骨格ナチュラルのウェディングドレス|秋冬婚は布の重さと袖で決める

骨格ナチュラルのウェディングドレスは、ふくらみを布の重さで作っている一着に寄せると決まります。形の呼び名より先に、そこを見てください。
見分け方は、試着室で一度歩いて止まることです。止まってから1〜2秒遅れて裾が揺れるなら、重さで落ちている一着です。揺れずにその場で形が止まるなら、内側の骨組みや硬い芯でふくらみを固定しています。
秋冬に式を挙げるなら、もう2つ見る場所が増えます。生地が厚くなることと、袖が付くことです。厚い生地は張りで立つか重さで落ちるか、袖は手首で何cm余るか。 この2つを足して、全部で5つの数字と動きで決めていきます。
先に結論|布の重さで広がる一着に寄せる
骨格ナチュラルの人は、肩や鎖骨、手首といった骨の位置がはっきり見えやすい人です。これは欠点ではなく、すでに体に線が1本あるという意味です。
ドレスの側でその線に線を重ねると、目が止まる場所が増えます。硬い芯で立てたふくらみ、細く鋭い縫い目、鎖骨と同じ高さの縁。どれも線を1本足す要素です。
反対に、布の重さで落ちるふくらみ、布の重なりでゆるく区切る切り替え、鎖骨から離れた縁は、線を足しません。体の線を残したまま、布が動いてくれます。
決め方は次の5つです。
- ふくらみが重さで落ちているか(止まってから1〜2秒遅れて動くか)
- 秋冬の厚い生地なら、張りで立つか重さで落ちるか
- 切り替えが細い位置から0〜5cm上にあるか
- 布の縁が鎖骨から3cm以上離れているか
- 長袖なら、手首で1〜2cm余るか
この5つが同じ側にそろえば、形の呼び名がどれであっても合わせやすい一着です。
秋冬婚で迷いが増える理由|生地が厚く、袖が付く
春や夏の式なら、薄く軽い生地と袖なしの形が中心になります。重さで落ちるかどうかを見るだけで、ほとんど決まります。
秋冬は事情が変わります。会場の空調があっても、移動や写真撮影の時間を考えて、厚手の生地や長袖を選ぶ人が増えます。チャペルの天井が高い会場や、外での撮影がある日はなおさらです。
厚い生地は、それだけで張りが出やすくなります。張りが出ると、ふくらみが重さで落ちずに立ちます。袖が付くと、肩と手首に縫い目と縁が増えます。
つまり秋冬婚は、骨格ナチュラルにとって線が増える場所が夏より多い季節です。だからこそ、見る場所を先に決めておくと試着の数が減ります。厚さで選ぶのではなく、厚くても落ちる生地を選ぶ。袖を避けるのではなく、余りのある袖を選ぶ。この2点を覚えておいてください。
3つの物差し|重さ・縫い目・縁の位置
試着の前に、見る場所を3つに絞っておきます。
1つ目はふくらみの作り方です。重さで落ちているか、内側の構造で立てているか。 2つ目は縫い目の目立ち方です。切り替えや身頃の縫い目が、細く鋭い線になっていないか。
3つ目は布の縁の位置です。胸元や肩の縁が、鎖骨の線と重なっていないかを見ます。
秋冬はここに袖の余りが加わります。袖は2つ目と3つ目の応用で、縫い目と縁が肩と手首に増えると考えれば同じ物差しで判断できます。
3つの物差しは、どれも鏡の前で自分で確かめられます。店員さんに「骨格ナチュラルに合うものを」と頼むより、「止まってから遅れて動くものを」「縫い目が目立たないものを」と伝えたほうが、出てくる一着が絞られます。
ふくらみの作り方を見分ける|内側の構造か、布の重さか
ウェディングドレスのふくらみには、大きく2つの作り方があります。
1つは、スカートの内側に骨組みや何層もの硬い生地を入れて、外側の形を支える作り方です。形がきれいに保たれ、写真でも輪郭がはっきり出ます。
もう1つは、生地そのものの重さと分量で裾を広げる作り方です。内側の支えは控えめで、動くと布が揺れ、止まると少し遅れて落ち着きます。
骨格ナチュラルには、後者のほうが寄せやすくなります。体の骨の線がはっきりしているぶん、スカートの輪郭までくっきりしていると、全身に線が多くなるからです。
ただし内側の支えがゼロである必要はありません。支えが入っていても、外側の生地に重さがあって裾が揺れるなら合わせられます。見るのは支えの有無ではなく、動いたあとに布が遅れるかどうかです。
止まってから1〜2秒|試着室での見分け方
試着室の鏡の前で、次の順番で確かめてください。
- 鏡から2〜3歩下がる
- 普段の速さで鏡に向かって3歩歩く
- 止まる
- 止まった瞬間から、裾が揺れ終わるまでを見る
止まってから1〜2秒、裾が遅れて揺れるなら、重さで落ちている一着です。止まった瞬間に裾も止まるなら、構造で形を固定しています。3秒以上揺れ続けるなら、軽すぎて落ち着かない一着です。
数えるときは、声に出さずに「いち、に」と数えるくらいで十分です。正確な秒数より、遅れがあるかないかを見てください。
この確かめ方は、横を向いて同じことをするとさらに分かりやすくなります。横から見ると、裾の後ろ側が遅れて追いかけてくるのが見えます。
秋冬に増える生地を重さで仕分ける
秋冬婚では、夏より厚手の生地が並びます。名前で覚えるより、手に取ったときの動きで仕分けてください。
| 生地の傾向 | 持ち上げて離したとき | 骨格ナチュラルとの合わせ方 |
|---|---|---|
| つやのある厚手の織り | すとんと落ちるものと、形が残るものに分かれる | 落ちるものなら主役にできる |
| 張りの強い織り | 形が残って立つ | 分量を控えめにして、袖や上半身で柔らかさを足す |
| 柔らかいクレープ系 | ゆっくり落ちる | 合わせやすい。秋冬でも軽く見えすぎない |
| 起毛した厚手の生地 | 重く落ちる | 羽織りや袖に使うと季節感が出る |
| チュールやオーガンジー | ふわりと浮く | 重ねる枚数で重さを足す |
手で確かめる方法は簡単です。生地の端を10cmほど持ち上げて、手を離します。すとんと落ちて、落ちたあとに表面が波打つなら重さで落ちる生地です。持ち上げた形が少し残るなら、張りで立つ生地です。
同じ名前の生地でも、織り方や厚さで動きは変わります。名前だけで外さず、必ず手で確かめてください。
張りの強い生地を着たいとき
張りのある生地のドレスに惹かれることもあるはずです。秋冬の式場は照明が落ち着いていることが多く、張りのある生地のつやがきれいに映るからです。
その場合は、張りを全部の場所に使わないことで調整します。
- スカートの分量を控えめにして、横への広がりを抑える
- 上半身は柔らかい生地か、レースを重ねたものにする
- 袖を付けるなら、身頃とは別の柔らかい素材にする
張りのある生地は、面が大きいほど輪郭がはっきりします。面積を減らして、ほかの場所に重さで落ちる生地を置けば、全体の線の数は増えません。
試着で迷ったら、張りのある生地と落ちる生地の一着を続けて着て、同じように歩いて止まってみてください。比べると、自分にとってどちらが落ち着いて見えるかがはっきりします。
切り替えの高さ|細い位置から0〜5cm上
ウエストの切り替えは、体のいちばん細い位置から0〜5cm上が目安です。
測り方は、試着の前に自分でできます。腰に手を当てて、いちばんくびれている位置を探してください。そこから指3本ぶん上までの範囲が、切り替えが来てほしい場所です。
切り替えがこれより下にあると、胴が長く見えます。骨格ナチュラルの人は上半身にしっかりした印象が出やすいので、胴が長く見えると上半身の面積がさらに大きく感じられます。
反対に高すぎると、胸のすぐ下で区切られて上半身が詰まって見えます。体の骨格がはっきりしているぶん、詰まった印象が強く出やすくなります。
横を向いて鏡を見ると、切り替えの高さが分かりやすくなります。正面だけで決めず、必ず横からも見てください。
縫い目の目立ち方|細く鋭い線を足さない
切り替えの高さが合っていても、縫い目そのものが目立つと線が1本増えます。
見てほしいのは、縫い目が細く鋭い線になっているか、布の重なりでゆるく区切られているかです。
- 細いベルトのような帯で区切っている
- 縫い目に沿ってパイピングや細い飾りが入っている
- 身頃に縦の縫い目が何本も入っている
こうした一着は、輪郭を細かく区切ります。骨格ナチュラルの人が着ると、体の骨の線と縫い目の線が重なって、全身に線が多く見えます。
合わせやすいのは、布をたたんだり重ねたりして切り替えを作っている一着です。ドレープが斜めに流れているものや、幅の広いリボンで区切っているものも、線がゆるくなります。
縫い目は正面より斜め45度から見たほうが目立ち方が分かります。鏡に対して少し体を斜めにして確かめてください。
布の縁は鎖骨から3cm以上離す
胸元や肩の布の縁は、鎖骨の線から3cm以上離してください。
鎖骨は骨格ナチュラルの人にとって、はっきり見えやすい線のひとつです。布の縁が鎖骨とほぼ同じ高さに来ると、線が二重になって目がそこで止まります。
3cmの測り方は、指2本ぶんです。鏡の前で鎖骨の上に指を2本横に当てて、その下に布の縁があるか、上に覆っているかを見てください。
離し方は2つあります。
- 大きく開ける:縁を鎖骨より3cm以上下に置く
- 高く覆う:縁を鎖骨より上に置き、首の付け根に近づける
どちらでも構いません。避けたいのは、その中間です。鎖骨のすぐ下やちょうど鎖骨の上に縁が来る一着は、一度横に置いて次を試してください。
長袖を選ぶとき|手首で1〜2cm余るもの
秋冬婚では長袖のドレスを選ぶ人が増えます。骨格ナチュラルの人が長袖を選ぶときは、手首の余りを見てください。
腕を体の横に下ろして、袖の端がどこに来るかを確かめます。手首の骨より1〜2cm先まで袖があり、手の甲に少しかかるくらいが目安です。
袖がちょうど手首の骨の位置で止まると、手首の骨の線と袖の端の線が重なります。鎖骨と同じで、線が二重になって目が止まります。
反対に、手の甲を半分以上覆うほど長い袖は、写真で手が隠れて指輪やブーケが見えにくくなります。長さを足すなら、指の付け根に届かない範囲にしてください。
腕を上げたときの余りも見ておきます。乾杯やブーケを持つ動作で腕を上げると、袖が上がって手首が出ます。上げても手首の骨が隠れる長さなら安心です。
袖の素材|透ける袖か、身頃と同じ生地か
袖の素材は、身頃より少し柔らかいか、少し透けるものがなじみます。
身頃と同じ厚い生地で袖を作ると、腕全体に面ができて、肩から手首までの線がはっきり出ます。骨格ナチュラルの人は腕の骨の線も見えやすいので、面がしっかりしているほど輪郭が強調されます。
レースや薄手のチュールの袖なら、腕の線は透けて見えても、布の縁が柔らかくなります。透け感が苦手なら、身頃より一段薄い生地を選ぶだけでも違います。
袖山の位置も確かめてください。肩の骨の真上に袖の縫い目が来ると、そこにも線が1本足されます。縫い目が少し肩より下に落ちているか、肩の上に縫い目がない作りのほうがなじみます。
肩を出すか覆うか、どちらとも取れるとき
肩を出すか覆うかで迷う人は多いはずです。骨格ナチュラルの人は、どちらでも合わせられます。決め手は、縁の位置です。
肩を出す場合は、縁が肩の骨の端より外にあるか、内側に大きく入っているかを見ます。肩の骨の端にちょうど縁がかかると、そこで線が重なります。
覆う場合は、肩の縫い目の位置と袖の素材を見ます。前の節の通り、縫い目が肩の骨の真上に来ないこと、袖が身頃より柔らかいことが目安です。
どちらとも取れて決めきれないときは、秋冬の会場の温度と写真の枚数で決めてください。外での撮影が長いなら覆う側、屋内で完結するなら出す側に寄せると、当日の過ごしやすさで後悔が減ります。
スカートの形の呼び名より、裾の広がり方
ドレスの形には、Aライン、プリンセス、スレンダー、マーメイドといった呼び名があります。骨格ナチュラルの人は、呼び名で選ぶより裾の広がり方で選ぶほうが決まります。
同じAラインでも、腰から裾までまっすぐ広がる一着と、膝から下で重さで落ちる一着があります。後者のほうが動きが出て、骨格ナチュラルに寄せやすくなります。
プリンセスラインは、内側の構造でふくらみを作るものが多い形です。選ぶなら、外側の生地に重さがあって、歩いたときに裾が揺れるものにしてください。
スレンダーラインは、もともと重さで落ちる生地を使うことが多いので、骨格ナチュラルと相性のよい形です。ただし生地が薄すぎると体の線をそのまま拾うので、ある程度の厚みがあるものを選びます。
マーメイドやスレンダーを着たいとき
膝のあたりから広がるマーメイドラインや、体に沿うスレンダーラインを着たい人もいるはずです。
骨格ナチュラルの人がこの形を着るときは、生地の重さと縫い目の数を見てください。
- 体に沿う部分の生地が、重さで落ちるものか
- 腰から膝にかけて、縦の縫い目が何本も入っていないか
- 裾の広がりが、硬い芯ではなく布の分量で作られているか
体に沿う形は、縫い目で輪郭を作っていることが多くなります。縫い目が細かく入っているほど、腰から膝の線がはっきり出ます。
試着では、正面から見るより横と後ろから見てください。腰から膝の線が布の重さでゆるやかに流れているなら、合わせやすい一着です。
トレーンの長さと秋冬の会場
トレーンは、ドレスの後ろに引く裾の部分です。長さによって会場での見え方が変わります。
骨格ナチュラルの人は、トレーンが重さで床に落ちて、歩くと遅れて付いてくる一着が合わせやすくなります。トレーンが硬く広がって形を保つ一着は、後ろ姿の輪郭がはっきりしすぎます。
秋冬の会場は、天井の高いチャペルや、厚い絨毯の大広間が多くなります。長いトレーンがきれいに映る一方で、絨毯の上では布が引っかかって動きが止まりやすくなります。
会場の床の素材が分かっているなら、試着のときに伝えてください。絨毯なら、トレーンは少し短めで、生地に重さのあるものを選ぶと動きが残ります。
秋冬の会場の光と生地のつや
秋冬の式は、日が落ちる時間が早くなります。午後の挙式でも、披露宴の途中から照明だけの光になることが多くなります。
照明の光は、窓からの光より低い位置から、暖かい色で当たります。つやのある生地は、この光を受けて表面に明るい筋が出ます。筋が細かく何本も出る生地は、それだけで線が増えて見えます。
骨格ナチュラルの人は、つやが面で広がる生地のほうが合わせやすくなります。表面がなめらかで、光が当たったときに広い面がふんわり明るくなる生地です。細かい凹凸があって光が筋になる生地は、面積を小さく使ってください。
試着室の照明は明るく白いことが多いので、会場の光とは見え方が違います。可能なら、照明を少し落とした場所や、窓から離れた場所でも一度見ておくと、当日の印象に近づきます。
立体的な装飾|レースの厚みと花の大きさ
ドレスの装飾も、線の数に影響します。
レースは、薄く平らなものより、少し厚みがあって立体的なもののほうが骨格ナチュラルになじみます。平らで細かいレースは、模様の線が細かく出て、体の骨の線と重なりやすくなります。
花や飾りを付けるなら、小さなものを散らすより、大きなものを1〜2か所に置くほうが落ち着きます。小さな飾りが全体に散っていると、目が細かく動いて線が多く見えます。
秋冬の式では、起毛した素材の飾りや、少し重さのある刺繍も選べます。季節感が出るうえに、平らなレースより重さがあるので、骨格ナチュラルに寄せやすくなります。
羽織りものを足すなら|ボレロ・ケープ・ストール
秋冬婚では、挙式や外での撮影のときに羽織りものを足すことがあります。
羽織りも、ドレスと同じ物差しで選んでください。重さで落ちるか、縁が鎖骨や肩の骨と重なっていないか、です。
ボレロは丈が短く、縁が胸の上で止まるものが多いので、鎖骨との距離を確かめてください。縁が鎖骨から3cm以上離れているか、鎖骨を覆っているかが目安です。
ケープは肩から布が落ちるので、重さのある生地なら骨格ナチュラルに合わせやすくなります。肩の骨の端を布が越えて落ちているかを見てください。
ストールは、厚手で柔らかいものを肩にかけるだけで季節感が出ます。羽織りの選び方は、骨格ナチュラルのフォーマルドレスの考え方とも共通しています。
小物を足す順番|ベール→イヤリング→グローブ
ドレスが決まったら、小物を足していきます。骨格ナチュラルの人は、小物で線を増やさないように順番を決めておくと迷いません。
- ベール:顔まわりの面を作る。いちばん印象を左右する
- イヤリング:耳から首に向かう線を作る
- グローブ:手首と腕の線を変える
- ヘッドアクセサリー:最後に全体の量を見て足す
ベールを先に決めると、顔まわりにどれだけ布があるかが分かります。そのうえでイヤリングの大きさを決め、手元が寂しければグローブを足します。
グローブは、手首の骨の位置で止まる短いものより、肘近くまであるものか、手首より先で止まるものを選んでください。袖と同じで、手首の骨の位置に縁が来ないことが目安です。
ベールの長さと素材
ベールは、顔まわりに布の面を作る小物です。骨格ナチュラルの人は、柔らかく重さのある素材を選ぶとなじみます。
張りのあるチュールのベールは、頭の後ろでふわりと広がって形を保ちます。輪郭がはっきり出るので、ドレスも張りがあると全体の線が多くなります。
柔らかいチュールや、縁にレースを付けた重さのあるベールは、肩から背中に沿って落ちます。ドレスの重さで落ちる生地と同じ動きになるので、全体がまとまります。
長さは、ドレスのトレーンより少し短いか、同じくらいが目安です。秋冬の会場は天井が高いことが多いので、長めのベールも映えます。ただし外での撮影で風が強い日は、長いベールが顔にかかりやすくなるので、短いものも用意しておくと安心です。
髪型との組み合わせ
髪型も、ドレスの線と合わせて考えます。
骨格ナチュラルの人は、きっちりまとめた髪型より、少しゆるさのある髪型のほうがドレスの重さとなじみます。後れ毛を少し残したまとめ髪や、低めの位置でまとめた髪型が合わせやすくなります。
首の後ろの骨や肩の骨がはっきり見えやすい人は、まとめた髪の位置を首の付け根より少し上に置くと、骨の位置と髪の位置が重なりません。
ベールを付けるなら、ベールを留める位置とまとめ髪の位置を合わせて考えてください。まとめ髪の少し下にベールを留めると、ベールが髪の重さに沿って落ちます。
髪型は当日のヘアメイクと相談して決めることが多いので、試着のときに鏡の前で髪を軽くまとめて、ドレスとの組み合わせを見ておくと伝えやすくなります。
どちらとも取れる人の決め方|二択で絞る
試着を重ねても、2着で迷うことがあります。骨格ナチュラルの基準に照らしても、どちらも合っているように見える。そういうときの決め方です。
まず、5つの物差しで2着を並べてください。
- 止まってから1〜2秒遅れて動くのはどちらか
- 厚い生地なら、持ち上げて離したときに落ちるのはどちらか
- 切り替えが細い位置から0〜5cm上にあるのはどちらか
- 布の縁が鎖骨から3cm以上離れているのはどちらか
- 長袖なら、手首で1〜2cm余るのはどちらか
5つのうち多く当てはまるほうを選びます。同じ数なら、次の順で優先してください。ふくらみの作り方、布の縁の位置、切り替えの高さ、袖、生地の順です。
それでも決まらないなら、写真に撮って小さく見ることです。スマートフォンで全身を撮り、画面の4分の1ほどの大きさに縮めて見てください。小さく見ると、線の多さだけが見えます。線が少なく見えるほうが、骨格ナチュラルに寄せやすい一着です。
最後は、当日を想像して決めます。秋冬の式なら、移動と撮影の時間、会場の温度、裾を持って歩く距離。過ごしやすさで選んだ一着は、写真の表情にも出ます。
ウェーブ寄り・ストレート寄りの要素がある場合
骨格診断で、ナチュラルにほかのタイプの要素が混ざっていると言われることがあります。
ウェーブの要素がある人は、上半身が華奢に見えやすく、下半身に重心があることが多くなります。その場合は、上半身に柔らかい装飾を足し、スカートは重さで落ちるものにすると、両方の要素がなじみます。骨格ウェーブのウェディングドレスの考え方も参考になります。
ストレートの要素がある人は、上半身に厚みがあり、体の面が立体的に見えやすくなります。その場合は、上半身の装飾を控えめにして、縫い目の少ない一着を選びます。骨格ストレートのウェディングドレスと見比べると、どこを足しどこを引くかが分かります。
どちらの要素が強いか分からないときは、この記事の5つの物差しを優先してください。ナチュラルの基準で外れなければ、混ざった要素はあとから小物で調整できます。
試着の予約と当日の持ち物
試着を効率よく進めるために、予約の段階で伝えることと、当日の持ち物を決めておきます。
予約のときに伝えること:
- 式の季節と会場の種類(チャペル、ホテル、レストランなど)
- 長袖を考えているかどうか
- 重さで落ちる生地のドレスを中心に見たいこと
当日の持ち物:
- 当日に履く予定の高さの靴、またはそれに近いもの
- 髪をまとめるゴムやピン
- 全身を撮るためのスマートフォン
靴の高さは、裾の長さと歩いたときの動きに影響します。当日と違う高さで試着すると、止まってから遅れて動くかどうかの見え方も変わります。
試着の数は、1回の来店で4〜6着くらいが目安です。それ以上になると、比べる基準がぼやけてきます。
2回目の試着で確かめること
1回目の試着で候補が2〜3着に絞れたら、2回目は確かめる場所を変えます。
1回目は、5つの物差しに合うかどうかを見る場でした。2回目は、当日の動きに近い状態で見る場です。
- 裾を持って階段を2〜3段上り下りする
- 椅子に浅く座って、立ち上がる
- 腕を前に伸ばして、ブーケを持つ形を作る
- 振り返って、後ろ姿を写真に撮ってもらう
座ったときに切り替えの縫い目がどこに来るか、腕を伸ばしたときに袖がどこまで上がるか。この2つは立っているだけでは分かりません。秋冬婚で長袖を選ぶなら、腕を伸ばしたときの手首の見え方は必ず確かめてください。
2回目に見て、1回目の印象と違うと感じたら、その違いを言葉にしておきます。「座ると胴が詰まる」「腕を上げると手首の骨が出る」と具体的に言えると、お直しで調整できるかどうかを相談しやすくなります。
お色直しのカラードレスに持ち込むとき
お色直しでカラードレスを着るなら、同じ物差しをそのまま使えます。ふくらみの作り方、縫い目、縁の位置、袖の余りは、色が付いても変わりません。
秋冬のカラードレスは、深い色や重さのある生地が並びます。深い色は面の印象が強くなるので、張りで立つ生地より重さで落ちる生地を選ぶと、色の面積が大きくても重く見えすぎません。
色そのものの選び方は、パーソナルカラーで考えると決めやすくなります。骨格は形と素材、パーソナルカラーは色、と分けて考えると、2つの基準が混ざらずに済みます。
骨格ナチュラル全体の服の選び方は、骨格ナチュラルの基本にまとめています。ドレスの選び方を骨格別に横並びで見たいときは、骨格タイプ別のウェディングドレスも参考にしてください。
よくある迷い
最後に、試着でよく出る迷いをまとめます。
「店員さんに勧められた形と、自分の基準が違う」 勧められた一着も、5つの物差しで確かめてみてください。基準に合っていれば、自分では選ばなかった形でも合わせやすい一着です。合っていなければ、どこが合わないかを具体的に伝えると、次に出てくる一着が絞られます。
「写真で見ると印象が違う」 写真は止まった瞬間を切り取るので、布の動きが写りません。止まった状態で線が少なく見えるかを、写真で確かめるのは有効です。動きは鏡、線の数は写真、と分けて見てください。
「好きなドレスが基準から外れている」 好きな一着を優先して構いません。外れている物差しが1つだけなら、小物や羽織りで調整できます。2つ以上外れているなら、外れている場所を小物で隠すより、同じ雰囲気で基準に合う一着を探すほうが早く決まります。
よくある問い
- Q. 骨格ナチュラルに合うドレスの形は決まっていますか?
- 形の呼び名で決めるより、ふくらみをどう作っているかで決めたほうが早く決まります。Aラインでもスレンダーでも、布の重さで落ちて、止まったあとに1〜2秒遅れて揺れる一着なら合わせやすくなります。反対に、内側の骨組みや硬い芯でふくらみを固定している一着は、同じ形の呼び名でも線が増えて見えやすくなります。
- Q. 秋冬婚なら厚い生地を選べばいいですか?
- 厚さより、重さで落ちるか張りで立つかを見てください。同じ厚手でも、手で持ち上げて離したときにすとんと落ちる生地は骨格ナチュラルに寄せやすく、離しても形が残る生地は線が増えます。厚い生地が好きなら、落ちる側から先に試すと迷いが減ります。
- Q. 長袖のドレスは似合いますか?
- 袖の素材と長さで決まります。身頃と同じ厚さの袖より、少し透けるか柔らかい袖のほうが腕の線がなじみます。長さは、腕を下ろしたときに手首で1〜2cm余る程度が目安です。ぴったり手首で止まる袖は、手首の骨の位置に線が1本増えます。
- Q. 切り替えの高さはどこですか?
- 体のいちばん細い位置から0〜5cm上が目安です。それより下に切り替えがあると胴が長く見え、高すぎると上半身が詰まって見えます。縫い目を細く鋭い線にせず、布の重なりやドレープで区切っている一着のほうがなじみます。
- Q. 上半身の布の縁はどこに置きますか?
- 鎖骨の線から3cm以上離してください。縁が鎖骨とほぼ同じ高さに来ると、線が二重になって目が止まります。大きく開けるか、高く覆うか、どちらかに寄せると落ち着きます。
- Q. 試着で何を確かめればいいですか?
- 鏡の前で一度歩いて止まり、止まってから1〜2秒、裾が遅れて揺れるかを見てください。次に横を向いて切り替えの高さ、正面で布の縁と鎖骨の距離を確かめます。最後に腕を下ろして袖の余りを見ます。この順番で見ると、試着の数を減らせます。
— メグラシ編集部





