骨格ストレートのウェディングドレス|胸の頂点から細い位置までの距離で決める

骨格ストレートのウェディングドレスは、上半身の中の1つの距離で決まります。
胸のいちばん高い位置から、胴のいちばん細い位置まで何センチあるか。ここが短い人と長い人では、同じ切り替えの高さでも結果が入れ替わります。
3タイプを横断して試着の順番を組み立てる話はウェディングドレスを骨格で選ぶにあります。この記事は、ストレートの上半身だけを扱います。
試着の前に測る|2つの数字だけ
家の鏡の前で、下着をつけた状態で測ります。
1つ目。胸のいちばん高い位置に指を置き、そこから胴のいちばん細い位置まで、体に沿って垂直に何センチかを測ります。両手で胴を挟んで上下に動かすと、細い位置は自分で見つかります。
2つ目。鎖骨の中央に指を置きます。ここが、デコルテの開きを測るときの起点になります。
この2つを紙に書いて、試着に持っていってください。当日は必ず忘れます。
軸1|胸の頂点から細い位置までの距離
測った1つ目の数字が、切り替えをどこに置けるかを決めます。
- 16cm未満:切り替えは細い位置に置く。上げると上半身が詰まる
- 16〜22cm:細い位置から上に0〜3cmの範囲で選べる
- 22cm以上:細い位置から3〜6cm上げても、縦が保てる
骨格ストレートは上半身に厚みが出るので、いちばん厚い高さを布の継ぎ目が横切ると、そこに横の線が1本入ります。 距離が短い人ほど、この事故が起きやすくなります。
距離が16cm未満の場合、店で勧められる形の一部は最初から外れます。胸のすぐ下に継ぎ目が来る作りは、継ぎ目と胸の厚みの間に余白がないので、布が浮くか食い込むかのどちらかになるからです。試着の前に「切り替えが細い位置にあるものを見たい」と伝えておくと、持ってこられる本数が変わります。
距離が22cm以上ある場合は選択肢が広く、切り替えを上げても縦が保てます。ただし6cmを超えて上げると、継ぎ目から下がすべてスカートの面になります。面が増えるぶん、次の軸2の空きを広めに取ってください。2つは連動しています。
軸2|デコルテの縦の空き。6〜10cm
鎖骨の中央から、ドレスの布の縁まで、垂直に何センチ空いているかを見ます。
- 4cm以下:厚みのある高さを縁が横切る。上半身の面が横に区切られる
- 6〜10cm:面が縦に続く。ストレートの上半身がいちばん落ち着く帯
- 12cm以上:開いた面のほうが先に読まれ、ドレスの形が後回しになる
縦に測ってください。 横幅ではありません。同じ面積でも、横に広い開きは横の線として読まれ、縦に長い開きは縦の線として読まれます。
首元が詰まって見えることが気になる場合、開きを横へ広げたくなりますが、逆効果です。横に広げると、鎖骨の線と布の縁が平行に並んで、線が二重になります。 同じ面積を縦に伸ばすほうが、首から胸までが一続きに読まれます。
軸1との組み合わせも見ておきます。切り替えを細い位置から3cm以上上げた一着は、上半身の面が短くなるので、空きは8〜10cmの広いほうへ寄せてください。 逆に切り替えが細い位置にある一着なら、6cmでも面は足ります。
軸3|光を返す面の大きさ
同じ布でも、光の返り方で結果が変わります。試着室の照明の下で、胸の高さの面が1枚で続いているか、細かく割れているかを見てください。
- 1枚で続く面:縦が通る。ストレートの上半身と相性がよい
- 細かく割れた面が胸の高さにある:そこで視線が止まる
- 細かい面が切り替えより下にある:縦は保たれる。量が多くても成立する
装飾を減らす必要はありません。置く場所を切り替えより下へ移すだけで、同じ量が成立します。
確かめ方は簡単で、試着室で1歩下がり、目を細めて鏡を見ます。細部が消えて面だけが残ったときに、胸の高さが1つの塊に見えるか、いくつにも割れて見えるか。 割れて見えるなら、その一着は面が分断されています。
写真での見え方も同じです。当日の写真は離れた位置から撮られることが多く、細かい装飾は面としてしか写りません。近くで見て美しい装飾と、離れて効く装飾は別なので、試着では必ず両方の距離で見てください。
軸4|背中の開きの下端
後ろを向いて、背中の開きがどこで終わっているかを見てもらいます。基準は肩甲骨の下端です。
- 開きの下端が肩甲骨の下端より下:肩から背中の布が体に沿う
- 肩甲骨の途中で止まる:肩まわりに布が余り、動くたびに位置が変わる
肩甲骨の下端は、腕を前に伸ばすと自分でも位置が分かります。この1か所は、お直しでは動かせません。
背中側は自分で見られないので、試着のときにスタッフの方に「開きの下端が肩甲骨の下まで来ているか」を1問だけ聞いてください。判断のいらない質問なので、答えはすぐ返ります。
背中の開きが浅い一着しか候補にない場合、代わりに見るのは肩から背中にかけての布の沿い方です。腕を下ろした状態で、肩甲骨のあたりに手を差し入れて、指が2本以上入るなら余っています。1本以内なら、開きが浅くても沿っているので問題は起きません。
4つの軸を、1着ずつに当てる
| 軸 | 見る場所 | ストレートで成立する範囲 |
|---|---|---|
| 切り替え | 細い位置からの高さ | 距離16cm未満なら0cm、22cm以上なら3〜6cm上まで |
| デコルテ | 鎖骨中央から縁まで | 縦に6〜10cm |
| 光の面 | 胸の高さ | 1枚で続く/細かい面は切り替えより下 |
| 背中 | 開きの下端 | 肩甲骨の下端より下 |
この表は、着る前に何を見るかの一覧です。数字は自分で測ったものを入れてください。
お直しで動かせる場所、動かせない場所
動かせる:脇でつめる幅、肩ひもの長さ、裾の丈。この3つは当日までに合います。試着の場で気にしすぎないでください。
動かせない:切り替えの高さ、デコルテの開きの深さ、背中の開きの下端。この3つが合わない一着は、直しても合いません。
試着で見るべきは、動かせない側の3つです。
割れたとき①|切り替えは合うのに、胸元が窮屈
切り替えの高さは基準どおりなのに、着ると上半身が詰まって感じる場合。原因はたいていデコルテの縦の空きが4cm以下です。
同じ一着で開きを深くできるかを聞いてみて、できないと言われたら、切り替えを1cm下げた別の一着を着てください。切り替えが下がると、上半身の面が縦に長くなり、同じ開きでも窮屈さが減ります。
割れたとき②|デコルテは決まるのに、肩まわりが落ち着かない
上半身の前は決まっているのに、腕を動かすと肩の布が動く場合。見るのは背中です。開きの下端が肩甲骨の途中で止まっていないかを確かめてください。
止まっているなら、その一着では解決しません。開きが深い別の一着か、肩から腕へ一続きに落ちる薄い布のあるものへ変えます。肩の上に置く布は、面を増やさない厚みのものだけにしてください。
厚みの目安は、指でつまんで指のあいだが3mm以内です。これを超えると、肩の上に段ができて、鎖骨の線と布の縁が二重に見えます。同じ形の袖でも、生地が薄いか厚いかで結果が入れ替わるので、形の名前では判断できません。
割れたとき③|立ち姿は決まるのに、座ると変わる
椅子に深く座って、上半身の布が上へ何センチずれるかを測ります。
- 2cm以内:当日も数回の直しで済む
- 3cm以上:食事のたびに戻すことになる
ずれる原因は、切り替えが細い位置より上にあることがほとんどです。座ると胴が縮むので、上にある継ぎ目ほど押し上げられます。 距離が16cm未満の人は、ここで差が出ます。
対処は2つあります。1つは切り替えを1〜2cm下げた別の一着に替えること。もう1つは、背中側で体に留まる作りのものを選ぶことです。後者は前の切り替えが多少上でも、背中で位置が保たれるので、座ってもずれ幅が小さくなります。
どちらも選べない場合は、当日の座る回数を先に数えてください。食事の時間が長い進行なら、立ち姿の完成度より座ったときのずれ幅を優先します。一日のうち座っている時間のほうが長いことは珍しくありません。
当日の動きで確かめる3つ
試着中に必ずやってください。椅子に座る。腕を前にまっすぐ伸ばす。半歩後ろに下がる。
腕を伸ばして背中が引かれるなら、挨拶のたびに窮屈になります。後ろに下がって裾を踏むなら、丈か裾の広がりを調整してもらいます。立ち姿だけで決めた一着は、当日の半分の時間しか合いません。
試着の順番|軸を1つずつ動かす
1日に着るのは4〜6着までにしてください。それ以上は基準が動いて比較になりません。
順番は、切り替えの高さが違う3着を先に着て、良かった高さを1つ決める。 そのあと、その高さのままデコルテの深さが違う2着を着ます。1つずつ動かすと、何が効いているかが分かります。
3着目までは、感想を口に出さないでください。言葉にした瞬間に、次の一着がその言葉に引きずられます。 測った数字だけを紙に書いて、比較は全部着てからにします。
同じ日に2軒回るのは避けてください。移動で基準が消え、後の1軒では前の記憶と比べることになります。比べられるのは、同じ鏡・同じ照明の下で着たものだけです。
小物とインナーを足す順番
ドレスが決まってから、下から順に足します。インナー、靴、髪、そのあとに首元。
首元は最後です。デコルテの縦の空きが6〜10cmで成立している一着に、横に広がる飾りを足すと、せっかく通した縦が切れます。足すなら、縦に落ちるものを1点だけにしてください。
インナーは、上半身の厚みの出方を変えます。ドレスが決まったあとに替えると、切り替えの位置が1〜2cmずれることがあるので、試着の2回目からは当日と同じものを着けてください。 最初の1回で形が決まり、2回目以降で寸法を詰める、という順番が組み立てやすくなります。
髪をまとめるかどうかも、デコルテの空きの見え方に効きます。同じ6cmの空きでも、まとめれば縦が伸び、下ろせば空きの上端が隠れます。 決めた形に合わせて、試着のうちに一度だけ髪を上げて確かめておくと、当日の迷いが1つ減ります。
一日の進行から逆算する
当日にどれだけ動くかで、優先する軸が変わります。立っている時間が長い進行なら軸1と軸2、座っている時間が長いならずれ幅、移動が多いなら丈です。
進行表が手元にあるなら、試着の前に立つ場面と座る場面の時間を足してください。どちらが長いかが分かれば、割れたときにどちらを取るかが自動的に決まります。迷いは、優先順位が決まっていないときにだけ起きます。
まとめ|測るのは、上半身の中の距離
持ち帰る数字は2つです。胸の頂点から胴の細い位置までの距離と、鎖骨の中央から布の縁までの縦の空き。
この2つが決まれば、切り替えをどこに置けるか、胸元をどこまで開けるかが同時に決まります。残りの軸は、その2つが決まったあとの調整です。
形の名前は、最後まで覚えなくて構いません。
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よくある問い
- Q. 骨格ストレートに合うドレスの形は決まっていますか
- 形の名前では決まりません。同じ名前の形でも、切り替えの高さが胸のすぐ下にあるものと、胴のいちばん細い位置にあるものがあり、着た結果はまったく違います。骨格ストレートで先に測るのは、胸の頂点から胴のいちばん細い位置までの距離です。この距離が16cm未満なら切り替えは細い位置に置き、22cm以上あれば少し上げても縦が保てます。名前ではなく、この1つの数字から入ってください。
- Q. 胸元はどこまで開けるべきですか
- 鎖骨の中央から布の縁まで、縦に6〜10cmが目安です。4cm以下だと、上半身のいちばん厚みのある高さを布の縁が横切ることになり、そこに横の線が1本増えます。逆に12cmを超えると、開いた面のほうが先に読まれて、ドレス全体の形が後回しになります。首が短めに見えることが気になる場合は、開きを広げるより、縦に長く開ける形へ変えるほうが効きます。横に広い開きは、同じ面積でも横の線として読まれます。
- Q. 装飾は多いほうがいいですか、少ないほうがいいですか
- 量ではなく、光を返す面の大きさで決めてください。骨格ストレートは上半身に面が続くので、その面を細かく割らないほうが縦が通ります。粒の細かい装飾が胸の高さいっぱいに広がっていると、面が分断されてそこで視線が止まります。装飾を入れるなら、切り替えより下、または縦に一続きに並ぶ配置を選んでください。同じ量でも、置く場所を変えるだけで結果が変わります。
- Q. お直しでどこまで調整できますか
- 動かせるのは、脇の縫い目でつめる幅、肩ひもの長さ、裾の丈の3つです。動かせないのは、切り替えの高さ、胸元の開きの深さ、背中の開きの下端の位置です。前者は当日までに合わせられるので、試着では気にしすぎないでください。後者は作りそのものなので、合わない一着はお直しでは合いません。試着で見るべきは、動かせない3つのほうです。
- Q. 座ったときに苦しくなる一着は避けるべきですか
- 試着中に椅子へ深く座り、上半身の布が上へ何cmずれるかを見てください。2cm以内なら当日も直しは数回で済みます。3cm以上ずれるなら、食事のたびに位置を戻すことになります。あわせて、腕を前にまっすぐ伸ばして背中が引かれるかも確かめてください。引かれるなら、挨拶のたびに窮屈になります。立ち姿だけで決めた一着は、当日の半分の時間しか合いません。
— メグラシ編集部





