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骨格ストレート ニットがパツパツ|胸か二の腕かで編みと袖を分ける

メグラシ編集部//読了 9分
目の詰まった無地のニットを着た女性の鎖骨から腰までを写した写真で、袖の付け根と胸元の編み目に横から光が当たっている

**ニットを着て、腕を前に伸ばしてみてください。**胸の前で編み目が横に引かれるなら「胸が張る」側、袖の付け根から肘の上までが突っ張るなら「二の腕が張る」側です。骨格ストレートの人のニットがパツパツに見える理由は、このどちらかです。

胸が張る人は、目の詰まった中厚の編みに替え、首元をVかボートに開いてください。身幅は胸囲に8〜10センチ足したものが目安です。二の腕が張る人は、肩の縫い目が肩先に乗る袖付けを選び、袖の付け根の幅を二の腕周りより6センチ以上ゆとらせてください。

両方に当てはまる人は、胸の身幅を先に合わせ、そのうえで袖付けを選びます。身幅を大きくすると肩が落ちやすくなるので、肩の縫い目が肩先からずれないかを、最後に必ず鏡で確かめてください。

結論:パツパツは張る場所が1つで、替える所が違う

骨格ストレートの体は、胸から背中に厚みがあり、二の腕の上のほうにもはりがあります。ニットは伸びる布なので、厚みのある所で編み目が横に引かれて、その場所だけ光り方が変わります。これが「パツパツ」に見える正体です。

ただし、どこで引かれるかは人によって違います。胸の頂点が高い人は胸の前、肩から二の腕に筋肉の厚みがある人は袖で引かれます。直す場所を間違えると、パツパツは残ったまま、別の所が大きく見えてしまいます。

見る場所胸が張る二の腕が張る
腕を前に伸ばしたとき胸の前で編み目が横に伸びる袖の付け根から肘の上が突っ張る
脇に出るしわ胸の頂点から脇へ斜め脇の下から肩へ斜め
替えるもの編みの細かさ・首元・身幅袖付けの形・袖の付け根の幅

鏡の前で30秒|張る場所を見分ける

手持ちのニットを1枚着て、鏡の正面に立ってください。両腕を前に伸ばし、手のひらを合わせる姿勢を5秒保ちます。

胸の頂点の高さで、編み目の間が広がって白っぽく見えたら、胸が張っています。脇の下から胸の頂点へ、斜めのしわが走るのも同じ印です。

肩から肘までの袖で、編み目が広がって見えたら、二の腕が張っています。腕を下ろしたときに、袖の付け根が上に引かれて、肩の縫い目が首側にずれるのも同じ印です。

両方に当てはまる人は、後の「どちらとも取れる人」の章に進んでください。

胸が張る人|編みは目の詰まった中厚にする

胸が張る人のニットは、薄すぎるか、目が粗すぎることが多いです。薄いハイゲージは胸の形をそのまま拾い、目の粗い編みは伸びた所の隙間がはっきり見えます。

選ぶのは、目が細かく、少し厚みのある編みです。売り場で布を胸の前に当てて、向こうの光が透けないくらいが目安です。光が透ける薄さだと、着たときに胸の頂点で編み目が開きます。

糸は、表面に少し張りのある、ウールや綿の混ざったものが扱いやすいです。とろみのある柔らかい糸は、胸の頂点から下に布が落ちて、胸の下に影ができます。その影がかえって胸の厚みを強調します。

胸が張る人|首元はVかボートに開く

胸が張る人は、首元の開きでパツパツの印象がかなり変わります。首の詰まったクルーネックは、胸の上に布の面が広く残るので、胸の頂点の張りが目立ちます。

Vネックなら、開きの先が胸の頂点より指2本上で止まるものを選んでください。それより深いと胸の谷間側に視線が行き、浅いと面が残ります。ボートネックなら、鎖骨の端が見える幅のものが向いています。

タートルネックを着たい日は、首の折り返しを1回だけにして、首元の厚みを抑えてください。折り返しが厚いと、首から胸にかけて厚みが続いて、胸の張りが上に広がって見えます。

胸が張る人|身幅は胸囲に8〜10cm足す

身幅は、胸囲に8〜10センチ足した長さが目安です。胸囲が86センチなら、身幅を2倍した数字が94〜96センチあれば、編み目が横に引かれません。

ここで大事なのは、ゆとりを足すのは身幅だけ、ということです。丈まで長くすると、胸の頂点から下に布が落ちて、腰の上で溜まります。丈は腰骨の上で止まるものを選んでください。

身幅が合っていても、肩の縫い目が肩先から2センチ以上外に落ちる場合は、そのニットは大きすぎます。肩が落ちると、上半身全体が大きく見えて、パツパツとは逆の悩みが出ます。

二の腕が張る人|肩の縫い目が肩先に乗る袖付けを選ぶ

二の腕が張る人は、袖の付き方がいちばん効きます。肩の縫い目が肩先にきちんと乗る袖付けを選んでください。縫い目が肩先にあると、袖が腕に沿ってまっすぐ落ちて、二の腕の上で布が引かれにくくなります。

首から脇まで斜めに縫い目が入るラグラン袖は、肩の丸みに布が沿うので、二の腕の上に厚みのある人には張りやすい形です。肩の縫い目が肩先より大きく外に落ちるドロップショルダーは、袖の付け根が二の腕の途中に来て、そこで布が溜まります。

二の腕が張る人|袖の付け根は二の腕周りより6cm以上ゆとらせる

袖の付け根の幅は、二の腕のいちばん太い所の周りより6センチ以上ゆとりがあると、腕を動かしても突っ張りません。二の腕周りが28センチなら、袖の付け根をぐるりと測って34センチ以上が目安です。

袖の形は、付け根から袖口までまっすぐ細くなるものが向いています。付け根がふくらんだ袖は、二の腕の太さを強調します。袖口がきゅっと絞られた形も、二の腕の張りとの差がはっきりして、上のほうが太く見えます。

袖を少したくし上げて着る日は、肘の下で止めてください。肘の上まで上げると、たくし上げた布が二の腕に乗って、そこに厚みが重なります。

どちらとも取れる人|身幅を先、袖付けを後

胸も二の腕も張る人は、身幅を先に合わせてください。身幅が足りないと、胸の張りで袖まで引かれて、二の腕の突っ張りも強くなります。身幅にゆとりができると、袖の張りが半分ほど消える人が多いです。

そのうえで、肩の縫い目が肩先に乗るかを見ます。身幅を大きくすると、肩の縫い目も外に落ちやすくなります。肩先から2センチ以上落ちたら、そのニットは見送ってください。

身幅と肩の両方が合うニットが見つからないときは、カーディガンが選択肢になります。前を開けて着れば胸の張りは逃がせるので、袖付けだけを見て選べます。

どちらとも取れる人|首元を開けて縦の線を作る

両方が張る人は、上半身全体に横の広がりが出やすいので、首元に縦の線を作ってください。Vネックの開きは、胸の頂点より指2本上が目安です。

首元に細い鎖のネックレスを1本足すと、Vの縦の線が下に伸びて、肩幅と二の腕の広がりから視線が離れます。太い鎖や大ぶりの飾りは、首元にまた横の幅を作るので避けてください。

手持ちのパツパツニットを着る日

買い替えるまでの間、手持ちのパツパツのニットを着る日は、上から1枚重ねてください。胸が張る人は、前を開けたジャケットかカーディガンを重ねると、胸の前に縦の線が2本できます。

二の腕が張る人は、袖のある上着を重ねると、二の腕の張りが隠れます。袖の無いベストを重ねると、腕の付け根がかえって強調されるので避けてください。

ニットの中に、薄手の長袖を着る重ね方もあります。ただし二の腕が張る人は、袖の中に布が増えるので、張りが強くなります。この重ね方は胸が張る人だけにしてください。

洗い方でパツパツが進む場合

前は着られていたニットがパツパツになってきたなら、洗ったときに縮んでいる可能性があります。ウールのニットは、温かいお湯で洗ったり、乾燥機にかけたりすると、身幅と袖の幅が数センチ縮みます。

縮んだニットは、平らに置いて手で身幅を少し引き伸ばしてから乾かすと、ある程度戻ります。胸と二の腕のどちらが張るかがわかっていれば、伸ばす所を絞れます。

売り場で見る3か所

試着できる売り場では、次の3か所を見てください。

  1. 両腕を前に伸ばしたとき、胸の前の編み目が開くかどうか
  2. 肩の縫い目が肩先に乗っているか、外に2センチ以上落ちていないか
  3. 腕を下ろしたとき、袖の付け根が上に引かれていないか

試着できないときは、身幅と袖の付け根の幅を、自分の胸囲と二の腕周りに足した数字と比べてください。胸囲に8〜10センチ、二の腕周りに6センチが目安です。

まとめ|張る場所を1つ見つけて、そこだけゆとらせる

骨格ストレートのニットがパツパツに見えるのは、胸の頂点で編み目が伸びるか、二の腕で袖が張るかのどちらかです。胸が張る人は編みと首元と身幅を、二の腕が張る人は袖付けと袖の付け根の幅を替えてください。

両方に当てはまるなら、身幅が先、袖付けが後です。体に沿わせることと、詰めることは別だと覚えておくと、ハイゲージのきれいさは残せます。ゲージと身幅の基本は骨格ストレートのニットの選び方にまとめています。

よくある問い

Q. サイズを上げればパツパツは直りますか
胸が張る人は、サイズを上げると肩が落ちて着られている感じが出やすいので、まず編みと首元を替えてください。二の腕が張る人は、サイズを上げるより袖付けの形を替えるほうが効きます。サイズを上げてよいのは、肩の縫い目が肩先からずれないときだけです。
Q. ざっくりした厚手のニットは着られませんか
着られますが、胸が張る人は首元を開けたものに、二の腕が張る人は肩の縫い目が肩先に乗るものに限ってください。厚手は編み目が大きいぶん、張った所の目の伸びがはっきり見えます。目の伸びが出ない大きさかどうかを、鏡で横から確かめてください。
Q. リブ編みのニットはどうですか
縦に溝が入るリブは、伸びると溝が横に開いて、張っている所がはっきり見えます。胸が張る人は胸の前で、二の腕が張る人は袖で溝が開きやすいので、リブを選ぶなら溝の細かいものにして、張る場所にゆとりのある形を選んでください。
Q. カーディガンでも同じ考え方でいいですか
同じです。カーディガンは前を開ければ胸の張りは逃がせるので、胸が張る人には扱いやすい服です。二の腕が張る人は、カーディガンでも袖付けの形を見てください。前を開けても、袖の張りは残ります。

— メグラシ編集部

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