胸の大きさの測り方|ブラを買う日と服を買う日で、測る所を変える

胸の大きさを測る前に、何を買うために測るのかを決めてください。カップ表記のブラを買うなら、必要なのはアンダーとトップの「差」です。S・M・L表記のノンワイヤーやカップ付きインナーなら、トップの数字1つで足ります。ニットやシャツ、コートを買うなら、サイズ表に書かれている数字と同じ種類の数字を出します。
つまり、同じメジャーで測っても、見る数字は買う物ごとに違います。ブラ用に測った数字をそのまま服のサイズ表に当てると、ゆとりの分だけずれます。服用の感覚でブラを選ぶと、アンダーが合わずに背中がずり上がります。
迷ったら、いま手に取っている物の表記を見てください。「C70」のようにアルファベットと数字なら差を出す、「M」なら外周1つ、「9号」や「バスト86」と書いた服なら、その数字が体の寸法か服の寸法かを先に見分けます。ここまで決まれば、測るのは2か所で済みます。
買う物で、測る所は3つに分かれる
まず、自分がどれに当てはまるかを決めます。表は答えではなく、どの数字を出すかの分かれ目です。
| 買う物 | 表記の例 | 出す数字 | ずれやすい所 |
|---|---|---|---|
| カップ表記のブラ | C70・D65 など | アンダーと、トップとの差 | 差を1cm読み違えると、カップが半分ずれる |
| S・M・L表記のインナー | M・L など | トップ(とアンダーの確認) | トップは合っても、アンダーが大きく外れる人がいる |
| 服(ニット・シャツ・コート) | 9号・M・バスト86 など | サイズ表と同じ種類の数字 | ヌード寸法か仕上がり寸法かの取り違え |
3つのうち、いちばん間違いが起きやすいのは服です。サイズ表の数字が体を測った寸法なのか、服を平らに置いて測った寸法なのかで、比べ方が10cm近く変わるからです。
測る前にそろえる3つ
どれを買う場合でも、測る条件をそろえておくと、次に測ったときと比べられます。
ひとつめは、着けるブラです。服を買うときは、その服の下にふだん着けるブラを着けます。ブラを買うときは、ワイヤーが曲がっていない、締めつけの弱いブラを着けるか、締めつけのない薄いキャミソールの上から測ります。何も着けずに測ると、胸の位置が下がって、トップが実際より低い所で測れてしまいます。
ふたつめは、姿勢です。まっすぐ立って、腕は体の横に下ろし、息を吐ききった所で読みます。胸を張ると外周が1〜2cm大きく出ます。
みっつめは、メジャーです。服を作るときに使う、布やビニールの柔らかいメジャーを使います。金属の巻き尺は体に沿わないので、胸の丸みの分だけ短く出ます。
カップ表記のブラを買う日:アンダーと差を出す
カップ表記のブラは、アンダーの数字とカップのアルファベットの2つでできています。カップは胸の大きさではなく、トップとアンダーの差を表しています。差が約10cmでAカップ、そこから2.5cm増えるごとにB、C、Dと1つずつ上がっていく目安です。
測る順番は、アンダーが先です。胸のふくらみのすぐ下、ブラのワイヤーが当たる線にメジャーを水平に回し、息を吐いた所で読みます。このとき、メジャーが背中側で下がっていないかを鏡で確かめます。背中側が下がると、アンダーが大きく出ます。
次にトップです。胸のいちばん高い所を通るように、背中側は肩甲骨の下を通して水平に回します。締めずに、胸の形が変わらない程度に添わせて読みます。

差を出したら、端数の扱いを決めます。差がちょうど2つのカップの間に来たときは、後の「どちらとも取れるとき」の章で決め方を書いています。測り方そのものの細かい手順、カップが浮く人と食い込む人で測り直す場所を変えるやり方は、バストサイズの測り方|カップが浮く人と食い込む人で姿勢を変えるにまとめてあります。
S・M・L表記のインナーを買う日:トップ1つと、アンダーの確認
ノンワイヤーのブラ、カップ付きのキャミソールやタンクトップ、ナイトブラの多くは、S・M・Lで売られています。この表記は、カップの差ではなく、トップの外周の幅で区切られていることがほとんどです。
ですから、出す数字は基本的にトップ1つです。パッケージやサイズ表の「バスト」の幅に、自分のトップが入るものを選びます。
ただし、アンダーも1回だけ確かめてください。S・M・L表記はトップとアンダーが平均的な差であることを前提に作られています。トップに対してアンダーが細い人は、トップで選ぶと胸の下の帯がゆるくて上にずれます。反対に、アンダーがしっかりしていてトップとの差が小さい人は、帯が食い込みます。
| トップとアンダーの差 | S・M・L表記で起きやすいこと | 選び方 |
|---|---|---|
| 10cm未満 | 帯は合うが、胸の部分が余ってしわになる | トップの幅で選び、カップ部分の薄いものにする |
| 10〜15cm | おおむね表記どおりに合う | トップの幅で選ぶ |
| 15cmを超える | 帯が合っても胸が押さえつけられる | トップの幅で1つ上を試し、帯の調整ができるものを選ぶ |
運動の日に着けるスポーツブラも、S・M・L表記が多い分類です。運動の種類で支える強さが変わるので、選び方はスポーツブラの選び方|足が浮く運動かどうかで、支える強さを決めるを見てください。
服を買う日:サイズ表の「ヌード寸法」と比べる
服のサイズ表で、まず探すのは数字ではなく、その数字の名前です。「ヌード寸法」「身体寸法」「適応サイズ」と書いてあれば、その服を着る人の体の寸法です。自分のトップバストを、そのまま当てはめて構いません。
号数で売られている服は、この体の寸法で区切られていることが多く、目安は9号でバスト83cm前後、11号で86cm前後と、号が1つ上がるごとに3cmずつ大きくなります。自分のトップがどの号の幅に入るかで選びます。
このとき、トップは服の下に着けるブラで測った数字を使います。ブラを買う日に、キャミソールの上から測った数字を流用しないでください。ブラで胸の位置が上がると、トップの外周は1〜2cm変わることがあります。

「仕上がり寸法」しか無いときは、ゆとりを足して比べる
通販のサイズ表や、平置きで測った寸法が載っている服では、「仕上がり寸法」「製品寸法」「身幅」と書かれていることがあります。これは服そのものの大きさです。自分の体の数字と直接比べると、どの服も大きく見えてしまいます。
この場合は、自分のトップにゆとりを足してから比べます。足す量は服の種類で変わります。
| 服の種類 | トップに足すゆとりの目安 | 少ないと起きること |
|---|---|---|
| 薄手のブラウス・シャツ | 6〜8cm | ボタンの間が開く |
| ニット・カットソー | 8〜10cm(伸びる編みは少なめでよい) | 胸に横じわが出る |
| ジャケット | 10〜12cm | 前を閉めると腕が上がらない |
| コート | 12〜16cm(中にニットを着るなら多め) | 前を閉めると胸だけが張る |
「身幅」は平置きの片面の幅なので、2倍にしてから比べます。身幅50cmなら、仕上がりの胸囲は約100cmです。
ぴったりした服を選びたい日の境目は、タイトな服の境目|バスト+4cm・ヒップ+2cm、似合わないときに、体に沿わせるときの下限を書いています。
ブラを替えたら、服のバストも測り直す
ブラのサイズを測り直して、カップや形が変わったときは、服のサイズも動きます。とくに、アンダーが合っていなかったブラから合うブラに替えると、胸の位置が上がって、トップの外周がわずかに増えることがあります。
これまで9号で前が閉まっていたブラウスが、ブラを替えたら胸の所で引っ張られる、ということが起きるのはこのためです。服が小さくなったのではなく、胸の高さと前への出方が変わっています。
ブラを替えた日は、そのブラを着けてもう一度トップだけ測り、メモの数字を書き換えておいてください。服を選ぶときの数字は、いつも「今着けているブラの上から」です。
どちらとも取れるとき:2つのサイズの境目にいる
測った数字が、ちょうど2つのサイズの間に来ることがあります。ここは買う物ごとに決め方を変えます。
ブラのアンダーが境目にいるとき、たとえば67cm前後で65と70の間にいる場合は、いま持っているブラのホックで決めます。一番外側のホックで留めて苦しくないなら65、外側でもきついなら70です。ホックは着けているうちに伸びるので、新しいブラは一番外側で合うものを選び、伸びたら内側へ移していくと長く使えます。
カップが境目にいるとき、差が13.5cm前後でBとCの間にいる場合は、今のブラを着けたときの上の縁を見ます。縁が浮いて隙間が空くなら小さい側、縁が胸に食い込んで段ができるなら大きい側です。どちらも起きていないなら、ワイヤーの形が丸いものは小さい側、横に広いものは大きい側が合いやすい傾向があります。
服が境目にいるときは、季節と中に着る物で決めます。秋冬に着る服ほど、大きい側に倒します。ニットの上に重ねるカーディガン、厚手のニットを中に着るコートは、境目なら大きい側です。反対に、一枚で着る薄手のブラウスは、肩幅が合う側を優先して、胸が張らないかを試着で確かめます。
秋冬の服で、サイズのずれが出る所
秋冬は、服のバストのずれが見えやすい季節です。重ねる枚数が増えるので、外側の服ほど胸まわりにゆとりが要ります。
ずれが出やすいのは3か所です。ひとつは、コートの前を閉めたときの胸のボタンの間。ふたつめは、ニットの胸の横じわ。みっつめは、ジャケットを着て腕を前に伸ばしたときの背中の突っ張りです。

この3か所のどれかが出る服は、トップの数字に対して、ゆとりが足りていません。服のサイズを上げるか、中に着る物を薄くするかのどちらかで直します。中に着る物を変えたくないなら、次から服を選ぶときに、コートは足すゆとりを多め、ニットは伸びる編みを選ぶ、というように数字の側で調整します。
一人で測るときに、ずれやすい所
一人で測るときにいちばんずれるのは、背中側のメジャーの高さです。前は見えても、背中は見えません。背中側が下がると、アンダーもトップも大きく出ます。
鏡に背を向けて、首だけ振り返って確かめる方法もありますが、姿勢が崩れます。おすすめは、メジャーを先に背中側で水平にしてから、両脇で持ち替えて前に回すやり方です。胸の形によってメジャーを当てる位置を変えるやり方は、胸のサイズ測り方 ひとりで|離れ胸か下向きかでメジャーの位置を分けるに詳しく書いています。
もう1つずれやすいのは、読む瞬間です。息を吸った所で読むと、アンダーが2〜3cm大きく出ます。3回測って、真ん中の数字を使ってください。
測った数字を残しておく
測った数字は、日付と、何を着けて測ったかと一緒に残しておきます。たとえば「アンダー68、トップ82(キャミソールの上)」「トップ84(いつものブラの上)」のように、2つの条件で分けて書きます。
2つの数字を分けておくと、ブラを買う日と服を買う日で、どちらを見ればいいかがすぐ分かります。次に測ったとき、アンダーが動いたのか、トップが動いたのかも比べられます。
測り直すのは、ブラを買い替える前と、服のサイズに違和感が出たときで足ります。体重が動いたとき、授乳が終わったとき、運動を始めたり止めたりしたときも、時期に関係なく測り直してください。
まとめ:買う物の表記が、測る所を決める
胸の大きさを測るときは、先に買う物の表記を見ます。アルファベットと数字のブラなら差、S・M・Lならトップとアンダーの確認、服ならサイズ表と同じ種類の数字です。
服は、ヌード寸法ならトップをそのまま、仕上がり寸法ならゆとりを足して比べます。境目にいるときは、ブラはホックの位置とカップの縁、服は季節と中に着る物で決めます。数字は、何を着けて測ったかと一緒に残しておけば、次の買い物で迷いません。
よくある質問
Q. 胸の大きさは、ブラを着けて測りますか、外して測りますか 買う物で変わります。カップ表記のブラを買うときは、形の崩れていない、締めつけの弱いブラを着けた状態か、薄いキャミソールの上から測ります。服を買うときは、その服の下にふだん着けるブラを着けて測ります。
Q. 服のサイズ表にバストが1つしか書いていません 数字の近くに「ヌード寸法」とあれば、自分のトップをそのまま比べます。「仕上がり寸法」とあれば、自分のトップに服の種類ごとのゆとりを足してから比べます。どちらとも書いていなければ、トップより明らかに大きい数字は仕上がり寸法と考えて構いません。
Q. ブラのサイズが2つの間にいます アンダーが境目なら、今のブラを一番外側のホックで留めて苦しくないかで決めます。カップが境目なら、着けたときに上の縁が浮くか食い込むかで決めます。浮くなら小さい側、食い込むなら大きい側です。
Q. どれくらいの間隔で測り直せばいいですか ブラを買い替える前と、服のサイズが合わなくなったと感じたときで足ります。目安を置くなら半年に一度です。体重が動いたときや授乳が終わったときは、時期に関係なく測り直してください。
— メグラシ編集部





