骨格ストレートのウェディングドレス|似合う形を胸から胴の距離で選ぶ

骨格ストレートのウェディングドレスは、胸のいちばん高い位置から、胴のいちばん細い位置までの距離で、似合う形が決まります。
- 16cm未満:スレンダーか、切り替えが細い位置にあるAラインから試着する
- 16〜22cm:Aラインを中心に、マーメイドも候補に入る
- 22cm以上:切り替えを少し上げたプリンセスまで広げられる
同じ切り替えの高さでも、この距離が短い人と長い人では結果が入れ替わります。だから、形の名前から入るより、先に自分の数字を1つ持っていくほうが、試着の本数が減ります。
この記事は、骨格ストレートの上半身の測り方から、形の選び分け、素材、秋冬の式の袖と羽織り、お直しで動かせる場所までを扱います。3タイプを横断してラインを絞る話はウェディングドレス診断にあります。
試着の前に測る|2つの数字だけ
家の鏡の前で、下着をつけた状態で測ります。
1つ目。胸のいちばん高い位置に指を置き、そこから胴のいちばん細い位置まで、体に沿って垂直に何センチかを測ります。両手で胴を挟んで上下に動かすと、細い位置は自分で見つかります。
2つ目。鎖骨の中央に指を置きます。ここが、デコルテの開きを測るときの起点になります。
この2つを紙に書いて、試着に持っていってください。当日は、まず思い出せません。
測るときに間違えやすい3つ
数字がずれると、そこから先の判断が全部ずれます。家で測るときに起きやすい間違いは3つです。
1つ目は、メジャーを体の曲面に沿わせてしまうことです。胸の頂点から細い位置までは、体に沿わせると胸のふくらみの分だけ長く出ます。測るのは垂直の距離なので、鏡に対して横向きに立ち、定規を体の前に縦に当てて、2点の高さの差を読んでください。
2つ目は、当日と違う下着で測ることです。胸の頂点の高さは、下着で2〜3cm動きます。ドレス用の下着が決まっていなければ、普段いちばんよく着けるもので測り、決まったら測り直します。
3つ目は、鎖骨の中央を喉のくぼみと取り違えることです。喉のくぼみは鎖骨の中央より1〜2cm上にあります。指で左右の鎖骨をなぞり、内側の端が向かい合っている場所に印をつけてから測ってください。
胴のいちばん細い位置が見つけにくいときは、両手で胴を左右から挟み、そのまま上下に滑らせます。手のひらがいちばん内側に入る高さが細い位置です。息を吸った状態と吐いた状態で1〜2cm動くことがあるので、自然に息を吐いたところで止めて測ってください。測った2つの数字は、同じ日に2回ずつ測り、差が1cm以内なら平均を、それ以上なら3回目を測って近い2つの平均を取ります。
試着の予約で、先に伝えておくこと
試着の予約や当日の最初に、測った数字と見たい形を伝えておくと、持ってこられるドレスが変わります。伝えるのは3つで足ります。
- 胸の頂点から胴の細い位置までの距離
- 最初に試したい形(距離の帯から選んだもの)
- 切り替えが細い位置にあるものを中心に見たいこと
形の好みを先に話すと、好みに近いものが並びます。数字を先に話すと、条件に合うものが並びます。最初の3着は数字で選んでもらい、4着目以降で好みの形を足すと、比べる基準が崩れません。
試着の写真を撮ってよいかも、最初に確かめてください。正面と横と後ろの3枚があれば、家に帰ってから軸4の背中の開きを自分の目で確かめられます。
軸1|胸の頂点から細い位置までの距離
測った1つ目の数字が、切り替えをどこに置けるかを決めます。
- 16cm未満:切り替えは細い位置に置く。上げると上半身が詰まる
- 16〜22cm:細い位置から上に0〜3cmの範囲で選べる
- 22cm以上:細い位置から3〜6cm上げても、縦が保てる
骨格ストレートは上半身に厚みが出るので、いちばん厚い高さを布の継ぎ目が横切ると、そこに横の線が1本入ります。 距離が短い人ほど、この事故が起きやすくなります。
距離が16cm未満の場合、店で勧められる形の一部は最初から外れます。胸のすぐ下に継ぎ目が来る作りは、継ぎ目と胸の厚みの間に余白がないので、布が浮くか食い込むかのどちらかになるからです。試着の前に「切り替えが細い位置にあるものを見たい」と伝えておくと、持ってこられる本数が変わります。
距離が22cm以上ある場合は選択肢が広く、切り替えを上げても縦が保てます。ただし6cmを超えて上げると、継ぎ目から下がすべてスカートの面になります。面が増えるぶん、次の軸2の空きを広めに取ってください。2つは連動しています。
軸2|デコルテの縦の空き。6〜10cm
鎖骨の中央から、ドレスの布の縁まで、垂直に何センチ空いているかを見ます。
- 4cm以下:厚みのある高さを縁が横切る。上半身の面が横に区切られる
- 6〜10cm:面が縦に続く。ストレートの上半身がいちばん落ち着く帯
- 12cm以上:開いた面のほうが先に読まれ、ドレスの形が後回しになる
縦に測ってください。 横幅ではありません。同じ面積でも、横に広い開きは横の線として読まれ、縦に長い開きは縦の線として読まれます。
首元が詰まって見えることが気になる場合、開きを横へ広げたくなりますが、逆効果です。横に広げると、鎖骨の線と布の縁が平行に並んで、線が二重になります。 同じ面積を縦に伸ばすほうが、首から胸までが一続きに読まれます。
軸1との組み合わせも見ておきます。切り替えを細い位置から3cm以上上げた一着は、上半身の面が短くなるので、空きは8〜10cmの広いほうへ寄せてください。 逆に切り替えが細い位置にある一着なら、6cmでも面は足ります。
軸3|光を返す面の大きさ
同じ布でも、光の返り方で結果が変わります。試着室の照明の下で、胸の高さの面が1枚で続いているか、細かく割れているかを見てください。
- 1枚で続く面:縦が通る。ストレートの上半身と相性がよい
- 細かく割れた面が胸の高さにある:そこで視線が止まる
- 細かい面が切り替えより下にある:縦は保たれる。量が多くても成立する
装飾を減らす必要はありません。置く場所を切り替えより下へ移すだけで、同じ量が成立します。
確かめ方は簡単で、試着室で1歩下がり、目を細めて鏡を見ます。細部が消えて面だけが残ったときに、胸の高さが1つの塊に見えるか、いくつにも割れて見えるか。 割れて見えるなら、その一着は面が分断されています。
写真での見え方も同じです。当日の写真は離れた位置から撮られることが多く、細かい装飾は面としてしか写りません。近くで見て美しい装飾と、離れて効く装飾は別なので、試着では両方の距離で見てください。
軸4|背中の開きの下端
後ろを向いて、背中の開きがどこで終わっているかを見てもらいます。基準は肩甲骨の下端です。
- 開きの下端が肩甲骨の下端より下:肩から背中の布が体に沿う
- 肩甲骨の途中で止まる:肩まわりに布が余り、動くたびに位置が変わる
肩甲骨の下端は、腕を前に伸ばすと自分でも位置が分かります。この1か所は、お直しでは動かせません。
背中側は自分で見られないので、試着のときにスタッフの方に「開きの下端が肩甲骨の下まで来ているか」を1問だけ聞いてください。判断のいらない質問なので、答えはすぐ返ります。
背中の開きが浅い一着しか候補にない場合、代わりに見るのは肩から背中にかけての布の沿い方です。腕を下ろした状態で、肩甲骨のあたりに手を差し入れて、指が2本以上入るなら余っています。1本以内なら、開きが浅くても沿っているので問題は起きません。
4つの軸を、1着ずつに当てる
| 軸 | 見る場所 | ストレートで成立する範囲 |
|---|---|---|
| 切り替え | 細い位置からの高さ | 距離16cm未満なら0cm、22cm以上なら3〜6cm上まで |
| デコルテ | 鎖骨中央から縁まで | 縦に6〜10cm |
| 光の面 | 胸の高さ | 1枚で続く/細かい面は切り替えより下 |
| 背中 | 開きの下端 | 肩甲骨の下端より下 |
この表は、着る前に何を見るかの一覧です。数字は自分で測ったものを入れてください。
形の選び分け|Aライン・スレンダー・マーメイド・プリンセス
形の名前は、切り替えの高さと、スカートが広がり始める位置の組み合わせです。骨格ストレートの体で見るときは、名前ごとに「どこが自分の数字に当たるか」を押さえておきます。
| 形 | 骨格ストレートで見る場所 | 成立しやすい距離 |
|---|---|---|
| スレンダー | 切り替えがなく、胸から裾まで1枚で落ちるか | 16cm未満でも成立 |
| Aライン | 切り替えが細い位置にあるか、上か | 全帯。切り替えの高さを距離に合わせる |
| マーメイド | 腰から膝まで体に沿い、膝下で広がるか | 16cm以上 |
| プリンセス | 切り替えから大きく広がり、上半身が短く見えないか | 22cm以上 |
| エンパイア | 切り替えが胸のすぐ下にあるか | 胸の頂点との間に余白があるときだけ |
スレンダーは、上半身から裾まで縦の線が切れずに通るので、距離が短い人にとって最初の1着目になりやすい形です。ただし、布が薄いと胸の高さで布が体から浮くので、ある程度の厚みと張りのある布を選んでください。
Aラインは名前の幅が広く、切り替えの高さが一着ごとに違います。同じAラインでも、胸のすぐ下にあるものと細い位置にあるものでは、別の形と考えてください。
マーメイドは、腰から膝まで体に沿うので、上半身と下半身の両方に厚みが出る体では面が続いて縦が通ります。膝下で広がり始める位置が膝の骨より上にあると、太ももの途中に横の線が入るので、広がり始めが膝の骨の高さか、それより下にある一着を選んでください。
プリンセスは、切り替えから下が大きく広がるので、上半身の面が短く見えやすい形です。距離が22cm以上ある人なら、上半身の面に余裕があるので成立します。エンパイアは切り替えが胸のすぐ下に来るため、骨格ストレートの体では軸1の事故が起きやすく、試着は最後に回してください。
どちらとも取れるのは、距離がちょうど16cmや22cmの境目にある人です。このときは、帯の両側の形を1着ずつ着て、座ったときのずれ幅で決めてください。ずれ幅が小さいほうが、当日の長い時間を通して形が保たれます。立ち姿で差がつかないときほど、座った姿で差が出ます。
素材|張りのある布か、落ちる布か
ウェディングドレスの布は、大きく分けると張りで形を作る布と、重さで落ちる布があります。
- 張りのある厚手の布(ミカド、タフタなど):面が1枚で続き、光を大きな面で返す。上半身の面を割らないので、骨格ストレートの体と相性がよい
- 光沢のある落ちる布(サテンなど):体の線を拾いやすい。厚みがあれば成立し、薄いと胸の高さで光の筋が割れる
- 重ねる薄い布(チュール、オーガンジーなど):スカートに使うぶんには問題ない。上半身に何枚も重ねると、胸の高さに厚みが足される
- レース:模様の細かさで分かれる。細かい模様が胸いっぱいに広がると、軸3の「割れた面」になる
迷ったら、上半身は張りのある1枚の布、スカートは何でもよい、という組み方から入ってください。上半身の面を1枚で続けることが、骨格ストレートの体ではいちばん効きます。
レースを着たい場合は、模様の大きさを見ます。花の模様1つが手のひらほどの大きさで、模様の間に地の布が見えるレースなら、面は割れません。小さな模様がすき間なく詰まったレースは、遠目には細かい面の集まりに見えます。
秋冬の式なら、張りのある厚手の布は季節にも合います。夏向けの薄い布より、光を落ち着いて返すので、会場の照明が暖かい色でも面が白く飛びにくくなります。厚手の布は重さもあるので、肩ひもの幅が1.5cm以上あるものを選ぶと、当日の長い時間でも位置がずれにくくなります。
秋冬の式の袖|透ける布で、肩から手首まで一続きに
秋冬の式では、袖のあるドレスを選ぶ人も増えます。骨格ストレートの体で袖を足すときの条件は2つです。
1つ目は、袖の布が薄く透けることです。透ける布なら、腕の線が布越しに見えるので、袖があっても上半身の面は増えません。厚い布の袖は、肩先に布の段ができて、上半身の幅が広く見えます。
2つ目は、袖が肩から手首まで一続きになっていることです。袖の長さは、手首の骨が隠れる長さか、肘の上で止まる長さのどちらかにしてください。肘から手首のあいだで止まる袖は、腕の途中に横の線が入ります。
ふくらんだ袖は、ふくらみが肩先にあるものより、肘から下にあるもののほうが、上半身の幅を広げません。肩先にふくらみがある袖は、その高さがちょうど胸の頂点と近く、横の線が重なります。
袖をつけるかどうか迷うなら、取り外せる袖のあるドレスを選ぶ方法もあります。挙式は袖をつけて、披露宴の途中で外す。こうすると、秋冬の教会や神殿での寒さと、会場の照明の下での上半身の面の見え方を、両方とも合わせられます。外したあとに肩の縫い目の跡が残らないかだけは、試着で一度外して確かめてください。
羽織りとボレロ|挙式と移動のあいだ
秋冬の式では、挙式のあいだや移動のときに羽織りを重ねることがあります。羽織りは、ドレスの軸を崩さない丈と厚みを選んでください。
- 丈:胸の頂点より下、切り替えより上で止まるもの。胸の頂点の高さで止まる丈は、そこに横の線を足す
- 厚み:指でつまんで3mm以内。厚い羽織りは、上半身の面を外側からもう1枚増やす
- 前の開き:前を開けて着て、縦の線を2本つくる。前を留める作りは、胸の高さに重なりができる
羽織りを脱いだあとにドレスの肩ひもや胸元の位置がずれていないか、鏡で一度確かめてください。羽織りの袖を抜くときに、肩の布が1〜2cm引かれることがよくあります。
羽織りの色は、ドレスと同じ白でも、布の光り方が違うと別の面に見えます。ドレスが張りのある布なら、羽織りは透ける薄い布か、光沢を抑えた細かい編みのものにして、ドレスの面と競わないようにしてください。
お直しで動かせる場所、動かせない場所
動かせる:脇でつめる幅、肩ひもの長さ、裾の丈。この3つは当日までに合います。試着の場で気にしすぎないでください。
動かせない:切り替えの高さ、デコルテの開きの深さ、背中の開きの下端。この3つが合わない一着は、直しても合いません。
試着で見るべきは、動かせない側の3つです。
割れたとき①|切り替えは合うのに、胸元が窮屈
切り替えの高さは基準どおりなのに、着ると上半身が詰まって感じる場合。原因はたいていデコルテの縦の空きが4cm以下です。
同じ一着で開きを深くできるかを聞いてみて、できないと言われたら、切り替えを1cm下げた別の一着を着てください。切り替えが下がると、上半身の面が縦に長くなり、同じ開きでも窮屈さが減ります。
割れたとき②|デコルテは決まるのに、肩まわりが落ち着かない
上半身の前は決まっているのに、腕を動かすと肩の布が動く場合。見るのは背中です。開きの下端が肩甲骨の途中で止まっていないかを確かめてください。
止まっているなら、その一着では解決しません。開きが深い別の一着か、肩から腕へ一続きに落ちる薄い布のあるものへ変えます。肩の上に置く布は、面を増やさない厚みのものだけにしてください。
厚みの目安は、指でつまんで指のあいだが3mm以内です。これを超えると、肩の上に段ができて、鎖骨の線と布の縁が二重に見えます。同じ形の袖でも、生地が薄いか厚いかで結果が入れ替わるので、形の名前では判断できません。
割れたとき③|立ち姿は決まるのに、座ると変わる
椅子に深く座って、上半身の布が上へ何センチずれるかを測ります。
- 2cm以内:当日も数回の直しで済む
- 3cm以上:食事のたびに戻すことになる
ずれる原因は、切り替えが細い位置より上にあることがほとんどです。座ると胴が縮むので、上にある継ぎ目ほど押し上げられます。 距離が16cm未満の人は、ここで差が出ます。
対処は2つあります。1つは切り替えを1〜2cm下げた別の一着に替えること。もう1つは、背中側で体に留まる作りのものを選ぶことです。後者は前の切り替えが多少上でも、背中で位置が保たれるので、座ってもずれ幅が小さくなります。
どちらも選べない場合は、当日の座る回数を先に数えてください。食事の時間が長い進行なら、立ち姿の完成度より座ったときのずれ幅を優先します。一日のうち座っている時間のほうが長いことは珍しくありません。
どちらとも取れるとき|ウェーブやナチュラルとも言われたら
骨格ストレートと言われつつ、ウェーブ寄りやナチュラル寄りとも言われた人は、上半身のどこで迷っているかで答えを分けます。
ウェーブ寄りとも言われた人は、距離が16cm前後に収まることが多く、切り替えを細い位置より上に置いても縦が保てる場合があります。切り替えを1〜2cm上げたAラインを1着だけ足して試着し、座ったときのずれ幅が2cm以内なら、ウェーブ寄りの答えも取れます。
ナチュラル寄りとも言われた人は、肩と鎖骨の骨の出方で分かれます。肩ひもが細いと鎖骨と肩の骨が先に読まれるなら、肩ひもの幅を広げるか、透ける薄い布の袖を足してください。上半身の面の条件はストレートのまま、肩まわりだけナチュラル側に寄せます。
どちらの場合も、全部の軸を入れ替える必要はありません。迷っている軸を1つだけ動かして、残りはストレートの答えのまま使います。ほかのタイプの考え方は骨格ウェーブのウェディングドレスと骨格ナチュラルのウェディングドレスにあります。
当日の動きで確かめる3つ
試着中に、次の3つをやってください。椅子に座る。腕を前にまっすぐ伸ばす。半歩後ろに下がる。
腕を伸ばして背中が引かれるなら、挨拶のたびに窮屈になります。後ろに下がって裾を踏むなら、丈か裾の広がりを調整してもらいます。立ち姿だけで決めた一着は、当日の半分の時間しか合いません。
試着の順番|軸を1つずつ動かす
1日に着るのは4〜6着までにしてください。それ以上は基準が動いて比較になりません。
順番は、切り替えの高さが違う3着を先に着て、良かった高さを1つ決める。 そのあと、その高さのままデコルテの深さが違う2着を着ます。1つずつ動かすと、何が効いているかが分かります。
3着目までは、感想を口に出さないでください。言葉にした瞬間に、次の一着がその言葉に引きずられます。 測った数字だけを紙に書いて、比較は全部着てからにします。
同じ日に2軒回るのは避けてください。移動で基準が消え、後の1軒では前の記憶と比べることになります。比べられるのは、同じ鏡・同じ照明の下で着たものだけです。
小物とインナーを足す順番
ドレスが決まってから、下から順に足します。インナー、靴、髪、そのあとに首元。
首元は最後です。デコルテの縦の空きが6〜10cmで成立している一着に、横に広がる飾りを足すと、せっかく通した縦が切れます。足すなら、縦に落ちるものを1点だけにしてください。
インナーは、上半身の厚みの出方を変えます。ドレスが決まったあとに替えると、切り替えの位置が1〜2cmずれることがあるので、試着の2回目からは当日と同じものを着けてください。 最初の1回で形が決まり、2回目以降で寸法を詰める、という順番が組み立てやすくなります。
髪をまとめるかどうかも、デコルテの空きの見え方に効きます。同じ6cmの空きでも、まとめれば縦が伸び、下ろせば空きの上端が隠れます。 決めた形に合わせて、試着のうちに一度だけ髪を上げて確かめておくと、当日の迷いが1つ減ります。
カラードレスとお色直し
お色直しでカラードレスに着替える場合も、測った2つの数字はそのまま使えます。色が変わっても、切り替えの高さとデコルテの縦の空きの基準は変わりません。
色で変わるのは、軸3の「光を返す面」の見え方です。濃い色の布は、同じ光沢でも面の割れが目立ちにくくなります。淡い色の布は、細かい装飾の影が出やすく、胸の高さの面が割れて見えやすくなります。淡い色のカラードレスほど、装飾は切り替えより下に置かれたものを選んでください。
白のドレスとカラードレスで形を変えたいときは、距離の帯の中で隣の形へ1つだけ動かします。たとえば白をAラインにしたなら、カラードレスはスレンダーかマーメイドへ。帯の外にある形へ飛ぶと、軸1の条件から外れます。
秋冬の式では、深い赤や緑、紺といった濃い色のカラードレスが選ばれることも多くなります。濃い色は面の割れを隠してくれる一方で、布の光沢が強いと、胸の高さに光の筋が1本走ります。照明の下で試着し、光の筋が切り替えより下に来るかを見てください。
前撮りと当日で、見え方が変わる場所
前撮りの写真と当日の写真は、撮る距離と角度が違います。骨格ストレートの体では、上から撮る角度で胸の高さの面が広く写りやすくなります。
前撮りでは、カメラの高さを胸より少し上に置くと、上半身の面が縦に写ります。見下ろす角度で撮ると、デコルテの縦の空きが短く写り、6cmの空きが4cmに見えることがあります。
当日の写真は、離れた位置から撮られることが多いので、軸3の「離れて効く装飾」かどうかが写りを決めます。試着のときに、スタッフの方に3mほど離れた位置から1枚撮ってもらい、近くで見たときと見え方が変わらないかを確かめてください。
座って撮る写真も1枚撮っておくと、軸1のずれ幅が写真でどう見えるかが分かります。座った姿で上半身の布が上へずれていると、写真では胸の高さに横のシワが1本写ります。立ち姿の写真だけで決めると、披露宴の写真で初めて気づくことになります。
一日の進行から逆算する
当日にどれだけ動くかで、優先する軸が変わります。立っている時間が長い進行なら軸1と軸2、座っている時間が長いならずれ幅、移動が多いなら丈です。
進行表が手元にあるなら、試着の前に立つ場面と座る場面の時間を足してください。どちらが長いかが分かれば、割れたときにどちらを取るかが自動的に決まります。迷いは、優先順位が決まっていないときにだけ起きます。
式まで期間があるときの、決める順番
式まで半年以上あるときは、決める順番を分けると迷いが減ります。
- 最初の試着:形の帯を決める。距離から選んだ形と、その隣の形を1着ずつ
- 2回目:切り替えの高さとデコルテの深さを決める。ここで1着に絞る
- お直しの採寸:当日と同じ下着と靴で。脇の幅・肩ひも・裾の丈を合わせる
- 最後の試着:座る・腕を伸ばす・半歩下がるの3つを、当日の進行どおりに
2回目までに決めるのは、お直しで動かせない3つ、つまり切り替えの高さ、デコルテの深さ、背中の開きの下端です。動かせる3つは、採寸の日に合わせれば足ります。早い時期に裾の丈まで決めようとすると、靴が決まったあとにもう一度直すことになります。
まとめ|測るのは、上半身の中の距離
持ち帰る数字は2つです。胸の頂点から胴の細い位置までの距離と、鎖骨の中央から布の縁までの縦の空き。
この2つが決まれば、切り替えをどこに置けるか、胸元をどこまで開けるかが同時に決まります。残りの軸は、その2つが決まったあとの調整です。
形の名前は、その2つの数字で候補を絞ったあとに、試着の順番を決めるために使ってください。
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よくある問い
- Q. 骨格ストレートに似合うウェディングドレスの形はどれですか
- 形の名前より、胸の頂点から胴のいちばん細い位置までの距離で決まります。16cm未満ならスレンダーか、切り替えが細い位置にあるAラインから。16〜22cmならAラインを中心に、マーメイドも候補に入ります。22cm以上あれば、切り替えを少し上げたプリンセスまで広げられます。同じ名前の形でも切り替えの高さは一着ずつ違うので、名前は候補を絞るためだけに使い、最後は切り替えの位置を自分の数字に当ててください。
- Q. 胸元はどこまで開けるべきですか
- 鎖骨の中央から布の縁まで、縦に6〜10cmが目安です。4cm以下だと、上半身のいちばん厚みのある高さを布の縁が横切ることになり、そこに横の線が1本増えます。逆に12cmを超えると、開いた面のほうが先に読まれて、ドレス全体の形が後回しになります。首が短めに見えることが気になる場合は、開きを広げるより、縦に長く開ける形へ変えるほうが効きます。横に広い開きは、同じ面積でも横の線として読まれます。
- Q. 装飾は多いほうがいいですか、少ないほうがいいですか
- 量ではなく、光を返す面の大きさで決めてください。骨格ストレートは上半身に面が続くので、その面を細かく割らないほうが縦が通ります。粒の細かい装飾が胸の高さいっぱいに広がっていると、面が分断されてそこで視線が止まります。装飾を入れるなら、切り替えより下、または縦に一続きに並ぶ配置を選んでください。同じ量でも、置く場所を変えるだけで結果が変わります。
- Q. 秋冬の式で、袖のあるドレスにしても大丈夫ですか
- 大丈夫です。条件は、袖の布が薄く透けることと、肩から手首まで一続きになっていることの2つです。厚い布の袖は、肩先に布の段ができて、上半身の幅が広く見えます。透ける薄い布なら、腕の線が布越しに見えるので、袖があっても上半身の面は増えません。袖の長さは、手首の骨が隠れるか、肘の上で止まるかのどちらかにすると、腕の途中に横の線が入りません。
- Q. お直しでどこまで調整できますか
- 動かせるのは、脇の縫い目でつめる幅、肩ひもの長さ、裾の丈の3つです。動かせないのは、切り替えの高さ、胸元の開きの深さ、背中の開きの下端の位置です。前者は当日までに合わせられるので、試着では気にしすぎないでください。後者は作りそのものなので、合わない一着はお直しでは合いません。試着で見るべきは、動かせない3つのほうです。
- Q. 座ったときに苦しくなる一着は避けるべきですか
- 試着中に椅子へ深く座り、上半身の布が上へ何cmずれるかを見てください。2cm以内なら当日も直しは数回で済みます。3cm以上ずれるなら、食事のたびに位置を戻すことになります。あわせて、腕を前にまっすぐ伸ばして背中が引かれるかも確かめてください。引かれるなら、挨拶のたびに窮屈になります。立ち姿だけで決めた一着は、当日の半分の時間しか合いません。
— メグラシ編集部





