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いかり肩に似合う服|秋冬はストールと襟が肩の角のどこに乗るかで選ぶ

メグラシ編集部//読了 12分
ラグラン袖のコートを着た女性の鎖骨からひざまでで、大判のストールが首寄りの位置から胸の前へまっすぐ垂れている

首の付け根に定規を横向きに当てて、肩先までの落差を測ってください。落差が2cm未満なら、あなたの肩は角がはっきり出る肩です。 秋冬は、その角の上に縫い目や布の端や掛け紐といった横の線を乗せず、代わりに角を斜めに横切る線を足します。落差が2〜4cmなら、厚手のニットを着た日の肩で決めます。4cm以上あるなら、いかり肩向けの選び方は当てはまらないので、別の記事を見てください。

いかり肩が張って見えるのは、肩の骨そのものより、角の上に何が重なるかで決まる部分が大きいのです。肩先の真上でコートの縫い目が終わる、ストールの端が角の上で折れる、バッグの掛け紐が角に乗る。こうした横の線が1本加わるたびに、角がもう1つ描き足されます。

秋冬は、コート、ストール、マフラー、厚手のニットと、肩に乗るものがいっぺんに増える季節です。つまり、角の上に線が重なる機会も、夏の何倍にもなります。この記事では、自分の肩を一度だけ測って、そのうえで布と縫い目の置き場所を決めていきます。測るのは1回で済みますが、厚手を着た日にもう1回測ると、秋冬の答えがよりはっきりします。

先に結論:肩の角の上に、横の線を乗せない

首の付け根から肩先の落差肩の見え方秋冬の方針
2cm未満角がはっきり出る角の上に線を乗せず、斜めの線を足す
2〜4cm服で角が出たり消えたりする厚手を着た日の肩で決める
4cm以上角より傾きが目立つなで肩向けの選び方へ

この表は、比べる軸を見せるためだけのものです。同じ落差でも、肩幅が広いか狭いか、体に厚みがあるかで、選ぶものは変わります。その分け方は後ろの章で書きます。

方針は1つです。角の上を、何も横切らせない。角に沿って横に走る線は、角を強くします。角を斜めに横切る線や、角より外へ逃げる線は、角をやわらげます。いかり肩の秋冬は、この「横」と「斜め」を見分けることにほぼ尽きます。

いかり肩は、肩でコートや上着をしっかり受け止められる肩でもあります。肩の線がずり落ちないので、服が型崩れせずに着られます。張りを消そうとするのではなく、角の上を空けておくことだけを考えてください。

自分の肩を測る:首の付け根から肩先までの落差

背筋を伸ばし、力を抜いて鏡の正面に立ちます。肩をすくめたり、反対に下げようとしたりしないでください。腕は体の横に自然に下ろします。

  1. 首の横を、耳の下から下へ指でたどり、首が肩に変わっていちばん低くなるところを見つけます。ここが首の付け根です
  2. 腕を前に少し上げ下げすると、肩の上で骨が動かない出っ張りがわかります。そこが肩先、肩の角です
  3. 30cmの定規を首の付け根に横向きに当て、床と平行にします。鏡で見ながら、定規から肩先まで何cm下にあるかを読みます

1人で定規を当てるのが難しければ、スマホで正面の上半身を撮ってください。画面の上で、首の付け根と肩先を結ぶ線を引き、首の付け根から水平に引いた線との落差を、自分の顔の縦の長さを物差しにして見ます。おでこの生え際からあご先までの長さのおよそ10分の1が、2cmの目安になります。

左右は、別々に測ります。左右で落差が違う人は少なくありません。違った場合の決め方は後ろの章に書きますが、まずは数字を2つ残しておいてください。

測るときは、薄手のTシャツ1枚の状態で。厚手のニットの上から測ると、肩に乗った編み地のぶん、落差が小さく出ます。ただし、あとで「厚手を着た日の肩」を見るときには、その厚手の上から同じように測ります。2回の数字の差が、秋冬の着こなしでは大事な手がかりになります。

落差が2cm未満の人:角を斜めに横切る線を足す

角がはっきり出る肩です。この肩では、肩の線そのものはほぼ水平で、肩先で急に下へ折れます。この折れ目が角です。

  • 角の上で終わる縫い目を避けます。肩の縫い目が肩先ちょうどで終わる、きちんとした肩のコートやジャケットがそれにあたります
  • 角を斜めに横切る縫い目を選びます。首の付け根から脇の下へ斜めに縫い目が走る袖、いわゆるラグラン袖が代表です。縫い目が角の上を斜めに通るので、角の折れ目と並びません
  • 角より外へ落ちる縫い目も使えます。肩先から指2本以上外で縫い目が終わる、落ちた肩の服です

ここで気をつけたいのは、角の外へ「少しだけ」落ちた縫い目です。肩先から指1本ほど外で縫い目が止まると、本物の角と縫い目がすぐ隣に並び、角が2段になったように見えます。落とすなら、はっきり落とす。落ちないなら、斜めにする。中途半端な落ち方がいちばん損をします。

ニットなら、肩の縫い目がないつくりのものも向いています。首から袖まで一続きに編まれていて、肩に横の線が出ません。肩の上にかすかなはぎ目が見える程度なら、それは気にしなくて構いません。

肩先ちょうどの縫い目の服しか持っていないとき

手持ちのコートやジャケットが、どれも肩先ちょうどで縫い目が終わるもの、ということもあると思います。すぐに買い替える必要はありません。角の上の縫い目を、別のもので横切ればいいのです。

いちばん手軽なのは、前を開けて着ることです。前立ての縦の線が2本、胸の前に下りるので、肩の水平な線が途中で切れます。次に、ストールやマフラーを前へ縦に落とします。最後に、斜め掛けのバッグで、胸の前に斜めの線を1本足します。この3つのうち2つを重ねると、縫い目が角の上にあっても、角はかなり目立たなくなります。

反対に、ボタンを全部留めて、首元に何も巻かず、片方の肩にバッグを掛けると、横の線ばかりが残ります。手持ちの服を活かす日は、縦と斜めの線を足すことを意識してください。

落差2〜4cmの人:どちらとも取れる肩の決め方

いちばん迷うのがここです。薄着の日は角が目立たないのに、秋冬の服を着ると急に肩が張って見える、という人はたいていこの範囲にいます。決め方を3段に分けます。

第1段は、厚手を着た日の肩を測ることです。 手持ちのいちばん厚いニットを着て、さっきと同じように落差を測ります。薄手のときより1cm以上小さくなるなら、秋冬は「2cm未満の人」の選び方に寄せてください。厚い編み地が肩の上に乗ると、首の付け根の側より肩先の側で厚みが残りやすく、肩の線が水平に近づくからです。差が1cm未満なら、編み地の厚みでは角が出にくい肩なので、選べる幅が広がります。

第2段は、肩幅で分けます。落差が中間でも、両肩の角の間隔が広い人は、角がもともと目に入りやすい位置にあります。横から見た体の厚みに比べて、正面の肩幅が広いと感じるなら、2cm未満の人の選び方に寄せます。肩幅がそれほど広くないなら、ふつうの肩の縫い目でも気にしなくて構いません。

第3段は、手持ちのコート2着で決めます。肩の縫い目が肩先ちょうどのコートと、ラグラン袖か落ちた肩のコートを、順番に着て鏡から2m離れます。正面から見て、肩の外側の線が四角く見えるほうと、なだらかに見えるほうを比べてください。差がほとんどわからなければ、あなたの肩はどちらの縫い目でも着られます。

どちらとも取れる肩は、裏返せば、選べる肩です。薄着の季節にはふつうに選び、厚手を重ねる季節だけ、角の上を空ける側に寄せる。季節で切り替える、と覚えておくと楽になります。

ストールは、角の内側から前へ落とす

秋冬にいちばん差が出るのが、ストールの掛け方です。肩を隠したくて大判のストールを肩全体に掛けると、布の端が角の上で折れ、角の外へ張り出します。隠したつもりが、肩幅と角を両方足すことになります。

  • 布を前へ落とす位置は、首の付け根から指2本ぶん外です。角まで届かせず、その内側で布を胸の前へ垂らします
  • 肩の角は、布の外に出しておきます。角の上に布がなければ、角は肩の線の一部として見えるだけです
  • 片側だけ後ろへ流すなら、流す側の布も、角の上ではなく、首の後ろを通して背中へ落とします

前へ落とした布は、胸の前で縦の線になります。この縦の線が、肩の水平な線を途中で切ってくれます。斜めに掛けるなら、片側の首の付け根から、反対側の脇へ向かって斜めに流します。角を斜めに横切る線が1本でき、ラグラン袖と同じ働きをします。

厚手のストールほど、端が折れたときの段差が大きくなります。厚いストールを使う日は、とくに角の上で折れていないかを鏡で見てください。薄手のものは、多少角に触れても段差が小さく、ほとんど目立ちません。

ストールの大きさと厚みの選び方

ストールを新しく選ぶなら、大きさより、肩の上でどう折れるかを見てください。売り場で広げて肩に掛けると、大判のものほど、布が肩の角の外へあふれます。いかり肩の人は、あふれた布の端がそのまま角の外側に横の線を描きます。

選ぶときの目安は、たたんだ状態で首の付け根から胸の前へ落としたとき、布の幅が肩先まで届かないことです。届かなければ、角の上は空いたままになります。幅が広いストールを使いたいときは、縦に二つ折りにして幅を半分にしてから掛けてください。

厚みは、薄手から中くらいまでが扱いやすい厚さです。厚手の毛足が長いストールは、首の付け根で大きくふくらみ、そのふくらみが肩の水平な線とつながりやすくなります。厚手を使うなら、巻かずに前へまっすぐ落とすだけにすると、ふくらみが首の横に溜まりません。

マフラーは、巻き終わりで肩の線を切る

マフラーは首に巻くものなので、ストールより角との距離があります。ただ、巻き方によって、端がどこに落ちるかが変わります。

  • 首にぐるりと巻いて、両端を前へ垂らす巻き方は、胸の前に縦の線が2本できます。肩の水平な線を切るので、いかり肩に向いています
  • 首に巻いた輪のふくらみが、横へ大きく広がる巻き方は、首の両側に横幅が出ます。その横幅が肩の線とつながると、首から角までがひと続きの水平な台のように見えます
  • 端を片方の肩に後ろへ投げ掛ける巻き方は、端が角の上に乗りやすくなります。投げるなら、肩の角ではなく、首の後ろへ回します

巻いたあとに、肩の角から首の付け根までのあいだに、マフラーで埋まっていない肩の線が見えているかを確かめてください。少しでも見えていれば、肩の形はちゃんと伝わります。全部埋まると、首と肩が一体になった四角い塊に見えやすくなります。

コートの肩:縫い目が角の上か、外か、斜めか

コートは、秋冬の肩の印象をほぼ決めます。売り場では、肩の縫い目がどこにあるかだけを先に見てください。

肩の縫い目角との関係落差2cm未満の人
肩先ちょうどで終わる角の上に線が乗る避ける
肩先から指1本外角の隣に線が並ぶ避ける
肩先から指2本以上外角の外へ逃げる使える
首から脇へ斜め角を斜めに横切るいちばん向く

この表も、比べる軸を見せるためのものです。縫い目の位置がわかりにくいコートもあります。そのときは、袖を少し上に引っ張ってみて、引っ張られて動き始める線がどこにあるかを見てください。そこが縫い目です。

試着では、ボタンを留めて、腕を前に組んでみます。いかり肩の人は、肩先の縫い目がきついと、腕を前に出したときに肩の上で生地がつっぱり、角がさらに浮き出ます。腕を組んでも肩の上がなめらかなままなら、そのコートの肩はあなたに合っています。

肩パッドが入っている場合は、パッドの端がどこで終わるかを外から触って確かめます。角の真上で四角く終わる厚いパッドは、角をもう1つ足します。角より外へなだらかに薄くなるパッドなら、使えます。

売り場で試着するときの順番

コートの試着は、次の順番で見ると、肩の合う合わないが短い時間で決まります。

  1. 何も合わせずに羽織り、鏡から離れて正面を見る。肩の外側が四角いか、なだらかか
  2. 縫い目の位置を指でたどる。角の上か、隣か、外か、斜めか
  3. ボタンを留めて腕を前で組む。肩の上がつっぱらないか
  4. 手持ちのストールかマフラーを、いつもの掛け方で合わせる

4つ目を忘れる人が多いのですが、秋冬のコートは単独で着る日のほうが少ないものです。ふだん使う首元のものを持って試着に行くと、角の上に何が重なるかまで、その場で確かめられます。

試着室の中の鏡は近すぎるので、できれば売り場の大きな鏡の前で、2m離れて見てください。

襟の大きさ:肩先まで届く襟、届かない襟

襟も、肩の線に重なります。とくに秋冬のコートは、襟が大きく、横へ広がるものが増えます。

  • 襟の外側の端が、肩の角まで届く大きな襟は、角の上に襟の縁という横の線を乗せます。角が襟の縁で強調されます
  • 襟の端が、首の付け根と肩先のちょうど中間あたりで終わる襟は、角の上を空けたまま、首まわりに面をつくります。いかり肩には、この大きさがいちばん扱いやすい
  • 襟のない、首まわりの丸いコートは、肩の上に何も重ならないので、角の上は空きます。ただし肩の縫い目の位置は、前の章の通りに見てください

ショールのように首から胸へ流れる襟は、襟の線が肩ではなく胸の前へ向かうので、縦の線として働きます。いかり肩に向く襟の形です。反対に、襟の縁が水平に肩へ向かって伸びるものは避けます。

フード付きのコートは、フードを下ろしたときに、フードの布が肩の上に横に溜まります。フードが角まで広がるなら、角の上に布の山ができるので、フードの小さいものを選んでください。

襟の色と、肩の線

襟の大きさと同じくらい、襟の色も肩の線に効きます。襟だけがコートの身ごろと違う色だと、襟の縁がくっきりと浮き、その縁が肩へ向かう線としてよく見えます。襟の縁が角に近いところで終わるなら、色の違いが角を指さすことになります。

いかり肩の人は、襟と身ごろが同じ色か、近い色のコートのほうが扱いやすくなります。色の違う襟を選ぶなら、その襟が首の付け根と肩先の中間で終わる大きさであることを確かめてください。縁が角から離れていれば、色の違いはむしろ首まわりに目を集めて、肩の角から注意をそらしてくれます。

ニットとカーディガンの肩

ニットは、編み地の厚みがそのまま肩に乗ります。前の章で測った、薄手と厚手の差がここで効いてきます。

  • 肩の縫い目が肩先ちょうどにあるニットは、厚手になるほど、縫い目のところで編み地が盛り上がり、角が強くなります
  • 首から袖まで一続きに編まれたものや、ラグラン袖のニットは、肩の上に横の盛り上がりができにくくなります
  • 落ちた肩のニットは、肩先から指2本以上外で縫い目が終わるものを選びます

カーディガンを肩に羽織る着方は、袖を前で結ぶにしても、ただ掛けるにしても、身ごろの上端が肩の上に横に乗ります。ちょうど角のあたりで布が折れるので、いかり肩には向きにくい着方です。羽織るなら、袖を通してボタンを開けて着るほうが、前に縦の線ができて楽になります。

タートルネックは、襟が首を包むぶん首まわりが太くなり、その横幅が肩の水平な線とつながりやすくなります。首元に縦の線を足したいなら、襟の高さは低めにして、細いネックレスや前開きの羽織りで胸に縦の線をつくってください。

バッグの掛け紐が、角の上に乗るとき

いかり肩の人は、ショルダーバッグの掛け紐がずり落ちにくい肩です。これは長所です。そのぶん、紐が角の上にしっかり乗って、角に帯を1本足した形になりやすいのです。

  • 片側の肩に掛けるなら、紐が角ではなく、角の内側、首寄りの位置に乗るようにします。紐を首側へ寄せても落ちないのが、いかり肩の強みです
  • 斜め掛けは、紐が胸の前を斜めに横切るので、いかり肩に向いています。斜めの線が角の水平な線を切ってくれます
  • 紐の太さは、細いほど目立ちません。太い帯状の紐を角の上に掛けると、横の線が太くなります

秋冬はコートの上から掛けることが多く、コートの肩の縫い目と紐が重なることもあります。縫い目と紐が角のあたりで2本並ぶと、角がとくに強く見えます。縫い目の上ではなく、縫い目より首寄りに紐を掛けてください。

リュックとトートバッグ

リュックは、肩ベルトが2本とも肩の上を通ります。ベルトの付け根の間隔が広いリュックだと、ベルトが角の上を通り、角に帯を2本乗せる形になります。ベルトの長さを調整して、背中の高い位置に背負うと、ベルトが首寄りに寄り、角の上が空きます。

トートバッグを肩に掛けると、持ち手が角の上に乗りやすくなります。いかり肩は持ち手が落ちにくいので、つい肩の外側に掛けがちですが、首寄りに掛け直してください。持ち手の長さが短く、肩に掛けると角の上にしか乗らないものは、手で持つほうが肩の線はきれいに見えます。

肩幅も広い人、体に厚みがある人

いかり肩と肩幅の広さは、別のものです。落差は小さいのに肩幅は狭い人もいれば、落差が小さく肩幅も広い人もいます。

肩幅も広いと感じる人は、角の上を空けることに加えて、角と角のあいだに縦の線を足すことを意識します。前開きの羽織りを開けて着る、ストールを前へ縦に落とす、Vの形に開いた襟を選ぶ、などです。縦の線が肩の水平な線を区切り、ひと続きの幅として見えにくくなります。肩幅の広さそのものの選び方は、別の記事でも扱っています。

体に厚みがある人は、ラグラン袖や落ちた肩の服を選ぶと、脇の下にゆとりができすぎて、体の横がふくらんで見えることがあります。その場合は、縫い目が斜めでも、脇の下の生地が少なめのものを選びます。試着で腕を下ろしたとき、脇の下に指2本以上の余りがつまめるなら、ゆとりが多すぎます。

背の高さで変わること

背が低めの人は、肩の角が人の目の高さより下にあるので、相手からは肩を少し見下ろす形になります。見下ろすと、肩の上の面がよく見え、そこに乗った布の端や縫い目が目に入りやすくなります。角の上を空けることを、とくに丁寧に守ってください。

背が高めの人は、相手の目と肩の角がほぼ同じ高さか、角のほうが上にあります。肩の上の面より、肩の外側の輪郭のほうが目に入ります。縫い目の位置より、肩の外側の線が四角く見えるかどうかを、鏡から離れて確かめることを優先してください。

どちらの場合も、鏡は自分の目の高さで見るので、人から見える肩とは角度が違います。家族に一度、ふだん話す距離から肩を撮ってもらうと、人の目にどう映っているかがわかります。

左右で肩の高さが違うとき

最初に左右を別々に測った人は、その数字を見比べてください。差が1cm以上あるなら、左右で選び方を変える意味があります。

  • 落差の小さいほう、角がはっきり出る側を基準に、縫い目と襟を選びます。そちらで角の上が空いていれば、反対側も問題になりません
  • ショルダーバッグは、落差の大きい側、つまり肩が下がっている側に掛けがちです。けれど下がっている側に掛けると、紐が外へ滑らないよう無意識に肩をすくめて、角が上がります。落差の小さい側に、角の内側寄りで掛けてください
  • ストールを斜めに流すときは、落差の小さい側の首の付け根から、反対側の脇へ流します。角のはっきりした側を斜めの線で横切ることになります

左右差は、正面の鏡よりも写真のほうがよくわかります。左右の数字と一緒に、正面の写真を1枚残しておくと、次に服を選ぶときの基準になります。

左右差がある人は、ストールやマフラーを巻いたあと、前へ垂らした両端の長さもそろえすぎないほうが、自然に見えることがあります。肩の低い側の端を少し長めにすると、縦の線がそちらで下へ伸び、左右の肩の高さの違いから目がそれます。両端をきっちり同じ長さにすると、肩の左右差と、端の左右対称が並んで、かえって違いが目に入りやすくなります。鏡で両方を試して、肩の高さの違いが気にならないほうを選んでください。

寒い日に肩が上がりやすいとき

寒い日は、体を縮めるように肩が上がりやすくなります。肩が上がると、落差がふだんより小さくなり、角がはっきり出ます。いかり肩の人ほど、この差が見た目に出やすいのです。

寒さで肩が上がる日は、首元を先に温めておくと、肩の力が抜けやすくなります。マフラーやストールを首の付け根に沿わせて巻き、そのうえで前へ縦に落とします。首元が冷えたままだと、どんなに肩の縫い目を選んでも、肩そのものが上がって角が出てしまいます。屋外で写真を撮られる日は、撮る前に一度だけ、肩を上げてから力を抜いて下ろしてみてください。

重ね着の日は、肩に乗る順番を決める

秋冬の厚着の日は、肩の上に何枚もの布が重なります。重なる順番で、角の見え方が変わります。

  1. いちばん内側は、肩の縫い目がない、薄手のもの
  2. 真ん中のニットは、ラグラン袖か、落ちた肩のもの
  3. いちばん外のコートは、縫い目が斜めか、肩先から指2本以上外に落ちるもの

内側に肩の縫い目がきちんとした服を着ると、その縫い目の段差が外の服の肩に響きます。外のコートがいくらなだらかな肩でも、中のシャツの肩先の縫い目が角の上で浮き出てくることがあります。内側ほど、肩の上に何もない服を選ぶのが楽です。

重ねたあと、鏡の前で両腕を前に伸ばしてみてください。肩の上で生地がつっぱるなら、どこかの1枚の肩がきつすぎます。いかり肩の人は、つっぱりがそのまま角の浮き出しになります。

合わなかった日の直し方

出かけたあとで、写真を見て「今日は肩が張って見える」と感じた日に、その場でできることです。

  1. ストールが角の上で折れている:首の付け根から指2本外で、前へ落とし直します
  2. バッグの紐が角に乗っている:紐を首寄りへずらすか、斜め掛けにします
  3. コートの肩の縫い目が角の上にある:コートの前を開けて、中の服で胸に縦の線をつくります。前を開けるだけで、肩の水平な線が途中で切れます

うまくいかなかった日の服の組み合わせは、1行だけメモしておくと、同じ失敗を繰り返さずに済みます。3回ほどたまると、自分の肩では何が角の上に乗りやすいのかが見えてきます。

鏡の前で、毎回やる3つの確認

出かける前の確認を3つにまとめます。

  1. 鏡から2m離れて正面を見る。肩の外側の線が四角く見えるか、なだらかに見えるか
  2. 肩の角の上を指でたどる。縫い目、布の端、紐のどれかが角の上で横に走っていないか
  3. 両腕を前に伸ばす。肩の上で生地がつっぱらないか

3つとも問題がなければ、その日の組み合わせは大丈夫です。引っかかったものだけを替えてください。

いかり肩の秋冬は、肩を隠す季節ではなく、肩の上を空けておく季節です。角の上に何も乗っていなければ、肩はしっかりとした土台として、コートやストールをきれいに受け止めてくれます。その土台を活かすために、布の端と縫い目と紐を、角から少しずつ離して置いていきましょう。布が増えるぶん、置き場所を1つ決めておくだけで、毎朝の迷いがずいぶん減ります。

秋の初めから冬へ、肩に乗るものが増える順に

秋の初めは、薄手のニットにストールを1枚。中ごろは、そこに軽い羽織りが加わります。冬の立ち上がりには、厚手のニットとコートとマフラーが一度に乗ります。季節が進むほど、肩の角の上を横切る可能性のある線が増えていきます。

だから秋の初めのうちに、ストールを角の内側から前へ落とす掛け方を、手になじませておくと楽です。冬になって重ねる枚数が増えても、いちばん外の首元のものの置き場所が決まっていれば、肩の印象は大きく崩れません。コートの買い替えを考えているなら、肩の縫い目の位置を、秋のうちに売り場で見比べておいてください。

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よくある問い

Q. いかり肩は直せますか
肩の骨の形は、服では変わりません。この記事で扱っているのは、肩の角に線が重なって張りが強く見える状態を、服の選び方でやわらげることです。肩や首にこりや痛みがある場合は、装いとは別の話なので、医療機関で相談してください。
Q. 肩パッドの入った服は避けたほうがいいですか
肩パッドそのものより、パッドの端が角のどこで終わるかで決まります。角より外へなだらかに落ちる薄いパッドなら、肩の線がかえって整うこともあります。角の真上で四角く終わる厚いパッドは、角をもう1つ足すことになるので避けてください。
Q. ドロップショルダーは似合いますか
縫い目が肩先から指2本以上外へ落ちるものなら、角の上に線が乗らないので向いています。落ちる幅が指1本ほどしかないものは、縫い目が角のすぐ外で止まり、肩の角が2段になったように見えることがあります。
Q. リュックはどうですか
肩ベルトが角の内側、首寄りを通るなら問題ありません。ベルトの間隔が広く、角の上を通るリュックは、角に帯を2本乗せる形になります。ベルトの付け根の間隔を、自分の両肩の角の間隔より狭く調整してください。
Q. ストールを掛けると、余計に肩幅が広く見えます
ストールの端が肩の角の上か外で折れていないかを見てください。端が角に乗ると、角の外へ布が張り出して幅が増えます。首の付け根から指2本ぶん外の位置で布を前へ落とし、角は布の外に出しておくと、幅は増えません。

— メグラシ編集部

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