ太って見える
鏡で測った数字はどれも境目の内側なのに、写真で太って見える型です。原因は布ではなく、写る角度と腕の位置にあることがほとんどです。
写るときに、お腹の側をカメラから遠ざけ、背中の側を少しカメラへ向けてください。片腕を体から少し離すと、腕と体のあいだに隙間ができ、布の幅が分かれて写ります。
この型の人は、Tシャツを替える必要はあまりありません。写る機会のある日だけ、前を少し入れて離れを指1本に減らしておくと、斜めから撮られても横の離れが写りにくくなります。
離れが指2本、中厚、腰まわりと太ももの付け根が気になる
離れも厚みも境目の内側にありますが、腰まわりを隠したいために裾を股より下まで出している型です。裾を上げると腰まわりが見え、下げると布の板が長くなる。迷いがいちばん長引きやすい型でもあります。
この型では、前と後ろで裾の役割を分けます。後ろは出したまま腰まわりを覆い、前だけを入れて股より上に上げてください。横から見ると、裾は前が高く後ろが低い斜めの線になり、前の板が短くなるぶん、横姿の厚みが減ります。後ろの布は腰まわりを覆ったまま残ります。
前だけ入れるのが落ち着かない日は、羽織りを腰まわりが隠れる丈のものにして、Tシャツの裾は全部入れてしまう方法もあります。羽織りが腰まわりを担当し、Tシャツは上半身の範囲だけを担当するので、二枚の役割がはっきり分かれます。羽織りの前は開けておくと、内側の縦の帯が脚の始まりまで続いて見え、腰まわりの横幅が分かれます。
迷ったときに確かめる順番
どの型にも当てはまらない、あるいは二つの型のあいだにいるように感じるときは、確かめる順番だけを守ってください。
一番目は、おへその高さの離れです。ここが指2本を超えているなら、厚みや裾より先に、前を入れるか羽織りの下に回すかを決めます。二番目は、生地の厚みです。離れが小さいのに太って見えるなら、薄手の段差を疑います。三番目が、裾の位置です。離れと厚みが整っているのに横姿が長く見えるなら、裾が股より下にあることが多いはずです。
この順番を逆にすると、裾を上げたり下げたりしているうちに、離れが大きいままになっていることに気づけません。いちばん効くものから順に見ていくのが、迷いを短くするこつです。
家族や友人に横から見てもらうときの頼み方
自分で横向きの鏡を見ると、どうしても首をひねって見ることになり、姿勢が崩れます。姿勢が崩れると、お腹の前の布の離れも変わってしまいます。家族や友人に頼めるなら、横から見てもらうのがいちばん正確です。
頼むときは、「太って見えるか」と聞かないでください。この聞き方だと、相手は気をつかって答えを濁すか、全体の印象だけで答えてしまいます。代わりに「おへその高さで、布とお腹のあいだに指が何本入るか見てほしい」と、測る場所と単位を決めて頼みます。数字で返ってくれば、自分で測った結果と比べられます。
もう一つ頼むなら、「真横から一枚、写真を撮ってほしい」です。腕は体の横に自然に下ろし、カメラはおへその高さに構えてもらいます。カメラを上から向けると胸の張り出しが強調され、下から向けると裾の板が長く写ります。高さをそろえて撮った写真を、Tシャツごとに並べて見比べると、どれが単体で着られる一枚で、どれが羽織りの下専用かが一目でわかります。
手持ちのオーバーサイズを、季節で振り分ける
手持ちのオーバーサイズTシャツが何枚かあるなら、離れと厚みを一枚ずつ測って、季節ごとの役割に振り分けておくと、朝に迷わなくなります。
離れが指1本以内で中厚のものは、どの季節でも単体で着られる一枚です。秋の日中に1枚で着る日や、羽織りの前を閉じたい寒い日の内側にも使えます。いちばん出番の多い一枚として、手前にしまってください。
離れが指2本前後のものは、単体で着る日は前を入れ、重ねる日は羽織りの前を開ける一枚です。秋の立ち上がりから冬の入り口まで、羽織りの開け閉めで調整できる時期に回します。
離れが手のひらぶんある厚手のものは、羽織りの下専用です。前を開けたカーディガンやジャケットの内側でだけ着ると決めておけば、1枚で着て箱に見える失敗が起きません。
薄手のものは、インナーを重ねることを前提に、羽織りの下に回します。真冬に厚手のニットやコートの下に着る一枚としても、かさばらずに使えます。
振り分けたら、それぞれの役割を一度だけ横向きの鏡で確かめておきます。測った数字は季節が変わっても変わりません。一度決めた役割は、来年もそのまま使えます。
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よくある問い
- Q. オーバーサイズのTシャツは、体型をカバーしてくれるものではないのですか
- カバーできるのは、布が体のすぐ前を落ちているときだけです。胸やお腹のいちばん前に出たところから、布が体に沿って下へ落ちていれば、その下の形は隠れます。ところが布が前へ張り出したまま裾まで落ちると、体の幅ではなく布の幅が自分の幅として見えます。横から見て、お腹の前に指2本(約3cm)以上の隙間ができるなら、カバーではなく足し算になっています。
- Q. 薄手のTシャツと厚手のTシャツ、どちらが太って見えにくいですか
- どちらにも振り切らない中厚がいちばん安定します。薄手は体に沿うぶん、下着の線やお腹の段差をそのまま拾います。厚手は段差を拾わないかわりに、布が自分の形で立ってしまい、上半身が箱のように見えます。手のひらに生地を一枚かぶせて、指の形がうっすら見える程度が境目です。指がくっきり見えるなら薄手、まったく見えないなら厚手の側に寄っています。
- Q. 秋にオーバーサイズTシャツの上からカーディガンを羽織ると、さらに太って見えます
- Tシャツの離れと羽織りの量が足し算になっているからです。先にTシャツの裾を前だけ少し入れるか、離れの小さいものに替えて、横から見た隙間を指1本ぶんまで減らしてください。そのうえで羽織りの前を開けると、内側のTシャツが縦の帯として見え、横の幅が分かれます。羽織りの前を閉じると、二枚分の布が一つの面になるので、離れが小さくても量が出ます。
- Q. 身長が低いのですが、オーバーサイズのTシャツは避けたほうがいいですか
- 避ける必要はありませんが、裾の位置を先に決めてください。オーバーサイズの裾が股より下まで来ると、脚の始まりが隠れて、上半身の布が脚の長さを食います。裾が腰骨と股のあいだに止まるものを選ぶか、前だけを入れて裾の位置を上げます。肩の落ち方については低身長向けの記事で別に扱っているので、ここでは裾の高さと布の離れだけ見れば足ります。
— メグラシ編集部





